NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 6 - 126 - 黄昏
( 自 来 也 ) 入る ぞ 綱 手 。 ( ノック )
( 綱 手 ) 自 来 也 か 。 何 か わかった の か ?
暁 の リ ー ダ ー の 居場所 を つかんだ ぞ 。
なに !? 本当 か !? 詳しく 話せ 。
( シズネ ) その 情報 を もと に すぐに 奇襲 作戦 を たて ましょう 。
ま ぁま ぁ そう 焦る な 。
お前 の 小説 の 続編 じゃ ある まい し ➡
のんびり して られる か !
そう 焦る と ろくな こと は ない ぞ 。
特に 大事な 賭け を する とき は の 。
どう だ ? 久しぶりに 二 人 っきり で ➡
外 で 酒 でも 飲ま ない か ?
話 は そこ でして やる 。
バカ ! 私 は 火影 だ ぞ ! 昼間 っ から 酒 と は なんだ !
任務 中 の 忍 たち に 申し訳ない と 思わ ない の か !
ブワ ~ ッ ! お前 …➡
もう 少し 自分 の 言葉 に 責任 もった ほう が いい ぞ 。
しかも 一 升 瓶 を ラッパ 飲み と は ➡
仮にも 火影 な んだ し の ぉ 。
( 水 月 ) あの 女 遅い ねぇ 。
買い出し に いつまで かかって る 。
( 香 燐 ) さっさと 夜 に なら ねえ か なぁ 。
《 重 吾 と 水 月 が 寝入ったら ➡
寝込み の サスケ を 襲って やる ぜ ! イヒヒヒ ~》
興奮 する ~。
これ は …。
( ナルト ) キバ どう だ ?
( キバ ) 集中 して かすかな サスケ の ニオイ だけ を 追って んだ !
気 が 散る から 話しかけ ん な !
《 間違い ない … ここ に どんどん 近づいて くる 。
一 つ 二 つ … チャクラ も それなり の 大き さ 。
とにかく かなり の 数 だ 》
《 人 の もの じゃ ない チャクラ も 感じる … 犬 ?
ニオイ で 追って きて いる の か ?
暁 か … それとも 木 ノ 葉 の 追っ手 か ?》
重 吾 ボク は 少し 香 燐 の 様子 を 見て くる よ 。
( 重 吾 ) あぁ 。
な なんだ !?
起きろ ! サスケ ! 追っ手 だ ! どう する !?
《 寝起き の サスケ も … いい !》
( サスケ ) 逃げる ぞ 準備 しろ 。
重 吾 お前 は 地図 に ➡
わかって いる 暁 の アジト の 場所 を すべて 記して おけ 。
♪♪~
( 水 月 ) もう いい の かい ? サスケ 。
あぁ 。 大 蛇 丸 の 力 を 取り込んで から ➡
傷 の 治り が 早い 。
《 これ が 白 蛇 の 力 か …》
( 香 燐 ) 暁 に しろ 木 ノ 葉 に しろ ➡
イタチ の 情報 を 持って いる かも しれ ねえ 。
だから 待ち伏せ したら どう だ ? サスケ 。
追っ手 の 人数 が お前 の 話 どおり なら ➡
ソイツ ら は 十中八九 木 ノ 葉 の ヤツ ら だ 。
暁 は 必ず ツ ー マンセル で 動く 。
だ と する と 待ち伏せ して も 時間 の ムダ に なる ね 。
そういう こと だ 。 木 ノ 葉 は 放っておけ 。
じゃあ どう する んだ よ ?
とにかく イタチ だ 。 イタチ を 見つけたら ➡
最悪 木 ノ 葉 は お前たち で 止めろ 。
とりあえず オレ たち 蛇 は 重 吾 が 集めた 情報 に 従い ➡
暁 の アジト を 手当たり次第 に 行く 。
わかった よ 。
行く ぞ 。
少し 手伝って くれ 。 何 だ ?
小鳥 を 集め られる だけ 集めて くれ ねえ かな ?
何 を する 気 だ ?
前 に 着て た サスケ の 服 だ 。
汗 の 染みついた この 服 で …。
サスケ が 捨てた 服 を なんで お前 が 持って いる ?
う っ … そ それ は どう で も いい ぞ 。
… ハズ だ ! この 野郎 !
と とにかく …。
《 もったい ねえ けど …》
感知 タイプ の 忍 も 里 に よって 傾向 が ある の さ 。
木 ノ 葉 は 探索 に 犬 の 鼻 を よく 使う 。
それ を 逆手 に とって やる んだ よ 。
あ !? どうした ? キバ 。
や ばい ! サスケ が 移動 し 始めた ぜ 。
急ぐ って ば よ ! サスケ は イタチ を 追って んだ 。
ちょっと 待て おかしい ぞ 。
サスケ の ニオイ が 分散 して る 。
それ も ものすごい 数 で 四方 に 散らばって ん ぞ !
( カカシ ) こっち の 動き に 気づいて 何らか の 策 を とった な 。
( サクラ ) 気づく って … どう やって !?
