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2 - Harry Potter, 8.2 絶命日パーティ - The Deathday Party

8.2 絶命日 パーティ -TheDeathdayParty

ハロウィーン が 近づく につれ 、ハリー は 絶命日 パーティ に 出席する などと 、軽率に 約束してしまった ことを 後悔しはじめた 。

他の 生徒たちは ハロウィーン ・パーティを 楽しみに 待っていた 。

大広間は いつものように 生きた コウモリで 飾られ 、ハグリッドの 巨大かぼちゃは くり抜かれて 、中に 大人 三人が 十分 座れる ぐらい 大きな 提灯に なった 。

ダンブルドア 校長 が パーティ の 余興 用 に 「骸骨 舞踏団 」を 予約 した と の うわさ も 流れた 。 「約束 は 約束 でしょ 」ハーマイオニー は 命令 口調 で ハリー に 言った 。

「絶命 日 パーティ に 行くって 、あなた そう 言った んだ から 」そんな わけ で 、七 時 に なる と ハリー 、ロン 、ハーマイオニー の 三人 は 、金 の 皿 や キャンドル の 吸い寄せる ような 輝き や 、大入り 満員 の 大広間 の ドア の 前 を 素通り して 、皆 とは 違って 、地下 牢 の 方 へ と 足 を 向けた 。 「ほとんど 首 無し ニック 」の パーティ へ と 続く 道筋 に も 、キャンドル が 立ち並んで は いた が 、とても 楽しい ムード と はいえなかった 。

ひょろり と 長い 真っ黒な 細 蝋燭 が 真っ青な 炎 を 上げ 、生きている 三人 の 顔 に さえ 、ほの暗い 幽かな 光 を 投げかけていた 。

階段 を 一 段 下りる たび に 温度 が 下がった 。 ハリー が 身震い し 、ローブ を 体 に ぴったり 巻きつけた とき 、巨大な 黒板 を 千本 の 生爪 で 引っ掻く ような 音 が 聞こえてきた 。

「 あれ が 音楽 の つもり ?」 ロン が ささやいた 。

角 を 曲がる と 「ほとんど 首 無し ニック 」が ビロード の 黒幕 を 垂らした 戸口 の ところ に 立っている の が 見えた 。

「親愛 なる 友 よ 」ニック が 悲しげに 挨拶 した 。

「これ は 、これ は ......このたび は 、よくぞ おいで くださ いました ......」ニック は 羽 飾り の 帽子 を さっと 脱いで 、三人 を 中 に 招き入れる ように お辞儀 を した 。 信じられ ない ような 光景 だった 。 地下 牢 は 何 百 と いう 、真珠 の ように 白く 半透明 の ゴースト で いっぱい だった 。

その ほとんど が 、混み合った ダンス フロア を ふわふわ 漂い 、ワルツ を 踊って いた 。

黒幕 で 飾られた 壇上 で オーケストラ が 、 三十 本 の 鋸 で ワナワナ 震える 恐ろしい 音楽 を 奏でて いる 。

頭上 の シャンデリア は 、 さらに 千 本 の 黒い 蝋燭 で 群青色 に 輝いて いた 。

まるで 冷凍庫 に 入り込んだ ようで 、三人の 吐く息が 、鼻先に 霧のように 立ち上った 。

「見て回ろうか ?」ハリーは 足を 暖めたくて そう 言った 。

「誰かの 体を 通り抜け ないように 気をつけろよ 」ロンが 心配そうに 言った 。

三人は ダンス・フロアの端の方を回り込むように歩いた。

陰気な 修道女 の 一団 や 、ポロ 服 に 鎖 を 巻きつけた 男 が いたし 、ハッフルパフ に 住む 陽気な ゴースト の 「太った 修道士 」は 、額 に 矢 を 突き刺した 騎士 と 話 を していた 。

スリザリン の ゴースト で 、全身 銀色 の 血 に まみれ 、げっそり と した 顔 で にらんでいる 「血 みどろ 男爵 」は 、他の ゴースト たち が 遠巻き に していた が 、ハリー は それも 当然だ と 思った 。

「あーっ 、いやだわ 」ハーマイオニー が 突然 立ち止まった 。 「戻って 、戻って よ 。 『嘆きの マートル 』とは 話したくない の ...... 」

「誰だって ?」急いで 後戻りしながら ハリーが 聞いた 。

「あの 子 、三階の 女子トイレに 取り憑いている の 」ハーマイオニーが 答えた 。

「トイレに 取り憑いてる って ?」「そう なの 。 去年 一年間 、トイレは 壊れっぱなし だった わ 。 だって 、あの 子が かんしゃくを 起こして 、そこら中 、水浸しに する んです もの 。 わたし 、壊れて なくたって あそこには 行かなかった わ 。 だって 、あの 子が 泣いたり 喚いたり してる トイレに 行く なんて 、とっても いや だ もの 」

