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電脳コイル, Dennou Coil Episode 13

Dennou Coil Episode 13

♪ ~

~ ♪

( ヤサコ ) 昔 の 人 の 言葉 に よる と 本来 ―

人 は 必ず 自分 の 進む べき 道 を 知って いる そう です

でも 一 番 大事 な 道 こそ 見失い がち な の だ そう です

( ヤサコ ) ハラ ケン ( ハラ ケン ) フミエ は ?

学習 塾 だって

将来 道 に 迷い たく ない ん だって さ

あれ から 日記 の 解析 は どう ?

( ハラ ケン ) カンナ が 見つけ た 道 の 先 に は 必ず イリーガル が い た らしい

( ヤサコ ) イリーガル って 意外 と いる の ね

魚 に ヒゲ と 次々 現れ た とき は 驚 い た わ

( ハラ ケン ) うん

まだ 誰 も 見つけ て い ない 空間 が ある の かも しれ ない ね

あった 霧 だ

( ヤサコ ) あっ キュウ ちゃん だ わ

( ハラ ケン ) 何 を し て いる ん だ ?

( ビーム の 発射 音 )

古い 空間 へ の 道 を 消去 し て いる ん だ

急 い で 他 も 当たって み ま しょ う ( ハラ ケン ) うん

( オバ ちゃん ) よ ー し よし ご 苦労 さん

この 調子 で ガンガン 初期 化 し て やる

( ハラ ケン ) カンナ の 日記 に あった 道 は

これ が 最後 だ

ハラ ケン 見 て !

( ハラ ケン ) 古い 空間 だ ( ヤサコ ) まだ あった

( ヤサコ ) すごい 霧

あら ?

( ハラ ケン ) この 自転車 は …

あれ ?

あれ デンパ じゃ ない か ?

( ヤサコ ) あっ あれ は …

( ハラ ケン ) あっ ! ( ヤサコ ) 危ない デンパ 君 !

( デンパ ) えっ ? ハラ ケン ヤサコ !

に … 逃げ て !

( ヤサコ ) デ … デンパ 君 こそ 逃げ て !

( デンパ ) 早く 逃げ て !

えっ ? 逃げ て って …

イリーガル に 言って た の か ?

( クビ ナガ の 鳴き声 )

( デンパ ) な … 何 し に 来 た の ? 早く 帰って

デンパ 君 こそ 何 し てる の ?

( ハラ ケン ) まさか …

イ … イリーガル を 飼って る の ? デンパ 君

( デンパ ) クビ ナガ って 呼 ん でる

誰 に も 言わ ない で ね ダイチ に も 内緒 だ よ

( ハラ ケン ) うん ( ヤサコ ) 約束 する

( ヤサコ ) それにしても イリーガル を 飼う なんて

デンパ 君 って すごい わ ね

別に ペット って わけ じゃ ない ん だ

エサ を やって る うち に 懐 い て き て 時々 会って る ん だ

でも イリーガル で ある からに は …

そう だ これ は 聞か なきゃ

ん っ ?

( ヤサコ ) 私 たち 電 脳 ナビ の 事故 に 関係 し た イリーガル を 探し てる の

まさか この クビ ナガ は ―

ナビ の ドメイン に 接続 し たり し て ない ?

( デンパ ) うーん … よく 分か ん ない けど

何 か を 壊し たり 車 を 狂わせ た こと は 一 度 も ない よ

メタ バグ しか 食べ ない し

( ハラ ケン ) そう か

一 度 小さい 電 脳 ペット を 連れ た 人 が ―

ここ に 来 た こと が あった けど

こいつ の ほう が 先 に 逃げ出し ちゃ って

おとなしい ヤツ な ん だ

最初 から こんなに 大きかった の ?

う うん 初め は もっと 小さかった ん だ よ

最初 見 た とき 小さな 1 匹 だけ が ―

グラウンド から はみ出し て グッタリ し て た ん だ

それ が クビ ナガ だった ん だ

見る と グラウンド の 奥 に もっと たくさん い て

ビックリ し て 声 を 上げ たら そい つ ら も 逃げ出し て …

その とき 僕 が 偶然 落とし た メタ バグ を 食べ た ん だ

それ で クズ バグ を 集め て 食べ させ たら

元気 に なって グラウンド に 戻った ん だ

( ハラ ケン ) いつ から な の ?

