Gosick Episode 22
( 一弥 ( かず や ) ) すごい なあ
(一弥 )う わっご …ごめん (生徒 )キャーッ !
死 神 に 触っちゃった !恐ろしい ~
怖い の は どっち だ よ !
(アブリル )この 学園 の クリスマス は 全員 が 仮装 する の よ
知ら なかった ?
(一弥 )アブリル
わ あ !すごく 似合う よ
ヘヘヘッ
ねえ 久 城 ( くじょう ) 君 も し よ う よ 仮装
そう 言わ れ て も 着る もの が …
(アブリル )大丈夫 (一弥 )なっ …ちょっ …
(アブリル )あの ね さっき セシル 先生 が …
(ゾフィ )しょ っと …
(セシル )ゾフィ あった ?
(ゾフィ )は いはい ほら
う わ あ
♪ ~
~ ♪
(アブリル )すごい かわいい !
(ゾフィ )もう 何 年 前 に なる だろう ね
学園 の クリスマス パーティー の 時 に 着た んだ
私 は その 頃 から ここ の お手伝い だった けど ―
セシル が どう し て も 一緒に って
だって ゾフィ 似合い そう だった ん だ もん
私 は …これ !
(セシル )フフッ (一弥 )縫いぐるみ ?
ほら ~見て ここん とこ
心臓 が クリスタル の ビーズ で できてる の
すてき でしょ う ?きれい でしょ う ?
(アブリル )わ あ ~(一弥 )きれい って いう か ―
血管 が 輝いてる …
あっこれ も しか して モンス トル ・ シャルマン
モンス トル ・ シャルマン ?
(セシル )ソヴュール に 伝わる お 話 な の
怪談 だった ん です か ?
怪談 って いう より おとぎ話 かな
とっても ロマンチック な ん だ ~
ソヴュール に は 少女 の 姿 を し た 怪物 が い て ね
その 傍ら に は 彼女 の ため に 働く 兎 ( うさぎ ) が い た の
兎 が ?
(アブリル )うん 兎
兎 は 怪物 を 手 に 入れよう と 近づく 存在 を ―
その すさまじい 力 で 全て 排除 し て い た の
兎 が …
(アブリル )怪物 は ね 恵まれ ない 人々 に 施し を 与え て い た の
その 手足 と なって 動い た の が 兎 さん
人々 に 愛さ れ た 怪物
いつしか 権力 者 は その 怪物 を 手 に 入れる こと こそ を ―
力 の 証し と し て 彼女 を 狙う ように なった の
(馬 の いななき )
(アブリル )権力 者 たち は 怪物 を 守ろう と する 兎 を 殺した
これ で 怪物 が 手 に 入る …そう 思った の ね
でも ―
怪物 は 死ん で しまって いた の
(ゾフィ )そう 兎 は 怪物 の 心臓 だった ん だ
怪物 と 兎 は 2 つ で 1 つ の 存在
へえ だ から こんな 派手 な 心臓
(セシル )こっち は 久城 君 に 貸し て あげる
で こっち は …
ヴィクトリカ さん に
( アブリル ) あっ
ありがとう ございます
お 着替え 楽しみ に し てる わ
はっ!
(セシル )は あ ~!
そう だ アブリル さん て 久城 君 の こと が …
(セシル )う う う …(ゾフィ )どう し た ?セシル
(セシル )ん ん っ ん っ !(アブリル )え ?
(セシル )こ …これ ―
モンス トル ・ シャルマン 二 世 と か どう かしら …
あ …私 は もう 自分 の が あり ます から
短い 髪 の 妖精 ね かわいい わ ~
よっ !本日 の 仮装 クイーン
( アブリル ) ん …
(ヴィクトリカ )く …苦しい
マ …マカロン が …出る
うっう う …( 一弥 ) ん んっヴィクトリカ
お 菓子 の 食べすぎ で 太った ん じゃない の ?
(ヴィクトリカ )むっ …ふっ !(一弥 )だっ !
草食 ほ乳 類 の 分際 で おしゃべり が すぎる ぞ
も うっ …
ほら でき た よ
ん … ん ?
(ヴィクトリカ の 歌声 )
(鐘 の 音 )(一弥 )あっ 始まる かも
(ヴィクトリカ )これ は ?(一弥 )エスコート だ よ
(ヴィクトリカ )ふん
(生徒 たち )お ?
