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宇崎ちゃんは遊びたい!, 宇崎ちゃんは遊びたい!10

宇崎 ちゃん は 遊びたい!10

( 桜井 ) さて 行く か !

( 宇崎 ) まずは どこ 行き ます ?

( 桜井 ) そう だ なぁ

鳥取 と いえば …。

スタバ は ない けど 砂場 は ある !

カニ は いる けど 金 は ない !

鳥取 県 へ ようこそ !

( 宇崎 ) 先輩

なん なん す か あの 人 。

バカ 知ら ない の か ? あの 人 は な …。

セブン は なくて も いい 気分

セブン は なくて も いい 気分 !

ハハハハ 。

偉い 人 な んだ ぞ 。

やっぱり まずは 砂丘 だ な 。

パラグライダ ー と か サンドボ ー ド で

遊べる らしい ぞ 。

体 動かす の 好 きっす ねぇ 。

お ぉ 。

ソロプレ ー な アクティビティ ー を 選ぶ と か

鳥取 でも ぼ っち 全開 っす ねぇ 。

お前 は 鳥取 でも

ひと言 多い んだ よ 。

で どう やって行く ん す か ?

そりゃ お前 バス か なんか で …。

フッ …。

ああ っ !

( 亜実 ) ヤッホ ー 。

( 榊 ) よう 。

( 桜井 ) 逸 仁 !

( 宇崎 ) 亜実 さん !

( 宇崎 ) 亜実 さん たち も

来て たんす ね !

父さん が 夏 休み を くれた の

そし たら …。

ちょうど 旅行 に 行こう と

思って いた 俺 と 会って

それ なら サク たち と 合流 し ない か

って こと に なった わけだ 。

そ っか なんか 悪い な

車 まで 用意 して もらって 。

( 榊 ) い いって い いって 。

榊 さん 気 が 利き ます ねぇ 。

性格 は アレ っす けど

気 が 利き ます ねぇ 。

性格 は アレ っす けど 。

おいおい そんな 褒め ん な よ 。

いや 褒めて ないだ ろ 。

( 亜実 ) 車 の 移動 が

便利な の は 確か よ ほら 。

( 桜井 ) 思った より 横 に 広い な 。

( 榊 ) だ ろ ?

自由に 回り たい なら

レンタカ ー は 必須だ ぜ 。

( 桜井 ) さすが 旅 慣れて る な 。

ま ぁな 。

《 など と 言って みた が

ここ に 来た 目的 は 別に ある の さ 》

《 そう … 花 ちゃん と

桜井 くん の 2 人きり の 旅行 。

これ に は 2 人 の 関係 に

アンタッチャブル な 私 も

動か ざる を え ない !》

《 これ まで コイツ ら を

見守って きた 俺 たち に は

この 旅 の 結末 を

見届ける 義務 が ある 》

《 最 前列 で ごはん が うまい わ …

それにしても 鳥取 旅行 と は 》

《 偶然 と は いえ

おもしろい 展開 だ 》

《2 人 : コイツ ら は まだ

本当の 鳥取 を 知ら ない !》

( 宇崎 ) あっ セブン っす 。

( 桜井 ) ホント だ できた んだ な 。

( みんな ) お ぉ …。

これ は 実際 見る と すげ ぇな 。

え ぇ これ は 見入っちゃ うわね 。

鳥取 砂丘 は 南北 に 2.4 キロ

東西 に 16 キロ の 広 さ で

立ち入り できる 砂丘 と して は

日本 で いちばん 大きな

砂丘 に なって い ます 。

正面 に 見え ます の は

馬 の 背 と 呼ば れ

高 さ は およそ 50 メ ー トル 。

頂上 から は 砂丘 全体 と

日本 海 の 景色 を

楽しむ こと が できる

人気 の スポット です 。

( 榊 ) お ぉ いい ねぇ 。

フッ … よっ しゃ 先輩 !

ここ から 海 まで 競走 し ましょう 。

いい ぜ 。

私 が 勝ったら 梨 ソフト おごり っす よ !

俺 が 勝ったら

砂丘 コ ー ヒ ー ソフト おごれ よ 。

それ じゃ いく ぞ …。

用意 …。

ド ー ン !

うら ぁ ~!

クッ 予想 以上 に

砂 で 足 が とら れる 。

これ は 結構 厳しい ぞ 。

ヘイヘ ー イ 。

な っ おい ! なんだ それ !

先輩 が 言って た サンドボ ー ド っす よ ~

さっき 予約 して おき ました 。

ず り ぃぞ !

ハハ ー ッ 。

勝負 は 戦う 前 から

始まって る ん すよ 。

それ じゃ お 先 ~。

クソ ー 。

ヒャッホ ー 。

いくら 先輩 でも

追いつけ ない っす … よ …。

待て ~!

ウッ 。

ヌヌヌ …。

ハッハッ …。

お ぉぉ !

お ぉぉ !

ハッハッ …。

だ ぁ ~ っ !

ハァ ハァ ハァ ハァ …。

俺 の 勝ち だ な 。

ハァ … こんな … きれいな

景色 を 前 に して …

勝ち負け と か …。

心 が 貧しい っす よ …。

そんな 状態 でも

負け惜しみ が 言える

根性 だけ は すごい な 。

しかし … 確かに きれいだ 。

勝負 と か

どうでも よく なって くる な 。

( 宇崎 ) ハァ … じゃあ

おごり はなし で 。

( 桜井 ) それ は それ 。

( 宇崎 ) う ぅ …。

すみ ませ ~ ん 。

お っ 。

写真 いい です か ?

あっ はい 。

お 願い しま ~ す 。

(2 人 ) と っと ~ り 。

あっ …。

( シャッタ ー 音 )

ありがとう ございました 。

あっ き ゅん

す っ ごく かっこよく 撮れて る 。

ミホミホ だって かわい すぎ ~。

い … 行く か 。

う ぅ … 歩け ない っす よ ~。

し ゃあ ねえ な …。

ま ぁ まだ 力 は 余って る し 。

(2 人 ) フフッ … フッフッフッフ …。

( 宇崎 ) なんか まる ~ い 。

この 建物 は

日本 で いちばん 古い 円形 校舎 で

もともと は 小学校 でした 。

老朽 化 の ため

解体 する こと に なった のです が

存続 を 望む 多く の 市民 の 声 が

行政 を 動かし

その 結果

ミュ ー ジアム と して 蘇り ました !

