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Aozora Bunko Readings (4-5mins), 122. 片田舎にあった話 - 小川未明

122. 片田舎にあった話 - 小川未明

片田舎 に あった 話 -小川 未明

さびしい 片田舎 に 、おじいさん と おばあさん が 住んで いました 。 ・・

ある 日 、都 に いる せがれ の ところ から 、小包 が とどいた のです 。 ・・

「まあ 、まあ 、なに を 送って くれた か 。」 と いって 、二人 は 、開けて みました 。 ・・

中 から 、肉 の かん詰め と 果物 と 、もう 一 つ なに か の かん詰め が はいって いました 。 ・・

「これ は 、おいし そうな もの ばかり だ 。」 と いって 、二人 は 喜びました 。 ・・

夕飯 の とき に 、おじいさん は 、・・

「どれ 、せがれ が 送って よこした 、かん詰め を 開け ようじゃないか 。」 と 、おばあさん に いいました 。 ・・

おばあさん は 、三つ の かん詰め を 膳 の ところ へ 持ってきて 、・・

「どれ に しましょう か 。」 と 、おじいさん に たずねました 。 ・・

「そちら の 小形 の 赤 いかん は 、なんだろう な 。」 と 、おじいさん は 、いいました 。 ・・

おばあさん に も 、よく 、それ が わかりません でした 。 ・・

「なに か 、外国 の 文字 が 書いて あります が ……。」 と いって 、おじいさん に 手渡しました 。 ・・

おじいさん も 、手 に 取って みた が 、やはり わかりません でした 。 ・・

「どんな もの か 、これ を ひとつ 開けて みよう ……」と いいました 。 ・・

たとえ 、年 を 取って も 、やはり 、珍しい もの に は いちばん 興味 を 覚える もの です 。 ・・

おじいさん は 、その かん の ふた を 開けました 。 すると 香ばしい かおり が した のです 。 ・・

「粉 じゃ 、なんの 粉 だろう ……。」 と 、頭 を かしげました 。 ・・

こんど は 、おばあさん が 、その 赤い かん を 取って 、香い を 嗅いだ のであります 。 ・・

「おじいさん 、これ は 、やはり 麦 を 挽いた 粉 です よ 。 うち の せがれ は 、子供 の 時分 から 、不思議な 子 で 、こうせん が 大好きだった から 、こんな もの を 送って よこした のです よ 。」 と 、おばあさん は いいました 。 ・・

「飯 に でも かけて 食べる の か な 。」 ・・

「きっと 、そう する ので ございます よ 。」 ・・

おじいさん と 、おばあさん は 、その 赤 黒い 粉 を 飯 に かけて 食べました 。 しかし 、その 香い ほど 、あまり 、うまく は ありません 。 ・・

「砂糖 を まぜ なければ なら ぬだろう 。」 と 、おじいさん が いいました 。 ・・

「これ は 、子供 の 食べる もの です ね 。」 と 、おばあさん は いい ながら 、立って 、砂糖 を 持ってきました 。 そして 、二人 は 、飯 に かけて 食べました 。 ・・

夜 に なって 、二人 は 、いつも の ごとく 床 に つきました 。 けれど 、どうした こと か 、目 が さえて 眠れません でした 。 ・・

「ああ 、こうせん を 食べた ので 、胸 が やけた と みえて 眠れ ない 。」 と 、おじいさん が いいます と 、・・

「外国 の もの は 、体 に 合わない から 、食べる もの で ありません ね 」と 、おばあさん は 、答えました 。 ・・

二人 は 、やっと 眠り つきました が 、いろいろの 夢 を 見ました 。 ・・

おじいさん は 、まだ 元気 で 、河 へ 釣り に いった 夢 を 見たり 、おばあさん は 、まだ 若くて 、みんな と 花見 に いった こと など を 夢 に 見ました 。 ・・

翌日 、二人 は 、あの 赤い かん の 中 の 粉 を 捨てて しまおう か と 話 を していました 。 そこ へ 、小包 より おくれて 、せがれ から 、手紙 が とどきました 。 ・・

その 手紙 に よる と 、赤い かん に は いっている の は 、ココア と いう もの である こと が わかりました 。 田舎 に 住んで いる おじいさん や 、おばあさん に は 、まだ そうした 飲み物 の ある こと すら 知らなかった のです 。 ・・

「こんな もの を 、なんで 私たち が 知ろう か 。」 と いって 、おじいさん と 、おばあさん は 、顔 を 見合わせて 笑いました 。 ・・

――一九二六 ・一一 ――

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