Hokuto no Ken (Fist of the North Star ) Episode 108
( ナレーター ) 運命 を 切り開く 男 が いる
天 に 背く 男 が いる
それ は 北斗 神 拳 ( ほ く と しんけん ) 2000 年 の 宿命
見よ 今 その 長き 血 の 歴史 に 終止符 が 打た れる
♪ ~
~ ♪
( ラオウ ) ハア ハア
( ケンシロウ ) ハア ハア
( バット ) あ … あ あっ
( リン ) こ … このまま じゃ
このまま じゃ 二 人 と も 死 ん で しまう わ
ケン
ああ !
うん ?
う うん …
うむ ケ … ケンシロウ
う ぬ は 我が 闘 気 を ?
( リン と バット ) あ あっ
( バット ) ケン が ラオウ の 闘 気 の 中 に すっぽり と 入 っち まっ た
( ラオウ ) う う っ ああ …
( バット ) 見ろ リン ラオウ の 闘 気 が 乱れ てる
一瞬 の 乱れ も 許し て は いけ ない はず な の に
ケン の 無 想 転生 の 前 で は ―
ラオウ は どう する こと も でき ない ん だ
ユリア さん
見 て
ケン が ユリア さん の 心 と 一緒に 戦って いる わ
もう すぐ 終わる
長かった
本当 に 長かった 二 人 の 戦い もう すぐ 終わる わ
そして あの 二 人 の 魂 に は きっと 安らぎ が 訪れる
うん ?
ラオウ
もはや 次 の 一撃 が 我ら の 最後 の 別れ と な ろ う
俺 と トキ 二 人 が 同じく 目指し た 偉大 なる 北斗 の 長兄 ラオウ
その 思い いまだ 消え ず この 心 に 焼き 付い て いる
ケンシロウ
フフッ よか ろ う
ならば 砕 い て 見せよ う
この 拳 に 我 が 生涯 の すべて を 込め て !
受け て みよ 我 が 全 霊 の 拳 を !
あ あっ
ラオウ の 闘 気 が 消え た
う あ ああ !
う お おお !
天 に 滅 せい !
ケンシロウ
( ケンシロウ ) う お おお !
おお お !
( ラオウ ) ウグッ アッ アア !
( リン ) あ あっ ( バット ) や … やった
( ラオウ ) う ああ クッ ウウ …
う あ ああ
ウウ …
ウウッ グアッ
アアッ アア …
ウワッ !
アアッ
アアッ
バ … バカ な
お … 俺 の
この ラオウ の 全 霊 の 拳 が …
お前 の 心 は 一 人
だが 俺 の 中 に は 長兄 ラオウ へ の 思い
そして ユリア へ の 思い が 生き て いる
天地 を 砕く 剛 拳 で さえ この 思い だけ は 砕く こと は でき ぬ
お前 の 強 さ は
愛 を 捨て た 者 と ―
心 に 愛 を 刻みつけ た 者 と の 違い だ と いう の か ?
あっ
ケンシロウ
ウッ
ウヌアッ クッ
う ああ く ああ !
グワア
グワア !
アアアッ
トキ …
( トキ ) ラオウ もう 言って も いい はず だ
なぜ 言わ ん ?
あなた は 愛 を 捨て て は い ない
その 心 に 愛 を 刻み込 ん だ の だ と
( ラオウ ) 言 え ぬ
それ だけ は 死 ん で も 言 え ぬ わ
( トキ ) ならば 黙った まま で あの 死 兆 星 ( しちょう せい ) を 受け止める の か ?
( ラオウ ) なに ? 死 兆 星
( リハク たち ) おお !
( オル ) り … リハク 様 死 兆 星 が
( キラ ) 北斗 七 星 も あんな に 光り輝き 始め て
( リハク ) そう か そう だった の か
この リハク の 目 を もって し て も ラオウ と いう 男 を 読め なかった
あの 男 の 悲しき 心 を …
我が 心 に 悲しみ と なって 生きよ !
ユリア !
う う う …
許せ !
うん ? お お っ
( ユリア ) ゴホッ
ああ …
( ラオウ ) ユリア
う ぬ は 病 に ?
う ぬ は トキ と 同じ か ?
すでに 死 の 病 に その 体 を …
あと 数 か月 の 命
( ラオウ ) あ あっ
いつ から だ ?
シン に 連れ 去ら れ た あ と すぐ に …
私 ( わたくし ) に 与え られ た の は 限ら れ た 命
ならば 何事 に も あらがう こと なく
天命 の 流れ の まま に 生きよ う と 思い まし た
南 斗 ( なんと ) の 将 ( しょう ) 動け ば 北斗 も 動き 天 また 動く
その 南 斗 六 聖 拳 ( ろく せいけん ) 最後 の 将 の 宿命 そのまま に …
( ラオウ ) ああ …
それ で みずから 動か ず じっと 待って い た と いう の か ?
己 の 幸せ を 放棄 し て まで
この 私 ( わたくし ) の 命 で 世紀 末 に 光 を もたらす の で あれ ば
さあ 天 へ 送って ください
( ラオウ ) う っ あ ああ …
な … なんという 女 よ
あ あっ
こ … 殺 せ ぬ
この ラオウ に この 女 を 捨てる こと は でき ぬ !
う う っ
ユリア よ
う ぬ の 愛 を 一生 背負って いって やる わ !
