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盾の勇者成りがり02, 盾の勇者の成り上がり2 Chapter 09 (3)

盾 の 勇者 の 成り 上がり 2 Chapter 09 (3)

何 か 奢って くれる の か ? 」 「 そんな ところ だ 。 それ で 、 大きな 鉄板 と か を 用意 でき ない か ? 」 「 ん ? そんな もの を 何 に 使う んだ ? 」 「 料理 に 使う んだ よ 」 「 アン ちゃん の 手 料理 か ? ちょっと 期待 して いる の と は 違う んだ が 」

「 なんだ よ 」

ガッカリ した 表情 の 親父 に ちょっと ムッと する 。

「 じゃあ ラフタリア 、 市場 で 炭 と 、 適当に 野菜 、 肉 を 買って きて くれ 、 フィーロ の 食欲 を 考えて 五 人 分 くらい な 」

「 わかりました 」 銀貨 を 渡し 、 ラフタリア に 買い物 に 行か せる 。

「 ゴッハン ~ ゴッハン ~」

フィーロ の テンション も 上がり 、 糸 巻き 機 が グルグル と 回って いく 。

それ から しばらく して 魔法 屋 が 回す の を やめ させる 。

「 そろそろ 良い かしら ね 。 回す の を やめて 良い わ よ 」

「 もっと 回したら ごはん 増える かな ? 」 「 増え ない 。 もう 回す な 」

「 は ~ い 」

フィーロ は 魔物 の 姿 で 俺 の 元 へ 戻って くる 。

「 ご しゅじん さま ~ ごはん 」

「 まだ だ 。 服 が 出来て ないだ ろ 」

「 えー ……」

フィーロ は 非常に 残念 そうな 声 を 出す 。 そもそも ラフタリア が まだ 戻って いない のだ から 、 ご飯 も クソ も ない 。 と いう か …… この 無邪気 さ 、 本当に 子供 みたいだ な 。

「 店 を 出る とき に は 人 の 姿 に 戻る んだ ぞ 」

「 は ー い 」

本当に わかって いる の か ?

不安だ 。 これ が 子供 を 持った 親 の 気持ちって 奴 ? まさか 。

「 後 は これ を 布 に して から 服 に すれば 完成 ね 」

魔法 屋 は 出来上がった 糸 を 俺 達 に 見せる 。

「 布 の 方 は 機織り を して くれる 人 に 頼めば なんとか なる だ ろ 」

「 そい つ に は あて が ある 。 付いて き な 」

「 じゃあ 、 買い物 に 出かけた お 嬢ちゃん が 戻って きたら なんて 言えば 良い かしら ? 」 「 城下町 を 出る 所 に ある 門 で 待って いて くれ と 伝えて 欲しい 」 「 わかった わ 」

武器 屋 の 親父 の 先導 で 、 俺 達 は 魔法 屋 を 後 に する 。

「 料金 は 後 で 武器 屋 から 頂く わ よ ~」

「…… 幾ら くらい に なり そうな んだ ? 」 非常に 気 に なる ので 尋ねて みる 。 「 魔力 の 糸 化 の 事 ? 水晶 が ちょっと 値 が 張る の よ 。 勇者 様 に は 手伝って もらった し 、 素材 も 提供 して もらった から 今回 は タダ で 良い わ 」

「 助かる 」

これ で 銀貨 五〇 枚 と か だったら 割に 合わ ない と 思った だろう し 。

で 、 武器 屋 と 一緒に 機 はた織り を して くれる 人 の 所 に 行き 、 糸 を 布 に して くれる と いう 話 に なった 。

「 珍しい 素材 だ から 、 こっち も 色々 と やら なきゃ ダメっぽい なぁ …… たぶん 、 今日 の 夕方 に は 出来上がる から 、 今 の うち に 洋裁 屋 に 行って サイズ を 測る と 良い よ 。 後 で 届け とく 」

と の 事 な ので 、 俺 達 は そのまま 洋裁 屋 に 行く 。

服 一 着 が 出来る のに こんなに も 時間 が 掛かる と は …… かなり 大変だ 。

「 わ ぁ …… 凄く かわいい 子 です ね 」

洋裁 屋 に は 頭 に スカーフ を 巻いた メガネ の 女の子 の 店員 が いた 。

ちょっと 地味な 印象 を 受ける 。 なんて いう のだろう 。 俺 の 世界 だったら 同人 誌 と か 書いて そうな イメージ の 大人 しい 系 、 美 少女って 感じ 。 「 羽 が 生えて いて 天使 みたい 。 亜人 に も 似た の が いる けど …… それ より も 整って いる わ ね 」

「 そう な の か ? 」 親父 に 聞く と 肩 を 上げられた 。 「 羽 の 生えた 亜人 さん は 、 足 と か 手 と か 、 他の 所 に も 鳥 の ような 特徴 が ある の よ 。 だけど この 子 は 羽 以外 に それ らしい の は 無くて 凄い わ 」

「 ん ~? 」 フィーロ は 首 を 傾けて 洋裁 屋 の 女の子 を 見上げる 。 「 ああ 、 コイツ は 魔物 な んだ 。 人 に 化けて いる 。 本当の 姿 だ と 普通の 服 じゃ 破ける んだ 」

