episode06「誕生日 は サプライズ で !」
( 菜緒 ( なお )) これ だ と 女の子っぽい かな
かわい すぎ だ よ ね
あっ
でも 2 人 で おそろい で 持っちゃったり して
フフフッ
えっ 違う よ 私 が 喜ぶ んじゃ なくて
上原 ( うえ はら ) 君 に 喜んで もらわない と ね
( 太田 ( おお た )) 誕生日 らしい ん です 彼 氏 さん の
( 藤岡 ( ふじ おか )) へえ
あっあっねえ ねえ ねえ ねえ 太田 ちゃん と 部長
こっち と こっち どっち が いい と 思い ます ?
( 太田 ・ 藤岡 ) うーん
彼 氏 に 聞いた ほうが いい んじゃ ない ?
ダメ です 今回 は …
( 上原 ) 吉川 ( よし かわ ) 帰る ぞ
上原 君
迎え に 来て くれた んだ
4 時 半 に 正門って 言った ろ
(菜緒 )え ?(上原 )20 分 過ぎて んだ けど
あっ ごめん
ちょ …ちょっと いろいろ あって
菜緒 ちゃん ちょうど よかった じゃ ない
上原 君 に 聞いて みた …
(菜緒 )わ あー !
ダメ ダメ あっ …
何でもない よ 上原 君
あの … あの ね 上原 君
あの 今日 ちょっと 外せ ない 用事 が あって
だから 先 帰って くれる かな
は あ ?
上原 君 に は 内緒 な んです
あの 今回 は 絶対 サプライズ し たい と 思って
サプライズ か
(菜緒 )はい だ から 今日 も これ から プレゼント 探し して きます
昨日 何 十 軒 か お店 回った んです けど ―
全然 ピンと くる の が なくて
(藤岡 )ああ …(太田 )何 十 軒 ?
でも 今日 は
絶対 上原 君 に ピッタリ の プレゼント 見つけて みせます
どれ が いい かな
あー もう 分かんない よ
(まり な )もう サプライズ は やめて 上原 君 に 聞いちゃ えば ?
“何 が 欲しい の ?”って
それ は 絶対 ダメ
今回 は サプライズ に する って 決めて る んだ もん
(太田 )うーん でも さ
誕生日 だったら 菜緒 ちゃん が お 祝い して くれる って
きっと 上原 君 分かって る んじゃ ない ?
(まり な )うーん それ は どうか な
(太田 )ん ?
去年 は …ねえ
上原 君 の 誕生日 間違えて 覚えて て
完璧に スルー しちゃ って さ
あ …ある 意味 そこ を 逆手 に 取る って こと だ よ ね
“あいつ 今年 も 俺 の 誕生日 忘れて る な ”と 思い きや ?
(菜緒 )当日 突然
ハッピーバースデー !
(まり な )上原 君 超 びっくり !
そして 大 感動 !
そして 深まる 愛 !
(菜緒 )フフン
そう それ が やり たかった の
ねえ ねえ ねえ ねえ 見て 見て 見て 見て
ジャーン !
こっち が 誕生日 の 献立 で こっち が 当日 の スケジュール
すっごい 細かい スケジュール
こんなに 料理 作 ん の ?
うん 前日 に 仕込んで おく から 大丈夫
でも プレゼント だけ が 決まって なくて さ
さすが 恋する 女子 は パワフル だ ねえ
(太田 )うん
(まり な )お邪魔 し ました (太田 )し ました
じゃあ 頑張って ね 絶対 うまく いく から
ありがとう
あっ 上原 君 に は くれぐれも 内緒 ね
当たり前 でしょ 上原 君 の サプライズ 誕生日 会 な んだ から
(まり な )ねっ (太田 )うん
(まり な )じゃあね (菜緒 )うん
(菜緒 )じゃ あね (まり な )あり が と
あり が と ね 気 を つけて ね
(まり な )いいね (太田 )ねえ
おう どうも
ああ っ !ちょ …ちょっと 待って
ちょっと 待って ちょ ちょ ちょ …
(上原 )何 ?何 だ よ
今 の 話 も しか して 聞いて た ?
