海 の 水 は なぜ しょっぱい
昔 、二人 の 兄弟 が 住んで いました 。
弟 は 貧しく 、暮らし に 困って いました 。
年越し の 晩 、弟 は どう しよう か と 困っていた ところ 、ある 一人 の おじいさん に 会い 、こう 言わ れました 。
「この 先 に ある 山 の お堂 で 、この おまんじゅう と 石 の ひきうす を 交換 して もらいなさい 。」
そう 言わ れ お じいさん は おまんじゅう を わたしました 。
弟 は 言われた とおり 山 の お 堂 で おまんじゅう と 石 の ひきうす を 交換 して もらいました 。
また お じいさん に 会い に 行き 、挽き臼 と 交換 して もらった こと を 伝える と 、
「 お ー 、 これ じゃ 、 これ じゃ 。 この 挽き臼 は な 、右 に 回す と 欲しい 物 が いくら でも 出てくる んじゃ 。 止めたい とき は 左 に 回せば いい 。」
それ を 聞いて 弟 は 家 に 帰り 、さっそく その 臼 を 引いて みました 。
「米 出ろ ! 米 出ろ !
と 言いました 。 すると おどろいた おどろいた 。
本当に 弾き 臼 から は お 米 が ザァーザァー 音 を たてて 雨 の ように 噴き出して きた ではありませんか 。
その 臼 を 引く と 、なんでも 望み が かない 、弟 は お金持ち に なりました 。
ある 日 、兄 が その 臼 を 盗み出し 、舟 で 海 の 上 に 持って行った 。
「は は は は は ー 。 これ が あれば なんでも 出て くる ぞ 。 お まんじゅう 出ろ 、お まんじゅう 出ろ 」
そう 言って 兄 は 嬉しくて 甘い 物 を 食べている うちに 塩からい もの が ほしく なりました 。 そこ で 、
「 塩 出ろ 、 塩 出ろ 」
と 言う と 、まっしろな 塩 が ザワザワ ザワザワ と 山 の ように ふきでて きました 。
みるみる ま に 舟 は 塩 の 山 で 今にも あふれ そう です 。
兄 は 弟 が まんじゅう を 出した とき 左 に 回せば 止まる の を みて おかなかった の です 。
「ワァ ~誰 か 助けて くれ ~! 誰 か 塩 を 止めて くれ ~ ! 」
とうとう 塩 は 舟 から あふれ 、舟 は 塩 の おもみ で ブクブク 沈んで しまいました 。
それ で 、今 でも 海 の 水 が 塩からい のです 。
おしまい 。