現在 は 地元 の 特産 品 を

展示 して あり ます 。

地元 の 特産 品 か 。

やっぱり 梨 と か ?

松葉 ガニ も 捨て がたい な 。

ウフフフ ー 。

( 咆哮 )

フィギュア や ないで す か !

ねん どろ いど も ある や ん 。

鳥取 県 は 漫画 家 を 多く 輩出 する

漫画 県 であり

県 内 に は

フィギュアメ ー カ ー の 工場 も あり ます 。

つまり 鳥取 県 に とって

漫画 も フィギュア も 特産 品 です !

( 亜実 ) ウウッ そう 言わ れる と

そんな 気 が して きた わ 。

( 榊 ) 逆らえ ない 迫力 が ある ぜ 。

あっ これ かわいい !

先輩 鳥取 土産 に 買って ください !

1 個 じゃ ねえ の かよ !?

4 姉妹 っぽい んで ちゃんと

揃え たい じゃ ない っす か ~。

わ っ バ ー ジョン 違い も ある っす !

倍 プッシュ っす !

倍 プッシュ する んじゃ ねえ !

あっ …。

(2 人 ) と っと ~ り 。

あ …。

( 宇崎 ) ウサギ っす ね

あと 「 卑弥 呼 様 ~」 の 人 。

( 亜実 ) 大国 主命 ね 。

( 榊 ) 大 穴 牟遅 神 と も いう な 。

ここ 白 兎 神社 は

因幡 の 白 兎 で 有名な

大国 主命 を 祭って い ます 。

あっ 。

サメ に 毛皮 を むしら れた 白 ウサギ を

大国 主命 が 治療 した 話 に ちなみ

皮膚 病 や ケガ など に ご利益 が ある

神社 と して 信仰 さ れて い ます 。

あっ 。

ハッハッ …。

先輩 先輩 うさぎ 焼き っす よ 。

お ぉ うま そうだ な … ん っ 。

宇崎 こちら の 方 は ?

店員 さん っす 。

お 代 いただけ ます か ?

先輩 ゴチ に なる っす !

俺 の おごり かよ !

ア ー ン 。

モチモチ で うまい っす ~。

そりゃ よかった な …。

そんな 怒 ん ないで ください よ

ほら 先輩 の 分 も あり ます から 。

いただき ま ~ す 。

あ ~ っ ! 食べ られる ~!

ぬ お ぉ ! おのれ 人間 め !

いや ぁ ~!

さっき から うる せ ぇよ !

食え ねえ だろう が !

食べ ない ん す か ?

じゃあ いただき ま ~ す 。

あっ !

一気に 半分 いき や がった !

うまう ま … もう ひと 口 ~。

ア ー ン 。

やら せる か っ !

あっ !

隙 あり っす !

ホホ ー ッ 油断大敵 っす よ 。

お前 な …。

これ おいしい ね ~。

うん おいしい ね 。

あっ 。

はい ア ー ン 。

ア ー ン 。

あ ~ 半分 も いった な ~。

テヘヘ 。

う ぅ …。

いや だ から 。

ノリ と 勢い で

しでかす 前 に 気付け よ 。

( 宇崎 ) ウッス …。

( 桜井 ) 口 を 見る な !

( 宇崎 ) アワワ …。

頃合い か ?

え ぇ 。

そろそろ 気付く でしょう ね

鳥取 の 真実に 。

無事に 旅行 が 終わり ます ように 。

先輩 の ぼ っち が なおり ます ように 。

ぼ っち じゃ ねえ 。

あっ 先輩

おみくじ っす よ おみくじ 。

勝負 し ましょう よ 。

勝負 する もん じゃ ねえ だろう 。

ま ぁ やる けど な 。

よっ しゃ 中 吉 !

これ 勝った だ ろ ?

ムム … フン 。

甘い っす ね ~。

こっち は 大吉 っす よ 大吉 。

な っ !?

私 の 勝ち っす ね ~。

中 吉 で ドヤ った くせ に

負けて どんな 気持ち ?

ねぇ どんな 気持ち っす か ~?

クッ … なん も 言え ねえ 。

フフ ー ン さ ~ て 何 が 書いて ある かな 。

「 趣味 ゲ ー ム 好き が よい

性格 ぼ っち 気質 が よい 。

年齢 差 1 つ 上 が よい 。

方位 目 の 前 」。

えっ 。

《 なんだ この おみくじ …

ん っ ?》

まさか … この 神社 …。

「 白 兎 神社 スペ ー ス カップル 」 検索 …。

ハッ !

( 榊 ) フン …。

どうやら 辿りついた ようだ な 。

この 白 兎 神社 … いいえ

鳥取 県 の 真実に 。

知っていた の か …。

だてに 旅 ばっ か して ない さ 。

ここ 白 兎 神社 は 神話 の 由来 から

ケガ や 皮膚 病 に

ご利益 が ある と さ れて いる 。

しかし それ は 仮 の 姿 。

白 ウサギ が 大国 主命 と

八 上 比 売 の 仲 を 取り持った

日本 最初 の ラブスト ー リ ー を 由来 と する

出雲 大社 も ビックリ な

縁 結び の 神社 な の よ !

( 榊 ) そして 鳥取 県 に は あと 2 か所

ここ 白 兎 神社 と 同じ

恋人 たち の 聖地 と 呼ば れる

場所 が ある 。

この 意味 が わかる な ?

ハッ !

まさか …。

そう ! 鳥取 県 に 来る 観光 客 イコ ー ル

恋人 同士 と 言って も

過言 で は ない !

そんな 場所 へ 男女 2 人 で来た んだ 。

お前たち も 周り から は

こんなふうに 見 られて いた の さ 。

( 榊 ) ダ ー リン 重く ない っす か ?

( 榊 ) 鳥取 砂丘 の エリザハンミョウ より も

軽い よ マイハニ ー 。

( 榊 ) ダ ー リン と の

鳥取 旅行 の 思い出 っす !

( 榊 ) ハッハッハ この 棚 の 端 から 端 まで

全部 買っちゃ う ぞ 。

( 榊 ) ダ ー リン うさぎ 焼き は

耳 から が おいしい っす よ 。

( 榊 ) 俺 は お 尻 から 食べる 派 さ

マイハニ ー 。

んな わけ ねえ だ ろ !

