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盾の勇者成りがり02, 盾の勇者の成り上がり2 Chapter 13 (1)

盾 の 勇者 の 成り 上がり 2 Chapter 13 (1)

十三 話 命 以外 の 全て を 奪う 「 いや ぁ …… 神 鳥 の 馬車 に 乗れる と は 私 も 幸運でした 」

「 神 鳥 です か ? 」 その 日 は 隣 の 町 に 行きたい と いう 商人 が 馬車 に 乗せて くれ と 言った ので 、 乗せて いた 。 「 ご 存じ ない ? えっと 、 アナタ が 馬車 の 持ち主 です よ ね ? 隠して も わかります よ 」 商人 は 世間話 を して いた ラフタリア で は なく 、 俺 を 指差す 。

一応 ラフタリア に 馬車 の 主 を 装わ せ 、 俺 は 薬 の 調合 役 の フリ を して いた のだ が 。

「 そう だ が ……」

「 巷 で 有名に なって います よ 。 神 の 鳥 が 引く 馬車 が 奇跡 を 振りまいて 各地 で 商売 を して いる と 」

ゴトゴト と 揺れる 車 内 から 、 俺 は フィーロ に 視線 を 向ける 。

随分 高く 見られて いる んだ な 。 本人 は ただ の 食いしん坊の 甘え た がり だ 。

しかし 、 奇跡 と は 何の 事 を 指して いる の か よく わから ん 。

ん ?

「 クエエエエエエエエエエエ ! 」 その フィーロ が 、 突然 奇声 を 上げて 爆走 し 始める 。 「 うわ ! 」 車 内 に いた 俺 と ラフタリア と 商人 は 、 転がら ない ように 馬車 の 手すり に しがみ付く 。 「── ギャアアァァァァァ ……」

「── ヤス 様 ああ ぁぁ ぁぁ ぁ ……」

ガラララララララ !

車輪 が 大きな 音 を 立てて いた ので 外 の 状況 が よく 聞こえ ない 。 たまに こういう 爆走 を フィーロ は する んだ よ なぁ 。 行商 を 始めて もう 四 回 目 か 。 気まぐれな 奴 だ 。

「 俺 達 だけ じゃ ない んだ から 気 を 付けろ よ 」

「 は ー い 、 じゃ なくて …… クエ ! 」 商人 に 聞か れ ない ように 小声 で やり取り する 。 なんだか んだ で 喋る 魔物 で は 注目 を 浴びて しまう し 、 いら ぬ 厄介 事 を 招き かね ない 。 …… 既に 注目 は 浴びて いる ような 気 も する けど 。

現に 商人 の 奴 、 俺 の 方 を 見て ビックリ して いる 。

「 人 語 を 解する と は 聞きました が 凄い です ね 」 「 俺 も そう 思う 」

考えて みれば 人 の 話 を 理解 する の は 良い と して も 、 喋れる と か どれ だけ ハイスペック な んだ 。

魔物 の 可能 性 の 高 さ と 見れば 良い のだろう 。 そういう 意味 で は 凄く 珍しい かも しれ ない 。

「 俺 達 は 普通に 薬 の 行商 や こうして 乗り合い 馬車 代わり の 仕事 を 何でも こなして いる だけ な のだ が な 」

話 を 戻し 、 商人 に 答える 。

「 病 で 苦しむ 人々 を 馬車 に 乗った 聖人 が 特別な 薬 を 飲ま せて 救った と 話題 に なって います よ 」 「 へ ー ……」

あれって ちょっと 高い けど 、 一般 人 でも 手 が 届く 金額 の 治療 薬 な んだ が な 。 ちなみに 症状 に 合わせて 薬草 を 変える こと も 可能だ 。 俺 が 最初に 作った 治療 薬 は その 中 でも 万能 タイプ で 効能 が 低く 、 呼吸 器 系 に 若干 効果 が ある 程度 だ 。 今 は 多種多様な 薬草 が 手 に 入って いる ので 、 用途 に 合わせて 作って いる 。

熱病 、 肺病 、 消化 器 系 、 皮膚 病 と 使う 薬草 に よって 効果 が 変わる 。 一応 は 治療 薬 の 一括 くくり で 纏められて いる だけ だ 。 中級 レシピ の 本 に は その 辺り が 事細かに 記載 されて いた 。 一応 盾 で 出た 技能 に も 混ぜる 薬草 の 種類 に よる アシスト が 表示 さ れる 。

「 ただ の 治療 薬 だ ぞ ? 」 俺 は 商人 に 商品 箱 から 出した 治療 薬 を 見せる 。 「 これ が 奇跡 の 薬 です か 」

商人 は 治療 薬 の 蓋 を 外して 匂い を 嗅ぐ 。

「 確かに …… 昔 服用 した 薬 と 同じ 匂い が します ね 」 「…… わかる の か ? 」 こいつ も 薬屋 な の か ? と 、 疑問 に 思い 尋ねる と 、 商人 は 首 を 横 に 振る 。

「 いえ 、 ただ なんとなく です よ 」

わから ない の か よ 。

「 で 、 お前 は 何の 商人 な んだ ? 」 「 私 は 宝石 商 です よ 」 宝石 と いう と アレ だ よ な 。 この 世界 に も いる んだ な 。

