みにくい あひる の こ (日本語 版 )/THEUGLYDUCKLING(JAPANESE)アニメ 世界 の 名作 童話 /日本語 学習
むかし 、ある 小さい いけ に あひる の いっか が すんで いました 。
おかあさん あひる は 、毎日 、たくさんの たまご を せっせと あたためます 。
さぁ 、早く 生まれて きておくれ ・・・・
ある あさ の こと です 。
バリバリバリッっと たまご が われて 、 きいろい かわいい あひる たち が 、
つぎつぎ と とびだし ました 。
ところが 、 一 つ だけ 、 大きい たまご が のこって います 。
どうして でしょう ねぇ ・・・この たまご だけ まだ かえら ない わ ・・・・
その とき 、と なり の あひる の おばさん が いいました 。
それ は 、きっと しちめんちょう の たまご だ よ 。あたためて も むだだ よ
すてて しまった ほう が いい わ !
いいえ 、もう すこし あたためれば 、かえる と おもい ます ので 、
がんばって みます わ !
と 、おかあさん あひる は 、いいました 。
それ から 三 日 が たちました 。きいろい あひる の こども たち は 、
あっと いう ま に お いけ で じょうずに スイスイ と およげる よう に なりました 。
お かあさん あひる は 、まだ さいごの 大きな たまご を あたためて い ます 。
やっと 、生まれる わ ・・・・
さいごの 大きな たまご も ようやく 『バリバリバリッ 』と われて 、
はいいろ の みっともない けなみ の みにくい 赤ちゃん が とびだし ました 。
なんだろう ね 、この こ ・・・・きたない いろ を して 、
やっぱり 、しちめんちょう の こども だ から よ !!
しかし 、みにくい あひる の こ は 、スイスイ と およぎ はじめました 。
それ を 見て 、おかあさん あひる が 、いいました 。
おや これ は 、やっぱり あひる の こども よ !
おかあさん あひる は 、みにくい あひる の こ も ほか の こと おなじ ように
かわいがって そだて ました 。
や 〜〜 い ! きたない やつ だ な ! あっち いけよ !
みにくい からだの やつ は 、あひる じゃ ない ぞ !あっち いけ !
あひる の こども たち は 、 その みにくい あひる の こ を
くちばし で 、つっつい たり 、なかま はずれ に したり し ました 。
みにくい あひる の こが えさ を たべよう と する と 、ほか の あひる の こたち が 、
よこどり して 、たべて しまい ます 。
お いけ で およいでいる と せなか に のってくる ので 、
はね が ますます よごれ 、一番 びり に なって しまい ます 。
どうして 、ぼく だけ いじめ られる の ?
みにくい あひる の こ は 、毎日 いじめ られて ないて い ました 。
まぁ 、かわいそうに !にいさん 、ねえさん たち に いじめ られた の ?
わたし の 下 に かくれて いなさ い 。もう だいじょうぶ よ !
とても いい お 天気 の 日 の こと です 。おかあさん あひる が こどもたち に いいました 。
ちがう けなみ でも 、みんな なかよく し なくて は 、いけ ませ ん よ 。
みんな は へんじ を し ました 。
あひる の こども たち は 、きいろい こ むぎばたけ の 中 へ
みにくい あひる の こ を さそいだし ました 。
お 〜〜 い ! こっち だ よ !
こっち だ よ !
きいろい こ むぎばたけ の 中 だ と 、きいろい からだ は 、
かくれる と わから なく なり ます が 、はいいろ の からだ は 、目立ちます 。
やっぱり みにくい あひる の こ だけ が いつでも おに に させられました 。
いけ を のぞく と うすぎたない じぶん の すがた が 、
みな も に うつって い ました 。
くやしい よ 〜! くやしい よ 〜! なんで ぼく だけ こんな みにくい ん だろう ?
かみさま の いじわる かな ぁ ?
きいろい こ むぎばたけ と どこまでも つづく のはら を 見て いた
みにくい あひる の こ は どこ か に
じぶん を かわいがって くれる ともだち が いる かも しれない と おもいました 。
そして 、ゆうき を ふりしぼって あひる の おかあさん に その こと を いいました 。
ま ぁ 、たび で すって ?!世の中 、こわい もの だらけ な の よ !
