Shoujo Shuumatsu Ryokou ( Girls ' Last Tour ) Episode 9
( ユーリ ) 暗い …
暗い …
( ユーリ ) く ~ ら ~ い ~
( チト ) うるさい
はっ !
何 か 前 に も 似 た よう な 会話 を し た よう な …
あそこ より は ずいぶん 明るい けど ね
何 か 動 い てる よう な 音 が する から ―
この 設備 は まだ 生き てる の かも しれ ない な
生き てる ?
( 機械 の 動く 音 )
( ユーリ ) ねえ 生き てる って どういう こと ?
( チト ) いや … 私 が 言った の は ―
機械 が 機能 し てる って 意味 で あって ―
生命 体 と して 生き て いる か どう かって こと じゃ …
( ユーリ ) うん …
じゃあ 生命 体 って 何 ?
生命 体 って の は 生き物 の こと だ けど …
ん ? 何 だ ろ ?
( 機械 の 動く 音 )
( 寝息 )
( チト ) 生命 …
♪~
( 規則 的 に 打つ 金属 音 )
( 規則 的 に 打つ 金属 音 )
( チト ) あ … N ( ユーリ の いびき )
( 規則 的 に 打つ 金属 音 )
ち ー ちゃん ?
( チト ) し 静か に
( ユーリ ) ん …
( 規則 的 に 打つ 金属 音 )
( チト ) ん …
( 規則 的 に 打つ 金属 音 )
( チト ・ ユーリ ) ああ …
( チト ) あ … N ( ユーリ ) ん …
( 遠ざかる 多 足 ロボ の 足音 )
( 2 人 ) ハァ …
( ユーリ ) ねえ さっき の 何 だ と 思う ?
う ~ 何 か … 何 か で かい やつ
( チト ) 語彙 が なさ すぎる な
あれ って 生き物 な の か な ?
ん ~ いや …
生き物 で は ない だ ろ う
どう 見 て も 機械 だった し
そもそも 機械 は 息 も し ない し 意識 も ない
私 たち が 乗って る これ と 一緒 だ よ
機械 は 勝手 に 動 い たり 考え たり し ない
( ユーリ ) でも さっき の やつ は 1 人 で 歩 い て た 気 が する けど
( チト ) 誰 か が 操作 し てる の かも しれ ない し
( ユーリ ) じゃあ さ ―
もし 機械 が 1 人 で こっち に 向かって 歩 い て き て ―
“ こんにち は ” って 挨拶 し たら どう する ?
そんな 機械 は ない だ ろ … ん ?
そもそも 機械 どころ か 地球 上 に は もう 人間 以外 の 生き物 は ―
存在 し ない って 言わ れ て いる ん だ から
( ユーリ ) ふ ~ ん
生き物 は 存在 し ない … か
え ! ?
( 水 の 音 )
( チト ) い た
( ユーリ ) 魚 …
生き てる
存在 し た ね
( シャッター 音 )
あっ
ん ん っ ち ー ちゃん ! ( チト ) うん ?
( 電子 音 )
( 2 人 ) あっ …
( 自律 機械 ) こんにちは
( ユーリ ) え ~ いい じゃ ん か ~
( 自律 機械 ) ダメ です あれ は 私 が 管理 し て いる 魚 です が ―
部 外 者 が 干渉 する こと は でき ませ ん
やっぱり 魚 な ん だ
( ユーリ ) う ~
( 自律 機械 ) 食べ て は いけ ませ ん
( チト ) と いう か … N 機械 が しゃべって る
( ユーリ ) う ぃ ~ あ …
お前 は 一体 何 ?
( 自律 機械 ) 私 は この 区画 を 管理 する 自律 機械 です
安心 し て ください
あなた 方 に 危害 は 加え ませ ん
よし ! だったら 無理矢理 食べよ う !
お前 なあ
( 自律 機械 ) やめ て ください ( チト ) ん ?
( 自律 機械 ) 本来 なら 攻撃 的 な 部 外 者 に 対 し て ―
警備 機械 を 呼ぶ こと が できる の です … が
( ユーリ ) が ?
( 自律 機械 ) 現在 は 通信 が 途絶え て い ます
( ユーリ ) ダメ じゃ ~ ん
おい あっ …
警備 機械 って ここ に 来る 途中 で 見 た あれ かな
( ユーリ ) で かい やつ ?