( 生徒 ) あっモンス トル ・ シャルマン だ
(女子 )すてき な ドレス ね
(ヴィクトリカ )グリグリ する な
( 生徒 ) ねえ ねえ ( 生徒 ) どう し て ―
モンス トル ・ シャルマン に し た の ?
(一弥 )フフッ
(一弥 )クリスマス …ヴィクトリカ の バースデー
(生徒 )死神 も 兎 だったら 怖く ない な
( 一弥 ) え ?
(生徒 )お前 も 踊る だろ ?死神 (一弥 )あっ …
(ヴィクトリカ )ん ?
( 2人 ) アハッ アハ ハハ …
( 一弥 ) いつも は みんな に 怖 がら れる 黒い 死 神 も ―
金色 の 妖精 も …
フフッ
(一弥 )フフッ
( 一弥 ) 今夜 は …
(セシル )さあ さあ 皆さん から 集めた クリスマス プレゼント は ―
この ツリー に 飾って あり ます よ ~
好き な の を 取って ください ね
(生徒 たち の 歓声 )
(セシル )フフッ
行 こ う 久 城 君
(一弥 )ヴィクトリカ も
(ヴィクトリカ )いや 私 は いい
(一弥 )ヴィクトリカ ?
早く 早く ~
ウフッ どれ が いい か な ~
( 一弥 ) え … えっと … あっ!
あっ
(一弥 )僕 これ が いい (アブリル )ん ?
( 一弥 ) あっ
あっ…
(一弥 )本当 に いい の ?
だって これ コル デリア さん の …
何 か 問題 が ?
大 問題 だ よ こんな 大事 な も の こんな 所 に 出しちゃって
誰 が 受け取る かも 分から ない のに
久 城 …君 は “春 来たる 死神 ”だ
今日 は 兎 だ よ
何 の かん の と 言って も ―
遠慮 して 皆 より も 後 に プレゼント を 選ぶ だろう
大抵 が 皆 より 大きな より 豪華な 包み を 選ぶ
残って いる の は 地味 で 小さな 包み ばかり
( 一弥 ) え ?
(ヴィクトリカ )そして 黒 と 白 の レース は ―
何者 か を 連想 させる
(一弥 )何者 か ?
(ヴィクトリカ )君 は 必然的 に この 箱 を 選び取った の だ
そう 全て は 必然 だ
あ …ヴィクトリカ
大切 に する よ きっと きっと
ずっと 家宝 に する
当然 だ
ヴィクトリカ 僕 も 君 に プレゼント が ある ん だ
それ も 当然 だ
ここ で 待って て すぐ 持って くる から
待って て すぐ だ から !
フフッ
(アブリル )あ ~あ
分かって は い た けど や ん なっちゃう な なんか
金色 の 髪 の 妖精 …
短い 髪 の 妖精 か …
私 だって 金髪 な のに ―
どうして 私 は そっち で 呼ばれ ない ん だろう
もう 染めて やる !いっそ 赤 と 緑 の クリスマス カラー に !
もう 染めて やる !いっそ 赤 と 緑 の クリスマス カラー に !
(車 の 走行 音 )
(車 の 走行 音 )
(車 の 走行 音 )
ん ?
え ?
(一弥 )えっ と
これ !
ペンダント と 指輪 か
何だか 同じ こと 考え て た ん だ な
よし !
あ ?
(男性 )失礼 久 城 一弥 君 だ ね ?
( 一弥 ) え ?
放せ !放し て よ !うっ …
(一弥 )放せ !(アブリル )久城 君 !
な …何 なの ?あなた たち
(一弥 )放し て !
ルパート 陛下 から の お 達し です ので (ゾフィ )陛下 の ?
(一弥 )放して !(3人)あ…
(一弥 )ん っ アブリル !
(アブリル )あっ …ん っ !
久 城 君 !
これ を ヴィクトリカ に !
(アブリル )えっ …
お 願い だ アブリル !
あっ …久城 君 …
分かった
久 城 君 …
(ロジェ )異国 から やって きた 役人 や 商人 留学生 ら を ―
自国 へ と 戻す 措置 を 行い まし た
(ルパート )ヨーロッパ も いよいよ 忌まわしき 戦禍 の 内 か
(ロジェ )陛下 我ら が ソヴュール は ―
永 ごう の 平和 を 旗印 と し て おり ます
いかに 世界 が 動こう と も その 波 に 飲み込まれる こと は ありません
(ルパート )うむ 全て は ロジェ お前 に 任せた ぞ
そう いえ ば この 時勢 だ から か ―
近頃 街 で 奇妙 な うわさ が はやっている らしい じゃないか
奇妙 な うわさ と 言い ます と ?
