No Game No Life Episode 4 no|game|no|life|episode No Game No Life Episode 4

な … 何 を あなた いったい 何 を し た の ? |なん||||なん||||

王 よ 愚か な 王 よ 臣下 に 女王 を 殺せ と は 酷 な 命令 を ! おう||おろか||おう||しんか||じょおう||ころせ|||こく||めいれい|

その 怒り に 震える 肩 民 に 見せ られ た もの で は ない ぞ ! |いかり||ふるえる|かた|たみ||みせ|||||||

女王 よ じょおう|

私 は そな た に わたくし||||

また そ なた を 慕い 剣 を 下ろし た ナイト たち に ||||したい|けん||おろし||||

同胞 たち に やい ば を 向けろ と は とても 言え ぬ どうほう||||||むけろ||||いえ|

ただ そ なた の 王 は もはや 狂乱 の るつぼ に ある の は 明らか ||||おう|||きょうらん|||||||あきらか

乱心 の 狂 王 に 代わり 民 を 導け る の は らんしん||くる|おう||かわり|たみ||みちびけ|||

もはや そ なた 以外 に おら ぬ と 思う が |||いがい|||||おもう|

相違 ある だ ろ う か ! そうい|||||

女王 よ 今 こそ 決断 を じょおう||いま||けつだん|

は あ ? よくぞ 立ち上がった |||たちあがった

尊敬 に 足る 勇敢 な 女王 よ そんけい||たる|ゆうかん||じょおう|

そして 洗脳 を 乗り越え 女王 に 付き 従う 正しき 者 たち よ |せんのう||のりこえ|じょおう||つき|したがう|ただしき|もの||

狂 王 の 圧政 に 終止符 を 打つ の は ほかなら ぬ そ なた ら だ ! くる|おう||あっせい||しゅうしふ||うつ||||||||

これ は もし かして

内乱 あっ ないらん|

第 三 勢力 の 出現 だい|みっ|せいりょく||しゅつげん

じゃあ 空 は それ を 狙って ? |から||||ねらって

フッ 言った ろ |いった|

戦わ ず し て 勝つ って な たたかわ||||かつ||

戦わ ず し て 勝つ ? たたかわ||||かつ

ああ そう じゃ

その くらい の こと を やってのける 知恵 を 持つ 者 で なけ れ ば ||||||ちえ||もつ|もの||||

今 の エル キア を 救う こと は でき ん と 思う の じゃ よ いま|||||すくう||||||おもう|||

ステファニー

でも …

我々 イマニティ は この ディス ボード で は 最も 弱者 われわれ|||||ぼーど|||もっとも|じゃくしゃ

しかし だ から こそ

強者 と 渡り合う すべ を 考える 知恵 を 身 に つける きょうしゃ||わたりあう|||かんがえる|ちえ||み||

じいちゃん は そう 思う |||おもう

お じい 様 ||さま

そんな 知恵 を 持つ 者 が きっと いる はず じゃ |ちえ||もつ|もの|||||

最 弱 だ から こそ その 強 さ を 知る 者 が さい|じゃく|||||つよ|||しる|もの|

それ が

我 が 求める は 血 に あら ず われ||もとめる||ち|||

誰 も が 求める よう に そう 求める は 平和 で ある ! だれ|||もとめる||||もとめる||へいわ||

全軍 赤き クイーン 勢 に 協力 ぜんぐん|あかき|くいーん|ぜい||きょうりょく

包囲 展開 誰 も 死な せ ない で ほうい|てんかい|だれ||しな|||

この 売 国 奴 ども め |う|くに|やつ||

あっ 赤い 駒 が 盾 と なって |あかい|こま||たて||

そう かつて 共に 戦った 仲間 を 彼ら は 容易 に 斬れ やしない ||ともに|たたかった|なかま||かれら||ようい||きれ|

