Bakuman.Episode6
(着信 音 )
( 服部 哲 ( はっと り あき ら ) ) はい 「 少年 ジャック 」 編集 部 です
初めて の 持ち込み です か ?
( 相田 聡 一 ( あいだ そう いち ) ) ん ?
(服部 )そう です か じゃあ 名前 と 電話 番号 を
真 城 最高 ( ま しろ もり たか ) さん
え ?ああ 二人 組 です か
高木 秋人 ( た かぎ あき と ) さん は い
じゃあ 例えば 明日 と か は どう です か ?
中学生 ?へえ
♪ ~
~ ♪
(高木 秋 人 )はい 分かり まし た よろしく お 願い し ます
明日 の 15 時 受付 で
“「週刊 少年 ジャック 」の 服部 さん と 約束 し て ます ”
…て 言え って
(真 城 最高 )いきなり 明日 って の が すごい よ な
さすが 出版 社 って 感じ
…で どう する ?
1 時間 前 に 待ち合わせ れ ば 余裕 だ と は 思う けど
13 時 に 北谷 草 ( きた や くさ ) の 駅 に し ねえ ?
何となく だ けど
…だ な
(最高 )俺 原稿 見直し て みる !
(秋 人 )ああ 俺 も セリフ の チェック さ せて くれ
(真 城 二三男 (ふみ お ))最高 は ?
帰って き た ん じゃ ない の か ?
( 真 城 加代子 ( か よこ ) ) それ が 戻って くる なり 部屋 に 閉じこもって
どれ だけ 根 ( こん ) 詰め て た の かしら
いただき ます
(加代子 の ため 息 )
(最高 )カッコいい な !マンガ 家 って
自分 の 描い た 本 が ズラッと 並んで
( 真 城 信弘 ( のぶ ひろ ) ) 俺 は まだ ばくち 打ち だ けど な
(最高 )ばくち 打ち ?
マンガ 家 って の は ―
マンガ 描い てる だけ で 一生 食える やつ の こと を いう ん だ
大当たり する か ―
ある 程度 の ヒット 作 を 何 本 も 出す か して な
あと は ただ の ばくち 打ち
(秋 人 )絵 は いい けど 俺 の 話 が な
(最高 )話 は いい けど 俺 の 絵 が な
(最高 の 声 )俺たち の …最初 の マンガ
早 ( はえ ) えよ
秋人 ( シュー ジン ) こそ なんで だ よ
なんで って その …
前 の 日 徹夜 し た のに 妙に 早く 目 が 覚め ちまって さ
(最高 )俺 も
なんか い て も 立って も い られ なく て
( 秋人 ) ああ …
(2人 )フフッ
( 秋人 ) うち の 兄貴 に 来週 の 「 ジャック 」 もらって こいって 言わ れ た
(最高 )頼める わけ ねえ じゃん そんな こと
そう いや 秋人 ( シュー ジン ) の 兄貴って いい 大学 行って ん だ よ な ?
国立 ( こくりつ ) 落ち た 時点 で やる 気 なく し てる
今 は サークル 活動 と 合コン に 明け暮れる 毎日
青春 を 謳歌 ( おうか ) し てるって やつ ?
先 が 見え てる っつう か …
(最高 )それ で マンガ 家 って 思った ん だ
(秋 人 )いや
サラリーマン に なり たく ない って 思った の は 親 の 影響 かな
昔 親父 ( おやじ ) が 大手 銀行 に 勤め て て さ …
(秋 人 )お 父さん 今日 も 遅い の ?
(秋 人 の 母 )ええ
お 兄ちゃん は ?
(秋 人 の 母 )塾 の テスト で 遅く なる って
あっ ちゃん も お兄ちゃん に 負け ない ように ―
しっかり 勉強 し て ね
うん
(秋 人 の 母 )そう いえば こない だ の テスト どう だった の ?
(秋 人 )高校 の 教師 だった おふくろ は
毎日 熱心 に 俺たち 兄弟 に 勉強 させてた
あっちゃ ん すごい !
(秋 人 )…て いう か 勉強 見る こと で
何 か を 紛らわ そ う と し てる みたい だった
まあ 今 思え ば だけど
ところが …
(秋 人 の 母 )なんで よ
それ じゃあ 上司 の 責任 かぶって クビ に さ れ た の と 同じ じゃ ない !
(秋 人 の 父 )しかたない だろ
(秋 人 の 母 )しかたない って …
じゃあ 私 たち は どう なる の ?ねえ !