(上原 )ん ?
俺 の サプライズ 誕生 会 が どう とか ?
(まり な )あっ …
菜緒 ね 今 すっごい 一生懸命 サプライズ 誕生日 会 の 用意 してん の
もう 献立 も できて る し ―
当日 の スケジュール 表 まで 作っちゃって んだ よ
だから 誕生日 会 の こと は 一切 何も 知ら なかった って こと で
あっ 当日 は 思いっきり びっくり して あげて
お 願い
♪ ~
~ ♪
(菜緒 )フフフ …
8 位 は 香水 か
あっ
(匂い を 嗅ぐ 音 )
このまま の 匂い が いい から 却下
全部 聞こえて る っつ ー の
(菜緒 )男性 用 の 下着
これ は 絶対 使う けど …
でも レベル 高い し なあ
イテッ
イテテ …
(菜緒 )18 時 半 上原 君 を 呼び に 行く
お 食事 開始
たまたま 多く 作った と ごまかす 私
さては 誕生日 を 忘れて る な ?と ふくれる 上原 君
カワイイ
(上原 )カワイイ って 何 だ よ
(上原 )まさか この とおり に やれ と ?
(菜緒 )あっ そうだ
(菜緒 )よし
うん
ハァ …
もう ない よ な
(菜緒 )どうした の ?今日 落ち着き ない ね
悪かった な
(菜緒 )フフフフフッ
ヘヘヘッ
あと 6日
フフフッ
(菜緒 )ねえ ねえ
固い もの と 柔らかい もの だったら どっち ?
は ?
(菜緒 )だ から 固め ?柔らかめ ?
(上原 )それ は 物 に よる だろ
いや 基本 的に で いい んだ けど さ
どっち ?
(上原 )固め
(菜緒 )固め ね
あっ じゃあ つる っと して る もの と ―
ご わ っと してる もの だったら どっち ?
なあ それ いつまで 続く の ?
ああ 大丈夫 あと 40 問 ぐらい で 終わる から
フフッ
そんなに あん の かよ
(菜緒 )うん
( 阿部 ( あ べ )) おっす なに なに ? 朝 から もめて ん の ?
ああ おはよう あ べ っち
おはよう
あっ て かさ 昨日 気づいた んだ けど もう すぐ 上原 の 誕生 …
(上原 )あっ !
( 上原 ) あっあっ蚊 蚊 … ( 阿部 ) イテッ イテ …
(阿部 )蚊 ?(上原 )蚊
(阿部 )蚊 ?(上原 )蚊 だ
(阿部 )ありがとう
(上原 )ちょっと 話 が ある (阿部 )お前 いい ヤツ だ な
えっ どこ 行く の 上原 君
阿部 と 話 が あん の
(上原 )昨日 から の 俺 の 苦労 が ムダ に なる だろう が
( 阿部 ) は ?
吉川 俺 の 誕生日 を サプライズ で 祝おう と してん の
吉川 俺 の 誕生日 を サプライズ で 祝おう と してん の
(菜緒 )あっ
吉川 俺 の 誕生日 を サプライズ で 祝おう と してん の
でも 俺 は それ を 知ら ない こと に なって る
この 生地 いい で すね どこ の です か ?
って こと は つまり
(菜緒 )あっ そうだ 上原 君 (上原 )よし
質問 の 続き な んだ けど
つる っと してる もの ご わっと してる もの どっち ?
つる っと
(菜緒 )ああ やっぱ つるっと か
吉川 の 彼 氏 って 大変 だ な
( 夏目 ( なつ め )) 紗栄 子 ( さえ こ ) さん いたんだ
(紗栄子 )当たり前 でしょう が 部外者 は 君 だ から
った く また 勝手に 入って
だって ここ 俺 の 唯一 の オアシス な んです もん
麗しい 女神 様 も いる し
女神 様 怒らせる と 痛い 目 に 遭う わ よ !