どんな 能力 か わから ない が ➡
ま おそらく かなり 優れた 感知 タイプ の 忍 が ➡
向こう に も いる な 。 ( キバ ) 距離 が あり すぎる 。
無線 じゃ 誘導 でき ない ぜ ! 追 える の は オレ だけ 。
しかも ひと つ の ニオイ だけ だ 。 どう する ?
こう なったら 草 の 根 分けて も 捜して やる !
手当たり次第 だって ば よ !
多重 影 分身 の 術 !
この先 か …。
お前たち は 命令 する まで 待機 しろ 。 オレ が 見て くる 。
《 誰 だ ?
写 輪 眼 ! サスケ !?》
《 あ ! アイツ は …》
《 うち は イタチ !》
( イタチ ) 出て こい … うずまき ナルト 。
オレ を 捕まえ に きた の か ?
いや 違う 。
ただ 少し 話 を しに きた だけ だ 。
うわ っ ! クッ !
そんな もん 信用 できる か って ば よ 。
《 写 輪 眼 を 相手 に する とき は 1 対 1 なら 必ず 逃げろ 。
2 対 1 なら 後ろ を とれ だった な 。
ただし コイツ の 場合 ➡
印 を 結んで から の 指 の 動き だけ でも ➡
タ ー ゲット を 幻 術 に はめる 。
気 を つけ ねえ と 》
お前 が 1 人 な の は 知っている 。 なぜ 逃げ ない ?
フン ! オレ の 人数 は 1 人 から 1,000 人 まで だ ぜ 。
それ に 逃げる わきゃ ねえ だ ろ 。
お前 を 捕まえりゃ サスケ に 会え ん だ から な 。
なぜ そこ まで 弟 に こだわる ? アイツ は 抜け 忍 だ ろ 。
少なくとも お前 なんか より ➡
アイツ の こと を 兄弟 だ と 思って いる から だ 。
お前 は すでに 幻 術 の 中 だ 。
クソッ !
もう 一 度 言う 。 お前 と 少し 話 が し たい だけ だ 。
で … その 暁 の リ ー ダ ー って の は 雨 隠れ の 里 に いる んだ な ?
うむ 。 しかし あそこ は 出入り する 者 に ➡
入国 審査 と 滞在 期間 中 の 監視 を 徹底 する 国 だ 。
合同 中 忍 試験 の 手続き で さえ ➡
毎回 困難 を 極める ほど 厳格 で 閉鎖 的な 里 だ 。
暁 の リ ー ダ ー が 動き 回れる ような 里 じゃ ない はずだ が な 。
だが … 厳格な 里 だ から こそ だ な ➡
自国 の 内情 を 他国 に 知ら れ ぬ よう ➡
管理 を 徹底 し その 恥 を 隠して きた 。
恥 ?
あの 国 で は どうやら ずいぶん 前 から 内戦 が 続き ➡
里 も 二 分 さ れ とる らしい 。
その 一方 の 長 が 暁 の リ ー ダ ー と 同一 人物 だ と いう ウワサ が ある 。
あの 国 は ➡
土 風 火 の 三 大国 に 囲ま れ ➡
昔 から それ ら の 大国 同士 の ➡
戦場 に なる こと が 多かった 。
その ため 内政 も 安定 せ ず 難民 ばかり が 増えた らしい から な 。
だから の ぉ とりあえず 情報 が 確か か どう か ➡
まず ワシ が 潜入 して 調べて くる 。 作戦 は それ から だ の 。
1 人 じゃ 危険 すぎる !
ワシ は 木 ノ 葉 の 三 忍 だ ぞ ! お前 も その 意味 は 知って る だろう 。
悪い な …。 いつも 損な 役回り を 押しつけて …。
ハハハハ ! 何 だ 急に …。
火影 に なる べき は 本来 お前 だった と いう こと だ 。
三 代 目 は ずっと 次の 火影 を お前 に …。
ワシ は そんな 柄 じゃ ない 。 自由 気まま が 性 に 合 っと る 。
大 蛇 丸 を 止め られ なかった こと を 悔い ➡
ずっと 大 蛇 丸 の 動き を 1 人 で 調べ 回って いた のだろう 。
もう その 必要 も なくなった 。
これ で 小説 の 続編 も 早く 出せる って もんだ 。
事実 は 小説 より 奇 なり だ なぁ 。 まさか アイツ が 死ぬ なんて …。
昔 3 人 で 三 代 目 の ジジイ に …。
あの まな板 綱 手 が 今や 巨乳 の 火影 だ 。
時代 は どんどん 流れ とる 。
美しかった お前 も 今や 50 の ババア 。 死 に 別れた 者 たち へ の 思い が ➡
その 大きな 胸 に 詰まって る か と 思う と ➡
やり きれ ん の ぉ 。
しかし それ は この先 も 増える 。
だが しんみり する の は ち と 違う の ぉ 。
ワシ の 役目 は 次の 世代 の ため に 手本 と なり 手助け を する こと 。
その ため なら 笑って 命 を かける 。
それ が 年寄り の かっこよ さ と いう もの だろう の ぉ 。
ハァ … ハァ … どういう こと だって ば よ ?