まさか エルフ の 魔法 を 上回る なんて |||まほう||うわまわる|

いったい どこ の 種族 を 味方 に つけ てる の ? |||しゅぞく||みかた||||

あんな やつ に この 国 を 渡し て しまったら . ||||くに||わたし||

なあ 狂乱 の 王 よ |きょうらん||おう|

知って る か ? 現実 の 戦争 は な しって|||げんじつ||せんそう||

王 が 討ち 取ら れる 前 に 決着 を つける こと も できる ん だ ぜ おう||うち|とら||ぜん||けっちゃく||||||||

そっち に もはや 勝ち目 は ない |||かちめ||

降伏 しろ よ こうふく||

これ が 戦わ ず し て 勝つ 方法 ||たたかわ||||かつ|ほうほう

空 ！ から

ククッ

フッ フハハッ アハハ ハッ

降伏 です って ? アハハ ハッ こうふく||||

この 国 は 渡さ ない |くに||わたさ|

私 たち の 国 は わたくし|||くに|

私 たち の もの よ わたくし||||

全軍 命 を 捨て て 敵 王 の 首 を 取り なさい ! ぜんぐん|いのち||すて||てき|おう||くび||とり|

裏切り者 を 斬って 捨て て 前 へ ! うらぎりもの||きって|すて||ぜん|

に ぃ 弱った 敵 を 追い詰め すぎる と こう なる ||よわった|てき||おいつめ||||

ああ 知って る |しって|

ダメ です わ やはり 戦わ ず し て 勝つ なんて だめ||||たたかわ||||かつ|

だから やった

え ?

あっ

に ぃ \ N フッ ||n|

圧政 恐怖 支配 独裁 者 あっせい|きょうふ|しはい|どくさい|もの

不思議 な もん だ よ な ふしぎ|||||

いつ の 世 も そういう 為政者 の 最期 は ||よ|||いせいしゃ||さいご|

なぜ か 判 を 押し た よう に 決まって る ん だ よ ||はん||おし||||きまって||||

兵士 ユニット で すら ない 身近 な 誰 か に よる 暗殺 で 終わる へいし|||||みぢか||だれ||||あんさつ||おわる

悪い な 俺 ら の 世界 は ここ ほど いい 所 じゃ なく て ね わるい||おれ|||せかい|||||しょ||||

こ と 争い 殺し 合い に 関し ちゃ ||あらそい|ころし|あい||かんし|

あんた ら より よほど エキスパート な の よ ||||えきすぱーと|||

こ … この 勝負 の 勝ち と する ! ||しょうぶ||かち||

じいちゃん は 信じ て おる その よう な 者 が 現れる の を ||しんじ||||||もの||あらわれる||

最 弱 ゆえ に 強 さ を 知る 者 さい|じゃく|||つよ|||しる|もの

最 弱 ゆえ に 真 の 強 さ と 渡り合え る 者 さい|じゃく|||まこと||つよ|||わたりあえ||もの

それ が イマ 二 ティ の 希望 ||いま|ふた|||きぼう

可能 性 な の じゃ よ 可能 性 。 。 かのう|せい|||||かのう|せい

ハハハッ よく 似合 っと る よ ステファニー ||にあ||||

フフッ

あっ

これ で いい だ ろ ? え ?

これ が お前 の じいさん が 信じ 続け た 可能 性 だ ||おまえ||||しんじ|つづけ||かのう|せい|

空 イマ 二 ティ を 信じ た お 前 の じいさん は 間違って なかった から|いま|ふた|||しんじ|||ぜん||||まちがって| これ で 愚 王 と 言わ れ ず に 済む だ ろ ? ||ぐ|おう||いわ||||すむ||

は いっ

ありがとう

感謝 し ます わ ! 空 白 かんしゃ||||から|しろ

よち よち

どんな ペテン を 使った の ? |||つかった|

ペテン ?