「 へ ぇ …… じゃあ 依頼 は 魔力 化 する 布 の 洋裁 ね 。 面白い わ ぁ 」

なんか メガネ が 輝いて る 。 やっぱり この 子 、 俺 の いた 世界 じゃ オタク に 該当 する タイプ だ 。

似た ような 知り合い が 同人 誌 即売 会 で は 販売 する 側 に いる ので 懐かしい 。

もちろん 俺 は その 子 から サークル 参加 の 入場 券 を もらって 度々 入って いた ので 、 親しみ やすい タイプ で も ある 。

「 素材 が 良い から シンプルに ワンピース と か が 良い かも 。 後 は 魔力 化 して も 影響 を 受け そうに ない アクセント が あれば 完璧 ! 」 マント を 羽織った フィーロ を メジャー で 採寸 して いく 。 「 魔物 化 した 時 の 姿 が 見た いわ ! 」 「 へ ? 」 フィーロ が 困り 顔 で 俺 の 方 を 見て くる 。 うん 、 俺 も なんか 空気 に 飲ま れ そう 。

「 ここ じゃ ギリギリ だ な 」

天井 の 高 さ が 二 メートル 弱 しか ない 洋裁 屋 じゃ 、 フィーロ が 元 の 姿 に 戻った 時 に 天井 に 頭 が ぶつかる 。

「 座って 戻る ? 」 「 それ で 良い だ ろ 」 フィーロ は 天井 を 気 に し ながら 魔物 の 姿 に 戻り 、 洋裁 屋 の 女の子 を 見つめる 。

「 ギャップ が 良い アクセント ね ! 」 フィーロ の 本当の 姿 に も 動じ ない と は …… この 洋裁 屋 、 できる ! 「 と なる と リボン を 付けて アクセント に する わ 」

フィーロ の 首 回り を 測り 、 洋裁 屋 は 服 の 設計 を 始めた 。

「 じゃあ 素材 が 届く の を 待って いる から ! 」 「 コイツ は 良い 職人 な んだ ぜ 」 「 だろう な 」

ああいう タイプ は 一 度 火 が 点 つく と 凝る タイプ だ 。 仕事 は 必ず やり遂げる だろう 。

「 ま 、 明日 に は 完成 して いる だろう な 」

「 早い な 。 それ より も 結局 金額 は 幾ら に なる んだ ? 合計 だ 」

「 アン ちゃん に は どれ も 原価 で 提供 した と して …… 銀貨 四〇 枚って ところ だろう なぁ ……」 「 フィーロ 、 わかって いる な 。 お前 に は 銀貨 三四〇 枚 も の 大金 を 掛けた んだ 。 相応に 働いて 返して もらう ぞ 」

「 は ー い ! 」 本当に わかって いる の か ? 人 型 に 戻った フィーロ と 一緒に 洋裁 屋 から 出た 。

とにかく やる べき こと は 大体 終わった ので 、 城下町 の 門 で 待って いる ラフタリア と 合流 しよう 。

「 ナオフミ 様 、 言わ れた 通り の 食 材 を 買って きました よ 」 「 フィーロ に は 銀貨 三四〇 枚 掛かった 。 ラフタリア は もっと 安かった 」

「 私 が 安い 女 みたいな 言い 方 し ないで ください よ 」

は ぁ …… これ で やっていく しか ない か 。

「 じゃあ 親父 、 鉄板 を 持ってきて くれ 。 フィーロ 、 お前 は 一緒に 行って 荷車 を 武器 屋 の 前 に 付けて 運んで くるんだ 」

「 うん ! 」 「 お うよ 」 フィーロ は トテトテ と 武器 屋 の 親父 と 一緒に 行き 、 しばらく する と 荷車 を 引いて 帰って 来た 。

…… なんで 人 の 姿 で 引いて くる か な 。

荷車 に は 俺 の 想像 の 範囲 内 の 鉄板 が 入れて ある 。

「 よし 、 じゃあ 城 を 出て 、 草原 の 方 に ある 川原 に 行く ぞ 」

そうして 川原 に 到着 した 。

俺 は 早速 、 石 を 積んで 鉄板 を 置き 、 下 に 炭 を 敷いて から 火 を 点 つける 。

「 ラフタリア と 親父 は 火 を 見て おいて くれ 」

「 あ 、 ああ ……」

「 はい 」

曲がりなりにも 武器 屋 の 親父 だ 。 火 の 管理 は お手の物 の はずだ 。

「 フィーロ は ? 」 「 お前 は そう だ な …… バルーン が 近寄って こ ない か 見張って いろ 」 「 は ー い ! 」 変に 好奇心 を 働か されて フィーロ に 参加 さ れる と 失敗 し そうだ から 、 別の 仕事 を さ せて おく 。 俺 は ラフタリア が 調達 した 野菜 や 肉 を 適度な 大き さ に ナイフ で 切り 、 鉄 串 を 通す 。

