3- gatsu no Lion ( March comes in like a lion ) Episode 22
♪ ~
~ ♪
林田 先生 と は クラス が 別れ た
( チャイム 音 )
( 零 ) えー と 昼 ごはん … ( 男子 生徒 A ) 急げ !
ビッグ ダブル メンチ サンド 売り切れ ち まう !
( 男子 生徒 B ) 負け ねぇ 俺 は から 揚げ ポテト サラダ の サンド だ !
( 男子 生徒 C ) ボール は 友達
( 男子 生徒 D ) 世界 を 驚 か す 覚悟 が ある
( 女子 生徒 A ) ねぇ あの 人 1 個 上 って 本当 ?
( 女子 生徒 B ) えー ダブって ん だ 何で ?
( 女子 生徒 C ) 何 か 将棋 と か やって ん だ って よく 分か ん ない けど
お じいちゃん が やる もん じゃ ない の ?
( 女子 生徒 E ) 将棋 ゲーム ? 家 で ? おたく ?
( 女子 生徒 F ) それ で ダブった の ? 学校 サボって ?
( 女子 生徒 G ) へ ぇ ~ そう な ん だ
で … 出よ う っと
一体 どう し たら …
( 零 ) よっ 入れ て くん ない ?
( 零 ) こんな 感じ か ?
いやいや もっと 普通 に 気負わ ず …
( 零 ) ねぇ 一緒に 食べ て も いい かな ?
( 零 ) こんな 感じ に サラッ と …
11 年 1 人 で 昼 飯 食って ねぇ よ !
ダメ … 無理 … かむ … 絶対 かむ 自信 が ある あぁ …
まあ 想定 は し て た こと だ
また 粛々 と 1 人 で 過ごし て け ば いい だけ だ
あと 2 年 … たった あと 2 年 ぽっ ち だ
今 は 6 月 から 始まる 順位 戦 と 目 の 前 の 新人 戦 に 集中 だ
順位 戦 僕 の いる C 1 クラス は 総勢 34 名
トップ の 2 人 だけ が B 2 へ と 昇級 を 決める
その 対戦 予定 表 の 中 に 二 海 堂 の 名 は なく …
( 二 海 堂 晴 信 ) どう いう こと だ 桐山 !
知ら ない よ !
( 二 海 堂 ) お前 今 千駄ヶ谷 ( せ ん だ が や ) ? 俺 今 から 行く ! 待って ろ !
こう なったら 新人 戦 で 当たる しか ない な
そんな の 決勝 まで 勝ち残れ ば いい だけ の こと !
ちょ まっ 今 決勝 まで って 言った ?
おい ! こら !
ざ っく り 判断 に も 程 が ある !
俺 は 真実 を 言って る だけ だ !
( 零 ) あっ あ … ( 二 海 堂 ) ひるむ な 桐山 !
まだ 始まった ばかり だ ぜ
で で … 伝説 ?
と いう か 2 人 の って 何 ?
( 零 ) あっ う う … よろしく ね ~
そう だ 頑張 ろ う
今 の 僕 に 出来る こと は それ だけ な の だ から …
あっ
( 林田 ( はやし だ ) 高志 ( たかし ) ) うーん あっ ?
( 零 ) 頑張 ろ う … また いち から ひとつひとつ
ひとつひとつ …
お ー い 桐山 !
( 林田 ) 待て こら ー ! ( 零 ) えー !
( 林田 ) は ぁ は ぁ
ゲホゲホ お ぇっ
き ~ り ~ や ~ ま ~ て め ぇ
( 零 ) な な … 先生 ? 何 して ん すか
生徒 さん ほったらかし ちゃ ダメ じゃ ない です か
何でも くそ も ある か !
生徒 に そんな 顔 さ れ たら どう すりゃ い い っつ うの さ ~
走って くる しか ない だ ろ う さ !
フンッ こん ちく しょ ー !
そ … そんな 顔 って ど … どんな 顔 ?
( 林田 ) こう いう 顔 だ よ こう いう ( 零 ) ギャー
( 零 ) で あの … ( 林田 ) ん ? ああ ?
( 零 ) いい ん です か ?
前 の 学年 の 担任 が 今年 も 去年 の 生徒 と ごはん 食べ て …
( 林田 ) ああ 大丈夫
心 を 閉ざし 気味 の 生徒 の 曇り がち な 表情 が 気 に なって …
“ 先生 早く 行って あげ て ” って 言わ れ た ぞ
まんまと 自分 の 株 を 上げ てん です か !
