18.2 ドビー の ごほうび -Dobby'sReward
「君 が グリフィンドール に 属する と いう 証拠 が 欲しい なら 、ハリー 、これ を もっと よーく 見て みる と よい 」
ダンブルドア は マクゴナガル 先生 の 机 の 上 に 手 を 伸ばし 、血 に 染まった あの 銀 の 剣 を 取り上げ 、ハリー に 手渡した 。 ハリー は ぼんやり と 剣 を 裏返した 。 ルビー が 暖炉 の 灯り で 憧いた 。
その とき 、鍔 の すぐ 下 に 名前 が 刻まれて いる の が 目 に 入った 。 ゴドリック ・グリフィンドール
「真 の グリフィンドール 生 だけ が 、帽子 から 、思いもかけない この 剣 を 取り出して みせる こと が できる のじゃ よ 、ハリー 」
ダンブルドア は それだけ を 言った 。
一瞬 、二人 とも 無言 だった 。 それから 、ダンブルドアが マクゴナガル 先生 の 引出し を 開け 、羽ペン と インク壷 を 取り出した 。
「ハリー 、君に は 食べ物 と 睡眠 が 必要 じゃ 。 お祝い の 宴 に 行く が よい 。 わし は アズカバン に 手紙 を 書く ――森番 を 返して もらわねば のう 。 それに 、『日刉予言者新聞 』に 出す 広告 を 書かねば 」ダンブルドア は 考え深げに 言葉 を 続けた 。
「『闇 の 魔術 に 対する 防衛術 』の 新しい 先生 が 必要じゃ 。 なんと まあ 、またまた この 学科 の 先生 が いなくなって しも うた 。 のう ?」
ハリー は 立ち上がって ドア の ところ へ 行った 。 取っ手 に 手 を かけた 途端 、ドア が 勢い よく むこう 側 から 開いた 。 あまりに 乱暴に 開いた ので 、ドアが 壁に 当たって 跳ね返って きた 。
ルシウス ・マルフォイが 怒りを むき出しに して 立って いた 。
その 腕の 下で 、包帯で ぐるぐる巻きに なって 縮こまって いる のは 、ドビーだ 。
「今晩は 、ルシウス 」ダンブルドアが 機嫌よく 挨拶した 。
マルフォイ 氏は 、サッと 部屋 の 中 に 入って きた 。 その 勢い で ハリー を 突き飛ばし そうに なった 。 恐怖 の 表情 を 浮かべた 惨めな ドビー が 、 その 後ろ から 、 マント の 裾 の 下 に 這い つ くばる よう に して 小走り に ついてきた 。
「それ で ! 」ルシウス ・マルフォイ が ダンブルドア を 冷たい 目 で 見据えた 。
「お帰りになった わけだ 。 理事たちが 停職処分にした のに 、まだ 自分が ホグワーツ校に 戻るのに ふさわしい と お考えの ようで 」
「はて 、さて 、ルシウスよ 」ダンブルドアは 静かに 微笑んでいる 。
「今日 、君 以外 の 十一人 の 理事 が わしに 連絡をくれた 。 正直な ところ 、まるで ふくろう の どしゃ降り に 遭った か の ようじゃった 。 アーサー ・ウィーズリー の 娘 が 殺された と 聞いて 、理事 たち が わし に 、すぐ 戻って 欲しい と 頼んで きた 。 結局 、この 仕事 に 一番 向いている のは この わし だ と 思った らしい のう 。 奇妙な 話 を みんな が 聞かせて くれて の 。 もともと わし を 停職 処分 に したく は なかった が 、それに 同意 しなければ 、家族 を 呪って やる と あなた に 脅さ れた 、と 考えて おる 理事 が 何人 か いる のじゃ 」マルフォイ 氏 の 青白い 顔 が 一層 蒼白に なった 。 しかし 、その 細い 目 は まだ 怒り狂って い た 。
「する と あなた は もう 襲撃 を やめ させた と でも ?」マルフォイ 氏 が 嘲る ように 言った 。 「 犯人 を 捕まえた の か ね ! 」
「捕まえた 」ダンブルドア は 微笑んだ 。
「それ で ?」マルフォイ 氏 が 鋭く 言った 。 「誰 なのかね ?」
「前回 と 同じ 人物 じゃよ 、ルシウス 。 しかし 、今 回 の ヴォルデモート 卿 は 、他 の 者 を 使って 行動 した 。 この 日記 を 利用 して のう 」