( デンパ ) 半年 ほど 前

ダイチ に も 内緒 に し て た ん だ よ

でも だんだん 数 が 減って 結局 クビ ナガ 以外 は みんな …

僕 昔 から 大きな 生き物 に 憧れ て て

クビ ナガ に 出会った とき も

恐竜 の こと を 考え ながら 歩 い て た ん だ

願い が かなった って わけ ね

うん だ から すぐ に 仲良し に な れ た ん だ

でも こいつ は ちょっと 大きく なり すぎ ちゃ った かな

最初 は 一 番 小さかった くせ に

( ヤサコ ) そう いえ ば この 間 の 魚 も どんどん 大きく なった わ

( ハラ ケン ) きっと 大き さ を 制御 する プログラム が バグ って る ん だ

バグ は 他 に も ある ん だ 面白い よ

( ハラ ケン ・ ヤサコ ) あっ

( ノイズ 音 )

( うめき声 )

( デンパ ) クビ ナガ こっち だ よ

( ヤサコ ) 黒土 の 所 しか 移動 でき ない ん だ

( ハラ ケン ) 黒い 部分 を 水 の よう に 誤認 する バグ な ん だ ね

( ヤサコ ) へ えー そんな の ある ん だ

そう だ から 白い 線 や 白い コンクリ に は 進め ない ん だ

( ヤサコ ) 不思議 だ わ 地面 が まるで 水 の よう に 波打って る

( うめき声 )

日 が 当たって も ダメ な の ?

( デンパ ) うん この グラウンド に は ―

一 日 中 日 が 当たら ない 場所 が ある ん だ

( ハラ ケン ) だ から 生き延び られ た ん だ ね

( ヤサコ ) ヒゲ たち の とき に 思った ん だ けど …

イリーガル たち は 迷子 みたい な もの じゃ ない かしら ?

( ハラ ケン ) 迷子 ? ( ヤサコ ) そう

( ヤサコ ) だ から 帰る 場所 を …

家族 が 待って る 故郷 み たい な 場所 を 探し てる ん じゃ ない か って 思う の

家族 か … もう 自分 一 人 しか い ない のに ね

( クビ ナガ の 鳴き声 )

( ヤサコ ) 悲し そう な 声

( ハラ ケン ) もし 人類 が 死に 絶え て 自分 だけ 生き残った と し たら

( ヤサコ ) 最後 まで 生き残る の って

むしろ 悲しい こと な の かも しれ ない わ ね

( 栄養 ドリンク を 飲む 音 )

( フミエ ) ハァー !

私 勉強 で 疲れ てん の よ

ハラ ケン は ?

うん なんか … 病院 行く って

( ヤサコ ) この 間 の 立ち くらみ の こと だって さ

( フミエ ) こっち こそ 暑 さ で 立ち くらみ し そう よ

ねえ まだ な の ?

( ヤサコ ) もう すぐ だって

きっと ビックリ する わ よ

私 は もう 大抵 の こと で は ビックリ し ない わ よ

じゃあ いい って 言ったら 目 開け て ね

いい わ よ

( 鳴き声 )

あら ホント に ビックリ し ない の ね

恐れ入った わ フミエ ちゃん

ん っ ?

立った まま 気絶 し てる ね

( フミエ ) ハッ … ( ヤサコ ) あ あっ

( フミエ ) な … なん な の よ あれ は

( ヤサコ ) やっぱり ビックリ し た でしょ ? 首長 竜 の イリーガル よ

私 大きな もの は 苦手 な の よ

でも これ だけ 大きい と サッチー 寄って くる ん じゃ ない ?

( ヤサコ ) きっと サッチー が 入れ ない ドメイン な の よ

ここ は どこ が 管理 し てる の かしら ?

どこ の 管理 に し て も

大きく なり すぎ た 電 脳 物質 は 壊れ やすく なる もの な の よ

えっ そう な の ?

( フミエ ) それ だけ サーバー の 負荷 も 大きい し

それ に イリーガル って 違法 に サーバー を 占有 し てる から

しょっちゅう 小刻み に 体 を 削除 さ れ てる はず よ

体 を 削除 ?

( フミエ ) ペット の 場合 も 体 を 細分 化 さ れ て

あちこち で 並列 処理 さ れ てる の

どこ の サーバー も イリーガル の 部品 を 見つけ たら

すぐ に 削除 する わ

じゃあ 時々 苦し そう に 鳴 い てる の は …

( フミエ ) 体 を 少しずつ 削ら れる 痛 み で 鳴 い てる の かも ね

痛み を 感じる と し たら の 話 だ けど

まあ 所詮 ( しょせん ) 作り 物 の 命 よ あんまり 感情 移入 する と 損 損 …

( デンパ ) そんな こと ない よ !