今年 こそ クリスマス 会 に 呼ば れる 教師 に なり たい から な
先生 だって 必死 な ん だ
なんで また ここ に 来 ちゃ って る の ?
新 学年 の 新 学期 今 が まさに ハンター チャンス
今 頑張 ん ない で どう す ん の ?
… って 頑張って る よ な
お前 に これ 以上 頑張れ ! なんて 言え ねぇ よ
で 先生 考え た
将棋 部 を 作 ろ う
し … 将棋 部 ?
えっ ? ちょ …
( 林田 ) … し たら 俺 は 顧問 に なる
そん なら お前 を かまって も おかしく ない よ な ?
だって 顧問 だ もん
( 零 ) いや … で も そんな 簡単 に …
( 林田 ) 5 人 集め て 顧問 が いりゃ あ 部 は 作 れる
( 零 ) い やっ でも …
( 林田 ) あと 4 人 探 し ゃあ いい
( 零 ) 探す った って … で も どう やって ?
( 林田 ) とにかく 探し て みよ う ぜ
でも そんな 簡単 に は 見つから ない
( 零 ) あっ ( 林田 ) でも … が 何 だって ?
( 零 ) あー いえ 何でも あり ませ ん
( 林田 ) なあ 桐山
高校 生 を やり 直 そ う って 思った ん だ ?
こんな ふう に 1 人 で 階段 で 飯 を 食う ため か ?
違う だ ろ ? 桐山 …
( 零 ) はい
( 零 ) これ で 逃げ て ない こと に なる の か な
( 零 ) 逃げ て ない ふり だったら どう しよ う …
本当 は ずっと … ずっと 心 に のしかかって た
そして 本当 は 気付 い て い た
この まん ま じゃ もっと もっと 苦しく なる だ ろ う って こと
どんな に … どんな に
どんな に うれしい だ ろ う って …
( 零 ) 先生 将棋 部 の 顧問 お 願い でき ます か ?
( 林田 ) お うよ
… で 桐山 もちろん あれ だ ろ う ?
俺 に も 指導 し て くれる ん だ ろ ?
( 零 ) え ? あぁ … はい もちろん
イエス ! 来 た これ ~
ただ で プロ の 指導 イエス !
俺 っ 俺 アマ 4 段 の 壁 を 越え たい ん だ よ
ネット 将棋 24 で にくい やつ が い て 勝ち たい ん だ よ ~
先生 感動 し た のに … 優し さ に …
( 林田 ) い … い ねぇ … 入部 希望 ゼロ って …
何 ? 将棋 って そんなに マイナー な の ?
( 林田 ) みんな “ 将棋 ? すみません ”
( 林田 ) “ あんまり 興味 が ” って どう いう こと ? !
俺 こんなに 将棋 大好き な の に …
( 零 ) すいません …
( 林田 ) いや お前 が 謝る こっちゃ ねぇ だ ろ う
( 零 ) いえ … 何となく …
そう だ !
( 林田 ) 野口 ( の ぐち ) ! ( 部員 たち ) ん ?
( 林田 ) またしても 臭 っ !
( 野口 英作 ( えい さく ) ) お っ 林田 先生 お 久しぶり です な
( 林田 ) な な 何 してん の お前 たち また ?
( 野口 ) ハハハッ 見 て の とおり 納豆 の 収穫 です よ
いや ~ だ から どう し て 学校 で 納豆 を ?
大豆 に 移行 し 増殖 する こと に よって 発酵 が 起こり …
う う ~ ん
どう やって って の を 聞い た わけ で は なく って ね
わ ー っ 本当 に 納豆 です ね ~
おい そこ もう 食って る し
お前 ところどころ 素直 な ん だ よ な
つ ー か この わら と か ど っ から 持って き た の さ
ハハハッ よい 質問 です な
昨年 屋上 で 稲作 を とり行った 際 に 収穫 さ れ た もの で し て な
( 林田 ) ちょっと 待って
その 論文 何 ? つ ー か 何の ため よ
誰 に 提出 する の ?
つ ー か 学校 で 自給 自足 し ちゃ ダメ でしょ
もう ど っ から つっこ ん だ ら いい の か …
って いけ ねっ !
本題 を 忘れ て た ~
そう だった !
野口 お前 将棋 でき ねぇ ?
( 野口 ) 将棋 …
いやはや あれ は 奥 の 深い ゲーム です な
ハハハッ
( 林田 ) やった !
全然 5 人 集ま ん な くって さ
やっと 1 人 い た !
ハハハッ いずこ も 同じ です な
我 が 放 科 部 も 今や 存続 の 危機 に さらさ れ て い まし て な
廃部 に さ れる かも しれ ない の です
え ? 何 ? 部員 いっぱい い た じゃ ん どう し た の ?
