Bakemonogatari Episode 1
(学校 の チャイム )
( 阿 良 々 木 ( あら ら ぎ ) の 荒い 息 )
( 戦場 ヶ 原 ( せ ん じょ う が はら ) ) ハッ
(阿良々木 )あっ
ん ?
(阿良々木 )よける より 正しい 判断 だった ろう
いや 間違って いた の かもしれない
なぜ なら 彼女 の 体 が とても
とてつもなく 軽かった から だ
そう 彼女 戦場 ヶ 原 に は
およそ 体重 と 呼べる もの が 全く と 言って いい ほど
なかった の で ある
♪ ~
~ ♪
( 羽 川 ( はね かわ ) ) 文化 祭 と いって も 私 たち もう 3 年生 だ から ね
さして する こと もない ん だ けれど 受験 勉強 の ほう が 大事 だ し
あらかじめ 私 たち で 候補 を 絞って
その 中 から みんな の 投票 で 決定 するって いう ので いい か な
( 阿 良 々 木 ) いい ん じゃない の か 一見 民主 主義っぽくて
(羽 川 )相変わらず 嫌 な 言い方 する よ ね 阿良々木 くん は
ひね てるって いう か フフッ
( 阿 良 々 木 ) 羽 川 翼 ( つばさ ) クラス の 委員 長
規律 正しく 折り目 正しく
恐ろしく 真面目 で 教師 受け も いい と いう
委員長 の 中 の 委員長 で ある
(羽 川 )参考 まで に 阿良々木 くん は
去年 おととし 文化 祭 の 出し物 何 だった ?
(阿良々木 )お化け屋敷 と 喫茶店
ふむ ふむ
(阿良々木 )そして 副委員長 で ある 僕 は 現在 文化祭 の 計画 を
羽川 と 2 人 で 練っている という わけ だった
(阿良々木 )なあ うち の クラス に 戦場ヶ原 って いる だろ
戦場 ヶ 原 さん ?戦場 ヶ 原 さん が どう かし た の ?
(阿良々木 )まあ 何か 気に なって
あいつ 病弱 だ から って よく 学校 を 休む だろ
文化祭 に は 参加 する の か な って
(羽川 ) ふう ん
(阿良々木 )いや それ に ほら 何 か “戦場ヶ原 ひたぎ ”なんて
変わった 名前 で 面白い じゃん
“戦場 ヶ 原 ”って 地名 姓 だ よ
(阿 良 々 木 )ああ えっと そう じゃ なく て
僕 が 言ってる の は ほら 下 の 名前 の ほう だ から
(羽 川 )戦場 ヶ 原 さん の 下 の 名前 って “ひたぎ ”でしょ う ?
そんな 変わってる かな
ひた ぎって 確か 土木 関係 の 用語 じゃ なかったっけ
( 阿 良 々 木 ) お前 は 何でも 知ってる な
何でも は 知らない わ よ 知ってる こと だけ
(阿良々木 )ん …
(阿良々木 )う ~ん …
(羽川 )珍しい ね (阿良々木 )え ?
阿良々木 くん が 他人 に 興味 を 持つ なんて
(阿良々木 )いや そんな ん じゃ ない けど
(羽川 )病弱 な 女の子 男子 は 好き だ もん ね
あ~や だ や だ 汚らわしい 汚らわしい
病弱 ねえ …
(阿良々木 )いや しかし あれ は 病気 な の だろう か
(阿良々木 )とにかく さ 戦場ヶ原 って どんな ヤツ なんだ ?
(羽川 )戦場ヶ原 さん の こと なら
阿良々木 くん の ほうが よく 知って る ん じゃ ない の かな
3 年 連続 で 同じ クラス だった ん でしょ ?
(阿良々木 )そう 言わ れりゃ 確か に そう なん だが
(羽川 )フーン
まあ 何 の 問題 も ない 優等生 だ よ 成績 だって 良い し ね
( 阿 良 々 木 ) だろう な
( 羽 川 ) で も 同じ クラス に なって まだ ちょうど 1 か月 くらい だ し ね
分か ん ないって の が やっぱり かな
ゴールデン ウイーク 挟 ん じゃってる し
( 阿 良 々 木 ) ゴールデン ウイーク ね
( 羽 川 ) ん ? ゴールデン ウイーク が どう かし た ?
