D -Frag ! Episode 1
( 鳥 の さえずり )
( 生徒 たち の 話し声 )
( 芦 花 ( ろか ) ) あの
これ
う う …
う わ っ
( 堅次 ( けんじ ) ) おい 大丈夫 か ?
ほら
あ … ( 堅次 ) 気 を つけろ よ
じゃあ な
( 芦 花 ) あり が … ( 横縞 ( よこしま ) ) お ー い 堅 ちゃん
( 長山 ( な が やま ) ) 何 やって ん の ? ( 堅次 ) 何でもない
( 横縞 ) ねえ ねえ ねえ ねえ 1 時間 目 サボ ん ない ?
( 堅次 ) フッ バーカ
( 生徒 たち の 話し声 )
( 男子 生徒 ) す っ げ え はえ てん の ( 男子 生徒 ) ハハッ
( 男子 生徒 ) あっ ( 男子 生徒 ) あ ?
( 2 人 ) う っ ( 男子 生徒 ) 何 だ ? あいつ ら
あいつ ら は この 府 上 ( ふ じょう ) 学園 に おい て ―
最近 ぽっ と 出 で 気 を 吐 い て いる 不良 グループ
風間 ( かざま ) 一派 だ !
まず あの 太い の が “ リトル フット ” 横縞
( 男子 生徒 ) メタボ の くせ に 縞 シャツ と は なんて 自信 だ
( 男子 生徒 ) そして “ ロング マウンテン ” 長山
( 男子 生徒 ) 英語 に し た だけ じゃ ん
( 男子 生徒 ) そして ヤツ が リーダー 格 の
の …
あれ ? えー っと …
風間 堅次 だ ! ( 男子 生徒 たち ) おお っ
つ ー か 今 風間 一派 と か 言った だ ろ
( 男子 生徒 ) わ ー や べ ー ( 男子 生徒 ) 逃げろ ー
( 長山 ・ 横縞 ) 堅 ちゃん ごめん
俺 たち キャラ が 濃く て
( 堅次 ) ホント 濃い よ ! ? った く
( 横縞 ) でも さ なんか 締ま ん ない よ ね 俺 たち
不良 って いって も 特に 悪い こと し て ねえ し な
( 堅次 ) う う …
もう つっぱる の やめ て 部活 でも や ん ね ?
みんな 楽し そう だ し な
今さら そんな ふ ぬけ た 生き 方 できる か よ
俺 は この 拳 で 天下 を 取り たい ん だ !
( 女子 生徒 ) やっと ファ の 音 が 出る よう に なった の
( 女子 生徒 ) そう ( 女子 生徒 ) レミ !
( 何 か を 書く 音 )
( 千歳 ( ちとせ ) ) 入部 希望 者 は 今日 も なし
このまま だ と 本当 に 廃部 ね
( 桜 ( さくら ) ) そもそも なんで 廃部 に さ れ そう な ん です か ?
( 千 歳 ) 文化 部 と し て 創造 性 あふれる 活動 実績 を ―
報告 でき て い ない って こと
ちゃんと 毎日 ゲーム し て ます よ ね ?
油断 し て た わ ゲーム 製作 部 って ―
ゲーム 作ら ない と 部活 と し て 認め られ ない の ね
あっちゃ ー
( 南 ( みなみ ) ) 今頃 気づ い た か
( 千 歳 ) そして 何より 今日 まで だまし だまし やって き た けど …
部員 が 条件 の 人数 に 足り て い ない
うーん 楽 で 居 心地よかった ん だ けど なあ
勧誘 って いつまで に ?
今日 ( 桜 ) ブーッ
( 横縞 ) へ へ へ で 俺 たち 風間 一派 が さ ―
天下 を 取る に し て も や っぱ ナメ られ ない よう に ―
シメ て いか なきゃ なら ない と 思う ん だ
それ で まず クラブ ボックス の 連中 から って こと か
何 だ そりゃ ? 気 が 進ま ねえ な
( 横縞 ) それ に さ 文化 部 の 連中 って ―
面白 そう な も の いっぱい 持って る だ ろ ?
マンガ と か ゲーム と か ( 長山 ) ああ
学園 を シメ る 風間 一派 に ―
ちょっと 貸し て もらって も いい ん じゃ ない か な
お前 って 顔 の わり に ワル だ よ な
( 横縞 ) いい じゃ ん いい じゃ ん 行 こ う ぜ
あ ?
( 長山 ・ 横縞 ) あ あっ ( 堅次 ) 火事 か !