ダンブルドア は 真ん中 に 大きな 穴 の 開いた 、
小さな 黒い 本 を 取り上げた 。 その 目 は マルフォイ 氏 を 見据えて いた 。 しかし 、ハリー は ドビー を 見つめて いた 。
しもべ 妖精 は まったく 奇妙な こと を して いた 。 大きな 目 で 、 い わく あり げ に ハリー の 方 を じ 一っと 見て 、 日記 を 指差して は 次に マルフォイ 氏 を 指差し 、 それ から 拳 で 自分 の 頭 を ガンガン 殴り つける のだ 。 「なるほど ......」マルフォイ 氏は しばらく 間を 置いてから 言った 。
「狡猾な 計画じゃ 」ダンブルドアは マルフォイ 氏の 目を まっすぐ 見つめ続けながら 、抑揚を 押さえた 声で 続けた 。
「 なぜなら 、 もし 、 この ハリー が ――」
マルフォイ 氏は ハリーに チラリと 鋭い 視線を 投げた 。
「友人 の ロン と ともに 、この 日記 を 見つけて おら なかったら 、おぉ ――ジニー ・ウィーズリー が すべて の 責め を 負う ことに なった かも しれん 。 ジニー ・ウィーズリー が 自分 の 意思 で 行動 した ので は ない と 、いったい 誰 が 証明 できよう か ......」
マルフォイ 氏 は 無言 だった 。 突然 能面 の ような 顔 に なった 。
「そうなれば 」ダンブルドア の 言葉 が 続いた 。
「いったい 何が 起こったか 、考えて みる が よい 。 ウィーズリー 一家 は 純血 の 家族 の 中でも 。 最も 著名な 一族 の 一つ じゃ 、アーサー ・ウィーズリー と 、その 手に よって できた 『マグル 保護法 』に どんな 影響 が あるか 、考えて みる が よい 。 自分 の 娘 が マグル 出身 の 者 を 襲い 、殺し ている こと が 明るみ に 出たら どう なった か 。 幸いな こと に 日記 は 発見 され 、リドル の 記憶 は 日記 から 消し去られた 。 さもなくば 、 いったい どういう 結果 に なって いた か 想像 も つか ん ......」
マルフォイ 氏 は 無理やり 口 を 開いた 。
「それ は 幸運な 」ぎごちない 言い方 だった 。
その 背後 で 、ドビー は まだ 指差し 続けて いた 。 まず 日記帳 、それから ルシウス ・マルフォイ を 指し 、それから 自分 の 頭 に パンチ を 食らわせて いた 。
ハリー は 突然 理解 した 。 ドビー に 向かって 領く と 、ドビー は 隅 の 方 に 引っ込み 、自分 を 罰する のに 今度 は 耳 を 捻り はじめた 。
「マルフォイ さん 。 ジニー が どう やって 日記 を 手 に 入れた か 、 知りたい と 思わ れません か ?」 ハリー が 言った 。 ルシウス ・ マルフォイ が ハリー の 方 を 向いて 食ってかかった 。
「バカな 小 娘 が どう やって 日記 を 手 に 入れた か 、私 が なんで 知ら なき や ならん のだ !」
「あなたが 日記を ジニーに 与えた から です 。 フローリシュ ・アンド ・プロッツ 書店で 。 ハリーが 答えた 。 ジニー の 古い 『変身術 』の 教科書 を 拾い上げて 、その 中 に 日記 を 滑り込ませた 。 そう でしょう ?」
マルフォイ 氏 の 蒼白 に なった 両手 が ギュッと 握られ 、また 開かれる のを 、ハリー は 見た 。 「何 を 証拠 に 」食いしばった 歯 の 間 から マルフォイ 氏 が 言った 。 「ああ 、誰 も 証明 は できん じゃろう 」ダンブルドア は ハリー の 方 に 微笑み ながら 言った 。
「リドル が 日記 から 消え去って しまった 今 と なって は 。 しかし 、ルシウス 、忠告 して おこう 。 ヴォルデモート 卿 の 昔 の 学用 品 を バラまく の は もう やめにする こと じゃ 。 もし 、また その 類 の 物 が 、罪 も ない 人 の 手 に 渡る ような ことが あれば 、誰 より も まず アーサー ・ウィーズリー が 、その 入手 先 を あなた だ と 突き止める じゃろう ......」
