Liaisons
日本 語 学習 者 と 話して いて ときどき 気 に なる の が 無意識 の リエゾン ( 音 の 連結 ) です 。
私 の 夫 の 場合 、「 範囲 」 が 「 ハニ 」 に 聞こえ 、「 本屋 」 が 「 ホニャ 」、「 小泉 純一郎 」 が 「 コイズミジュニチロウ 」、「 原因 」 に いたって は 「 下人 」 と 聞き 間違えて しまう ほど です 。 ローマ字 で 書いた もの を 読んで そう 聞こえる の なら まだしも 、 漢字 や 読み が な を 見た だけ で 、 そこ まで 無意識 に リエゾン して しまう の が 私 に とって は 不思議で なり ませ ん 。 金田一 春彦 氏 は 『 日本 語 』 の 中 で 、 日本 語 に も 大昔 は リエゾン が あった こと に 触れ ながら 、 現代 語 で は 「 因縁 ( いんねん )」( イン + エン ) や 「 観音 ( かんのん )」( カン + オン ) と いった 仏教 用語 など 古来 の 言葉 に リエゾン が 残って いる 以外 に は 、 リエゾン は まれである と 述べて い ます 。 理由 と して は 、 文字 の 普及 に 伴い 音 より も 個々 の 漢字 を 正しく 読む こと が 重視 さ れる ように なった こと が 挙げ られて い ます 。
さ て 、 夫 の 発音 を 改善 する ため に 少し トレーニング を して み ました 。
まずは 音 の イメージ です 。 「 ん 」 と いう と n を 想像 し がちです が 、「 ん 」 は 次に 来る 音 に よっ て m に なったり ng に なったり し ます 。 上記 の 例 の ように 「 ん 」 の 後 に 母音 が 来る ケース で は 、 鼻母音 が 正しい そう です が 、 意識 し すぎて 鼻声 に なって も 具合 が 悪い です ね 。 夫 の 場合 は 、 n の とき の ように 上あご に 舌 を つけ ない こと と 、 漢字 を 別々に 発音 する こと で で かなり の 上達 が み られ ました 。 では みなさん も ご 一緒 に 。 「 はんい ( 範囲 )」「 ほんや ( 本屋 )」「 じゅんいちろう ( 純一郎 )」「 げんいん ( 原因 )」「 はんえん ( 半円 )」「 あんうん ( 暗雲 )」「 ふんいき ( 雰囲気 )」「 れんあい ( 恋愛 )」「 パン 屋 さん で パン を 買う 」「100 ドル は 日本 円 で 約 1万 円 です 」「 日本 を 紹介 する 」