( 阿 良 々 木 ) どうも しない 続けて
ああ そう だ ね …
戦場ヶ原 さん 言葉 数 も 多い ほう じゃ ない し
友達 も 全然 いない みたい
やっぱり 病気 の せい な の か な
中学生 の とき は もっと 元気 いっぱい で
明るい 子 だった んだけど ね
(阿良々木 )中学生 の とき って 羽川 戦場ヶ原 と 同じ 中学 だった の か ?
うん
戦場ヶ原 さん すごく きれい だった し
運動 も でき た から 陸上部 の スター だった ん だ よ
だから 話 だけ なら いろいろ 聞いた もん だった よ
(阿良々木 )話 って ?
(羽川 )すごく 人当たり の いい いい 人 だって 話
何 か お 父さん が 外資 系 の 企業 の お 偉い さ ん らしくて
お家 ( うち ) も すごい 豪邸 で
それ でも 全然 気取った ところ が ない ん だって 話
( 阿 良 々 木 ) 超人 みたい な 話 だ な
(羽川 ) で も こんな こと を 言っちゃ いけない んだろう けど
戦場ヶ原 さん …
(阿良々木 )なに ?
今 の ほう が
昔 より ずっと きれい な ん だ よ ね
存在 が とても はかな げ で
( 阿 良 々 木 ) 存在 が はかな げ …
( 阿 良 々 木 ) あ ~ そう だ 思い出し た 僕 忍野 ( おし の ) に 呼ば れ てる ん だった
( 羽 川 ) 忍野 さん に ? なんで ?
(阿良々木 )ちょっと まあ 仕事 の 手伝い を
(羽川 ) ふう ん
(阿良々木 )羽川 あと 任せて いい か ?
埋め合わせ する と 約束 できる なら 今日 は いい わ
忍野 さん を 待た せて も 悪い し ね
( 阿 良 々 木 ) ああ 悪い な
( 羽 川 ) 忍野 さん に よろしく ね
( 戦場 ヶ 原 ) 羽 川 さん と 何 を 話し て い た の ?
( 阿 良 々 木 ) ん ?
あっああ …
動か ない で
( 阿 良 々 木 ) あ …
ああ 違う わ
動 い て も いい けれど とても 危険 よ と 言う の が 正しかった わ ね
好奇心 と いう の は 全く ゴキブリ みたい ね
人 の 触れ られ たく ない 秘密 ばかり に こぞって 寄って くる
うっとうしく て たまらない わ
あっあ …
おい …
何 よ 右側 が 寂しい の ?
だったら そう 言って くれれば いい のに
あっ ぐ …
まったく 私 も うかつ だった わ
まさか あんな 所 に
バナナ の 皮 が 落ちている なんて 思いも し なかった わ
気付 い て いる ん でしょ う ?