でも 確実に カップル と 思わ れて た わ よ 。

ググッ 。

は ~ い ラ ー ブラブ ラ ー ブラブ !

クッソ …。

は ぁ ? な に 言って ん す か ?

私 と 先輩 が ラブラブ と か

あり え ない っす !

素直に なれよ ~。

( 宇崎 ) 榊 さん こそ

なんでもかんでも

ラブ 方面 に 持って こう と して

それ しか ない ん す か ?

ラブバカ っす か ?

ホント しようがない っす ね 。

ここ 大山 は 標高 1,700 メ ー トル

中国 地方 最高峰 です 。

秋 は 紅葉 冬 は 雪景色 と

四季 を 通じて

楽しむ こと が でき ます 。

ちなみに ここ も 恋人 の 聖地 だ ぞ 。

まだ 言う か 。

私 たち は 関係ない っす から !

ほら 先輩 来 ました よ 。

(2 人 ) ウッ …。

カップルシ ー ト だ いい なぁ 。

あの 人 たち ラブ 度 高い ねぇ 。

ラ ー ブラブ ! ラ ー ブラブ !

ウッ …。

あっ ?

お 先 に どうぞ 。

そっち ? そっち な の ?

ほほ ぅ …。

そっち って どっち !

俺 まで 巻き込む の !?

《 俺 は 普通に 鳥取 旅行 を

楽しみ たい だけ な のに 。

コイツ は ホント に そんな ん じゃ …》

ハッ …。

ん っ ?

だ ぁ ~ っ !

ヒッ !

宇崎 !

はい っ !?

俺 たち は 純粋に 鳥取 へ 遊び に きた 。

砂丘 に 行って 梨 食べて

松葉 ガニ 食べて 。

あと コナン と か 鬼 太郎 と か

そういう の を 楽しみに きた 。

そう だ な ?

あ … はい 。

よし ! だったら

周り なんか 気 に せ ず 楽しむ ぞ 。

先輩 …。

俺 たち は 負け ない !

そう っす ね !

空気 読んで くれよ 鳥取 ~!

(2 人 ) と っと ~ り ~。

ここ 三 朝 温泉 は

850 年 の 歴史 を 誇る

世界 屈指 の ラジウム 温泉 で

さまざまな 温泉 治療 も

行わ れて い ます 。

この 温泉 で 3 度 朝 を 迎える と

どんな 病気 も 治る と

言わ れて いる こと から

三 の 朝 と 書いて

「 み さ さ 」 と 呼ば れて い ます 。

それ じゃ あと で 。

おう 。

フフフ …。

( 宇崎 / 桜井 ) うわ ~ っ !

疲れた っす 。

今日 は いっぱい 回った しね 。

でも よかった の ?

せっかく 桜井 くん と

同じ 部屋 だった のに 。

ん っ …。

冗談 冗談 。

った く せっかく の チャンス に

何 して んだ か 。

だから アイツ と は

そんな ん じゃ ない って 。

な っ …。

おい 。

これ から なる んだろう が 。

逸 仁 …。

いや だ から

違 ぇ って 言って る だろう が 。

せ ん ぱ ~ い

熱気 浴 って の に 行き ま しょ …。

(2 人 ) あっ …。

( シャッタ ー 音 )

( 桜井 ) 撮る な ~ っ !

三 朝 温泉 は

浸 か って よし 飲んで よし

吸って よし と 言わ れて いて

この 熱気 浴 で は

温泉 の ミスト を 吸う こと で

体 内 から 体 の 悪い 所 を 治し ます 。

いっぱい 吸えば 先輩 の 怖い 顔 も

きっと なおり ます ね 。

マジ か ~ め っちゃ 吸う わ …

って なんで やね ~ ん 。

桜井 くん の 突っ込み が 雑 ね 。

暑くて 適当に なって る な 。

う ぅ …。

お前 汗 すごい な 。

なんか 止ま ん ない っす 。

先輩 タオル 貸して くださ ~ い 。

どん だけ 汗 かいてん だ よ 。

全然 止ま ん な いっす タオル ~。

わ わ っ … うわ ぁ !

おお っ ! ぐ へ ぇ !

先輩 なんか ヌルヌル する 。

お前 の せい だ いい から どけ !

う っ … ああ っ …。

ひ ゃあ ! くすぐったい っす !

すま ん けど ちょっと 我慢 しろ 。

あぁ …。

ひ ゃあ ! そこ だめ っす ~。

わ あぁ …。

お 客 様 ! そういう こと は

お 部屋 で お 願い し ます !

アハハハハ !

( 桜井 ) へ っ …。

アハハ 気持ち いい 。

汗 すごかった もん ね 。

もう び し ょび し ょっ すよ ~。

先輩 が

さっさと タオル 貸して くれ ない から 。

ホント 気 が 利か ない ん す から 。

( 桜井 ) 誰 が 気 が 利か ない って ?

あっ 。

盗み聞き っす か ~? 先輩 の エッチ 。

うる せ ぇ 。

ま ぁ あれ だけ 汗 か くって こと は

温泉 が 体 の 悪い 所 を

流して くれた んだ ろ 。

これ から は 規則正しい 生活 を しろ 。

なん す か 悪い 所 って 。

先輩 なんか

ぼ っち で 悪人 顔 の 陰 キャ の くせ に 。

お前 の ウザ い 所 も 汗 と 一緒に

流れて くれれば よかった のに な 。

せっかく の 温泉 な のに 。

色気 の ねえ 会話 だ な 。

む ぅ …。

もう わかった っす !

ウッ !

どっち が 悪い か 勝負 っす !

おう 望む ところ だ !

もらった 。

ヘクション !

お っ !

フン !

クゥ …。

う ぅ … なかなか 入ら ない 。

( 桜井 ) よ ~ し コツ を 掴んだ

この ペ ー ス なら いける 。

クッ …。

先輩 増えた 球 は

この 箱 に 入れる と いい っす よ 。

お ぉ 悪い な 。

いえいえ よい しょ っと …。

おい 。

チッ 。

先輩 早く 早く ~。

お ぉ ちょっと 待って ろ 。

早く 来 ない と 先輩 の 負 けっす よ 。

横暴だ ろ 。

結局 なん も 変わら ねえ のな 。

いい じゃ ない 。

今 の 2 人 で

十分 ごはん が おいしい わ 。

フ ー ン そうです かね …。

蛙 だ なんだろう これ 。

なんだろう な 。

お っ ?