マルフォイ は 一瞬 立ちすくんだ 。 杖 に 手 を 伸ばし たくて たまらない という ふうに 、右手 が ピクピク 動く の が 、ハリー に は はっきり と 見えた 。
しかし 、かわり に マルフォイ 氏 は しもべ 妖精 の 方 を 向いた 。
「ドビー 、帰る ぞ !」
マルフォイ 氏は ドア を ぐいっと こじ開け 、ドビーが 慌てて マルフォイの そばまで やってくると 、ドアの むこう側 まで ドビーを 蹴飛ばした 。
廊下 を 歩いている 間中 、ドビーが 痛々しい 叫び声 を あげている のが 聞こえてきた 。 ハリーは 一瞬 立ち尽くした まま 、必死で 考えを 巡らせた 。 そして 、思いついた 。 「ダンブルドア 先生 」ハリー が 急いで 言った 。 「その 日記 を マルフォイ さん に お返しして も よろしい でしょう か !」「よい とも 、ハリー 」ダンブルドア が 静かに 言った 。 「ただし 、急ぐ が よい 。 宴会 じゃ 。 忘れる で ない ぞ 」ハリー は 日記 を 鷲づかみ に し 、部屋 から 飛び出した 。 ドビー の 苦痛 の 悲鳴 が 廊下 の 角 を 曲がって 遠のき つつ あった 。
――果たして この 計画 は うまく 行く だろう か ――急いで ハリー は 靴 を 脱ぎ 、ドロドロ に 汚れた ソックス の 片方 を 脱ぎ 、日記 の 中 に 詰めた 。 それから 暗い 廊下 を 走った 。 ハリー は 階段 の 一番 上 で 二人 に 追いついた 。
「マルフォイ さん 」ハリー は 息 を 弾ませ 、急に 止まった ので 横滑り しながら 呼びかけた 。
「僕 、あなた に 差し上げる もの が あります 」そして ハリー は プンプン 臭う ソックス を マルフォイ 氏 の 手 に 押しつけた 。 「なんだ ――? 」
マルフォイ 氏は ソックス を 引きちぎる ように 剥ぎ取り 、中 の 日記 を 取り出し 、ソックス を 投げ捨て 、それから 怒り狂って 日記 の 残骸 から ハリー に 目 を 移した 。
「君 も その うち 親 と 同じに 不幸な 目 に 遭う ぞ 。 ハリー ・ポッター 」口調 は 柔らか だった 。 「連中 も お節介 の 愚か者 だった 」
マルフォイ 氏は 立ち去ろう と した 。 「ドビー 、来い 。 来い と 言ってる のが 聞こえん か !」
ドビー は 動か なかった 。
ハリー の ドロドロ の 汚らしい ソックス を 握り締め 、それが 貴重な 宝物 で も ある かのように じっと 見つめて いた 。
「ご主人様 が ドビー め に ソックス を 片方 くださった 」しもべ 妖精 は 驚嘆 して 言った 。
「ご主人様 が 、これ を ドビー に くださった 」
「なんだ と !」マルフォイ 氏 が 吐き捨てる ように 言った 。
「今 、なんと 言った !」
「ドビー が ソックス の 片方 を いただいた 」信じられない と いう 口調 だった 。 「ご主人様 が 投げて よこした 。 ドビー が 受け取った 。 だ から ドビー は ――ドビー は 自由だ 」
ルシウス ・マルフォイ は しもべ 妖精 を 見つめ 、その 場 に 凍りついた ように 立ちすくんだ 。 それから ハリー に 飛びかかった 。
「小僧 め 、よくも わたし の 召使 を !」
しかし 、ドビー が 叫んだ 。
「ハリー ・ポッター に 手 を 出す な !」
バーン と 大きな 音 が して 、マルフォイ 氏 は 後ろ向き に 吹っ飛び 、階段 を 一度に 三段 ずつ 、もんどり 打って 転げ落ち 、下の 踊り場 に 落ちて ぺしゃんこに なった 。
怒り の 形相 で 立ち上がり 、杖 を 引っ張り出した 。 が 、ドビー が 長い 人差し指 を 、脅す ように マルフォイ に 向けた 。
「すぐ 立ち去れ 」ドビー が マルフォイ 氏 に 指 を 突きつける ように して 、激しい 口調 で 言った 。 「ハリー ・ポッター に 指 一 本 でも 触れる の は 許さ ん 。 早く 立ち去れ 」