「 アン ちゃん 、 炭 の 準備 が できた ぞ 」

「 ああ 」

親父 と ラフタリア が 指示 通り に 鉄板 を 熱く して くれた ので 、 鉄板 の 上 に 脂身 の 肉 を 先 に 乗せて 油 を 滲ま せる 。 それ から 野菜 や 肉 を ばら 撒き 、 隅 の 方 で 直 火 で 鉄 串 に 刺した 物 を 焼いて 転がす 。

「 アン ちゃん 器用だ な ー 」

作業 用 の ナイフ や 木 の 棒 を 使って 肉 や 野菜 を 焦げ ない ように ひっくり返す 。

「 まあ 、 こんな ところ だろう 」

そう 、 川原 で バーベキュー が 今日 の 昼 飯 兼 フィーロ へ の ご 褒美 だ 。

「 フィーロ 、 できた ぞ 」

「 は ー い 」

匂い で 既に 涎 を 垂らして いた フィーロ が やってきて 俺 の 渡した フォーク を 使って 肉 を 食べる 。

「 わ ぁ ! 凄く 美味しい ! 」 パクパク と フィーロ は 焼き上がった 肉 や 野菜 を 口 に 放り込んで いく 。 「 コラ 、 みんな の 分 も ある んだ から 全部 食う な よ 」

「 ふ ぁ ー い 」

頬張り ながら 頷く フィーロ 。 本当に わかって いる の か ?

「 そんな わけだ 。 ラフタリア と 親父 も 食え 」

「 はい 」

「 お うよ 」

俺 の 渡した 葉っぱ を 小 皿 代わり に 、 ラフタリア と 親父 も 俺 が 焼く 肉 と 野菜 を 食べ 始める 。

「 お 、 こりゃ あ 美味 い 。 ただ の 焼いた 肉 が こんなに 美味しい なんて 驚いた 」

「 何故 か ナオフミ 様 が 作る 料理 は 不思議 と 美味しい んです よ ね 」

「 世辞 と して 受け取って おく 」

「 お世辞 じゃ ねえ よ 。 これ 、 店 が 開ける 次元 じゃ ない か ? 」 親父 が 首 を 傾げ ながら 料理 を ついばむ 。 「 理由 と して 考えられる の は 習得 した 料理 スキル の 所 為 だろう な 」 「 盾 の 力 か ? 」 「 ま 、 そんな ところ だ 」 「 不思議な 盾 だ よ なぁ 。 本当に 羨ま しく なって 来た ぜ 」

「 外せ ねえ し 、 かなり 不便な んだ ぞ 」

攻撃 力無い し ……。

「 アン ちゃん も 大分 強く なって きた んじゃ ない か ? 」 「 どう だ か な 」 世界中 を 巡って 、 様々な 魔物 や 素材 を 武器 に 吸わ せ 、 成長 さ せて 強く なる 。

正直な ところ 、 どれ だけ の 種類 が ある の か 未 だに 見当 が つか ない 。

盾 を どこ まで 育てたら 良い の か すら わから ない 。

だが 、 怠けて いれば 厄災 の 波 が やってくる 。 それ も 何 回 来る かも わかって いない んだ 。 既に 二 回 。 最終 的に 五 回 な の か 、 十 回 な の か 、 百 回 な の か 、 わから ない 事 だらけ だ 。

どちら に して も 今 はやる べき 事 を やる しか ない 。

…… そう いえば 、 カースシリーズ と いう 盾 に ついて も 気 に なる ところ だ 。

ラフタリア が 奪わ れ そうに なった あの 時 、 盾 を 侵食 して 解放 さ れた はずの カースシリーズ と いう 盾 。 あれ から 俺 は 何度 も ツリー を 探して みた 。

しかし 、 どれ だけ 探して も 見つから ない 。

ヘルプ で 呼び出そう と する 。

カースシリーズ

触れる こと さえ 、 はばから れる 。

ただ この 一 文 で 終わって いる 。 しかも 何度 も 調べる と 、 視界 に 電撃 が 走り 文字 が 変わる のだ 。

カースシリーズ

手 を 染め し 者 に それ 相応の 力 と 呪い を 授ける 武具 。 勇者 よ 、 触れる こと なかれ 。

だ から 、 探して も 見つから ない この 武器 を 俺 は 後回し に する こと に した 。

いずれ 、 必要に なった とき に 出て くる の かも しれ ない 。 そんな 限ら れた 条件 の 盾 な のだろう 。

「 ご しゅじん さま ー お 肉 なくなった 」

「 なに ! 」 見る と 既に 肉 が ない 。 鉄 串 に 刺した 奴 も 既に みんな が 食べ 切って いた 。

残って いる の は 野菜 だけ だ 。

「 もう お 仕舞い ? フィーロ 食べ 足りない 」

「 は ぁ …… じゃあ 草原 を 抜けた 森 に いる ウサピル を 五 匹 くらい 獲って 来い 。 追加 で 焼いて やる 」

「 は ー い ! 」 フィーロ は 全速力 で 森 に まで 走って 行った 。 「 いや ぁ 、 美味 い 。 こりゃ あ 得 を した な 」

「 そう 思う なら 服 の 代金 を 割り引け 」

「 これ 以上 割り引いたら こっち が 大 損だ ぞ 、 アン ちゃん 」

まあ 、 こんな 感じ で 今日 は 夕方 近く まで 川原 で バーベキュー を して 一 日 を 終えた 。

ちなみに フィーロ は ウサピル を 一〇 匹 ほど 捕獲 して きた 。

俺 に 至って は 殆ど 食べる 暇 も なく 、 ウサピル の 解体 と 焼肉 作り で 終わった 。


盾 の 勇者 の 成り 上がり 2 Chapter 09 (3) たて||ゆうしゃ||なり|あがり|chapter Rise of the Shield Heroes 2 Kapitel 09 (3) Rise of the Shield Heroes 2 Chapter 09 (3)