( 自律 機械 ) いえ それ は この 区画 を 整備 し て いる 建設 機械 でしょ う
この 辺り で 稼働 し て いる の は 私 と 彼 だけ です
( チト ) ん …
古代 人 の 技術 は こんな 機械 まで …
( 電子 音 )
( チト ) どう やったら こんな もの を …
( ユーリ ) う ~
あ あっ う っ …
魚 は 食べ ない から さ
もっと 機械 と か ここ の こと を 教え て くれ ない か な
( 自律 機械 ) いい です よ 案内 し ます
( 自律 機械 の 足音 )
( ユーリ ) あ …
ねえ 話 は いい から あれ を 食べ たい ん だ が …
( チト ) 黙って ろ
( ユーリ ) う わ ~ 魚 ~
( ユーリ ) おお ~ !
( チト ) まるで 水 の 中 に いる みたい だ
( 自律 機械 ) 一 番 大きな 水槽 の 真 下 です
いい なあ こんな たくさん の 水 に 浸って み たい
( 自律 機械 ) 入って み ます か ?
え ? そんな こと できる の ~ ?
( 自律 機械 ) 使って ない 水槽 なら 大丈夫 です
この 施設 に は 102 の 水槽 が あり ます が ―
現在 稼働 中 は 12 槽 で 使用 中 は 1 つ です
( チト ) 使用 中 って さっき の 所 ?
( 自律 機械 ) そうです
( チト ) それ じゃあ 他の 水槽 に は 魚 は い ない ん だ ?
( 自律 機械 ) い ませ ん
ここ は 食用 魚 を 大量 に 生成 する 生産 施設 で し た
( ユーリ ) 大量 に !
( 自律 機械 ) しかし 今 は あの 1 匹 だけ です
なら ~ N ( 自律 機械 ) 食べ て は いけ ませ ん
( ユーリ ) イテッ
( 自律 機械 ) ここ の 水槽 は 好き に 使って も いい です よ
( ユーリ ) ぬ ~ ん
ん … え いっ
に ゅっ !
ぷ は ぁ ~ ! あ はっ う … N 息 が … う う ~
あ あっ !
ぷ は ぁ ~ あ …
おお っ 浮け る !
( チト ) 大丈夫 ?
ハァ ~ 疲れ た ~
ねえ 疲れ た から 魚 食べよ う ぜ ! ( 自律 機械 ) ダメ です
( チト ) あれ は ダメ だって 言って る だ ろ
イテッ
す ぃ ~
ふ ~ 気持ち いい
ねえ ユー
この 前 見 た 魚 って やっぱり ここ から 流れ て き た の か な
洗濯 し て た 時 の
ああ あの おいしかった やつ
あ あっ ちょっと ~ N ここ で 洗濯 し ない で よ
え ?
水 が 汚れる じゃ ん か ~
私 が 泳 い でる ん だ から 気 を つけ て よ ね ~
( チト ) いや お前 も 手伝え よ
( ユーリ ) ぐ ふ っ や な こった !
( チト ) チッ
( 自律 機械 ) 環境 汚染 です ね ( チト ) ん ?
( 自律 機械 ) かつて 地球 は 1 つ の 大きな 生命 で し た が ―
人類 は その 営み から の 独立 を 選び まし た
彼ら は 水 や 空気 エネルギー の 循環 を 代替 し ―
人間 が 生存 可能 な 環境 を 提供 し 続ける ―
都市 を 築き まし た
都市 の 基盤 殻 層 に 備わった ―
それ ら の インフラ を 可能 な 限り 維持 し て いく の が ―
私 たち の 仕事 です
人間 なんて もう い ない のに ?
( 自律 機械 ) 私 たち に は 関係 あり ませ ん
ただ 維持 し て いく だけ です
ふ ~ ん
ねえ ち ー ちゃん も 入 ろ う よ ~
結構 あったかい よ ~
( チト ) あいつ なんで あんな 自由 に 泳げ る ん だ ?
( 自律 機械 ) 適応 力 が 高い です ね
( ユーリ の 鼻歌 )
( ユーリ の 鼻歌 )
( チト ) 私 も 入って みる か …
よし
なんで 下着 ! ? 裸 で いい じゃ ん
( チト ) いや … 人 が いる し
( ユーリ ) 機械 でしょ ?