おい 大丈夫 か ?
( 3 人 ) は ?
あっ
何 やって ん だ
い いえ この 火 は イリュージョン です よ
め ちゃ 熱い ぞ きつい な その 言い訳
( 長山 ) 堅 ちゃん ( 堅次 ) あ ?
消火 器 ( 堅次 ) おう
お前 ら そこ どけ !
( 桜 ・ 南 ) ん っ
( 噴出 音 )
よ ー し 消えろ ー !
( 一同 ) ふう
やった ー 消え た ー !
( 堅次 ) あ … 俺 と し た こと が 柄 に も なく 頑張 っち まっ た ぜ
よくぞ あの イリュージョン 火事 を
( 堅次 ) 今 火事 っ つ っ た な ( 芦 花 ) はっ
しかし 何 だって 部室 で 火事 なんか … あ ?
花火 ?
( 横縞 ) ああ ああ … ( 南 ) は ー い お 疲れ ちゃ ー ん
横縞 !
いきなり 何 ? 長山
( 長山 の うめき声 )
長山 ー !
お前 ら 何 の つもり だ
私 雷 属性 だ から ( 桜 ) 私 水 属性 だ から
( 堅次 ) いや 意味 分から ん
今回 の こと は 外 に 知ら れ て は なら ない
君 ら に は 記憶 を なくし て もらう ね
何 だ と ( 芦 花 ) あなた も …
あっ
炎 属性 で ある 私 の 手 に よって 記憶 を なくす の です
炎 属性 ? だ から 属性 って 何 だ よ
誰しも が つかさどる エレメント
( 堅次 ) ねえ よ ん な もん 現実 に !
あっ 何 す ん だ 放せ
水 ロック ( 南 ) 雷 ロック
だから ん な もん ねえ よ !
( 芦 花 ) あなた は 知り すぎ た
まさか 俺 を 焼き殺す 気 か
やめろ ー !
記憶 を なくさ ない と ぉ ―
あなた の こと 嫌い に なっちゃ う ん だ から っ
( 堅次 ) 何 だ それ ( 芦 花 ) あっ ぐ はっ
( 桜 ) な っ まさか 必殺 の 炎 ―
萌 ( も ) え 萌 え アタック が きか ない なんて
( 南 ) しっかり しろ 傷 は 浅い かも だ ぞ
( 堅次 ) 消沈 し た 確か に 炎 属性 かも しれ ん
ん あっ
土 属性 ( 堅次 ) は あ ?
土 パーンチ ( 堅次 ) は あ あっ
ぐ っ
土 ! ? その げんこつ の どこ が 土 属性 な ん だ よ ! 無 属性 だ ろ
無 属性 だって ノリ いい ね この 人
そう ね とっさに 言 える こと じゃ ない
私 は さっき 砂場 で お 城 を 作って い た
( 堅次 ) どんな 高校 生 だ よ !
つまり 私 の 手 に は 今 大量 の 土 が
手 を 洗え ! う っ
( 堅次 ) くっ ここ は 一旦 …
( 横縞 ) 堅 ちゃん チキン わけて やる よ
( 長山 ) シュート は 俺 に 任せろ
( 堅次 ) ダメ だ 2 人 を 置 い て は いけ ねえ
に し て も こいつ の 記憶 なかなか 消え ない な
そう だ な
こ 今度 は 全 属性 で 一斉 攻撃
( 堅次 ) え ? 全 属性 って …
( 長山 ・ 横縞 ) お ー い 堅 ちゃ ー ん
2 人 と も すま ん !
( 千 歳 ) あっ ( 長山 ・ 横縞 ) わ ー
( 千 歳 ) お前 友 を 捨て て 逃げる の か
う えっ 場合 が 場合 だ し し かた ねえ
う えっ 場合 が 場合 だ し し かた ねえ
( 桜 の 笑い声 )
( 桜 の 笑い声 )
( 桜 の 笑い声 )
って なんで 俺 は 敵 に 弁解 し てん だ
男らしく ここ で 死ね
あ 死ね と か 言っちゃ っ た
あ あー 殺さ れる !
( 女子 生徒 ) キャッ
( 千 歳 ) 今 の は 言葉 の アヤ だ
でも 近い こと は さ れる ん だ ろ ?
あっ あ あっ くっ う あー っ
わ あー っ
イヤ ~ !
ハァ ハァ …
よし なんとか まい た か
何 な ん だ あの クラブ イカ れ て や がる
あ ? ( 芦 花 ) あの …
炎 属性 !
