Shigatsu wa Kimi no Uso (YourLieinApril)Episode16
♪♪(『愛 の 悲しみ 』の 鼻歌 )
( かをり )♪♪「 タン タタン タン タン ターン タタン ターン 」→
♪♪「タン タタンタ …」
(かをり )うっあ あっ 。
( かをり ) うっう う …。
(かをり )くう …痛 て …。
あれ ?
えっ…?
えっ ?
(救急車 の サイレン )
♪♪「タン タタン タン 」
♪♪~
♪♪『ピアノ ・ソナタ 第 8 番 イ 短調 K310 第1 楽章 』
(凪 )終わり まし た 。
(紘子 )ほら 行け よ 。先生 。
忌憚 ない ご 意見 を 。
手加減 すん な よ 。
(公生 )ふん 。
(公生 )フォルティッシモ と ピアニッシモ は はっきり さ せて 。
(公生 )休符 も しっかり 数え て 。
眉間 に しわ が よってる 。姿勢 が 悪い 。
(凪 )う う ~。苦々しく 歯 を 食いしばら ない !
左手 の リズム の 流れ が 遅れ てる 。
手 が 小さく て すぐに 指 が 届き ませ ん 。
手首 を 動かし て 弾く ん だ よ 。
1 拍目 最初 の 指 を 小指 で 弾い て →
その 勢い で 手首 を 使って こう 弾き やすい 位置 に …。
(紘子 )333 小 節目 の ペダル 変えたら ?
それでは 勝て ません 。→
譜面 は 完璧 です 。すなわち 神 。
われら は 神 に 仕える 下 僕 。
《 こんな 子 だっけ ? 》 ( 紘子 ) 《 キャラ 変わった ? 》
(凪 )楽譜 の 指示 どおり 弾か ない なんて →
勝つ こと を 放棄 し た 人間 の エゴ です 。
《 君 の人生 で ありったけ の 君 で 真摯 に 弾け ば いい ん だ よ 》
楽譜 は 神 じゃ ない よ 。完璧 でも ない 。
人間 が 生み 落とし た とても 感情的 な もの だ 。
《 だ から しがらみ の よう に 付きまとう 》
陳腐 です ね 。グサッ !
(凪 )そんな 甘っちょろい こと 言ってる から →
神 から 人間 に 落ち ちゃう ん だ 。
《 レッスン まで 時間 ある な 》
《 最近 声 聞い てない な ーって 思って 》
《 あっそうだ 。 お 菓子 買わ なきゃ … 》
《 君 の 好きな カヌレ を … 》
《 心 の 準備 も し て いない のに →
いつも 君 は ふい に 現れる 》
あー っ !
誰 だっけ ? 《 記憶 喪失 ! ? 》
《 頭 打った から ! ? 》
すみません ねえ 。最近 顔 見 なかった もの で 。
見舞い に も 来ない し 薄情者 は 影 も 薄い 。
これ から … 。 ね ー ね ー 渡 君 は ?
渡 君 待ち伏せ し て ん だ けど 。
渡 は …まだ 学校 に いる よ 。
さっき まで 教室 に …。
私 は 天使 の よう に 優しい 。
薄情 者 の 君 に 贖罪 の チャンス を 与えよう 。
君 を 代役 に 任命 し ます 。
君 で いい や 。
かばん も 大きい よう で 。
( 女性 ) わ ー カワイイ !
この カワイイ の 私 の ~ !
私 の カワイイ の 引っ張ら ない で ~!
あの …僕 レッスン が 。
はっ!カワイイ~秋の新作だ。
カワイイ !レター セット !メール で いい ん じゃ ない ?
迷子 だ ー ! 何で 楽し そう な の ! ?
[ マイク ] ( アナウンス ) 迷子 の お 知らせ を 致します 。
≪(母親 )みゆき !
(みゆき )ママ ~!
も う ~ !
あっ。( みゆき の 笑い声 )
困った 人 を 見つける と ほっとけ ない の よ ね ~。
ふんっ。 《 嘘つき ! 》
お 母さん 泣いてた ね 。
うん 。すごく 心配 してた ん だ よ 。
でも お 母さん や お 父さん を 泣かせ ちゃ 駄目 だ よ 。
あの 子 ね 手 を つないだ ら ぎゅーって 握って くる の 。
超 カワイイ 。
絶対 離さ ない で って 感じ 。
きっと 離し たら 一人 取り残さ れ そう で →
怖かった ん だ ね 。
あっ これ 君 の ジュース 。
ああ 持たせ っ 放し だった 。
あっ。 あっ。
あ ~あ 。
《 制服 … 今日 登校 し た ん だ な 》
《 僕 の 心配 は 杞憂 に 終わった ん だ 》
あれ ?君 かばん は ?