大方 貴族 の アクセサリー と か を 商売 に して いる と いう ところ か 。

「 宝石 商 ね …… そんな 金持ち 御用達 の 商人 が 一 人 ? 」 金持ち 相手 の 商人 が 商売 を する の なら 、 それ 相応の 護衛 が 必要だ 。 なのに 一 人 旅 と は 怪しい 。

「 痛い ところ を 突きます ね 」 ハハハ と 軽く 笑い ながら 商人 は 答える 。

「 ピン から キリ まで います よ 。 厳密に 言う の なら 私 は アクセサリー 商 と でも 言う べきでしょう か 」

「 どこ が 違う んだ ? 」 「 では 私 の 商品 を 見て みます か ? 」 そう 言って アクセサリー 商 は 自身 の 荷物 袋 を 俺 に 見せて くれた 。 中 を 見る と 、 確かに ブローチ と か ネックレス と か が 入って いる 。 他 に ブレスレット か 。

しかし 、 使って いる 金属 は どうも 鉄 や 銅 が 目立つ 。 そして 嵌って いる 宝石 も …… なんて いう か 、 宝石 と 呼ぶ に は 些 か 貧弱だ 。 「 基本 的に 安物 しか ありません 」 「 は ぁ …… 商売 で 失敗 でも した の か ? 」 「 いえ 、 今回 扱って いる の が 稼ぎ の 低い 冒険 者 用 の アクセサリー でして 」 「 へ ー ……」

アクセサリー 商 の 話 に よる と 、 アクセサリー に は 魔法 の 付加 を 与えて 能力 を 補佐 する 効果 が ある らしい 。

「 ちなみに 一 個 どれ くらい の 金額 で 売れる んだ ? 」 「 そう です ねぇ …… この 攻撃 力 増強 の 鉄製 ブレスレット 一 つ で 銀貨 三〇 枚 程度 でしょう か 」 う …… 結構 高 めだ 。 俺 の 薬 は 治療 薬 でも そこ まで 高く 売れ ない 。

「 魔力 を 付与 すれば 一 個 あたり 銀貨 一〇〇 枚 は する でしょう ね 」

「 そう な の か 」

「 ええ 」

ふむ …… これ は 考える 余地 が ある 。

薬 の 販売 は 現在 、 頭打ち に ある 。 一応 は 完売 に 近く 、 反響 は 得て いる もの の 、 薬草 の 買い取り も 行って いる ので 利益 が そこ まで 出 ない 。 もう 一 々 採取 して いて は 間に合わ ない 。

行商 を する 前 なら 良かった かも しれ ない が 、 採取 し つつ 作る ので は 効率 が 悪い 。

「 そういう の は 細工 を 施して いる の か ? 」 「 そう です ねぇ …… 形 を 作る の は 良い です が 、 私 は これ に 魔力 付与 を 行います ので 、 そこ まで 含めれば 細工 でしょう か ね 」 …… なるほど 、 アクセサリー の 形 を 作り 、 魔法 を 付与 して 初めて 効果 を 発揮 する わけ か 。

魔力 付与 …… これ が 曲者 だ 。

嫌な 響き で も ある 。 なんて いう のだろう 。 薬 の 調合 に も 時々 混じる 単語 で も ある のだ 。

魔力 水 と 魂 癒 水 の 作り 方 に も 、 この 言葉 が よく 使われて いる 。 これ は 魔法 が 使え なければ 作れ ない こと を 意味 して いる のだ 。

「 ご しゅじん さま ー 、 なんか 来る よ 」

フィーロ が 若干 緊迫 した 声 を 出して 俺 に 注意 し 、 足 を 止める 。

俺 と ラフタリア は 、 止まった 馬車 から 急いで 外 の 様子 を 確認 した 。

する と 森 の 奥深く から 人影 が 現れた 。

全員 が それぞれ 武器 を 持ち 、 好意 的な 歓迎 と は 反対の 態度 で こちら に 向かって くる 。

格好 は かなり ばらばらだ が 、 それぞれ 鎧 を 着込み 、 野蛮 そうだ 。 どうも 山賊 と か そういう 類 の 連中 に 見える 。

「 盗賊 だ ! 」 アクセサリー 商 が 焦った ように 叫ぶ 。 「 へ へ へ …… お前 等 、 金目 の 物 を 置いて いき な 」

なんとも ありがちな 常 套句 に 半ば 呆れる 。

こういう の は アレ だ よ な 。 無言 で 襲撃 する こと に 意味 が ある んじゃ ない か ?

あ 、 フィーロ が 先 に 気付いた から 、 そのまま 襲撃 した の か 。 勝てる と か 舐めた こと 考えて いる ような 顔 して いる 。 もしくは 何 か 裏 が ある な 。

そう 言えば さっき の 村 で 凶悪な 盗賊 団 が 徒党 を 組んだ と か 危ない 話 を 耳 に した なぁ 。

「 知っている んだ ぞ ! この 馬車 に 宝石 商 が 乗って いる こと くらい ! 」 盗賊 の 連中 が 、 俺 達 の 方 に 怒鳴り 散らす 。 俺 は 馬車 内 で アクセサリー 商 に 顔 を 向ける 。

「 高値 で 売れる 代物 は ない と か 言って なかった か ? 」 「 はい …… 今回 の 売り物 に は ありません が ……」 恐る恐る アクセサリー 商 は 懐 に 手 を 入れて 、 何 か 大事 そうに 押さえて いる 。