( 芦 花 ) ありがとう ござい まし た ( 堅次 ) え えっ
火 を 消し て くれ て
えっ ああ
これ に 懲り て ―
もう 部室 で 花火 は し ませ ん
当たり前 だ ! なんで 花火 なんか やった ん だ よ
部員 集 め の ため に ―
何 か イリュージョン が でき ない か と 思って
火事 の 原因 って それ か よ !
イリュージョン の … バカ
( 堅次 ) イリュージョン の せい に す ん な よ
あと もう 1 つ ( 堅次 ) あ ?
朝 も ありがとう ござい まし た ビラ を 拾って くれ て
ああ ?
あっ お前 今朝 校門 に い た ヤツ か
覚え て ない ?
あんな 恐ろしい クラブ の 勧誘 し て た の か
恐ろしい …
まあ とにかく ボヤ の こと は 黙 っと い て やる から ―
もう つきまとう な じゃ あな
( 芦 花 ) あなた に は ぜひ 我 が 部 に 入って ほしく なり まし た
我が 部 ?
私 は ゲーム 製作 部 部長 芝崎 ( しば さき ) 芦 花 です
お前 部長 だった の か
( 芦 花 ) あなた を 勧誘 し ます
俺 は ゲーム 部 なんて … ( 芦 花 ) ゲーム 部 じゃ あり ませ ん
ゲーム 製作 部 です ( 堅次 ) あ ?
言 っと く が 俺 に は 炎 属性 の 萌 え 萌 え アタック は きか ねえ ぞ
( 芦 花 ) それ は かりそめ の 属性 ( 堅次 ) え ?
実は 私 闇 属性 な ん です
え ? 闇 ?
あ あー っ !
( 横縞 ) ん … ん あれ ?
俺 たち …
堅 ちゃん は ?
( 堅次 ) 闇 が ー !
あ あ ~ ここ ここ どこ ?
( 堅次 ) どう なって ん だ これ ~
( 堅次 ) どう なって ん だ これ ~
あなた の これ から の 道 は 2 つ です
あなた の これ から の 道 は 2 つ です
あなた の これ から の 道 は 2 つ です
あ ~ 暗い よ 暗い よ 怖い よ 真っ暗 だ よ !
あ ~ 暗い よ 暗い よ 怖い よ 真っ暗 だ よ !
あ ~ 暗い よ 暗い よ 怖い よ 真っ暗 だ よ !
1 つ は 素直 に ゲーム 製作 部 に 入部 する か ―
それとも …
( 水音 )
( スタンガン の 音 )
( 芦 花 ) さあ どう し ます か ?
( 堅次 ) 入る ! この 部 に 入ら せ て ください !
歓迎 し ます
改めて 部長 の 芝崎 芦 花 です
あなた を 歓迎 し ます
私 は 烏山 ( から す やま ) 千歳 2 年 だ
水上 ( みず かみ ) 桜 1 年 だ よ
( 堅次 ) ん な こと いい から これ を 外せ !
( 千 歳 ) って お前 ちゃん と 聞い てん の ?
( 堅次 ) 何 す ん だ よ
え ? なんで 私 の 足 に ほおずり し てん の ?
や だ 足 フェチ ? ( 堅次 ) し て ねえ よ
て か いいかげん これ 外せ
はい ( 堅次 ) う あっ 何 し や がる
こう で も し ない と 話 を 聞い て もら え ない か と
やり 方 が 極端 すぎる ん だ よ お前 ら
自己 紹介 は 聞い た とおり だ 足 フェチ
待て ! 何 を おかしな 属性 を 定着 さ せよ う と してん だ
お前 の 自己 紹介 を 聞い て い ない が ―
まあ どう で も いい ( 堅次 ) いい ん だ
いい から この 入部 届 に 名前 を 書け
( 堅次 ) あれ が 先 公 に 受理 さ れ ち まったら アウト だ
( 桜 ) フフッ
( 堅次 ) だ が 書 か なけ れ ば やはり アウト どう する ?
( 書く 音 )
お 意外 もっと ごねる か と 思った のに
やっと 観念 し て くれ た ん です ね
ほら よ
じゃ 俺 は 今日 は 帰る ぞ
まあ いっか ちゃん と 書 い て ある みたい だ し
( 堅次 ) よ ー し これ で まず は 部室 から 出 られる
あと は 職員 室 に 先回り し て ―
入部 届 を 持って き た ヤツ から それ を 奪って ばっ くれ れ ば ―
俺 の 勝ち だ
じゃ 先生 は い ( 堅次 ) ん ?