何 か 奢って くれる の か ? なん||しゃ って||| 」 「 そんな ところ だ 。 それ で 、 大きな 鉄板 と か を 用意 でき ない か ? ||おおきな|てっぱん||||ようい||| 」 「 ん ? そんな もの を 何 に 使う んだ ? |||なん||つかう| 」 「 料理 に 使う んだ よ 」 りょうり||つかう|| 「 アン ちゃん の 手 料理 か ? |||て|りょうり| ちょっと 期待 して いる の と は 違う んだ が 」 |きたい||||||ちがう||

「 なんだ よ 」

ガッカリ した 表情 の 親父 に ちょっと ムッと する 。 がっかり||ひょうじょう||おやじ|||むっと|

「 じゃあ ラフタリア 、 市場 で 炭 と 、 適当に 野菜 、 肉 を 買って きて くれ 、 フィーロ の 食欲 を 考えて 五 人 分 くらい な 」 ||いちば||すみ||てきとうに|やさい|にく||かって|||||しょくよく||かんがえて|いつ|じん|ぶん||

「 わかりました 」 わかり ました 銀貨 を 渡し 、 ラフタリア に 買い物 に 行か せる 。 ぎんか||わたし|||かいもの||いか|

「 ゴッハン ~ ゴッハン ~」

フィーロ の テンション も 上がり 、 糸 巻き 機 が グルグル と 回って いく 。 ||てんしょん||あがり|いと|まき|き||ぐるぐる||まわって|

それ から しばらく して 魔法 屋 が 回す の を やめ させる 。 ||||まほう|や||まわす||||さ せる

「 そろそろ 良い かしら ね 。 |よい|| 回す の を やめて 良い わ よ 」 まわす||||よい||

「 もっと 回したら ごはん 増える かな ? |まわしたら||ふえる| 」 「 増え ない 。 ふえ| もう 回す な 」 |まわす|

「 は ~ い 」

フィーロ は 魔物 の 姿 で 俺 の 元 へ 戻って くる 。 ||まもの||すがた||おれ||もと||もどって|

「 ご しゅじん さま ~ ごはん 」

「 まだ だ 。 服 が 出来て ないだ ろ 」 ふく||できて||

「 えー ……」

フィーロ は 非常に 残念 そうな 声 を 出す 。 ||ひじょうに|ざんねん|そう な|こえ||だす そもそも ラフタリア が まだ 戻って いない のだ から 、 ご飯 も クソ も ない 。 ||||もどって||||ごはん||くそ|| と いう か …… この 無邪気 さ 、 本当に 子供 みたいだ な 。 ||||むじゃき||ほんとうに|こども||

「 店 を 出る とき に は 人 の 姿 に 戻る んだ ぞ 」 てん||でる||||じん||すがた||もどる||

「 は ー い 」 |-|

本当に わかって いる の か ? ほんとうに||||

不安だ 。 ふあんだ これ が 子供 を 持った 親 の 気持ちって 奴 ? ||こども||もった|おや||きもち って|やつ まさか 。

「 後 は これ を 布 に して から 服 に すれば 完成 ね 」 あと||||ぬの||||ふく|||かんせい|

魔法 屋 は 出来上がった 糸 を 俺 達 に 見せる 。 まほう|や||できあがった|いと||おれ|さとる||みせる

「 布 の 方 は 機織り を して くれる 人 に 頼めば なんとか なる だ ろ 」 ぬの||かた||はたおり||||じん||たのめば||||

「 そい つ に は あて が ある 。 付いて き な 」 ついて||

「 じゃあ 、 買い物 に 出かけた お 嬢ちゃん が 戻って きたら なんて 言えば 良い かしら ? |かいもの||でかけた||じょうちゃん||もどって|||いえば|よい| 」 「 城下町 を 出る 所 に ある 門 で 待って いて くれ と 伝えて 欲しい 」 じょうかまち||でる|しょ|||もん||まって||||つたえて|ほしい 「 わかった わ 」

武器 屋 の 親父 の 先導 で 、 俺 達 は 魔法 屋 を 後 に する 。 ぶき|や||おやじ||せんどう||おれ|さとる||まほう|や||あと||

「 料金 は 後 で 武器 屋 から 頂く わ よ ~」 りょうきん||あと||ぶき|や||いただく||

「…… 幾ら くらい に なり そうな んだ ? いくら||||そう な| 」 非常に 気 に なる ので 尋ねて みる 。 ひじょうに|き||||たずねて| 「 魔力 の 糸 化 の 事 ? まりょく||いと|か||こと 水晶 が ちょっと 値 が 張る の よ 。 すいしょう|||あたい||はる|| 勇者 様 に は 手伝って もらった し 、 素材 も 提供 して もらった から 今回 は タダ で 良い わ 」 ゆうしゃ|さま|||てつだって|||そざい||ていきょう||||こんかい||ただ||よい|

