InuYasha Episode 147-148 (1) inuyasha|episode InuYasha Episode 147-148 (1) InuYasha Episodio 147-148 (1) InuYasha Aflevering 147-148 (1) InuYasha Episódio 147-148 (1) 犬夜叉第147-148集 (1)

私 の 名 は 楓 わたくし||な||かえで

戦い 終わら ぬ 乱世 を 生き 続ける 老いた 巫女 たたかい|おわら||らんせい||いき|つづける|おいゆいた|いちこ An old priestess living in a turbulent world that will never end.

はあはあ 　 お 姉 さま ||あね|

桔梗 お 姉 さま ききょう||あね|

だが この頃 の 私 は 戦い も 争い も 知ら ぬ 幼き 少女 であった |このごろ||わたくし||たたかい||あらそい||しら||おさなき|しょうじょ|

桔梗 お 姉 さま ききょう||あね|

桔梗 お 姉 さま 　 はっ はっ ききょう||あね|||

来る な 楓 くる||かえで

え ？

あ あの 人 は 確か ||じん||たしか 椿 様 と か いう 巫女 つばき|さま||||いちこ

ん ？

その 童 は 桔梗 殿 の 妹 か |わらべ||ききょう|しんがり||いもうと|

う っ

よい の か 桔梗 殿 　 ここ は 私 一 人 で 十 分 |||ききょう|しんがり|||わたくし|ひと|じん||じゅう|ぶん

妹 と ともに 下がって いなさ れ いもうと|||さがって||

心配 無用 しんぱい|むよう

さすが だ な 　 身内 が この 修羅場 に いて も 心 一 つ 乱さ ぬ と は |||みうち|||しゅらば||||こころ|ひと||みださ|||

ギャアアアアオオウ

妖怪 ！ えっ ようかい|

ギヤアアアア

き ゃあ

ウオオオオ

アアアアアア

ふん

アアアアア

す すごい

- そ なた は つくづく 冷たい お な ご よ の - ギヤア ||||つめたい||||||

いや 女 で は ない 　 ま ごう こと なき 巫女 か |おんな||||||||いちこ|

そう 　 私 は 巫女 　 それ が 私 の 宿命 |わたくし||いちこ|||わたくし||しゅくめい

ギヤアアアアアアアア

てい

アアアア

強く 気高く 美しい 巫女 つよく|けだかく|うつくしい|いちこ

幼い 私 に とって は 桔梗 お 姉 さま が 全て であった おさない|わたくし||||ききょう||あね|||すべて|

だが この後 お 姉 さま を 待ち受ける |このあと||あね|||まちうける

悲しい 運命 を 私 は 知る よし も 無かった かなしい|うんめい||わたくし||しる|||なかった

おのれ このまま で は 済まさ ん ぞ 　 このまま で は ||||すまさ|||||

「 めぐり逢う 前 の 運命 恋歌 」 めぐりあう|ぜん||うんめい|れんか

どこ だ

どこ に 消え や がった 　 半 妖 ー っ ||きえ|||はん|よう|-|

ここ だ

お おお

散 魂 鉄 爪 ち|たましい|くろがね|つめ

ぎ ゃお お おお

ふん 　 へ っ

バカ 野郎 が 　 この 俺 を 半 妖 と 呼んで ばか|やろう|||おれ||はん|よう||よんで

生きて られる 奴 は いね えん だ よ いきて||やつ|||||

- ヒヒイイイイン 　 ヒヒイイイイン - いや それ 　 それ

う っ

ぐ っ えっ よし

ピュールル

お 頭 |あたま

どうした 　 何の 騒ぎ だ |なんの|さわぎ|