まさか イマ 二 ティ だけ で |いま|ふた|||

エルフ の 魔法 に 打ち勝った なんて 言う つもり じゃ ない でしょ う ね ||まほう||うちかった||いう||||||

言う つもり だ し 事実 その とおり だ いう||||じじつ|||

何 か 問題 ? なん||もんだい

えっ

別に な イマーティ の ため に エルフ の 力 を べつに||||||||ちから|

借り よう って 戦略 自体 は ぶっちゃ け 悪 か ない な と 思った よ かり|||せんりゃく|じたい||||あく|||||おもった|

だったら …

だが お前 の 考え が 気 に 入ら ない |おまえ||かんがえ||き||はいら|

エルフ 様 の 庇護 が なきゃ 生きる こと も でき ない なんて |さま||ひご|||いきる|||||

ちょっと 卑屈 すぎ や し ない か ? |ひくつ|||||

だって …

イマ 二 ティ に は イマニティ の やり 方 が ある いま|ふた|||||||かた||

例えば そう たとえば|

お前 が 最後 まで おまえ||さいご|

俺 ら が 他国 の 間 者 に 違いない と 思い込 ん で くれ た おかげ で おれ|||たこく||あいだ|もの||ちがいない||おもいこ||||||

俺 ら が 勝て た よう に な おれ|||かて||||

そんな はず ない

ただ の 人間 が 魔法 に 対抗 できる はず ない ! ||にんげん||まほう||たいこう|||

そう 思う なら 結構 それ が お前 の 限界 だ |おもう||けっこう|||おまえ||げんかい|

言 っと く ぞ げん|||

相手 が エルフ だ ろ う が 神 だ ろ う が あいて|||||||かみ||||

「 空白 」 に “ 敗北 ” の 二 文字 は ない くうはく||はいぼく||ふた|もじ||

あっ

あまり 人類 を ナメ る ん じゃ ねえ |じんるい||||||

う う ? う わ あぁ ぁ

な っ な っ ! 何 だ ? ||||なん|

う わ あぁ ぁ

エルフ の 力 取りつけ て ||ちから|とりつけ|

ほご に する のに どんな 面倒 な 契約 し た と |||||めんどう||けいやく|||

いや あの な

それ を … ナメ て ない もん

本気 だった ん だ もん ほんき||||

に ぃ 女の子 泣か せ た ||おんなのこ|なか||

え ぇっ ? 俺 が 悪い の ? ||おれ||わるい|

彼女 い ない くせ に 童 貞 の くせ に かのじょ|||||わらべ|さだ|||

絶対 暴 い て やる ん だ から あ ぜったい|あば|||||||

フフッ

さて この 者 空 が 選定 の 戦い を 最後 まで 勝ち抜 い た わけ で ある が ||もの|から||せんてい||たたかい||さいご||かちぬ||||||

挑む 者 は もう おら ぬ か ? いどむ|もの|||||

では 前 国王 の 遺言 に 従い |ぜん|こくおう||ゆいごん||したがい

空 を エル キア の 新 国王 と して 戴冠 する から|||||しん|こくおう|||たいかん|

待った ! また です かな ? まった|||

空 じゃ なく て 「 空白 」 な から||||くうはく|

俺 ら は 2 人 そろって 「 空白 」 国王 は 2 人 だ おれ|||じん||くうはく|こくおう||じん|

残念 です が それ は でき ませ ん ざんねん|||||||

へ っ ?

十 の 盟約 で 全権 代理 者 を 立てる よう 決め られ て おり ます じゅう||めいやく||ぜんけん|だいり|もの||たてる||きめ||||

2 人 に は でき ませ ぬ じん|||||

じゃあ 役割 分担 で 建て前 上 は 俺 が |やくわり|ぶんたん||たてまえ|うえ||おれ|

異議 あり ! に ぃ が 王様 に なったら ハーレム 作れ る いぎ|||||おうさま|||はーれむ|つくれ|

白 要ら なく なる しろ|いら||

ハーレム ? はーれむ

な … 何 を やって いる ん です の ? |なん||||||

建て前 上 なら 王様 は 白 たてまえ|うえ||おうさま||しろ

それ で 異議 なし ||いぎ|

わ 。 。 分かり まし た で は 改めて 。 。 |わかり|||||あらためて

異議 あり ! いぎ|

おいおい 待て よ マイ シスター お前 が 冗談 言う なんて 珍しい な |まて||まい||おまえ||じょうだん|いう||めずらしい|

やり で も 降る の か ? |||ふる||

白 チョー 本気 しろ||ほんき

上等 だ 手加減 し ねえ ぞ 妹 よ じょうとう||てかげん||||いもうと|

今日 と いう 今日 は . きょう|||きょう|

あと 。 。 1 勝 |か

う っ …\ N あっ チョウチョ ||n||ちょうちょ

いいかげん 負け を 認めろ よ |まけ||みとめろ|

2 連勝 を 条件 に し た の に ぃ の くせ に れんしょう||じょうけん|||||||||

う う … なんで 王様 は 1 人 じゃ なきゃ いけない ん だ |||おうさま||じん|||||

に ぃ \ N あ ? ||n|

十 の 盟約 その 七 じゅう||めいやく||なな

どこ に も " 1 人 " って 明言 さ れ て なく ね ? |||じん||めいげん|||||

あ 。 。

なんか ずいぶん 時間 かかった 気 が する な ||じかん||き|||

な ?

