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こばと。, Kobato. Episode 21

Kobato . Episode 21

( 足音 )

( 藤本 ) ん ?

なん だ こりゃ ?

( ため息 )

フッ … 。

・~ ( テーマ 音楽 )

・ 「 どう すれ ば いい ん だ っけ 」

・ 「 あたりまえ の こと って いつも 難しい な 」

・ 「 嬉しい とき 笑って 」

・ 「 好き な とき に 歌い たい だけ な のに 」

・ 「 いつか 願い は 叶う と 」

・ 「 でも いつ かって どれ くらい ? 」

・ 「 待ち きれ ない よ 」

・ 「 123 ! の 合図 で 両手 広げ て 」

・ 「 全身 に ひかり を 集め て 」

・ 「 どこ に ある の 教え て 私 に できる こと 」

・ 「 めいっぱい 傷 つい て せい いっぱい 走って 」

・ 「 何 十 回 転 ん で 泣 い て 」

・ 「 それ でも また あきれる くらい 」

・ 「 明日 を 信じ てる 」

・~

( 小鳥 の さえずり )

( 満里奈 ) ねぇ ねぇ こば と ちゃん は 誰 に チョコ あげ た の ?

( こば と ) えっ ? 私 です か ? うん !

私 は え ~ っと …→

清 花 先生 と いおり ょぎ さん と 俊彦 くん と … 。

そう じゃ なく て 一 番 好き な 人 に あげる チョコ は 誰 に あげ た の ?

えっ あ … 。

皆さん 大好き な 方 たち ばかり だ し う ~ ん ?

ねぇ ねぇ ! えっ と ~… 。

う ~ ん … 。 ( 沖 浦 ) 楽し そう な とこ →

邪魔 し て 悪い けど … 。

( 園児 たち ) あ … ?

そんなに 警戒 し ない で よ 。 清 花 呼 ん で くれる かな ?

何 し に 来た ん です か ?

話し合い に 来 た ん だ よ …→

最後 の ね 。

ダメ です ! ( 沖 浦 ) そこ ど い て くれる ?

どき ませ ん !

う っ ?

困った な 。

( 清 花 ) こば と ちゃん 。

いい の 。 通し て あげて 。 えっ ?

久しぶり だ な 清 花 。

お 願い し ます 。 どう か もう 少し 待って 下さい 。

もう 少し って … いつまで ?

もう 十分 待った と 思う けど 。

どうして そんなに 変わって しまった の ?

変わった わけ じゃ ない 。 これ が 本来 の 俺 な ん だ 。

うそ … 。

いいかげん あきらめろ よ 。 俺 が いる から 意地 を 張って る の ?

だ と し たら 見当違い だ 。

俺 は もう お前 の 事 を 他人 と しか 思って い ない 。

だから 俺 が ここ に 来 た って 事 は もう 後 が ない って 事 だ よ 。 →

それとも 子供 たち の 目の前 で 園 が 取り壊さ れる の を 見せ たい ?

何も ここ に こだわら なく たって →

保育 園 な ん か ほか に 作れ ば いい 。 ( 扉 の 開 音 )

藤本 さん な に 言って ん だ よ !

お前 が 一 番 よく 知って る だ ろ う ! 藤本 君 !

この 保育 園 は ただ の 箱 じゃ ない !

清 花 先生 が 亡くなった 園長 から 受け継 い だ 大事 な もの だ !

ほか に は 替え られ ない ん だ よ !

ただ の 箱 じゃ ない なら 何 を 守 ろ う と し てる の ? →

園児 たち より この 建物 が 大事 な の か ?

園児 に 危害 が 及 ん で も いい なら 居座れ ば いい 。

だが それ じゃ 本末 転倒 だ な 。

お前 … !

ダメ です ! う っ … 。

君 が 手 を 出し て くれる と →

話 は もっと 早く なる かも ね 。 う … 。

分かり まし た 。

( 2 人 ) あっ

園 は 閉鎖 し ます 。

清 花 先生 … ?

( 清 花 ) その かわり 卒園 式 まで 待って 下さい 。

( いおり ょぎ ) さっき から 何 やって る ? ど ば と 。

おい !

お前 な … あり ゃっ !

( 足音 )

せっかく 乾 い た シーツ が ぬれ ん だ ろ う 。

あ … すみません 。

まったく … 。 また 仕事 増やし や が って 。

あ ~ ごめんなさい ~ 。

ふ っ 。

私 沖 浦 さん の 所 へ 行って き ます 。

行って どう する ?

保育 園 を 潰さ ない で 下さい って もう 一 度 お 願い し て み ます 。

お前 が 行った ところ で 話 が ややこしく なる だけ だ 。

でも このまま じゃ ! いい から お前 は 行く な !

( 足音 )

おい !

( 宮田 ) あん ? お前 … 。

なんで 急に アイツ が 出 て き た ? ( 宮田 ) そんな 事 聞い て どう する ?

