episode08「キャンプ の 夜 に は ご注意 を 」
( 上原 ( うえ はら )) 吉川 ( よし かわ )
( 菜緒 ( なお )) あっ… ん ?
お前 何 か あった ?
え ?
う うん 何も ない よ
うん 何も ない
あっ そうだ 私 今日 1 限 だ から
早く 準備 し なくちゃ
よし 今日 も 1 日 頑張ろう !
フフフフッ
(女子 学生 の 話し声 )
(菜緒 )うーん …
( 夏目 ( なつ め )) 菜緒 ちゃん
夏目 君
菜緒 ちゃん ?
(菜緒 )ちょ …ちょっと ついてこ ないで よ
(夏目 )何で 逃げ ん の ?
(菜緒 )ついてこ ないで って ば
(菜緒 )うわ っ ちょ …ちょっと
ついてこ ないで よ
(夏目 )ちょっと 待って よ 何で そんな 避ける の ?
(菜緒 )普通 避ける でしょ (夏目 )何で ?
(菜緒 )夏目 君 って さ 上原 君 の 友達 だ よ ね ?
(夏目 )もちろん
友達 の 彼女 に そういう …
キ …キス みたいな こと する こと って
友達 の こと 裏切る の と 同じ こと な んだ よ
(夏目 )本当 ごめん
そんなに 大 ごと じゃ ない と 思った って いう か さ
あっ俺 的に あの キス は 挨拶 みたいな もん で
意味 の ある キス じゃ ない から
(菜緒 )ここ は 日本 です
挨拶 なんか で キス なんか し ない から
(夏目 )だ から 本当 ごめん
許して
もう 行く ね
(椅子 から 立ち上がる 音 )
(夏目 )上原
聞いて た ?
聞こえた
ちょ …菜緒 ちゃん
ごめん
何 が ?
あっいや その …
(上原 )お前
吉川 に キス した の か ?
(夏目 )ごめん
その 場 の ノリ で つい
悪い と 思って ん なら これ 以上 口出し し ないで くれ
俺 が 知ってる こと 吉川 に は 黙って ろ
俺 は あいつ の 口 から 聞き たい
(壁 を たたく 音 )
♪~
~ ♪
( 七瀬 ( なな せ )) この前 は ありがとう
(菜緒 )あっ いえ 全然 です
私 ね 告白 した の 大地 ( だいち ) に
あっさり フラれた けど
え ?
びっくり だ よ ね
自分 でも びっくり
あっ いや そうじゃ なくて
あの こない だ 友達 宣言 する って 言って た から
友達 として そば に いる の も もう 限界 だった んだ
でも 後悔 は して ない けど ね
じゃあ
(菜緒 )言える
言え ない
言える
言え ない …あっ イタッ
もう …夏目 君 の せい だ !
( 太田 ( おお た )) えっ… 菜緒 ちゃん ?
あっ 太田 ちゃん いた の ?
いた よ ずっと
どうした の ?夏目 君 と 何 か あった ?
あっ いや …
な …ない よ ない ないない …
何にも ない 何にも ない
本当に ない から ある わけな い じゃ ん ない から
そんな ムキ に なら なくて も
(菜緒 )別に ムキ に なって ない もん
なら いい けど
私 で よければ いつでも 話 聞く よ
あ …あの さ 太田 ちゃん
(太田 )ん ?
あっ あっ あっ 友達 の 話 なんだ けど ね
あの ちょっと ちょっと 相談 さ れて
何 か うん それ で …
(太田 )うん (菜緒 )あの あの …
友達 が 彼 氏 の 友達 に
キ …キス さ れちゃ って
(太田 )えっ !
えっ あの …
あっいや 別に 別に そういう そういう やつ じゃ なくて
そういう 意味 の ある やつ じゃ ない から
あの …挨拶 みたいな
その 男 の 人 が すごい チャラ くて 女慣れ してる って いう か
だから キス とか 何とも 思わない 人 なんだ よね
夏目 君 みたいだ ね
あっ いや ない あっ そう かな ?
あっ そう だ ね 確かに
そう 言わ れて みれば 確かに そう 言える かな
そう だ ね そう だ ね
それ で ?