おそらく ラオウ は ユリア 様 の 秘 孔 を 突き
死 と 同じ 状態 に し て 病 の 進み を 停止 さ せ た の で あ ろ う
ユリア 様 を 殺し て は 無 想 転生 は まと え ぬ
ユリア 様 へ の 愛
そして 悲しみ が ―
ラオウ に 無 想 転生 を まとわ せ た の だ
しかし それ だけ で …
ラオウ も また ―
北斗 神 拳 伝承 者 の 資格 を 持って い た と いう こと だ
皮肉 に も 天 は
同時に 2 人 の 伝承 者 を この世 に 送り出し て しまった の だ
( ラオウ ) ウグッ アア …
この 北斗 の 長兄 ラオウ が 愛 を 背負った など 恥 辱 !
もし 背負った の なら ば
今 の 俺 は ケンシロウ と すべて に おい て 五 分 の はず
( トキ ) もう いい 兄さん
勝負 は ここ まで だ
なら ぬ !
俺 は 北斗 の 長兄 死 に も 誇り が ある
ぬう う !
アアッ
おのれ !
見せよ う ぞ !
世紀 末 覇者 ラオウ の 死 に ざま を !
アアアッ
アア …
アア アア …
う ああ !
ウアッ アウッ ウウ …
アア …
ケンシロウ
この ラオウ まだ 死 ん で は おら ぬ ぞ !
ケン !
もう やめ て !
あ あっ
ユ … ユリア さん
はっ
ま … まさか !
ぬう あ !
ケンシロウ
今 貴 様 と 俺 は すべて に おい て ―
五 分 と 五 分 の はず
我が 拳 で 砕け ぬ はず が ない !
うりゃ あ !
アア …
すでに 見切って おった か …
我が 拳 に は ―
もはや お前 を 砕く 力 など 残って おら ぬ こと を
ラオウ
今 こそ 悟った
お前 は 今日 まで 死 を 見切って 生き て き た の だ と
凄 絶 ( せい ぜ つ ) なる 友 たち と の 戦い の 中 で 生 と 死 の はざま を 見切った の だ と
友 …
フッ
友 か …
思え ば 俺 に は 友 と 呼 べ る 男 が トキ しか い なかった
アアッ
見せ て くれ
この ラオウ を 倒し た 男 の 顔 を
フッ
見事 だ
我が 弟 よ
兄さん
( リン ) あ あっ
ユリア さん ユリア さん !
あっ 目 が !
ユリア さん
ケン !
ユリア さん が … ユリア さん が 生き て いる
なに !
( ラオウ ) フッ
行け !
ケ … ケン
ユリア
長かった
ホント に 長かった
ケン と やっと …
ケン …
うん
ユリア
お前 の 命 は あと 数 年 は 持 と う
残る 余生
ケンシロウ と 二 人 で 静か に そして 幸せ に 暮ら せよ
ラ … ラオウ
ラオウ
はっ ま … まさか …
ユリア に 自分 の 闘 気 を ?
さらば だ ケンシロウ
俺 も また 天 へ … トキ の 下 へ 帰 ろ う
( ケンシロウ ) ラオウ ( ラオウ ) 来る な !
何 を し に ここ へ 来る つもり だ ?
お前 の 目 に は もはや ユリア しか 見え ない はず
まして や この ラオウ
天 に 帰る に 人 の 手 は 借り ぬ わ !
は ああ !
あっ こ … これ は !
ラオウ の 体 が 白く …
我が 生涯 に 一片 の 悔い なし !
うりゃ あ !
ラオウ
( リハク ) 巨星 落 つ
見る が いい
この世 に 光 が よみがえった の だ
ラオウ ケンシロウ そして ユリア 様 が い なかったら
この世 は 永遠 に 闇 に 閉ざさ れ て い た だ ろ う
( 村人 A ) ひ … 光 だ !
( 村人 B ) あっ 光 が 差し て き た !
( 村人 C ) 光 が よみがえった ぞ !
なんて 暖かい ん だ ろ う
( 村人 たち の 笑い声 )
これ が 自由 の 光 だ
( 子ども たち ) バンザーイ !
( モヒカン ) ちゃん と 並 ん で !
( 村人 D ) たっぷり ある から 心配 する なって
( 女の子 ) 待って よ ( 男の子 ) ヘヘッ ハハハ
… ん もう
あ あっ アハッ
もし ラオウ が みずから の 闘 気 を ユリア に 分け 与え て い なかったら
俺 は 負け て い た かも しれ ん
( ユリア ) いいえ
この 暴力 の 荒野 は ―
恐怖 に よって 統治 する より すべ は あり ませ ん で し た
しかし 恐怖 に よる 統治 に は 本当 の 安らぎ は あり ませ ん
ラオウ は ―
愛 を 持つ 者 に 倒さ れる こと を
そして この 荒野 に 再び 暖かい 光 が 降り注ぐ こと を
きっと 願って い た の でしょ う
私 ( わたくし ) に は そんな 気 が し て なり ませ ん
ラオウ よ
俺 に は あなた が 最大 の 友 だった
ラオウ
トキ と 共に 眠れ
俺 は あなた の 生き ざま を 胸 に 北斗 神 拳 伝承 者 と し て 生きる
( バット ) う う っ
ケ … ケン !
( リン ) ダメ ! バット
ダ … ダメ
絶対 に 追わ ない って 約束 し た でしょ う ?
お 願い 二 人 だけ に さ せ て あげ て
二 人 だけ で 静か に 暮らさ せ て あげ て
( バット ) リン
でも いつか … いつか きっと ケン は 帰って くる
きっと …
( リン ) ケン !
♪ ~
~ ♪
( ナレーター ) 宿命 の 暗雲 の 中 に 光 を 求め 世紀 末 を 駆け抜け た 男 たち が い た
次回 北斗 の 拳
最終 章 ・ 完
「 いま 語ろ う ! 北斗 2000 年 の 歴史 ! ! 」
( ケンシロウ ) 北斗 の 掟 ( おきて ) は 俺 が 守る