「 高額で 取り引き さ れる アクセサリー が あり まして ね 」

「 なるほど …… それ が 目当て か 」

厄介な 客 を 乗せて しまった もん だ 。

「 安物 しか 扱って いない 商人 と いう ふれ込み なら 襲わ れる はず も ない と 護衛 費 を ケチ り まして 」 「 馬鹿 かお 前 は ! は ぁ …… 後 で 迷惑 料 を 請求 する から な 」

「…… わかりました 」 アクセサリー 商 は 渋い 顔 を し ながら 頷く 。

「 ラフタリア 、 フィーロ 、 敵 だ 」

「 はい ! 」 「 うん ! 」 俺 の 指示 に ラフタリア は 馬車 から 飛び出して 臨戦 態勢 を 取る 。 アクセサリー 商 を 引きずる ように して 、 俺 も 後 を 追う 。

「 絶対 に 俺 から 離れる な よ 」

「 は 、 はい ! 」 能力 解放 中 の 盾 から 戦闘 用 の 盾 に 変化 さ せる 。 「 あ 、 あなた は 盾 の ? 」 「 ああ ……」 神 鳥 の 馬車 の 持ち主 が 悪名高い 盾 の 勇者 だ と 知って 、 アクセサリー 商 の 奴 は 驚いて いる 。

「 なんだ ? 俺 達 と やろうって の か ? 」 「 ああ 、 降りかかる 火 の 粉 は 払わ ねば やって いけない ので ね 」 俺 は 盗賊 を 睨み付け ながら 答える 。

今回 の 戦闘 に おいて 重要な の は 、 敵 の 目的 を 達成 さ せ ない こと 。 それ は すなわち 、 アクセサリー 商 の 所持 する 物 を 奪わ れ ない ように する こと だ 。

「 ラフタリア 、 フィーロ 、 やれる か ? 」 「 ええ 、 やら ねば やられます 」 「 丁度 退屈だった の 」

「 そう か 、 じゃあ …… ヤレ ! 」 俺 の 命令 と 同時に 盗賊 も 武器 を 振りかざして 襲い掛かって くる 。 敵 の 数 は 見た 感じ で 一五 人 前後 。 それなり の 人数 だ 。

「 エアストシールド ! 」 走り抜けて くる 敵 に これ見よがしに 空中 に 盾 を 出す 。 そして 俺 は 徐に 次の スキル を 発動 さ せた 。

「 チェンジシールド ! 」 チェンジシールド は 、 エアストシールド と シールドプリズン で 出現 して いる 盾 を 俺 の 知る 盾 に 変化 さ せる スキル だ 。 俺 が 指示 した の は ビーニードルシールド 。

ビーニードルシールド の 専用 効果 は 針 の 盾 ( 小 ) と ハチ の 毒 ( 麻痺 )。

「 な 、 突然 盾 が ! ガハ ──」

走って くる 盗賊 の 一 人 の 顔面 に 突然 現れた 盾 に ぶつかり 、 盗賊 は 転び 、 痺れて 痙攣 する 。 上手く 専用 効果 が 作動 して くれて 助かった 。

「 シールドプリズン ! 」 「 なんだ こ ──」 そして 盾 の 檻 で 他の 盗賊 を 一 人 拘束 した 。

それぞれ 制限 時間 は ある 。

チェンジシールド の クールタイム は 三〇 秒 。 連続 で 使用 する の は 厳しい 。

けれど 、 数 は それ だけ 削れる ので 効果 は 高い 。

盗賊 が 三 名 ほど 俺 の 目の前 に 立ちはだかる 。 護衛 の くせ に 盾 しか 持って いない バカ と でも 思った のだろう 。 俺 は 商人 の 前 に 立ち 、 攻撃 に 備える 。

盾 を 構えた 所 に 火花 が 散り 、 盗賊 の 攻撃 は 金属 音 と 共に 跳ね返さ れる 。 どうやら 俺 の 防御 力 を 上回る 攻撃 力 が 無い らしい 。

今 装備 して いる 盾 は キメラヴァイパーシールド 。

専用 効果 は 蛇 の 毒 牙 ( 中 ) と フック 。

盾 に 施されて いる 蛇 の 彫刻 が 動き出し 、 俺 に 攻撃 を 仕掛けた 盗賊 達 に 噛み付く 。 蛇 の 毒 牙 は 俺 を 攻撃 した 敵 に 反撃 する 毒 の 攻撃 だ 。

「 グアアア ! 」 「 く 、 この 程度 ── ガハ ! 」 「 き 、 気分 が ……」 蛇 の 毒 牙 は そのまま 攻撃 して きた 相手 を 毒 に する 。 耐性 の ある 奴 に は 効果 が 薄い 。

人間 に 効果 が ある か 試して いない けれど 、 威力 は やはり 高い ようだ 。 決定 打 に は なら ない けど 。

俺 は 盾 から フック を 指示 。 盾 に 施さ れた 蛇 の 装飾 が 盗賊 の 一 人 を 縛り 上げた 。

この フック と いう 効果 、 攻撃 能力 は 無い が フック を 掛けられる 範囲 は 二 メートル 以内 、 物 を 引っ掛けたり 崖 を 上る とき に 役立つ 。 実際 盗賊 の 動き が 見る見る 悪く なり 倒れる 者 まで 出て きた 。


