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2 - Harry Potter, 15.1.2 アラゴグ - Aragog

15.1.2 アラゴグ -Aragog

ハグリッド は よく ない やつ だ と いつも 思っていた とか 、ごたごた は 一切 解決 した とか 、その 自信 たっぷりな 話しぶり に イライラして 、ハリー は 「ブール お化け との クールな 旅 」を 、ロックハート の 間抜け 顔 に 、思いきり 投げつけたくて たまらなかった 。

その かわりに 、ロン に 走り書き を 渡す ことで 、ハリー は 我慢した 。

「今夜 決行 しよう 」

ロン は メモ を 読んで ゴクリと 生唾 を 飲んだ 。

そして いつも ハーマイオニー が 座って いた 席 を 横目で 見た 。 空っぽ の 席 が ロン の 決心 を 固めさせた ようだ 。 ロン は 頷いた 。

グリフィンドール の 談話室 は 、このごろ いつでも 混み合って いた 。 六 時 以降 、他 に 行き場 が なかった のだ 。 それに 、話す こと は あり余る ほど あった ので 、その 結果 、談話室 は 、真夜中 過ぎ まで 人 が いる こと が 多かった 。

ハリー は 夕食 後 すぐに 「透明 マント 」を トランク から 取り出して きて 、談話室 に 誰 も いなく なる まで マント の 上 に 座って 時 を 待った 。

フレッド と ジョージ が 、ハリー と ロン に 「爆発 ゲーム 」の 勝負 を 挑み 、ジニー は 、ハーマイオニー の お気に入り の 席 に 座り 、沈みきって それ を 眺めて いた 。

ハリー と ロン は わざと 負け 続けて 、ゲーム を 早く 終わらせよう と した が 、やっと フレッド 、ジョージ 、ジニー が 寝室 に 戻った とき に は 、とうに 十二 時 を 過ぎて いた 。

ハリー と ロン は 男子 寮 、女子 寮 に 通じる ドア が 、二 つとも 遠く の 方 で 閉まる 音 を 確かめ 、それから 「マント 」を 取り出して 羽織り 、肖像画 の 裏 の 穴 を 這い登った 。

先生 方 に ぶつから ない ように しながら 城 を 抜ける のは 、今度 も 一苦労 だった 。

やっと 玄関 ホール に たどり着き 、樫 の 扉 の 門 を はずし 、蝶番 が きしんだ 音 を たてない よう 、そーっと 扉 を 細く 開けて 、その 隙間 を 通り 、二人 は 月明かり に 照らされた 校庭 に 踏み出した 。 「ウン 、そうだ 」黒々 と 広がる 草むら を 大股 で 横切り ながら 、ロン が 出し抜けに 言った 。

「森 まで 行って も 跡 を つける もの が 見つからない かも しれない 。 あの クモ は 森 なんか に 行か なかった かも しれない 。 だいたい そっち の 方向 に 向かって 移動 して いた よう に 見えた こと は 確かだ けど 、 でも ......」

ロン の 声 が そう であって ほしい と いう ふうに だんだん 小さく なって いった 。

ハグリッド の 小屋 に たどり着いた 。 真っ暗な 窓 が いかにも もの悲しく 寂しかった 。 ハリー が 入口 の 戸 を 開ける と 、二人 の 姿 を 見つけた ファング が 狂った ように 喜んだ 。

ウォン 、ウォン と 太く 轟く ような 声 で 鳴かれたら 、城 中 の 人間 が 起きて しまう ので は ない か と 、気 が 気でなく 、二人 は 急いで 暖炉 の 上 の 缶 から 、糖蜜 ヌガー を 取り出し 、ファング に 食べさせた ――ファング の 上下 の 歯 が しっかり くっついた 。 。ハリー は 「透明 マント 」を ハグリッド の テーブル の 上 に 置いた 。 真っ暗な 森 の 中 では 必要 が ない 。