縁 結び の か じか 蛙 …。

「 撫でる こと で ご 縁 を 」。

確かに おいしい かも 。

でしょ ?

ごちそうさま でした 。

( 榊 ) やっぱり 最後 は ここ だろう 。

( 宇崎 ) 先輩 妖怪 が いっぱい っす !

( 桜井 ) 見た こと ある の も

ない の も いる なぁ 。

境港 駅 から 続く この 通り に は

800 メ ー トル の 間 に 177 体 の

妖怪 ブロンズ 像 が 並んで い ます 。

( 亜実 )177 って すごい わ ね 。

先輩 これ は ?

竜 … か ?

ええ と … 残念 白 うねり でした ~。

白 … うねり ?

じゃあ 次 ! これ は ?

ザリガニ ?

ブッブ ー 網 切り で ~ す !

クッ 難しい … 次 だ 次 !

じゃあ これ っす !

イエティ !

毛 羽毛 現 っす !

イエティ って なん す か

なんで 横 文字 っす か … うわ ぁ !

クソ … 今度 は お前 が 答えろ よ

ほら これ って … あっ 。

ろくろく び っす ろくろく び っす !

俺 も 知って る よ … って うわ !

じゃあ 次 は ~。

やっぱり ここ 。

水木 しげる 記念 館 は 外せ ねえ よ な 。

(2 人 ) ん っ …。


宇崎 ちゃん は 遊びたい!10 うざき|||あそびたい Uzaki-chan wants to play! 10

( 桜井 ) さて 行く か ! さくらい||いく|

( 宇崎 ) まずは どこ 行き ます ? うざき|||いき|

( 桜井 ) そう だ なぁ さくらい|||

鳥取 と いえば …。 とっとり||

スタバ は ない けど 砂場 は ある ! ||||すなば||

カニ は いる けど 金 は ない ! ||||きむ||

鳥取 県 へ ようこそ ! とっとり|けん||

( 宇崎 ) 先輩 うざき|せんぱい

なん なん す か あの 人 。 |||||じん

バカ 知ら ない の か ? あの 人 は な …。 |しら|||||じん||

セブン は なくて も いい 気分 |||||きぶん

セブン は なくて も いい 気分 ! |||||きぶん

ハハハハ 。

偉い 人 な んだ ぞ 。 えらい|じん|||

やっぱり まずは 砂丘 だ な 。 ||さきゅう||

パラグライダ ー と か サンドボ ー ド で

遊べる らしい ぞ 。 あそべる||

体 動かす の 好 きっす ねぇ 。 からだ|うごかす||よしみ||

お ぉ 。

ソロプレ ー な アクティビティ ー を 選ぶ と か ||||||えらぶ||

鳥取 でも ぼ っち 全開 っす ねぇ 。 とっとり||||ぜんかい||

お前 は 鳥取 でも おまえ||とっとり|

ひと言 多い んだ よ 。 ひとこと|おおい||

で どう やって行く ん す か ? ||やっていく|||

そりゃ お前 バス か なんか で …。 |おまえ||||

フッ …。

ああ っ !

