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Attack on Titan Season 1 (JPN), Attack on Titan S .1 E .02 ( JPN )

進撃 の 巨人 第1期 第2話

タイトル :その日 ―シガンシナ 陥落 ② ―

アルミン (叙事 ):今 から 100 年 以上 前 、人類 に ある 天敵 が 現れた 。 彼ら と 人類 の 間 に は 、圧倒的 な 力 の 差 が 存在 し 、たちまち 人類 は 絶滅 の 危機 を 迎えた 。 生き残った 人類 は マリア 、ローゼ 、シーナ の 3つ の 壁 を 築き 、そこ で 100 年 の 平和 を 実現させた 。 しかし …。

教師 :かの 時 に いたる まで 、我 は 幸なき 全く 欲深き 魂なりき 。 今 は 汝 の 見る ごとく 、我 この ために ここ に 罰せらる 。 貪り の なす ところ の こと は 、我ら 悔い し 魂 の 罪 を …清むる 様 に あらわる 。 そもそも この 山 に 、これ より …苦き 罰 は なし !

女性 :キャーッ ! やめろ ー ! 離せ ー !

教師 :ああ 、貪り よ ! 汝 わが 血筋 を 汝 の 許 に ひきて 、これ に 己 が 肉 を さへ 顧み ざら しめし ほど なれば このうえ 、何 を すべき や ! ああっ、貪りよ! 我が 血筋 を ―! 汝 の 許 に …。

ハンネス : エレン 、 何 を ?!

エレン :もう 少し で 母さん を 助けられた のに ! 余計な こと すんじゃねえ よ ! もう 少し で …母さん を …!

ハンネス :いいかげんにしろ !

ミカサ :エレン !

ハンネス :エレン …お前 が 母さん を 助けられなかった のは …お前 に 力 が 無かった から だ …。 俺 が … 俺 が 巨人 に 立ち向かわ なかった の は … 俺 に 勇気 が 無かった から だ ! すまない …。

ミカサ (考え ):ああ …また だ 。

兵士 :急げ ! 内門 へ 行け ! 停泊している 船 で シガンシナ を 脱出する んだ ! 早く しろ ! 食い殺される ぞ !

アルミン (叙事 ):壁 の 要所 に ある 、シガンシナ の ように 突出した 地区 は 、巨人 を 引きつける 囮 となり 、警備 の コスト と 兵力 を 抑える 役割 を 果たしていた 。 その 役割 どおり 、巨人たち の 標的 と なった シガンシナ 区 の 住人たち は 、たった 1つ の 内門 から 脱出する しか なかった 。

兵士 :全員 荷物 を 捨てろ ! 1人 でも 多く 乗せる んだ !

アルミン の 祖父 : アルミン 、 座って なさい 。

アルミン :でも 、エレン と ミカサ が まだ …。 あっ! 来た ! エレン ?

アルミン の 祖父 :今 は やめておきなさい 。 かわいそうに …あの 様子 じゃ よっぽど …。

兵士 1:何 モタモタ してんだ ?! 早く しろ ! 砲弾 は どうした ?! い …急げ ! もう 目 の 前 だ ぞ !

男性 1 :ウソ だろ …こんな こと って …。

女性 1 :神様 …神様 …。

男性 2 :おい ! 何 すんだ ?!

兵士 1:もう 満員 だ ! 出航 する !

男性 3 :そんな ! お願い 乗せて 、子供 だけ でも !

兵士 2 :すまねえ が 無理 だ ! 出航 !

女性 2 :乗せて !

男性 4 :乗せろ !

兵士 1:バカ野郎 ! どこ 狙ってんだ ?

兵士 2 :し …しかし ! こいつ に 的 を 狙える 精度 なんか ありません よ !

兵士 1:今 、そんな 御託 は どうでもいい んだ よ ! 早く 次 の 弾 込めろ !

兵士 2 :無理 だ !

兵士 3 :門 が …閉まる ぞ ! 撤退 だ …。 取り残される ぞ !

兵士 1:おい !

ハンネス :閉めるな ! もう 少し 待て ! まだ 中 に 大勢 の 人 が 残ってる んだ ぞ !

兵士 4 :この 門 を 突破されたら 、街 ひとつ が 巨人 に 占拠された どころ の 話 じゃない ! 次 の 壁 まで 、人類 の 活動 領域 が 後退 する んだ ぞ !

ハンネス :だからって 、目の前 の 人間 を 見殺し に する 理由 は 無い !

兵士 2 :早く 閉めろ !

兵士 3 :巨人 が 来る ぞ !

