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人工知能は人間を超えるか (Will AI surpass human?), 人工知能は人間を超えるか Chapter 03 (3)

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人工 知能 は 人間 を 超える か Chapter 03 (3 )

研究者 たち は 、ロボット 1 号 に 改良 を 加え 、ロボット 2 号 を つくった 。

バッテリー を 持ち出した とき に 、爆弾 も 一緒に 持ち出す か どうか を 判断 させる ため 、「自分 が 何か を したら 、その 行動 に 伴って 副次的に 起こる こと 」も 考慮 する ように 改良 された 。 すると 、ロボット 2 号 は バッテリー を 前 に して 考え 始めた 。 「自分 が ワゴン を 引っ張ったら 壁 の 色 が 変わる だろう か 」「天井 が 落ちて こない か 」……。 ありとあらゆる 事象 が 起こる か どうか を 考えた せい で 、時間切れ で 、時限 爆弾 が 爆発して 、ロボット 2号 も 壊れて しまった 。

そこ で 、ロボット 3 号 に は 、さらに 改良 が 加えられた 。 今度 は 、「 目的 を 遂行 する 前 に 、 無関係な 事項 は 考慮 しない よう に 」 改良 された 。 すると 、ロボット 3 号 は 関係 ある こと と ない こと を 仕分ける 作業 に 没頭して 、無限に 思考し 続け 、洞窟 に 入る 前 に 動作 しなく なった 。 「壁 の 色 は 今回 の 目的 と 無関係 だろう か 」「天井 が 落ちる か どう か は 今回 の 目的 と 無関係 だろう か 」……。 目的 と 無関係な 事項 も 無限に ある ため 、それら を すべて 考慮する こと に 無限の 時間 が かかった ため である 。 認知 科学 者 の スティーブン ・ハルナッド 氏 に より 議論 さ れた もの で 、記号 (文字列 、言葉 )を それ が 意味する もの と 結びつけられる か どうか を 問う もの である 。 コンピュータ は 記号 の 「意味 」が わかって いない ので 、記号 を その 意味 する もの と 結びつける こと が できない 。 たとえば 、シマウマ を 見た こと が ない 人 が いた と して 、その 人 に 「シマウマ という 動物 が いて 、シマシマ の ある ウマ なんだ 」と 教えたら 、本物 の シマウマ を 見た 瞬間 、その 人 は 「あれ が 話 に 聞いていた シマウマ かも しれない 」と すぐに 認識 できる だろう 。

人間 は ウマ の 意味 と シマ の 意味 が わかって いる から である 。 ウマ という の は 、タテガミ が あり ヒヅメ が あって ヒヒン と 鳴く 4 本 足 の 動物 と いう イメージ が 人間 に は ある 。 シマシマ という の は 、色 の 違う 2 つ の 線 が 交互に 出てくる 模様 だ と いう こと も わかっている 。 したがって 、それ を 組み合わせた 「シマシマ の ある ウマ 」も すぐに 想像 できる のだ 。

ところが 、意味 が わかって いる 人間 に は ごく 簡単な こと が 、意味 が わかって いない コンピュータ に は できない 。 シマウマ が 「シマシマ の ある ウマ 」だ という こと は 記述 できて も 、ただ の 記号 の 羅列 に すぎない ので 、それ が 何 を 指す か わからない 。 初めて シマウマ を 見て も 、「これ が あの シマウマ だ 」と 認識 でき ない 。 つまり 、シマウマ という シンボル (記号 )と 、それ を 意味する もの が グラウンドして (結びついて )いない こと が 問題 なのだ (*注 25 )。 これ を シンボルグラウンディング 問題 と いう 。

ロボット 研究者 の 中 に は 、この シンボルグラウンディング 問題 を 、知能 を 実現 する 上 で 非常に 重要な 問題 だ と 考えている 人 も いる 。