そう だ けど …
おお ~
あ 足 っ 足 が つか ない
( ユーリ ) ほら ち ー ちゃん
ああ う っ … ちょっと 待って …
えっ う っ … う わ っ
う … どう すれ ば いい ん だ これ
( ユーリ ) 足 を バタバタ する と 浮く よ
( チト ) う う わ あっ
お おい 手 を 離す な って !
いける いけ る
( 自律 機械 ) 大きく 息 を 吸って 力 を 抜け ば 浮き ます よ
( 自律 機械 ) 大きく 息 を 吸って 力 を 抜け ば 浮き ます よ
( チト ) う わ っ う … え えっ ?
う う う っ ち ょ … N う わ … あ う う …
( ユーリ ) お よ … ?
( チト ) ああ …
ああ …
海 …
魚 …
♪~
( 2 人 ) ぷ は ~
ハァ … ハァ … ハァ …
大丈夫 ?
ああ …
( 自律 機械 ) かつて 地球 は 1 つ の 大きな 生命 で し た が …
( チト ) だ と し たら 今 は どう なん だ ろ う ?
おお ~
すごい
( 自律 機械 ) 通常 は 跳ね た り する 種 で は ない の です が ―
ある 種 の 突然 変異 です ね
( チト ) 突然 変異 ?
( 自律 機械 ) 命令 の 誤 伝達 ―
バグ の こと です
進化 の 源 で も あり ます が …
( チト ) う ~ ん 機械 の 言う こと は 難しい な
焼き たい
やめろ って
ねえ 私 に も それ でき た り する ?
( 自律 機械 ) エサ やり です か ? いい です よ
( ユーリ ) いい の ~ ?
やった ~
( 自律 機械 ) 今日 は あと 5 粒 です
よし に ゅっ !
おお っ ! 私 たち 友達 に なれる ん じゃ ない か な ~
( チト ) 捕食 者 は 友達 に なれ ない だ ろ
( チト ) 捕食 者 は 友達 に なれ ない だ ろ
( ユーリ ) あ ~
私 は お前 を 一緒 に 旅 に 連れ て いって やり たい よ
ヨダレ たれ てる し
( あくび )
( チト ) 今日 は 疲れ た な ~
( 自律 機械 ) 寝る なら そこ の 配管 下 が いい です
温水 が 通って い ます
( ユーリ ) あった か ~ い
( チト ) 思って た ん だ けど ―
本当 に 生き てる みたい だ よ ね
機械 な のに
( 自律 機械 ) 私 たち は 人間 と ―
コミュニケーション できる よう に ―
共感 と いう 能力 が 備わって いる から でしょう か
共感 って 何 ?
( 自律 機械 ) あなた たち が 喜ぶ と 私 も うれしい と いう こと です
( ユーリ ) なるほど
( チト ) ん …
あったかい ね
うん
( 多 足 ロボ の 足音 )
( 2 人 の 寝息 )
( 多 足 ロボ の 足音 )
( 多 足 ロボ の 足音 )
何 の 音 だ ろ う …
( 多 足 ロボ の 足音 )
( 多 足 ロボ の 足音 )
イテッ イテテテ …
イテッ イテテテ …
う っ
ああ … あっ !
アハ ~ ヘヘヘ … N ( チト ) おい ユー
ち ー ちゃん だ から …
焼 い たら おいしい って 言った でしょ ( チト ) 起きろ ! おい ユー !
あっ
おお っ で かい ほう の 機械
なん で ここ に ?
( 自律 機械 ) この 施設 の 解体 を 始め た みたい です ね
( ユーリ ) どうして ?
( 自律 機械 ) 分かり ませ ん
( 自律 機械 ) 資材 の 確保 の ため に ―
不要 な 施設 を 解体 する こと が あり ます が …
聞い て み ます
( チト ) あれ と 話せる の ?
( 電子 音 )
( 電子 音 )
もめ てる の か な … N ( チト ) ん ~
( 電子 音 )
( 電子 音 )
( 電子 音 )
どう ? 何 だって ?
( 自律 機械 ) ここ を 解体 する と 言って い ます
停止 を 提案 し まし た が 聞き入れ て もらえ ませ ん で し た
役立た ず !