「 助かる 」 たすかる

これ で 銀貨 五〇 枚 と か だったら 割に 合わ ない と 思った だろう し 。 ||ぎんか|いつ|まい||||わりに|あわ|||おもった||

で 、 武器 屋 と 一緒に 機 はた織り を して くれる 人 の 所 に 行き 、 糸 を 布 に して くれる と いう 話 に なった 。 |ぶき|や||いっしょに|き|はたおり||||じん||しょ||いき|いと||ぬの||||||はなし||

「 珍しい 素材 だ から 、 こっち も 色々 と やら なきゃ ダメっぽい なぁ …… たぶん 、 今日 の 夕方 に は 出来上がる から 、 今 の うち に 洋裁 屋 に 行って サイズ を 測る と 良い よ 。 めずらしい|そざい|||||いろいろ||||ダメ っぽい|||きょう||ゆうがた|||できあがる||いま||||ようさい|や||おこなって|さいず||はかる||よい| 後 で 届け とく 」 あと||とどけ|

と の 事 な ので 、 俺 達 は そのまま 洋裁 屋 に 行く 。 ||こと|||おれ|さとる|||ようさい|や||いく

服 一 着 が 出来る のに こんなに も 時間 が 掛かる と は …… かなり 大変だ 。 ふく|ひと|ちゃく||できる||||じかん||かかる||||たいへんだ

「 わ ぁ …… 凄く かわいい 子 です ね 」 ||すごく||こ||

洋裁 屋 に は 頭 に スカーフ を 巻いた メガネ の 女の子 の 店員 が いた 。 ようさい|や|||あたま||すかーふ||まいた|めがね||おんなのこ||てんいん||

ちょっと 地味な 印象 を 受ける 。 |じみな|いんしょう||うける なんて いう のだろう 。 俺 の 世界 だったら 同人 誌 と か 書いて そうな イメージ の 大人 しい 系 、 美 少女って 感じ 。 おれ||せかい||どうじん|し|||かいて|そう な|いめーじ||おとな||けい|び|しょうじょ って|かんじ 「 羽 が 生えて いて 天使 みたい 。 はね||はえて||てんし| 亜人 に も 似た の が いる けど …… それ より も 整って いる わ ね 」 あにん|||にた||||||||ととのって|||

「 そう な の か ? 」 親父 に 聞く と 肩 を 上げられた 。 おやじ||きく||かた||あげ られた 「 羽 の 生えた 亜人 さん は 、 足 と か 手 と か 、 他の 所 に も 鳥 の ような 特徴 が ある の よ 。 はね||はえた|あにん|||あし|||て|||たの|しょ|||ちょう|||とくちょう|||| だけど この 子 は 羽 以外 に それ らしい の は 無くて 凄い わ 」 ||こ||はね|いがい||||||なくて|すごい|

「 ん ~? 」 フィーロ は 首 を 傾けて 洋裁 屋 の 女の子 を 見上げる 。 ||くび||かたむけて|ようさい|や||おんなのこ||みあげる 「 ああ 、 コイツ は 魔物 な んだ 。 |||まもの|| 人 に 化けて いる 。 じん||ばけて| 本当の 姿 だ と 普通の 服 じゃ 破ける んだ 」 ほんとうの|すがた|||ふつうの|ふく||やぶける|

「 へ ぇ …… じゃあ 依頼 は 魔力 化 する 布 の 洋裁 ね 。 |||いらい||まりょく|か||ぬの||ようさい| 面白い わ ぁ 」 おもしろい||

なんか メガネ が 輝いて る 。 |めがね||かがやいて| やっぱり この 子 、 俺 の いた 世界 じゃ オタク に 該当 する タイプ だ 。 ||こ|おれ|||せかい||おたく||がいとう||たいぷ|

似た ような 知り合い が 同人 誌 即売 会 で は 販売 する 側 に いる ので 懐かしい 。 にた||しりあい||どうじん|し|そくばい|かい|||はんばい||がわ||||なつかしい

もちろん 俺 は その 子 から サークル 参加 の 入場 券 を もらって 度々 入って いた ので 、 親しみ やすい タイプ で も ある 。 |おれ|||こ||さーくる|さんか||にゅうじょう|けん|||たびたび|はいって|||したしみ||たいぷ|||

「 素材 が 良い から シンプルに ワンピース と か が 良い かも 。 そざい||よい||しんぷるに|わんぴーす||||よい| 後 は 魔力 化 して も 影響 を 受け そうに ない アクセント が あれば 完璧 ! あと||まりょく|か|||えいきょう||うけ|そう に||あくせんと|||かんぺき 」 マント を 羽織った フィーロ を メジャー で 採寸 して いく 。 まんと||はおった|||めじゃー||さいすん|| 「 魔物 化 した 時 の 姿 が 見た いわ ! まもの|か||じ||すがた||みた| 」 「 へ ? 」 フィーロ が 困り 顔 で 俺 の 方 を 見て くる 。 ||こまり|かお||おれ||かた||みて| うん 、 俺 も なんか 空気 に 飲ま れ そう 。 |おれ|||くうき||のま||