お前 ら の やって いる 事 は 脅し だ 。 訴える 事 だって 出来る 。

あん ? それ が 出来 ん なら とっくに やって ん だ ろ ?

う っ … 。

それ に よ 先生 が 閉じる って 決め た ん だ ろ ?

ガタガタ 言わ ず に 出 てき ゃ いい ん だ よ !

俺 は あきらめ ない 。 あの 保育 園 は 守る 。

どう やって ? う っ … 。

ふん バカ だ な 。 なん も 知ら ねえ くせ に よ 。

は … ?

待て よ ! まだ 話 は 終わって ない !

ふん ! いき がって 皆 の ため と か カッコ つけ てる けど →

俺 に 言わ せりゃ お前 空 回って る ぜ 。

いい か 。 あの 保育 園 に 最初 に 目 を つけ た の は 会長 だ 。

会長 ? 沖 浦 さん の 親父 さん だ 。

よもぎ 保育 園 の 借金 も 元 は と いえ ば 会長 が 手 を 回し て →

前 の 園長 に 背負 わした もん だ 。

そんな … いや … 。

園長 は 金策 に 駆けずり回って その 心労 で 亡くなった 。

それ を 知って る のに 父親 の 言いなり に なって る アイツ も 同罪 だ !

だから 分かって ねぇ って 言って ん だ よ !

会長 が 本気 で 動き出し たら どう なる か 分かる か ?

それ で 沖 浦 さん は 自分 が 片付ける って 乗り込 ん で いった 。

俺 は … 。

回想 ・~

・~

沖 浦 さん は 会長 から あの 保育 園 を 守る ため に →

悪役 を 買って出 てる の で は と 思って る … 。

もっと 言え ば … N 好き な 女 を 守る ため … か 。

いいかげん な 事 言う な ! どう とろ う と お前 の 勝手 だ 。

けど な … こば と って 言った っけ →

俺 も あの 子 に は 借り が ある 。 だから 下手 に 騒ぎ を 大きく し て →

ケガ さ せ たく ねえ ん だ よ !

沖 浦 さん の 言う とおり に する ん だ 。

・~ ( 園児 たち の 歌声 )

・~

・ 「 さ がそ う さ が そ う 新しい 不思議 」

・~ ( オルガン )

( 母親 1 ) 保育 園 は どこ も いっぱい で 。

( 母親 2 ) 私 も 順番 待ち な ん です 。

こんな 事 に なって 本当 に すみ ませ ん 。

あっ !

あ … 。

( 千 帆 千 世 ) はい ! 召し上がれ !

こ これ は … ?

( 千 歳 ) よかったら 一緒 に 晩 ご飯 どう ?

みんな で ご飯 食べ れ ば 寂しく ない でしょ う ?

えっ ? 千 世 ちゃん !

あ あの … せっかく です けど →

私 食べ物 は 口 に 出来 ない ん です 。 ( 3 人 ) えっ

( ため息 )

そう ね … 。 みんな で ご飯 なんて 気分 に なれ ない かも しれ ない わ ね 。

いいえ … あの … 。

( 2 人 ) は あ … ?

皆さん の お 気持ち とっても 嬉しい です 。

お 父さん … 。 →

ごめんなさい 。 保育 園 守れ なかった わ 。

でも 私 ね こんな 事 に なった のに →

まだ あの 人 の 事 どこ か で 信じ たい と 思って る の 。 →

・ バカ だ と 思う でしょ ?

千歳 さん 。 今日 沖 浦 さん を 保育 園 の 前 で 見かけ まし た 。

えっ ? とても 寂し そう に 見え まし た 。

そう … 。

出 て いけ と 言った の は 沖 浦 さん な のに 。

沖 浦 さん は まだ 清 花 を 愛し て いる の かも しれ ない 。

清 花 も まだ 沖 浦 さん の 事 を … 。

だったら どうして 沖 浦 さん は 清 花 先生 を 悲しま せる ん です か ?

愛し 合って いる から こそ … N 大切 に 思って いる から こそ …→

行き違って しまう と いう 事 も ある わ 。

あ … 。

・~

・~

・~

( 足音 )

あっ ! あの 方 です !

あの 方 に 付いていけ ば 沖 浦 さん に 会え る か も !

おい ! う っ … 。

( 開 錠 音 )

あの ! ん ?

あん ?

う っ … 。

会わ せ て 下さい 沖 浦 さん に !

お 嬢ちゃん … N もう かかわる の は よし な 。

お 願い し ます !

会った って 無駄 だ 帰れ 。

待って 下さい !

・~

追い返せ 。

追い返し た って 簡単 に 引き下がる よう な 子 じゃ ない と 思い ます よ 。

だったら ほって おけ 。

( ため息 )

( 雨音 )

・~

・ ( 宮田 ) まだ い ます よ 。

沖 浦 さん … ?

( 寝息 )

ど いつ も こいつ も あんな 保育 園 一 つ に なに 躍起 に なって る ん だ 。

いおり ょぎ さん 寒く あり ませ ん か ?