全部 ご 自分 の 不注意 が 招 い た こと じゃ ない です の ? ぜんぶ||じぶん||ふちゅうい||まね|||||||

顔 赤い 顔 を 赤く する ほど の 露出 か ? かお|あかい|かお||あかく||||ろしゅつ|

下 はかせ て ない した|||

わざわざ 言わ ない で くれ ます ? なんて 格好 さ せる ん です の |いわ||||||かっこう|||||

白 たち 窮屈 な の に 不公平 しろ||きゅうくつ||||ふこうへい

まあ 明らか に は い て ない 二 次元 演出 も 悪く ない か |あきらか||||||ふた|じげん|えんしゅつ||わるく||

何 の 話 です の なん||はなし||

それ より 仕事 を し て いただき ます わ ||しごと||||||

王 の 不在 が 続き 内政 は 完全 に 停滞 し て おり ます の よ おう||ふざい||つづき|ないせい||かんぜん||ていたい||||||

内政 は ステフ が やれ よ ないせい|||||

あっ だ から 裸 縛り で やって ん の に ワナ ハメ ねえ だ ろ |||はだか|しばり||||||わな||||

効率 優先 こうりつ|ゆうせん

そう は いき ませ ん の

残念 ながら エルキア 衰退 に より 大臣 の 中 に も ざんねん|||すいたい|||だいじん||なか||

他国 と つながって いる 輩 が いる と いう ウワサ が あり ます わ たこく||||やから|||||||||

新 国王 と して つけ込ま れ ぬ よう に しん|こくおう|||つけこま||||

なん だ そんな こと なら

これ より 盟約 に 誓い ジャンケン を 行い ||めいやく||ちかい|||おこない

わざと 負け て もらう |まけ||

俺 は チョキ 皆 は パー だ おれ||ちょき|みな|||

勝負 に 負け た 者 は 以後 虚偽 の 報告 しょうぶ||まけ||もの||いご|きょぎ||ほうこく

また 恣意 的 な 伝達 これ ら 一切 を 禁止 する |しい|てき||でんたつ|||いっさい||きんし|

盟約 を 逆手 に 取った 八百長 これ で スパイ い なく なる めいやく||さかて||とった|やおちょう|||すぱい|||

では いく ぞ

アッシェンテ

ご覧 の とおり 我が国 の 食糧 は \ N 極 め て 深刻 な 状況 に あり ます ごらん|||わがくに||しょくりょう||n|ごく|||しんこく||じょうきょう|||

うん 把握 し た 今 から 伝える こと を 実践 せよ |はあく|||いま||つたえる|||じっせん|

はっ !

え ぇ と 農業 に 関して は 輪 栽 式 農業 を 導入 する |||のうぎょう||かんして||りん|さい|しき|のうぎょう||どうにゅう|

圃場 を 1 つ に し . . ほば||||

小麦 根 菜 大麦 牧草 こむぎ|ね|な|おおむぎ|ぼくそう

以上 の ローテーション を 組 ん で 耕作 しろ いじょう||ろーてーしょん||くみ|||こうさく|

はっ !