(秋 人 )もっとも ぶっちゃけ そん 時 の 俺 に は
何 が 何だか よく 分かん なく て さ
(ドア の 開閉 音 )
( 秋人 ) ただいま
(秋 人 の 父 )おかえり
お 父さん 買い物 行った ん だ
お母さん に 頼まれて な
今度 僕 も 一緒に 行く
(秋 人 の 父 )ああ 今度 な
ヘヘッ 約束 だ よ !
(秋 人 )…で 小 5 の 時 だった
( 秋人 の 母 ) 仇 ( かたき ) …
(秋 人 )え ?
(秋 人 の 母 )お 父さん の …
仇 とって ね
あっちゃ ん …
(秋 人 )仇 って な ん だ ?
銀行 に 入って 幹部 に でも なれ って の か ?
俺 は その ため に 勉強 させ られ て ん の か ?
そう 考え たら 急に イヤ に なった って いう か
耐え られ なく なって …
あっちゃ ん ?
(秋 人 )僕 は …
僕 は お母さん の 道具 じゃ ない !
自分 の 将来 は 自分 で 決める !
まあ それ から は ―
俺 が 何 しよ う が 文句 言わ なく なった から ―
いい 親 な ん だけど
ハハッ 悪 ( わり ) い なんか 暗く なっちった な
じゃあ 秋人 ( シュー ジン ) が 俺 と マンガ 家 目指し てるって こと も ?
(秋 人 )ああ
知って る し スルー し て くれ てる
何 だ よ
いや 聞けて よかった よ
お前 頭 いい けど ―
将来 設計 だけ は 勢い 任せ じゃ ねえ かって ―
ちょっと 思って た から
ハハッ でも そう かも な
さて と そろそろ 行く か
(最高 )ああ !
(秋 人 )いよいよ だ な
中 坊 の 俺 たち が 持ち込み できる なんて ―
夢 みたい だ
原稿 さえ 描け ば 誰 でも できる って
問題 は その 作品 が どう 評価 さ れ る か だ
(秋 人 )ああ
(最高 )わ あ …(秋 人 )おお
(警備員 )本日 の 来社 は どう いった 目的 でしょ うか ?
あ …あの 僕 たち 原稿 の 持ち込み に !
(警備員 )で は あちら の 受付 で 手続き を お願い し ます
あ …ありがとう ございます
(受付 )いらっしゃい ませ
ご 用件 を 承ります
僕 たち 原稿 の 持ち込み に 来 た ん です けど
(受付 )お 約束 です か ?
あ …はい !
15 時 に 「週刊 少年 ジャック 」の 服部 さん と
(受付 )で したら こちら に ご 記入 を お願い します
( 秋人 ) あっぼ … 僕 たち 2人 な ん です けど
1人 1 枚 でしょ うか ?
(受付 )いえ 人数 を 記入 し て いただければ 大丈夫 です
( 秋人 ) あ … あの
僕 まだ 学生 な ん です けど 会社 名 と か は …
(受付 )それ でし たら 念のため 学校 名 の 記入 を お願いし ます
( 秋人 ) あっ! すみません 間違え まし た !
(受付 )新しい カード を お 出し し ます ので
(秋 人 )か …書き まし た !
(受付 )お 疲れ さま です
少々 お 待ち ください
(秋 人 )はい !何 時間 でも
(最高 )“少々 ”って 言ってる だろ
( 受付 ) 受付 です
高木 様 真 城 様 が お 見え に …はい
(受付 )お 待たせ し まし た
服部 は すぐ 参り ます ので ―
そちら の 3 番 ブース で お 待ち ください
お 手数 を おかけ し まし た
ありがとう ございます
(最高 )「ジャック 」に 持ち込んだ からって 編集部 に は 通されない んだ
(秋 人 )みたい だ な
(編集者 )君 の 熱意 は 分かる ん だ けど ねえ
( 2人 ) ん ?
もっと 読者 を 意識 し ない と
( 男性 ) はい
だから この 原稿 は 見 なかった こと に しよ う
( 男性 ) えっ?
(編集者 )じゃあ また 考え て 描い て みて よ
次 は 面白い マンガ 待って る から
(男性 )あ …ありがとう ございました
き …聞い た か ?今 の
持ち込み だ よ な 俺 ら みたい な
(最高 )多分
なんか ここ まで は 結構 自信 あった ん だ けど
ボロ クソ 言わ れる よう な 気 が し て きた
初めて の 持ち込み で 絶賛 される ほう が 怖 ( こえ ) えよ
叔父さん が 言って た けど ―
お茶 が 出たら とりあえず 合格 な ん だ って
え ?へえ …
(服部 )高木 君 と 真城 君 ね ?
