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三姉妹探偵団 2 キャンパス篇, 三姉妹探偵団(2) Chapter 05 (1)

三 姉妹 探偵 団 (2)Chapter05(1)

5 ドア の ない 部屋 「参り ました よ 」と 、金田 は 言った 。 「それ は こっち の セリフ です よ 」国友 は 苦笑 し ながら 言った 。 「タカシ に は 、あの とき に 、よく 言って 聞かせた んです が ……。 喉元 過ぎれば 何とか 、で 、あんまり ピンと 来て ない ような んです 。 こちら の 監督 、教育 が 不行届き と 言われれば 、その 通り で 、頭 を 下げる しか ありませ んが ね 」──神山田 タカシ の 所属する 、Pプロダクションの常務、金田は、いかにもタヌキ、というか、いや、本物のタヌキがそれじゃ気を悪くするかもしれないというくらい、つかまえどころのない男だった。 愛想 は いい し 、言われる こと に は 、何でも 、「いや 、ご もっとも ! 」「おっしゃる 通り です 」「いや 、よく 分り ます 」の 、三つ の 答え の 内 の どれ か で 返事 を する のだが 、その 実 、何一つ 了解 しちゃ いない のである 。 その 意味 で は 、「芸能 界 人 」と いう 人種 の 典型 とも 言えた 。 国友 も 、これ まで 、この 手 の 人間 に は ずいぶん 会って 来た が 、話 を して いて 苛々 させられる の は 、いつも の こと だった 。 「金田 さん 」と 、国友 は 手帳 を 閉じて 、「私 は 芸能 レポーター じゃ ない 。 そんな 風 に 、言わ れ そうな こと を 何でも 早手回し に しゃべる のは やめて 下さい 」と 言って やった 。 「いや 、これ は すみません 」金田 は 額 を ポン と 叩いて 、「つい 、くせ に なってる んです ね 。 どう です 一 杯 ? 」「勤務 中 です 」「ああ 、そう か 。 いや 、これ は 失礼 。 じゃ 、勝手に やらせて もらいます 」「どうぞ 」──神山田 タカシ の 人気 が 落ち目 に なっている と いっても 、それ を 埋める 新人 が 何人も 出ていて 、この プロダクション も 、なかなか 景気 が いい らしい 。 金田 の 家 も 、そう 大きく は ない が 、造り は 「屋敷 」と 呼んで も いい 豪華さ だった 。 金田 は 、ホーム バー で 、水割り を 作る と 、その グラス を 手 に 、ソファ に 戻った 。 五十 は ずっと 越えて いる だろう 。 髪 も 半分 以上 白く なって いる 。 しかし 、不思議な の は 、よく 陽焼け している わりに 、不健康な 印象 を 与える こと だ 。 「神 山田 タカシ は どこ に いる んです ? こっち と しては 、ぜひ 話 を 聞かない と 、困る んです よ 」と 、国友 は くり返した 。 「 よく 分 ります 」 また お 得意の セリフ だ 。 「ただ 、正直な ところ 、こっち も 分らん のです 。 これ が 売り出し中 の 新人 とか 、女の子 だと かいうん だと 、用心 して 、かなり 動き を つかんでいる んです が 、何しろ もう タカシ は ベテラン の 一人 です から ね 」ベテラン ね 。 ── ベテランって 言葉 の 重 味 も 落ちた もん だ 、 と 国友 は 思った 。 「ともかく 、マンション に も 、親 の 家 に も いない 。 よく 行き来 する 歌手 仲間 の 所 に も 顔 を 出して ない 。 そう なる と 、後 は 女 の 所 と しか 思え ない じゃない ですか 」「そう です なあ 」と 、金田 は 他人事 みたいに 肯いた 。 「噂 が ある の は 何 人 も いた じゃ ありませ ん か 。 本当 は どう な んです ? 