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Aozora Bunko Readings (4-5mins), 020. 風 - 竹久 夢二

020 .風 -竹久 夢二

風 が 、 山 の 方 から 吹いて 来ました 。 学校 の 先生 が お 通り に なる と 、 街 で 遊んで いた 生徒 達 が 、 みんな お辞儀 を する よう に 、 風 が 通る と 、 林 に 立って いる 若い 梢 も 、 野 の 草 も 、 みんな お辞儀 を する のでした 。

風 は 、 街 の 方 へ も 吹いて 来ました 。 それ は たいそう 面白 そうでした 。 教会 の 十字 塔 を 吹いたり 、煙突 の 口 で 鳴ったり 、街 の 角 を 廻る とき 蜻蛉 返り を したり する 様子 は 、とても 面白 そうで 、恰度 子供 達 が 「鬼ごっこ する もん 寄っと いで 」と 言う ように 、「ダンス を する もん 寄っと いで 」と いい ながら 、風 の 遊 仲間 を 集める のでした 。

風 が 面白 そうな 歌 を うたい ながら 、ダンス を して 躍 廻る ので 、干物 台 の エプロン や 、子供 の 着物 も ダンス を はじめます 。 すると 木 の 葉 も 、枝 の 端 で 踊り だす 。 街 に 落ちて いた 煙草 の 吸殻 も 、紙屑 も 空 に 舞上って 踊る のでした 。

その 時 、街 を 歩いて いた 幸太郎 と いう 子供 の 帽子 が 浮かれ だして 、いつの間にか 、幸太郎 の 頭 から 飛下りて 、ダンス を しながら 街 を 駆けだしました 。 その 帽子 に は 、長い リボン が ついて いた から 、遠く から 見る と まるで 鳥 の ように 飛ぶ のでした 。 幸太郎 は 、驚いて 、「止れ ! 」と 号令 を かけた が 、帽子 は 聞え ない ふり を して 、風 と ふざけ ながら 、どんどん 大通り の 方 まで とんで ゆきます 。

一生懸命に 、幸太郎 は 追っかけた から 、やっと の こと で 追いついて 、帽子 の リボン を 押えよう と する と 、また どっと 風 が 吹いて きた ので 、こんど は まるで 輪 の ように くるくる と 廻り ながら 駆けだしました 。

「坊ちゃん 、なかなか つかまりません よ 。」

帽子 が 駆け ながら いう のです 。

する と 、 こんど は 大 通 から 横 町 の 方 へ 風 が 吹き まわした ので 、 幸太郎 の 帽子 も 、 風 と 一しょに 、 横 町 へ 曲って しまいました 。 そして そこに あった ビール樽 の かげへ かくれました 。

幸太郎は 大急ぎで 、横町の 角まで きたが 、帽子は 見つかりません 。

「ぼくの 帽子が ない や 」

幸太郎 は 、もう 泣きだしそうに なって 言いました 。 帽子 を つれて いった 風 も 、幸太郎 を 気の毒に なって きて 、

「坊ちゃん 、私が 見つけて あげましょう 。」 そう いって 、ビール 樽 の かげ の 帽子 の しっぽ を 、ひらひらと 吹いて 見せました 。 幸太郎 は 、すぐ 帽子 の ある 所 を 見つけました 。

「万歳 ! 」幸太郎 は 、帽子 の 尻尾 を つかんで 叫びました 。

「風 やい 、もう 取ら れ ない ぞ ! 」 幸太郎 は 、 帽子 の つば を 両手 で 、 しっかり 握って い いました 。

「ほう 、ほう 」風 は そう 言い ながら 、飛んで 行きました 。

エプロン も 、木 の 葉 も 、紙屑 も また ダンス を して いた けれど 、幸太郎 の 帽子 は もう ダンス を しません でした 。

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