お いっ
それ じゃ 魚 が …
( 自律 機械 ) 解体 リスト に は ―
周辺 区画 の ほとんど が 含ま れ て い まし た
おそらく 都市 に とって も 致命 的 な バグ が 発生 し て い ます
( チト ) バグ …
それ も 進化 の 源 な の ?
( 自律 機械 ) 破壊 が もたらす 次 の 創造 を 進化 と 呼ぶ なら ば …
( ユーリ ) は …
♪~
ねえ ち ー ちゃん ( チト ) え ?
あの 魚 を 助けよ う よ
えっ でも … どう すれ ば …
( 自律 機械 ) 私 に は 不可能 です … が
が ?
( 自律 機械 ) あなた 方 なら 可能 かも しれ ませ ん
( チト ) ん ?
食べる ん じゃ なかった の ?
う うん なんで だ ろ う
あの 魚 を 助け たい
共感 … って やつ かも ね
なるほど …
( 自律 機械 ) これ なら 半分 あれ ば 大丈夫 でしょ う
この 爆薬 を 彼 の 体 幹部 に 設置 すれ ば ―
内部 構造 を 破壊 し て 停止 でき ます
( チト ・ ユーリ ) あ …
( 多 足 ロボ が 通路 に ぶつかる 音 ) ( チト ・ ユーリ ) う っ あ …
あの 天井 の 通路 なら 背中 に 乗れ る か な
( 自律 機械 ) あそこ へ は 端 から 登る こと が でき ます が
大丈夫 か ?
よし 行って くる
( 自律 機械 ) あの 魚 を 助け た ところ で ―
あなた 方 の 利益 に なる と 思い ませ ん が
( チト ) まあ あいつ の 考え てる こと は ―
私 に も よく 分から ない けど ね
ねえ あの で かい 機械 を 破壊 する の って さ
やっぱり 殺す って こと に なる の か な
( 自律 機械 ) 生命 の 定義 に より ます
生命 … 私 たち は 生き てる し …
あの 魚 も 生き てる
( ユーリ ) ハァ ハァ ハァ
( チト ) 大きい 機械 も しゃべら ない けど ―
でも 共感 は できる 気 が する
たぶん 生き て いる から だ
よし
ふ っ ! う っ …
あっ …
昔 は 人 も 機械 も 都市 も 生き て い て 循環 し て いた ん だ
ユー ! 急が ない と 魚 の 水槽 が っ
あと 少し
よし
( 電子 音 )
( ユーリ ) ごめん ね で かい やつ
ち ー ちゃん !
おお っ
( ユーリ ) ハァ ハァ ハァ
( 自律 機械 ) 私 も 魚 も ―
これ で もう 少し 長く 生き られ そう です
もちろん いつか は 死に ます が …
人 も 機械 も 魚 も … N 都市 も 生き て い て ―
それ も いつか 終わり が 来る ん だ
ん …
( ユーリ ) ねえ ち ー ちゃん ( チト ) うん ?
“ 生命 ” って 終わり が ある って こと なん じゃ ない か な
( チト ) そうだ ね …
( ユーリ ) 魚 は 助け られ た けど ずいぶん 壊れ ちゃ った ね
また 作り 直せ ない の ?
そ したら あれ でしょ う ~ あれ
進化 する
う ~ そう それ
( 自律 機械 ) 無理 です ね
私 1 人 の 力 で は ―
せいぜい 水漏れ を 止める の が 限界 です
( ユーリ ) 維持 する しか 能 が ない か …
( チト ) おい
( 自律 機械 ) 進化 と いう もの に は 限界 が ある の かも しれ ませ ん
この 都市 も 大規模 な 破壊 が 起こった あと は それっきり です
この 層 に い た 人々 も いつしか い なく なり まし た
( チト ) 破壊 の 先 の 創造 が なけ れ ば ―
ただ 終わる だけ だ もん ね
( 自律 機械 ) そうです ね
( チト ) じゃあ 私 たち は 行く けど ―
2 人 と も 長生き し て くれる と うれしい な
( 自律 機械 ) 私 も そう 思って ます
皆さん も お 元気 で
共感 だ ( チト ) うん
♪~
♪~
( 溶接 する 音 )