ルシウス ・マルフォイ は 従う はかなかった 。 いまいまし そうに 二人 に 最後の 一瞥 を 投げ 、マント を 翻して 身に 巻きつけ 、マルフォイ 氏は 急いで 立ち去った 。
「ハリー ・ポッター が ドビー を 自由に して くださった !」近くの 窓から 月の 光が 射し込み 、ドビーの 球のような 両眼に 映った 。
その 目 で しっかりと ハリー を 見つめ 、しもべ 妖精 は 甲高い 声 で 言った 。
「 ハリー・ポッター が 、 ドビー を 解放 して くださった !」
「ドビー 、せめて これ ぐらい しか 、して あげられない けど 」 ハリー は ニッコリ した 。 「ただ 、もう 僕 の 命 を 救おう なんて 、二度と しないって 、 約束 して くれよ 」しもべ 妖精 の 醜い 茶色 の 顔 が 、急に ぱっくりと 割れた ように 見え 、 歯 の 目立つ 大きな 口 が ほころんだ 。 「ドビー 、一つだけ 聞きたい ことが あるんだ 」は ドビーが 震える 両手で 片方の 靴下を 履くのを 見ながら 、ハリーが 言った 。 「君は 、『名前を 呼んでは いけない あの 人 』は 今度の ことに 一切 関係ない って 言った ね 。 覚えてる ? それ なら ――」
「 あれ は ヒント だった ので ございます 」 そんな こと は 明白だ と いわんばかり に 、 ドビー は 目 を 見開いて 言った 。
「ドビー は あなた に ヒント を 差し上げました 。 闇 の 帝王 は 、名前 を 変える 前 でしたら 、その 名前 を 自由に 呼んで かまわなかった わけです から ね 。 おわかり でしょう ?」
「そんな こと なの ......」ハリー は 力なく 答えた 。
「じゃ 、僕 、行か なくちゃ 。 宴会 が ある し 、友達 の ハーマイオニー も 、もう 目覚めてる はず だ し ......」
ドビー は ハリー の 胴 の あたり に 腕 を 回し 、抱きしめた 。
「ハリー ・ポッター は 、ドビー が 考えて いた より ずーっと 偉大 でした 」
ドビー は すすり泣き ながら 言った 。
「さようなら 、ハリー ・ポッター !」
そして 、最後に もう 一度 パチッと いう 大きな 音 を 残し 、ドビー は 消えた 。
これ まで 何 度 か ホグワーツ の 宴会 に 参加 した ハリー に とっても 、こんな の は 初めて だった 。
みんな パジャマ 姿 で 、お祝い は 夜通し 続いた 。 ハリー に は 嬉しい こと だらけ で 、どれ が 一番 嬉しい の か 、自分 でも わからなかった 。
ハーマイオニー が 「あなた が 解決 した の ね !やった わ ね !」と 叫び ながら ハリー に 駆け寄って 抱きついて きた こと 。 ジャスティン が ハッフルパフ の テーブル から 急いで ハリー の ところ に やってきて 、疑って すまなかった と 、ハリー の 手 を 握り 、何度も 何度も 謝り 続けた こと 。 ハグリッド が 明け方 の 三時半 に 現れて 、ハリー と ロン の 肩 を 強く ボン と 叩いた ので 、二人 とも トライフル・カスタード の 皿 に 顔 を 突っ込んで しまった こと 。 ハリー と ロン が それぞれ 二 〇〇 点 ずつ グリフィンドール の 点 を 増やした ので 、寮 対抗 優勝 杯 を 二 年 連続 で 獲得 できた こと 。 マクゴナガル 先生 が 立ち上がり 、学校 から の お祝い として 期末 試験 が キャンセル された と 全 生徒 に 告げた こと (「えぇっ 、そんな !」と ハーマイオニー が 叫んだ )。 ダンブルドア が 「残念 ながら ロックハート 先生 は 来学期 学校 に 戻る こと は できない 。 学校 を 去り 、記憶 を 取り戻す 必要 が ある から 」と 発表 した こと (かなり 多く の 先生 が この 発表 で 生徒 と 一緒に 歓声 を あげた )。
「残念だ 」ロン が ジャム ・ドーナツ に 手 を 伸ばし ながら 呟いた 。
「せっかく あいつ に 馴染んで きた ところ だった のに 」