あ あっ !取り に 行こ う 。
(鍵盤 を たたく 音 )
遅 ~い !(紘子 )ピアノ たたか ない 。
公生 は 来ない よ 。(凪 )えっ !?
さっき メール 来た 。(凪 )言って ください !→
いい ん です か ?瀬戸 先生 。こんな 不真面目 な 態度 。
(紘子 )あんた さあ やけに 公生 に 突っ掛かる けど 何で ?
あっ …ヤダ ~瀬戸 先生 を とられたく なくて →
私 つい ~ 。
(紘子 )何 が 目的 か 知ら ない けど →
もし 公生 に 危害 を 加え で も したら →
あたし が ぶっ 殺し て やる わ 。
へえ ~愛さ れ て ます ね 。有馬 公生 。
あたし の 息子 だ もん 。
(凪 )じゃあ どうして 私 を 迎え入れ て くれた ん ですか ?
公生 に 何 か を くれる と 思った から 。
( 紘子 ) 《 悲しみ 以外 の 何 か を 》
(凪 )敵 を 信用 し て い いん です か ?
(紘子 )敵 ?あんた 敵 な の ?→
音楽 の 道 を 共に 歩む 者 じゃ ない の ?
( 小 春 ) ハハハ … ハハハ … 。
(紘子 )あら 上手 に 描けてん じゃない 。→
お姉ちゃん に も 見せて あげな 。(小春 )うん 。
(小春 )ウフフ …はい !→
ウフフ … 。
( 紘子 ) 《 悲しみ は もう たくさん だ 》
(紘子 )公生 に は 幸せ な ピアニスト に なって ほしい 。
わ あ ~真っ暗 。不気味 ~。
かばん を 学校 に 置い て くる なんて 二 度 手間 。
アハ ハハ …。
かばん は ?
えっ と …。
こっち かな ?いや こっち だった かな ?
嘘 か ! 嘘 つい たんか ! ひ い い い い 。
かばん は 学校 に あり まし ぇん 。
《 そう いえ ば … N 昼間 から かばん 持って なかった 》
今日 登校 し て た ん だ よ ね ?
今日 一 日 だけ 外出 させて もらった の 。
ごめん 。どうして も 学校 に 来たかった の 。
忘れ ちゃ い そう だった から 。
僕 の 方 こそ ごめん 。
代役 じゃ なくて 渡 が よかった ね 。
せっかく の 一日 だった のに 。
君 は 忘れる の ?
学校 を 探検 し た 女の子 を 。
一緒 に 迷子 を 助けた 女の子 を 。
病院 を 抜け出し て 待って た 女の子 を 。
君 は 忘れる の ?
《 その人 の 心 に ずっと 住め る よう に 》
《 ここ に いる人 たち は →
私 たち の こと を 忘れない で い て くれる 》
《 私 … 忘れない 》
忘れ ない 。
死 ん で も 忘れ ない 。
うん 。やっぱり 君 で よかった 。
大丈夫 ?
ちょっと 疲れ ちゃった 。
学校 の 備品 で 2 人 乗り は まずい ね 。
バレ たら 怒ら れる ね 。
ごめん ね レッスン 。平気 だ よ 。
紘子 さん だ し 許し て くれる よ 。
無駄 な 一日 なんか じゃ ない よ 。
このまま 時間 が 止まっちゃ え って 思う くらい すてき な 一日 だった 。
ありがとう 。
お 買い物 し て 夜 の 学校 を 探検 し て →
男の子 に 送って もらう 帰り道 は →
こんなに 星 が キラキラ し てる ん だ ね 。
<肌寒い せい か な 。交わす 言葉 が 温かい >
<余計 に 君 を 近く に 感じる >
<渡 の 代役 でも 何でも いい >
<ずっと このまま …>
<僕 は その 涙 の 訳 を →
聞け なかった >
遅い 。そこ 一気に 弾か ない から テンポ が ずれる 。
( 凪 ) 《 イラッ ! やって ん じゃ ん 。 目いっぱい 速く 弾 い てん じゃ ん 》
( 凪 ) 《 これ 以上 できる か 》
だから こんな 感じ で 。
♪♪(演奏 )こう 。
この 機械 野郎 が ー !→
さらっと 弾 い てん じゃ ね ー !