は ぁ …
先輩 たち は 皆 卒業 なさい まし た
( 林田 ) ちょっと 待って あの 人 たち 先輩 だった の ?
科学 部 は こちら です かな ?
( 先輩 A ) 先輩 ? ( 先輩 B ) いや 部長 !
( 野口 ) はい 良い 先輩 たち で し た
1 年 の 私 の こと を 先輩 と 呼 ん で くださって …
この 論文 さえ 完成 し て い れ ば …
あっ いや あ し て て も 科学 の 良 さ は 伝わる か どう か …
( 部員 たち ) は ~ あ
うん ? ん ?
ちょっと 待 て よ
もう いっそ 1 個 の 部 に し ち まえ ば ?
( 野口 ) うん … ( 零 ) お ぉ …
( 部員 たち ) お ぉ
( 全員 ) お ー !
イエスッ !
なるほど !
よ ー し じゃあ 早速 だ けど ちょっと 指し て み ねえ ?
これ から は 桐山 と 目いっぱい 指 せる ぞ ~
だって 俺 顧問 だ し ~ ぐ っ ふ ふ ふ …
あの … 野口 さん 何 か すみません
いつも 迷惑 ばかり かけ て しまって …
ずっと 指 せる 相手 が 見つから なかった ん です
フッフ フフ
私 に も 教え て いた だ け ます か ? 桐山 君
あっ …
はい もちろん …
もちろん です
放 課 後 将棋 科学 部 略し て 将 科 部 結成 と 相 成り
( 零 ) 部活 … 部活 か あ
しかも 将棋 の … お ぉ
な っ 言った ろ
8 割方 真実 な ん だ よ な
( 零 ) って 言って ニヤッ と 笑った
( 零 ) 僕 の 隣 は いつも 空席 だ
( 金田 ( かね だ ) ) ええ ? ! 隣 桐山 ? う っそ ぜ って ぇ 嫌 だ
う ぇ ~
はい 先生 先生 先生 !
席 … 席 変わって いい です か ?
( 先生 ) こら っ 金田 勝手 言う な !
ねえ ねえ いい でしょ う ?
( 生徒 A ) 金田 君 早く 座り な よ ~ もう
席 空 い てん じゃ ん 先生 いい でしょ う ?
あー もう 好き に しろ !
や り ー っ へ へ へ …
( 添乗 員 ) は ー い 4 年 5 組 出発 し ま ー す
( 先生 ) こ ー ら 早く 座れ !
( 零 ) こう いう とき いつも 思う
目立た ない よう に やって くれ ない か な って
でも バス が 動きだし て 少し ほっと し た
ずっと ずっと 気 が 楽 だ …
( 笛 の 音 )
はい それ じゃあ ここ で お 弁当 です
1 時 半 まで に トイレ など 済ませ て バス に 戻る こと
( 生徒 たち ) は ー い
解散 !
( 零 ) 参った …
どう し たら い い ん だ これ
原っぱ ひろ ~ エスケープ ゾーン 全く なし ?
もう 目立ち すぎ て 死 ねる …
その 上 先生 に 見つかったら …
( 先生 ) こ ー ら 桐山 何 1 人 で 食って ん だ
ダ メ だ ぞ !
( 零 ) 来週 の ホームルーム の 話題 に さ れる の は …
( 先生 ) 真面目 に 考えろ よ
( 生徒 B ) えー ( 生徒 C ) 何 それ ー ?
最悪 だ
嫌わ れ てる って 事実 が 更に 浮き彫り に なる だけ って いう か …
うん もう 絶対 に 避け たい !
うん ちょっと 遠い けど あそこ まで 行 こ う
大丈夫 …
大丈夫 …
堂々 と ゆっくり 歩け ば 目立た ない
普通 に 普通 に …
( 零 ) よし 着 い た
う っ 冷 たっ !
湿って る
あっ そう だ クリア ファイル 敷け ば 大丈夫 か
は ぁ … ホッ
う わ ぁ アリ いっぱい !
ああ … お 弁当 に 登ら ない で
あっ そう だ
うん
そう そう
( 零 ) そう いえ ば アリ は あめ を どう やって 運ぶ ん だ ろ う ?