ウマ という もの を 本当に 理解 する に は 、現実 世界 における 身体 が ない と いけない 。 身体 が ない と 、シンボル と それ が 指す もの を 接地 させる (グラウンド させる )こと が できない ため 、こういった アプローチ は 「身体性 」に 着目 した 研究 と 呼ばれる 。

たとえば 、コップ と いう もの を きちんと 理解 する に は 、コップ を 触って みる 必要 が ある 。

ガラス や 陶器 の コップ は 強く 握る と 割れて しまう し 、そういう こと も 含めて 「コップ 」と いう 概念 が つくられて いる 。 「外界 と 相互 作用 できる 身体 が ない と 概念 は とらえ きれ ない 」と いう のが 、身体性 と いう アプローチ の 考え方 である 。 その 間 、日本 で は 通商 産業 省 (現 経済 産業 省 )が 主導 した 巨大 プロジェクト 、「第 五 世代 コンピュータ 」が 立ち上がった 。

1980年 代 の 後半 、当時 の 時代 背景 と して 、日本 経済 は バブル 景気 に わきかえって いた 。

アメリカ の 対日 貿易 赤字 が ふくらみ 、日米 貿易 摩擦 が 起きて 、日本 の 産業界 は アメリカ から さまざまな 圧力 を 受けて いた 。 そういう 時代 に 、国 の 威信 を かけた 国家 プロジェクト として 、「第 五 世代 コンピュータ 」の 開発 が 行わ れた のである 。

当時 の 研究 の プロポーザル (提案 資料 )を 見る と 、非常に 野心的な プロジェクト が 並んでいる 。

コンピュータ の 性能 が 低く 、まだ テキスト も 満足に 扱え なかった 時代 に 、音声 や 画像 、動画 も 扱い 、その 知識 を 整理 して ホワイトカラー の 生産性 を 向上 させる など 、いま 見て も 遜色 ない ような 先進的な 目標 を 掲げて いた こと が わかる 。

ただ 、当時 は 「データ 」が なかった 。

オープン に 利用 可能 な データ が 爆発的に 増えた の は 、インターネット の 登場 後 である 。 ウェブ が 普及 する の は 1990年代 後半 から で 、グーグル の 創業 は 1998年 である 。 利用 可能 な データ が なかった ため 、推論 を もっと 強化 する こと で 人間 の ような 知的な 処理 が できる ので は ない か と いう 仮説 に 立ち 、並列 に 推論 する 仕組み の 研究 に 邁進 する のだが 、その 方向 で は 結局 、思った ような 成果 は 得られ なかった 。 「第 五 世代 コンピュータ 」は 1982年から10年間にわたり、570億円が投じられた国家プロジェクトだったが、当初の目論見通りにはいかなかった。 だが 、人工 知能 研究 に 優秀な 人材 が 集まり 、海外 から も 有名な 研究者 を 招いて コネクション が できた 。

歴史 に 「たら れば 」は ない が 、もし ウェブ の 出現 が あと 15 年 早かったら 、いま の シリコンバレー の 座 に は 、日本 が ついていた かも しれない と 私 は 夢想する 。

経済 成長 に わいた 日本 の あの プロジェクト は 、それ くらい 先進的な 目標 を 掲げて いた 。

結果 に ついて は 賛否 両論 ある が 、「第 五 世代 コンピュータ 」プロジェクト は あの 時代 、確実に 、「勝つ ために 振る 価値のある サイコロ 」だった 。

世界 ナンバーワン を とろう と いう 強い 意志 と その ため の 戦略 。 当時 の 資料 を 読む と 、それ が 伝わって くる 。 いま の 日本 に 最も 欠けて いる 部分 だ (* 注 26)。 その 結果 、産業 的に も ある 程度 は 使える こと が わかった 。 しかし 、知識 を 書く と いう こと は 、予想 以上 に 大変 で 、なかなか 書ききれない 。