そう 私 に は 重さが
ない
(阿良々木 )ハッ
(戦場ヶ原 )と いって も 全く ない と いう わけ で は ない の よ
私 の 身長 体格 だ と
平均 体重 は 40 キロ 後半 強 と いう ところ らしい の だ けれど
実際 の 体重 は
5 キロ
(阿 良々木 )ハッ
中学校 を 卒業 して この 高校 に 入る 前 の こと よ
1 匹 の 蟹 ( か に ) に 出会って 重 さ を 根こそぎ 持って いか れ た わ
(阿良々木 )あ …
(戦場ヶ原 )ああ 別に 理解 し なくて いい の よ
しゃべった だけ だ から 阿 良 々 木 くん
阿 良 々 木 くん
ねえ 阿 良 々 木 暦 ( こよみ ) くん
さて 私 は あなた に
私 の 秘密 を 黙って い て もらう ため に
何 を すれ ば いい の かしら
私 は 私 の ため に 何 を すべき かしら
口 が 裂けて も しゃべらない と
阿 良 々 木 くん に 誓って もらう ため に は
どう やって 口 を 封じ れ ば いい かしら
(阿 良 々 木 )う …
(戦場 ヶ 原 )とにかく 私 が 欲しい の は 沈黙 と 無関心 だけ
沈黙 と 無関心 を 約束 し て くれる の なら
2 回 うなずい て ちょうだい 阿良々木 くん
それ 以外 の 動作 は 停止 で あれ 敵対 行為 と みなし て
即座 に 攻撃 に 移る わ
(阿良々木 )うっうっ
そう ありがとう
(ガチャン )(阿良々木 の うめき声 )
(阿良々木 )ぐ …ぐ ぐ …
悲鳴 を 上げない の ね 立派 だ わ
今回 は これ で 勘弁 し て あげる
( 阿 良 々 木 ) お前 …
くっ
( 戦場 ヶ 原 ) それ じゃ 阿良々木 くん
明日 から は ちゃんと 私 の こと 無視 して ね
よろしく さん
(阿良々木 )悪魔 みたい な 女 だ
痛 ( い ) てっ
( 阿 良 々 木 ) で も 大丈夫 この 程度 なら 僕 は 大丈夫
(ドア が 開く 音 )(羽川 )あれ 阿良々木 くん ?
(阿良々木 )羽川
(羽川 )まだ いた の ?
忍野 さん の 所 早く 行かなくて いい の ?
(阿良々木 )羽川 お前 バナナ 好き か ?
(羽川 )え ?まあ 別に 嫌い じゃ ない けれど
栄養 価 高い し 好き か 嫌い か で 言えば
うん 好き かな
( 阿 良 々 木 ) どんな に 好き でも 校 内 で は 絶対 に 食べる な よ
はっは あ ?
(阿良々木 )食べる だけ なら まだ いい 残った 皮 を 階段 に ポイ捨て して みろ
僕 は お前 を 絶対 許さ ない !
(羽川 )一体 何 を 言っている の 阿良々木 くん
(阿良々木 )くっ
( 羽 川 ) あ ~ こら 阿 良 々 木 くん !
廊下 を 走っちゃ ダメ !
ん ?ああ …
先生 に 言いつけ ちゃう よ
( 阿 良 々 木 の 荒い 息 )
あきれ た わ いえ ここ は 素直 に 驚 い た と 言う べき ね
あれ だけ の こと を さ れ て おい て
すぐ に 反抗 精神 を 立ち上げる こと が できた なんて
(阿 良々木 )戦場ヶ原
いい わ 分かった
分かり ました 阿 良々木 くん
戦争 を し ましょ う
( 阿 良 々 木 ) ちっ違う 違う 戦争 は し ない
しない の ? な ~ ん だ
じゃあ 何 の 用 よ
( 阿 良 々 木 ) ひょっとしたら なん だ けど
お前 の 力 に なれる かも しれない と 思って
(戦場ヶ原 )力 に ?
ふざけ ない で あなた に 何 が できる って いう の よ
黙って 気 を 払わない で い て くれたら それで いい の
優し さ も 敵対 行為 と 見なす わ よ
あっ
傷 が …
ない
あなた それ って どう いう …
忍野 …忍野 さん ?
(阿良々木 )そう 忍野 メメ
忍野 の おかげで 僕 は 吸血鬼 から 人間 に 戻れた んだ
不死身 だった ころ の 後遺症 が 少し 残って いる けど
( 戦場 ヶ 原 ) ふうん 忍野 メメ ね
なんだか さぞかし よく 萌 え そう な 名前 じゃない の
( 阿 良 々 木 ) その 手 の 期待 は する だけ ムダ だ ぞ
30 過ぎ の 年季 の 入った 中年 だ から な
(戦場ヶ原 )あっそ
でも 子供 の ころ は さぞかし 萌え キャラ だった の でしょう ね
(阿良々木 )そういう 目 で 生身 の 人物 を 見る な
て いう か お前 萌え とか キャラ とか 分かる ヤツ な の か ?
これ しき 一般 教養 の 部類 よ
私 みたい な キャラ の こと を ツンデレ って いう ん でしょ う ?
