Higashi no Eden Movie II : Paradise Lost (2)
ん ?これ は 俺 の プライド を 懸けた 戦い な ん だ よ
(結城 )そう …です か
(辻 )例 の もの 手配 し た から そろそろ 行って よ
当面 の 金 と 今 から 行って もらう 場所 の 住所
ありがとう この 恩 は どこ か で
いや …いい わ
(大杉 )どう する ?(豆柴 の 鳴き声 )
(ドア が 開く 音 )(2 人 )あっ
(豆柴 の ほえ声 )(咲 )あっ
(豆柴 の ほえ 声 )
( 岩下 ( いわ した ) あや ) ん ?
アン ちゃん !ああ !
よく 戻った ねえ
(咲 )その 子 アンジェリカ って いう ん です か ?
(あや )そう いい 名前 でしょ ?
それ で ?私 が その ミサイル 犯 の 母親 だって の ?
あり 得 ない よ
考え て も ごらん なさい よ
その 子 が ニューヨーク で 母親 と 暮らし た の は 5 歳 まで な ん でしょ ?
子供 の 頃 の 記憶 ほど 当て に ならない もの は ない わ よ
じゃあ “迂闊 な 月曜日 ”の 時 ―
豆 柴 を 置いて 逃げた の は なぜ なん ですか ?
逃げろ って 言わ れ た から 逃げ た の
おかげ で 命拾い し た けど 住んでた 部屋 は メチャメチャ よ
ニューヨーク に い らし た こと は ?
ある よ 長い 旅行 だった けど
泊まって た の は グラマシー ・ ホテル です か ?
さあ
近所 に は “アンジェリカ ”って 映画館 も ありました
豆 柴 と 同じ 名前 です それ は 偶然 です か ?
…なん じゃ ない ?
じゃあ お 子さん は いらっしゃいます か ?
フゥー
い た こと も あった ね
(咲 )それ は いつ の こと です か ?
フゥー
彼 は “5 歳 の 時 日本 で お母さん に 捨てられた ”って 言って ました
(大杉 )えっ !
わずか な お金 を 渡されて ―
デパート の レジ で 振り返った 時 に は ―
お母さん は いなかった そう です
フゥー
(大杉 )ん っ ん ん …
ちょっと お 手洗い を お 借り し たい ん です けど
そこ
(トイレ の 水洗 音 )
ああ イテッ …
あっ ?
これ あの 人 だ 美人 だ なあ
あっ !この 後ろ の 人 って
(ミキサー の 音 )
(大杉 )咲 ちゃん これ
えっ !これ って
そう たぶん あの 人 の 若い 頃 …で その 後ろ の 人
あっ !飯沼 総理 ?
やっぱ …だ よ ね
どう いう こと ?
これ って つまり さ ―
滝沢 が 飯沼 誠次 朗 の 私生児 って 筋書き は ―
ジュイス が ねつ造 し た ん じゃ なく て ―
ホント の こと かも しれ ない って こと だ よ
( 江田 一彦 ( えだ かず ひ こ ) ) たしか 当初 の 話 で は
ミサイル を 撃ち落とし た 男 と その 仲間 を 公安 が 逮捕 し ―
すべて を きれい に 畳む 計画 だった はず だ が ?
( 物部 大樹 ( だい じゅ ) ) はい
( 江田 ) それ は その 亜東 ( あと う ) さん の 携帯 で ―
仕組 ん だ こと で は ない の ?
ここ へ 来て その 男 が 飯沼 君 の 本当 の 子供 だ と いう うわさ も ―
聞こえ て きてる ん だ けど ね
ほう …
(江田 )それ に あの Tシャツ の おかげ で ―
近隣 諸国 が 遺憾 の 意 を 表明 し て きて いる
タカ 派 の 首相 の 息子 が ―
ミサイル は 海外 から 撃って きた と ほえ ている とね
まとめて お 調べ します ご 心配 には 及び ませ ん
(江田 )物部 君
相続 税 100 % 法案 と 内務省 設立 の 件 ―
私 も ずいぶん 尽力 し た つもり だ
(物部 )分かって おり ます
(江田 )なら もう 少し 過激 な 手 に 出る の も 頃合い な ん じゃない の か ね
あれ か
( 物部 ) ああ どう も 物部 です
実は 20 年 ほど 前 ―
飯沼 誠 次 朗 氏 に 愛人 が い た 可能性 が 出てきた んだ が 調べられます か ?
なるほど …
それ は 今回 の ニューヨーク で の 調査 で 分かった こと です か ?
ええ ええ
それでは その ホテル を 借り 続け て い た の は ―
飯沼 氏 本人 だった わけ です ね
6 か月 前 に あの 男 が 来る まで は 無人 の まま 貸し切り だった
分かり まし た で は その 件 よろしく
(操作 音 )
ジュイス 国税 局 査察 部 に 電話 を かけ たい ん だが
(電子 音 )
(メール の 着信 音 )
(アカネ )あら お じいさま から
(アキコ )トレーラー の 運転手 たち は ?