「ファング 、おい で 。 散歩 に 行く よ 」ハリー は 、自分 の 腿 を 叩いて 合図 した 。

ファング は 喜んで 飛び 跳ね ながら 二人 に ついて 小屋 を 出て 、森 の 入口 まで ダッシュ し 、楓 の 大木 の 下 で 脚 を 上げ 、用 を たした 。

ハリー が 杖 を 取り出し 「ルーモス !<光 よ >」と 唱える と 、杖 の 先 に 小さな 灯り が 点った 。 森 の 小道 に クモ の 通った 跡 が ある か どうか を 探す のに 、やっと 間に合う ぐらい の 灯り だ 。 「いい 考え だ 」ロン が 言った 。 「僕 も 点ければ いい んだ けど 、でも 、僕の は ――爆発 したり する かも しれない し ......」ハリー は ロン の 肩 を トントン と 叩き 、草むら を 指差した 。 はぐれ グモ が 二匹 、急いで 杖 灯り 光 を 逃れ 、木 の 影 に 隠れる ところ だった 。 「オーケー 」もう 逃れよう が ない と 覚悟した か の ように 、ロン は 溜息 を ついた 。 「いい よ 。 行こう 」

二 人 は 森 の 中 へ と 入って 行った 。

ファング は 、木 の 根 や 落ち葉 を タンクン 喚ぎ ながら 、二人 の 周り を 敏捷に 走り回って ついてきた 。

クモ の 群れ が ザワザワ と 小道 を 移動する 足取り を 、二人 は ハリー の 杖 の 灯り を 頼りに 追った 。 小枝 の 折れる 音 、木 の 葉 の 擦れ合う 音 の 他 に 何か 聞こえ は しない か と 、耳 を そばだて 、二人 は 黙って 歩き 続けた 。

約 二十 分 ほど 歩いたろう か 、やがて 、木々 が 一層 深々と 茂り 、空 の 星 さえ 見え なく なり 、闇 の 帳り に 光 を 放つ のは ハリー の 杖 だけ に なった 。

その とき 、クモ の 群れ が 小道 から それる の が 見えた 。

ハリー は 立ち止まり 、クモ が どこ へ 行く の か を 見よう と した が 、杖 灯り の 小さな 輪 の 外 は 一寸 先 も 見えない 暗闇 だった 。

こんなに 森 の 奥 まで 入り込んだ こと は なかった 。

前回 森 に 入った とき 、「道 を 外れる な よ 」と ハグリッド に 忠告 された こと を 、ありあり と 思い出した 。

しかし 、ハグリッド は 、今や 遠く 離れた ところ に いる ――たぶん アズカバン の 独房 に 、つく ねん と 座っている のだろう 。 その ハグリッド が 、今度 は クモ の 跡 を 追え と 言った のだ 。

何か 湿った 物 が ハリー の 手 に 触れた 。

ハリー は 思わず 飛び ず きって 、ロン の 足 を 踏んづけて しまった 。 ――ファング の 鼻面 だった 。 「どう する !」杖 の 灯り を 受けて 、やっと ロン の 目 だ と わかる もの に 向かって 、ハリー が 聞いた 。

「ここ まで 来て しまった んだ もの 」と ロン が 答えた 。

二 人 は クモ の 素早い 影 を 追いかけて 、森 の 茂み の 中 に 入り込んだ 。

もう 速く は 動け ない 。 行く手 を 遮る 木 の 根 や 切り株 も 、 ほとんど 見えない 真っ暗闇 だ 。 ファング の 熱い 息 が 、ハリー の 手 に かかる の を 感じた 。 二人 は 何度 か 立ち止まって 、 ハリー が か が み込み 、 杖 灯り に 照らされた クモ の 群れ を 確認 しなければ なら なかった 。 尐 なくとも 三十 分 ほどは 歩いたろう 。 ローブが 低く 突き出した 枝や 荊に 引っかかった 。