みにくい あひる の こ は 、まだ みんな が ねて いる あいだ に
いえ を で ました 。
すみ なれた こ むぎばたけ を ぬけ 、大きな 森 に は いって いく と 、
大きな 犬 が 、やって きました 。
犬 は 、じっと あひる の からだ を 見つめる と 、そのまま とおり すぎて いきました 。
ぼく が 、あんまり みにくい から 、犬 で さえ みむき も しない よ 。
みにくい あひる の こ は 、ますます かなしく なり ました 。
それ でも 、とぼとぼ あるいて いきます 。
やがて 、いっけん の 小さな いえ を 見つけ ました 。
その いえ に は 、ネコ と ニワトリ が すんで い ました 。
こんにちは !ここ に おいて もらえ ません か ?
みにくい あひる の こ は 、ネコ に たずね ました 。
なに か とりえ は ある かい ?
およぐ こと です !!
ねずみ が とれ なきゃ 、なんの やく に も 立ちゃ し ニャ い !
たまご を たくさん うめる かい ?うめ なきゃ 、いらない よ !
ネコ は 、キーキー と おこり 、ニワトリ は ふきげん そうに いいました 。
その よ 、みにくい あひる の こ は 、うら の わら の 中 で ねる こと に し ました 。
どうやら 、ぼく の いばしょ なんて どこ に も ない や !
わら の 中 は 、さむくて 、さむくて 、ぶるぶる ふるえて い ました 。
あさ に なり 、その いえ を で ました 。
それ から みにくい あひる の こ は 、なん 日 も なん 日 も あるき つづけ ました 。
あるいて ばかりで 、おなか が 、ペコペコ だ よ !
目 の まえ に 、みずうみ が ひろがって いました 。
あひる の こ は 、きゅうに 元気 に なり 、スイスイ と いつも の ように
およいだり 、もぐったり して 、小さな むし を つかまえて たべました 。
やがて 、さむい ふゆ に なり ました 。みずうみ に は 、こおり が はり はじめ 、
むし も い なく なり ました 。ついに 、たべもの が なくなり 、
草 の ねっこ を かじって すごして いる うち に 力 つきて とうとう たおれて しまい ました 。
ねぇ 、おとうさん
たおれた あひる の こ を りょうし の おやこ が 見つけ ました 。
これ は 、かわいそう に ・・・・・
りょうし の おやこ は 、みにくい あひる の こ を うち に つれて かえり ました 。
だんろ の 火 で へや の 中 は 、ポカポカ して い ました 。
おや ?ここ は 、どこ だろう ?
ぼく は 、たすかった んだ !!
みにくい あひる の こ が 目 を さまし ました 。
そこ に 、小さな 男の子 が あひる の こ を だき かかえよう と しました 。
みにくい あひる の こ は 、すでに 、生まれた ころ より
ずいぶん と 大きく なって い ました 。
ば さば さっと 、大きく はね を ひろげた ひょうし に
花びん は 、ふっとび 、こむぎこ は 、まいあがり ました 。
まって よ !!
みにくい あひる の こ は 、男の子 が じぶん の こと を
いじめよう と して いる のだ と おもい 、あわてて にげ だした のでした 。
しばらく して 、まち に まった はる が やって きました 。
みずうみ に も むし や さかな など が あふれ み にくい あひる の こ は 、
こざかな も 、つかまえ られる ほど 大きく なって い ました 。
はる の ひざし を あびて 、うつくしい 白い 大きな とり たち の むれ が 、
つぎつぎ に 、みずうみ に まいおりました 。それ は 、それ は 、
まっ白 に ひかる つばさ を もった うつくしい とり たち です 。
なんて きれいな 白い とり なんだろう !なんとか して ともだち に なれ ない だろうか ?
ことわら れ て も いい から 、ゆうき を ふりしぼって いって みよう !
みにくい あひる の こ は 、うつくしい とり たち に はなし かけて みました 。
ぼく も なかま に いれて ください 。
すると 、どう でしょう !
どうした の ?ひとり で ・・・・・
さぁ 、なかよく およぎ ましょう !
おもいがけない その ことば に 、みにくい あひる の こ は おどろきました 。
みる と 、みずうみ に うつって いる の は 、あの うつくしい はくちょう そのもの でした 。
え ぇ ?!ぼく は 、ほんとう は 、こんなに きれいな とり だった の ?
かんげき で むね が いっぱい に なり 、ドキドキ し ました 。
みにくい あひる の こ は 、なかま たち と いっしょに
大空 へ と とび たち ました 。
なんて うつくしい はくちょう だ 。ひときわ ひかり かがやいて いる ・・・・・
みにくい あひる の こ は 、つらかった ながい 月日 を のりこえて 、
やっと しあわせ を つかむ こと が できた のでした 。
『どんな とき でも 、あきらめて は 、いけない のだ な 』と みにくい あひる の こ は おもい ました 。