( フミエ ) ホント の こと を 言った まで よ

痛い なら … 痛い けど …

“ 僕 も ここ に 一緒に いる ぞ ” って さすって やれ ば

痛い の は 少し 減る ん だ

友達 なら そう し なきゃ ダメ な ん だ !

でも 生き物 は いつか 死ぬ の よ

( ヤサコ ) フミエ ちゃん

私 今 夏期 講習 で 忙しい の

もっと 面白い もの か と 思って 来 た けど 損し ちゃ った

( ヤサコ ) フミエ ちゃん 少し 前 に ネズミ の ペット サッチー に …

( デンパ ) 知って る

フミエ の 言う とおり だ よ 誰 でも いつか は 死ぬ ん だ

( デンパ ) ヤサコ

ん っ ? 何 ?

この グラウンド 何 か ビル が 建つ ん だ

ここ なく なる の ?

( デンパ ) 工事 が 始まる の は … 明日 だ !

( ハラ ケン ) なんとか 別 な 場所 に 移す しか ない

( ヤサコ ) イサコ が 言って た わ

“ イリーガル は 普通 の 空間 で は 溶け て しまう ” って

じゃあ 移動 も でき ない の ?

( デンパ ) 実は 前 普通 の 空間 に ―

クビ ナガ が 迷い 出 た こと が あった ん だ

( ヤサコ ) どう なった の ?

( デンパ ) 1 時間 し て やっと 見つけ た ん だ けど

確か に 体 が 文字 化け し て て 痛 そう だった

どう しよ う …

1 時間 か 移動 さ せる に は 危険 だ な

でも このまま 放ってお い たら どのみち …

決め た よ ここ に は もう い られ ない

苦しく て も 別 の 場所 を 探 そ う

でも どこ に ?

古い 空間 で 広く て 黒い 地面 で

( ヤサコ ) ただ で さえ 古い 空間 が 減って る のに …

やっぱり そう 簡単 に は 見つから ない わ

( ひそひそ 声 )

ん っ ?

この 感覚 …

ひょっとして …

( 荒い 息遣い )

見つけ た

( ハラ ケン ) すごい よ ヤサコ 大 手柄 だ !

( ヤサコ ) ぐ … 偶然 よ

( デンパ ) ヤサコ ありがとう

あと は 道筋 だ な

そう か 白い 道路 も 使え ない もの ね

( ハラ ケン ) ここ が ヤサコ が 見つけ た 道 の 入り口 だ

さっき 調べ たら 見込み の ある 道順 が あった

実際 に 行って みよ う

一 番 遠回り だ けど

この ルート なら ほとんど の 路面 が 真っ黒 だ

これ で 行 ける ぞ

あら ?

( デンパ ) あっ 道 が 白い タイル に なって る

( ヤサコ ) 市 の 方 針 で は ―

ここ は 全部 白い タイル を 敷き詰める そう よ

そんな …

( ハラ ケン ) 最高 の ルート だった のに

( ヤサコ ) そう だ ハラ ケン コネ を 使う の よ

コネ ?

はい 空間 管理 室 の 原 川 ( はら かわ ) 玉子 ( たまこ ) を …

えっ 登校 日 ?

( ヤサコ ) オバ ちゃん って 女子 高 生 だった の ね

( ハラ ケン ) オバ ちゃん の 学校 来 た の 初めて だ

( オバ ちゃん ) ケン ちゃん

( ハラ ケン ) オバ ちゃん ? ( ヤサコ ) えっ これ が ?

( オバ ちゃん ) “ これ ” と は 何 よ “ これ ” と は

私 だって 年がら年中 バイク 飛ばし てる わけ じゃ ない わ よ

で なんの 用 ?

実は …

道路 ? 私 は 客 員 だ し 道路 は 担当 じゃ ない の よ ね

( ハラ ケン ) そこ を 頼む よ オバ ちゃん

いくら ケン ちゃん の 頼み でも ムリ

て いう か なんで そんな こと 頼む の ?

そ … それ は …

や … やっぱり なんでも ない

ちょ … ちょっと !