お前 は オレ を 狙って た んだ ろ !? だったら ここ で …。
もう 行く 。
これ から 大事な 用 が ある んで な 。
《 影 分身 … 何 だった んだ ?》
( キバ ) チッ … ここ も 外れ だ !
どうした ? ナルト 。
いや …。
何 か あった の か ? ちょっと つま づ いただけ だ 。
それ より キバ 次 の ニオイ を 追って くれ 。
( 咳き込む 声 )
お前 ワシ 以上 に 酒 グセ が 悪い の ぉ 。
少し ど っか で 休む か ?
もう 遅い から 帰り ます よ 。 は ~ い 。
( ため息 )
暁 … あれほど の 者 たち を まとめて いる ヤツ だ 。
どん だけ 強い か わから ん ぞ 。
それ に わざわざ 敵 の 懐 に 入り込む ような もん だ 。
さて … そろそろ 行く か の 。
生きて 帰って こい 。
お前 に まで 死な れたら … 私 は …。
泣いて くれる の か ? 嬉しい の ぉ 。
でも ダン の とき ほど じゃ ねえ だろう の ぉ 。
バカ が !
じゃあ お 得意の ギャンブル と いこう 。
お前 は ワシ が 死ぬ ほう に 賭けろ 。
お前 の 賭け は 必ず 外れる から の ぉ 。
その代わり ワシ が 生きて 帰って きた とき は …。
な っ …。
ハハハハ ! 冗談 だ 冗談 !
お前 に は 感謝 して る 。
男 は フラ れて 強く なる 。 要するに そんな こと は ➡
笑い話 に する くらい の 度量 が なけりゃ 男 は 務 ま らん 。
ネタ に する くらい じゃ ない と の ぉ 。
強く ある の が 男 の 務め か ?
ま ぁの 。 それ に 幸せ なんて の は ➡
男 が 求める もん じゃ ない の ぉ 。
フン なに かっこ つけて や がる 。 女 が い なけりゃ ➡
フラ れる こと も でき ねえ くせ に 。 アハハ 確かに !
♪♪~
何 か あったら 蝦蟇 で 連絡 を よこせ 。
私 が すぐに 駆けつける 。
いら ぬ 世話だ 。 お前 は 里 を 離れる な 。
今 は お前 を 頼り に 里 が 動いて いる 。
火影 候補 なら いくら でも いる 。
コロコロ と 里 長 が 変われば 里 も 安定 し ない 。
お前 以上 の 火影 は 今 里 に は い ない んだ から の ぉ 。
カカシ が いる だろう 。
それ に いずれ は あの ナルト も いる しな 。
フフフ … お前 やけに ナルト を 買って おる の ぉ 。
ま ぁ わから ん で も ない 。
お前 の 弟 縄 樹 も 恋人 だった ダン も …。
((3 人 : 火影 は オレ の 夢 だ から ))
( 自 来 也 ) そして ナルト も ➡
同じ 夢 を 追う 男 たち っ ちゅうと ころ か の ぉ 。
じゃ が の ぉ カカシ は ともかく ➡
首 飾り まで やって は いる が ナルト は まだまだ だ 。
お前 だって たいした 力 の 入れ ようだった じゃ ない か 。
螺旋 丸 まで 教えた くせ に 。
いや つい 懐かしくて な 。
ミナト を 教えた 頃 を 思い出して の ぉ 。
波風 ミナト か 。 確かに 似て る な 。
ミナト は 10 年 に 一 度 の 逸材 だ 。
あれほど の 天才 は もう 生まれて こ ん 。
優しい 男 だった が 根性 は 筋金入り 。
またたく間に 四 代 目 に なった 。
親 に なった こと が ない から よく わから ん が ➡
アイツ が ワシ の 子 だったら さぞかし 鼻 が 高かったろう の ぉ 。
フフフ そう 言わ れれば ナルト は そう も 似て ない 気 も する な 。
ナルト は 自慢 の 息子 と いう より ➡
手 の かかる やんちゃ 坊主 だ から な 。
どちら か と いえば あれ は 母親 似 だ から な 。
たしか 元 渦 の 国 の く の 一 で 。
あぁ 性格 と 忍術 は うずまき クシナ そっくりだ 。
お ぉ そんな 名 だった なぁ !
赤毛 で おしゃべりの お てんば 。
まるで 男の子 の ようだった の ぉ 。
クシナ も 大人 に なって 美人 に なった が ➡
ナルト の 顔 は 父親 似 だ な 。
だから ナルト に は アイツ の 面影 が 見える 。
ワシ から したら 孫 を 見とる よう と でも 言おう か の ぉ 。
受け継が れて いる んだ な 。
過去 から 未来 へ と 木 ノ 葉 の 意志 は …。
もう 行く か の ぉ 。
お ぉ そうだ !
最後に ひと つ 忠告 が あった 。 ん ?
根 の 者 に は 気 を つけて おけ 。
あぁ わかって いる 。 うむ それ なら いい 。
じゃあ の 。