「見て 。 食べ物 だ 」ロン が 言った 。

地下 牢 の 反対 側 に は 長 テーブル が あり 、これ に も 真っ黒 な ど ロード が かかって いた 。

三人 は 興味 津 々 で 近づいて 行った が 、 次の 瞬間 、 ぞっと して 立ちすくんだ 。

吐き気 の する ような 臭い だ 。

銀 の 盆 に 置かれた 魚 は 腐り 、銀 の 丸 盆 に 山盛り の ケーキ は 真っ黒焦げ 、スコットランド の 肉 料理 、ハギス の 巨大な 塊 に は 姐 が わいていた 。 厚切り チーズ は 毛 が 生えた ように 緑色 の 黴 で 覆われ 、一段と 高い ところ に ある 灰色 の 墓石 の 形 を した 巨大な ケーキ に は 、砂糖 の かわり に コールタール の ような もの で 文字 が 書かれて い た 。 ニコラス ・ド ・ミムジー ・ポーピントン 卿

一四九二 年 十 月 三十一 日 没

恰幅 の よい ゴースト が テーブル に 近づき 、躯 を かがめて テーブル を 通り掛け ながら 、大きく 口 を 開けて 、異臭 を 放つ 鮭 の 中 を 通り抜ける ように した のを 、ハリー は 驚いて まじまじと 見つめた 。

「食べ物 を 通り抜ける と 味 が わかる の ? 」ハリー が その ゴースト に 聞いた 。 「まあ ね 」ゴースト は 悲しげに そう 言う と ふわふわ 行って しまった 。

「つまり 、より 強い 風味 を つける ために 腐らせた んだ と 思う わ 」ハーマイオニー は 物知り顔 で そう 言いながら 、鼻 を つまんで 、腐った ハギス を よく 見よう と 顔 を 近づけた 。

「行こう よ 。 気分 が 悪い 」ロン が 言った 。

三人 が 向き を 変える か 変えない うちに 、小男 が テーブル の 下 から 突然 スイーッ と 現れて 、三人 の 目の前 で 空中 に 浮かんだ まま 停止した 。

「やあ 、ビープズ 」ハリー は 慎重に 挨拶した 。 周り の ゴースト は 青白く 透明な のに 、ポルターガイスト の ビープズ は 正反対 だった 。

鮮やかな オレンジ色 の パーティ 用 帽子 を かぶり 、 くるくる 回る 蝶 ネクタイ を つけ 、 意地 の 悪 そうな 大きな 顔 いっぱい に 二 ヤニヤ 笑い を 浮かべて いた 。

「おつまみ は どう ?」猫撫で声 で 、ビープズ が 深皿 に 入った 黴だらけの ピーナッツ を 差し出した 。 「いらない わ 」ハーマイオニー が 言った 。 「おまえ が かわいそうな マートル の こと を 話してる の 、聞いた ぞ 」ビープズ の 目 は 踊っていた 。 「おまえ 、かわいそうな マートル に ひどい こと を 言った なあ 」ビープズ は 深く 息 を 吸い込んで から 、吐き出す ように 喚いた 。

「オーイ !マートル !」

「あぁ 、ビープズ 、だめ 。 わたし が 言った こと 、あの 子 に 言わ ないで 。 じゃ ない と 、あの 子 とっても 気 を 悪く する わ 」

ハーマイオニー は 大 慌て で ささやいた 。

「わたし 、本気で 言った んじゃない のよ 。 わたし 気にしてない わ 。 あの 子 が ...... あら 、 こん にち は 、 マートル 」

ずんぐりした 女の子 の ゴースト が スルスルと やってきた 。

ハリーが これまで 見た 中で 一番 陰気くさい 顔を していた 。 その 顔も 、ダラーツと 垂れた 猫っ毛と 、分厚い 乳白色の メガネの 陰に 半分 隠れて いた 。 「なん なの ?」