それ で あの 友達 が
彼 に それ を 言え なくて すごい 悩んで て
まあ そりゃあ 言え ない よ ね
彼 に 隠し事 する の イヤ な んだ よ ね
でも 正直に 打ち明けて
上原 君 と 夏目 君 の 間 に ヒビ が 入っちゃう の も イヤ だし ね
(菜緒 )うん
(太田 )フフッ
ハッ !あっ あっ あっ …いや 違う
(太田 )友達 の 話 じゃなくて 菜緒 ちゃん の こと でしょ ?
(菜緒 )違う よ 違う って 本当に 違う から ね
バレバレ だ よ !
だって 菜緒 ちゃん 全然 他人事 って 感じ じゃ ない もん
私 は 早く 話した ほう が 傷 は 浅く 済む と 思う よ
菜緒 ちゃん と 上原 君 に して も
夏目 君 と 上原 君 に しても
うん
(ドア が 開く 音 )
( 阿部 ( あ べ )) 吉川 !
(菜緒 )えっ あ べっち どうした の (阿部 )あっ 太田 ちゃん も いる
( まり な ) あっいた いた ( 光 石 ( み ついし )) おっいた いた
(菜緒 )え ?まり な みっちゃん 何で ?
俺 が 呼んだ の
ジャン !
今週末 みんな で フラワーランド に 行こう !
( 太田 ・ まり な ・ 光 石 ) おお ー !
( 太田 ) 私 私 ここ 行き たかった
(光 石 )北海道 から の 飛行機 代 の ほうが 高く ついた ぞ
まあまあ みんな で 出かける の 久しぶりだ から いい じゃん
(阿部 )そう 俺 が 車 出す から さ
や だ よ ペーパー の 運転 なんて
えっ 誰 も 俺 が 車 運転 する なんて 言って ない よ
俺 は 車 を 出す だけ 親 の 車
(太田 )えっ じゃあ 誰 が 運転 する の ?
( 阿部 ) 来た ! ( 太田 ) ん ?
あ べっち 話 って 何 ?
あっ あっ …
もし かして 夏目 君 が 運転手 ?
( 菜緒 ) え ? ( 阿部 ) イエス !
あの ちょっと 夏目 君 は …
(菜緒 )あっ あっ ああ ー !
(太田 )え ?えっ 何 ?何 ?
(まりな )ちょっと 待って 待って (光石 )似合う な
( 光 石 ) おい まり な まり な ( まり な ) 危ない 危ない …
安心 しろ 吉川
上原 は 俺 が …
(まりな )ごめん ね 菜緒 ごめん ごめん …
上原 は 俺 が 誘ったら 絶対 来る から な っ
いや そうじゃ なくて さ
(阿部 )まあ 上原 と 俺 親友 だ しな
( 紗栄 子 ( さえ こ )) 大丈夫 ?
完全に フリーズ し ました
(紗栄子 )そう じゃなくて 上原 君 は 大丈夫 ?
すっごく イラついてる けど
貸して
感情 的に なる と うまく いく もの も いかなく なる よ
(パソコン の 電子 音 )
(パソコン の 起動 音 )
はい
ありがとう ございます
いいえ
(上原 )あの 紗栄子 さん
(紗栄子 )ん ?
あっいや …
何でもない です
そう だ 上原 君
今週 末 なんだ けど 何か 予定 ある ?
( 上原 ) いえ 特に は
千葉 で 福島 ( ふく しま ) 先生 の 講演 会 が ある ん だ けど
一緒に 行か ない ?
(上原 )福島 先生 って 東 央 理科 大 の ?
そう !
私 が 大好きな 化学 雑誌 に いつも 論文 が 載って て
憧れ の 人 な の
(上原 )そう なんですか (紗栄子 )うん
福島 先生 と 一緒 の 雑誌 に 論文 載る の 夢 なんだ よねえ
現状 5 戦 5 敗 だ けど
今 も 提出 して て 結果 待ち
でも 今度 は いける 気 が する の
( ノック )
は ー い
(阿部 )失礼 します
(上原 )阿部
友達 ?
ワーオ !クール ビューティー
あの 僕 上原 の 親友 の 阿部 です
(上原 )おい
ただ の 腐れ縁 です
こちら は お世話に なってる 紗栄子 さん
紗栄 子 さん
ワッツ ア ビューティフル ネーム
何 し に 来た んだ よ
( 阿部 ) あっ
喜べ 上原 今週 末 みんな で キャンプ に 行く ぞ
お前 も 来る よ な
(上原 )みんな ?(阿部 )そう えっ と …
吉川 と か 光 石 たち と か
(上原 )俺 パス (阿部 )え ?