兵士 1 :閉門 ! 急げ !

ハンネス :よせ ! おい !

兵士 1 :何 だ …あいつ ! 撃て ー !

兵士 4 :効かない !

兵士 1 :来る ぞ ! 退避 ! 巨人 が 来る ぞ ! 突っ込んで くる ! 早く 、門 を !

ハンネス :門 が …。

アルミン (叙事 ):ウォール ・マリア 南方 、シガンシナ 区 陥落 から 数時間 後 、その 知らせ は 、人類 領域 内 の あらゆる 街 に 瞬く間に 広まった 。

委員 1:本当 なの か ? シガンシナ に 巨人 が 侵入した という のは ? 信じられ ん …。 100 年 もった 壁 が なぜ 今 に なって ?

委員 2 :信じる も 信じない も 、現に 船 で 脱出してきた 人間 が いる んだ ! 報告 じゃ 500人 は 乗っている らしい 。

委員 3 :問題 は シガンシナ だけ で 済んだ の か どう か ?

委員 4:しかし 、まさか ウォール ・マリア の 内地 に まで 侵入される はず は …?

委員 3 :とにかく 、中央 に 連絡して 指示 を 仰ぐ 。 こんな 緊急 事態 は 、とても 我々 だけ で は 対処できん !

メッセンジャー :失礼します ! たった今 早 馬 が …。 ウォール ・マリア が 破られ 、内地 に 巨人 が 侵入した とのこと です !

ハンネス :終わり だ …。

男性 :終わり だ …。 また 人類 は 巨人 に 食い尽くされる …!

エレン :終わり …? もう …あの 家 には …二度と 帰れない 。 どうして …? 最後 まで ろくでもない 口ゲンカ しか できなかった んだ ! もう 母さん は いない …。 どこにも いない …! どうして …?

ハンネス :お前 に 力 が 無かった から だ …。

エレン :俺 が …人間 が 弱い から …。 弱い 奴 は 泣く しか ない の か ? あいつら …この 世 から …。

ミカサ :エレン ?

アルミン :どうしたの ? エレン 。 エレン ?

エレン :駆逐して やる ! この 世 から …1匹 残らず !

アルミン :エレン …。

アルミン (叙事 ):この 年 、中央 政府 は 、人類 の 活動 領域 を ウォール・ローゼ まで 後退させる こと を 決定した 。 この 間 、巨人 に 食われた 者 は およそ 1万 に も 及んだ 。

グリシャ (考え ):エレン 、カルラ 、ミカサ …! 無事 で いて くれ !

グリシャ :エレン …エレン …エレン !

エレン :父さん ! やめて よ 、父さん ! 何 を しよう と してる の ?

グリシャ :いい から 、腕 を 出しなさい !

エレン :イヤだ ! 父さん は 、母さん が 死んで おかしく なった んだ ! 放して よ 、父さん !

グリシャ :お前 の ため なんだ !

エレン :何 を 言ってる の ?

グリシャ :いい か ? 鍵 を 忘れる な ! お前 は 辿り着かなければならない ! いつか 真実 が 分かる …その とき まで !

ミカサ :エレン 、大丈夫 ? 魘 されてた 。

エレン :父さん と …会ってた 気がする …。

ミカサ :まさか …夢 だ よ 。

エレン :そう かな …。

ミカサ :行こう 。 食料 の 配給 が ある って 。 ここ 、食料庫 だった って 。 船 で 来た 人 は 、みんな ここ に 集められてる 。

男性 1:おい 、ちゃんと 並べ !

男性 2 :うるせえ ! こっち は ゆうべ から 何も 食って ねえ んだ !

ミカサ :私たち は まだ 生き残った わけじゃない 。

アルミン :エレン 、ミカサ !

エレン :アルミン …。

アルミン :ほら 、間に合った よ ! おじいちゃん が 子供 の 分 だからって 、もらっといて くれた んだ !

ミカサ :ありがとう 。

エレン :何だ ? あいつ 。

アルミン :仕方ない よ 。 この 配給 、多分 人数分 無い んだ 。 それ が 1日 分 だ って …。 避難民 が 多すぎる んだ 。 もともと 食料不足 だし 。 外側 に 住んでいる 人 ほど 、大事 に されない の は 知ってる でしょ ?

兵士 1:何で よそ者 の ために 俺たち の 食料 を ? どうせ 巨人 が 壁 を 越えた ん なら 、もっと 食って 減らして くれりゃ よかった んだ よ 。

アルミン :エレン !

