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Aozora Bunko Readings (4-5mins), 115. 犬のいたずら - 夢野久作 (2nd ... – Text to read

Aozora Bunko Readings (4-5mins), 115. 犬のいたずら - 夢野久作 (2nd version)

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115. 犬 の いたずら - 夢野 久作 (2 nd version )

犬 の いたずら -夢野 久作

去年 の 十二月 の 三十一日 の 真夜中 の 事 でした 。 一匹 の 猪 と 一匹 の 犬 が ある 都 の 寒い 寒い 風 の 吹く 四辻 で ヒョッコリ と 出会いました 。 ・・

「 ヤア 犬 さん 、 もう 帰る の か ね 」・・

「 ヤア 猪 さん 、 もう 来た の か ね 」・・

と 二人 は 握手 しました 。 ・・

「もう じき 来年 に なる のだが 、それまでに は まだ 時間 が ある から 、そこら で お別れ に 御馳走 を 食べよう じゃないか 」・・

「それ は いい ね 」・・

二 人 は そこら の 御飯屋 へ 行って 、御飯 を 食べ 始めました 。 ・・

「 時に 犬 さん 、 お前 の 持って いる その 大きな 荷物 は 何 だ ね 」・・

と 猪 は 小さな 眼 を キョロキョロ させて 尋ねました 。 ・・

「これ は 犬 の 年 の 子供 が した 、いい 事 と 悪い 事 を 集めた もの さ 」・・

「 ヘー 。 善い 事 悪い 事 って どんな 事 だ ね 」・・

「それ は いろいろ ある よ 。 他人 の 草履 を 隠したり 、拾い食い を したり 、盗み食い を したり 、垣根 を 破って 出入り したり 、猫 を いじめたり 、お母さん や 姉さん に 食いついたり 」・・

「ヘエ 、そんな 事 を する か ね 」・・

「する とも 。 それ から 良い 方 で は 、 人 の もの を 探して やったり 、 落ちた もの を ひろって やったり 、 小さい 子 を お 守 して やったり 、 人 の 命 を 助けたり 」・・

「ヘエー 、それは えらい ね 。 しかし そんな ものを 集めて 持って行って どう する のか ね 」・・

「今に 十二 年 目に なる と 僕が 帰って 来る 。 その 時には 犬の 年の 子供は 最早 二十五に なっている 。 男 の 児 は 最早 兵隊 に 行って 帰って 来て いる し 、女 の 児 ならば お嫁さん に 行く 年頃 だ から 、その 時 に 良い 事 を した 児 に は 良い 事 を して やり 、悪い 事 を した 子 に は 何か 非道い 罰 を 当てて やろう と 思う んだ 」・・

「フーン 」・・

と 猪 は 犬 の 言葉 を 聞いて 腕 を 組んで 考えました 。 ・・

「オヤ 猪 君 、何を 考えて いる のだ い 」・・

「ウン 。 犬 さん が そう 言う と 、成る程 一々 尤も だが 、それは あまり 感心 しない ぜ 」・・

「何故 、何故 」・・

と 犬 は 眼 を 瞠って 申しました 。 ・・

「それ は 、今年 は まだ 小僧 だ から まだ いたずら を する だろう 。 しかし 二十四 に も 五 に も なったら 、だんだん わけ が わかって 来て 、そんな いたずら を し なく なる だろう 。 そんなに いい 人に なった 時に 罰を 喰わせる のは 可哀そう ではないか 」・・

このように 言われると 犬も 考えました 。 ・・

「 成る程 。 君は 猪と 言う 位で 無暗に あばれる ばかりと 思ったら 、中々 ちえが 深い 。 そん なら こう しよう ではないか 。 この いたずらを した 児が もし 二十五に なっても 悪い 事を やめて いなかったら 、罰を 喰わせる 事に しよう 。 又 良い 児が 悪く なって いたら 、御褒美を やら ない 事に しよう 」・・

「うん 、それが いい 。 僕 も それ じゃ 来年 は 勉強 を して 、 猪 の よう に あばれて 悪い 事 を する 児 と 、 猪 の よう に 一 所 懸命に 好 い 事 を する 児 の 名前 を 集めよう 。 そうして 猪の 年の 児が どんなに よく なるか 悪く なるか 気を つけて いよう 」・・

二人は 手を 打って 、・・

「それがいい 、それがいい 」・・

と言いました 。 ・・

そのうちに 十二時 の 鐘が 鳴りました 。 ・・

「 や あ 鐘 が 鳴った 。 君 も 僕 の 大好き の 処 まで 降って 来た ようだ 。 では 出かけよう で は ない か 」・・

二人 は 表 に 出て 右 と 左 に 別れました 。 その 時 二人 は 帽子 を ふって 、・・

「 犬 の 年 の 児 万 歳 」・・

「 猪 の 年 の 児 万 歳 」・・

と 叫びました 。

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