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2 - Harry Potter, 9.1.2 壁 に 書か れた 文字 - The Writing on the Wall

9.1.2壁 に 書かれた 文字 -TheWritingontheWall

何 を して いる の 、と ハリー や ロン が 話しかけて も 、ろくすっぽ 返事 も して くれ なかった 。

何 を して いる の か が 、やっと 次の 水曜日 に なって わかった 。

魔法 薬 の 授業 の あと 、スネイプ は ハリー を 居残らせて 、机 に 貼りついた フジツボ を こそげ 落す ように 言いつけた 。

遅く なった 昼食 を 急いで 食べ 終える と 、ハリー は 図書館 で ロン に 会おう と 階段 を 上って 行った 。

ちょうど むこう から やってきた 、ハッフルパフ 寮 の ジャスティン ・フィンチ ・フレッチリー は 薬草学 で 一緒 だった ことが ある ので 、ハリー は 挨拶 を しよう と 口 を 開きかけた 。

すると ハリー の 姿 に 気づいた ジャスティン が 、急に 回れ 右 して 反対の 方向 へ 急ぎ足 で 行って しまった 。

ロン は 図書館 の 奥 の 方 で 、魔法史 の 宿題 の 長さ を 計っていた 。

ピンズ 先生 の 宿題 は 「中世 に おける ∃ ーロッパ 魔法使い 会議 」に ついて 、メートル の 長さ の 作文 を 書く こと だった 。

「まさか 。 まだ 二十 センチ も 足りない なんて ......」ロン は ぷりぷり して 羊 皮 紙 から 手 を 離した 。 羊 皮 紙 は また くるり と 丸まって しまった 。 「ハーマイオニー なんか 、もう 一 メートル 四十 センチ も 書いた んだ ぜ 、しかも 細かい 字 で 」「ハーマイオニー は どこ ?」ハリー も 巻尺 を 無造作に つかんで 、自分 の 宿題 の 羊皮紙 を 広げ ながら 聞いた 。 「どっか あの 辺 だ よ 」ロン は 書棚 の あたり を 指差した 。 「また 別の 本 を 探してる 。 あいつ 、クリスマス までに 図書館 中 の 本 を 全部 読んで しまう つもり じゃないか 」

ハリー は ロン に 、ジャスティン ・フィンチ ・フレッチリー が 逃げて 行った こと を 話した 。

「なんで そんな こと 気 に する ん だい 。 僕 、あいつ 、ちょっと 間抜け だって 思って た よ 」ロン は できる だけ 大きい 字 で 宿題 を 書きなぐり ながら 言った 。 「だって ロック ハート が 偉大だ とか 、バカバカしい こと を 言ってた じゃないか ......」

ハーマイオニー が 書棚 と 書棚 の 間 から ひょいと 現れた 。 イライラ して いる ようだった が 、やっと 二人 と 話す 気 に なった らしい 。

「『ホグワーツ の 歴史 』が 全部 貸し出されてる の 」ハーマイオニー は 、ロン と ハリー の 隣 に 腰掛けた 。 「しかも 、あと 二 週間 は 予約 で いっぱい 。 わたし の を 家 に 置いて こな けり や よかった 。 残念 。 でも 、ロックハート の 本 で いっぱい だった から 、トランク に 入りきらなかった の 」

「どうして その 本 が 欲しい の ?」

ハリー が 聞いた 。

「みんな が 借りたがって いる 理由 と 同じ よ 。 『秘密 の 部屋 』の 伝説 を 調べたい の 」「それ 、な ん な の ?」ハリー は 急き込んだ 。 「まさに 、その 疑問 よ 。 それ が どうしても 思い出せ ない の 」ハーマイオニー は 唇 を 噛んだ 。

「しかも 他 の どの 本 に も 書いて ない の ――」

「ハーマイオニー 、君 の 作文 見せて 」

ロン が 時計 を 見ながら 絶望的な 声 を 出した 。

「ダメ 。 見せられ ない 」ハーマイオニー は 急に 厳しく なった 。 「 提出 まで に 十日 も あった じゃない 」

「あと たった 六 センチ なんだ けど なあ 。 いい よ 、 いい よ ......」

ベル が 鳴った 。 ロン と ハーマイオニー は ハリー の 先 に 立って 、 二人 で ロゲンカ し ながら 魔法 史 の クラス に 向かった 。

魔法 史 は 時間割 の 中 で 一 番 退屈な 科目 だった 。 担当 の ピンズ 先生 は 、ただ 一人 の ゴースト 先生 で 、唯一 おもしろい のは 、先生 が 、毎回 黒板 を 通り抜けて クラス に 現れる こと だった 。 しわしわ の 骨董品 の ような 先生 で 、聞く ところに よれば 、自分 が 死んだ こと に も 気づか なかった らしい 。 ある 日 、立ち上がって 授業 に 出かける とき 、生身 の 体 を 職員室 の 暖炉 の 前 の 肱掛椅子 に 、そのまま 置き忘れてきた と いう 。 それ からも 、先生 の 日課 は ちっとも 変わって いない のだ 。