」「ほとんど は 話題 作り の ため に 流した ネタ です よ 。 実際 に 付き合って いた の は 、せいぜい 二 人 ぐらい でしょう 。 しかし 、もう 切れて いる はずです 」「じゃ 、目下 の 恋人 は ? 」「私 も 聞いて い ない んです 。 本当 です よ ! それ を 一番 良く 知ってる のが 、マネージャー です 。 当の 黒木 が 殺さ れ ちまったん じゃ 、私 に も 分りません 」それ は そう かも しれない 。 国友 も 渋々 、その 点 は 認め ざる を 得 なかった 。 「困り ました ねえ 」と 、国友 は 首 を 振った 。 「これ は 殺人 事件 の 捜査 です よ 。 一刻 を 争う んです 。 犯人 は どこ か へ 高飛び する つもり かも しれない 。 早く これ は と 思う 人間 に 目 を つけて おかない と 、逃げ られて しまう 」「おっしゃる 通り です 」と 、金田 の 十八 番 。 「ただ ……タカシ に 恋人 が いる の は 、私 も 黒木 から 聞いて い ました 。 しかし 、黒木 も 、それ が 誰 な の か 知ら なかった んです 。 いつも なら 、新しい 女 が できる と 、訊かれ なくて も ペラペラ しゃべる タカシ が 、今度 ばかり は 黒木 が 水 を 向けて も 、一向に 乗って 来ない らしい んです よ 」「別に こちら と しては 、神山田 タカシ が どんな 女性 と 付き合おう と 、ホテル へ 行こう と 、構や しない んです 。 ともかく 、早く 会って 話 が 聞きたい んです よ 」「黒木 の 家 は ? 奥さん が 何 か 言って いません でした か ? 」「奥さん も 実家 へ 行った とか で 、留守 です 。 今 の ところ 、連絡 も 取れて いません 」「そう ですか 」金田 は 、ため息 を ついた 。 「ちょっと ──あの 夫婦 は うまく 行って なかった ようです が ね 」国友 の アンテナ が ピッ と 鳴った 。 「 ほう 。 ──何 か 原因 でも ? 」「いや 、よく は 知り ませ ん よ 」金田 は あわてて 言った 。 「社員 の 私生活 まで は ね 。 ただ 、なかなか まともに は 帰宅 でき ない 仕事 です から 、奥さん も 大変 だろう 、と そういう 意味 で ──」「奥さん が 大変だ 、というのと 、夫婦 が うまく 行っていない というのは 大分 違います よ 」「それは つまり ──」「浮気 とか ? 」「いや 、とんでもない ! 黒木 は 仕事 一筋 の 男 でした よ 」「奥さん の 方 は ? 」「なかなか 美人 です 。 しかし 、真面目な 女性 で 、そんな こと は 考え られませ ん 」やけに 力説 する の が 、却って 怪しい 。 国友 が 更に 話 を 進めよう と した とき 、応接間 の ドア が 開いて 、家政婦 らしい 女性 が 顔 を 出した 。 「お客様 です が 」「そう か 」金田 は 、ちょっと ホッと した 様子 で 、「誰 か 約束 が あった かな 」「神山田 さん です 」「タカシ が ? 」「それ は 助かり ます ね 」と 、国友 は 息 を ついた 。 金田 が 通せ と も 言わ ない 内 に 、神山田 タカシ 当人 が 、真白 な スーツ に 赤い シャツ と いう 垂れ幕 みたいな 格好 で 入って 来た 。 「 タカシ ! どこ へ 行って た んだ ? 」と 、金田 が 言った 。 「大変な こと に ──」「こっち の 話 を 先 に 聞いて くれ 」と 、タカシ は 遮って 、「結婚 する こと に した んだ 。 パーッ と 派手に 発表 して くれよ 、いい だろう 」ポン 、と 金田 の 肩 を 叩く 。 「 結婚 ? 誰 と だ ? 」「連れて 来た よ 。 きっと びっくり する ぜ 」タカシ は 、ドア の 所 へ 歩いて 行く と 、そう 若く も ない のに 、派手に 髪 を 染めて 、やたら 窮屈そうな 服 を 着た 女 の 手 を 引いて 来た 。 