ハハハッ
怖 っ
夏目 君 でも ああいう 顔 する んだ
は ?
(ドア が 開く 音 )
(上原 )あー 疲れた
(菜緒 )そっか 上原 君 …
あっ ごめんなさい すいません
しん …あっ ごめん ね
(阿部 )おう 吉川 (菜緒 )上原 君 だ から …
( 太田 ) まだ 日 にち ある しさ 絶対 見つかる よ
(菜緒 )うーん だ と いい んだ けど
(紗栄子 )は あ ?そんな 理由 で 疲れ切って た わけ ?
(上原 )まあ
(紗栄子 )あり え ない
あっ これ も よろしく
はい
お 祝い さ れ る 側 が 気 を 使って る んじゃ
本末 転倒 でしょ
大丈夫 っす よく ある パターン なんで
(紗栄子 )ええ …いや 彼女 も さ ―
どうせ やる ん なら もっと 徹底的に 隠し通せば いい のに
私 なら 完璧に やり遂げる ね メンデル の 実験 並み に
あいつ に そういう の は 期待 して ない っす から
(紗栄子 )迷惑 かけて る こと すら 気づか ない んじゃ ―
そりゃ あ 苦労 する わ
まあ でも
俺 は 器用 に 隠し通す より
不器用 で も 一生懸命 な ほう が 全然 いい っす から
じゃあ 上原 は 知って ん の ?
何で 菜緒 ちゃん が バイト 始めた か
何 か 欲しい もの が ある って
お前 の プレゼント 買う ため だ よ
愛さ れて ん ね
死ぬ ほど 驚いて やれよ
菜緒 ちゃん の 気持ち ムダ に すんな よ な
夏目 君 は ずっと それ で いく わけ ?
何の 話 ?
吉川 さん へ の 気持ち 隠し 通す の ?
(夏目 )ハッ …
紗栄子 さん やっぱ 今日 変です よ
私 ね
私 多分 …
上原 君 の こと が 好き に なってる んだ と 思う
あー ハハハハッ
スッキリ した
やっぱ そう なんだ よね うん
今 言ったら しっくり きた もん
ハハハハ …
いきなり 爆弾 発言 です ね
え ?
夏目 君 も 同類 か と 思った んだ けど
俺 楽しい 恋愛 は 好きです けど
苦しい の とか 面倒な の って マジ 勘弁 なんで
それ に 友達 の 彼女 に 手 出す と か マジ ありえない でしょ
そう
(夏目 )って か あの 2 人 別れ ないで すよ
(紗栄子 )そんな の 分かんない よ (夏目 )分かります よ
後戻り でき なく なる 前 に 引いた ほうが 賢明です って
私 は 引いて 後悔 する より
ぶつかって 後悔 する ほうが 性 に 合ってる から
上原 君 だって 言って た じゃん
器用に 隠す より
不器用 で も 一生懸命 な ほう が いい って
時 と 場合 に よる ん じゃない です か ?
( 七瀬 ( なな せ )) 大地 ( だいち ) ( 大地 ) おお 七瀬
(七瀬 )コーチ が ね 部活 前 に ミーティング し たい って ―
大地 捜して て
(大地 )そっか 分かった
先 行って て
(部員 たち )オッケー また ね バイバイ
つけて みた どう ?
どう って 言わ れて も 私 が あげた やつ だ し
(大地 )そりゃ そ っか
でも これ 七 瀬 に もらった って 言ったら
あいつ ら も 欲しがって た
えっ 何で ?