(阿良々木 )お前 みたい な キャラ は ツンドラ って 感じ だ
(戦場ヶ原 )お尻 が 痛い わ ジンジン する スカート に しわ が 寄っちゃった し
(阿良々木 )僕 の 責任 じゃ ない
言い逃れ は やめ なさい 切り落とす わ よ
どの 部位 を ですか ?
そう いえ ば お前 自分 の かばん は どう し たん だ ?手ぶら だけど
( 戦場 ヶ 原 )教科書 は 学校 の ロッカー に 置きっぱなし
それ に 体 中 に 文房具 を 仕込 ん で おけ ば
かばん は 不要 よ
(阿良々木 )ああ なる ほど
(戦場ヶ原 )両手 が 自由 に なって いない と
いざ って いう とき に どう し た って 戦いにくい もの
(阿良々木 )その 文房具 と やら 僕 が 預かる
(戦場ヶ原 )え ?
(阿良々木 )預かる から 出せ
あ …え ?
(阿良々木 )忍野 は 何 と いう か 変 な おっさん だ けど
一応 僕 の 恩人 な ん だ
その 恩人 に 危険 人物 を 会わせる わけ には いかない から
文房具 は 僕 が 預かる
ここ に きて そんな こと を 言う なんて
あなた 私 を はめた わ ね
了承 し た わ 受け取り なさい
あ …
お前 な
勘違い しない で ね
別に 私 は あなた に 気 を 許し た と いう わけ で は ない の よ
(阿良々木 )気 を 許し た わけ で は ない って …
(戦場ヶ原 ) いい こと ?もしも 私 から 1 分 おき に 連絡 が なかったら
5 千人 の むく つけ き 仲間 が
あなた の 家族 を 襲撃 する こと に なっている わ
(阿良々木 )大丈夫 だって 余計 な 心配 する な
(戦場ヶ原 )1分 あれ ば 事 が 足りる と いう の ?
(阿良々木 )僕 は どこか の ボクサー か よ
(戦場ヶ原 )妹 さん 2 人 とも まだ 中学生 な ん です って ね
(阿良々木 )こっち だ よ
(戦場ヶ原 )何 よ 感謝 する なんて 思わない で ね
( 阿 良 々 木 ) 分かってる よ
( 戦場 ヶ 原 ) むしろ あなた が 感謝 し なさい
( 阿 良 々 木 ) 分 から ねえ ぞ
( 戦場 ヶ 原 ) あの ホッチキス 傷 が 目立たない よう に と 思って
わざと 外側 じゃなくて 内側 に 針 が 刺さる ように し て あげた の よ
(阿 良 々 木 )それは 顔 が 目立つ から 腹 を 殴れ みたいな
加害者 側 から の 都合 だろ ?
(戦場 ヶ 原 )まあ どのみち 全然 ムダ な 気遣い だった わけ だ けれど
( 阿 良 々 木 ) だ な
( 戦場 ヶ 原 ) 不死身って 便利 そう ねって 言われたら 傷つく ?
( 阿 良 々 木 ) 今 は そう でも ない
( 戦場 ヶ 原 ) あら そう
(阿良々木 )それに もう 不死身 じゃない
傷 の 治り が ちっと ばかし 早い と いう だけ で
他 は 普通 の 人間 だ
(戦場ヶ原 )阿良々木 くん 最後 に 言って おく けれど
(阿 良 々 木 )何 だ よ
(戦場 ヶ 原 )服 の 上 から だ と そう は 見え ない かも しれない けれど
私 の 肉体 は 案外
法 を 犯し て まで 手 に 入れる 価値 は ない かも しれない わ よ
(阿良々木 )何か お前 全般的に 見て 自意識 過剰 っつう か
ちょっと 被害 妄想 強 すぎる ん じゃ ない か ?