(ブロワ 侯爵 )聞い て い ます よ
モンス トル ・ シャルマン が ソヴュール に 再来 し た … と
ん …
(ヴィクトリカ )は あ ~
は あ ~
フフッ
(ルイジ )222324…
25 26 27 …
28
あいつ ら は …
(一弥 )ひどい です よ 横暴 だ !
どう して いきなり こんな
心配 せず とも 無事 に 本国 まで 送り届ける
陛下 の お 心 に 感謝 する ん だ
( 一弥 ) え ?
(男性 )戦争 が 始まって しまえ ば ―
祖国 に 戻る こと は かなわなく なる ぞ
えっ
あ …
(一弥 )戦争 か …
( セルジウス ) これ から 何 年 後 ( のち ) か ―
世界 を 揺るがす 大きな 風 が 吹く で あろう
そなた たち の 体 は 軽い
その 大きな 風 に よって 2 人 は ―
離れ離れ に なる こと だろう
(急 ブレーキ 音 )(一弥 )うっ !
どう した ?
(軍人 )その 兎 は 何者 だ ?調べ させて もらおう
誰 の 指示 が あって の こと だ ?
(男性 )我々 は ルパート 陛下 の …(一弥 )ん っ !
何 ! ?
(一弥 )イヤ だ !こんな ふう に 離れ て しまう なんて ―
絶対 に イヤ だ !
捕らえろ !あの 小僧 を
(一弥 )ヴィクトリカ !
あっ! あ あっ!
君 は …
おしゃべり は 後 だ チャイニーズ
どこ へ 行った ?
(鐘 の 音 )
( 男性 ) あっ…
(軍人 )出た ぞ
地下 組織 の 連中 だ
全員 ひ っ 捕らえろ !
( 一弥 ) あ … ( ルイジ ) ボサッ と す ん な よ
今 の うち だ !
(ルイジ )また 面倒 に 巻き込まれた か …
あんた も 相当 だ ね
ど … どう して ?
ルイジ 君 ジャクリーヌ さん と 一緒に 街 を 出た んじゃ ?
(ルイジ )ああ ジャクリーヌ の おかげ で 俺 は 裕福 な 家庭 の 養子 さ
でも 堅苦しく って
時々 こう やって 昔 の まね 事 を し てる
まっそんな お楽しみ も そろそろ 潮時 だ けど
(ルイジ )フーッ (一弥 )ふう …
兵隊 さん が いっぱい い た もん ね
もう すぐ 戦争 が 始まる ん だ ね
(ルイジ )あれ は 用途 が 違う (一弥 )え ?
(ルイジ )見た ろ ?あの 兎 の 行列
軍人 ら は 国内 の 危険 分子 を 取り締まってる ん だ
( ルイジ ) フーッ ( 一弥 ) 危険 分子って ?
ソヴュール の 現状 を 憂い さま よ える 魂 を 救う ため ―
モンス トル ・ シャルマン が 再来 する
( 一弥 ) えっ! ?
モンス トル ・ シャルマン …
( ルイジ ) “ モンス トル ・ シャルマン は ― ”
“罪深き者 たち の 血 を 求める ”って の が ―
兎 連中 ら の 言い分 だ
(一弥 )それ って 戦争 を し たがってる って こと ?
ああ 組織 は ぐんぐん 拡大 し て ―
弱腰 の 国 に 鉄つい を 下す なんて うわさ も ある
物騒 な 話 さ
あっ
(ルイジ )どう し た ?
ヴィクトリカ の 所 へ 行か なく ちゃ
何だか ザワザワ する ん だ
フッ 任せろ よ
(ジャクリーヌ )何て こと …
仲良し さん たち を 無理やり 引き離す なんて 許せない わ
あ …あの …
一弥 君 が ヴィクト リカ さん の 元 に い られる よう ―
グレ ヴィール に 頼ん で みましょう
だ …だって ブロワ 警部 は オカルト 省 の …
大丈夫 !彼 は こう いう 時 に は 絶対 に 助けて くれる の
きっと 今回 も あなた たち の ため に 戦って くれる わ
(一弥 )そう だ よ な
ブロワ 警部 何だか んだ 言った って ―
ヴィクトリカ の こと 心配 は し て くれ てる
…感じ が し ない こと も ない し
やった な
う …うん
(アブリル )サイーディ も イメルダ も 行っちゃった …
は あっ ここ でも 冷える の ね
部屋 に 帰ろう か ヴィクトリカ さん
その ドレス も 着替えた ほうが いい よ
臭く なっちゃう よ プ ~ン って
あっ …すてき よ ね その ペンダント
久 城 君 なかなか やる
ヴィクトリカ さん …
あっ 食事 持って こよ う か
あったかい スープ ゾフィ さん に 作って もらって くる
(ヴィクトリカ )エレベーター を …(アブリル )え ?