兵士 1 : これ じゃ 、 食糧 不足 が ひどく なる 一方 だ ぜ 。 イテッ ! 何 すんだ 、この ガキ !

エレン :知らない くせに ! お前 なんか 見た こと も ない くせに ! 巨人 が …どうやって 人 を !

兵士 2 :うるせえ !

アルミン :ごめんなさい ! おなか が すいて 、イライラ してた から ! だから 、大人 の 人 に こんな 失礼な 事 を …ホント ごめんなさい !

兵士 1:ったく …お前たち が 飢え死に しないで 済む の も …俺たち の おかげ なんだ ぞ ! 子供 だって それ くらい の 感謝 の 気持ち は 持つ もん だ !

アルミン :はい !

エレン :クソッ …誰 が あんな 奴ら の 世話 に なる か ! 戻って やる …ウォール ・マリア に ! 巨人 なんか 全部 ぶっ潰して !

アルミン :エレン 、本気 で 言ってる ん じゃない よ ね ?

エレン :本気 だ ! 俺 は 壁 の 中 で 強がってる だけ の あいつら と は 違う ! こんな もん いらない !

アルミン :エレン 、飢え死に しちゃう よ !

エレン :お前 悔しくない の か よ ? そんな もん 恵んで 、もらってる から 巨人 に 勝てない んだ !

アルミン :無理 だ よ ! 勝てる わけない ! 僕たち は 壁 の 中 で 生きる しか ない んだ ! ムチャ を すれば 死ぬ 、僕 の 父さん 母さん みたい に !

エレン :だから あいつら に ペコペコ する の か ?! 恥ずかしくない の か よ ?!

アルミン : 今 は … 今 は しょう が ない よ !

エレン :しょうがない なんて 言い訳 だ ! だったら いつまでも そう やって 家畜 みたい に 生きろ ! 弱虫 !

アルミン :ミカサ …?

ミカサ :アルミン が 弱虫 な 、エレン と 私 も 同じ 。 私たち は 巨人 から 逃げる の も 、街 から 逃げる の も 、何ひとつ 自分 で やっていない 。 今日 食べる もの さえ 助けてもらった 。 そんな 力 の 無い 人間 が 、あの 巨人 を 1匹 だって 倒せる わけない 。 大切な の は 生き延びる こと …おばさん が 言ってた とおり 。

アルミン :ミカサ !

ミカサ :食べて 、ちゃんと 生き残る の 。 エレン を 飢え死に なんか させない !

アルミン (叙事 ):数日後 、大量 の 避難民たち は 、食糧確保 の ため 、荒れ地 の 開拓 に 回された 。 しかし 、食糧難 は 避けられず 、翌年 の 846年 、中央 政府 は ウォール・マリア 奪還 を 名目 に 、大量 の 避難民 を 作戦 に 投入した 。 その 数 、25万人 …人口 の 2割 に 相当した が 、生存者 は 、わずか 百数十名 。 その 犠牲 で 、残された 人々 の 食糧不足 は 、僅かながら に 改善された 。

エレン :全部 巨人 の せい だ 。 あいつら さえ 叩き潰せば 、俺たち の 居場所 だって 取り戻せる 。 アルミン …俺 は 来年 訓練 兵 に 志願 する 。 巨人 と 戦う 力 を つける !

アルミン :僕 も …。

エレン :アルミン …。

アルミン :僕 も !

ミカサ :私 も 行こう 。

エレン :ミカサ …お前 は いい んだ ぞ 。 生き延びる こと が 大事 って 言って たろう ?

ミカサ :そう だから あなた を 死なせない ために 行く 。

エレン :分かった …3人 で …。

シャーディス :ただ今 より 、第 104期 訓練兵団 の 入団式 を 行う ! 私 が 運悪く 貴様ら を 監督する こと に なった キース ・シャーディス だ ! 貴様ら を 歓迎する 気 は 毛頭 無い ! 今 の 貴様ら は せいぜい 巨人 の エサ に なる しかない ただの 家畜 ! 家畜 以下 の 存在 だ ! そんな クソ の 役にも立たん 貴様ら を 、我々 が 3年 かけて 鍛え上げる ! 巨人 と 戦う 術 を 叩き込んで やる ! 3年後 、貴様ら が 巨人 の 前 に 立った 時 、ただ の エサ の まま か ?! あるいは 王 を 守る 名誉 ある 壁 と なる か ?! または 巨人 を 駆逐する 栄光 ある 人類 の 兵士 か ?! 貴様ら が 決めろ !

エレン (考え ):ああ …俺 は なる 。 巨人 を 1匹 残らず 駆逐して やる !

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