Shiki Episode 8
( 沙 子 ) ありがとう 。 大切 に する わ 。
( 夏野 ) 清水 さん が 生き返る こと は 絶対 に ない ん です ね ?
( 辰巳 ) 君 は 死 ん だ ん だ 。
清水 の 墓 を 暴く ん だ 。
( 敏夫 ) 起き上がり だ 。
( 沙 子 ) 絶対 的 な 孤独 。 →
理不尽 に 区別 さ れ た 者 。 →
神様 に 見放さ れ た 痛み 。
( 静 信 ) 何 の こと だい ? 沙 子 。
( 沙 子 ) 室井 さん の 小説 の こと よ 。 ( 静 信 ) 僕 の ?
そう よ 。 室井 さん の 小説 に 繰り返し 出 て くる モチーフ の こと 。
( 沙 子 ) わたし は 室井 さん の 本 を 読 ん で →
きっと 作者 も 孤独 な ん だ 。 →
神様 に 見放さ れ た よう な 人 な ん だ って 感じ た の 。
けど 不思議 だ わ 。 →
どうして な の ? ( 静 信 ) うん ?
室井 さん の お 話 は 全部 そんな ふう な の に →
室井 さん は 神様 に 見放さ れ て いる よう に は 見え ない わ 。
なぜ ?
( 静 信 ) さあ … 。 僕 に は 分から ない よ 。
でも 今日 の 室井 さん は 少し そんな ふう に 見える 。
そう か な 。
( 沙 子 ) 何 を 気 に し て いる の ? →
わたし の 何 が 気 に なる の ?
君 の 病気 だ よ 。 沙 子 。
どうして ? ( 静 信 ) 心配 だ から さ 。
心配 さ れ て どう なる 病気 じゃ ない わ 。
わたし は 平気 よ 。
こうして 室井 さん と お 話し する こと だって できる もの 。
僕 の 目 に は 沙 子 … 。 君 が ひどく 孤独 に 見える 。 →
夜 の 世界 に 理不尽 に 区別 さ れ た 者 に 見える よ 。
そう ね 。 そう かもし れ ない 。
神 に 見放さ れ た 痛み … 。
そう かもし れ ない 。
愛し ‥ 愛し 合う の さ もっと
激しい 渇き に 狂い そう
目 を 閉じ て 罪深き くちづけ
お前 の 匂い 狂わせる
真 夜中 に 目覚め て 狂気 愛 飲み干す
おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い ぞ "
君 は 惑い 揺らめく
やがて 永遠 に なる " こっち の 闇 は 甘い ぞ "
僕 は 深く 突き刺す
おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い よ "
君 は 惑い 揺らめく
( かおり ) 《 この 下 に は 恵 ちゃん が … 》
( かおり ) い や ー っ ! あっ あっ あー っ !
これ は … 。
何 だ ? それ 。
( かおり ) これ わたし が 恵 ちゃん の 棺 の 上 に 置 い て →
一緒 に 埋め た 誕生日 プレゼント 。
恵 ちゃん 都会 の 大学 に 行き た がって た から お守り を … 。 →
どうして こんな 所 に ?
誰 か が 一 度 掘り返し た から だ ろ 。
じゃあ 本当 に 恵 ちゃん は ! ?
いく ぞ !
( 昭 ) う わ っ ! →
よ … よ ー し ! ( かおり ) 昭 !
( 昭 ) 俺 も ! →
う ぉ ー ! 恵 。 勘弁 な !
ずいぶん 深い ん だ な 。 →
かおり ! 上 の 方 の 土 が 落ち ない よう に ならし とけ よ !
な … 何 よ ! 偉 そう に 。
( 棺 に 当たる 音 )
( 昭 ) 今 の 音 … 。 棺 出 た ? その よう だ 。 もう 少し だ と 思う 。
早く し ない と 日 が 暮れる 。
よし 。
ここ まで 掘れ ば こじ開け られる だ ろ う 。
( 昭 ) うん 。 に し て も ふた 打ち付ける よ な 普通 。
想定 内 だ 。 ( 昭 ) に … 兄ちゃん !
ちょっと 待って ! 開ける ぞ !