( 亜実 ) ヤッホ ー 。 あみ||

( 榊 ) よう 。 さかき|

( 桜井 ) 逸 仁 ! さくらい|そら|しとし

( 宇崎 ) 亜実 さん ! うざき|あみ|

( 宇崎 ) 亜実 さん たち も うざき|あみ|||

来て たんす ね ! きて||

父さん が 夏 休み を くれた の とうさん||なつ|やすみ|||

そし たら …。

ちょうど 旅行 に 行こう と |りょこう||いこう|

思って いた 俺 と 会って おもって||おれ||あって

それ なら サク たち と 合流 し ない か |||||ごうりゅう|||

って こと に なった わけだ 。

そ っか なんか 悪い な |||わるい|

車 まで 用意 して もらって 。 くるま||ようい||

( 榊 ) い いって い いって 。 さかき||||

榊 さん 気 が 利き ます ねぇ 。 さかき||き||きき||

性格 は アレ っす けど せいかく||||

気 が 利き ます ねぇ 。 き||きき||

性格 は アレ っす けど 。 せいかく||||

おいおい そんな 褒め ん な よ 。 ||ほめ|||

いや 褒めて ないだ ろ 。 |ほめて||

( 亜実 ) 車 の 移動 が あみ|くるま||いどう|

便利な の は 確か よ ほら 。 べんりな|||たしか||

( 桜井 ) 思った より 横 に 広い な 。 さくらい|おもった||よこ||ひろい|

( 榊 ) だ ろ ? さかき||

自由に 回り たい なら じゆうに|まわり||

レンタカ ー は 必須だ ぜ 。 |||ひっすだ|

( 桜井 ) さすが 旅 慣れて る な 。 さくらい||たび|なれて||

ま ぁな 。

《 など と 言って みた が ||いって||

ここ に 来た 目的 は 別に ある の さ 》 ||きた|もくてき||べつに|||

《 そう … 花 ちゃん と |か||

桜井 くん の 2 人きり の 旅行 。 さくらい|||ひときり||りょこう

これ に は 2 人 の 関係 に |||じん||かんけい|

アンタッチャブル な 私 も ||わたくし|

動か ざる を え ない !》 うごか||||

《 これ まで コイツ ら を

見守って きた 俺 たち に は みまもって||おれ|||

この 旅 の 結末 を |たび||けつまつ|

見届ける 義務 が ある 》 みとどける|ぎむ||

《 最 前列 で ごはん が うまい わ … さい|ぜんれつ|||||

それにしても 鳥取 旅行 と は 》 |とっとり|りょこう||

《 偶然 と は いえ ぐうぜん|||

おもしろい 展開 だ 》 |てんかい|

《2 人 : コイツ ら は まだ じん||||

本当の 鳥取 を 知ら ない !》 ほんとうの|とっとり||しら|

( 宇崎 ) あっ セブン っす 。 うざき|||

( 桜井 ) ホント だ できた んだ な 。 さくらい|||||

( みんな ) お ぉ …。

これ は 実際 見る と すげ ぇな 。 ||じっさい|みる|||

え ぇ これ は 見入っちゃ うわね 。 ||||みいっちゃ|

鳥取 砂丘 は 南北 に 2.4 キロ とっとり|さきゅう||なんぼく||

東西 に 16 キロ の 広 さ で とうざい||||ひろ||

立ち入り できる 砂丘 と して は たちいり||さきゅう|||

日本 で いちばん 大きな にっぽん|||おおきな

砂丘 に なって い ます 。 さきゅう||||

正面 に 見え ます の は しょうめん||みえ|||

馬 の 背 と 呼ば れ うま||せ||よば|

高 さ は およそ 50 メ ー トル 。 たか||||||

頂上 から は 砂丘 全体 と ちょうじょう|||さきゅう|ぜんたい|

日本 海 の 景色 を にっぽん|うみ||けしき|

楽しむ こと が できる たのしむ|||

人気 の スポット です 。 にんき|||

( 榊 ) お ぉ いい ねぇ 。 さかき||||

フッ … よっ しゃ 先輩 ! |||せんぱい

ここ から 海 まで 競走 し ましょう 。 ||うみ||きょうそう||

いい ぜ 。

私 が 勝ったら 梨 ソフト おごり っす よ ! わたくし||かったら|なし||||

俺 が 勝ったら おれ||かったら

砂丘 コ ー ヒ ー ソフト おごれ よ 。 さきゅう|||||||

それ じゃ いく ぞ …。

用意 …。 ようい

ド ー ン !

うら ぁ ~!

クッ 予想 以上 に |よそう|いじょう|

砂 で 足 が とら れる 。 すな||あし|||

これ は 結構 厳しい ぞ 。 ||けっこう|きびしい|

ヘイヘ ー イ 。

な っ おい ! なんだ それ !

先輩 が 言って た サンドボ ー ド っす よ ~ せんぱい||いって||||||

さっき 予約 して おき ました 。 |よやく|||

ず り ぃぞ !

ハハ ー ッ 。

勝負 は 戦う 前 から しょうぶ||たたかう|ぜん|

始まって る ん すよ 。 はじまって|||

それ じゃ お 先 ~。 |||さき

クソ ー 。

ヒャッホ ー 。

いくら 先輩 でも |せんぱい|

追いつけ ない っす … よ …。 おいつけ|||

待て ~! まて

ウッ 。

ヌヌヌ …。

ハッハッ …。

お ぉぉ !

お ぉぉ !

ハッハッ …。

だ ぁ ~ っ !

ハァ ハァ ハァ ハァ …。

俺 の 勝ち だ な 。 おれ||かち||

ハァ … こんな … きれいな

景色 を 前 に して … けしき||ぜん||

勝ち負け と か …。 かちまけ||

心 が 貧しい っす よ …。 こころ||まずしい||

そんな 状態 でも |じょうたい|

負け惜しみ が 言える まけおしみ||いえる

根性 だけ は すごい な 。 こんじょう||||

しかし … 確かに きれいだ 。 |たしかに|

勝負 と か しょうぶ||

どうでも よく なって くる な 。

( 宇崎 ) ハァ … じゃあ うざき||

おごり はなし で 。

( 桜井 ) それ は それ 。 さくらい|||

( 宇崎 ) う ぅ …。 うざき||

すみ ませ ~ ん 。

お っ 。

写真 いい です か ? しゃしん|||

あっ はい 。

お 願い しま ~ す 。 |ねがい||

(2 人 ) と っと ~ り 。 じん|||

あっ …。

( シャッタ ー 音 ) ||おと

ありがとう ございました 。

あっ き ゅん

す っ ごく かっこよく 撮れて る 。 ||||とれて|

ミホミホ だって かわい すぎ ~。

い … 行く か 。 |いく|

う ぅ … 歩け ない っす よ ~。 ||あるけ|||

し ゃあ ねえ な …。

ま ぁ まだ 力 は 余って る し 。 |||ちから||あまって||

(2 人 ) フフッ … フッフッフッフ …。 じん||

( 宇崎 ) なんか まる ~ い 。 うざき|||

この 建物 は |たてもの|

日本 で いちばん 古い 円形 校舎 で にっぽん|||ふるい|えんけい|こうしゃ|

もともと は 小学校 でした 。 ||しょうがっこう|

老朽 化 の ため ろうきゅう|か||

解体 する こと に なった のです が かいたい||||||

存続 を 望む 多く の 市民 の 声 が そんぞく||のぞむ|おおく||しみん||こえ|

行政 を 動かし ぎょうせい||うごかし

その 結果 |けっか

ミュ ー ジアム と して 蘇り ました ! |||||よみがえり|

現在 は 地元 の 特産 品 を げんざい||じもと||とくさん|しな|

展示 して あり ます 。 てんじ|||

地元 の 特産 品 か 。 じもと||とくさん|しな|

やっぱり 梨 と か ? |なし||

松葉 ガニ も 捨て がたい な 。 まつば|||すて||

ウフフフ ー 。

( 咆哮 ) ほうこう

フィギュア や ないで す か !

ねん どろ いど も ある や ん 。

鳥取 県 は 漫画 家 を 多く 輩出 する とっとり|けん||まんが|いえ||おおく|はいしゅつ|

漫画 県 であり まんが|けん|

県 内 に は けん|うち||

フィギュアメ ー カ ー の 工場 も あり ます 。 |||||こうじょう|||

つまり 鳥取 県 に とって |とっとり|けん||

漫画 も フィギュア も 特産 品 です ! まんが||||とくさん|しな|

( 亜実 ) ウウッ そう 言わ れる と あみ|||いわ||

そんな 気 が して きた わ 。 |き||||

( 榊 ) 逆らえ ない 迫力 が ある ぜ 。 さかき|さからえ||はくりょく|||

あっ これ かわいい !