たった今 予定 入った
何 だ よ 予定 って
講演 会 行く んだ よ 紗栄子 さん と
紗栄子 さん と ?場所 は どこ です か ?
( 紗栄 子 ) あっと … 千葉 の 南 房総 ( みなみ ぼうそう )
紗栄子 さん 運命 かも しれません
え ?
僕ら が キャンプ に 行く の も 南 房総 の フラワーランド なんで
(紗栄子 )へえ
上原 も 終わって から 来れば いい じゃん
帰り 一緒に 車 で 帰れる し
紗栄子 さん も ぜひ 一緒に
(紗栄子 )いい の ?(阿部 )もちろん
こういう の は 大 勢い たほうが 楽しい です から
車 って お前 が 運転 で 大丈夫 な の か よ
(阿部 )お前 失礼な ヤツ だ な
車 は 出す けど 夏目 が 運転 する から 大丈夫 だって
夏目 も 行く の か ?
(阿部 )うん 車 運転 できる の あいつ しか い ない し
あと で 連絡 する
(鍵 を 閉める 音 )
鍵 返して くる ね
ごめん ね
(菜緒 )えっ えっ ちょっと …
(夏目 )あの さ 菜緒 ちゃん
夏目 君 !
(夏目 )はい
私 決めた から
今夜 上原 君 に 話す
よし
(メール の 着信 音 )
ハァ …
(ドア が 開く 音 )
(菜緒 )上原 君
ご飯 できた よ
( 上原 ) おう
あっ ごめん 寝て た ?
(上原 )いや
週末 講演会 行く から その 勉強 してた
週 末 ?
あれ ?あ べっち から キャンプ 行く こと 聞いて ない の ?
(上原 )ああ …
悪い けど 紗栄子 さん と 講演会 に 行く こと に した
紗栄子 さん と ?
(上原 )紗栄子 さん が 席 取って くれて
(菜緒 )あっ でも さ
早く 終わったら 合流 と か でき ない か な
(上原 )早く 終われば な
みっ ちゃん と か みんな も 来る んだ よ
夏目 も だ ろ
あ …うん
何 か 運転 して くれる ん だって
悪い けど 紗栄子 さん と 先 約束 しちゃった から
あっ …そっか
うん 分かった
(ドア が 閉まる 音 )
いただき ます
(まり な )わ あ !
うーん 気持ち いい !
夏目 君 運転 お 疲れ さま
(光 石 )ドライバー 交代 でき ない って つらい な
(阿部 )免許 持って ない ヤツ に 言わ れたく ない
(光 石 )ペーパー と 変わんない で す (まりな )うわー !
ねえ 海 が 見える よ ほら ほら みっちゃん
(光 石 )本当だ あっ あっ あっ …お腹 痛い
(まり な )え ?
(光 石 )先 行って て (まり な )えっ ちょっと 大丈夫 ?
(太田 )菜緒 ちゃん 大丈夫 ?
ん ?
吉川 車 酔い ?さっき から おとなしい けど
寂しい んだ よ 上原 君 が いない から
(太田 )上原 君 来れる と いいね
うん
(シャッター 音 )
大丈夫 絶対 来る よ
吉川 の 沈んでる 顔 送っとく から
親友 の 俺 が 言う から 間違い なし だ
な っ
うん
( 蘭 ( らん )) どうも ー 楠木 ( くす のき ) 蘭 です !
ジャン !
私 は 今 大 大 大好き な フラワーランド に 来て い ます
フラワーランド で は 現在
開園 来場 者 数 100万 人 突破 イベント が 行わ れて い ます
イエーイ
(阿部 )あっ 蘭 ちゃん だ
(まり な )えっ 本物 ?
(太田 )うわっ (夏目 )ああ だね
俺 超 大 ファン な んだ けど
(太田 )私 も 私 も (まりな )行こ 行こ …
(夏目 )菜緒 ちゃん も しか して 上原 と ケンカ しちゃった ?
(菜緒 )え ?(夏目 )だ よ な
やっぱ そう なる よ な
どういう こと ?
うわ っ
( 拍手 )
(蘭 )おめでとう ございます !おめでとう ございます
お 2人 が お 2人 が
記念 す べき 来場 者 100万 人 突破 後 初 の
初 の カップル 来場者 と なり ます
おめでとう ございます
あっちょっと あっち で お 話 伺って いい です か
(菜緒 )いや カップル と か じゃ …
( 蘭 ) こっち です
こっち 向いて は い
あの です ね 2 人 に は 記念品 と して
BBQバーベキュー で 食べ られる 高級 和牛 の お肉 3 キロ と
ブーケ を プレゼント し ます !
