×

우리는 LingQ를 개선하기 위해서 쿠키를 사용합니다. 사이트를 방문함으로써 당신은 동의합니다 쿠키 정책.

신년 할인 최대 50% 할인
무료 회원가입
image

人工知能は人間を超えるか (Will AI surpass human?), 人工知能は人間を超えるか Chapter 08

人工知能 は 人間 を 超える か Chapter 08

おわり に まだ 見ぬ 人工 知能 に 思い を 馳せて 高校 時代 に 、自分 と は 何 か を 考え 、眠れ ない 夜 を 過ごす うち 、「認知 」に 興味 を 持った 。 こうして 考えて いる 自分 は 何者 だろう か 。 死ぬ と は なんだろう か 。 受験 勉強 の 傍ら 、哲学 書 を 読んで いた 。 小さい ころ から 、コンピュータ を 使って プログラミング を して 遊んで いた ので 、プログラム が つくり出す 無限の 可能性 に も 気づいて いた 。

大学 に 入り 、なんとなく 情報 技術 の 方向 に 将来性 が ある と 感じ 、情報系 の 学科 に 進んだ 。 「情報 =パソコン 」という の は 、なんだか おかしい と 思って いた 。 情報 と は もっと 奥深い もの だ 。 人工 知能 を 研究 して いる 研究室 が ある こと を 知り 、図書館 に こもって 人工 知能 の こと を 勉強した 。 プログラム で 知能 を つくる 。 その こと に 魅力 を 感じた 。 人工 知能 は もう できて いる のだろう か 。 ドキドキ し ながら 調べた 。 どうやら 、まだ 人工 知能 は できて いない らしい 。 そう わかって 、「ラッキー 」だ と 思った 。 こんな 大事な こと が まだ 解明 さ れ ずに 残って いる なんて 。

授業 は 嫌い だった が 、研究 は 楽しかった 。 初めて 人工 知能 学会 で 発表 した の は 、大学 4 年 の 卒業 間近な ころ 。 よい 研究 成果 だった に も 関わらず 、座長 から 「この 結果 は 信じられない 。 従来 の 方法 は 有名な 先生 が つくった もの で 、それ に 勝つ と は 信じ がたい 」と いう ような コメント を もらった 。 なぜ か 悔しい と は 感じ なかった 。 「いつか 認められる ような 研究 を したい なあ 」と 、見上げた 空 が 妙に 青かった の を 思い出す 。 大学院 の 修士 課程 に 進み 、配属 に なった の は 、人工 知能 と は やや 専門 が 違う 研究室 だった 。 それ でも 、人工 知能 の 勉強 を して いた 。 先生 も 理解 が あって 、それ を 認めて くれた 。 ただ 、違う 環境 で ひとり 人工 知能 の 勉強 を する の は つらかった 。 世界 の 中心 から 少し 離れた ところ に いる 気 が した 。

大学院 の 博士 課程 に 進み 、また 人工 知能 の 研究室 に 戻る こと が できた 。 人工 知能 の 研究 を 堂々と できる こと が 純粋に うれしかった 。 いろいろな 本 を 読んだ 。 先生 から 本 を 借りた 。 人工 知能 学会 に 初めて 学生 編集 委員 と いう の が できる と いう ので 、手 を 挙げた 。 学会 誌 の 記事 の ひとつ を 学生 グループ で 担当 する こと に なり 、毎 号 、有名な 人工 知能 研究者 の インタビュー 記事 を 載せた 。 大変だった が 、スケジュール を しっかり 守って 掲載して いった 。 記事 は 1 回 も 落とさ なかった 。 有名な 研究 者 が 、学生 時代 に 何 を 考えて いた の か を 聞く のは 大変 楽しかった 。 だいたい みんな 学生 時代 は ちゃ らんぽらん だった 。

博士 課程 を 出て 、人工 知能 の 著名な 研究者 に 惹かれ 、国 の 研究所 に 研究員 として 入った 。 今度 は 、人工 知能 学会 の 編集 委員 に 任命 さ れた 。 特に こだわって いた わけで は ない が 、信頼 して くれる の は うれしかった 。 人工 知能 の 研究者 は 概して 、威張らない 、形 に こだわらない 、本質 を 突く 人 が 多い 。 それ は 、形式 を 嫌い 、根本的な こと に 疑問 を 持つ 自分 の 性格 と も よく 合った 。 年 の 離れた 先生 と も 話して いて 楽しかった 。 スタンフォード 大学 に 2 年間 留学 した が 、その 間 も 、『人工 知能 学会 誌 』に 「世界 の AI 、日本 の AI 」という 連載 を 持ち続けた 。