先輩 鳥取 土産 に 買って ください ! せんぱい|とっとり|みやげ||かって|

1 個 じゃ ねえ の かよ !? こ||||

4 姉妹 っぽい んで ちゃんと しまい|||

揃え たい じゃ ない っす か ~。 そろえ|||||

わ っ バ ー ジョン 違い も ある っす ! |||||ちがい|||

倍 プッシュ っす ! ばい||

倍 プッシュ する んじゃ ねえ ! ばい||||

あっ …。

(2 人 ) と っと ~ り 。 じん|||

あ …。

( 宇崎 ) ウサギ っす ね うざき|||

あと 「 卑弥 呼 様 ~」 の 人 。 |ひや|よ|さま||じん

( 亜実 ) 大国 主命 ね 。 あみ|たいこく|しゅうめい|

( 榊 ) 大 穴 牟遅 神 と も いう な 。 さかき|だい|あな|むち|かみ||||

ここ 白 兎 神社 は |しろ|うさぎ|じんじゃ|

因幡 の 白 兎 で 有名な いなば||しろ|うさぎ||ゆうめいな

大国 主命 を 祭って い ます 。 たいこく|しゅうめい||まつって||

あっ 。

サメ に 毛皮 を むしら れた 白 ウサギ を ||けがわ||||しろ||

大国 主命 が 治療 した 話 に ちなみ たいこく|しゅうめい||ちりょう||はなし||

皮膚 病 や ケガ など に ご利益 が ある ひふ|びょう|||||ごりやく||

神社 と して 信仰 さ れて い ます 。 じんじゃ|||しんこう||||

あっ 。

ハッハッ …。

先輩 先輩 うさぎ 焼き っす よ 。 せんぱい|せんぱい||やき||

お ぉ うま そうだ な … ん っ 。 |||そう だ|||

宇崎 こちら の 方 は ? うざき|||かた|

店員 さん っす 。 てんいん||

お 代 いただけ ます か ? |だい|||

先輩 ゴチ に なる っす ! せんぱい||||

俺 の おごり かよ ! おれ|||

ア ー ン 。

モチモチ で うまい っす ~。

そりゃ よかった な …。

そんな 怒 ん ないで ください よ |いか||||

ほら 先輩 の 分 も あり ます から 。 |せんぱい||ぶん||||

いただき ま ~ す 。

あ ~ っ ! 食べ られる ~! ||たべ|

ぬ お ぉ ! おのれ 人間 め ! ||||にんげん|

いや ぁ ~!

さっき から うる せ ぇよ !

食え ねえ だろう が ! くえ|||

食べ ない ん す か ? たべ||||

じゃあ いただき ま ~ す 。

あっ !

一気に 半分 いき や がった ! いっきに|はんぶん|||

うまう ま … もう ひと 口 ~。 ||||くち

ア ー ン 。

やら せる か っ !

あっ !

隙 あり っす ! すき||

ホホ ー ッ 油断大敵 っす よ 。 |||ゆだんたいてき||

お前 な …。 おまえ|

これ おいしい ね ~。

うん おいしい ね 。

あっ 。

はい ア ー ン 。

ア ー ン 。

あ ~ 半分 も いった な ~。 |はんぶん|||

テヘヘ 。

う ぅ …。

いや だ から 。

ノリ と 勢い で ||いきおい|

しでかす 前 に 気付け よ 。 |ぜん||きづけ|

( 宇崎 ) ウッス …。 うざき|

( 桜井 ) 口 を 見る な ! さくらい|くち||みる|

( 宇崎 ) アワワ …。 うざき|

頃合い か ? ころあい|

え ぇ 。

そろそろ 気付く でしょう ね |きづく||

鳥取 の 真実に 。 とっとり||しんじつに

無事に 旅行 が 終わり ます ように 。 ぶじに|りょこう||おわり||よう に

先輩 の ぼ っち が なおり ます ように 。 せんぱい|||||||よう に

ぼ っち じゃ ねえ 。

あっ 先輩 |せんぱい

おみくじ っす よ おみくじ 。

勝負 し ましょう よ 。 しょうぶ|||

勝負 する もん じゃ ねえ だろう 。 しょうぶ|||||

ま ぁ やる けど な 。

よっ しゃ 中 吉 ! ||なか|きち

これ 勝った だ ろ ? |かった||

ムム … フン 。

甘い っす ね ~。 あまい||

こっち は 大吉 っす よ 大吉 。 ||だいきち|||だいきち

な っ !?

私 の 勝ち っす ね ~。 わたくし||かち||

中 吉 で ドヤ った くせ に なか|きち|||||

負けて どんな 気持ち ? まけて||きもち

ねぇ どんな 気持ち っす か ~? ||きもち||

クッ … なん も 言え ねえ 。 |||いえ|

フフ ー ン さ ~ て 何 が 書いて ある かな 。 |||||なん||かいて||

「 趣味 ゲ ー ム 好き が よい しゅみ||||すき||

性格 ぼ っち 気質 が よい 。 せいかく|||きしつ||

年齢 差 1 つ 上 が よい 。 ねんれい|さ||うえ||

方位 目 の 前 」。 ほうい|め||ぜん

えっ 。

《 なんだ この おみくじ …

ん っ ?》

まさか … この 神社 …。 ||じんじゃ

「 白 兎 神社 スペ ー ス カップル 」 検索 …。 しろ|うさぎ|じんじゃ|||||けんさく

ハッ !

( 榊 ) フン …。 さかき|

どうやら 辿りついた ようだ な 。 |たどりついた||

この 白 兎 神社 … いいえ |しろ|うさぎ|じんじゃ|

鳥取 県 の 真実に 。 とっとり|けん||しんじつに

知っていた の か …。 しっていた||

だてに 旅 ばっ か して ない さ 。 |たび|||||

ここ 白 兎 神社 は 神話 の 由来 から |しろ|うさぎ|じんじゃ||しんわ||ゆらい|

ケガ や 皮膚 病 に ||ひふ|びょう|

ご利益 が ある と さ れて いる 。 ごりやく||||||

しかし それ は 仮 の 姿 。 |||かり||すがた

白 ウサギ が 大国 主命 と しろ|||たいこく|しゅうめい|

八 上 比 売 の 仲 を 取り持った やっ|うえ|ひ|う||なか||とりもった

日本 最初 の ラブスト ー リ ー を 由来 と する にっぽん|さいしょ|||||||ゆらい||

出雲 大社 も ビックリ な いずも|たいしゃ|||

縁 結び の 神社 な の よ ! えん|むすび||じんじゃ|||

( 榊 ) そして 鳥取 県 に は あと 2 か所 さかき||とっとり|けん||||かしょ

ここ 白 兎 神社 と 同じ |しろ|うさぎ|じんじゃ||おなじ

恋人 たち の 聖地 と 呼ば れる こいびと|||せいち||よば|

場所 が ある 。 ばしょ||

この 意味 が わかる な ? |いみ|||

ハッ !