いや 何 か 七瀬 に 見 られてる みたいで
サボれない から ちょうど い いって
狙い どおり
これ に は 絶対 勝つ って いう
私 の マネージャー 魂 が 込め られて る んだ から
(大地 )やっぱ そう だった か
お守り だ な これ
(七瀬 )そんな 御利益 ない から ね
ただ の キーホルダー だし
(大地 )そう か ?七瀬 の 思い が こもってる んだ ろ ?
大切に し なくちゃ な
あっヤバッコーチ待ってんだっけ?
じゃあ
じゃあ お やすみ 上原 君
( 上原 ) おう ( 菜緒 ) うん
(鍵 を 閉める 音 )
(上原 )ハァ …
ごめん ちょっと 借りる
“21 時 帰ろう と する 上原 君 ”
“PC雑誌 で 引きとめる ”
“うれし そうな 上原 君 ”
(菜緒 )うれし そうな 上原 君
22 時 帰ろう と する 上原 君
上原 君 の 好きな DVD で 引きとめる
上原 君 が 楽しく 見て いる 間 に ―
すごい 早 さ で 上原 君 の 部屋 に 飾り物 を 設置
(菜緒 )ヨーロッパ 風 ?分かんない よ
(菜緒 )23 時 半 部屋 に 戻る 上原 君
電気 を つけて 部屋 の 様子 に びっくり
そこ へ ケーキ を 持った 私 が 登場 !
上原 君 めちゃめちゃ びっくり
忘れて る か と 思い きや 上原 君 ハッピーバースデー !
最高の プレゼント を 渡す
上原 君 大 感動
(菜緒 )フフフッ こんにち は
よし 次 !
(菜緒 )“吉川 が 俺 の 誕生日 を 覚えて て くれた なんて ―”
“最高に ハッピー だ ぜ ”
“そんな の 当たり前 でしょ ?上原 君 ”
“ 吉川 ”
“上原 君 ”
その あと は 2 人 っきり で …ヘヘッ
(菜緒 )上原 君
お 誕生日 おめでとう
フフッ
(菜緒 )どう しよう
どう しよう
(菜緒 )ハァ …
あっ! あっ
ヘヘヘヘッ ハハハ …
お かえり 上原 君
おう
(菜緒 )あっ 今日 も 1 日 お疲れ さま
明日 びっくり できる かな 俺
フゥ …
う うー !
あー あ
こんなに アンケート なんて とる んじゃ なかった
余計 分か ん なくなっちゃ うよ
う う …
大丈夫
きっと 最後 の 最後に ステキな プレゼント 見つかる よ ね
ハァ …うん
(鳥 の さえずり )
ハッ !
あっ …あっ
あれ …
どう しよう
どう しよう
自然 に …
あくまでも さりげなく
ハァ …何か 違う な
そ っ さっ
お 疲れ さ まで す
(紗栄子 )ああ お 疲れ
あっあの さあ
これ よかったら
(研究員 )お 疲れ さま で す
(研究員 )お 疲れ さま で す ああ 紗栄子 さん
昨日 の 定量 PCRの実験なんですけど
これ 見て ください よ
(紗栄子 )やり 直し (研究員 )え ?
“え ?”じゃ ねえ !全部 やり 直し だっ つって んだ !
(研究員 たち )ひ い ー !
ハァ …
あ …あった これ だ !
黒くて 派手で も なく 地味で も なく 普段 使い できて 防水 性 で
末 永く 使えて センス よくて つる っと してる
フフッ
あっ あの すいません
(店員 )失礼 します
あっ ちょ …ちょっと
あの 私 それ 欲しい んです けど
(店員 )申し訳 あり ません お客様
こちら の 商品 は 先 に ―
あちら の お 客 様 に お買い上げ いただいて おり まして
え ?
(店員 )お 取り寄せ で よろしければ 1 週間 後 に は 届きます が
(玲奈 )知り合い ?
いや
夏目 君
はい
あっ ありがとう
何 して ん の ?今日 上原 の 誕生日 でしょ
(菜緒 )何で 知って ん の ?