( 最高 ・ 秋人 ) は … はい !
「週刊 少年 ジャック 」の 服部 です
よろしく
(2人 )よろしく お 願い します !
(服部 )早速 だ けど 原稿 見せ て もらって いい ?
あっ は …はい
お 願い し ます
(服部 )ハハハ
2 人 とも そんなに 硬く ならなくて いい から
(秋 人 )あっ はい
(最高 の 声 )つ …ついに
( 最高 の 声 ) 読む の 早 ( はえ ) え !
( 鼓動 )
( 2人 ) ウッ …
もう 一 度 読ま せて もらう ね
( 2人 ) え ?
(ナレーション )「ふた つ の 地球 」
我々 が 暮らす 地球 は 真実 の 地球 で は ない
すべて は 観察 実験 の ため に 作られた 複製 に すぎ なかった
そう “やつ ら ”に よって
戦争 で 負傷 し 本国 送還 と なった ハヤト は
久しぶり に 祖国 の 土 を 踏んだ
しかし 待って い た の は
恋人 エイミー の “死 ”と いう 残酷 な 現実 だった
(ハヤト )エイミー !
(男性 )しっかり しろ ハヤト 彼女 は 死 ん だ んだ !
(ハヤト )俺 は 見た んだ 彼女 は あそこ に い た !
エイミー !
う っ まぶしい
(ナレーション )体中 を 包んだ 光 が 消える と そこ は 見知らぬ 場所 だった
( ハヤト ) ここ は … いったい 何 が …
エイミー !
待って くれ エイミー
なぜ 逃げる ん だ
(真実 の ハヤト )ようこそ “もう 1人 の ハヤト 君 ”
(ハヤト )俺 が もう 1 人 ?
どう いう こと な ん だ !ここ は どこ な ん だ !
(真実 の ハヤト )地球 さ
そう “真実 の 地球 ”
君 たち クローン が 住む “もう ひと つ の 地球 ”は ―
“真実 の 地球 ”の ため の テスト モデル と して 作られた もの だ
我々 “真実 の 地球 人 ”たち が ―
さまざま な 問題 を シミュレート する ため の な
(ハヤト )そんな …
(ナレーション )真相 に 近づき すぎ た ハヤト は 捕らわれ の 身 と なった
そんな 彼 を 救い出し た の は
自ら を “ミッシング ”と 呼ぶ 抵抗 組織 の 人々 だった
(ハヤト )じゃあ 君たち も ?
(リーダー )ああ “もう ひと つ の 地球 人 ”だ
やつ ら は 調査 員 を 送り込む ため ―
“クローン ”で ある 俺 たち を 拉致 する
そして 調査 員 の 帰還 と ともに 記憶 を 消さ れ また 戻さ れる
だが 調査 員 が 何らか の トラブル に 巻き込まれ 死亡 し た 場合 ―
俺 たち は 帰る すべ を 失い ―
ここ で 暮らす しか なくなる って わけ だ
この クソ いまいましい “理想郷 ”で な !
(ハヤト )帰る すべ なら ある !
(ナレーション )“もう ひとつ の 地球 ”に 帰還 した ハヤト は
人々 に 真相 を 告げ た
(ハヤト )今 こそ やつ ら に 思い知ら せ て やる ん だ
俺 たち は 操 ( あやつ ) り人形 じゃない こと を !
(ナレーション )そして “もう ひと つ の 地球 人 ”の 反撃 が 始まった
(真実 の ハヤト )おいおい この 僕 を 撃てる の かい ?
君 の オリジナル で ある この 僕 を
(ハヤト )俺たち は お前ら の 実験 材料 なんか じゃない !
(銃声 )(ハヤト )くらえ !
(真実 の ハヤト )やはり …お前 たち は …
ケダモノ だ …
(ナレーション )“真実 の 地球人 ”たち は 降伏 し た
だが それ は 長年 に 及ぶ 観察 が もたらし た ―
彼ら の 結論 で も あった
すなわち “もう ひとつ の 地球人 は 愚か で 野蛮 で ある ”と
(ハヤト )エイミー 終わった よ …すべて 終わった
でも 君 は もう い ない
俺 は お前 ら を 許さ ない !
(エイミー )私 が あなた の エイミー よ
死 ん だ 彼女 は 調査 員 だった の
(ハヤト )調査 員 が 死んだ ら “クローン ”は 帰れない はず だ
だが 君 は 俺 の 前 に 現れた
(エイミー )あなた の “オリジナル ”が 許し て くれた の よ
彼 は 優しかった わ
でも …
私 が 愛し た の は あなた !