「 ここ じゃ ギリギリ だ な 」 ||ぎりぎり||

天井 の 高 さ が 二 メートル 弱 しか ない 洋裁 屋 じゃ 、 フィーロ が 元 の 姿 に 戻った 時 に 天井 に 頭 が ぶつかる 。 てんじょう||たか|||ふた|めーとる|じゃく|||ようさい|や||||もと||すがた||もどった|じ||てんじょう||あたま||

「 座って 戻る ? すわって|もどる 」 「 それ で 良い だ ろ 」 ||よい|| フィーロ は 天井 を 気 に し ながら 魔物 の 姿 に 戻り 、 洋裁 屋 の 女の子 を 見つめる 。 ||てんじょう||き||||まもの||すがた||もどり|ようさい|や||おんなのこ||みつめる

「 ギャップ が 良い アクセント ね ! ぎゃっぷ||よい|あくせんと| 」 フィーロ の 本当の 姿 に も 動じ ない と は …… この 洋裁 屋 、 できる ! ||ほんとうの|すがた|||どうじ|||||ようさい|や| 「 と なる と リボン を 付けて アクセント に する わ 」 |||りぼん||つけて|あくせんと|||

フィーロ の 首 回り を 測り 、 洋裁 屋 は 服 の 設計 を 始めた 。 ||くび|まわり||はかり|ようさい|や||ふく||せっけい||はじめた

「 じゃあ 素材 が 届く の を 待って いる から ! |そざい||とどく|||まって|| 」 「 コイツ は 良い 職人 な んだ ぜ 」 ||よい|しょくにん||| 「 だろう な 」

ああいう タイプ は 一 度 火 が 点 つく と 凝る タイプ だ 。 |たいぷ||ひと|たび|ひ||てん|||こる|たいぷ| 仕事 は 必ず やり遂げる だろう 。 しごと||かならず|やりとげる|

「 ま 、 明日 に は 完成 して いる だろう な 」 |あした|||かんせい||||

「 早い な 。 はやい| それ より も 結局 金額 は 幾ら に なる んだ ? |||けっきょく|きんがく||いくら||| 合計 だ 」 ごうけい|

「 アン ちゃん に は どれ も 原価 で 提供 した と して …… 銀貨 四〇 枚って ところ だろう なぁ ……」 ||||||げんか||ていきょう||||ぎんか|よっ|まい って||| 「 フィーロ 、 わかって いる な 。 お前 に は 銀貨 三四〇 枚 も の 大金 を 掛けた んだ 。 おまえ|||ぎんか|さんし|まい|||たいきん||かけた| 相応に 働いて 返して もらう ぞ 」 そうおうに|はたらいて|かえして||

「 は ー い ! |-| 」 本当に わかって いる の か ? ほんとうに|||| 人 型 に 戻った フィーロ と 一緒に 洋裁 屋 から 出た 。 じん|かた||もどった|||いっしょに|ようさい|や||でた

とにかく やる べき こと は 大体 終わった ので 、 城下町 の 門 で 待って いる ラフタリア と 合流 しよう 。 |||||だいたい|おわった||じょうかまち||もん||まって||||ごうりゅう|

「 ナオフミ 様 、 言わ れた 通り の 食 材 を 買って きました よ 」 |さま|いわ||とおり||しょく|ざい||かって|き ました| 「 フィーロ に は 銀貨 三四〇 枚 掛かった 。 |||ぎんか|さんし|まい|かかった ラフタリア は もっと 安かった 」 |||やすかった

「 私 が 安い 女 みたいな 言い 方 し ないで ください よ 」 わたくし||やすい|おんな||いい|かた||||

は ぁ …… これ で やっていく しか ない か 。

「 じゃあ 親父 、 鉄板 を 持ってきて くれ 。 |おやじ|てっぱん||もってきて| フィーロ 、 お前 は 一緒に 行って 荷車 を 武器 屋 の 前 に 付けて 運んで くるんだ 」 |おまえ||いっしょに|おこなって|にぐるま||ぶき|や||ぜん||つけて|はこんで|

「 うん ! 」 「 お うよ 」 フィーロ は トテトテ と 武器 屋 の 親父 と 一緒に 行き 、 しばらく する と 荷車 を 引いて 帰って 来た 。 ||||ぶき|や||おやじ||いっしょに|いき||||にぐるま||ひいて|かえって|きた

…… なんで 人 の 姿 で 引いて くる か な 。 |じん||すがた||ひいて|||

荷車 に は 俺 の 想像 の 範囲 内 の 鉄板 が 入れて ある 。 にぐるま|||おれ||そうぞう||はんい|うち||てっぱん||いれて|

「 よし 、 じゃあ 城 を 出て 、 草原 の 方 に ある 川原 に 行く ぞ 」 ||しろ||でて|そうげん||かた|||かわはら||いく|

そうして 川原 に 到着 した 。 |かわはら||とうちゃく|

俺 は 早速 、 石 を 積んで 鉄板 を 置き 、 下 に 炭 を 敷いて から 火 を 点 つける 。 おれ||さっそく|いし||つんで|てっぱん||おき|した||すみ||しいて||ひ||てん|