空っぽ だ 。
決まり だ 。
清水 は 起き上がった 。
そんな … 。 恵 ちゃん が … 。
えっ ! どう し た ?
えっ ! あれ ? かおり ?
( かおり ) 《 えっ ? えっ ? 何 ? 何 ? 何 ? 》 →
《 人 な の ? でも 肌 が 冷たい ! 》
( かおり ) 《 嘘 ! ? 》 →
《 助け て 恵 ちゃん ! 》
( 高 俊 ) うわ ー ! しゃ がん で ろ !
う わ あ ああ ! !
( 昭 ) かおり ! 大丈夫 か ?
( かおり ) う … うん 。 ( 昭 ) 何 な ん だ ? そい つ 。
こいつ 息 を し て い ない 。
えっ ? 死 ん で いる 。
って に … 兄ちゃん 殺し た の ? かも しれ ない 。
嘘 ?
そ … そんな … 。 嘘 でしょ ?
( 昭 ) 兄ちゃん は 悪く ない よ !
兄ちゃん は かおり を 助けよ う と して 殴った ん だ 。
正当 防衛 だ よ !
何とか し ない と 。
えっ ? ち ょ … 駄目 よ そんな の 。 何 を 考え てる の ?
( 昭 ) 何 ?
こいつ に 触って みろ 。 ( かおり ・ 昭 ) えっ !
冷たい 。 ああ 。 少しも 体温 が ない 。
もし 俺 が 殺し た ん だ と し たら →
ぬくもり が 残って い なけ れ ば おかしい 。
さっき も そう だった 。 触ら れ た とき 手 が 冷たかった の 。
こいつ そもそも 体温 が なかった ん だ 。
死 ん でる の は 確か だ けど つい さっき 死 ん だ わけ じゃ ない 。
じゃ … じゃあ 。
こいつ が … 。 たぶん な 。
わ っ … 。 うわ ー !
普通 の 人 に 見える わ 。 わたし たち と 何の 違い も ない 。
だが 体温 は ない 。 もともと 死 ん で い た 。
だ と し たら 最初 から 息 も し て い なかった の かも しれ ない 。
( 昭 ) だったら また 動く かも って こと ?
清水 の 墓 に 放り込 も う 。 本気 ?
どうせ あした も また 来る 。
見つかった って 俺 たち が やった って 分 から なけ れ ば いい 。
俺 だって 怖い 。
けど これ は たぶん 誰 か が やら なきゃ なら ない こと な ん だ 。
誰 か が やら なきゃ きっと 村 は 終わる 。
やる ぞ 。 うん 。
( 夏野 ・ 昭 ) うーん !
あー ! 重たい ! !
( 物音 )
おい ! 置 い て く ぞ !
よし 。 これ ぐらい で いい だ ろ う 。
まだ 埋まり き って ない よ 。 これ で いい 。
こいつ が 起き上がり なら →
むしろ 大人 に 見つかった 方 が 好都合 だ ろ う 。
そう すれ ば 村 で 何 が 起こって る の か →
みんな 理解 し て くれる かも しれ ない 。
( 昭 ) そう か 。 そう だ ね 。
帰 ろ う 。 あした は 朝 一 番 で 来る ん だ 。
今日 は もう ゆっくり 休め 。 ( 昭 ) うん … 。
った って ゆっくり 休める か っ つ う の 。
( 物音 )
( 足音 )
ん っ … ! !
昭 … 。 怖く て 眠れ ない の 。
一緒 に 寝 て いい ?
( かおり ) 昭 ?
( 物音 )
何 だ … 。 かおり か よ 。
( かおり ) 何 だ と 思った の よ … 。
( かおり ) 大丈夫 かな ? ( 昭 ) 何 が ?
あの 人 軽く 土 を 掛け た だけ じゃ ない 。
兄ちゃん が 言って た だ ろ 。
見つかったら 見つかった で 都合 が いい って 。
見つから なかったら ? ( 昭 ) えっ ?
あそこ から い なく なって 誰 に も 見つから なかったら ?
俺 あさって 学校 行ったら クラス の やつ ら に 話し て みる 。
信じる かしら … 。 ( 昭 ) 分から ない 。
でも 言わ なきゃ !