その ため に バイト 始めた って 言ってた じゃん
そう なんだ けど さ …
まだ 肝心の プレゼント が 決まって ない んだ よ ね
そう
(菜緒 )うん
って か 上原 そろそろ 帰って くる んじゃ ない ?
うん
サプライズ する 予定 だった んだ けど
でも …
しょうがない から やっぱり 上原 君 に ちゃんと 謝って
また 今度 渡そう と 思って
(夏目 )ダメ だ ね それ じゃ
(菜緒 )え ?
あ …いや だって さあ
やっぱり ちゃんと これ だって 思う プレゼント 渡した ほうが いい じゃん
じゃ なくて
そんな 顔 で お祝い さ れた って
うれしく も 何とも ない って 言って ん の
え ?
誕生日 は さ プレゼント を あげる 日 じゃ なくて
生まれて きた こと を お祝い する 日 でしょ
そんな 暗い 顔 して どう すんの って 話
あ …
そ っか
そう そう
そう だ よ ね
おめでとう って 言う 日 な のに
私 が 暗くちゃ ダメだ よ ね
よし !
(菜緒 )夏目 君 に は いつも 本当に お世話に なっちゃって て
ありがとう
(夏目 )これ で 最後
え ?
( 玲奈 ) も しか して 柊 ( しゅう ) の 彼女 ?
ウソ そういう 子 タイプ だった んだ
( 菜緒 ) あ …
いや あの 私 は …
そんな わけ ない でしょ
俺 に だって 選ぶ 権利 ある っつ ー の
何 なの …
まっうまく やって よ
大丈夫
菜緒 ちゃん の 気持ち は ちゃんと 上原 に 届く から
(夏目 )行 こ
は あ ?そんな の 聞いて ませ ん !
(教授 )急きょ 参加 する こと に なっちゃって
どう すんです か ?
学会 の 準備 なんて これ っぽ っち も やって ませ ん けど
あー !
ハハハッ こんな 所 に 上原 君 見っけ
ねえ ねえ 上原 君 今日 暇 ?暇 ?
( 紗栄 子 ) あの 教授 上原 君 は 今日 は …
(教授 )暇 ?ありがとう !
上原 君 君 いい 匂い する ね
よし 今日 は 3 人 で 力 を 合わせて
この ピンチ を 乗り越える ぞ えいえい おー !
(紗栄子 )教授
ちょっと 教授 !
(ドア が 閉まる 音 )
ハァ …
い …いい の ?
ハッ …
それ 紗栄子 さん が 言い ます ?
( 紗栄 子 ) え ?
人 の 予定 なんて いつも お構いなし な のに
失礼 ね 私 だって …
(上原 )手伝い ます よ
まあ 朝 まで は 無理 っす けど
こんな 時 に 何 だ けど ハッピーバースデー !
あっ 私 上原 君 の そういう 男 前 な と こ
すごく …
いい と 思う わ !うん
(ドア が 開く 音 )
ハッ …
(ドア が 閉まる 音 )
(紗栄子 )ハァ …
全然 さりげなく なかった よ ね
ハァ …
(メール の 送信 音 )
(菜緒 )熱 っ
(メール の 着信 音 )
“ バイト 長引いて 帰り 少し 遅く なる ” か
了解 !
フフフ ~
(玲奈 )ねえ 次 どこ 行こっか
ヤバ …
(男性 )そい つ さあ 俺 の なんだ けど
あれ ?彼 氏 いたんだ
(玲奈 )うん
(男性 )ちょっと 付き合って くん ない ?
いい よ
え ?やめた ほうが いい って いつも みたいに 適当に …
いい の いい の
俺 パーッ と やり たい 気分 だ し
遅い なあ 上原 君
(紗栄子 )彼女 怒って る んじゃ ない ?