「 ラフタリア と 親父 は 火 を 見て おいて くれ 」 ||おやじ||ひ||みて||

「 あ 、 ああ ……」

「 はい 」

曲がりなりにも 武器 屋 の 親父 だ 。 まがりなりにも|ぶき|や||おやじ| 火 の 管理 は お手の物 の はずだ 。 ひ||かんり||おてのもの||

「 フィーロ は ? 」 「 お前 は そう だ な …… バルーン が 近寄って こ ない か 見張って いろ 」 おまえ|||||||ちかよって||||みはって| 「 は ー い ! |-| 」 変に 好奇心 を 働か されて フィーロ に 参加 さ れる と 失敗 し そうだ から 、 別の 仕事 を さ せて おく 。 へんに|こうきしん||はたらか|さ れて|||さんか||||しっぱい||そう だ||べつの|しごと|||| 俺 は ラフタリア が 調達 した 野菜 や 肉 を 適度な 大き さ に ナイフ で 切り 、 鉄 串 を 通す 。 おれ||||ちょうたつ||やさい||にく||てきどな|おおき|||ないふ||きり|くろがね|くし||とおす

「 アン ちゃん 、 炭 の 準備 が できた ぞ 」 ||すみ||じゅんび|||

「 ああ 」

親父 と ラフタリア が 指示 通り に 鉄板 を 熱く して くれた ので 、 鉄板 の 上 に 脂身 の 肉 を 先 に 乗せて 油 を 滲ま せる 。 おやじ||||しじ|とおり||てっぱん||あつく||||てっぱん||うえ||あぶらみ||にく||さき||のせて|あぶら||にじま| それ から 野菜 や 肉 を ばら 撒き 、 隅 の 方 で 直 火 で 鉄 串 に 刺した 物 を 焼いて 転がす 。 ||やさい||にく|||まき|すみ||かた||なお|ひ||くろがね|くし||さした|ぶつ||やいて|ころがす

「 アン ちゃん 器用だ な ー 」 ||きようだ||-

作業 用 の ナイフ や 木 の 棒 を 使って 肉 や 野菜 を 焦げ ない ように ひっくり返す 。 さぎょう|よう||ないふ||き||ぼう||つかって|にく||やさい||こげ|||ひっくりかえす

「 まあ 、 こんな ところ だろう 」

そう 、 川原 で バーベキュー が 今日 の 昼 飯 兼 フィーロ へ の ご 褒美 だ 。 |かわはら||ばーべきゅー||きょう||ひる|めし|けん|||||ほうび|

「 フィーロ 、 できた ぞ 」

「 は ー い 」 |-|

匂い で 既に 涎 を 垂らして いた フィーロ が やってきて 俺 の 渡した フォーク を 使って 肉 を 食べる 。 におい||すでに|よだれ||たらして|||||おれ||わたした|ふぉーく||つかって|にく||たべる

「 わ ぁ ! 凄く 美味しい ! すごく|おいしい 」 パクパク と フィーロ は 焼き上がった 肉 や 野菜 を 口 に 放り込んで いく 。 ||||やきあがった|にく||やさい||くち||ほうりこんで| 「 コラ 、 みんな の 分 も ある んだ から 全部 食う な よ 」 |||ぶん|||||ぜんぶ|くう||

「 ふ ぁ ー い 」 ||-|

頬張り ながら 頷く フィーロ 。 ほおばり||うなずく| 本当に わかって いる の か ? ほんとうに||||

「 そんな わけだ 。 ラフタリア と 親父 も 食え 」 ||おやじ||くえ

「 はい 」

「 お うよ 」

俺 の 渡した 葉っぱ を 小 皿 代わり に 、 ラフタリア と 親父 も 俺 が 焼く 肉 と 野菜 を 食べ 始める 。 おれ||わたした|はっぱ||しょう|さら|かわり||||おやじ||おれ||やく|にく||やさい||たべ|はじめる

「 お 、 こりゃ あ 美味 い 。 |||びみ| ただ の 焼いた 肉 が こんなに 美味しい なんて 驚いた 」 ||やいた|にく|||おいしい||おどろいた

「 何故 か ナオフミ 様 が 作る 料理 は 不思議 と 美味しい んです よ ね 」 なぜ|||さま||つくる|りょうり||ふしぎ||おいしい|||

「 世辞 と して 受け取って おく 」 せじ|||うけとって|

「 お世辞 じゃ ねえ よ 。 おせじ||| これ 、 店 が 開ける 次元 じゃ ない か ? |てん||あける|じげん||| 」 親父 が 首 を 傾げ ながら 料理 を ついばむ 。 おやじ||くび||かしげ||りょうり|| 「 理由 と して 考えられる の は 習得 した 料理 スキル の 所 為 だろう な 」 りゆう|||かんがえ られる|||しゅうとく||りょうり|||しょ|ため|| 「 盾 の 力 か ? たて||ちから| 」 「 ま 、 そんな ところ だ 」 「 不思議な 盾 だ よ なぁ 。 ふしぎな|たて||| 本当に 羨ま しく なって 来た ぜ 」 ほんとうに|うらやま|||きた|