まさか …。

そう ! 鳥取 県 に 来る 観光 客 イコ ー ル |とっとり|けん||くる|かんこう|きゃく|||

恋人 同士 と 言って も こいびと|どうし||いって|

過言 で は ない ! かごん|||

そんな 場所 へ 男女 2 人 で来た んだ 。 |ばしょ||だんじょ|じん|できた|

お前たち も 周り から は おまえたち||まわり||

こんなふうに 見 られて いた の さ 。 |み||||

( 榊 ) ダ ー リン 重く ない っす か ? さかき||||おもく|||

( 榊 ) 鳥取 砂丘 の エリザハンミョウ より も さかき|とっとり|さきゅう||||

軽い よ マイハニ ー 。 かるい|||

( 榊 ) ダ ー リン と の さかき|||||

鳥取 旅行 の 思い出 っす ! とっとり|りょこう||おもいで|

( 榊 ) ハッハッハ この 棚 の 端 から 端 まで さかき|||たな||はし||はし|

全部 買っちゃ う ぞ 。 ぜんぶ|かっちゃ||

( 榊 ) ダ ー リン うさぎ 焼き は さかき|||||やき|

耳 から が おいしい っす よ 。 みみ|||||

( 榊 ) 俺 は お 尻 から 食べる 派 さ さかき|おれ|||しり||たべる|は|

マイハニ ー 。

んな わけ ねえ だ ろ !

でも 確実に カップル と 思わ れて た わ よ 。 |かくじつに|||おもわ||||

ググッ 。

は ~ い ラ ー ブラブ ラ ー ブラブ !

クッソ …。

は ぁ ? な に 言って ん す か ? ||||いって|||

私 と 先輩 が ラブラブ と か わたくし||せんぱい||||

あり え ない っす !

素直に なれよ ~。 すなおに|

( 宇崎 ) 榊 さん こそ うざき|さかき||

なんでもかんでも

ラブ 方面 に 持って こう と して |ほうめん||もって|||

それ しか ない ん す か ?

ラブバカ っす か ?

ホント しようがない っす ね 。

ここ 大山 は 標高 1,700 メ ー トル |おおやま||ひょうこう|||

中国 地方 最高峰 です 。 ちゅうごく|ちほう|さいこうほう|

秋 は 紅葉 冬 は 雪景色 と あき||こうよう|ふゆ||ゆきげしき|

四季 を 通じて しき||つうじて

楽しむ こと が でき ます 。 たのしむ||||

ちなみに ここ も 恋人 の 聖地 だ ぞ 。 |||こいびと||せいち||

まだ 言う か 。 |いう|

私 たち は 関係ない っす から ! わたくし|||かんけいない||

ほら 先輩 来 ました よ 。 |せんぱい|らい||

(2 人 ) ウッ …。 じん|

カップルシ ー ト だ いい なぁ 。

あの 人 たち ラブ 度 高い ねぇ 。 |じん|||たび|たかい|

ラ ー ブラブ ! ラ ー ブラブ !

ウッ …。

あっ ?

お 先 に どうぞ 。 |さき||

そっち ? そっち な の ?

ほほ ぅ …。

そっち って どっち !

俺 まで 巻き込む の !? おれ||まきこむ|

《 俺 は 普通に 鳥取 旅行 を おれ||ふつうに|とっとり|りょこう|

楽しみ たい だけ な のに 。 たのしみ||||

コイツ は ホント に そんな ん じゃ …》

ハッ …。

ん っ ?

だ ぁ ~ っ !

ヒッ !

宇崎 ! うざき

はい っ !?

俺 たち は 純粋に 鳥取 へ 遊び に きた 。 おれ|||じゅんすいに|とっとり||あそび||

砂丘 に 行って 梨 食べて さきゅう||おこなって|なし|たべて

松葉 ガニ 食べて 。 まつば||たべて

あと コナン と か 鬼 太郎 と か ||||おに|たろう||

そういう の を 楽しみに きた 。 |||たのしみに|

そう だ な ?

あ … はい 。

よし ! だったら

周り なんか 気 に せ ず 楽しむ ぞ 。 まわり||き||||たのしむ|

先輩 …。 せんぱい

俺 たち は 負け ない ! おれ|||まけ|

そう っす ね !

空気 読んで くれよ 鳥取 ~! くうき|よんで||とっとり

(2 人 ) と っと ~ り ~。 じん|||

ここ 三 朝 温泉 は |みっ|あさ|おんせん|

850 年 の 歴史 を 誇る とし||れきし||ほこる

世界 屈指 の ラジウム 温泉 で せかい|くっし|||おんせん|

さまざまな 温泉 治療 も |おんせん|ちりょう|

行わ れて い ます 。 おこなわ|||

この 温泉 で 3 度 朝 を 迎える と |おんせん||たび|あさ||むかえる|

どんな 病気 も 治る と |びょうき||なおる|

言わ れて いる こと から いわ||||

三 の 朝 と 書いて みっ||あさ||かいて

「 み さ さ 」 と 呼ば れて い ます 。 ||||よば|||

それ じゃ あと で 。

おう 。

フフフ …。

( 宇崎 / 桜井 ) うわ ~ っ ! うざき|さくらい||

疲れた っす 。 つかれた|

今日 は いっぱい 回った しね 。 きょう|||まわった|

でも よかった の ?