ええ 鍾乳洞 だ |しょうにゅうどう|

ちょっと 来て くれ 　 鍾乳洞 の 様子 が 変な んだ |きて||しょうにゅうどう||ようす||へんな|

何 ？ なん

お 頭 |あたま

分かる か お 頭 わかる|||あたま

ああ

何という こと だ なんという||

お 頭 これ は 一体 ？ |あたま|||いったい

間違い ない 　 こいつ は きっと 翠 子 だ まちがい|||||みどり|こ|

翠 子 って あの 四 魂 の 玉 を 生み出した 伝説 の 巫女 か みどり|こ|||よっ|たましい||たま||うみだした|でんせつ||いちこ|

そんな もう 何 百 年 も 前 に 死んで る んだ ぞ ||なん|ひゃく|とし||ぜん||しんで|||

この 骸 は ？ |むくろ|

そい つ は 一昨日 退治 した 奴 で 確か 百足 上 臈 と か いった な |||いっさくじつ|たいじ||やつ||たしか|むかで|うえ|ろう||||

随分 手 こ ず った が 頭 を つぶした から 平気だ ろ ずいぶん|て|||||あたま||||へいきだ|

ピュールル

は あ

お 頭 ？ |あたま

ああ

何 だ なん|

こいつ だ 　 これ に 翠 子 の 魂 が 反応 して いる んだ ||||みどり|こ||たましい||はんのう|||

お 頭 それ は ひょっとして |あたま|||

ああ 　 俺 も 初めて 見る |おれ||はじめて|みる

四 魂 の 玉 だ よっ|たましい||たま|

ピュールル ウウウウウウ

- どうした 雲母 - うん ？ |うんも|

返せ ええ かえせ|

皆 散れ みな|ちれ

それ は わらわ の 物 じゃあ ああ ||||ぶつ||

ぐう う う う

ぐ ああ ああ ああ

お 頭 |あたま

四 魂 の 玉 を 返せ よっ|たましい||たま||かえせ

ああ ああ あ

ぐ ああ ああ ああ

お 頭 |あたま

ぐう う う う う う う

ギャアアアウウ

ぐ え ええ ええ

ん ？

飛来 骨 ひらい|こつ

うわ ああ ああ

ああ

う う

ああ あ

お 頭 |あたま

お 頭 |あたま

大丈夫です か だいじょうぶです|

お 頭 |あたま

四 魂 の 玉 の 力 だ よっ|たましい||たま||ちから|

この 玉 が 近く に ある 限り あいつ は |たま||ちかく|||かぎり||

何度 で も 蘇る なんど|||よみがえる

ぐ わ ああ ああ ああ ああ

- ああ あ - 逃がす な 雲母 　 追え ||にがす||うんも|おえ

アアアウ

うわ ああ ああ ああ

くそ この 汚れた 玉 は 俺 たち じゃ どうにも でき ん ||けがれた|たま||おれ|||||

巫女 を 　 ぐ っ ぐ っぐ っ 　 く いちこ|||||||

お 頭 |あたま

この 玉 を 清める 力 を 持つ 巫女 を |たま||きよめる|ちから||もつ|いちこ|

私 と 桔梗 お 姉 さま は わたくし||ききょう||あね||

歩き 巫女 と いう 修行 の 一環 で 諸国 を 巡り あるき|いちこ|||しゅぎょう||いっかん||しょこく||めぐり

妖怪 退治 の 旅 を 続けて いた ようかい|たいじ||たび||つづけて|

本当に 報酬 は 受け取ら ん の か ほんとうに|ほうしゅう||うけとら|||

ああ 　 椿 殿 が 貰えば よい |つばき|しんがり||もらえば|

そう か 　 すま ぬ な

桔梗 殿 同じ 歩き 巫女 と して ひと言 忠告 して おこう ききょう|しんがり|おなじ|あるき|いちこ|||ひとこと|ちゅうこく||