しかし 、ニヤニヤ と 笑い ながら 言った ので は 、全く 説得力 は 無かった 。 夏 学期 の 残り の 日々 は 、焼ける ような 太陽 で 、もうろうと している うちに 過ぎた 。 ホグワーツ 校 は 正常に 戻った が 、いくつか 小さな 変化 が あった 。 「闇 の 魔術 に 対する 防衛術 」の クラス は キャンセル に なった (ハーマイオニー は 不満 で ブツブツ 言った が 、ロン は 「だけど 、僕たち 、に 関して は ずいぶん 実技 を やった じゃないか 」と 、慰めた )。
ルシウス ・マルフォイ は 理事 を 辞め させられた 。 ドラコ は 学校 を 我が物顔 に のし 歩く の を やめ 、逆に 恨み が まし くすねて いた ようだった 。
一方 、ジニー ・ウィーズリー は 再び 元気 いっぱい に なった 。
あまりに も 速く 時が 過ぎ 、もう ホグワーツ 特急 に 乗って 家に 帰る ときが 来た 。
ハリー 、ロン 、ハーマイオニー 、フレッド 、ジョージ 、ジニー は 一つの コンパートメント を 独占した 。
夏休み に 入る 前 に 、魔法 を 使う こと を 許された 最後 の 数時間 を 、みんな で 十分に 楽しんだ 。
「爆発 ゲーム 」を したり 、フレッド と ジョージ が 持っていた 最後 の 「花火 」に 火 を 点けたり 、お互いに 魔法 で 武器 を 取り上げる 練習 を したり した 。
ハリー は 武装 解除 術 が うまく なっていた 。 キングズ ・クロス 駅 に 着く 直前 、ハリー は ある こ と を 思い出した 。
「ジニー ――パーシー が 何か してる のを 君 、見た よね 。 パーシー が 誰にも 言わない ように 口止め したって 、どんな こと ?」
「あぁ 、あの こと 」ジニー が クスクス 笑った 。 「あの ね 一 パーシー に ガールフレンド が いる の 」
「なん だって ! 」
フレッド が ジョージ の 頭 に 本 を 一山 落とした 。 「レイブンクロー の 監督 生 、ペネロピー ・クリアウォーター よ 」ジニー が 言った 。
「パーシー は 夏休み の 間 、ずっと この 人 に お手紙 書いてた わけ 。 学校 の あちこち で 、二人 で こっそり 会って た わ 。 ある 日 二人 が 空っぽの 教室 で キス してる ところ に 、たまたま あたし が 入って 行った の 。 ペネロピー が ――ほら ――襲われた とき 、パーシー は とっても 落ち込んでた でしょ 。 みんな 、パーシー を からかったり し ない わ よ ね ?」ジニー が 心配 そうに 聞いた 。
「夢にも思わないさ 」そう言いながら フレッドは 、まるで 誕生日が 一足早く やってきた という 顔をしていた 。
「絶対しないよ 」ジョージが ニヤニヤ笑いながら 言った 。 ホグワーツ特急は 速度を落とし 、とうとう 停車した 。 ハリーは 羽ペンと 羊皮紙の 切れ端を 取り出し 、ロンと ハーマイオニーの 方を向いて 言った 。 「これ 、電話 番号 って 言う んだ 」番号 を 二回 走り書き し 、その 羊皮紙 を 二つ に 裂いて 二人 に 渡し ながら 、ハリー が ロン に 説明 した 。 「君 の パパ に 去年 の 夏休み に 、電話 の 使い方 を 教えた から 、パパ が 知ってる よ 。 ダーズリー の ところ に 電話 くれ よ 。 オーケー !あと 二 ヶ月 も ダドリー しか 話す 相手 が いない なんて 、僕 、耐えられない ......」「でも 、あなた の おじさん も おばさん も 、あなた の こと 誇り に 思う んじゃない ?」汽車 を 降り 、魔法 の かかった 柵 まで 人波 に 混じって 歩きながら 、ハーマイオニー が 言った 。 「今 学期 、あなたが どんな ことを したか 聞いたら 、そう 思う んじゃない ?」
「誇りに ?」ハリーが 言った 。
「正気で 言ってる の ?僕が せっかく 死ぬ 機会が 何度も あった のに 、死に損なった って いう のに ?あの 連中は カンカンだ よ ......」そして 三人は 一緒に 柵を 通り抜け 、マグルの 世界へ と 戻って 行った 。