拍手 !
(菜緒 )それ って カップル じゃ ない と もらえ ない んです か ?
そう です よ
カップル 限定 です
( 菜緒 ) ちょ … ちょっと 時間 ください
(夏目 )何 ?(菜緒 )あっ あの
今 だけ カップル の フリ して さ お 肉 ゲット し ない ?
え ?
お 願い 上原 君 に 高級 和牛 食べ させ たい の
ハァ …
分かった よ
フフッ ありがとう
え ?
俺 に 任せて
(菜緒 )え ?
あっ
(夏目 )ありがとう ございます !
(菜緒 )ありがとう ございます
(蘭 )それでは 質問 です
ここ に は 初めて 来 られた んです か ?
はい !って か 初めて の デート なんで
ねっ
あっうん はい
(蘭 )初 デート (夏目 )はい
(蘭 )羨ましい です 初 デート
初 デート の いい 記念 に なった ね
(太田 )チャラ い
(まりな )イケメン は 何 やって も 許さ れ る よ ね
(蘭 )それ で は 景品 の お肉 を ―
フラワーランド の 園長 様 より 2 人 に (園長 )おめでとう ございます
ありがとう ございます
( 拍手 )
そして こちら の
赤 と 白 の ストック で 私 が 作った ブーケ を 彼女 に
どうぞ
(蘭 )おめでとう ございます (菜緒 )ありがとう ございます
以上 フラワーランド から 楠木 蘭 でした
( 拍手 )
(スタッフ )オッケー !お 疲れ さまで した !
蘭 ちゃん 今日 も 元気 で 最高 でした
ストック の 花 言葉 知って ます ?
(菜緒 )いえ (蘭 )“愛 の 絆 ”
白い ストック は “思いやり ”
赤い ストック は “私 を 信じて ”
どの 言葉 も 恋人 たち に ピッタリ でしょ
だから 私
絶対 カップル に 渡したい って 思ってた んです よね
(スタッフ )じゃあ 記念 写真 撮り ましょう か
( 歓声 )
(蘭 )撮り ましょ 撮り ましょ (スタッフ )早く いきます よ
ご 協力 ありがとう ございます
(阿部 )握手 して もらって …(男性 )アイーン
福島 先生 !講演 最高 でした
私 本 毎日 読んで ます
まず 朝 起きたら この 文 …
(紗栄子 )よっ しゃー サイン ゲット
上原 君
上原 君 ?
あっ はい
さっき の 講演 録音 できてる よ ね
(上原 )あっ …
すいません
もう …
遊び で 連れて きた わけじゃ ない んだ よ
(上原 )すいません (紗栄子 )何 か 最近 ずっと
心 ここに あら ずって 感じ だ ね
(上原 )講演 内容 は 覚えて る かぎり まとめて おきます
何 か あった んでしょ
それ は 言い訳 に なり ません から
別に 言い訳 を 聞き たい んじゃ ない んだ けど
悩み なら 相談 に 乗る って 言って ん の
話す だけ で スッキリ する こと って ある でしょ
それとも ―
弱み は 隠して おき たい ?
(上原 )隠して おき たい 心理 って 何で すかね
( 紗栄 子 ) え ?
どんな 時 に 隠し事 って し ます ?
そんな の 簡単 よ
やましい こと が ある 時 でしょ
( まり な ・ 太田 ) うわ ー !
( まり な ) 海 だ ー ! ( 太田 ) すごい !
(まり な )豪華 じゃん !
(太田 )あっ 菜緒 ちゃん ほら 早く 早く
(まりな )夏目 君 も 早く 早く
(阿部 )あっ ちょっと 待って ちょっと 待って
(まりな )ああ みっちゃん 来た こっち こっち
(光 石 )向こう の 工房 に 貝殻 持って ったら さ 写真 立て 作れ ん だって
(まりな )え ?(光石 )写真 立て
(携帯 電話 の 着信 音 )
上原 から だ
もしもし 上原 ?
うん オッケー 分かった
は ー い
(菜緒 )あっ あ べっち 上原 君 何て ?