(ユーコ )休憩 所 で いったん 休んで もらってる
山梨 から ノンストップ だった から
(フミエ )私たち も ノンストップ よ
おじいさま 何 だって ?
“今回 の 措置 は ―”
“あくまで ゲーム の 進行 を 止め ない ため の もの だ から ―”
“ここ から は 今 まで どおり ―”
“どんな 申請 が 来 て も 手出し し ない よう に ”だって
分かって る わ よ
私 たち は セレソン でも ジュイス で も ない ん だ から
( ユーコ ・ アキコ ) フィールド 外 で 球 拾い
…って こと でしょ ?
でも もし 今 1 番 が ミサイル 攻撃 を 申請 し たら どう する ?
私 たち 確実 に 死ん じゃう よ
(フミエ )勝手 に どっか に 隠し ちゃおうか ?あれ
(アカネ )ハハッ それ は ダメ
おじいさま の 言いつけ に 反する わ
それ に 1 番 も さすが に ここ に は ミサイル は 撃て ない と 思う けど
あっ ?
ねえ あれ って 9 番 の セレソン じゃ ない ?
ん ?
( フミエ ・ ユーコ ・ アキコ ) ホント だ
フッ
(操作 音 )
( ジュイス ) ジュイス です
ナンバー 9 ( ナイン ) どうやら 有効 圏 内 に いらっしゃる よう です ね
(滝沢 )ああ
実は さ 俺 今 君 の そば に いる ん だ けど 分か ん ない ?
(ジュイス )えっ ?
ジュイス は 感覚 器官 を 持ち合わせて おりません ので ―
そう いった こと は ちょっと
あ そっか ビックリ させよう と 思った のに な
残念
(ジュイス )申し訳 あり ません
謝る こと ない よ
でも ようやく 会えた ね
(ジュイス )ナンバー 9 なぜ ジュイス の 所 に ?
うん …
君 たち が ミサイル 攻撃 を 受け た から 助け に 来 た ん だ けど
それ も 知ら なかった ?
(ジュイス )はい
…で どう やって ミサイル から 守る の です か ?
そう ね …その 方法 まで は 考え て ねえ や
(アキコ )ねえ 1 番 が ―
トレーラー 動かす 申請 出し た よ
あっ …今度 は 自分 の ジュイス だけ 盗む つもり ?
(滝沢 )ジュイス 俺 を トレーラー 運転 できる ように し て くんない ?
「マトリックス 」みたい に
(ジュイス )は あ ?そもそも ナンバー 9 は
大型 から 二 輪 まで すべて の 運転 免許 を お持ち です けれど
えっ そう だ っけ ?
(エンジン の 始動 音 )
ホント だ
…で いい こと 思いついた んだ ジュイス
(ユーコ )今度 は 9 番 ?
(アカネ )で も 履歴 に は ない わ
(アキコ )自分 で 運転 し てる って こと ?
そっか 爆撃 さ れ ない ため に は ―
1 番 の トレーラー と 一緒に いれ ば いい ん だ
さすが 9 番 !
( ユーコ ・ アキコ の 笑い声 )
どう する ?お じい さま に 知らせる ?
(アカネ )うーん …それ も ルール 違反 よ
彼 が ジュイス を 使わ ず に 起こし た 行動 な ん だ から ―
他 の セレソン は 情報 を 知り 得 ない
それ は たとえ お じいさま と いえど 同じ よ
そう だ ね
( 葛原 ( かつ はら ) み くる ) えっ! ジュイス 運転 し てるって
(滝沢 )うん 一 番 の ヤツ 都内 に 向かってる っぽい ん だ けど
そっち は 今 どこ 走って る ?
こっち は トンネル ん 中
(滝沢 )マジ ?こっち も 今 トンネル の 中 だ
…って じゃあ 隣 の トンネル 走って ん の ?
海 ほたる で 折り返し たら また 連絡 する と 伝えろ
… だって
ジュイス を 強奪 と は 相変わらず だ な
3 番 ?“サイ ゾウ さん に 甘味 を ”?
サイ ゾウって … 亜東 才 蔵 ( さ い ぞう ) の こと ?
(電子 音 )
(操作 音 )
フフッ 結城 君 でも いれ ば 先 に 会い に 行って もらえた ん だ が な
ジュイス この 甘味 処 ( どころ ) に 伝言 を 頼みたい ん だ が
僕 もう 日本 人 じゃ ない ん だ
(あや )あんた たち そろそろ 店 閉め たい ん だ けど ―
まだ 粘る 気 ?
えっ えっ と …
じゃあ マンゴー ラッシー を もう 2 つ
ハァ …
(豆柴 の 鳴き声 )(あや )ん ?