ああ 確か に 受け取った
って 待て コラ ! えっ 何 ? 先 公 ?
お前 先 公 な の ? ( 南 ) ん ?
ゲーム 製作 部 顧問 大沢 ( おお さ わ ) 南 だ
よろしく
あっ
う あ あー っ ( 芦 花 ) デジャビュ ?
コラ 逃げる な !
あん ま 暴れ ん な よ
く そ っ 完全 に 誤算 だ
つ ー か 先 公 だ なんて 分かる か
う っ 速い
フフッ さっき は 突然 の こと で 後れ を 取った けど ―
今回 は そう は いか ない よ なぜ なら ―
途中 から クラウチング スタート の 体勢 で ずっと 待って い た の さ
( 堅次 ) バカ な の か ? いや ひょっとして 天才 な の か
改めて 1 年 D 組 水上 桜
水 属性 ( 堅次 ) 属性 と か いい から
観念 し て その 入部 届 を 渡す ん だ
あっ ( 堅次 ) 何 だ ?
水 忘れ て き ちゃ った ( 堅次 ) え ?
水 取って くる から それ まで 待って て ね
( 堅次 ) 水 ない と ダメ な ん だ ?
属性 って そんなに 大事 な の か ?
あっ
ん … まあ そう うまく は いか ねえ か
あの … 今 その 入部 届 を 渡し て くれる なら ぁ ―
その … 私 が みんな に 口添え し て も いい ん です けど ぉ
断る 俺 萌 え と か 興味 ない から
( 芦 花 ) ぐ はっ
フン ! 耐え まし た 私
( 堅次 ) 耐え や がった あ !
( 指 を 鳴らす 音 )
しまった ! また 闇 変 な こだわり やめろ よ
( 芦 花 ) そう 闇 は 私 の 空間
この 闇 の 中 で じわじわ 締め 上げ て あげ ます
う う … まったく 見え ねえ
グズグズ し て たら あの 土 女 も 来 ち まう
( 芦 花 ) 千 歳 は 当分 来 ませ ん
砂場 に 砂 を 取り に いって ます
( 堅次 ) だ から 属性 って そんなに 大事 な の か よ
だが 待て と いう こと は …
敵 は お前 1 人 って こと だ
よく 考え たら こんな 布 きれ 空間 いつ まで も いる 必要 ねえ
ハハハハ ハハ ( 芦 花 ) あっ
( 堅次 ) う っ
( 堅次 ) あれ ? 方向 間違え た
( 堅次 ) う う う あ あー !
う っ …
ナイス ! そのまま 上げ …
( 芦 花 ) う う う ~ ( 堅次 ) って すでに 限界 じゃ ねえ か
( 堅次 ) う … このまま だ と 2 人 と も 落ち ち まう
足 骨折 ぐらい で 済む から とっとと 離し …
( 芦 花 ) 離し ませ ん ( 堅次 ) あ …
せっかく 入って くれる かも しれ ない 新しい 部員 を ―
私 は 絶対 に 離し ませ ん
お前 まで 落ち ち まう ぞ ( 芦 花 ) かまい ませ ん !
こんな 時 まで 萌 え 芝居 は いい から ( 芦 花 ) 違い ます
これ は 素 です
お前 …
あ あっ まずい もう 無理 です
かっこ つけ た そば から それ ! ?
これ は お腹 に 負担 が かかり ます ね
このまま だ と 将来 子供 が 産 め ない 体 に …
あー あ 男の子 2 人 と 女の子 1 人 の ―
幸せ な 家庭 を 築く と いう 私 の 夢 が …
怖い よ ! すいません 降ろし て ! 今 すぐ !
あっ
お 疲れ 部長
は あ … ( 堅次 ) う っ
遅 ( おせ ) えよ
は あ 死ぬ か と 思った ぜ
行 こ う 芦 花
ん フン ( 芦 花 ) は あ …
( 千歳 ・ 芦 花 ) え ?
2 年 B 組 風間 堅次
ようこそ ゲーム 製作 部 へ
おう
と 昨日 勢い で 部 に 入 っち まっ た も の の ―
これ から どう なる ん だ ? 俺
( 長山 ) 昨日 ? ( 横縞 ) 何 それ ?