大変 という だけ なら 、大 企業 が お金 を かければ やれ ない こと も ない のだろう が 、サイクプロジェクト の ように 何十年 たっても 書き 終わらない 例 を 見る と 、また オントロジー 研究 の 深遠さ や 機械 翻訳 の 困難さ を 見る と 、知識 を 書ききる という のは ほとんど 不可能 に 思える 。

フレーム 問題 や シンボルグラウンディング 問題 の 存在 も 、人工 知能 の 実現 に 大きな 疑問符 を 提示している 。

結局 、 AI は 夢 物語 な の かも しれない 。

多く の 人 が そう 思った 。

人工 知能 研究者 で すら そう 思った 。 悲観 的な 観測 が 広がり 、1995年ごろから 、ふたたび AI 研究 は 冬の時代 を 迎えてしまう (*注 27 )。

私 が 人工 知能 を 学んだ 学生 時代 は 、まさに 、第 五 世代 コンピュータ プロジェクト と 、その 後継 であった RWC (リアルワールドコンピューティング )プロジェクト が 終わった 直後 だった 。

日本 で は 、人工 知能 に 対する 期待 が 高かった だけに 、逆に 冬 の 寒さ も 厳しかった 。 人工 知能 と いう 言葉 が 忌避 さ れ 、人工 知能 に 対する 風当たり は きわめて 強かった 。

本書 の 「はじめ に 」で 紹介 した ように 、研究 費 の 審査 で 面接官 に 「人工 知能 研究者 は いつも 噓 を つく 」と言われた の は 、そうした 時代 背景 も あって の こと である 。

2000 年 代 、スタンフォード 大学 を はじめ 、米国 の たくさんの 大学 が 連携 した CALO という プロジェクト の 成果 が ベース になっている 。

(* 注 20) 溝口 理一郎 『 オントロジー 工学 』( オーム 社 、2005 年 )

(* 注 21) より 厳密に は 、 ヘビーウェイト ・ オントロジー は 哲学 的 な 考察 に 基づき 対象 世界 を 適切に とらえる こと を 重視 した もの で 、 ライトウェイト ・ オントロジー は 情報 論 的 な 利用 効率 を 重視 した もの である 。

(* 注 22) IBM の 社 内 で は 、 つねに こうした 大型の プロジェクト を 複数 走ら せ 、 厳密に 管理 して いる そうである 。

その 努力 に は 頭 が 下がる 。

(* 注 23) 日本 で は ほか に も 、「2050 年 に人 型 ロボット で ワールドカップ チャンピオン に 勝つ こと を 目指し 」、1995 年 ごろ から ロボット が サッカー を する 「 ロボカップ 」 など の 魅力 的 な プロジェクト が 立ち上がって いる 。

(* 注 24) 特に 、 一 階 述語 論理 など の 形式 論理 を 使って 知識 を 表現 しよう と 思う と 、 この 問題 は 致命 的であった 。

(* 注 25) ちなみに 、 オリジナルの 論文 でも シマウマ の 例 が 出て いる が 、 英語 で シマウマ は 「 zebra 」、 シマ は 「 stripe 」、 ウマ は 「 horse 」 な ので 、「 zebra = stripe + horse 」 と 説明 されて いる 。 日本語 の 場合 、「シマウマ 」は 文字列 として 「シマ 」と 「ウマ 」から できている ので 、いかにも 自明な 感じ が して 、例 として は 少し 具合 が 悪い 。

(* 注 26) 第 五 世代 コンピュータ プロジェクト に ついて は 、 人工 知能 学会 誌 『 人工 知能 』2014 年 3 月 号 で 特集 を 組んで 振り返って いる 。

(* 注 27) 日本 で は 第 五 世 代 コンピュータプロジェクト の 影響 など も あり 、 冬 の 時代 は 1995 年 ごろ から と される 。

海外 で は さらに 早く 、1987年 くらい から とされている 。

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