盾 の 勇者 の 成り 上がり 2 Chapter 13 (1) たて||ゆうしゃ||なり|あがり|chapter

十三 話 命 以外 の 全て を 奪う じゅうさん|はなし|いのち|いがい||すべて||うばう 「 いや ぁ …… 神 鳥 の 馬車 に 乗れる と は 私 も 幸運でした 」 ||かみ|ちょう||ばしゃ||のれる|||わたくし||こううんでした

「 神 鳥 です か ? かみ|ちょう|| 」 その 日 は 隣 の 町 に 行きたい と いう 商人 が 馬車 に 乗せて くれ と 言った ので 、 乗せて いた 。 |ひ||となり||まち||いき たい|||しょうにん||ばしゃ||のせて|||いった||のせて| 「 ご 存じ ない ? |ぞんじ| えっと 、 アナタ が 馬車 の 持ち主 です よ ね ? えっ と|||ばしゃ||もちぬし||| 隠して も わかります よ 」 かくして||わかり ます| 商人 は 世間話 を して いた ラフタリア で は なく 、 俺 を 指差す 。 しょうにん||せけんばなし||||||||おれ||ゆびさす

一応 ラフタリア に 馬車 の 主 を 装わ せ 、 俺 は 薬 の 調合 役 の フリ を して いた のだ が 。 いちおう|||ばしゃ||おも||よそおわ||おれ||くすり||ちょうごう|やく|||||||

「 そう だ が ……」

「 巷 で 有名に なって います よ 。 ちまた||ゆうめいに||い ます| 神 の 鳥 が 引く 馬車 が 奇跡 を 振りまいて 各地 で 商売 を して いる と 」 かみ||ちょう||ひく|ばしゃ||きせき||ふりまいて|かくち||しょうばい||||

ゴトゴト と 揺れる 車 内 から 、 俺 は フィーロ に 視線 を 向ける 。 ||ゆれる|くるま|うち||おれ||||しせん||むける

随分 高く 見られて いる んだ な 。 ずいぶん|たかく|み られて||| 本人 は ただ の 食いしん坊の 甘え た がり だ 。 ほんにん||||くいしんぼうの|あまえ|||

しかし 、 奇跡 と は 何の 事 を 指して いる の か よく わから ん 。 |きせき|||なんの|こと||さして||||||

ん ?

「 クエエエエエエエエエエエ ! 」 その フィーロ が 、 突然 奇声 を 上げて 爆走 し 始める 。 |||とつぜん|きせい||あげて|ばくそう||はじめる 「 うわ ! 」 車 内 に いた 俺 と ラフタリア と 商人 は 、 転がら ない ように 馬車 の 手すり に しがみ付く 。 くるま|うち|||おれ||||しょうにん||ころがら|||ばしゃ||てすり||しがみつく 「── ギャアアァァァァァ ……」

「── ヤス 様 ああ ぁぁ ぁぁ ぁ ……」 やす|さま||||

ガラララララララ !

車輪 が 大きな 音 を 立てて いた ので 外 の 状況 が よく 聞こえ ない 。 しゃりん||おおきな|おと||たてて|||がい||じょうきょう|||きこえ| たまに こういう 爆走 を フィーロ は する んだ よ なぁ 。 ||ばくそう||||||| 行商 を 始めて もう 四 回 目 か 。 ぎょうしょう||はじめて||よっ|かい|め| 気まぐれな 奴 だ 。 きまぐれな|やつ|

「 俺 達 だけ じゃ ない んだ から 気 を 付けろ よ 」 おれ|さとる||||||き||つけろ|

「 は ー い 、 じゃ なくて …… クエ ! |-|||| 」 商人 に 聞か れ ない ように 小声 で やり取り する 。 しょうにん||きか||||こごえ||やりとり| なんだか んだ で 喋る 魔物 で は 注目 を 浴びて しまう し 、 いら ぬ 厄介 事 を 招き かね ない 。 |||しゃべる|まもの|||ちゅうもく||あびて|||||やっかい|こと||まねき|| …… 既に 注目 は 浴びて いる ような 気 も する けど 。 すでに|ちゅうもく||あびて|||き|||

現に 商人 の 奴 、 俺 の 方 を 見て ビックリ して いる 。 げんに|しょうにん||やつ|おれ||かた||みて|びっくり||

「 人 語 を 解する と は 聞きました が 凄い です ね 」 じん|ご||かいする|||きき ました||すごい|| 「 俺 も そう 思う 」 おれ|||おもう

考えて みれば 人 の 話 を 理解 する の は 良い と して も 、 喋れる と か どれ だけ ハイスペック な んだ 。 かんがえて||じん||はなし||りかい||||よい||||しゃべれる|||||||

魔物 の 可能 性 の 高 さ と 見れば 良い のだろう 。 まもの||かのう|せい||たか|||みれば|よい| そういう 意味 で は 凄く 珍しい かも しれ ない 。 |いみ|||すごく|めずらしい|||

「 俺 達 は 普通に 薬 の 行商 や こうして 乗り合い 馬車 代わり の 仕事 を 何でも こなして いる だけ な のだ が な 」 おれ|さとる||ふつうに|くすり||ぎょうしょう|||のりあい|ばしゃ|かわり||しごと||なんでも|||||||

話 を 戻し 、 商人 に 答える 。 はなし||もどし|しょうにん||こたえる

「 病 で 苦しむ 人々 を 馬車 に 乗った 聖人 が 特別な 薬 を 飲ま せて 救った と 話題 に なって います よ 」 びょう||くるしむ|ひとびと||ばしゃ||のった|せいじん||とくべつな|くすり||のま||すくった||わだい|||い ます| 「 へ ー ……」 |-