(阿部 )終わった から 向かう って さ
よかった な
(菜緒 )うん
(店員 )そこ まっすぐ
(紗栄子 )あっ ありがとう ございます ご 丁寧に
上原 君 工房 の 場所 分かった よ
あそこ 出て まっすぐ だって
って か 聞いて る ?
ああ
行き ます か
(紗栄子 )本日 2 度 目 なんです けど
あー もう ダメ だ
菜緒 ちゃん って 本当 不器用 だ よ ね
(まり な )力 入れる と 余計に ね
もう 貝殻 ない よ
取り 行く ?
うん …うん
あっ 大丈夫 1 人 で 行く から
(夏目 )俺 も もう 1 個 作ろう か な
( 光 石 ) 仲 いい な あの 2人
(まり な )え ?
(光 石 )夏目 君 菜緒 に すっげえ 優しい な と 思って さ
(まり な )そう ?
みっ ちゃん 変な の
(光 石 )フフフフ …
(まり な )フフフ …ん ?
あっ 上原 君
(阿部 )紗栄子 さん !
お 言葉 に 甘えて ついてきちゃ い ました
( 阿部 ) ああ 今日 は 眼鏡 かけてない ん です ね
いや かけて る 時 も ステキだ けど かけて ない と もっと ステキです ね
あっ菜緒 ちゃん なら 今 裏 の 海岸 に 貝殻 拾い に 行った よ
夏目 君 と
(夏目 )うわっ
(菜緒 )え ?
(夏目 )イッテー
あっ 夏目 君
どうした の ?大丈夫 ?
(夏目 )人生 で 初めて 昆布 で コケ たわ
(夏目 )ハハッ (菜緒 )昆布 ?
(夏目 )昆布
アハハハッ
私 も 昆布 で コケてる 人 初めて 見た
(菜緒 )それ で コケた の ?(夏目 )そう
(菜緒 )フフフッ
菜緒 ちゃん 笑い すぎ じゃ ね ?
(夏目 )ほら (菜緒 )あっ あっ
(菜緒 )ちょ …ちょっと !
夏目 君 昆布 投げちゃ いけない んだ よ
(夏目 )そんな こと 聞いて ない (菜緒 )昆布 投げちゃ いけない んだ よ
(菜緒 )もう !
ちょっと … ああっ
昆布 投げちゃ …
ちょっと
あっ 上原 君 ?
ちょ …上原 君
ちょっと 待って って ば
上原 君
ちょっと 待って って ば 上原 君
講演 会 早く 終わった んだ ね
ああ
あの ね 上原 君
何 ?
あ …
あっあの ね
すっごい おいしい お肉 ある んだ よ
私 上原 君 の ため に ゲット した んだ
話 って それ だけ ?
え ?
(菜緒 )何 か 変だ よ 上原 君
変な の は どっち だ よ
(阿部 )夏目 これ どう や ん の ?
(夏目 )ああ …
(まりな )えっ ちょっと あ べっち 全然 火 ついて ない …
は いはい ちょっと 貸して ちょっと 貸して
(夏目 )あっ じゃあ 光 石 よろしく (まり な )さすが みっ ちゃん
(光 石 )この 人数 だ と ―
もう 1 個 バーベキュー セット あった ほうが いい な
(上原 )じゃあ 俺 取って くる よ
( 光 石 ) え ?
コンロ 取って くる
(光 石 )おう 頼む わ
(紗栄子 )私 も 手伝う よ
(太田 )菜緒 ちゃん
菜緒 ちゃん 菜緒 ちゃん 菜緒 ちゃん
ちょっと ちょっと ちょっと
(菜緒 )え ?
上原 君 やっぱり 怒っちゃった の ?
ああ …
まだ 話せて なくて
え ?
いや だって 上原 君 何 か 最近 機嫌 が 悪くて
なかなか 話せ なくて
じゃあ 今 から でも 2 人 で ちゃんと 話して きたら ?
でも …
菜緒 ちゃん
たとえ 何でもない こと でも
隠し事 は 時間 が たつ と 意味 持っちゃう よ
早く した ほうが いい よ
それ に そんな 顔 して たら みんな 楽しめ ない よ
太田 ちゃん
協力 する から
ねっ
うん
(阿部 )俺 も 手伝う よ
(菜緒 )あ べっち
ごめん 聞こえた って いう か いや …
吉川 と 上原 が 変 だって こと ぐらい 俺 でも 気づく よ
はい
(菜緒 )ん ?