せっかく 桜井 くん と |さくらい||

同じ 部屋 だった のに 。 おなじ|へや||

ん っ …。

冗談 冗談 。 じょうだん|じょうだん

った く せっかく の チャンス に

何 して んだ か 。 なん|||

だから アイツ と は

そんな ん じゃ ない って 。

な っ …。

おい 。

これ から なる んだろう が 。

逸 仁 …。 そら|しとし

いや だ から

違 ぇ って 言って る だろう が 。 ちが|||いって|||

せ ん ぱ ~ い

熱気 浴 って の に 行き ま しょ …。 ねっき|よく||||いき||

(2 人 ) あっ …。 じん|

( シャッタ ー 音 ) ||おと

( 桜井 ) 撮る な ~ っ ! さくらい|とる||

三 朝 温泉 は みっ|あさ|おんせん|

浸 か って よし 飲んで よし ひた||||のんで|

吸って よし と 言わ れて いて すって|||いわ||

この 熱気 浴 で は |ねっき|よく||

温泉 の ミスト を 吸う こと で おんせん||||すう||

体 内 から 体 の 悪い 所 を 治し ます 。 からだ|うち||からだ||わるい|しょ||なおし|

いっぱい 吸えば 先輩 の 怖い 顔 も |すえば|せんぱい||こわい|かお|

きっと なおり ます ね 。

マジ か ~ め っちゃ 吸う わ … ||||すう|

って なんで やね ~ ん 。

桜井 くん の 突っ込み が 雑 ね 。 さくらい|||つっこみ||ざつ|

暑くて 適当に なって る な 。 あつくて|てきとうに|||

う ぅ …。

お前 汗 すごい な 。 おまえ|あせ||

なんか 止ま ん ない っす 。 |やま|||

先輩 タオル 貸して くださ ~ い 。 せんぱい||かして||

どん だけ 汗 かいてん だ よ 。 ||あせ|||

全然 止ま ん な いっす タオル ~。 ぜんぜん|やま||||

わ わ っ … うわ ぁ !

おお っ ! ぐ へ ぇ !

先輩 なんか ヌルヌル する 。 せんぱい|||

お前 の せい だ いい から どけ ! おまえ||||||

う っ … ああ っ …。

ひ ゃあ ! くすぐったい っす !

すま ん けど ちょっと 我慢 しろ 。 ||||がまん|

あぁ …。

ひ ゃあ ! そこ だめ っす ~。

わ あぁ …。

お 客 様 ! そういう こと は |きゃく|さま|||

お 部屋 で お 願い し ます ! |へや|||ねがい||

アハハハハ !

( 桜井 ) へ っ …。 さくらい||

アハハ 気持ち いい 。 |きもち|

汗 すごかった もん ね 。 あせ|||

もう び し ょび し ょっ すよ ~。

先輩 が せんぱい|

さっさと タオル 貸して くれ ない から 。 ||かして|||

ホント 気 が 利か ない ん す から 。 |き||きか||||

( 桜井 ) 誰 が 気 が 利か ない って ? さくらい|だれ||き||きか||

あっ 。

盗み聞き っす か ~? 先輩 の エッチ 。 ぬすみぎき|||せんぱい||

うる せ ぇ 。

ま ぁ あれ だけ 汗 か くって こと は ||||あせ||||

温泉 が 体 の 悪い 所 を おんせん||からだ||わるい|しょ|

流して くれた んだ ろ 。 ながして|||

これ から は 規則正しい 生活 を しろ 。 |||きそくただしい|せいかつ||

なん す か 悪い 所 って 。 |||わるい|しょ|

先輩 なんか せんぱい|

ぼ っち で 悪人 顔 の 陰 キャ の くせ に 。 |||あくにん|かお||かげ||||

お前 の ウザ い 所 も 汗 と 一緒に おまえ||||しょ||あせ||いっしょに

流れて くれれば よかった のに な 。 ながれて||||

せっかく の 温泉 な のに 。 ||おんせん||

色気 の ねえ 会話 だ な 。 いろけ|||かいわ||

む ぅ …。

もう わかった っす !

ウッ !

どっち が 悪い か 勝負 っす ! ||わるい||しょうぶ|

おう 望む ところ だ ! |のぞむ||

もらった 。

ヘクション !

お っ !

フン !

クゥ …。

う ぅ … なかなか 入ら ない 。 |||はいら|

( 桜井 ) よ ~ し コツ を 掴んだ さくらい|||||つかんだ

この ペ ー ス なら いける 。

クッ …。

先輩 増えた 球 は せんぱい|ふえた|たま|

この 箱 に 入れる と いい っす よ 。 |はこ||いれる||||

お ぉ 悪い な 。 ||わるい|

いえいえ よい しょ っと …。

おい 。

チッ 。

先輩 早く 早く ~。 せんぱい|はやく|はやく

お ぉ ちょっと 待って ろ 。 |||まって|

早く 来 ない と 先輩 の 負 けっす よ 。 はやく|らい|||せんぱい||ふ||

横暴だ ろ 。 おうぼうだ|

結局 なん も 変わら ねえ のな 。 けっきょく|||かわら||

いい じゃ ない 。

今 の 2 人 で いま||じん|

十分 ごはん が おいしい わ 。 じゅうぶん||||

フ ー ン そうです かね …。 |||そう です|

蛙 だ なんだろう これ 。 かえる|||

なんだろう な 。

お っ ?

縁 結び の か じか 蛙 …。 えん|むすび||||かえる

「 撫でる こと で ご 縁 を 」。 なでる||||えん|

確かに おいしい かも 。 たしかに||

でしょ ?

ごちそうさま でした 。

( 榊 ) やっぱり 最後 は ここ だろう 。 さかき||さいご|||

( 宇崎 ) 先輩 妖怪 が いっぱい っす ! うざき|せんぱい|ようかい|||

( 桜井 ) 見た こと ある の も さくらい|みた||||

ない の も いる なぁ 。

境港 駅 から 続く この 通り に は さかいみなと|えき||つづく||とおり||

800 メ ー トル の 間 に 177 体 の ||||あいだ||からだ|

妖怪 ブロンズ 像 が 並んで い ます 。 ようかい||ぞう||ならんで||

( 亜実 )177 って すごい わ ね 。 あみ||||

先輩 これ は ? せんぱい||

竜 … か ? りゅう|

ええ と … 残念 白 うねり でした ~。 ||ざんねん|しろ||

白 … うねり ? しろ|

じゃあ 次 ! これ は ? |つぎ||

ザリガニ ?

ブッブ ー 網 切り で ~ す ! ||あみ|きり||

クッ 難しい … 次 だ 次 ! |むずかしい|つぎ||つぎ

じゃあ これ っす !

イエティ !

毛 羽毛 現 っす ! け|うもう|げん|

イエティ って なん す か

なんで 横 文字 っす か … うわ ぁ ! |よこ|もじ||||

クソ … 今度 は お前 が 答えろ よ |こんど||おまえ||こたえろ|

ほら これ って … あっ 。

ろくろく び っす ろくろく び っす !

俺 も 知って る よ … って うわ ! おれ||しって||||

じゃあ 次 は ~。 |つぎ|

やっぱり ここ 。

水木 しげる 記念 館 は 外せ ねえ よ な 。 みずき||きねん|かん||はずせ|||

(2 人 ) ん っ …。 じん||