" 国債 ” と は ? こくさい||

詳しく は あと で 教える くわしく||||おしえる

国債 を 発行 し 銀行 に 買わ せろ それ で 予算 を こくさい||はっこう||ぎんこう||かわ||||よさん|

ぎ … 御 意 に |ご|い|

とりあえず これ で 数 ターン 様子 見 って ところ か |||すう|たーん|ようす|み|||

あ … あなた いったい 何者 です の ? |||なにもの||

内政 を こんなに あっさり と 。 。 。 ないせい||||

ああ ツヴィ でも 内政 は 気 に やり たい タイプ なんで な |||ないせい||き||||たいぷ||

クイズ ゲーム 用 に くいず|げーむ|よう|

バカ みたい に 専門 書入れ て おい て 正解 だった ばか|||せんもん|かきいれ||||せいかい|

に ぃ ズル それ チート

魔法 な ん つ う 公式 チート が ある 世界 で まほう|||||こうしき||||せかい|

チーター 呼ばわり は やめ て くれ ませ ん ? |よばわり||||||

いよいよ な の です

さて と いよいよ か

始まり ます な はじまり||

まさか 本当 に その 格好 で ? |ほんとう|||かっこう|

ああ や っぱ この 格好 が 一 番 落ち着く ||||かっこう||ひと|ばん|おちつく

に ぃ \ N うん ||n|

ほん じゃ ちょっくら

行って き ます か ! おこなって|||

あー

ごきげんよう

に ぃ 緊張 し てる ||きんちょう||

う っ さ い 群衆 恐怖 症 は お互いさま だ ろ ||||ぐんしゅう|きょうふ|しょう||おたがいさま||

ふだん は 抑え て ん の ||おさえ|||

あ 。 。

敬愛 する 国民 いや イマ 二 ティ 同胞 諸君 けいあい||こくみん||いま|ふた||どうほう|しょくん

我々 イマニティ は 十 の 盟約 の もと われわれ|||じゅう||めいやく||

戦争 の ない この 世界 に おい て 負け 続け せんそう||||せかい||||まけ|つづけ

最後 の 都市 この エル キア を 残す のみ に なって いる さいご||とし|||||のこす||||

ここ で 我 は 皆 に 問う それ は なぜ だ ||われ||みな||とう||||

前 国王 が 失敗 し たから か ? 我々 が 最 下位 の 種族 だ から か ? ぜん|こくおう||しっぱい||||われわれ||さい|かい||しゅぞく|||