マートルが 仏頂面で 言った 。

「お元気 ?」ハーマイオニー が 無理に 明るい 声を 出した 。

「トイレ の 外で お会い できて 、うれしい わ 」マートル は フンと 鼻を 鳴らした 。

「ミス ・グレンジャー が たった今 おまえ の ことを 話して たよ ぅ ......」

ビープズ が いたずらっぼく マートルに 耳打ちした 。 「あなた の こと ――ただ ――今夜 の あなた は とっても 素敵 って 言ってた だけ よ 」ハーマイオニー が ビープズ を にらみつけ ながら 言った 。 マートル は 「嘘 でしょう 」と いう 目つき で ハーマイオニー を 見た 。

「あなた 、わたし の こと から かってた んだ わ 」

むこう が 透けて 見える マートル の 小さな 目 から 銀色 の 涙 が 見る見る 溢れて きた 。

「そう じゃない ――ほんと よ ――わたし 、さっき 、マートル が 素敵 だって 言ってた わよ ね ?」

ハーマイオニー は ハリー と ロン の 脇腹 を 痚い ほど 小突いた 。

「ああ 、そう だ とも 」

「そう 言って た ......」

「嘘 言って も ダメ 」

マートル は 喉 が 詰まり 、涙 が 滝 の ように 頬 を 伝った 。

ビープズ は マートル の 肩 越しに 満足げに ケタケタ 笑っている 。

「みんな が 陰で 、わたし の こと なんて 呼んでる か 、知らない と でも 思ってる の ?デブ の マートル 、ブス の マートル 、惨め屋 ・愚痴り屋 ・ふさぎ屋 マートル !」

「抜かした よ ぅ 、にきび 面って のを 」ビープズ が マートル の 耳元で ヒソヒソと 言った 。 「嘆きの マートル 」は 途端に 苦しげに しゃくりあげ 、地下 牢 から 逃げる ように 出て行った 。

ビープズ は 黴 だらけ の ピーナツ を マートルに ぶっつけて 、「にきび 面 !にきび 面 !」と 叫び ながら マートルを 追いかけて 行った 。 「ああ 、もう 」ハーマイオニー が 悲しそうに 言った 。 今度 は 「ほとんど 首 無し ニック 」が 人 温み を 掻き分けて ふわふわ やってきた 。 「楽しんで いますか ?」「ええ 」みんな で 嘘 を ついた 。 「ずいぶん 集まって くれました 」「ほとんど 首 無し ニック 」は 誇らしげに 言った 。 「『めそめそ 未亡人 』は 、はるばる ケント から やってきました ......そろそろ 私 の スピーチ の 時間 です 。 むこう に 行って オーケストラ に 準備 させ なければ ...... 」

ところが 、その 瞬間 、オーケストラ が 演奏 を やめた 。

楽団員 、それに 地下牢 に いた 全員 が 、狩 の 角笛 が 鳴り響く 中 、シーンと 静まり 、興奮 して 周り を 見回した 。

「ああ 、始まった 」ニック が 苦々しげに 言った 。

地下 牢 の 壁 から 、十二 騎 の 馬 の ゴースト が 飛び出して きた 。

それぞれ 首 無し の 騎手 を 乗せて いた 。 観衆 が 熱狂的な 拍手 を 送った 。

ハリー も 拍手 しよう と 思った が 、ニック の 顔 を 見て すぐに 思いとどまった 。

馬 たち は ダンス ・フロア の 真ん中 まで ギャロップ で 走って きて 、前 に 突っ込んだり 、後 脚立ち に なったり して 止まった 。

先頭 の 大柄な ゴースト は 、顎 嚢 を 生やした 自分 の 首 を 小脇 に 抱えて いて 、首 が 角笛 を 吹いていた 。

その ゴースト は 馬 から 飛び降り 、群集 の 頭越し に 何か 見る ように 、自分 の 首 を 高々 と 掲げた (みんな 笑った )。

それ から 「ほとんど 首 無し ニック 」の 方 に 大股 で 近づき 、首 を 胴体 に グイ と 押し込む ように 戻した 。

「ニック !」吼える ような 声 だ 。

「元気 かね ?首 は まだ そこ に ぶら下がって おる の か ?」

男 は 思いきり 高笑い して 、「ほとんど 首 無し ニック 」の 肩 を パンパン 叩いた 。

「ようこそ 、パトリック 」ニック が 冷たく 言った 。

「生きて る 連中 だ !」

パトリック 卿 が ハリー 、ロン 、ハーマイオニー を 見つけて 、驚いた ふり を して わざと 大げさ に 飛び上がった 。

狙い 通り 、首 が また ころげ 落ちた (観衆 は 笑いころげた )。

「まことに 愉快 です な 」

「ほとんど 首 無し ニック 」が 沈んだ 声 で 言った 。

「ニック の こと は 、気にした もう な ?」 床 に 落ちた パーリック 卿 の 首 が 叫んだ 。

「我々 が ニック を 狩 クラブ に 入れ ない こと を 、まだ 気 に 病んで いる !しかし 、要するに 彼 を 見れば ――」

「あの ――」ハリー は ニック の 意味 ありげ な 目つき を 見て 、慌てて 切り出した 。 「 ニック は とって も ―― 恐ろしくて 、 それ で ―― あの ......」「 は はん ?」 パトリック 卿 の 首 が 叫んだ 。