( アブリル ) あ …
ありがとう
(エレベーター の 作動 音 )
( 一弥 ) “ この ペンダント が あれ ば いつ でも 僕 は 君 を 助け に 行く ”
“いつ でも 君 の 隣 に いる ”
(ヴィクトリカ )ウソ つけ 久城 …
(ヴィクトリカ )私 は こんなに ―
今 君 を 求めている と いう のに
(ロジェ )逃げ出し た だ と !?
彼 が もし オカルト 省 の 手 に 渡った と したら 我々 の …
(ブロワ 侯爵 )渡った と し たら …どう なる ?
(ロジェ )ん ?
あっ
フフ フッ
(ロジェ )ん …
(エレベーター の 到着 音 )
屁 ( へ ) こき いもり か ?
ん ?
あ …
(グレ ヴィール )お前 を 迎え に 来た
灰色 狼 ( は い いろ おおかみ )
いや モンス トル ・ シャルマン
そう か
とうとう オカルト 省 が 私 を 使う 時 が やってきた か
(グレ ヴィール )ふん
何 を …
(ヴィクトリカ )オカルト 省 の 言いなり に なる くらい ならば ―
ここ で 私 の 全て を 終わり に する
バカ な まね を !
世界 を 揺るがす 戦 を 前 に し て ―
この 国 は 激しく 震え て いる
私 の 存在 に より ―
この 国 の バランス は 大きく 変化 する だろう
多く の 人 の 血 が 流れ 私 と 同じ ように ―
母 と 引き裂かれ 魂 の 孤独 を 味わう 子供たち も 生まれる
それ ならば 私 は !
(グレ ヴィール )なるほど
(ヴィクトリカ )あ …
はっ! あ あっ
ハァ ハァ ハァ …
あ …はっ !
見える かな ?無理 かな ?
お ー い ヴィクトリカ !
あっ!
(ブロワ 侯爵 )なるほど お前 の 元 に 兎 が 迷い込んで きた か
モンス トル ・ シャルマン が ―
何も なく 我 の 言いなり に なる と は 思え ん
その 兎 を 使え
フッ
久 城 …
愚か な 子 リス …いや 兎 だ
人質 に なって いる こと に も 気づかず お前 を ただ 求め て …
久 城 に 手 を 出す と ?
お前 の 返答 しだい だ
ん っ !
(一弥 )やっぱり これ で さよなら なんか じゃ ない ん だ
僕 と ヴィクトリカ は
ブロワ 警部 まだ かな ?
ねえ もう 行って も いい です か ?
僕 早く ヴィクトリカ の 顔 を …
え ?
(ヴィクトリカ )ん …
分かった オカルト 省 に 手 を 貸そ う
しかし 久 城 に は 指 一 本 たり とも 触れる な !
(グレ ヴィール )妹 の 頼み だ
それ ぐらい は 聞い て やろ う
(一弥 )ヴィクトリカ !ん っ …ヴィクトリカ !
兎 は ―
モンス トル ・ シャルマン の 心臓 …
兎 が 死ね ば 怪物 も 死ぬ
(一弥 )ヴィクトリカ !ヴィクトリカ !
これ で さよなら なんか じゃ ない から !
離れ た り なんか し ない から !
(ヴィクトリカ )は っ !久城 !
あ …
うっ… あっ…
(ヴィクトリカ の 泣き声 )
ああ …あー っ !
(ヴィクトリカ の 泣き声 )
(ヴィクトリカ )あ あっ …
あー っ !
♪~
~ ♪
(ヴィクトリカ )久城 今 の 私 が 欲する もの を よこせ
それ は 甘い お 菓子 でも 凄 惨 ( せい さん ) な 事件 でも ない
欲しい の は ぬくもり に 満ちた 退屈 だ
久 城 早く 私 に …