巫女 は 人 の 心 を 捨てて こそ その 力 を 発揮 する いちこ||じん||こころ||すてて|||ちから||はっき|

されど 女 であれば 恋 を する こと も あろう |おんな||こい|||||

恋 だ と ？　 この 私 が か ？ こい||||わたくし||

忘れる な 　 決して 恋 を する な わすれる||けっして|こい|||

男 に 愛し い と 思わ れる な おとこ||あいし|||おもわ||

もし そんな 男 が 現れた ならば そ なた は 非業 の 死 を とげる ||おとこ||あらわれた|||||ひごう||し||

ふん 　 覚えて おこう |おぼえて|

ふん

食え ぬ 奴 だ あの 椿 と いう 女 くえ||やつ|||つばき|||おんな

え ？

この 私 に 呪い を かけた |わたくし||まじない||

呪い ？ まじない

な に 恐れる こと は ない ||おそれる|||

この 私 が 恋 など する もの か |わたくし||こい||||

逃がさ ねえ ぞ 半 妖 にがさ|||はん|よう

兄貴 の 仇 取って くれる あにき||あだ|とって|

くそ 仲間 が 二 匹 も いやがった の か |なかま||ふた|ひき||||

- ここ に いた か - う

くっ

ああ あ

逃がす な ー にがす||-

これ でも くらえ 　 飛 刃 血 爪 |||と|は|ち|つめ

ああ ああ ああ ああ

ぐ っ う っ 貴 様 半 妖 の 分 際 で ||||とうと|さま|はん|よう||ぶん|さい|

てっ

半 妖 で 悪い か はん|よう||わるい|

何 ？ なん

散 魂 鉄 爪 ち|たましい|くろがね|つめ

うわ ああ ああ

う う 　 ああ 　 くそ こんな 雑魚 を 相手 に |||||ざこ||あいて|

もっと 強く なら ねえ と 駄目だ もっと もっと 力 が 必要だ |つよく||||だめだ|||ちから||ひつようだ

154

桔梗 様 お 帰り なさい ませ ききょう|さま||かえり||

お 帰り なさい ませ 桔梗 様 |かえり|||ききょう|さま

桔梗 様 今 朝方 退治 屋 なる 者 が 訪ねて まいり ました ききょう|さま|いま|あさがた|たいじ|や||もの||たずねて||

桔梗 様 は 留守 だ と 申し ましたら また 夜 に 来る と ききょう|さま||るす|||もうし|||よ||くる|

退治 屋 が ？　 一体 何の 用 だろう たいじ|や||いったい|なんの|よう|

お 姉 さま 早く 家 に |あね||はやく|いえ|

お 姉 さま どうした の ？ |あね|||

あ それ は ？

四 魂 の 玉 と いう この 汚れ を 払い 清める 役目 を 任さ れた よっ|たましい||たま||||けがれ||はらい|きよめる|やくめ||まかさ|

その 時 初めて 私 は 四 魂 の 玉 を 見た |じ|はじめて|わたくし||よっ|たましい||たま||みた

そして 四 魂 の 玉 を 預かって から |よっ|たましい||たま||あずかって|

桔梗 お 姉 さま の 運命 は 大きく 変わって しまった ききょう||あね|||うんめい||おおきく|かわって|

同じ 年頃 の お な ご たち は 香 を 焚 き 紅 を さし おなじ|としごろ|||||||かおり||ふん||くれない||

頬 に お しろい を 塗って 逢 瀬 を 楽しんで いる と いう のに ほお|||||ぬって|あ|せ||たのしんで||||

ち っ 急が ねえ と 今夜 は ||いそが|||こんや|

ああ 何 ？ |なん

う っ ひで え 血 の 臭い だ ||||ち||くさい|

は あ は あ は あ は あ は あ