魔法 を 使え ない から か ? 無力 に 滅ぶ 運命 に ある から か ? まほう||つかえ||||むりょく||ほろぶ|うんめい||||

否 だ ! いな|

あっ

かつて いにしえ の 大戦 に おい て |||たいせん|||

神々 が エルフ が ワー ビースト が 多く の 種族 が 争う 中 かみがみ|||||||おおく||しゅぞく||あらそう|なか

我々 は 戦い そして 生き残った われわれ||たたかい||いきのこった

かつて は この 大陸 全土 を すら 人類 国家 が 占め て い た の は なぜ だ |||たいりく|ぜんど|||じんるい|こっか||しめ|||||||

我ら が 暴力 を 得意 と する 種族 だ から か ? われら||ぼうりょく||とくい|||しゅぞく|||

エルフ の よう な 魔法 を 使え ず ||||まほう||つかえ|

ワー ビースト の よう な 身体 能力 も なく |||||からだ|のうりょく||

フリューゲル の よう な 長大 な 寿命 も ない 我々 が ||||ちょうだい||じゅみょう|||われわれ|

大陸 を 支配 でき た の は 戦い に 特化 し て い た から か ? たいりく||しはい|||||たたかい||とっか||||||

断じて 否 だ ! だんじて|いな|

我ら が 戦い 生き残った の は われら||たたかい|いきのこった||

我ら が 弱者 だった から だ われら||じゃくしゃ|||

いつ の 時代 どこ の 世界 でも 強者 は 牙 を 弱者 は 知恵 を 磨く ||じだい|||せかい||きょうしゃ||きば||じゃくしゃ||ちえ||みがく

我ら が なぜ 今 追い詰め られ て いる か われら|||いま|おいつめ||||

それ は 十 の 盟約 に よって 強者 が 牙 を もが れ ||じゅう||めいやく|||きょうしゃ||きば|||

知恵 を 磨く こと を 覚え たから に ほかなら ない ちえ||みがく|||おぼえ||||

我ら 弱者 の 専売 特許 で あった はず の 知 略 を 戦略 を われら|じゃくしゃ||せんばい|とっきょ|||||ち|りゃく||せんりゃく|

生き残る ため の 力 を 強者 が 手 に し た から だ いきのこる|||ちから||きょうしゃ||て|||||

それ が この 惨状 だ ! |||さんじょう|

皆 の 者 答えよ なぜ に こうべ を 垂れる の か みな||もの|こたえよ|||||しだれる||

あっ

繰り返 そ う なぜ こうべ を 垂れる の か くりかえ||||||しだれる||

我々 は 弱者 だ われわれ||じゃくしゃ|

今 も なお 昔 も そう だった よう に いま|||むかし|||||

そう 何も 変わって など い ない で は ない か ! |なにも|かわって|||||||

強者 が 弱者 を まね て 振るう 武器 は その 本領 を 発揮 し ない きょうしゃ||じゃくしゃ||||ふるう|ぶき|||ほんりょう||はっき||

なぜなら 我ら の 武器 の 本質 に ある の は |われら||ぶき||ほんしつ||||

卑屈 な まで の 弱 さ ゆえ の 臆病 さ だ から だ ひくつ||||じゃく||||おくびょう||||

臆病 ゆえ に 我ら は 魔法 から 逃れる 知恵 も ある おくびょう|||われら||まほう||のがれる|ちえ||

臆病 ゆえ に 学習 と 経験 から 生じる おくびょう|||がくしゅう||けいけん||しょうじる

未来 予知 に すら 到達 し 得る 知恵 を 持って いる みらい|よち|||とうたつ||える|ちえ||もって|

三 度 繰り返す 我ら は 弱者 だ ! みっ|たび|くりかえす|われら||じゃくしゃ|

いつ の 世 も 強者 で ある こと に あぐら を かい た 者 ども の ||よ||きょうしゃ|||||||||もの||

喉元 を 食いちぎって き た 誇り 高き 弱者 だ ! のどもと||くいちぎって|||ほこり|たかき|じゃくしゃ|

我々 は ここ に 205 代 エル キア 国王 われわれ||||だい|||こくおう

女王 と して じょおう||

戴冠 した こと を 宣言 する ! たいかん||||せんげん|

あれ が 全権 代理 者 に 与え られる 種 の すべて ||ぜんけん|だいり|もの||あたえ||しゅ||

種 の 駒 しゅ||こま

我ら 二 人 は 弱者 と して 生き 弱者 らしく 戦い われら|ふた|じん||じゃくしゃ|||いき|じゃくしゃ||たたかい

そして 弱者 らしく 強者 を ほ ふる こと を |じゃくしゃ||きょうしゃ|||||

ここ に 宣言 する ||せんげん|

かつて そう だった よう に これ から も そう で ある よう に

認めよ 我ら 最 弱 の 種族 みとめよ|われら|さい|じゃく||しゅぞく

何も 持って 生まれ ぬ ゆえ に なにも|もって|うまれ|||

何者 に も なれ る 最 弱 の 種族 で ある こと を ! なにもの|||||さい|じゃく||しゅぞく||||

さ ぁ ゲーム を 始めよ う ||げーむ||はじめよ|

もう さんざん 苦し ん だ ろ う もう 過剰 に 卑屈 に なった ろ う ||にがし||||||かじょう||ひくつ||||

待た せ た な イマ 二 ティ 同胞 諸君 また||||いま|ふた||どうほう|しょくん

今 この 瞬間 我 が エル キア は 全 世界 の 国 に 対 し て いま||しゅんかん|われ|||||ぜん|せかい||くに||たい||

宣戦 布告 する せんせん|ふこく|

な っ !

反撃 の のろし を 揚げろ 我ら の 国境 線 。 。 はんげき||||あげろ|われら||くにざかい|せん

返し て もらう ぞ ! かえし|||

なな な 。 。 なんて こと し て くれ た ん です の ぉ !

どん だけ 慌て てる ん だ よ 引く わ ||あわて|||||ひく|

ステフ キモ い

これ が 落ち着 い て い られ ます か ? 宣戦 布告 なんて ! ||おちつ|||||||せんせん|ふこく|

国 を 滅ぼす つもり です の ? くに||ほろぼす|||

いいかげん 人 を 疑う こと を 覚えろ って 言って る だ ろ |じん||うたがう|||おぼえろ||いって|||

は ?