あれって ちょっと 高い けど 、 一般 人 でも 手 が 届く 金額 の 治療 薬 な んだ が な 。 あれ って||たかい||いっぱん|じん||て||とどく|きんがく||ちりょう|くすり|||| ちなみに 症状 に 合わせて 薬草 を 変える こと も 可能だ 。 |しょうじょう||あわせて|やくそう||かえる|||かのうだ 俺 が 最初に 作った 治療 薬 は その 中 でも 万能 タイプ で 効能 が 低く 、 呼吸 器 系 に 若干 効果 が ある 程度 だ 。 おれ||さいしょに|つくった|ちりょう|くすり|||なか||ばんのう|たいぷ||こうのう||ひくく|こきゅう|うつわ|けい||じゃっかん|こうか|||ていど| 今 は 多種多様な 薬草 が 手 に 入って いる ので 、 用途 に 合わせて 作って いる 。 いま||たしゅたような|やくそう||て||はいって|||ようと||あわせて|つくって|

熱病 、 肺病 、 消化 器 系 、 皮膚 病 と 使う 薬草 に よって 効果 が 変わる 。 ねつびょう|はいびょう|しょうか|うつわ|けい|ひふ|びょう||つかう|やくそう|||こうか||かわる 一応 は 治療 薬 の 一括 くくり で 纏められて いる だけ だ 。 いちおう||ちりょう|くすり||いっかつ|||まとめ られて||| 中級 レシピ の 本 に は その 辺り が 事細かに 記載 されて いた 。 ちゅうきゅう|れしぴ||ほん||||あたり||ことこまかに|きさい|さ れて| 一応 盾 で 出た 技能 に も 混ぜる 薬草 の 種類 に よる アシスト が 表示 さ れる 。 いちおう|たて||でた|ぎのう|||まぜる|やくそう||しゅるい|||あしすと||ひょうじ||

「 ただ の 治療 薬 だ ぞ ? ||ちりょう|くすり|| 」 俺 は 商人 に 商品 箱 から 出した 治療 薬 を 見せる 。 おれ||しょうにん||しょうひん|はこ||だした|ちりょう|くすり||みせる 「 これ が 奇跡 の 薬 です か 」 ||きせき||くすり||

商人 は 治療 薬 の 蓋 を 外して 匂い を 嗅ぐ 。 しょうにん||ちりょう|くすり||ふた||はずして|におい||かぐ

「 確かに …… 昔 服用 した 薬 と 同じ 匂い が します ね 」 たしかに|むかし|ふくよう||くすり||おなじ|におい||し ます| 「…… わかる の か ? 」 こいつ も 薬屋 な の か ? ||くすりや||| と 、 疑問 に 思い 尋ねる と 、 商人 は 首 を 横 に 振る 。 |ぎもん||おもい|たずねる||しょうにん||くび||よこ||ふる

「 いえ 、 ただ なんとなく です よ 」

わから ない の か よ 。

「 で 、 お前 は 何の 商人 な んだ ? |おまえ||なんの|しょうにん|| 」 「 私 は 宝石 商 です よ 」 わたくし||ほうせき|しょう|| 宝石 と いう と アレ だ よ な 。 ほうせき||||||| この 世界 に も いる んだ な 。 |せかい|||||

大方 貴族 の アクセサリー と か を 商売 に して いる と いう ところ か 。 おおかた|きぞく||あくせさりー||||しょうばい|||||||

「 宝石 商 ね …… そんな 金持ち 御用達 の 商人 が 一 人 ? ほうせき|しょう|||かねもち|ごようたし||しょうにん||ひと|じん 」 金持ち 相手 の 商人 が 商売 を する の なら 、 それ 相応の 護衛 が 必要だ 。 かねもち|あいて||しょうにん||しょうばい||||||そうおうの|ごえい||ひつようだ なのに 一 人 旅 と は 怪しい 。 |ひと|じん|たび|||あやしい

「 痛い ところ を 突きます ね 」 いたい|||つき ます| ハハハ と 軽く 笑い ながら 商人 は 答える 。 ||かるく|わらい||しょうにん||こたえる

「 ピン から キリ まで います よ 。 ぴん||きり||い ます| 厳密に 言う の なら 私 は アクセサリー 商 と でも 言う べきでしょう か 」 げんみつに|いう|||わたくし||あくせさりー|しょう|||いう||

「 どこ が 違う んだ ? ||ちがう| 」 「 では 私 の 商品 を 見て みます か ? |わたくし||しょうひん||みて|み ます| 」 そう 言って アクセサリー 商 は 自身 の 荷物 袋 を 俺 に 見せて くれた 。 |いって|あくせさりー|しょう||じしん||にもつ|ふくろ||おれ||みせて| 中 を 見る と 、 確かに ブローチ と か ネックレス と か が 入って いる 。 なか||みる||たしかに|ぶろーち|||ねっくれす||||はいって| 他 に ブレスレット か 。 た|||