やれやれ 余計 な もん も 連れ て きて くれ ちゃった みたい だ ね
ハッ …ドリンク だけ じゃ 合わ ない よ
(板津 )ああ ああ うん
ちょうど わし も のう 今 同じ 履歴 見 よった ところ よ
( み くる ) 詳細 ログ 見る と 場所 が 東京 ( とう きょう ) なん だ けど
3 番 の おばあ ちゃんって 福岡 ( ふく おか ) 在住 だ よ ね ?
(春日 )ん あっ …
どう したん なら ?春日
師匠 もしかしたら 我々 は ―
初め から 公安 に ハメ られ て い た の かも しれません
ん ?
そもそも この 部室 は 数 年 前 まで ―
“ 東 革 連 ( とう かくれ ん ) ” と いう 過激 派 学生 の 拠点 で し た
その 事実 と 今 の 我々 の 状況 を 突き合わせれば ―
東 の エデン を テロ 組織 に 仕立て上げる こと など ―
造作 も あり ませ ん
(ドア を たたく 音 )(春日 )ぬ お っ !
(公安 刑事 )君たち に は 不法 侵入 ならびに ―
破壊 活動 ほう助 ( じょ ) の 容疑 が かけられ て いる
今 すぐ 出てきなさい !
(ドア を たたく 音 )
(みくる )パンツ どう し た の ?ねえ パンツ !
(操作 音 )
こんな こと も あろう か と 隠れ 場所 は 用意 し て あり ます
こちら に
(ドア を たたく 音 )
2人 は 厳し そう じゃ のう
(公安 刑事 )おい
ん ?
あっ
ハァ …
(板津 )春日 これ お前 が 掘った ん か ?
イリュージョン です
…と 言い たい ところ です が ここ は 全共闘 時代 ―
東 革 連 が セクト の 指示 で 成田 闘争 に 参加 す べく ―
かなた 東 を 目指し て 掘った トンネル です
なるほど のう
団塊 世代 が 闘争 ごっこ 繰り広げた トンネル に ―
ピンチ を 救わ れ る と は のう
唾 棄 ( だき ) すべき 世代 の 遺産 を 使って 敵 を 出し抜く
痛快 な 気分 です
じゃ が こう いった もん を わし ら も 積極的 に ―
受け継いで いかに ゃあ いけん かった ん かも 分からん の
えっ ?
ああ …
よく 戻った な 滝沢
(お ネエ )たっくん !
よ お 久しぶり
元気 だった ?み ったん
“み ったん ”じゃないし
変わって ない な みんな
(みくる )フン
早速 だ けど さ 今 あっち の 運転手 休憩 中 なん だ
この 隙 に 平澤 は 1 番 の トレーラー 運転 し て くれ
万が一 ミサイル が 来 て も 1 番 は 安全 だ から
(平澤 )おい !
俺 は 大型 車 は 運転 でき ん ぞ
俺 が できた ん だ から 何とか なる って
しかし だ な …
あっ !私 大型 免許 持って た わ
(2 人 )え えっ !
(エンジン の 始動 音 )
(車 が バック する ブザー 音 )
オラ !しっかり つかまって ろ よ (みくる )あ ~あ ~あ ~
いく ぞ !つい て こい よ
おい !それ より 目的地 は どこ だ ?
(エンジン の 始動 音 )
(あや )お また せ
入り口 の ほう 気づかれ ない ように 見て
( 咲 ・ 大杉 ) え ?
トイレ の 脇 の 物置 に 窓 が ある そこ から 逃げられる から
じゃ 悪い けど 先 に 行かせて もらう よ
(豆柴 の 鳴き声 )
(ドア が 開く 音 )(大杉 )あ …
咲 ちゃん 俺 ここ で あいつ ら 食い止める から ―
あの 人 追いかけて
えっ !
滝沢 が 本当 に 飯沼 誠次 朗 の 息子 なら ―
今 の 状況 を ひっくり返せる かも しれない
だから 咲 ちゃん は 何 と しても あの 人 から 話 を 聞き出す ん だ
(咲 )でも !あっ …
大杉 君 !(ノック する 音 )
行く ん だ 咲 ちゃん !
(咲 )ありがとう 大杉 君
(窓 の 開閉 音 )
フゥ …
(ドア が 開く 音 )
(大杉 )いやいや ごめんなさい 今日 は 閉店 な ん です よ
(辻 )明日 の 参考人 招致 …
面白 ( お も しれ ) え こと に なり そう だ な
物部 さん こっち は 携帯 使わ ず に チェック メイト 見え て きた ぜ
あ …国税 局 ?
(ドア が 開く 音 )
( 女性 ) 2 G ( ツー ジー ) 大変
マル 査 ( さ ) が 押しかけ て き てる
やって くれ た な
(平澤 )無事 だった か