俺 ら が エルフ を 打ち破った 事実 を 他国 は どう 見る ? おれ|||||うちやぶった|じじつ||たこく|||みる

エルフ 以上 の 種族 の 支援 受け て いる |いじょう||しゅぞく||しえん|うけ||

あ … 確かに |たしかに

つまり 背後 に いる 種族 が 何 か 分かる まで は ? |はいご|||しゅぞく||なん||わかる||

仕掛け られ ない ? しかけ||

ああ 世界中 が 疑心 暗鬼 に なり ヘタ に 手出し は でき なく なる |せかいじゅう||ぎしん|あんき|||へた||てだし||||

だから あえて 宣戦 布告 ||せんせん|ふこく

そして こっち から は 何も し ない で 地盤 を 固める って わけ さ ||||なにも||||じばん||かためる|||

あ 。 。

そこ まで 考え て ||かんがえ|

「 空白 」 くうはく

あの 二 人 なら 本当 に |ふた|じん||ほんとう|

狭い ゲーム 部屋 から ボロ 宿 せまい|げーむ|へや|||やど

ステフ の 部屋 そして 王 の 寝室 か ||へや||おう||しんしつ|

一 番 落ち着か ない かも な ひと|ばん|おちつか|||

フリューゲル ん ?

" 長大 な 寿命 と 高い 魔法 適性 を 生かし ” ちょうだい||じゅみょう||たかい|まほう|てきせい||いかし

“ 天空 を 漂う 巨大 な ファンタズマ アヴァント ・ ヘイム に 生息 ” てんくう||ただよう|きょだい||||||せいそく

“ 高い 知識 欲 を 有 し ” たかい|ちしき|よく||ゆう|

“ 世界中 の 本 を 集める ため に ” せかいじゅう||ほん||あつめる||

“ ゲーム を 行う ” げーむ||おこなう

なんか 仲間 に 引き込め そう な 気 が する ん だ よ な |なかま||ひきこめ|||き||||||

異 世界 の 知識 って 餌 も ある し い|せかい||ちしき||えさ|||

な … 何 です の ? |なん||

に ぃ

アハッ なかなか 楽しい こと に なって る みたい だ ね ||たのしい|||||||

自称 神様 じしょう|かみさま

ヤダ なぁ 自称 じゃ なく て 紛れ も なく 神様 ||じしょう||||まぎれ|||かみさま

“ テト ” って 名前 も ある し ね ||なまえ||||

また あ ?

