×

우리는 LingQ를 개선하기 위해서 쿠키를 사용합니다. 사이트를 방문함으로써 당신은 동의합니다 쿠키 정책.

image

Aozora Bunko Readings (4-5mins), 091. 犬のいたずら - 夢野久作

091. 犬のいたずら - 夢野久作

犬 の いたずら -夢野 久作

去年 の 十二 月 の 三十一 日 の 真夜中 の 事 でした 。 一匹 の 猪 と 一匹 の 犬 が ある 都 の 寒い 寒い 風 の 吹く 四辻 で ヒョッコリ と 出会いました 。 ・・

「ヤア 犬 さん 、もう 帰る の か ね 」・・

「ヤア 猪 さん 、もう 来た の か ね 」・・

と 二人 は 握手 しました 。 ・・

「もう じき 来年 に なる のだが 、それまでに は まだ 時間 が ある から 、そこら で お別れ に 御馳走 を 食べよう じゃないか 」・・

「それ は いい ね 」・・

二人 は そこら の 御飯屋 へ 行って 、御飯 を 食べ 始めました 。 ・・

「時に 犬 さん 、お前 の 持っている その 大きな 荷物 は 何 だ ね 」・・

と 猪 は 小さな 眼 を キョロキョロ させて 尋ねました 。 ・・

「これ は 犬 の 年 の 子供 が した 、いい 事 と 悪い 事 を 集めた もの さ 」・・

「 ヘー 。 善い 事 悪い 事 って どんな 事 だ ね 」・・「それ は いろいろ ある よ 。 他人 の 草履 を 隠したり 、拾い食い を したり 、盗み食い を したり 、垣根 を 破って 出入り したり 、猫 を いじめたり 、お母さん や 姉さん に 食いついたり 」・・「ヘエ 、そんな 事 を する か ね 」・・ 「する と も 。 それ から 良い 方 で は 、 人 の もの を 探して やったり 、 落ちた もの を ひろって やったり 、 小さい 子 を お 守 して やったり 、 人 の 命 を 助けたり 」・・

「ヘエー 、それ は えらい ね 。 しかし そんな もの を 集めて 持って行って どう する の か ね 」・・

「今に 十二 年 目 に なる と 僕 が 帰って 来る 。 その 時 に は 犬 の 年 の 子供 は 最早 二十五 に なっている 。 男 の 児 は 最 早 兵隊 に 行って 帰って 来て いる し 、女 の 児 ならば お嫁さん に 行く 年頃 だ から 、その 時 に 良い 事 を した 児 に は 良い 事 を して やり 、悪い 事 を した 子 に は 何か 非道い 罰 を 当てて やろう と 思う んだ 」・・

「 フーン 」・・

と 猪 は 犬 の 言葉 を 聞いて 腕 を 組んで 考えました 。 ・・

「オヤ 猪 君 、何 を 考えて いる のだ い 」・・

「 ウン 。 犬 さん が そう 言う と 、成る程 一々 尤も だが 、それ は あまり 感心 しない ぜ 」・・

「 何故 、 何故 」・・

と 犬 は 眼 を 瞠って 申しました 。 ・・

「それ は 、今年 は まだ 小僧 だ から まだ いたずら を する だろう 。 しかし 二十四 に も 五 に も なったら 、だんだん わけ が わかって 来て 、そんな いたずら を し なく なる だろう 。 そんなに いい 人 に なった 時 に 罰 を 喰わせる のは 可哀そう で は ない か 」・・

このように 言わ れ る と 犬 も 考えました 。 ・・

「 成る程 。 君 は 猪 と 言う 位 で 無暗 に あばれる ばかり と 思ったら 、中々 ちえ が 深い 。 そん なら こう しよう で は ない か 。 この いたずら を した 児 が もし 二十五 に なって も 悪い 事 を やめて いなかったら 、罰 を 喰わせる 事 に しよう 。 又 良い 児 が 悪く なって いたら 、御褒美 を やら ない 事 に しよう 」・・

「うん 、それ が いい 。 僕 も それ じゃ 来年 は 勉強 を して 、猪 の ように あばれて 悪い 事 を する 児 と 、猪 の ように 一所懸命に 好い 事 を する 児 の 名前 を 集めよう 。 そうして 猪 の 年 の 児 が どんなに よく なる か 悪く なる か 気 を つけて いよう 」・・

二 人 は 手 を 打って 、・・

「 それ が いい 、 それ が いい 」・・

と 言いました 。 ・・

その うち に 十二 時 の 鐘 が 鳴りました 。 ・・

「や あ 鐘 が 鳴った 。 君 も 僕 の 大好き の 処 まで 降って 来た ようだ 。 では 出かけよう で は ない か 」・・

二 人 は 表 に 出て 右 と 左 に 別れました 。 その 時 二人 は 帽子 を ふって 、・・

「犬 の 年 の 児 万 歳 」・・

「猪 の 年 の 児 万 歳 」・・

と 叫びました 。 ・・

Learn languages from TV shows, movies, news, articles and more! Try LingQ for FREE