かれこれ 10 年 くらい 編集 委員 を 継続 した ころ だろう か 。 副 編集 委員 長 に なら ない か と 誘わ れた 。 副 編集 委員 長 を 2 年 、その後 、編集 委員 長 を 2 年 務める 、長く 責任 ある 任務 だ 。 年齢 から する と 早すぎる 起用 だった ので 、自分 には できない と 辞退 した が 、再三 頼まれて 、引き受ける こと に した 。 2012 年 に 編集 委員長 に なった とき は 不思議な 気持ち だった 。 重大な 任務 の はずな のだ が 、実感 が なかった 。 普通の こと を 普通に こなせる か 、心配 だった 。 でも 、みんな が 自分 を 編集 委員長 に した のだ から 、自分 らしく いこう と 思った 。 攻めよう 。 根本 的に 直さ ない と いけない こと から 次々 と 手 を つけた 。

その ひと つ が 、学会 誌 名 の 変更 だった 。 『人工 知能 学会 誌 』なんて 堅苦しい 雑誌 は 、研究者 以外 は 誰 も 読ま ない 。 でも 人工 知能 と いう 研究 内容 自体 は 、多く の 人 が 興味 を 持つ はずだ 。 だって 、われわれ 自身 の 研究 、人間 の 研究 に ほかならない のだ から 。

25 年 以上 の 学会 の 歴史 で 初めて 『人工 知能 』と いう 名前 に 変え 、表紙 も 変えた 。 女性 型 の ロボット が 掃除 を して いる 姿 を 描いた 表紙 は 、 思いがけず 〝 炎上 〟 した 。 いささか 思慮 が 足りなかった 。 しかし 、前 に 進みたい という 気持ち は 伝わった の か 、いくつか 声明 を 出し 、反省する 特集 を 企画する うちに 騒ぎ は 収まった 。 幸 か 不幸 か 、人工 知能 と いう 言葉 を 多く の 人 が 知る きっかけ に も なった 。

2014 年 6 月 に 、編集 委員長 の 任期 を 終え 、無事 、次の 人 に バトン を 渡す こと が できた 。 その とき に は もう 、人工 知能 は ブーム に なり かけて いた 。 ディープラーニング と いう 大きな 技術 の 進展 も あった 。 日本 に とって の 大きな チャンス であり 、同時に 、うまく 活かさない と 大きな ピンチ に なる こと も 、あからさまに 見てとれた 。

これ は 、人工 知能 に とって 大変な 時期 が 来た と 思った 。 うまく やら ない と 、また ブーム が 過熱 した 後 に 、厳しい 冬 の 時代 を 迎えて しまう 。 日本 に とって も 、逆転 の ため の ラスト チャンス かも しれない 。 いま 、この 状況 を よい 方向 に 持っていく の は 、ちょうど 編集 委員長 の 大役 を 終えた 自分 の 役目 かも しれない と 思った 。 自分 を 育てて くれた 人工 知能 という 分野 が 、もし 自分 を 必要 と している のであれば 、できる 限り の 力 を 尽くす しか ない 。

そういう 気持ち に なる の は 不思議 だった 。 日頃 、極端な ほど 明確な 「目的 意識 」を 持って 行動 する こと を 心がけている のだが 、この 件 だけ は 、なぜか 「人工 知能 の ため 」という 大義名分 以外 は 思い浮かば なかった 。 それ 以上 、目的 を 分解 でき なかった 。 人工 知能 と いう 領域 が 持ち上げられ 、たたきつけられる の を 見る の は 耐えられない 。 人工 知能 と いう 領域 は 、「天 の 時 」を 得て 、大きく 飛躍 して ほしい 。

本書 は 、2014 年 の 年末 から およそ 2 カ月 で 執筆 した 。 もっと しっかり 書きたい 気持ち が 半分 、一刻 も 早く 上梓 したい 気持ち が 半分 。 時間 は 足りなかった が 、なんとか 自分 でも 満足 できる レベル に は なった と 思う 。 この 本 が 少し でも 多く の 人 に 人工 知能 の 現状 を 伝え 、「正しく 」人工 知能 に 期待 して もらえる こと を 祈る のみ である 。