( 一郎 ( いちろ う ) ) あの 女子 高 生 が トラブル を 起こす せい で

今 こっち は 立場 が 弱い ん だ よ

そんな こと 頼み に 行ったら 金沢 ( か なざ わ ) に 帰れ って 言わ れ ちゃ うよ

( ヤサコ ) そ … その トラブル って ?

( 一郎 ) 駅 ビル の 空間 壊し た り

( 一郎 ) 駅 ビル の 空間 壊し た り

( ヤサコ ) あっ …

( ヤサコ ) あっ …

( ヤサコ ) あっ …

バス 置き場 の 空間 荒らし た り

バス 置き場 の 空間 荒らし た り

街 中 電 脳 の 水 で 沈め た り

あっ や っぱ いい わ …

( 電話 を 切る 音 )

( ため息 )

( ヤサコ ) 普段 の 行い が 裏目 に 出 た わ

完成 前 に なんとか 通る しか ない

もう 時間 が ない わ 実行 し ま しょ う

( ハラ ケン ) クビ ナガ を 連れ て 移動 する の は 初めて だ な

( ヤサコ ) どう ?

( デンパ ) うん 思った より 大丈夫

( ハラ ケン ) 体 が 大きい から 小さい イリーガル より は ―

耐え られる の かも しれ ない

さあ 行 こ う クビ ナガ

( ハラ ケン ) 新しい 空間 だけ でも ダメージ な の に

白い 道 まで ある と 厄介 だ な

( ヤサコ ) 白黒 はっきり し ない 所 は どう な の かしら ?

( ハラ ケン ) 街頭 カメラ から 見 て 黒っぽく 見える か どう か だ から

日光 の 角度 に よって は …

( 3 人 ) あっ !

商店 街 は ムリ だ ( ヤサコ ) 裏 路地 を 行き ま しょ う

( うめき声 )

( ハラ ケン ) 路面 自体 は 黒い ん だ けど

角度 に よって は 白く 輝く こと が ある

サーバー に そっち の 色 が 入って しまって いる ん だ

( スプレー の 噴射 音 )

( 電子 音 ) ( ヤサコ ) あっ マズ い !

ハ … ハラ ケン !

待て !

ハァ …

ハラ ケン が いる と こう いう とき 頼もしい わ

待て !

( ハラ ケン ) 待て !

キ … キリ が ない わ

( サッチー ) ボク サッチー

待て !

止まら ない ! ( ヤサコ ) なんで ?

逃げよ う !

( 3 人 の 荒い 息遣い )

( ヤサコ ) と … とても ムリ だ わ

( ハラ ケン ) 工事 も どんどん 進 ん でる

このまま じゃ ここ から も 出 られ なく なる わ

新しい ルート を 探す 間 なんとか 時間 を 稼が ない と

( フミエ ) 話 は 聞い た わ ( 3 人 ) フミエ ちゃん ! フミエ !

( フミエ ) しょうがない から 手伝って やる わ

工事 の 妨害 を すれ ば いい ん でしょ ?

私 の 得意 分野 よ

( デンパ ) 手伝って くれる の ? ( フミエ ) ま … まあ ね

( フミエ ) ただし デンパ !

今後 は 集め た メタ バグ を 1 割 上納 する こと

あんた って 人 は …

( デンパ ) どう ? 見つかり そう ?

( ヤサコ ) 散々 探し た けど …

( ハラ ケン ) 使える 道 が 見つから ない

( ヤサコ ) フミエ ちゃん の ほう は どう かしら ?

( リフト の 作動 音 )

( 公衆 電話 の 着信 音 )

( フミエ ) 中止 し ない と 祟 ( た た ) って やる う ~

( 水 の 噴射 音 )

( ビープ 音 )

( ビープ 音 )

( ビープ 音 )

( ビープ 音 )

( フミエ ) この … この …

この … この …

あれ で ホント に 工事 遅れる の かしら ?

( フミエ ) 今日 情報 が 入った わ

明日 の 午前 3 時 に グラウンド の ドメイン が ―

サッチー に も 入れる 種類 に 変更 さ れる

( ハラ ケン ) じゃあ …

クビ ナガ が あそこ に い られる の は ―

その 時刻 まで よ

この 橋 さえ 渡 れ れ ば いく つ か 道 が ある のに

( ハラ ケン ) 橋 は どれ も 白い 路面 ばかり だ し …

( フミエ ) 夜 は ?

( ヤサコ ) ダメ 街灯 が すごく 明るい の

あっ そう だ ( ヤサコ ) どう し た の ?