( 堅次 ) こいつ ら 本当 に 記憶 を 消さ れ て や がる
それ より 見 て くれよ この 髪形
気 が つい たら こう なって た ん だ よ ( 長山 ) すげ え イカ す
( 横縞 ) だ ろ ? これ で トゲ トゲ の 肩 パット が あれ ば 完璧 だ よ な
( 横縞 ) だ ろ ? これ で トゲ トゲ の 肩 パット が あれ ば 完璧 だ よ な
( 堅次 ) これ で いい
( 横縞 ) だ ろ ? これ で トゲ トゲ の 肩 パット が あれ ば 完璧 だ よ な
( 横縞 ) だ ろ ? これ で トゲ トゲ の 肩 パット が あれ ば 完璧 だ よ な
友 を 巻き込む わけ に は いか ない
友 を 巻き込む わけ に は いか ない
( 中 ( あたる ) ) 堅次 ー ! ( 堅次 ) あ ?
( 中 ) 大丈夫 か ? 堅次 ! ( 堅次 ) あ あー !
無事 か ? 無事 な の か ? 堅次
おかしい 見た目 に は 目立った 外傷 は ない よう だ が
と いう こと は つまり ―
服 の 下 が 大変 な こと に
( 堅次 ) 中 !
何 の 話 だ が さっぱり 分から ん が ―
それ 以上 やる と 殺す ぞ
で 何 し に 来 た の ? 副 会長
うん 俺 を そんな 他人 行儀 な 名 で 呼ぶ な
副 会長 で は なく あっちゃ ん と 呼べ
俺 たち 4 人 は 府 上 小 から の 幼なじみ だ ろ
( 中 ) ひ ゅ ~ 行 っく ぜ え ( 堅次 ) 待って よ う
それ が 仲良く 同じ 高校 に 来 て み れ ば ―
いつの間にか 俺 以外 が 不良 に なって る し
この 裏切り者 ども !
( 堅次 ) で 何 し に 来 た ん だ よ 中
ああ そう だった
堅次 うわさ で 聞い た ん だ が ―
お前 ゲーム 製作 部 に 入った らしい で は ない か
それ が 何 だ よ
危険 な クラブ だ
いや 危険 な の は 部 と いう より も ―
烏山 千歳 の 権力 と いう べき か
えっ あの 土 女 って そんな 権力 あん の ?
知ら ない の か ?
あいつ は この 学園 の 生徒 会長 だ ぞ ( 堅次 ) えっ
マジ で ? あいつ が ?
( 中 ) 府 上 学園 15 代 生徒 会長 烏山 千歳
強引 な やり口 と カリスマ 性 に 学生 だけ で なく ―
教師 を も 屈服 さ せる まさに この 学園 の 女王
その 力 に 恐れ を 成し ―
“ 府 上 5 天王 ” “ 二 人 ブラザーズ ”
“ 魔 の 十四 楽団 ” も なり を ひそめる 始末
つ ー か 俺 たち の 他 に も そんなに 不良 グループ い た の か
お前 ら なぞ しょせん 氷山 の 一角 に 過ぎ ん !
この ぽっ と 出 の ぽっ と 野郎 !
( 堅次 ) えっ そこ まで ?
烏山 千歳
ヤツ は 副 会長 で も ある 俺 の 宿敵 で あり ―
永遠 の ライバル な の だ
つ ー か 俺 も 話 に 交ぜろ ( 長山 ) 俺 も
そして 私 も 交ぜろ ー !
( 2 人 ) で で で 出 た ー !
って 何 盗み聞き してん だ よ 趣味 悪い ぞ
ここ に い たら お前 たち の バカ 声 が 聞こえ て き た ん だ よ
( 堅次 ) そんな 言い訳 が 通る と 思って ん の か !
ちなみに ―
ここ は 女子 更衣 室 だ ぞ
( 女子 生徒 ) か か か … 会長 早く 窓 閉め て ください
( 中 ・ 堅次 ) う … えっ と …
この のぞき 魔 ども
ちょ っ 違い ます
そう いう こと 言う の やめ て ください マジ で
バカ 敬語 使う な ! 空気 的 に 負け た 気持ち に なる だ ろ
へ っ よく 考え たら そこ 2 階 じゃ ねえ か
こっか ら じゃ 見 たく て も 見 れ ね えっ つ ー の
そんな の お前 たち の 力 を 合わせりゃ ここ まで 来 て 見 れる だ ろ う
えっ 力 を 合わせ たら … ( 中 ) 見 れる だ と ?