しかし 、 使って いる 金属 は どうも 鉄 や 銅 が 目立つ 。 |つかって||きんぞく|||くろがね||どう||めだつ そして 嵌って いる 宝石 も …… なんて いう か 、 宝石 と 呼ぶ に は 些 か 貧弱だ 。 |かん って||ほうせき|||||ほうせき||よぶ|||さ||ひんじゃくだ 「 基本 的に 安物 しか ありません 」 きほん|てきに|やすもの||あり ませ ん 「 は ぁ …… 商売 で 失敗 でも した の か ? ||しょうばい||しっぱい|||| 」 「 いえ 、 今回 扱って いる の が 稼ぎ の 低い 冒険 者 用 の アクセサリー でして 」 |こんかい|あつかって||||かせぎ||ひくい|ぼうけん|もの|よう||あくせさりー| 「 へ ー ……」 |-

アクセサリー 商 の 話 に よる と 、 アクセサリー に は 魔法 の 付加 を 与えて 能力 を 補佐 する 効果 が ある らしい 。 あくせさりー|しょう||はなし||||あくせさりー|||まほう||ふか||あたえて|のうりょく||ほさ||こうか|||

「 ちなみに 一 個 どれ くらい の 金額 で 売れる んだ ? |ひと|こ||||きんがく||うれる| 」 「 そう です ねぇ …… この 攻撃 力 増強 の 鉄製 ブレスレット 一 つ で 銀貨 三〇 枚 程度 でしょう か 」 ||||こうげき|ちから|ぞうきょう||てつせい||ひと|||ぎんか|みっ|まい|ていど|| う …… 結構 高 めだ 。 |けっこう|たか| 俺 の 薬 は 治療 薬 でも そこ まで 高く 売れ ない 。 おれ||くすり||ちりょう|くすり||||たかく|うれ|

「 魔力 を 付与 すれば 一 個 あたり 銀貨 一〇〇 枚 は する でしょう ね 」 まりょく||ふよ||ひと|こ||ぎんか|ひと|まい||||

「 そう な の か 」

「 ええ 」

ふむ …… これ は 考える 余地 が ある 。 |||かんがえる|よち||

薬 の 販売 は 現在 、 頭打ち に ある 。 くすり||はんばい||げんざい|あたまうち|| 一応 は 完売 に 近く 、 反響 は 得て いる もの の 、 薬草 の 買い取り も 行って いる ので 利益 が そこ まで 出 ない 。 いちおう||かんばい||ちかく|はんきょう||えて||||やくそう||かいとり||おこなって|||りえき||||だ| もう 一 々 採取 して いて は 間に合わ ない 。 |ひと||さいしゅ||||まにあわ|

行商 を する 前 なら 良かった かも しれ ない が 、 採取 し つつ 作る ので は 効率 が 悪い 。 ぎょうしょう|||ぜん||よかった|||||さいしゅ|||つくる|||こうりつ||わるい

「 そういう の は 細工 を 施して いる の か ? |||さいく||ほどこして||| 」 「 そう です ねぇ …… 形 を 作る の は 良い です が 、 私 は これ に 魔力 付与 を 行います ので 、 そこ まで 含めれば 細工 でしょう か ね 」 |||かた||つくる|||よい|||わたくし||||まりょく|ふよ||おこない ます||||ふくめれば|さいく||| …… なるほど 、 アクセサリー の 形 を 作り 、 魔法 を 付与 して 初めて 効果 を 発揮 する わけ か 。 |あくせさりー||かた||つくり|まほう||ふよ||はじめて|こうか||はっき|||

魔力 付与 …… これ が 曲者 だ 。 まりょく|ふよ|||くせもの|

嫌な 響き で も ある 。 いやな|ひびき||| なんて いう のだろう 。 薬 の 調合 に も 時々 混じる 単語 で も ある のだ 。 くすり||ちょうごう|||ときどき|まじる|たんご||||

魔力 水 と 魂 癒 水 の 作り 方 に も 、 この 言葉 が よく 使われて いる 。 まりょく|すい||たましい|いや|すい||つくり|かた||||ことば|||つかわ れて| これ は 魔法 が 使え なければ 作れ ない こと を 意味 して いる のだ 。 ||まほう||つかえ||つくれ||||いみ|||

「 ご しゅじん さま ー 、 なんか 来る よ 」 |||-||くる|

フィーロ が 若干 緊迫 した 声 を 出して 俺 に 注意 し 、 足 を 止める 。 ||じゃっかん|きんぱく||こえ||だして|おれ||ちゅうい||あし||とどめる

俺 と ラフタリア は 、 止まった 馬車 から 急いで 外 の 様子 を 確認 した 。 おれ||||とまった|ばしゃ||いそいで|がい||ようす||かくにん|

する と 森 の 奥深く から 人影 が 現れた 。 ||しげる||おくふかく||ひとかげ||あらわれた

全員 が それぞれ 武器 を 持ち 、 好意 的な 歓迎 と は 反対の 態度 で こちら に 向かって くる 。 ぜんいん|||ぶき||もち|こうい|てきな|かんげい|||はんたいの|たいど||||むかって|

格好 は かなり ばらばらだ が 、 それぞれ 鎧 を 着込み 、 野蛮 そうだ 。 かっこう||||||よろい||きこみ|やばん|そう だ どうも 山賊 と か そういう 類 の 連中 に 見える 。 |さんぞく||||るい||れんちゅう||みえる

「 盗賊 だ ! とうぞく| 」 アクセサリー 商 が 焦った ように 叫ぶ 。 あくせさりー|しょう||あせった||さけぶ 「 へ へ へ …… お前 等 、 金目 の 物 を 置いて いき な 」 |||おまえ|とう|かねめ||ぶつ||おいて||