(上原 )いや
バイト 先 大変な 時 に 早々に 帰って たら ―
逆に 怒ら れた かも
でも すいません
あんまり 待た せ たく ない んで 俺 が
そう
だ よ ね
(上原 )で は お 先 失礼 し ます
お 疲れ さま あり が と ね
いえ 最後 まで 手伝え なくて すいません
(紗栄子 )う うん (上原 )あっ
ケーキ わざわざ ありがとう ございました
全然 全然
(上原 )じゃあ 頑張って ください
(紗栄子 )うん
(メール の 着信 音 )
あっ
あっ そう だ もう こんな 時間 だ もんね
よし
“自分 の 部屋 に 帰ら ないで ”
“まっすぐ 私 の 部屋 に 帰って きて ね ”
(玲奈 )マジ で ヤバい って 夏目 君
完全に ボコボコ だ よ
知ら ない し
ちょっと
いい ねえ
( 男性 ) おら !
(夏目 )うっ …(男性 )もう いっちょ !
(男性 )チャラチャラ 愛想 振りまく こと しか でき ねえ んだ ろ
ダッセー よ な
俺 も 同じ こと 思ってた んだ よね
( 男性 ) おい 立て !
笑って んじゃ ねえ !
おい …
上原
(男性 )何 だ て め え
(救急車 の サイレン )
(呼び出し 音 )
えっ …
どうした んだろう
(上原 )ひどい ありさま だ な
(夏目 )何で 来た んだ よ
(上原 )たまたま 通りかかった だけ だ よ
(夏目 )ウソ つけ 菜緒 ちゃん 待って んじゃ ねえ の か よ
(上原 )だ から 今 帰って んだろう
(夏目 )だったら 俺 に 構う な よ 今 すぐ 行け って
(上原 )無理 (夏目 )は ?
(上原 )俺 の 目覚め が 悪く なる
行く ぞ
(夏目 )行く って ?
(上原 )俺 ん ち だ よ
手当て す っ から
(夏目 )拒否 って も ムダ ?
(上原 )ムダ
ほら
悪かった 本当に
この 貸し は デカ い ぞ
ああ
学 食 食べ 放題 で 手 を 打って やる
フッ 了解
って か 菜緒 ちゃん の サプライズ 忘れ ん な よ な
あっ そうだった
お前 そこ 一 番 重要な とこ だろ
て かさ
知って て 驚く の って すげ え 難しく ねえ か ?
サプライズ で 驚いて ケーキ で 驚いて
あと プレゼント だ ろ
あっ
何 ?
プレゼント 多分 ない
俺 が 余計な こと 言っちゃった から
でも さ 菜緒 ちゃん すげえ 必死に 最後 まで 探して て
分かって る よ
そ っか
だ よ な
(菜緒 )上原 君
(夏目 )あれ って …
(上原 )吉川 ?
何 やって んだ
吉川 どうした
何 か あった の …
(菜緒 )上原 君
ハァ …よかった
本当に よかった
事故 に でも 遭った の か と 思っちゃった
(上原 )ごめん ちゃん と 連絡 すれば よかった
( 上原 ) あ …
(菜緒 )上原 君 ケガ してる の ?
えっ やっぱ 事故 ?
痛い ?ねえ 病院 行った ほうが いい んじゃない ?
俺 は 大丈夫 だ から
それ より 夏目 が
(菜緒 )夏目 君 ?
いや 俺 もう 治った から
もともと 大した こと ないし
じゃあ
いや ちょ …ちょっと 待って
ちょ …ちょっと 待って
血 出てん じゃん
ダメ だ よ ちゃん と 消毒 し なくちゃ
(夏目 )本当 もう 大丈夫だ から
(菜緒 )大丈夫 じゃない でしょ そんな ボロボロ じゃ
(上原 )ここ は おとなしく 従 っと け
(夏目 )いや 今日 は お前 の 大切な …
(菜緒 )そうだ よ 大切な 誕生日 だった のに 何 やって た の ?
もう さ いろいろ 準備 して 待って …
今 の 聞いちゃった ?