ああ ？

人間 の 女 ？　 あれ で 本当に 女 か にんげん||おんな|||ほんとうに|おんな|

う う

始まり や がった はじまり||

う っう っう っ

いつまで 隠れて いる つもりだ |かくれて||

貴 様 も 四 魂 の 玉 を 狙って いる の か とうと|さま||よっ|たましい||たま||ねらって|||

四 魂 の 玉 ？ 何 だ その 四 魂 の 玉 って の は よっ|たましい||たま|なん|||よっ|たましい||たま|||

知ら ぬ なら それ で いい しら|||||

だが 殺さ れ たく なかったら 二度と 私 に 近づく な |ころさ||||にどと|わたくし||ちかづく|

あっ

う う う 　 ああ

あっ

なんて 巫女 だ |いちこ|

桔梗 様 ああ ききょう|さま|

あっ

はっ

- 桔梗 様 ああ - ち っ ききょう|さま|||

お 姉 さま |あね|

桔梗 様 ー ききょう|さま|-

桔梗 お 姉 さま ききょう||あね|

- 桔梗 様 ー - ご 無事で おり ま する か … ききょう|さま|-||ぶじで||||

お 姉 さま |あね|

桔梗 様 ー ききょう|さま|-

お 姉 さま |あね|

楓 か かえで|

大丈夫 ？ だいじょうぶ

ああ

ふん 見逃して もらった か 　 私 も 不 甲斐 ない |みのがして|||わたくし||ふ|かい|

近い 　 近い ぞ 四 魂 の 玉 だ ちかい|ちかい||よっ|たましい||たま|

早く 妖力 を 上げん と 体 が 持た ん はやく|ようりょく||じょうげん||からだ||もた|

なるほど そういう こと か

四 魂 の 玉 ねえ 　 面白 そうじゃ ねえ か よっ|たましい||たま||おもしろ|そう じゃ||

あいつ 桔梗 って いう の か |ききょう||||

やい 桔梗 |ききょう

うん ？

四 魂 の 玉 って の は 妖力 を 高める 妖 の 玉 なん だって な よっ|たましい||たま||||ようりょく||たかめる|よう||たま|||

その 声 聞き覚え が ある |こえ|ききおぼえ||

そう か 　 あの 時 逃げ 隠れ して いた 奴 か |||じ|にげ|かくれ|||やつ|

うる せ え 　 四 魂 の 玉 よこし や がれ |||よっ|たましい||たま|||

何 ？　 だ あ ぐ あ なん||||

ぐう う う 　 くう

なるほど 　 変わった 妖気 だ と 思った が お前 半 妖 だ な |かわった|ようき|||おもった||おまえ|はん|よう||

ふうう う う う

四 魂 の 玉 を 使えば お前 は 完全な 妖怪 に なれる よっ|たましい||たま||つかえば|おまえ||かんぜんな|ようかい||

そう まで して 自分 の 居場所 が 欲しい の か 半 妖 |||じぶん||いばしょ||ほしい|||はん|よう

それ が 本当の 強 さ だ と 思って いる の か ||ほんとうの|つよ||||おもって|||

ち っ やかましい 俺 は 最強の 妖怪 に なる 　 そう 決めた んだ |||おれ||さいきょうの|ようかい||||きめた|

そう なった 時 に は まず て め え を 血 祭り に あげて やる ぜ ||じ||||||||ち|まつり||||

ふん 　 この 私 が 四 魂 の 玉 を 清め 守って いる 限り それ は 出来 ない ||わたくし||よっ|たましい||たま||きよめ|まもって||かぎり|||でき|

笑わ せ ん な 　 て め え から は 妖怪 の 血 の 臭い が プンプン して くる ぜ わらわ|||||||||ようかい||ち||くさい||ぷんぷん|||