《 この 手 に 残った 感触 … 》
《 あいつ が 最初 から 死 ん で た の か どう か なんて 関係ない 》
( 高 俊 ) あいつ ら … 。
( かおり ・ 昭 ) ハァ … ハァ … 。
あれ ? ( 昭 ) 兄ちゃん 早 え !
( 昭 ) 俺 たち 眠れ なかった から 絶対 先 に 来 た と 思った のに 。
これ … 。 →
元 に 戻って る わ 。
きのう の やつ が 直し た ん だ ろ 。
下 に 埋まって る 様子 も ない 。
きっと 兼 正 の 屋敷 に 戻った ん だ ! ( かおり ) えっ ?
( 昭 ) あそこ が やつ ら の 巣 な ん だ 。 →
みんな で 乗り込 ん で やっつけよ う !
( かおり ) えっ ? 無理 だ 。
えー っ ! 何で だ よ ! あいつ ら 吸 血 鬼 な ん だ ろ う ?
だったら 昼間 は 棺 の 中 で 寝 てる だ ろ !
いや 。 兼 正 の 若い やつ は 夜 じゃ なく て も 起き て い た 。
あっ … 。 それ に そもそも あいつ ら が →
吸 血 鬼 な の か ゾンビ な の かも はっきり し ない 。
吸 血 鬼 っぽく 見える が →
「 昼 は 眠って いる 」
「 十字架 や 聖 水 や ニンニク など に 弱い 」
「 招か れ ない と 家 に 入れ ない 」
「 くい を 打て ば 死ぬ 」 なんて 弱点 は →
映画 や 小説 の 中 だけ の 話 だ 。
そう だ けど … 。 じゃあ どう すれ ば いい ん だ よ !
このまま やら れろ って の ? そんな の は 嫌 だ !
落ち着け 。
こっち は あいつ ら の 数 も 分から ない ん だ 。
これ まで に 死 ん だ やつ 全部 と 考え て も →
兼 正 と 合わせ て 10 人 以上 に なら ない か ?
10 人 以上 もの え たい の 知れ ない 敵 。
そんな やつ ら と どう 戦う か 考える ん だ 。
本橋 の おばあ ちゃん も 起き上がる の かしら ?
本橋 ? ( 昭 ) ああ 。 近所 の おばあ ちゃん 。 →
そう いや 死 ん だ って 母ちゃん 言って た 。
その ばあさん の 墓 分かる ?
そう ね … 。 今日 の 葬儀 で 埋める と 思う から →
葬 列 に ついて いけ ば … 。
って まさか ! ?
そう か ! 墓 から 起き上がる とこ を 待って て やっつける ん だ な !
起き上がる 前 に 墓 を 暴 い て 片付ける ん だ 。
で … でも どう やって やっつける の ?
十字架 も 聖 水 も 映画 や 小説 の 中 の お 話 な ん でしょ ?
そう だ な … 。
取りあえず 心臓 に くい で も 打つ か 。
《 そんな こと が できる の か ? 》
《 この 俺 に そんな こと が … 》
あそこ か 。 うん 。
でも もう じき 日 が 暮れ ち まう よ 。 →
掘る の は 今度 に しよ う ぜ 。 →
ばあさん だって すぐに は 起き上がら ねえ ん じゃ ねえ ?
そう だ な 。 ( かおり ) う … うん 。
( 敏夫 ) 《 俺 は 一 連 の 死 の 答え を 見つけ た よう な 気 が する 》 →
《 起き上がり だ 》
《 俺 は これ から 起き上がり が ある もの と して 行動 する 》
( 沙 子 ) 《 昼間 は 駄目 な の 》 →
《 紫外線 を たくさん 浴びる と 悪く なっちゃ う 難病 な の 》 →
《 人 の 半分 しか 自由 が ない ん だ もの 》
( 静 信 ) 《 もし 敏夫 の 言った こと が 本当 だ と し たら … 》
( 沙 子 ) 《 そう かもし れ ない 》
( 静 信 ) 《 沙 子 。 君 は →
本当 に 神 に 見放さ れ た 存在 な の か ? 》
( 静 ) すみ ませ ぬ ー !
