Highschool of the Dead Episode 4
(飛行 音 )
(シャッター 音 )
(麗 の 笑い声 )
(シャッター 音 )
( 小室 ( こむ ろ ) 孝 ( たかし ) ) 全て が 終わって しまった 日 の 前夜
僕 は 夜更かし を し た
♪~
~ ♪
( 高城 沙 耶 ( た かぎ さ や ) ) バッカ じゃない の ?
(孝 )高城 …
イヤ な こと が ある と いつも 同じ 場所 に 逃げ込む なんて …
(孝 )そう …この とき まで は いつも どおり だった
まだ 僕 は ひだまり で ―
自分 は 世界 で 4 番目 ぐらい に 不幸 な ―
高校 2 年生 に 違いない と 思い込む 贅沢 ( ぜいたく ) を ―
楽し ん で い られ た の だ
しかし …
すでに この とき 僕 の 近く で ―
“終わり ”の 幕 は 上がって い た
( 手島 ( て しま ) ) おらっ!
( 林 ( はやし ) ) ちょっと 手島 先生 !
過剰 な 暴力 は …
(手島 )ぎ ゃ ああ あ あっ !
( 悲鳴 )
( 孝 ) 今に して 思え ば この とき ―
無理 に でも 外 へ 逃げ出し て いる べき だった の かも しれない
でも 僕ら は 無我夢中 で 天文台 を 目指し た
あの とき は それ が いちばん 良い ように 思えた んだ
( 孝 ) レ … ( 永 ( ひさし ) ) 麗 ( れい ) !
(殴る 音 )
( 宮本 ( みや もと ) 麗 ( れい ) ) どう し て …
どう して こんな こと が …
( 井 豪 ( いご う ) 永 ( ひさし ) ) 原因 は ある はず だ …
原因 が 分かれ ば 解決 方法 を 探れ る …
(永 の せき込み )
あ ああ …
(孝 )いつも の ように 永 の 言う こと は 正しい
僕 だって そう 信じ たかった
しかし 僕 は むしろ 直感 し て い た
僕ら の 慣れ 親しんだ 世界 は もう 壊れ て しまった という こと を
だから ―
僕 は …
( 孝 ) う わ あ ああ ああ !
ガッチャ !
喰 ( く ) ら え !
(殴る 音 )
( 孝 ) そう 今 この とき ―
正常 で あ ろう と する こと は あまり に も 危険 だった
気づ い た の だ
武器 を 手 に ―
出会う かも しれない 危険 に 備え ながら 歩く 学校 の 廊下 は ―
もう 廊下 じゃ ない
そう だ ここ は …
死者 の 国 だ
誰 か 助け に 来て くれない の かしら
来 ない よ
どう して ?なんで そう 言い切れる の ?
昼間 学校 の 屋上 で 見 た ヘリ と 同じ さ
僕ら を 助ける 余裕 は ない
もしかしたら この 先 も ずっと
(麗 )ずっと ?
助け も なし に …
じゃあ 私 たち は どう し たら いい の よ !
(孝 )できる こと を できる だけ やる
そんな ところ だ な
孝 って いつも そう よね
大事 な とき に 盛り下がる こと を 口 に し て …
幼稚 園 の 頃 から ずっと
事実 を 言った だけ だろ
(麗 )だ と しても よ !
もっと 言い方 が ある でしょ …(“奴ら ”の 息遣い )
(“奴ら ”の 息遣い )
(麗 )行き ましょ (孝 )ああ
(エンジン が かかる 音 )
( 毒 島 冴子 ( ぶ すじ ま さえ こ ) ) ともかく 好き勝手 に 動 い て い て は 生き残 れ まい
チーム だ
チーム を 組む の だ
行く ぞ !
(孝 )今 行動 する と いう こと は ―
本物 の …
誰 も 頼り に ならない だろう 危機 に ―
生身 で 立ち向かわ なく て は ならない こと を 意味 し た
僕ら は 無我夢中 で ―
怒声 と 悲鳴 ―
生 と 死 が 入り乱れる 校内 を 走り抜けた
( 鞠 川 静香 ( まり か わ しずか ) ) 人間 じゃない …
もう 人間 じゃ ない !
( クラクション )
(機動 隊員 )外 は 危険 です !
決して 車 外 に は 出 ない で ください !
繰り返し ます !
絶対 車 外 に は 出 ない で ください !