「 外せ ねえ し 、 かなり 不便な んだ ぞ 」 はずせ||||ふべんな||

攻撃 力無い し ……。 こうげき|ちからない|

「 アン ちゃん も 大分 強く なって きた んじゃ ない か ? |||だいぶ|つよく||||| 」 「 どう だ か な 」 世界中 を 巡って 、 様々な 魔物 や 素材 を 武器 に 吸わ せ 、 成長 さ せて 強く なる 。 せかいじゅう||めぐって|さまざまな|まもの||そざい||ぶき||すわ||せいちょう|||つよく|

正直な ところ 、 どれ だけ の 種類 が ある の か 未 だに 見当 が つか ない 。 しょうじきな|||||しゅるい|||||み||けんとう|||

盾 を どこ まで 育てたら 良い の か すら わから ない 。 たて||||そだてたら|よい|||||

だが 、 怠けて いれば 厄災 の 波 が やってくる 。 |なまけて||やくさい||なみ|| それ も 何 回 来る かも わかって いない んだ 。 ||なん|かい|くる|||| 既に 二 回 。 すでに|ふた|かい 最終 的に 五 回 な の か 、 十 回 な の か 、 百 回 な の か 、 わから ない 事 だらけ だ 。 さいしゅう|てきに|いつ|かい||||じゅう|かい||||ひゃく|かい||||||こと||

どちら に して も 今 はやる べき 事 を やる しか ない 。 ||||いま|||こと||||

…… そう いえば 、 カースシリーズ と いう 盾 に ついて も 気 に なる ところ だ 。 |||||たて||||き||||

ラフタリア が 奪わ れ そうに なった あの 時 、 盾 を 侵食 して 解放 さ れた はずの カースシリーズ と いう 盾 。 ||うばわ||そう に|||じ|たて||しんしょく||かいほう|||||||たて あれ から 俺 は 何度 も ツリー を 探して みた 。 ||おれ||なんど||つりー||さがして|

しかし 、 どれ だけ 探して も 見つから ない 。 |||さがして||みつから|

ヘルプ で 呼び出そう と する 。 ||よびだそう||

カースシリーズ

触れる こと さえ 、 はばから れる 。 ふれる|||はば から|

ただ この 一 文 で 終わって いる 。 ||ひと|ぶん||おわって| しかも 何度 も 調べる と 、 視界 に 電撃 が 走り 文字 が 変わる のだ 。 |なんど||しらべる||しかい||でんげき||はしり|もじ||かわる|

カースシリーズ

手 を 染め し 者 に それ 相応の 力 と 呪い を 授ける 武具 。 て||しめ||もの|||そうおうの|ちから||まじない||さずける|ぶぐ 勇者 よ 、 触れる こと なかれ 。 ゆうしゃ||ふれる||

だ から 、 探して も 見つから ない この 武器 を 俺 は 後回し に する こと に した 。 ||さがして||みつから|||ぶき||おれ||あとまわし|||||

いずれ 、 必要に なった とき に 出て くる の かも しれ ない 。 |ひつように||||でて||||| そんな 限ら れた 条件 の 盾 な のだろう 。 |かぎら||じょうけん||たて||

「 ご しゅじん さま ー お 肉 なくなった 」 |||-||にく|

「 なに ! 」 見る と 既に 肉 が ない 。 みる||すでに|にく|| 鉄 串 に 刺した 奴 も 既に みんな が 食べ 切って いた 。 くろがね|くし||さした|やつ||すでに|||たべ|きって|

残って いる の は 野菜 だけ だ 。 のこって||||やさい||

「 もう お 仕舞い ? ||しまい フィーロ 食べ 足りない 」 |たべ|たりない

「 は ぁ …… じゃあ 草原 を 抜けた 森 に いる ウサピル を 五 匹 くらい 獲って 来い 。 |||そうげん||ぬけた|しげる|||||いつ|ひき||え って|こい 追加 で 焼いて やる 」 ついか||やいて|

「 は ー い ! |-| 」 フィーロ は 全速力 で 森 に まで 走って 行った 。 ||ぜんそくりょく||しげる|||はしって|おこなった 「 いや ぁ 、 美味 い 。 ||びみ| こりゃ あ 得 を した な 」 ||とく|||

「 そう 思う なら 服 の 代金 を 割り引け 」 |おもう||ふく||だいきん||わりびけ

「 これ 以上 割り引いたら こっち が 大 損だ ぞ 、 アン ちゃん 」 |いじょう|わりびいたら|||だい|そんだ|||

まあ 、 こんな 感じ で 今日 は 夕方 近く まで 川原 で バーベキュー を して 一 日 を 終えた 。 ||かんじ||きょう||ゆうがた|ちかく||かわはら||ばーべきゅー|||ひと|ひ||おえた

ちなみに フィーロ は ウサピル を 一〇 匹 ほど 捕獲 して きた 。 |||||ひと|ひき||ほかく||

俺 に 至って は 殆ど 食べる 暇 も なく 、 ウサピル の 解体 と 焼肉 作り で 終わった 。 おれ||いたって||ほとんど|たべる|いとま|||||かいたい||やきにく|つくり||おわった