( 梓 ) ご め ー ん ! 結城 君 出 て くれる ?
( 結城 ) 分かった !
( 静 ) すみ ませ ぬ ー 。 ( 結城 ) は いはい 。 ちょっと お 待ち を 。
はい 。 うん ?
( 静 ) 「 ここ は 結城 さん の お宅 で 間違い ない かえ ? 」
そ … そうだ よ 。 →
あぁ … 君 は ?
( 静 ) 「 わらわ は 静 と 申す 」
《 変わった 子 だ な 。 どこ か 病 ん だ 風情 の ある … 》
( 静 ) 「 夏野 殿 は どこ じゃ ? おる の か ? 」
あぁ ! 夏野 の 知り合い だった の か 。
まだ 帰って ない けど 何 か 用 かな ?
( 静 ) 「 大事 な 用事 が ある の じゃ 。 待って も よい かえ ? 」
待つ ? ( 静 ) 「 そう 申し た 」
《 いつまで ふざけ た 腹話術 を 続ける つもり だ 》 →
《 つい 優しく し て しまった から か … 》
用 って 何 だい ? 伝え て おい て あげよ う か ?
急ぎ な の かい ?
もう 夕食 の 時間 だ し あした に し て は どう かな ?
( 静 ) 「 駄目 じゃ ー ! 」 ( 結城 ) う わ っ !
( 静 ) 「 駄目 じゃ ! 駄目 じゃ ! 今日 じゃ ない と 駄目 な の じゃ ! 」 →
「 待つ と 言ったら 待つ ! 」
でも 夏野 は いつ 帰る か 分から ない よ 。
君 名字 は ? どこ の 子 だ ?
( 静 ) 「 松尾 静 と 申し て お ろ う ! 」 →
「 門前 と 上 外 場 の 境 の 境 松 じゃ ! 」
境 松 ? それ は 地名 かい ? それとも 屋号 かな ?
まだ 村 の こと は 分から ない こと が 多く て ね 。 →
とにかく 遠い し もう 暗い 。 今日 は 帰って くれ 。
お 嬢ちゃん が 来 た こと は 伝え て おく から 。
( 静 ) 「 あぁ ぁ ! あぁ あぁ あぁ ぁ ! う わ ぁ ー ! 」
う わ っ ! ( 梓 ) き ゃっ !
こら 。 君 !
( 静 ) 「 どうして 俺 の 邪魔 ばかり する ん だ ! くそ 親父 ! ! 」 →
「 さっさと 中 へ 入れろ ! 」
( 梓 ) 何 ? どう し た の ?
( 結城 ) この 子 が 夏野 に 用 が ある から 待つ って 言って →
聞か ない ん だ 。
( 梓 ) な ー んだ 。 子供 じゃ ない 。 いい じゃ ない の 入れ て あげ れ ば 。
( 結城 ) 様子 が おかしい ん だ よ 。 ちょっと 普通 じゃ ない ん だ 。
( 梓 ) 子供 の やる こと に 目くじら 立て た って 仕方ない わ 。 →
かわいそう よ 。 ( 結城 ) 分かった よ 。 →
とにかく 中 で 待って る と いい 。 →
えっ ? あっ … 。 お … おい !
( 静 ) 「 では 夏野 殿 の 部屋 で 待た せ て もらう ぞ え 」 →
「 部屋 は どっち じゃ ? 」
君 ! 少し は こっち の 話 も 聞い たら … 。
( 静 ) どっち ! ?
あっ ち の 突き当たり を 右 。
( 静 ) 「 そう じゃ 」 →
「 後 ほど お 兄ちゃん も 来る が よい な ? 」
は いはい 。 どうぞ 。
ウフッ 。 ( 結城 ) う っ … 。
大きな 夢 目指し 歩 い て い た
迷い 迷って 終わり の ない 旅
あの 時 は 雪 混じり の 雨 で
涙 か どう か わから なかった
さよなら もう 二 度 と 会え ない
私 が 、 選 ん だ 未来 へ また 一 歩 踏み出す よ
大きな 壁 を 超え て
好き だった のに どうして ?
「 最期 だ 」 なんて 言った の ?
今 で は ちゃんと わかる
だから ねぇ " walk " 強く . . .