(毒島 )1 時間 で 1 キロ と いった ところ か
(沙耶 )この 調子 だ と 朝 まで に 橋 を 越えられる か どうか …
( おなか が 鳴る 音 ) ( 平野 ( ひら の ) コータ ) あっ…
うるさい わ ね !黙り なさい よ !
黙れ って 言わ れ て も …
おなか すい た な …
(発砲 音 )(一同 )ん ?
( 発砲 音 ) ( 川本 ( かわも と ) ・ 谷内 ( たに うち ) ) き ゃ あ あっ!
( 紫 藤 浩一 ( しどう こう いち ) ) 大丈夫
この 中 は 安全 です
大丈夫
(谷内 )先生 …
何 も 心配 は いりません
だい じょ ~ぶ
( 拍手 )
…と いう わけ で
多数決 で ―
私 が リーダー と いう こと に なり ました
(ドア が 開く 音 )
(孝 )麗 !
イヤ よ !そんな ヤツ と ―
絶対 一緒に いたく なんか ない !
ハァ …
(孝 )待て って ば !
街 まで 我慢 する だけ じゃ ない か
だから 後悔 する って 言った の よ !
ともかく 今 は …
(クラクション )(走行 音 )
( 毒 島 ) 鞠 川 校医 ! ( 鞠 川 ) あっ… !
(孝 )つまり 僕 に は 分かって なかった わけ だ
この世 は もう 終わってる って こと が …
(毒島 )小室 君 !大事 ない か !
(ガラス が 割れる 音 )
(孝 )警察 で !
東 署 で 落ち合い ましょう !
時間 は ?
(孝 )午後 7 時 に !
今日 が 無理 なら 明日 の その 時間 で !
(崩落 音 )
♪ ~
(麗 )誰 も …い ない
(孝 )逃げ た か 死んだ か …
(麗 )死んだら “奴ら ”に なる じゃない
(孝 )追いかけて いった の さ 生きてる 連中 を
孝 あれ !
( 2人 ) あっ
無 免許 ノーヘル 盗んだ バイク
補導 さ れん の 確実 だ な
さんざん “奴 ら ”と 戦って おい て 今さら パトカー が 怖い の ?
まさか
(孝 )マジ か よ …
麗 !
パト から ガソリン が 漏れ てる
危ない !
(麗 )役 に 立つ もの が 手 に 入る かも
なに ボケ てん の よ !
孝 も やり なさい よ !
(麗 )使い方 分かる ?
(孝 )テレビ と か で 見た とおり なら …
確か 撃つ とき 以外 ―
引き金 に 指 かけ ちゃ いけ ない ん だ よ な …
(麗 )どう し た の ?
なんか …ずっしり くる
(麗 )当たり前 でしょ 本物 だ もん
( 孝 ) 5 発 しか 撃 てない の か
(麗 )孝 これ
もう 一人 の 巡査 の
銃 は 握る ところ が 折れ て た けど ―
弾 は 大丈夫 みたい だ から
(孝 )すごい な …お前
お 父さん が 持ってた の 見せて もらった こと ある し
それ に 今さら 血 が 付い た ぐらい で 驚く と 思う ?
(エンジン が かかる 音 )
これ 捨てる ?
銃 は 練習 し ない と 当たら ない よ
でも 銃 が ある から ちょっと 安心 し てる でしょ ?
(うなり 声 )
(麗 )ガソリン 残って る かしら
(孝 )どんな スタンド でも ―
乗用車 千 台 分 ぐらい 入る タンク を ―
備え てる って いう から ―
大丈夫 だ ろ
あっ…
チッ !
どう した の よ
( 孝 ) この スタンド は セルフ 式 だ
そこ に カード が カネ を 入れ ない と
(麗 )入れ たら いい じゃない
ジュース 買った から 30 円 しか 持って ない ん だ よ !
最低
悪かった な ! 俺 は 永 ( ひさし ) じゃない ん だ よ !
(麗 )何 よ いきなり !
いつ 私 が 永 と 比べ た の よ !
(孝 )“最低 ”って 言った ろ !
って こと は “最高 ”が ある って こと じゃ ない か !
永 の こと に 決まってる !
本当 に …最低 ね
何 よ
カネ !貸し て くれ
お 財布 …カバン に 入れっぱなし な ん だ もん
(孝 )なん だ よ 自分 の こと は 棚 に 上げて た の か よ …
ここ で 待って ろ よ
何 か あったら 叫べ
(荒い 息遣い )
誰 か いません か ?