(阿部 )コテージ 1 つ 借りてる から
中 で 上原 と 話して こいよ
うん
じゃあ 菜緒 ちゃん は コテージ で 待って て
私 上原 君 連れて くる から
うん
(スタッフ )お 1 つ で よろしい です か ?
(上原 )はい
(スタッフ )少々 お 待ち ください
(太田 )上原 君
上原 君 あの …
あの お 願い が ある んだ けど
奥 に ある コテージ の ランタン が 欲しい んだ けど ―
お 願い して も いい かな
あの 高い 位置 に あって 手 が 届か なくて
(上原 )ああ いい けど
じゃあ ここ 頼む わ
(太田 )うん ありがとう
じゃあ お 願い ね
(太田 )よし !(紗栄子 )私 も 行こっか な
(太田 )ああ ちょっと …
ちょ ちょ ちょ …
何 ?
(紗栄子 )ちょっと ちょっと 何 (太田 )ダメ ダメ …
(紗栄子 )ちょっと どいて
上原 あの さ
(蘭 )白い ストック は “思いやり ”
赤い ストック は “私 を 信じて ”
(ドア が 開く 音 )
(まりな )あー ん …ああ っ (光石 )熱っ …
(阿部 )焼き肉 の 部位 だったら どこ が 好きです か ?
(紗栄子 )ホルモン (阿部 )俺 も 大好き です
(阿部 )あっ 鳥 か 豚 …
上原 ?
ちょ …紗栄子 さん すいません お 願い し ます
(紗栄子 )重い !(阿部 )上原 !
何で い ん の ?
(上原 )は ?(阿部 )いや だって …
上原 君 ランタン 持ってきて って
ああ 代わり に 夏目 が 行った よ
(阿部 )は あ ?(太田 )えっ えっ …
( 阿部 ) 太田 ちゃん 太田 ちゃん … ( 上原 ) う まっ
だって だって …
こんな 展開 読め ない よ
だ よ ね
(阿部 )上原 ちょっと 1 回 1回 ちょっと 来て
(上原 )何 だ よ
コテージ で 吉川 が 待って る
お前 ら 何 か 変だ ぞ
何 が あった か 知んない けど ちゃんと 話して こいよ
肉 食って から な
あの 肉 吉川 が ゲット した んだ ぞ
上原 に 食わせた いって
夏目 と 張り切って カップル 装って
やっぱり 吉川 の 原動力 は 上原 だ よ
そんな こと ねえ よ
え ?
高校 の 時 まで は そう だった かも な
でも …
お互い 世界 が 広がって
周り が 変われば
人 の 気持ち なんて 変わる もん だ ろ
(阿部 )そう か ?
吉川 は 何にも 変わって ない と 思う ぞ
とにかく 仲直り して こい
な っ
(夏目 )ない な
あっ そっか
もし かして 上原 ここ に 呼ぶ ため の 口実 だった って こと ?
そう かも
俺 上原 呼んで くる よ
(菜緒 )あっ う うん 大丈夫
自分 で 呼んで くる から
ごめん
(菜緒 )ん ?
何 か 俺 の せい で
何で ?
上原 怒って た ?
ケンカ の 原因 って キス の こと でしょ
(菜緒 )え ?
あいつ 菜緒 ちゃん の 口 から ちゃんと 聞き たい とか 言って
結局 ケンカ しちゃった んだ な
(菜緒 )えっ …
えっ ちょっと 待って どういう こと ?
( 夏目 ) ん ?
えっ…
上原 君 キス の こと 知ってる の ?
えっ だって だ から ケンカ して る んでしょ ?
いや 私 まだ 上原 君 に 話して ない
どういう こと ?夏目 君
いや …
こない だ 食堂 で 話して た の 偶然 聞かれた んだ
だから 何 か 変だった んだ 上原 君
(夏目 )ごめん
俺 もう 話して る か と 思って た
言おう と 思った んだ けど 何か 上原 君 変だ し
夏目 君 と 上原 君 が 気まずく なる の 考えたら
時間 が たつ に つれて どんどん 言え なく なっちゃ って
私 上原 君 と ちゃんと 話さ なくちゃ
(夏目 )俺 も 行く よ
( 菜緒 ) うわっ!
(夏目 )ああ …イッテー
大丈夫 ?菜緒 ちゃん
上原 君
上原 君 あの ね
(上原 )お前ら が もらった 肉 ―
なくな ん ぞ
(菜緒 )え ?