なんとも ありがちな 常 套句 に 半ば 呆れる 。 ||とわ|とうく||なかば|あきれる

こういう の は アレ だ よ な 。 無言 で 襲撃 する こと に 意味 が ある んじゃ ない か ? むごん||しゅうげき||||いみ|||||

あ 、 フィーロ が 先 に 気付いた から 、 そのまま 襲撃 した の か 。 |||さき||きづいた|||しゅうげき||| 勝てる と か 舐めた こと 考えて いる ような 顔 して いる 。 かてる|||なめた||かんがえて|||かお|| もしくは 何 か 裏 が ある な 。 |なん||うら|||

そう 言えば さっき の 村 で 凶悪な 盗賊 団 が 徒党 を 組んだ と か 危ない 話 を 耳 に した なぁ 。 |いえば|||むら||きょうあくな|とうぞく|だん||ととう||くんだ|||あぶない|はなし||みみ|||

「 知っている んだ ぞ ! しっている|| この 馬車 に 宝石 商 が 乗って いる こと くらい ! |ばしゃ||ほうせき|しょう||のって||| 」 盗賊 の 連中 が 、 俺 達 の 方 に 怒鳴り 散らす 。 とうぞく||れんちゅう||おれ|さとる||かた||どなり|ちらす 俺 は 馬車 内 で アクセサリー 商 に 顔 を 向ける 。 おれ||ばしゃ|うち||あくせさりー|しょう||かお||むける

「 高値 で 売れる 代物 は ない と か 言って なかった か ? たかね||うれる|しろもの|||||いって|| 」 「 はい …… 今回 の 売り物 に は ありません が ……」 |こんかい||うりもの|||あり ませ ん| 恐る恐る アクセサリー 商 は 懐 に 手 を 入れて 、 何 か 大事 そうに 押さえて いる 。 おそるおそる|あくせさりー|しょう||ふところ||て||いれて|なん||だいじ|そう に|おさえて|

「 高額で 取り引き さ れる アクセサリー が あり まして ね 」 こうがくで|とりひき|||あくせさりー||||

「 なるほど …… それ が 目当て か 」 |||めあて|

厄介な 客 を 乗せて しまった もん だ 。 やっかいな|きゃく||のせて|||

「 安物 しか 扱って いない 商人 と いう ふれ込み なら 襲わ れる はず も ない と 護衛 費 を ケチ り まして 」 やすもの||あつかって||しょうにん|||ふれこみ||おそわ||||||ごえい|ひ|||| 「 馬鹿 かお 前 は ! ばか||ぜん| は ぁ …… 後 で 迷惑 料 を 請求 する から な 」 ||あと||めいわく|りょう||せいきゅう|||

「…… わかりました 」 わかり ました アクセサリー 商 は 渋い 顔 を し ながら 頷く 。 あくせさりー|しょう||しぶい|かお||||うなずく

「 ラフタリア 、 フィーロ 、 敵 だ 」 ||てき|

「 はい ! 」 「 うん ! 」 俺 の 指示 に ラフタリア は 馬車 から 飛び出して 臨戦 態勢 を 取る 。 おれ||しじ||||ばしゃ||とびだして|りんせん|たいせい||とる アクセサリー 商 を 引きずる ように して 、 俺 も 後 を 追う 。 あくせさりー|しょう||ひきずる|||おれ||あと||おう

「 絶対 に 俺 から 離れる な よ 」 ぜったい||おれ||はなれる||

「 は 、 はい ! 」 能力 解放 中 の 盾 から 戦闘 用 の 盾 に 変化 さ せる 。 のうりょく|かいほう|なか||たて||せんとう|よう||たて||へんか|| 「 あ 、 あなた は 盾 の ? |||たて| 」 「 ああ ……」 神 鳥 の 馬車 の 持ち主 が 悪名高い 盾 の 勇者 だ と 知って 、 アクセサリー 商 の 奴 は 驚いて いる 。 かみ|ちょう||ばしゃ||もちぬし||あくめいたかい|たて||ゆうしゃ|||しって|あくせさりー|しょう||やつ||おどろいて|

「 なんだ ? 俺 達 と やろうって の か ? おれ|さとる||やろう って|| 」 「 ああ 、 降りかかる 火 の 粉 は 払わ ねば やって いけない ので ね 」 |ふりかかる|ひ||こな||はらわ||||| 俺 は 盗賊 を 睨み付け ながら 答える 。 おれ||とうぞく||にらみつけ||こたえる

今回 の 戦闘 に おいて 重要な の は 、 敵 の 目的 を 達成 さ せ ない こと 。 こんかい||せんとう|||じゅうような|||てき||もくてき||たっせい|||| それ は すなわち 、 アクセサリー 商 の 所持 する 物 を 奪わ れ ない ように する こと だ 。 |||あくせさりー|しょう||しょじ||ぶつ||うばわ||||||

「 ラフタリア 、 フィーロ 、 やれる か ? 」 「 ええ 、 やら ねば やられます 」 |||やられ ます 「 丁度 退屈だった の 」 ちょうど|たいくつだった|

「 そう か 、 じゃあ …… ヤレ ! 」 俺 の 命令 と 同時に 盗賊 も 武器 を 振りかざして 襲い掛かって くる 。 おれ||めいれい||どうじに|とうぞく||ぶき||ふりかざして|おそいかかって| 敵 の 数 は 見た 感じ で 一五 人 前後 。 てき||すう||みた|かんじ||いちご|じん|ぜんご それなり の 人数 だ 。 ||にんずう|