しばらく する と 、相変わらず うっそうと した 茂み だったが 、地面が 下り坂に なっている のに 気づいた 。

ふいに 、ファングが 大きく 吼える 声が こだまし 、ハリーも ロンも 跳び上がった 。

「なんだ !」ロンは 大声を あげ 、真っ暗闇を 見回し 、ハリーの 肘を しっかり つかんだ 。

「むこうで 何かが 動いている 」ハリーは 息を ひそめた 。

「シーッ ......何か 大きい ものだ 」

耳を すませた 。 右 の 方 、尐し 離れた ところ で 、何か 大きな もの が 、木立 の 間 を 枝 を バキバキ お 折り ながら 道 を つけて 進んで くる 。

「もう ダメ だ 」ロン が 思わず 声 を もらした 。

「もう ダメ 、もう ダメ 、ダメ ......」

「シーッ !」ハリー が 必死 で 止めた 。

「君 の 声 が 聞こえて しまう 」

「僕 の 声 ?」ロン が とてつもなく 上ずった 声 を 出した 。 「とっくに 聞こえて る よ 。 ファング の 声 が !」恐怖 に 凍りついて 立ちすくみ 、ただ 待つ だけ の 二人 の 目玉 に 、闇 が 重苦しく のしかかった 。 ゴロゴロ という 奇妙な 音 が した か と 思う と 、急に 静かに なった 。 「何 を して いる ん だろう !」と ハリー 。

「飛びかかる 準備 だろう 」と ロン 。

震え ながら 、金縛り に あった ように 、二人 は 待ち 続けた 。

「行っちゃった の か な 。 ・・」と ハリー 。

「さあ ―― 」

突然 右 の 方 に カッ と 閃光 が 走った 。 暗闇 の 中 で の まぶしい 光 に 、二人 は 反射的に 手 を かざして 目 を 覆った 。

ファング は キャン と 鳴いて 逃げよう と した が 、荊 に 絡まって ますます キャンキャン 鳴いた 。 「ハリー !」ロン が 大声 で 呼んだ 。

緊張 が 取れて 、ロン の 声 の 調子 が 変わった 。

「僕たちの 車 だ !」

「 えっ?」「 行こう !」 ハリー は まごまご と ロン の あと に ついて 、 滑ったり 、 転んだり し ながら 光 の 方 に 向かった 。 まもなく 開けた 場所に 出た 。

ウィーズリー 氏の 車だ 。 誰 も 乗って いない 。 深い 木 の 茂み に 囲まれ 、木 の 枝 が 屋根 の ように 重なり合う 下 で 、ヘッドライト を ギラつかせている 。 ロン が 口 を アングリ 開けて 近づく と 、車 は ゆっくり と 、まるで 大きな トルコ 石色 の 犬 が 、飼い主 に 挨拶 する ように すり寄って きた 。

「こいつ 、ずっと ここ に いたんだ !」ロン が 車 の 周り を 歩き ながら 嬉し そうに 言った 。

「ご覧 よ 。 森 の 中 で 野生化 しちゃってる ......」車 の 泤よけ は 傷 だらけ で 泤んこ だった 。 勝手に 森 の 中 を ゴロゴロ 動き回って いた ようだ 。

ファング は 車 が お気に召さない ようだ 。 すねっ子 の ように ハリー に ぴったり くっついて いる 。 ファング が 震えて いる の が 伝わって きた 。 ハリー は ようやく 呼吸 も 落ち着いて きて 、杖 を ローブ の 中 に 収めた 。

「僕 。 たち 、こいつ が 襲って くる と 思った のに !」ロン は 車に 寄りかかり 、やさしく 叩いた 。

「おまえは どこに 行っちゃった のかって 、ずっと 気にしてた よ !」ハリーは クモの 通った 跡は ないか と ヘッドライトで 照らされた 地面を 、まぶしそうに 目を 細めて 見回した 。 しかし クモの 群れは 、ギラギラする 明りから 急いで 逃げ去って しまって いた 。

「見失っちゃった 」ハリーが 言った 。 「さあ 、探しに 行か なり ちゃ 」

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