ちょっと 待って 上原 君
ごめん
キス の こと 黙って て
本当 ごめん
(上原 )何で 黙って た ?
(夏目 )俺 が 悪い んだ 俺 が …
(上原 )お前 は 黙って ろ
吉川
それ は …
何にも なかったら すぐ 言えた んじゃ ねえ の
何でもない に 決まって んじゃ ん
(上原 )でも
お前 は 言え なかった
それ が 吉川 の 気持ち な んだ よ
上原 君 言った よ ね
俺 の 気持ち 勝手に 決める なって
何で 上原 君 は 私 の 気持ち 勝手に 決める の ?
(夏目 )何で 追いかけて や ん ねえ んだ よ
これ 以上 話す こと なんか ねえ よ
お前 ら 大事な こと まだ 何も 話して ねえ だろ
だったら お前 が 行けよ
いい んだ な
(阿部 )吉川 ?
(まりな )菜緒 どこ 行って た の ?お 肉 全部 食べちゃう よ
そう だ ぞ 菜緒 が ゲット した んだ から はい
(まり な )気 を つけて
( 菜緒 ) お ー ( まり な ) 焼けてる ?
(太田 )菜緒 ちゃん ちょっと
えっと ごめん ね
ちゃんと 話せた ?
あ …うん
全然 平気
全然 大丈夫
ごめん ね 迷惑 かけちゃ って
よかった …そっか
よかった よかった よかった
よかった
(菜緒 )あっ みっ ちゃん お 肉 ちょうだい
(光 石 )は いよ
(阿部 )それ 俺 が 焼いて た 肉
(光 石 )名前 が 書いて あり ます か ?
あっ 夏目 君 も 帰って きた おかえり
(光 石 )おかえり
(夏目 )ジャーン
(太田 )あっ 花火 だ 花火 だ
( 足音 )
(紗栄子 )何 して ん の ?
(上原 )紗栄子 さん
(紗栄子 )いや あ 変わんな いわ
実は ね ここ 10 年 前 に 来た こと あん の
当時 の 彼氏 と
(上原 )そう な んです か
(紗栄子 )うん
(上原 )結局 どう なった んですか ?
何 が ?
(上原 )その 彼 氏 と
それ から すぐ 別れちゃった
変わら ない もの なんて 何も ない んです かね
(紗栄子 )かも ね
今 まで
狭い 世界 に いた から
ずっと 変わん ない って 思って ました
変わる の も 悪い ことば っか じゃ ない けど ね
思わ ない ?
キス …
した らしい んです
( 紗栄 子 ) え ?
夏目 が
吉川 に
吉川 って
ウソ なんて つけ ない ヤツ なのに
それ ずっと 黙って て
(上原 )相手 が 夏目 じゃ なかったら
ただ 怒って 終わった かも しん ない んです けど
(紗栄子 )夏目 君 が 友達 だ から ?
違う の ?
でも …
相手 が 夏目 だって 分かった 時
何 か すっげえ ふに 落ちた って いう か
( 紗栄 子 ) え ?
吉川 って
自分 の こと 後回し な んです よ
いつも 周り の こと ばっか 考えて て
夏目 も
後回し なんです よ
自分 の こと
他人 の こと ばっか 見て て
それ が 吉川 より 器用な だけ で
だから …
(菜緒 )あっ
もう 1 回 やろ っか
次 は 何 か 賭けよう
(菜緒 )ん ?
俺 が 勝ったら …
俺 と 付き合って
え ?
(線香 花火 が 落ちる 音 )
あー あ 落ちちゃ った
ありがとう 夏目 君
(線香花火 が 落ちる 音 )
あっ
冗談 言って 励まそう と して くれた んでしょ
菜緒 ちゃん って 本当 バカ だ よ ね
いっつも 上原 の ため に
笑ったり 怒ったり
泣いたり
で 傷ついて
それ は …
当たり前
でしょ
好きな 人 の 気持ち に 心 が 動く の は
でも 菜緒 ちゃん 無理 し すぎ
好きな 人 より
好き に なって くれる 人 と 一緒に いた ほうが
楽 だ よ
(携帯 電話 の 着信 音 )
あっ
(菜緒 )上原 君
(上原 )あの さ
(菜緒 )うん
(上原 )ちゃん と 話し たい と 思って
(菜緒 )私 も
上原 君 ?
吉川
俺 …
吉川 と 距離 置き たい んだ
♪~
~ ♪