まんじゅう 、怖い
ある 日 、男たち が 集まって 、おしゃべり を していた 。 何 が 一番 怖い か 、と いう 話 に なった 。 ある 者 は 蛇 、ある 者 は 雷 、ある 者 は お化け ...。
すると 、一人 の 男 が 「そんな 物 、怖がって どう するんだ 。 俺 に は 怖い 物 なんか 一つ も ない よ 。」 と 威張った 。
「えっ、考えたら、一つ ぐらい 怖い 物 が ある だろう? 」「ない よ 。」 「嘘 だ 。 一つ は ある だろう 。」
「ある けど 、言う と 、お前たち が 笑う から ...。」
「笑わない よ 、絶対 に 。」
「じゃあ 、言う よ 。 実は 、まんじゅう が 怖い んだ 。」
「へえ 、まんじゅう って 、あの 甘くて 丸い まんじゅう かい ? 」「そうだ よ 。 ああ 、思い出す だけ で 、怖い 。」
「本当 かい ? まんじゅう が 怖い なんて 、信じられない な 。」 「いや 、本当 だ よ 。 怖い よ 。 怖くて 、体 が 震えて くる ...。」
そこ で 、みんな は 面白 がって 、男 を 怖がらせる ために 、まんじゅう を たくさん 買って 来た 。
すると 、男 は まんじゅう を 見て 、震え だした 。
「ああ 、怖い 、怖い 。 助けて くれ ! 」そう 言い ながら 、男 は 次々 に まんじゅう を 食べた 。 「どうして 、食べる んだ 。 まんじゅう が 怖い なら 、食べられない はず だろう 。」 「 いや 。 怖い 。 怖い から 、早く 眼 の 前 から 消さ なくちゃ ...。」
そして 、まんじゅう を 全部 食べて しまう と 、ポツリ と 言った 。
「次 は 、濃い お茶 が 怖い ...」