今日 も いつも の ように 退屈 だった 。 ピンズ 先生 は ノート を 開き 、中古 の 電気 掃除機 の ような 、一本調子 の 低い 声 で ブーンブーン と 読み上げ はじめた 。

ほとんど クラス 全員 が 催眠術 に かかった ように ぼーっと なり 、時々 、はっと 我 に 返って は 、名前 と か 年号 と か の ノート を とる 間 だけ 日 を 覚まし 、また すぐ 眠り に 落ちる のだった 。 先生 が 三十 分 も 読み上げ 続けた ころ 、今 まで 一度 も なかった こと が 起きた 。 ハーマイオニー が 手 を 挙げた のだ 。 ピンズ 先生 は ちょうど 一二八九 年 の 国際 魔法 戦士 条約 に ついて の 、死に そうに 退屈な 講義 の 真っ最中 だった が 、チラッと 目 を 上げ 、驚いた ように 見つめた 。 「 ミス ―― あー ?」

「グレンジャー です 。 先生 、『秘密の 部屋 』 に ついて 何か 教えて いただけませんか 」ハーマイオニー は はっきり した 声 で 言った 。 口 を ポカンと 開けて 窓 の 外 を 眺めて いた ディーン・トーマス は 催眠 状態 から 急に 覚醒 した 。

両腕 を 枕 に して いた ラベンダー・ブラウン は 頭 を 持ち上げ 、ネビル の 肘 は 机 から ガクッと 滑り落ちた 。

ピンズ 先生 は 目 を パチクリ した 。

「 わたし が お 教え し とる の は 魔法 史 です 」 干からびた 声 で 、 先生 が ゼーゼー と 言った 。 「事実 を 教え とる のであり 、ミス ・グレンジャー 。 神話 や 伝説 では ない んであります 」 先生 は コホン と チョーク が 折れる ような 小さな 音 を たてて 咳払い し 、 授業 を 続けた 。 「同じ 年 の 九月 、サルジニア 魔法使い の 小委員会 で ...... 先生 は ここ で つっかえた 。 ハーマイオニー の 手 が また 空中 で 揺れて いた 。

「ミス ・グラント ? 」

「先生 、お願い です 。 伝説 と いう の は 必ず 事実 に 基づいて いる の では ありません か ?」ピンズ 先生 は ハーマイオニー を じーっと 見つめた 。 その 驚き よう ときたら 、先生 の クラス を 途中 で 遮る 生徒 は 、先生 が 生きている 間 も 死んで からも 、ただ の 一人 も いなかった に 違いない 、と ハリー は 思った 。

「ふむ 」

ピンズ 先生 は 考え ながら 言った 。

「然り 、そんなふうに も 言えましょう 。 たぶん 」

先生 は ハーマイオニー を まじまじと 見た 。 まるで 今まで 一度も 生徒を まともに 見た ことが ないか のようだった 。

「しかしながら です 。 あなた が おっしゃる ところ の 伝説 は といえば 、これ は まことに 人騒がせな もの であり 、荒唐無稽な 話 と さえ 言える もの で あ ......? 」

しかし 、いまや クラス 全体 が ピンズ 先生 の 一言一言 に 耳を 傾けて いた 。

先生 は 見る とも なく ぼんやりと 全 生徒 を 見渡した 。

どの 顔 も 先生 の 方 を 向いて いる 。

こんなに 興味 を 示さ れ る こと など 、かつて なかった 先生 が 、完全に まごついている の が ハリー に は わかった 。

「あー 、よろしい 」先生 が 噛みしめる ように 語り 出した 。

「さて ......『秘密の 部屋 』 と は ......皆さん も 知って の 通り 、ホグワーツ は 一千 年 以上 も 前 ――正確な 年号 は 不明 である からにして ――その 当時の 、最も 偉大なる 四人の 魔女 と 魔法使い たちに よって 、創設された のであります 。 創設者 の 名前 に ちなみ その 四 つ の 学 寮 を 、 次 の よう に 名づけた のであります 。 すなわち 、ゴドリック ・グリフィンドール 、ヘルガ ・ハッフルパフ 、ロウエナ ・レイブンクロー 、そして サラザール ・スリザリン 。 彼ら は マグル の 詮索好きな 目 から 遠く 離れた この 地 に 、ともに この 城 を 築いた のであります 。 なぜならば 、その 時代 に は 魔法 は 一般の 人々 の 恐れる ところ であり 、魔女 や 魔法使い は 多大なる 迫害 を 受けた から であります 」先生 は ここ で 一息 入れ 、漠然と クラス 全体 を 見つめ 、それから 続き を 話しだした 。 「数年 の 間 、創設者 たち は 和気藹々 で 、魔法力 を 示した 若者たち を 探し出して は 、この 城 に 誘って 教育した のであります 。 しかしながら 、四人 の 間に 意見 の 相違 が 出てきた 。 スリザリン と 他の 三人 との 亀裂 は 広がって 行った 。 スリザリン は 、ホグワーツ に は 選別 された 生徒 の み が 入学 を 許さ れる べきだ と 考えた 。 魔法 教育 は 、純粋に 魔法族 の 家系 に のみ 与えられる べきだ という 信念 を 持ち 、マグル の 親 を 持つ 生徒 は 学ぶ 資格 が ない と 考えて 、入学 させる こと を 嫌った のであります 。 しばらく して 、この 間題 を めぐり 、スリザリン と グリフィンドール が 激しく 言い争い 、スリザリン が 学校 を 去った のであります 」ピンズ 先生 は ここ で また いったん 口 を 閉じた 。 口 を すぼめる と 、しわくちゃ な 年寄り 亀 の ような 顔 に なった 。