え ?
ああ …
あっ
俺 の 誕生日 覚えて て くれた なんて
最高に ハッピー だ ぜ
( 夏目 )“ だ ぜ ”って
それ …
私 スケジュール 表 に 書いた やつ
あっ
( 菜緒 ) え …
ええ ー !
あっ じゃあ 俺 着替えて くる から
夏目 頼む わ
(菜緒 )恥ずかしい
最初 から バレバレ だった んだ
(上原 )飾り すぎ だ ろ
誕生日 会 台なし に しちゃった よ な
そう だ よ
せっかく 2 人 で お祝い できる と 思った のに さ
フフッ
(菜緒 )何で ケンカ なんか した の ?
いや 何で って …
いや 何 か 今日 会った 時 から 変だ なって 思った から
別に
女の子 がらみ で 目 つけ られちゃった だけ
(菜緒 )ふーん
何 その 納得 して ません 的な “ふーん ”は
(菜緒 )いや だって 何 か 変だ もん
何 が ?
(菜緒 )ほら イライラ してる し
して ない よ
いつも どおり だ よ
(菜緒 )はい おしまい
ありがとう
(菜緒 )どう いたし まして
(ドア が 開く 音 )
(菜緒 )あっ 上原 君 大丈夫 ?
(上原 )ああ
じゃあ 帰る わ
(菜緒 )え ?夏目 君 も 一緒に 食べよう よ
(夏目 )そんな こと できる わけな いっしょ
俺 空気 読める 男 なんで
(夏目 )じゃあ (上原 )夏目
(ドア が 閉まる 音 )
(上原 )あっ ごめん
めちゃめちゃ 遅く なっちゃ った よ な
飯 に すっか
すげ え 量 だ な
何 か 変だ よね 夏目 君
ああ
(菜緒 )何 か あった の か な
吉川
あの さ …
(菜緒 )いい よ
行って
え ?
だって 上原 君 に 初めて できた 友達 だ もん
フフフッ
だから 初めて じゃ ねえ し
あっ でも ちょっと 待って
上原 君 お 誕生日 おめでとう
上原 君 が 生まれて きて
こう やって 上原 君 に 出会えて
本当に よかった
あっ…
で ね
あの プレゼント な んだ けど …
間に合わ なくて
でも ちゃんと した …
いら ない
もう すっげえ たくさん もらった から
ありがとう
(菜緒 )うん
(上原 )夏目
よし 追いついた
お前 何で 来た の ?
見送り
は あ ?菜緒 ちゃん は ?
(上原 )待って る よ
あり え ねえ
お前 絶対 間違って る から
とにかく 帰れ
菜緒 ちゃん の そば に いろ
(夏目 )ハァ …
何 だ よ
何 か 言い たい こと あんだ ろ
(上原 )あん の お前 だ ろ
( 夏目 ) は ?
(上原 )最近 何 か 変だ ろ
(夏目 )ハァ …お前 も か
(上原 )ケンカ の 時 だって さ
殴ら れて ん の に 一切 やり返さ なかった し
らしく ねえ よ
(夏目 )ハッ 何 言って ん の ?
俺 お前 みたいに ケンカ 強く ない から
(上原 )どっか 具合 でも 悪い の か
( 夏目 ) は ?
(上原 )体調 不良 は いろいろ と 支障 を きたす から な
俺 も 倒れた こと ある し
とりあえず ちゃんと した もん 食え
ハハッ 何 だ それ
何 笑って んだ よ
何 な ん だ よ それ
もう さ 何 なんだ よ お前 ら
夏目 ?
そう …
そう なんだ よ な
俺 らしく ねえ よ な
本当 自分 でも 思う わ
バッカ じゃ ねえ のって
って こと で
らしく ねえ こ と 言って みよ っか な
何 だ よ
俺 …
俺 菜緒 ちゃん の こと 好き って 言ったら どう する ?
♪~
~ ♪