「 エアストシールド ! 」 走り抜けて くる 敵 に これ見よがしに 空中 に 盾 を 出す 。 はしりぬけて||てき||これみよがしに|くうちゅう||たて||だす そして 俺 は 徐に 次の スキル を 発動 さ せた 。 |おれ||おもむろに|つぎの|||はつどう||

「 チェンジシールド ! 」 チェンジシールド は 、 エアストシールド と シールドプリズン で 出現 して いる 盾 を 俺 の 知る 盾 に 変化 さ せる スキル だ 。 ||||||しゅつげん|||たて||おれ||しる|たて||へんか|||| 俺 が 指示 した の は ビーニードルシールド 。 おれ||しじ||||

ビーニードルシールド の 専用 効果 は 針 の 盾 ( 小 ) と ハチ の 毒 ( 麻痺 )。 ||せんよう|こうか||はり||たて|しょう||はち||どく|まひ

「 な 、 突然 盾 が ! |とつぜん|たて| ガハ ──」

走って くる 盗賊 の 一 人 の 顔面 に 突然 現れた 盾 に ぶつかり 、 盗賊 は 転び 、 痺れて 痙攣 する 。 はしって||とうぞく||ひと|じん||がんめん||とつぜん|あらわれた|たて|||とうぞく||ころび|しびれて|けいれん| 上手く 専用 効果 が 作動 して くれて 助かった 。 うまく|せんよう|こうか||さどう|||たすかった

「 シールドプリズン ! 」 「 なんだ こ ──」 そして 盾 の 檻 で 他の 盗賊 を 一 人 拘束 した 。 |たて||おり||たの|とうぞく||ひと|じん|こうそく|

それぞれ 制限 時間 は ある 。 |せいげん|じかん||

チェンジシールド の クールタイム は 三〇 秒 。 ||||みっ|びょう 連続 で 使用 する の は 厳しい 。 れんぞく||しよう||||きびしい

けれど 、 数 は それ だけ 削れる ので 効果 は 高い 。 |すう||||けずれる||こうか||たかい

盗賊 が 三 名 ほど 俺 の 目の前 に 立ちはだかる 。 とうぞく||みっ|な||おれ||めのまえ||たちはだかる 護衛 の くせ に 盾 しか 持って いない バカ と でも 思った のだろう 。 ごえい||||たて||もって||ばか|||おもった| 俺 は 商人 の 前 に 立ち 、 攻撃 に 備える 。 おれ||しょうにん||ぜん||たち|こうげき||そなえる

盾 を 構えた 所 に 火花 が 散り 、 盗賊 の 攻撃 は 金属 音 と 共に 跳ね返さ れる 。 たて||かまえた|しょ||ひばな||ちり|とうぞく||こうげき||きんぞく|おと||ともに|はねかえさ| どうやら 俺 の 防御 力 を 上回る 攻撃 力 が 無い らしい 。 |おれ||ぼうぎょ|ちから||うわまわる|こうげき|ちから||ない|

今 装備 して いる 盾 は キメラヴァイパーシールド 。 いま|そうび|||たて||

専用 効果 は 蛇 の 毒 牙 ( 中 ) と フック 。 せんよう|こうか||へび||どく|きば|なか||

盾 に 施されて いる 蛇 の 彫刻 が 動き出し 、 俺 に 攻撃 を 仕掛けた 盗賊 達 に 噛み付く 。 たて||ほどこさ れて||へび||ちょうこく||うごきだし|おれ||こうげき||しかけた|とうぞく|さとる||かみつく 蛇 の 毒 牙 は 俺 を 攻撃 した 敵 に 反撃 する 毒 の 攻撃 だ 。 へび||どく|きば||おれ||こうげき||てき||はんげき||どく||こうげき|

「 グアアア ! 」 「 く 、 この 程度 ── ガハ ! ||ていど| 」 「 き 、 気分 が ……」 |きぶん| 蛇 の 毒 牙 は そのまま 攻撃 して きた 相手 を 毒 に する 。 へび||どく|きば|||こうげき|||あいて||どく|| 耐性 の ある 奴 に は 効果 が 薄い 。 たいせい|||やつ|||こうか||うすい

人間 に 効果 が ある か 試して いない けれど 、 威力 は やはり 高い ようだ 。 にんげん||こうか||||ためして|||いりょく|||たかい| 決定 打 に は なら ない けど 。 けってい|だ|||||

俺 は 盾 から フック を 指示 。 おれ||たて||||しじ 盾 に 施さ れた 蛇 の 装飾 が 盗賊 の 一 人 を 縛り 上げた 。 たて||ほどこさ||へび||そうしょく||とうぞく||ひと|じん||しばり|あげた

この フック と いう 効果 、 攻撃 能力 は 無い が フック を 掛けられる 範囲 は 二 メートル 以内 、 物 を 引っ掛けたり 崖 を 上る とき に 役立つ 。 ||||こうか|こうげき|のうりょく||ない||||かけ られる|はんい||ふた|めーとる|いない|ぶつ||ひっかけたり|がけ||のぼる|||やくだつ 実際 盗賊 の 動き が 見る見る 悪く なり 倒れる 者 まで 出て きた 。 じっさい|とうぞく||うごき||みるみる|わるく||たおれる|もの||でて|