嫌 だ わ 本当 の こと でも
言って いい こと と 悪い こと が ある でしょ う
自覚 して いる
(戦場 ヶ 原 )それに しても よく こんな
今 に も 壊れ そう な ビル に 住んでいる わね その 忍野 って 人
(阿良々木 )ああ 随分 な 変わり者 で ね
でも 僕 や 戦場ヶ原 みたい な の を 専門 に し て いる ん だ って
(忍野 )おお 阿良々木 くん やっと 来た の か
何 だい 阿良々木 くん
今日 は また 違う 女の子 を 連れ て いる ん だ ね
やめろ 人 を そんな 安い キャラ 設定 に する な
(忍野 )うん 初めまして お嬢さん 忍野 です
初めまして 戦場ヶ原 ひたぎ です
阿良々木 くん と は クラスメート で
忍野 さん の 話 を 教え て もらい まし た
ああ そう
忍野 こいつ が 2 年 前 くらい に …
こいつ 呼ばわり は やめ て
じゃあ 何て 呼べ ば いい ん だ よ
戦場ヶ原 様
う …センジョーガハラ サマ
カタカナ 発音 は いただけない わ ちゃん と 言い なさい
戦場 ヶ 原 ちゃん
(ブスッ )
痛 (い)って!失明するだろうが!
(戦場 ヶ 原 )失言 する から よ
(阿良々木 )何 だ その 等価交換 は
銅 40 グラム 亜鉛 25 グラム
ニッケル 15 グラム 照れ隠し 5グラムに
悪意 97 キロ で 私 の 暴言 は 錬成 されている わ
( 阿 良 々 木 ) ほとんど 悪意 じゃ ねえ かよ
( 戦場 ヶ 原 ) ちなみに 照れ隠し と いう の は ウソ よ
( 阿 良 々 木 ) 一 番 抜いちゃ いけない 要素 が 抜けちゃった !
( 戦場 ヶ 原 ) それ より 何より も まず あの 子 は 一体 何 ?
(阿良々木 )ああ あれ は 気 に しなくて も いい よ
影 も 形 も ない 名前 も なければ 存在 も ない
そう いう 子供
(忍野 )いやいや 阿良々木 くん
名前 は 昨日 付け て やった ん だ
ゴールデン ウイーク に は よく 働い て くれた し ね
(阿良々木 )へえ 名前 を ね 何て 名前 ?
“ 忍野 忍 ( しのぶ ) ” と 名付け て み た
“ 刃 ( やい ば ) の 下 に 心 あり ” 彼女 らしい いい 名前 だ ろ ?
名字 は 僕 の を そのまま 流用 させて もらった
(阿 良々木 )いい んじゃない の か
(戦場ヶ原 )だから あの 子 は 一体 何 なの よ
(阿良々木 )だから 何でも ない って ば
(阿良々木 )吸血鬼 の なれの果て 美しき 鬼 の 搾りかす
なんて 言っても そんな の しかた がない だろ
そう 何でも ない の なら いい わ
私 を 助けて くださる って 聞いた の です けれど
助ける ?そりゃ 無理 だ
君 が 勝手に 1 人 で 助かる だけ だ よ お嬢ちゃん
(戦場ヶ原 )私 に 向かって 同じ ような セリフ を 吐いた 人 が 5 人 いる わ
その 全員 が 詐欺 師 だった
あなた も その 部類 な の かしら 忍野 さん
ハハハッ お 嬢ちゃん 随分 と 元気 いいね
何 か いい こと でも あった の かい ?
まあ 何 に せよ 話し て くれない と 話 は 先 に 進まない か な
秘密 は 厳守 する から 平気 平気
( 阿 良 々 木 )あっ ああ まず 僕 が 簡単 に 説明 する と
( 戦場 ヶ 原 ) いい わ 阿 良 々 木 くん 自分 で する から
( 阿 良 々 木 ) 戦場 ヶ 原
自分 で できる から
( 忍野 ) “ おもし 蟹 ( か に ) ”
おもし … 蟹
うん 九州 の 山あい 辺り で の 民間 伝承 だ よ
地域 に よって おもし 蟹 だったり 思い し 蟹 重 石 蟹 ( おもし が に )
それ に “おもい し 神 ”って の も ある
“蟹 ”と “神 ”が かかって いる わけ だ
でも 九州って どう し て そんな 所 の ?