どう かな 僕 の 世界 気 に 入って くれ た かな ? ||ぼく||せかい|き||はいって|||

ハァー ああ いい センス し てる よ |||せんす|||

傍観 主義 者 の 俺 ら の 神様 に も 見せ て やり たい ね ぼうかん|しゅぎ|もの||おれ|||かみさま|||みせ||||

そう

敵 は 魔法 を 使い 俺 たち は 使え ない てき||まほう||つかい|おれ|||つかえ|

残る 領土 は 都市 たった 1 つ 状況 は 絶望 的 のこる|りょうど||とし|||じょうきょう||ぜつぼう|てき

「 空白 」 の 名 に 懸けて 一 度 の 黒星 も 許さ れ ない くうはく||な||かけて|ひと|たび||くろぼし||ゆるさ||

それ が この 世界 だ |||せかい|

どう 思う よ ? |おもう|

サイコー た よ な

フフッ どうやら 君 たち を 呼 ん だ の は ||きみ|||よ||||

間違い じゃ なかった よう だ ね でも ー まちがい|||||||-

僕 も 基本 は 傍観 主義 だ よ 特定 の 種族 に 肩入れ は し ない ぼく||きほん||ぼうかん|しゅぎ|||とくてい||しゅぞく||かたいれ|||

ただ 前 に 言った よ ね |ぜん||いった||

“ すべて が ゲーム で 決まる 世界 だ ” って ||げーむ||きまる|せかい||

なるほど つまり 唯一 神 の 座 さえ ゲーム で 決まる って こと か ||ゆいいつ|かみ||ざ||げーむ||きまる|||

正解 せいかい

わざわざ 16 種族 に 設定 し た の も その ため だった の さ |しゅぞく||せってい|||||||||

チェス の 駒 は 片側 16 ||こま||かたがわ

つまり 全 種族 を 制覇 する の が 神 へ の 挑戦 権 って こと か |ぜん|しゅぞく||せいは||||かみ|||ちょうせん|けん|||

いい ね その 頭 の 回転 |||あたま||かいてん

異 世界 から 来 た ばかり と は 思え ない 順応 性 だ よ い|せかい||らい|||||おもえ||じゅんのう|せい||

そりゃ どうも

でも 笑って て いい の ? |わらって|||

あらゆる ゲーム で 頂点 に 立つ の が 俺 ら の ポリシー な ん だ けど |げーむ||ちょうてん||たつ|||おれ|||ぽりしー||||

だから こそ

君 たち は きっと 僕 へ の 挑戦 権 を 獲得 し に 来る と 踏 ん だ きみ||||ぼく|||ちょうせん|けん||かくとく|||くる||ふ||

お前 さ すでに 一 度 俺 ら に チェス で 負け てん の 忘れ て ね ? おまえ|||ひと|たび|おれ|||||まけ|||わすれ||

そう だ ね でも 次 は 負け ない よ ||||つぎ||まけ||

フフッ なあ 神様 ||かみさま

“ テト ” で いい よ じゃあ テト

お前 負け た こ と なかった ろ おまえ|まけ|||||

遊 戯 の 神 が 初めて ゲーム で 負け て 悔しく て 悔しく て 俺 ら を 呼 ん だ あそ|ぎ||かみ||はじめて|げーむ||まけ||くやしく||くやしく||おれ|||よ||

違う か ? ちがう|

面白い ね どうして そう 思う ? おもしろい||||おもう

その 気持ち よ ー く 分かる から だ よ |きもち||-||わかる|||

「 空白 」 に 敗北 は ない くうはく||はいぼく||

… が 互い 相手 に は 何度 も 負け 合って る ん だ わ |たがい|あいて|||なんど||まけ|あって||||

勝ち 逃げ は 許さ ない かち|にげ||ゆるさ|

フフッ アッハハハッ

やっぱり 君 たち を 選 ん で 正解 だった よ |きみ|||せん|||せいかい||

そう 勝ち 逃げ は させ ない |かち|にげ||さ せ|

次 は 僕 が 勝つ つぎ||ぼく||かつ

それ が 理由 さ ガッカリ し た かい ? ||りゆう||がっかり|||

いい や むしろ 人類 を 救え と か |||じんるい||すくえ||

ご 高尚 な 理由 じゃ なく て 安心 し た くらい だ |こうしょう||りゆう||||あんしん||||

じゃ そろそろ 帰る よ バイ バーイ ||かえる|||

おい テト ん ?

生まれ 直さ せ て くれ て 感謝 する ぜ うまれ|なおさ|||||かんしゃ||

ここ は 俺 ら の いる べき 世界 だ ||おれ|||||せかい|

ありがとう 神様 |かみさま

フフッ

また 近い うち に 今度 は チェス 盤 で |ちかい|||こんど|||ばん|

テ … テト って

ハァー 空 ! 白 ! |から|しろ

今 の … テト って まさか あの 唯一 神 の ? いま||||||ゆいいつ|かみ|

ああ そう だ けど ?

ど ど 。 。 どういう こと です の ?

ゲーム で 勝った よう な こと も 言って まし た わ よ ね げーむ||かった|||||いって|||||

それ は いい から

とりあえず ここ から 降ろし て くれ |||おろし||

さて さ し あたって 様式 美 と して ||||ようしき|び||

こう 書き出す と しよ う " 昔 々 " と |かきだす||||むかし||

まずは 世界 制覇 そして |せかい|せいは|

目標 は 打倒 神様 って こと で もくひょう||だとう|かみさま|||

" 最も 新しき 神話 を 今 語る と しよ う " もっとも|あたらしき|しんわ||いま|かたる|||

ゆうべ は お楽しみ で し た わ ね ||おたのしみ|||||

ああ ゲーム 漬け だった ぜ ! |げーむ|つけ||