水面 を 渡る ん だ ( ヤサコ ) 水面 ?

でも こんなに 光って る わ よ

夜 の 水面 は 真っ黒 だ よ ( 3 人 ) あっ !

( フミエ ) よ ー し ! 明日 の 朝 3 時 ちょっと 前 に 決行 よ

( 一同 ) オー !

( 栄養 ドリンク を 飲む 音 )

ハァー !

さあ はりきって い こ う !

( 3 人 ) 眠い …

( ヤサコ ) な … なんで こんな 夜中 に 工事 し てる の ?

工事 の 遅れ を 夜間 作業 で 取り戻す 気 だ

マズ い わ 急ぎ ま しょ う

( うめき声 )

通 れ なく なって る

ドメイン が もう 切り替わり つつ ある ん だ

黒 バグ を 使って 広げる の よ

( スプレー の 噴射 音 )

デンパ 急げ !

黒 バグ に 引きつけ られ て キュウ ちゃん が 来る ぞ

うん … クビ ナガ !

あっ

来 た わ !

( ハラ ケン ) ダメ だ ここ は 狭 すぎる

( フミエ ) あっ サッチー だ わ !

しかたない ちょっと 強力 すぎる けど …

下がって !

( うめき声 )

待て !

みんな も 早く !

大丈夫 ?

( うめき声 )

( ハラ ケン ) 第 1 の 関門 だ

ん ん …

( うめき声 ) ( デンパ ) クビ ナガ 頑張る ん だ !

( ハラ ケン ) 第 2 の 関門 だ

あれ ? なくなった わ

( 2 人 ) ああ …

( うめき声 )

クビ ナガ 頑張る ん だ !

( うめき声 )

( トラック の 走行 音 ) ( 一同 ) ハッ !

( ハラ ケン ) 危ない !

( ヤサコ ) デンパ 君 !

クビ ナガ !

( クラクション )

( 一同 ) ハッ …

( うめき声 )

クビ ナガ しっかり …

ねえ まだ な の ?

だ … 大丈夫 もう 少し よ

よかった もう 少し だ よ クビ ナガ

ハラ ケン …

新しい 空間 に 長く い た せい で

白い 地面 の ダメージ も 大きく なって いる

( ヤサコ ) そんな …

( ハラ ケン ) 多分 もう 長く は もた ない

たどり着 い て も 着か なく て も …

( フミエ ) 夜明け よ ! ( 2 人 ) ハッ !

急 ご う

ああ …

間に合わ なかった ん だ わ

バカ 言わ ない で ! 強行 する の よ

( ヤサコ ) だ けど そんな こと し たら ―

( ヤサコ ) だ けど そんな こと し たら ―

ごめん よ … ごめん よ クビ ナガ

ごめん よ … ごめん よ クビ ナガ

ごめん よ … ごめん よ クビ ナガ

死 ん で しまう わ

ごめん よ … ごめん よ クビ ナガ

ごめん よ … ごめん よ クビ ナガ

( フミエ ) このまま 待って て も 同じ こと よ

クビ ナガ ?

( 鳴き声 )

( 仲間 たち の 鳴き声 )

( 鳴き声 )

( デンパ ) あっ 待って !

( ヤサコ ) ど … どう しよ う ? ( ハラ ケン ) 早く 呼び戻す ん だ !

( デンパ ) クビ ナガ !

あ あっ …

あっ …

( うめき声 )

あ あ ~ …

( うめき声 )

クビ ナガ ~ !

( 泣き声 )

しかたなかった の よ

生き延びる 力 が 足り なかった って こと よ

所詮 作り 物 の 命 な の よ !

それ も イリーガル よ 感情 移入 し たら 損 な だけ よ !

( 泣き声 )

( ハラ ケン ) あいつ は …

クビ ナガ は ずっと 独りぼっち で 寂しかった ん じゃ ない か な

きっと 仲間 と 同じ 場所 に 行き たかった ん だ

( ヤサコ ) クビ ナガ が 暴走 し た その 行く手 に は ―

使わ れ なく なった 工場 の オバケ 煙突 が 立ち 並 ん で い まし た

それ は まるで たくさん の クビ ナガ の よう で し た

工場 と その 煙突 の 群れ が 取り壊し に なった の は

それ から 数 日 後 の こと だった そう です

( クビ ナガ の 鳴き声 )

♪ ~

~ ♪

( ヤサコ ) 次回 「 電 脳 コイル 」

お楽しみ に

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