「信頼 できる 歴史的 資料 は ここ まで しか 語って くれん のであります 。 しかし こうした 真摯な 事実 が 、『秘密の 部屋 』と いう 空想 の 伝説 に より 、暖味 な もの に なって おる 。 スリザリン が この 城 に 、 他の 創設者 に は まったく 知られて いない 、 隠された 部屋 を 作った と いう 話 が あ る 。 その 伝説 に よれば 、 スリザリン は 『 秘密の 部屋 』 を 封印 し 、 この 学校 に 彼 の 真 の 継承者 が 現れる とき まで 、 何人 も その 部屋 を 開ける こと が できない よう に した と いう 。 その 継承者 のみ が 『秘密の 部屋 』の 封印 を 解き 、その 中 の 恐怖 を 解き放ち 、それ を 用いて この 学校 から 魔法 を 学ぶ に ふさわしからざる 者 を 追放 する という 」

先生 が 語り 終える と 、沈黙 が 満ちた 。 が 、いつも の ピンズ 先生 の 授業 に つきもの の 、眠気 を 誘う 沈黙 で は なかった 。 みんな が 先生 を 見つめ 、もっと 話して ほしい と いう 落ち着かない 空気 が 漂って いた 。 ピンズ 先生 は かすかに 困惑 した 様子 を 見せた 。

「もちろん 、すべて は 戯言 で あります 。 当然ながら 、そのような 部屋 の 証 を 求め 、最高の 学識ある 魔女 や 魔法使い が 、何度も この 学校 を 探索した のであります が 、そのような もの は 存在しなかった のであります 。 だまされやすい 者 を 怖がらせる 作り話 であります 」ハーマイオニー の 手 が また 空中 に 挙がった 。 「先生 ――『部屋 の 中 の 恐怖 』と いう のは 具体的に どういう こと ですか ?」

「なんらかの 怪物 だ と 信じられて おり 、スリザリン の 継承者 のみ が 操る こと が できる という 」ピンズ 先生 は 干からびた 甲高い 声 で 答えた 。 生徒が こわごわ 互いに 顔を 見合わせた 。 「言って おきましょう 。 そんな ものは 存在しない 」ピンズ 先生が ノートを パラパラと めくりながら 言った 。 「『部屋 』など ない 、したがって 怪物 は おらん 」

「でも 、先生 」

シェーマス ・フィネガン だ 。

「もし 『部屋 』が スリザリン の 継承者 に よって のみ 開けられる なら 、他の 誰 も 、それ を 見つける こと は できない 、そう でしょう ?」「ナンセンス 。 オッフラハーティ 君 」

ピンズ 先生 の 声 が ますます 険しく なった 。 「歴代 の ホグワーツ 校長 、女 校長 先生方 が 、何も 発見 し なかった のだ からして ――」「でも 、ピンズ 先生 」

パーパティ ・パチル が キンキン 声 を 出した 。 「そこ を 開ける の に は 、闇 の 魔術 を 使わ ない と いけない ので は ――」

「ミス ・ペニーフェザー 、闇 の 魔術 を 使わ ない から といって 、使えない という こと には ならない 」ピンズ 先生 が ピシャッ と 言い返した 。

「 繰り返し で は あります が 、 もし ダンブルドア の ような 方 が ――」「 でも 、 スリザリン と 血 が つながって いない と いけない ので は ...?。 ですから ダンブルドア は 」

ディーン ・トーマス が そう 言いかけた ところで 、ピンズ 先生 は もう たくさんだ と ばかり びしり と 打ち切った 。

「以上 、おしまい 。 これは 神話 であります !部屋 は 存在しない !スリザリンが 、部屋どころか 、秘密の 箒置き場 さえ 作った 形跡は ない のであります !こんな バカバカしい 作り話 を お聞かせした ことを 悔やんで おる 。 よろしければ 歴史に 戻る こととする 。 実態のある 、信ずるに足る 、検証できる 事実である ところの 歴史に !」

ものの 五 分 も しない うちに 、クラス 全員 が いつも の 無気力 状態 に 戻って しまった 。

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