( 凪 ) 《 フ … フフフ … 》 ( 紘子 ) じ ~ 。
はっ。聞いてた?
はっはい !
( 凪 ) 《 無能 は 嫌い 》
じゃ ちょちょいと やっちゃ おう 。
( 凪 ) 《 有馬 公 生 は もっと 嫌い 》
(さつき )凪 ~上山 先輩 振った ん だ ね 。
(小麦 )もう 何 人 目 よ 。
(凪 )だって 文系 眼鏡 野郎 嫌い だ もん 。
(さつき )それ より 学祭 の 演目 決めた の ?
(凪 )まだ 。
(小麦 )学 祭 1 1 月 だよ 。そろそろ 準備 し と か ない と 。
(さつき )外 から ゲスト 呼ぶ の も あり な ん でしょ ? OB とか 。
(小麦 )三池 君 は 大物 呼ぶ らしい よ 。
(凪 )今 は それ どころ じゃない よ 。
( 凪 ) 《 有馬 公 生 … あいつ を どう やって 屈服 させる か 》 →
《 フフッ フフフ … 》 ( さつき ) おぞましい 腐 臭 。
(小麦 )だ だ 漏れ だ 。
(小麦 )でも うち の 学祭 と いえ ば →
成績 上位 者 が ユニーク な 演目 を 準備 する って →
注目 さ れ てる ん だ よ 。
(さつき )凪 が 燃え そう な シチュエーション じゃん 。
( 凪 ) 《 成績 上 位者 … 》 →
《 そう よ 。 私 は 胡桃 中 の エンジェル 》 →
《 それなのに … 》 ( 小麦 ・ さつき ) 天狗 !
( 凪 ) 《 何で 怒ら れ なく ちゃ いけない の よ ! 》
速い !速く 弾 こ う と して 上滑り してる 。
それ じゃ フォルテ に なら ない 。
(凪 )う …う …。→
う わ ~ ん !
ああ 逃げ ちゃった 。
≪(紘子 )追い掛け な 。えっ ?
あんた の 役目 よ 。公生 。
( 凪 ) 《 しょう が ない じゃ ん 。 手 が 小さい ん だ から 》
( 足音 )
≪ハァ …ハァ …ハァ …。
紘子 さん の 言った とおり だ 。
(凪 )ふん !あっ 。
あの …ごめん ね 。
その …人 に 教える の 初めて で 。
これ おわび に 。
( 凪 ) 《 芋 で 懐柔 される か ! 》
おいし そう だ よ 。とろとろ だ よ 。紅 あずま だ よ 。
(凪 )ん ー っ !
はっ! ( 凪 ) 《 芋 に 膝 を 屈し ちゃった 》
ここ よく 来る の ?
昔 よく 遊んで もらった んです 。
私 の ヒーロー に 。
( 男の子 ) 《 早く 来 い 凪 ! 置 い て く ぞ ! 》
( 凪 ) 《 待って よ ー ! 》
(凪 )もともと ピアノ も その 人 が 始め たんです 。→
だから その 人 を 追い掛けて 私 も 。
好き な ん だ 。
(凪 )でも その 人 は 私 以外 の 人 に 夢中 な ん です 。→
その せい で 今 迷って 悩んで →
真っ暗 な 心 の 迷路 に いる 。
だから 気付い て ほしい 。私 が いる って 。
私 の ピアノ で …。
( 凪 ) 《 何で こんな こと 話し てる ん だ ろ 》 →
《 より に よって にっく き ピアニスト に … 》
不純 な 動機 でしょ ?
きっかけ なんて そんな もん さ 。
( 凪 ) 《 誰 か に 吹き飛ばし て ほしかった の かも しれない 》 →
《 ピアノ に 対 する 負い目 を 》
(公生 ・凪 )じゃんけん ぽん !
( 凪 ) パ イ ナ ツ プ ル 。
いきます よ ー 。
(公生 ・凪 )じゃんけん ぽん !
(凪 )有馬 先生 は 好き な 人 い ない ん です か ?
い ない よ 。(凪 )嘘 です 。→
いる って 顔 に 書い て ある 。どんな 人 なん ですか ?
そんな はず ない よ 。だって その 人 は →
僕 の 友達 を 好き な 女の子 なん だ 。
(凪 )それ って 諦める 理由 に なる ん です か ?
ん …。(凪 )グリコ 。→
愛 より 友情 です か 。
陳腐 です 。
うん そう だ ね 。
でも 僕 に は これ が 精いっぱい な ん だ 。
(凪 )チ ヨ コ レ イ ト 。
(凪 )どんな 人 な ん です か ?