さ み ぃ に 決まって ん だ ろ う 。

分かって ん なら そこら 辺 で 傘 借り て くる と か →

雨宿り する と か ちった ぁ 考えろ !

でも もしも 沖 浦 さん が あの 窓 から 見 た 時 →

ここ に い ない と 気づ い て もらえ ませ ん 。

こんな 事 し た って アイツ は 出 てこ ねぇ よ 。

いつか は 出 て き ます 。 今日 が ダメ でも 明日 … 。

明日 が ダメ で も あさって なら … 。

いつまで 待って る つもり だ 。

あの 人 が 出 て くる まで いつ まで も 待ち ます 。

( ため息 )

・~

( 沖 浦 ) いつまで そう して る の ?

あっ ! 沖 浦 さん !

あの … ! 君 と 話す 事 は 何も ない よ 。

保育 園 は 取り壊し て あの 土地 は 借金 の カタ に もらう 。

それ で 万事 解決 だ 。

私 は そう じゃ ない 事 を お 聞き し たい ん です 。

うん ?

沖 浦 さん の 本当 の 気持ち です 。

だから 保育 園 は … ! そう じゃ ない ん です !

困った 子 だ な 。

千歳 さん が 言って まし た … 。

沖 浦 さん は 清 花 先生 を 。 清 花 先生 も 沖 浦 さん の 事 を →

今 も 愛し てる って 。

何 を 言い出す の か と 思え ば … 。

沖 浦 さん ! 沖 浦 さん が 清 花 先生 を 大切 に 思って る なら →

どうして あんな 酷 い 事 を し た ん です か ?

大好き だった のに … 。

清 花 先生 も … 私 も … N 藤本 さん も … 保育 園 の 皆さん も →

みんな あそこ が 大好き だった のに … 。

だから …→

だから … 清 花 先生 は 守り たかった ん だ と 思い ます 。

それなのに … 沖 浦 さん は 先生 から よもぎ 保育 園 を 取り上げ まし た 。

清 花 先生 を 悲しま せ まし た 。

そんな 沖 浦 さん を 私 は 良い 人 と は 思え ない です 。

でも 良い 人 じゃ なく て も 清 花 先生 に は 大切 な 人 なら …→

このまま じゃ ダメ です !

教え て 下さい !

・~

( ため息 )

しょせん 世界 が 違った ん だ 。 →

俺 は 親父 の 力 を 抑える 事 が でき なかった 。

だから こんな 形 で あいつ を 守る 事 しか … 。

あ … 。 清 花 先生 の 事 憎 ん だ り し て なかった ん です ね 。

大切 に 思って た ん です ね 。

( 倒れる 音 )

おい

( 強い 雨音 )

回想

清 花 さん 。

藤本 君 … 。

何だか 眠れ なく て 。 藤本 君 も ?

清 花 さん 。 え ?

アイツ 清 花 さん を 守る ため に 泥 かぶって た ん です よ 。

えっ

藤本 君 何 の こと を … ? 沖 浦 です よ !

・~

そんな … 。 で でも …→

だから って 許す わけ に は … 。

何 言って ん です か !

清 花 先生 が 許し て やら なきゃ アイツ は 消える しか ない !

それ で い い ん です か ? あ … 。

俺 清 花 さん に は 幸せ に なって ほしい ん です 。

アイツ じゃ ない と 助け られ ない から 。

だから … 清 花 さん は アイツ と 一緒 に なら なきゃ いけない 。

でも … 。

あっ … 。 ん ?

・~

あ … 。

よかった … 気 が つい て … 。

清 花 先生 … ? 雨 の 中 ずっと 立って た って … 。

あ … ?

結局 私 は いつも みんな に 守ら れ て き た の ね 。

こば と ちゃん や 藤本 君 や … 。

あの 人 に も … 。

沖 浦 さん は ? 今 帰った わ 。

このまま で い い ん です か ? え ?

清 花 先生 。 今 も 沖 浦 さん を 本当 に 大切 に 思って る なら →

追いかけ て 沖 浦 さん を ギュッ て し て 下さい !

早く !

( 扉 の 開 音 )

・~

( 入り口 の 開 音 )

( 閉 音 )

・~

あっ … 。

あ … 。

・~

いけ ねえ な … 。

忘れる な よ お前 の 願い 。

・~

・ 「 無くし た もの と 」

・ 「 集め た もの の 狭間 に 」

・ 「 あなた の 笑顔 落ち て い た の 」

・ 「 届き そう で 届か ない 」

・ 「 と ん で いける わけ じゃ ない し 」

・ 「 笑わ せ て あげ たい だけ な のに 」

・ 「 役立た ず の この 翼 」

・ 「 なんの ため に ある の だ ろ う 」

・ 「 あなた の そば で 笑う よ 」

・ 「 わたし に できる こと 」

・ 「 あたためる だけ でも いい の か な 」

・ 「 せめて つつみ たい 」

・ 「 気付く の その ため の 翼 と 」

・ 「 今 こそ わたし 笑う よ 」

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