どうした 　 気 に 障った か 桔梗 |き||さわった||ききょう

殺さ れ たく なかったら 私 に 近づく な ころさ||||わたくし||ちかづく|

３ 度 目 は 無い と 思え たび|め||ない||おもえ

けっ 　 俺 は 諦め ねえ ぞ |おれ||あきらめ||

逃げた って 絶対 見つけて みせる ぜ にげた||ぜったい|みつけて||

て め え の 鼻持ち なら ねえ 臭い は すぐに 分かる から な ||||はなもち|||くさい|||わかる||

臭い か くさい|

オオオ

オオオオ

終わった おわった

桔梗 お 姉 さま ききょう||あね|

さあ 帰ろう 楓 |かえろう|かえで

はい

うん ？　 お前 |おまえ

ヘ えっ 　 桔梗 四 魂 の 玉 よこし な ||ききょう|よっ|たましい||たま||

また 現れた の か |あらわれた||

言った はずだ ぜ 俺 は 諦め ねえ って な いった|||おれ||あきらめ|||

今日 こそ 決着 を つけて やる 早く その チビ を 逃がし や がれ きょう||けっちゃく||||はやく||||にがし||

楓 下がって い なさい かえで|さがって||

桔梗 お 姉 さま ききょう||あね|

血 塗ら れた 道 を 歩き 続ける 巫女 ち|ぬら||どう||あるき|つづける|いちこ

人 でも なく 妖怪 で も ない 存在 じん|||ようかい||||そんざい

居場所 を 探し 続ける 哀れな 半 妖 いばしょ||さがし|つづける|あわれな|はん|よう

くっ

一 つ 聞き たい こと が ある ひと||きき||||

あの 夜 なぜ 私 を 殺さ なかった |よ||わたくし||ころさ|

あの 時 の 私 なら 簡単に 殺せた はずだ |じ||わたくし||かんたんに|ころせた|

この 俺 様 が 寝 首 を かく ような 真似 出来る か よ |おれ|さま||ね|くび||||まね|できる||

ンフフフ 　 そう か

何 が おかしい なん||

最後に もう 一 つ 聞こう さいごに||ひと||きこう

半 妖 　 名前 は 何という ？ はん|よう|なまえ||なんという

名前 ぐらい ある んだろう 半 妖 の お前 でも なまえ||||はん|よう||おまえ|

半 妖半 妖 って 何度 も 言って んじゃ ねえ よ はん|ようはん|よう||なんど||いって|||

だったら 名 を 言え そう すれば 二度と 半 妖 と は 呼ば ない |な||いえ|||にどと|はん|よう|||よば|

犬 夜叉 だ いぬ|やしゃ|

犬 夜叉 か 　 覚えて おこう いぬ|やしゃ||おぼえて|

覚悟 しや が れ 桔梗 かくご||||ききょう

ぐ っ 　 う っ

う う ん っ

ちょ 待てよ て め え 　 何で いつも とどめ を 刺さ ねえ んだ ！ |まてよ||||なんで||||ささ||

もう チョロチョロ する な お前 に 打ち込む 矢 が 惜しい ||||おまえ||うちこむ|や||おしい

私 も 不思議だった わたくし||ふしぎだった

なぜ 桔梗 お 姉 さま は 犬 夜叉 を 退治 し ない の か |ききょう||あね|||いぬ|やしゃ||たいじ||||

なぜ 犬 夜叉 に 限って 破 魔 の 矢 を 撃た ない の か |いぬ|やしゃ||かぎって|やぶ|ま||や||うた|||

その頃 から 桔梗 お 姉 さま の 水浴び が 日課 と なって いた そのころ||ききょう||あね|||みずあび||にっか|||

今 思えば 犬 夜叉 と 出会った あの 日 から いま|おもえば|いぬ|やしゃ||であった||ひ|

ずっと それ は 続いて いた ような 気 が する |||つづいて|||き||

サイ ホオズキ 確か 腫物 に 効く って お 姉 さま が さい|ほおずき|たしか|しゅもの||きく|||あね||

- 四 魂 の 玉 ああ あ - ん ？ よっ|たましい||たま|||

き ゃ ああ

う う ふ ふうう う

う う

- た 助けて - 貴 様 を 人質 に して |たすけて|とうと|さま||ひとじち||

- 桔梗 から 四 魂 の 玉 を 取って やる ー う う - はっ はっ ききょう||よっ|たましい||たま||とって||-||||

- 伏せろ チビ - ああ ふせろ||

う や ああ あ

ああ

へ っ

けっ て め え みて え な 雑魚 妖怪 に 四 魂 の 玉 を 渡して たまる か |||||||ざこ|ようかい||よっ|たましい||たま||わたして||

あ あの

ん ？

た 助けて くれて ありがとう |たすけて||

ふん 　 勘違い す んな 　 俺 は 四 魂 の 玉 を 誰 に も 渡し たく なかった だけ だ |かんちがい|||おれ||よっ|たましい||たま||だれ|||わたし||||