その 人 は ね ジェットコースター みたい な 人 なん だ 。
泣 い たり 笑ったり 。僕 は 振り回さ れ て ばかり 。
その 人 が いる だけ で →
モノトーン だった 世界 が カラフル に なる ような →
とても まぶしく て とても 強い 人 な ん だ 。
こら ー ! カヌレ 忘れ た ん か ー !
薄情者 ! 約束 し て た のに ー ! 売り 切れ て た ん だ よ !
(渡 )俺 が おいしい 甘味 を 買って きた よ 。
まあ 渡 君 。
(柏木 )確かに 有馬 は たる ん でる 。
中学 1 年 の 女の子 に ピアノ を 教え てる ん だって 。
( 渡 ・ 椿 ) は あ ! ? ( 渡 ) 見損なった ぞ 紹介 しろ !
(椿 )何で 柏木 が そんな の 知って ん の !?
椿 に 相談 し た って →
女の子 の 機微 は 分から ない だろ ?
今 何 つった ?ごめんなさい 。
な め と ん の か ー !
紘子 さん に 押し付け られた んだ 。僕 だって 嫌 な のに 。
キス マーク !(渡 )あっ !
(椿 )よから ぬ ことし てん の は お前 だ ー !
ギャー !どんな レッスン してん の よ !
ずるい ぞ 公生 。抜け駆け 。
人 に 教え てる 暇 なんか 君 に ある の ?
いや だって 紘子 さん が …。また 言い訳 。
女の子 と イチャイチャ する 時間 なんて ない でしょ !
そんな 暇 ある なら もっと 練習 に あて たら ?
一生懸命 教え てる よ !
家 に 帰ったら 自分 の 練習 も し てる !
それ じゃ 足りないって 言って ん の ! ちょっ… 。
教え てる 時間 無駄 に し てる じゃん !
他の 人 は もっと 練習 し てる よ !危機 感 が ない ん だ !
だから じゅうぶん やって る よ !
じゃあ もっと やり な よ !じゅうぶん なんて ない !
12月 に は コンクール が 始まる ん だ よ !
まだ 時間 が ある と でも 思って ん の !?
あっという間 に …。
あれ … 。
アハハ …何 か 変 な スイッチ 入っちゃった 。
ごめん 。
ごめんなさい 。
♪♪(ピアノ の 演奏 )
( 凪 ) 《 ウフフ お前 の 信用 は 地 の 底 まで 失墜 する ぞ 》 →
《 有馬 公 生 》
(さつき )ねえ 何 か いい こと あった ?
(凪 )えっ 何で ?
ピアノ の 音 が スキップ し てる 。
音 が スキップ する わけ ない じゃん 。
そう 言わ れ る と そう な ん だけど さ 。
でも …うん 。
やっぱ スキップ し てる 。
《 僕 の 友達 を 好き な 女の子 な ん だ 》
( 凪 ) 《 あんな かい 性 なし じゃ 駄目 ね 》 →
《 絶対 報われない 》 →
《 ちょっと だけ ほんの ちょっと だけ →
似 て いる かも しれない 》 →
《 あが い て も 報われない 相手 を 追い 掛け て 見詰め て →
恋い 焦がれ て いる 》 →
《 私 は 有馬 公 生 を たたき つぶ そ う と して いる 》
( 凪 ) 《 崇高 な 犠牲 》 ( 凪 ) ただ い ま ~ 。
( 凪 ) 《 見返り を 求め ぬ 愛 》
≪おう おかえり 。
(武士 )早かった な 。凪 。
( 凪 ) 《 われ は ファントム 。 オペラ 座 に 潜む 怪人 》
ただいま 。お 兄ちゃん 。
や あ 。
お 見舞い は ?あっ 。
忘れ た 。ごめん …。
心配 して 来て くれた んだ 。
変 だった もん ね 私 。
《 似 てない 》
《 はじか れ た よう に 笑ったり →
ささい な こと で ヒステリック に わめい たり →
突然 泣きだし たり すごく 優しく なったり →
何 か を 諦め たり →
僕 の 近く に い た人 が そう だった 》
《 似 てない 。 似 て な ん か いない 》
《 嘘 だ 。 嘘 だ 。 嘘 だ 》
あなた って 本当 に 変 な 人 。
病院 に お 見舞い に 来た のに →
ずーっと 黙り 込んで いる ん です もの 。
あたし と 心中 し ない ?
♪♪~