(有線 ラジオ の 音楽 )
(孝 )ダメ か …
まっ いい か
一 度 やって み たかった し
(破壊 音 )
(麗 )何 !?(破壊 音 )
(小銭 が 落ちる 音 )
やり たい 放題 ね
あたし も 孝 の こと は 言えない か
(荒い 息遣い )
(麗 )きゃ ああ あ !
麗 !
(暴漢 )おら !暴れ ん な よ
麗 どう し た !
あっ…
はっはっはっ…!
兄ちゃん かわいい カノジョ 連れ てる じゃ ねえ かよ
麗 を 放せ !
バ ~カ !放す か よ
化け物 だらけ に なっち まっ た 世界 で 生き残る に は ―
女 が い ねえ と なあ !
ハハハハ …!
壊れ てる の か お前 …
(暴漢 )壊れ てる か って ?
当たり前 だ !
俺 の 家族 は 目 の 前 で あいつ ら と 同じ に なった ん だ よ !
俺 は …俺 は …!
みんな の 頭 ブチ 割って きた ん だ よ !
親父 ( おやじ ) も お袋 も …
ばあちゃん も 弟 も !
小学生 の 妹 まで も な !
まとも で い られる ワケ ねえ だ ろ !
ハハハハ !
(麗 )孝 !(暴漢 )お ~っと !
(麗 )キャッ !
ヒッ … !
麗 !
(暴漢 )あ ~声 も 胸 も 最高 だ あ
それ に …なかなか の 巨乳 ちゃん だ ぜ
お前 この 子 と ヤッ てん だ ろ ?
毎日 ヤリ まくって ん だ ろ ?
それとも もし かして ヤッ て ねえ の か よ ?
ヘッ !バカ じゃ ねえ の ?
(暴漢 )ハハハハ !(麗 )イヤ !
(暴漢 )フハハハハ !
孝 !
(暴漢 )おっと バット は 捨て な !
で なけりゃ この 子 を 殺す !
それ から バイク も 頂く ぜ
ガソリン が ない
(暴漢 )レジ ぶち壊し た ん だろ !
カネ は いくら でも あん だろ !
給油 しろ よ !
(響く 金属 音 )
(うなり 声 )
(アナウンス )静電気 除去 シート に タッチ し て から 給油 を 始め て ください
(孝 )なあ 見逃し て もらえない か ?
僕ら は 親 が 無事 か どう か 確かめ に 行く 途中 な ん だ
(暴漢 )俺 の 話 を 聞い て なかった の か よ !
街 に いる ん じゃ お前 の 親 も 俺 の 家族 と 同じ だ よ !
(孝 )終わった
じゃ 行け よ 行 っち まえ よ !
(孝 )なあ 本当 に …
うる せ えっ !お前 も ブチ 殺し た ろ う か !
(孝 )なあ お 願い だ から …(暴漢 )黙れ え !
お前 本当 に ブチ 殺す ぞ お !
(撃 鉄 を 起こす 音 )
(孝 )撃つ の は 初めて だ けど これ なら 外れ ない
ガ …ガソリン に 引火 する かも しれ ねえ ぞ
女 を 盗まれる より は マシ だ
(発砲 音 )
( うめき声 )
(暴漢 )穴 っ !血 …血が っ !
血 が あ !
ヒイッ !
(麗 )よく も …よく も !
(孝 )やめ とけ よ 麗
(麗 )でも !
そんな ヤツ を 相手 に し てる ヒマ は ない
それ に …僕ら は 随分 と 音 を 響かせた はず だ
あっ…
ハッ !
(エンジン が かかる 音 )
(暴漢 )あっ おい !行っちまう の か よ !
俺 を 独り で …!
おい 助け て !助けて くれよ !
おい !お おーい !
ああ …
(うなり 声 )
う わ あ !ああ …
♪~
~ ♪
(麗 )どう し た の 孝 ?
黙って …
これ から も こういう こと は 何度 も ある ん だろう な
そう な の ?
いえ …そう ね
なんでも ない 急 ご う
(孝 )なんでもない はず が なかった
終わり が 始まって から たった 1 日 で ―
僕 は ひとり の 人間 を 死 に 追いやった の だ
なんでも ない はず が なかった
(飛行 音 )
(麗 の 笑い声 )
(シャッター 音 )
(うなり 声 )
(麗 )むちゃくちゃ ね …
(孝 )戦争 より ひどい かも な …
(平野 )小室 の こと 好き です もん ね
( 麗 ) あたし たち は “ 奴 ら ” じゃない のに !
(平野 )ずっと 我慢 し て きた んだ !