( 忍野 ) 場所 その もの に 意味 が ある ん じゃない から ね
そう いう 状況 が あれ ば そこ に 生じる それ だけ だ
( 阿 良 々 木 ) ふうん
( 忍野 ) この 場合 別に 蟹 じゃ なく て も いい 兎 ( うさぎ ) だって 話 も ある し
それ に 忍 ちゃん じゃない けれど 美しい 女 の 人 だって 話 も ある
(阿良々木 )ふうん 月 の 模様 みたい だ な
まっお 嬢ちゃん が 行き遭った の が 蟹 だって いう ん なら
今回 は 蟹 な ん だろう
( 戦場 ヶ 原 ) 何 なん です か それ は
名前 なんて そんな の は 何 だって 構いません けれど
( 忍野 ) 名前 は 重要 だ よ
さっき も 言った けど 蟹 じゃなくて
元は 神 なのかも しれない
おもい し 神 から おもし 蟹 へ 派生した って こと だね
まあ お 嬢ちゃん は 運 の 悪い 中 じゃ 運 の いい 部類 だ よ
どう して です か
( 忍野 ) 神様 なんて の は どこ に でも いる から さ
どこ に でも いる し どこ に も い ない
お 嬢ちゃん が そう なる 前 から お 嬢ちゃん の 周り に は あった し
あるいは なかった とも 言える
(戦場ヶ原 )フン 禅 問答 です ね まるで
(忍野 )神道 だ よ ああ 修験道 かな
勘違い する な よ お 嬢ちゃん
君 は 何 か の せい で そう なった わけ じゃ ない
ちょっと 視点 が 変わった だけ だ
視点 が ?何 が 言い たい ん です か
被害者 づら が 気 に 食わ ねえ っつってん だよ お嬢ちゃん
へえ なかなか どうして
てっきり ただ の ワガママ な お嬢ちゃん か と 思った けど
(戦場ヶ原 )どうして そう 思った ん ですか
(忍野 )おもし蟹 に 遭う ような 人間 は 大抵 そう だ から だよ
遭おう と 思って 遭える もん じゃない し
通常 障る ような 神 で も ない
障ら ない …
(忍野 )ただ そこ に いる だけ で
お嬢ちゃん が 何か を 望まない 限り 実現 しない んだ
いや もっとも そこ まで 事情 に 深入り する つもり は ない けれど ね
とにかく いい よ 分かった
体重 を 取り戻し たい と 言う の なら 力 に なる さ
阿 良 々 木 くん の 紹介 だ しね
(戦場 ヶ 原 )助けて くれる んですか ?
♪~
~ ♪
( 火 憐 ( かれん ) ) 火 憐 だ ぜ
( 月 火 ( つき ひ ) ) 月 火 だ よ
( 火 憐 )働き アリ って 言う けど さ
( 月 火 )言っちゃってる よ ね
( 火 憐 ) あれ 全体 の 2 割 しか 働 い て ねえ ん だって よ
( 月 火 ) 残り の 8 割 働いてない ん だ
( 火 憐 ) だけど 私 は 物 申す !
( 月 火 ) 申し ちゃ う !
( 火 憐 ) 働き アリ なんて 名前 が そもそも 押し付け が まし い イメージ 操作 だ !
( 月 火 ) で も さ ぼ り アリ と は 言えない よ ね
( 火 憐 ) で は ここ で 予告 編 クイズ
( 月 火 ) クイズ !
(火 憐 )ヒート & ビート と 言え ば 私 です が
(月 火 )火 憐 ちゃん です が
(火 憐 )この アンド を 示す 記号 一体 何 と 読む でしょう
(月 火 )問題 じゃ なくて 問題文 が 分かりづらい
(火 憐 )正解 は アンパサンド に 決まって ん だろ !
(月 火 )ぴんと こない な !
( 火 憐 ・ 月 火 ) 次回 「 ひた ぎ クラブ 其 ノ 貳 ( その に ) 」
(火 憐 )正解 者 に だけ 見せて やる
(月 火 )誰 も 見れない よ