「そう 言え と 彼 に 頼まれた な ? 」

「みなさん 、ご静粛に 。 ひとこと 私 から ご挨拶を !」「ほとんど 首無し ニック 」が 声を 張り上げ 、堂々と 演壇の 方に 進み 、壇上に 登り 、ひやりとする ような ブルーの スポットライトを 浴びた 。

「お 集まり の 、今 は 亡き 、嘆げか わしき 閣下 、紳士 、淑女 の 皆様 。 ここ に 私 、心から の 悲しみ を もちまして ...... 」

その あと は 誰 も 聞いて は いなかった 。

パトリック 卿 と 「首 無し 狩 クラブ 」の メンバー が 、ちょうど 首 ホッケー を 始めた ところ で 、客 は そちら に 目 を 奪われて いた 。 「ほとんど 首 無し ニック 」は 聴衆 の 注意 を 取り戻そう と やっきに なった が 、パトリック 卿 の 首 が ニック の 脇 を 飛んで 行き 、みんな が ワッ と 歓声 を あげた ので 、すっかり あきらめて しまった 。 ハリー は もう 寒くて たまらなく なって いた 。 もちろん 腹 ペコ だった 。

「僕 、もう 我慢 でき ない よ 」ロン が つぶやいた 。

オーケストラ が また 演奏 を 始め 、ゴースト たち が するする と ダンス・フロアに戻ってきたとき、ロンは歯をガチガチ震わせていた。

「行こう 」ハリー も 同じ 思い だった 。 誰 か と 目 が 合う たびに ニッコリ と 会釈 しながら 、三人 は あとずさり して 出口 へ と 向かった 。 ほどなく 、三人 は 黒い 蝋燭 の 立ち並ぶ 通路 を 、急いで 元来 た方 へ と 歩いていた 。 「デザートが まだ 残って いる かもしれない 」玄関 ホールに 出る 階段 への 道を 、先頭を 切って 歩きながら 、ロンが 祈るように 言った 。 その とき 、ハリーは あの 声を 聞いた 。 「......引き裂いて やる ......八つ裂きに して やる ......殺して やる ......」

あの 声と 同じだ 。

ロックハート の 部屋 で 聞いた と 同じ 、冷たい 、残忍な 声 。

ハリー は よろよろ と して 立ち止まり 、石 の 壁 に すがって 、全身 を 耳 に して 声 を 聞いた 。 そして 、ほの暗い 灯り に 照らされた 通路 の 隅 から 隅 まで 、目 を 細めて 、じっと 見回した 。 「ハリー 、いったい 何 を ......?」

「また あの 声 なんだ ――ちょっと 黙ってて ――」「...空腹 だ ...とても ...ずっと ...長い 間 ...」「ほら 、聞こえる ?」ハリー が 急き込んで 言った 。 ロン と ハーマイオニー は ハリー を 見つめ 、その 場 に 凍りついた よう に なった 。 「......殺して やる ......殺す とき が 来た ......」

声 は だんだん 幽か に なって きた 。 ハリー は 、それ が たしかに 移動 している と 思った ――上の方に 遠ざかって 行く 。

暗い 天井 を じっと 見上げ ながら 、 ハリー は 恐怖 と 興奮 の 入り交じった 気持 で 胸 を 締めつけられる ようだった 。

どう やって 上 の 万 へ 移動 できる んだろう ?石 の 天井 で さえ なんの 障害 に も ならない 幻 なのだろうか ?