本書 を 書く に あたって 、多く の 人 の お世話 に なった 。

人工 知能 学会 関連 で は 、中島 秀之 先生 、堀 浩一 先生 、溝口 理一郎 先生 、西田 豊明 先生 、山口 高平 先生 、石塚 満 先生 、津本 周作 先生 、武田 英明 先生 を はじめ 、たくさんの 人 に かわいがって いただいた 。 特に 、松原 仁 先生 、栗原 聡 先生 、山川 宏 先生 に は 、常日頃 から やりとり し 、多く の 助言 や コメント を いただいた 。

本書 の きっかけ に なった の は 、経済 産業省 西山 圭太 審議官 (当時 )の ひと言 だ 。 「松尾 さん 、人工 知能 が すごい って 言ってる けど 、素人 に も わかる ように 今度 説明 して よ 」。 西山 審議 官 に わかって もらえる ように つくった プレゼンテーション が 、本書 の 骨子 に なって いる 。 また 、同 省 の 須賀 千鶴 氏 、山下 隆一 氏 、河西 康之 氏 、吉本 豊 氏 を はじめ 、多く の 方 に 大変 お世話に なった 。

株式 会社 経営 共 創 基盤 の 塩野 誠 氏 と は 昨年 に 対談 本 で ご 一緒 し 、ひとつ の よい 経験 に なった 。 同社 の 冨山 和彦 氏 、川上 登 福 氏 に は 、幅広い 面 で 助言 や サポート を いただいている 。 また 、 READYFOR 株式 会社 の 米 良 はるか 氏 、プルーガ ・キャピタル 株式会社 の 古庄 秀樹 氏 と は 、日頃 から 議論 ・活動 を ともに させて いただき 、大変 感謝 している 。

東京 大学 で は 、坂田 一郎 先生 、寺井 隆幸 先生 を はじめ 、技術 経営 戦略 学 専攻 、総合 研究 機構 の 先生方 に 研究 ・教育 の 両面 で すばらしい 環境 を 与えて いただいて いる 。 また 、2014年度から活動の基盤となっているグローバル消費インテリジェンス寄付講座に協力いただいている各企業には、ひとかたならぬご支援を頂戴し、感謝の念に堪えない。

本書 の 原稿 の 執筆 に ご 協力 いただき 、大変 有益な コメント を いただいた 麻生 英樹 先生 、中山 浩太郎 先生 、松尾 研究室 の 上野山 勝也 氏 、椎橋 徹夫 氏 、大知 正直 君 、岩澤 有祐 君 、小川 奈美 さん に 感謝 したい 。 ほか に も 、多く の 方 に コメント を いただき 、本書 を まとめる こと が できた 。 また 、本書 の 編集者 である 株式会社 KADOKAWA の 古川 浩司 氏 、ライター の 田中 幸宏 氏 に は 、本書 を よく する ため に 多大な ご尽力 を いただいた 。

そして 、もちろん 、日頃 の 研究 活動 を 一緒に 頑張って いる 松尾 研究室 の メンバー 一同 に 、あらためて 感謝 の 意 を 記したい 。 最後に 、日頃 の 無茶 を 支えて くれている 家族 と 、故郷 の 母 に 感謝 したい 。 将来 実現 さ れ る かも しれない 人工 知能 の こと を 考える と 、いくつ も の 疑問 が 湧く 。

人工 知能 が 実現 した とき 、それ は どのような 動作 原理 に よる もの な のだろう か 。 人間 の 知能 は どのような 仕組み だ と 理解 さ れる の だろう か 。 自分 が 見て いる この 世界 や この 認識 は 、はたして 何らか の 方法 で 説明 可能 な のだろう か 。 自分 が 見て いる 以外 の 世界 や 認識 は 存在 する のだろう か 。 自ら の 理解 の 方法 が 、自ら の 理解 の 限界 を どのように 規定 して いる のだろうか 。 まだ 見ぬ 人工 知能 は 、それ を 簡単に 打ち破り 、さも 当たり前の ように 、われわれ に その 事実 を 語りかける のだろうか 。

こうした 謎 に 、自分 は いつか たどり着く こと が できる のだろうか 。 いつか 、本書 の 続き を 書く こと の できる 日 が 来る のだろうか 。 そう なる こと を 願っている し 、そう なる ために きっと 努力 を 続ける のだろう 。

まだ 見ぬ 人工 知能 に 思い を 馳せて 。

Learn languages from TV shows, movies, news, articles and more! Try LingQ for FREE