「お前 ──」金田 は アングリ と 口 を 開いた 。 「どう だい 、意外 だ ろ ? 」タカシ は ニヤニヤ して いる 。 「 しかし ── 彼女 は ──」 「 うち の人 も 知って ん の よ 」 と 、 女 が 言った 。 「金田 さん から 、うまく 話して 。 別れる の に もめる の は いやだ から 」「なあ に 、問題 ない さ 」と 、タカシ が 言った 。 「ただ 、黒木 は 担当 を 変えた 方が いい だろう な 。 離婚 した って 、前 の 女房 が 俺 と くっつき 合ってる の を 見てたら 、楽しく ない だろう 」「ちょっと 失礼 」国友 は 言葉 を 挟んだ 。 タカシ と 女 は 、初めて 国友 に 気付いた 。 「誰 だい 、これ ? 」「警察 だ 」と 、国友 は 手帳 を 見せた 。 「神 山田 タカシ さん だ ね 」「俺 の 顔 ぐらい 知って る だろ ? 」大した 自信 である 。 「そっち は ──黒木 さん の 奥さん ? 美江 さん と いった ね 」「あら 、どうして 私 の 名 を 知って る の ? 」「どうやら 、お 二人 とも 、TVやラジオのニュースに耳を傾ける趣味はないようだね」「そりゃ無理だよ」と、タカシがニヤついて、「二人でずっとホテルのベッドにいたんだ。 愛 を 確かめ 合って た の さ 」国友 は 、金田 の 苦り切った 顔 を チラッ と 見て 、「捜して たんだ 、お 二人 を ね 」「へえ 。 ──芸能 レポーター の アルバイト でも やって ん の ? 」国友 は ニコリ と も し なかった 。 「黒木 さん が 殺さ れた 」──タカシ と 黒木 美江 は 、しばし ポカン と していた 。 この 反応 は どう だろう ? 多少 、鈍 すぎる ような 気 も する が 、まあ 、この 連中 で は この 程度 かも しれない 。 もし 演技 なら 、なかなか の 役者 だ 。 「まさか 」と 、美江 が 、ポツリ と 言った 。 「 お 電話 です ── 国友 様 へ 」 と 、 家政 婦 が 顔 を 出す 。 「どうも 」国友 は 廊下 へ 出て 、受話器 を 取り上げた 。 「もしもし 」「国友 さん ? 夕 里子 です 」「やあ 、どうして ──」「大変な の ! 家 に 爆弾 が 投げ込まれた の よ ! 」夕里子 の 声 は 、まるで 爆発 する ように 、受話器 から 飛び出して 来た 。 ドア が 、みごとに 内側 へ 倒れて いる 。 「やあ 」先に 来ていた 、顔見知り の 鑑識班 の 男 が 声 を かけて 来た 。 「君 の 担当 ? 」「殺し と 関係 あり そうな んだ 。 ──爆発 物 かい ? 」「ご覧 の 通り さ 。 ──まあ 、通路 の 方 は 大して 被害 も ない けど 、ドア が 頑丈で 良かった 」「倒れてる じゃないか 」「そりゃ 、蝶番 が 壊れた んだ 。 でも 、 もし ドア の 方 が やわだったら 、 危なかった よ 」 「 しかし 、 やっぱり この マンション を 建てた 業者 に も 問題 が ある ぞ ! 」国友 は 腹 を 立てて 、「爆弾 ぐらい で ドア が 壊れる なんて ! 」と 、無茶 な こと を 言っている 。 「ともかく 、けが人 も なくて 良かった 。 もし 、通路 を 通りかかった 人 が いたら 、イチコロ だ から な 」「どんな 爆弾 か 分る か ? 」「今 の ところ 、ブリキ の 破片 みたいな もの が 見付かってる から 、たぶん 、空缶 を 使った 、手作り の もん だろう 」「素人 でも 作れる か ? 作った 奴 は どんな 顔 だ ? 」 「 そんな こと まで 分 る かい ! おい 、何 を 興奮 してる んだ ? 」「いや ──何でもない 。 