「こっち だ 」

ハリー は そう 叫ぶ と 階段 を 駆け上がって 玄関 ホール に 出た 。

しかし 、そこ で は 何か 聞こう など 、無理な 注文 だった 。

ハロウィーン ・パーティ の ペチャクチャ と いう おしゃべり が 大広間 から ホール まで 響いて い た 。

ハリー は 大理石 の 階段 を 全速力 で 駆け上がり 、二階 に 出た 。 ロン と ハーマイオニー も バタバタ と あとに 続いた 。

「ハリー 、いったい 僕たち 何を ......」

「シーツ !」ハリー は 耳を そばだてた 。

遠く 上の 階から 、ますます 幽かに なりながら 、声が 聞こえてきた 。

「......血 の 臭い が する ......血 の 臭い が する ぞ !」

ハリー は 胃 が 引っくり返り そうだった 。

「誰 か を 殺す つもりだ !」

そう 叫ぶ なり 、ハリー は ロン と ハーマイオニー の 当惑 した 顔 を 無視して 、三階 へ の 階段 を 一度に 三段ずつ 吹っ飛ばして 駆け上がった 。

その 間 も 、自分 の 足音 の 響き に かき消され そうに なる 声 を 、聞き取ろう と した 。 ハリー は 三 階 を くまなく 飛び回った 。 ロン と ハーマイオニー は 息 せき 切って 、ハリー の あと を ついて回った 。

角 を 曲がり 、最後 の 、誰 も いない 廊下 に 出た とき 、ハリー は やっと 動く の を やめた 。 「ハリー 、いったい これ は どういう こと だい ?」 ロン が 額 の 汗 を 拭い ながら 聞いた 。

「 僕 に は なんにも 聞こえ なかった ......」しかし 、 ハーマイオニー の 方 は 、ハッと 息 を 呑んで 廊下 の 隅 を 指差した 。 「見て !」

むこう の 壁 に 何 か が 光って いた 。

三 人 は 暗がり に 目 を 凝らし ながら 、そーっと 近づいた 。 窓 と 窓 の 間 の 壁 に 、高さ 三十 センチ ほど の 文字 が 塗りつけられ 、松明 に 照らされて チラチラ と 鈍い 光 を 放って いた 。 秘密 の 部屋 は 開か れたり

継承者 の 敵 よ 、気 を つけよ

「なんだろう ――下に ぶら下がっている のは ?」ロンの 声は かすかに 震えていた 。

じりじりと 近寄りながら 、ハリーは 危うく 滑りそうに なった 。

床に 大きな 水溜りが できていた のだ 。

ロンと ハーマイオニーが ハリーを 受け止めた 。

文字 に 尐 し ずつ 近づき ながら 、三人 は 文字 の 下 の 、暗い 影 に 目を 凝らした 。

一瞬にして 、それが なん なのか 三人 とも わかった 。

途端に 三人 は のけぞる ように 飛びのき 、水溜り の 水 を 跳ね上げた 。

管理人 の 飼い 猫 、ミセス ・ノリス だ 。

松明 の 腕 木 に 尻尾 を 絡ま せて ぶら下がって いる 。

板 の ように 硬直 し 、目 は カッ と 見開いた まま だった 。

しばらく の 間 、三人 は 動か なかった 。 やおら 、ロン が 言った 。

「ここ を 離れよう 」

「助けて あげる べきじゃ ない かな ......」ハリー が 戸惑い ながら 言った 。

「僕 の 言う 通り に して 」ロン が 言った 。 「ここ に いる ところ を 見られない 方が いい 」すでに 遅かった 。 遠い 雷鳴 のような ざわめき が 聞こえた 。 パーティ が 終わった らしい 。

三 人 が 立っている 廊下 の 両側 から 、階段 を 上ってくる 何百 という 足音 、満腹 で 楽しげな さざめき が 聞こえてきた 。 次の 瞬間 、生徒 たち が 廊下 に ワッ と 現れた 。

前の 方に いた 生徒が ぶら下がった 猫を 見つけた 途端 、おしゃべりも 、さざめきも 、ガヤガヤも 突然 消えた 。

沈黙が 生徒たちの 群れに 広がり 、おぞましい 光景を 前の方で 見ようと 押し合った 。

その 傍らで 、ハリー 、ロン 、ハーマイオニーは 廊下の 真ん中に ポツンと 取り残されて いた 。 やおら 、静けさを 破って 誰かが 叫んだ 。 「継承者の 敵よ 、気をつけよ ?次は おまえたちの 番だぞ 、『撮れた血 』め !」ドラコ ・マルフォイ だった 。

人垣を 押しのけて 最前列に 進み出た マルフォイは 、冷たい 目に 生気を みなぎらせ 、いつもは 血の気のない 頬に 赤みが さし 、ぶら下がったまま ピクリともしない 猫を 見て ニヤッと 笑った 。

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