( 横縞 ) バランス が あ ~ ( 長山 ) 重 て え …
( 堅次 ) い ける
それ 俺 が 入って ない じゃ ん !
( 堅次 ) お前 そんなに 見 たい の ?
( 千 歳 ) や ー い 仲間 は ずれ お 前 相変わらず ダメ だ な
そんな ん だ から お前 私 に 負け た ん だ よ
そう いや お前 生徒 会 選挙 で 負け た ん だ っけ
くっ … そう さ 俺 は 会長 選 に 負け た
だが 母校 に 貢献 しよ う と 副 会長 の 職 に つい て み れ ば ―
何 か あれ ば 会長 に 踏ま れ 何も なく て も 踏ま れ ―
踏みにじら れ
そんな … そんな 会長 が ―
たまら ん なく 許 せ ない ん だ
“ たまら ん なく ” って 大丈夫 か ? お前
あー もう いい や お前 ら さっさと ここ から 去れ
去ら ない と 実力 行使 で 追 っ 払う
ぐ っ 得意 の 土 攻撃 か
( 千 歳 ) お前 ら など ツバ で 十 分
( 堅次 ) 汚 ねっ なんで こんな ヤツ が 会長 やって ん だ よ
( 中 ) くっ 来る なら 来 て みろ
見事 受け きって やる ぞ !
( 3 人 ) 受け ちゃ ダメ だ ろ !
人 が 変わった と か 言って た けど 一 番 変わった の お前 じゃ ねえ か
あの 変態 に は こんなん じゃ ダメ だ
( 堅次 と 中 が もめる 声 )
( 堅次 と 中 が もめる 声 )
( 堅次 と 中 が もめる 声 )
何 か 使 え そう な もの は …
( 中 ) やめろ 放せ 受け させ て 受け させ て
むしろ 飲ま せ て
( 2 人 ) ヤバー ! ( 堅次 ) 土 攻撃 の ほう が マシ だ
ぐ っ ハァ ハァ
おい 何 してん だ 早く 逃げろ
俺 は … 俺 は 逃げ ない
お前 あれ 当たったら 快楽 と か の レベル じゃ ねえ ぞ
違う ! ここ で 引 い たら ―
また 今 まで の 屈服 し た 日々 に 戻って しまう
だから 今日 ここ で 今 まで の 俺 を 変え て やる
そして 堅次 を 助け出す ん だ !
中 … お前
手 を 貸す ぜ あっちゃ ん
お前 ら …
よ ー し 勝負 だ 会長 !
あれ ?
俺 は お前 を 超え て いく
フン 副 会長 の くせ に いい 度胸 だ
だが 死ね
( 千 歳 と 中 の 力み 声 )
( 中 ) おい 堅次 何 し てる ?
俺 に 何 か 用 でも ?
バカ 野郎 ! お前 が い なきゃ 始まら ん だ ろ
俺 が 変わる ため に 力 を 貸し て くれ
( 堅次 ) 俺 を 置 い て 始め た くせ に
いけ 2 分 だ
それ 以上 は 持た せ られ ない ぞ ( 堅次 ) 長山
いや 1 分 だ ( 堅次 ) 縮 ん だ !
あ … 1 分 か よ
だが 1 分 ありゃ あ …
は あ あー っ
う っ ふ っ ( 中 ) 行け !
( 堅次 ) は あ あっ ( 千 歳 ) はっ
( 堅次 ) 十 分 だ ぜ ! ( 中 ) た あー っ
く う っ
( 中 ) ん … ( 堅次 ) う っ
フン お前 を 助ける つもり が 結果 的 に 俺 が 助け られ ち まった な
なあ に お前 の おかげ で ヤツ に 一撃 返 せ た ぜ
( 千 歳 ) やる じゃ ん ( 堅次 ・ 中 ) あっ
( 千 歳 ) 芦 花 が 連れ て き た 時 は どう か と 思った けど
なるほど ちょっと 見直し た
( 2 人 ) ん っ
でも 私 の 勝ち ね
( 女子 生徒 たち の 悲鳴 ) ( 2 人 ) あ あっ
( 横縞 ) い ー や ー っ
あ ああ …
( 芦 花 ) 風間 さん
お前
ゲーム 製作 部 の 活動 は 火 ・ 水 ・ 木 ・ 金 です
あの さ なんで 俺 な ん だ ?
本当 に イヤ … なん です か ?
入部 届 は 出し ち まった し な
し ゃあ ねえ か
はい
♪ ~
~ ♪