何 か 分ったら 、 真 夜中 でも いい 、 すぐ 知らせて くれ 」 「 OK 」 国友 は 、 下 の 方 が 黒ずんで 、 少し へこんで いる ドア の わき を すり抜ける よう に して 、 中 へ 入った 。 居間 へ 入る と 、珠美 が ソファ に 横 に なっている 。 「大丈夫 か ! けが は ? レントゲン は 撮った ? 」国友 が 駆け寄る と 、珠美 は びっくり して 起き上った 。 「あの ──私 じゃ ない んだ 。 綾子 姉ちゃん な の 」「何 だ 、そう か 。 横 に なってる から 、てっきり ……」「ご飯 食べて 、エネルギー を 有効に 吸収 させてる の 」「あら 、国友 さん 」と 、声 が して 、綾子 が 入って 来た 。 「── 良かった ! 大した けが も ない ようだ ね 」「すみません 、夕里子 が 何だか 大げさに 言った から ……。 私 は 肘 と かかと を すりむいた だけ です 」「しかし 、一歩 間違えば 、命 を 落とす ところ だった んだ よ 」国友 は 、ゆっくり と 居間 の 中 を 歩き回った 。 「でも 、人 に 恨まれ る なんて こと ……」「もちろん そう だ 。 しかし ──」国友 は 言い かけて 口 を 閉じた 。 この 前 の 事件 で は 、夕里子 が 自分 から 、事件 に 飛び込んで 行った のだが 、今度 は わけ が 違う 。 「あ 、来て た の 」夕里子 が 居間 へ 入って 来た 。 「晩 ご飯 は ? 少し 残って る けど 、食べる ? 」「おいおい ……」人 の 気 も 知ら ない で 、と 、国友 は ため息 を ついた ……。 ──夕里子 の 話 を 聞いて 、国友 は 肯いた 。 「する と 、犯人 は はっきり 、綾子 君 を 狙った こと に なる ね 」「そう な の 。 しかも 、水口 さん の 名前 を 使って 、よ 。 ──大学 に 関係 の ある 人間 だ わ 」「水口 恭子 か 。 ──黒木 が 殺さ れた とき 、現場 に いた 子 だ な 」「でも 水口 さん じゃ なかった わ 」と 、綾子 が 言った 。 「どうして 分 る ん だい ? 」 「 私 、 すぐに 電話 した の 、 水口 さん の 所 へ 」 と 、 夕 里子 が 言った 。 「本人 の 声 でした 。 間違い なく 」と 、綾子 が 言った 。 「家 は 遠い の ? 」「ここ から だ と 、電車 で 一時間 ぐらい 」「私 が 電話 した の は 、十分 以内 だった わ 」「そう か 」国友 は 肯いた 。 「もちろん 、犯人 が 自分 の 名前 を 名乗る こと は ない だろう が ね 。 ──夕里子 君 は 、しかし 、声 を 聞いた んだろう 、インタホン で 」「ええ 。 でも ね 、ともかく マンション の 廊下 って 、凄く 声 が 響く の 。 どんな 声 だった か なんて 、分らない 」「女 の 声 だった の は 確か ? 」「と 、思う けど ……。 でも 、男 の 人 でも 、少し 甲高ければ 、あんな もの でしょう ね 」「そう だ な 。 ──ともかく 、爆弾 から 何 か 分る と 思う よ 。 後 は 、マンション に 出入り する 犯人 を 、誰 か が 見て いない か 、って こと だ が ……」「あんまり 期待 できない と 思う けど 」と 、珠美 が 言った 。 「この マンション は 、受付 に も 夜 は 人 が いない し ね 」「ともかく 、当って みる よ 」国友 は 立ち上った 。 「でも 困った わ 」と 、綾子 が 言った 。 「何 だい ? 」「ドア なし で 、どう やって 今夜 寝る の ? 」「──お姉さん は 、自分 を 殺そう と してる 人間 が いる なんて 、想像 も できない んだ わ 」と 夕里子 は 言った 。 マンション の 下 に ある 喫茶店 だ 。

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