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ゆきの物語 (Yuki’s Story) by Richard VanHouten, ゆき の 物語 第十三章

ゆき の 物語 第十三章

一 本 の 毛

一方 、ゆき は 目覚めました 。

「腕飾り が ない から 、狐 は 来なかった んだろう 」と 思い ました 。 「腕飾り が 切れた 時 に 、狐 の 毛 が 少し 着物 に くっ付いた かも 知れない 。 もし 狐 の 毛 が 一 本 だけ でも 見つけ られる なら 、狐 を 呼ぶ こと が 出来る かも しれない 」

それから ゆき は 死に物狂い で 着物 で 狐 の 毛 を 探し ました 。

やっと の こと で 短い 毛 を 一 本 見つけました 。 毛 を 両手 に 持ちながら 「助けて 助けて 助けて 」と 言いました 。

あっと言う間 に 一 匹 、 二 匹 、 ついに は 百 匹 の 狐 が 牢 に 現れました 。

「狐 さま 、この 牢 から 助け出して くださいませんか 」と ゆきは 頼みました 。

「どうして もっと 早く 呼ばなかった のですか 」と 狐は 聞きました 。

「 実 は 呼びたかった んです が 、不意に 襲われました し 、猿轡 を かまされて しまいました 。

争い の 最中 に 毛 で 作った 腕飾り が 切れて 落ちて しまったんです 。 この 短い 毛 一 本 を 見つける まで 、呼べ なかった んです 」と ゆき は 答えました 。

それ から 狐 たち は 壁 の 下 に 穴 を 掘って 、忍者 を 追いかけ 、牢 の 鍵 を 見つけました 。

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