私 は 不思議だった わたくし||ふしぎだった

なぜ この 犬 夜叉 は 百足 上 臈 の ように 私 を 人質 に しよう と し ない のだろう と ||いぬ|やしゃ||むかで|うえ|ろう||よう に|わたくし||ひとじち|||||||

桔梗 お 姉 さま は 百足 上 臈 の 骸 に まだ 妖力 が ある こと を 知っていた ききょう||あね|||むかで|うえ|ろう||むくろ|||ようりょく|||||しっていた

この 中 ならば 四 魂 の 玉 の 力 は 及ば ない |なか||よっ|たましい||たま||ちから||およば|

犬 夜叉 　 そこ に いる んだろう 　 下りて こ ない か いぬ|やしゃ|||||おりて|||

お前 と 近く で 話す の は 初めて だ な おまえ||ちかく||はなす|||はじめて||

それ が どうした

楓 を 助けて くれた そうだ な かえで||たすけて||そう だ|

けっ 　 その こと か

私 から も 礼 を 言って おく わたくし|||れい||いって|

らしく ねえ こと す んな よ

犬 夜叉 私 が どう 見える ？ 人間 に 見える か いぬ|やしゃ|わたくし|||みえる|にんげん||みえる|

ああ ？　 何 言って んだ て め え |なん|いって||||

私 は 誰 に も 弱み を 見せ ない わたくし||だれ|||よわみ||みせ|

迷って は いけない まよって||

妖怪 に つけ込ま れる から だ ようかい||つけこま|||

人間 であって 人間 であって は なら ない のだ にんげん||にんげん|||||

お前 と 私 は 似て いる 　 半 妖 の お前 と おまえ||わたくし||にて||はん|よう||おまえ|

だから お前 を 殺せ なかった |おまえ||ころせ|

ふん 何 だ そりゃ 　 愚痴 か 　 お め え らしく ねえ な |なん|||ぐち|||||||

う っ

やっぱり 私 らしく ない か |わたくし|||

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

あ ？　 何で え ？ |なんで|

いや 何でもない |なんでもない

桔梗 ききょう

桔梗 ！ ききょう

明日 もう 一 度 ここ へ 来い あした||ひと|たび|||こい

うん ？

う お め え に 渡して え もん が ある |||||わたして||||

渡し たい 物 ？ わたし||ぶつ

ちょうど いい 　 私 も お前 に 渡そう と 思って いた 物 が ある ||わたくし||おまえ||わたそう||おもって||ぶつ||

うわ 　 四 魂 の 玉 か |よっ|たましい||たま|

そんな 訳 が ある まい |やく|||

ふん 　 だ と 思った ぜ |||おもった|

それ は 確か 言 霊 の 念 珠 ||たしか|げん|れい||ねん|しゅ

お 姉 さま それ を 犬 夜叉 に ？ |あね||||いぬ|やしゃ|

ウフ 　 ああ 　 だまし 討ち みたいに なる が これ 以上 悪 さ を さ せ ない ため に も な |||うち|||||いじょう|あく|||||||||

さて 魂 鎮め の 言 霊 は 何 に する かな |たましい|しずめ||げん|れい||なん|||

その 時 私 に は お 姉 さま が どこ か 嬉し そうな 様子 に 見えた |じ|わたくし||||あね|||||うれし|そう な|ようす||みえた

そう 言えば あの 椿 と か いう 巫女 妙な 呪 詛 を かけた な |いえば||つばき||||いちこ|みょうな|まじない|のろ|||