少しずつ なめ て 溶かし て 運ぶ ん だ ろ う か …
あの 小さな 口 で …
お 父さん の 本 から 写さ せ て もらった 117 手 詰め
( 幸田 ( こう だ ) 柾 近 ( まさ ちか ) ) お う ~ 解け た の か ? 85 手 詰め が …
すごい ぞ 零
俺 が それ を 解け た の は 中学 に 入って から だった ぞ
( 零 ) 僕 を 引き取って くれ た 父 は 棋士 だった
19 歳 で プロ に なった と いう …
父 は また 喜 ん で くれる だ ろ う か
( 笛 の 音 ) ( 先生 ) 集合 ! 走れ !
あっ え ? もう 1 時 半 ?
あっ や ばっ 片付け て ない !
えー と えー と 忘れ物 は えー と …
あっ あれ ?
あめ ! もう あんな 小さい !
すごい !
( 零 ) 知ら なかった …
ものすごい 早 さ で あめ を 溶かす ん だ
お ー い 桐山
遅い ぞ どこ 行って た ん だ ?
( 零 ) すみません
えー と トイレ が 混 ん で て …
出発 し ま ー す
隣 の 人 が 戻って き て ない やつ いる か ?
( 生徒 たち ) は ー い 大丈夫 で ー す !
あれ ? 桐山 隣 は ?
あっ 大丈夫 です 最初 から い ませ ん
あ そ っか
よし じゃあ そろった な 出発 する ぞ
( 生徒 たち ) は ー い う えー い
( 零 ) 最初 から い ませ ん …
とっさに そう 答え た 瞬間 胸 が 詰まった
このまま 一生 空席 な ん でしょ う か ?
( 職員 ) はい 次 は 5 番 の 席 菅原 君 と 対局 です
( 零 ) そんな 僕 に とって それ は 魔法 の 切符 だった
( 零 ・ 菅原 ) お 願い し ます
目 の 前 に 座って くれる の だ
出会う 人 に は いろんな 人 が い た
( おじさん ) か ー っ ! 何 だ よ この クソ ガキ !
強 すぎ ん だ ろ おい !
ふん ちき しょ う !
駅 まで 送って って やる もう 暗い から な
飲め ! ほら っ
ココア 好き か ? こん ちき しょ う
あっ ありがとう ございます
( おじさん ) へ へ っ ( 零 ) 優しい 人 も … もちろん …
( 青年 ) 何 だ 弱い じゃ ん
内 弟子 に 入った やつ だって 聞い て た けど …
( 零 ) 僕 を 嫌う 人 も …
でも 戦い 続け て いる 間 は 絶対 に 誰 か が 前 に 座って くれ た
これ は 切符 だ
僕 に は 居場所 が ある
この 切符 が 僕 の 命綱 だった
どこ に も たどりつ け なく て も いい …
乗り 続け て い られる … ただ それ だけ でも いい …
この 列車 を 降り たら もう 僕 に は 居る 場所 が ない
この 切符 だけ が 僕 を 明日 へ 運 ん で くれる
これ だけ は 死 ん で も 離す わけ に は いか なかった …
守り抜か なく て は …
何 に 代え て でも …
( 二 海 堂 ) 桐山 桐山 桐山 … おい 桐山 …
( 二 海 堂 ) 桐山 ! ( 零 ) あっ
あっ
何 ぼ ー っと し てん だ
早く 座れ !
動 いたん だ すげ ー ぞ !
( 三角 ( み すみ ) 龍 雪 ( たつ ゆき ) ) うーん ( 松本 ( まつ もと ) 一 砂 ( いっさ ) ) おお お ー っ !
( 二 海 堂 ) 5 三 歩 ( ふ ) 成り の 成り 捨て が 好手 な ん だ よ !
( 二 海 堂 ) 同 金 ( きん ) に 7 七 飛 ( ひ ) で どう する ?
( 二 海 堂 ) 桐山 お前 どう 見る ?
残り 時間 は ?
藤本 棋 竜 が 8 分 兄 者 ( あ に じゃ ) は もう 3 分 切って る
( 零 ) 7 七 飛 に 対し て 飛車 の 頭 を たた い て
6 四 金 と 出 て 先手 を 取って 受ける
6 四 金 ? 7 三 歩 じゃ なく て ?
( 零 ) それ だ と 6 二 角 ( かく ) が 厳しい
( 零 ) 僕 が 変わった わけ で は ない
周り が 変わって くれ た わけ で も ない
必死 で 指し て 指し て …
ただ 指し 続け て いる うち に …
一緒に 旅 を し て いる こと に 気付 い た
♪ ~
また ひと つ 新しい 物語 が 始まる
光 の さす 方 へ 僕ら の 旅 は 続く の だ
~ ♪
( 零 ) 3 月 の ライオン
御覧 いただき ありがとう ござい まし た