ああ 会い たかった わ ハヤト
(ナレーション )愛し た 人 を 身近 に 感じ ながら
ハヤト は 苦い 思い を かみしめて い た
“ 本物 ” と “ 偽者 ”
“ 真実 の 地球 ” と “ もう ひと つ の 地球 ”
果たして どちら が 正しい 姿 だった の か …
よく でき て い ます
( 2人 ) あっ
(服部 )僕 コーヒー 飲む けど 君 たち は 何 が いい ?
ぼ …僕 たち も コーヒー お 願い し ます
(秋 人 )な ?(最高 )あっ うん !
(服部 )えっ と …ストーリー は 2 人 で 考え てる の ?
あっ いえ ストーリー は 僕 で 絵 は 真城 で
完全 に 分けて ます
なるほど
今 から プロ に なり たい と 思ってる の か な ?
はい !できる だけ 早く
(最高 の 声 )“はい ”だけ で いい って
じゃあ ストーリー の ほう から 意見 さ せて もらう ね
(秋 人 )はい
全体 的 に NSF と し て まとまってる し
好き な 人 は 引き込まれる 話 に なってる と 思います
はい
(服部 )で も これ だ と マンガ と いう より ―
小説 に 近い ん だ よ ね
え …
ナレーション 多 すぎる し セリフ も 説明 口調
絵 や キャラ を 通し て 話 を 進める ように しない と ―
マンガ に し てる 意味 が ない
( 秋人 ) あ …
(最高 の 声 )ストーリー に は 口 を 出さない と 決めてた から 言わなかった けど
僕 も 少し 思って た こと だ
でも 編集者 なら この くらい 言う の は 当たり前
(服部 )本当 に 物語 と して は ちゃんと 作れてる から
ライトノベル と か の ほうが 向いて …
(最高 の 声 )編集者 に は 当たり 外れ が ある
服部 さん は 信用 できる 人 な の か どう か …
(服部 )…で 真城 君 だった ね ?
はい
( 服部 ) デッサン 力 ( りょく ) は すごく ある と 思います
どう も
(服部 )で も デッサン で あって マンガ の 絵 じゃ ない ん だ よ ね
線 が 多すぎる
人物 と 背景 の 線 に 差 が ない
もっと デフォルメ し て ―
自分 の マンガ と して の 絵 を 作って いかない と ダメ かな
ん ?
はい
真 城 は まだ ペン 握って 2 か月 な ん です
2 か月 ?本当 に ?
(秋 人 )は …はい
それ が 本当 なら 将来 が すごく 楽しみ だ よ
2 人 は こういう 話 が 好き な の ?
…て いう か
こう いう の 「ジャック 」じゃ あんまり 見 ない し
目立つ かな って
(服部 )高木 君 は どう し たら ウケ る か 売れる か を ―
計算 し て 書く タイプ だ ね
え ?
これ は 僕 だけ の 考え かも しれない けど
成功 する マンガ 家 さん は 大きく 分ける と 2 つ の タイプ が いる
1つ は 自分 の 好き な もの を 思いきり 描いて―
それ が ヒット する タイプ
よく 言え ば 天才
悪く 言え ば 天然 って こと だ ね
それ から もう 1 つ が
高木 君 の ように 計算 し 尽くし て ヒット を 出す タイプ
そして 大 ヒット を 飛ばせる の は ―
圧倒 的 に 計算 じゃ ない 人 なんだ
( 2人 ) あ …
(服部 )いや 言い方 が 悪かった
計算 で 描く ほう が ハードル 高い と でも 言え ば いい の か な
逆 に 言えば 計算 で ヒット が 出せる 人 は 強い ん だ
1作 で 終わら ない し ―
僕 たち 編集 だって そっち の ほう が 助かる
ハハハ
強制 は でき ない けど ―
ほか の 出版 社 に は 持っていったり し ない で ほしい
でき れば 君たち は この 先 も 僕 が 見て いきたい
「ジャック 」で 一緒に 頑張り ましょう
何 か あったら そこ に 書い た アドレス に メール 下さい
時間 が ある 時 に こちら から 折り返し ます
メール アドレス くらい で 喜んで ちゃ ダメ だ よ
金 の 卵 見つけた 時 は 迷わず 携帯 番号 を 教える んだ から
( 秋人 ) ああ …
ハハハ 君 たち は まだ 銅 くらい だ よ
(最高 の 声 )丁寧 に 意見 し て くれた 上に ここ まで ぶっちゃけた 話
信用 して いい の かも
(服部 )この 原稿 は 一応 月例 賞 に 回し て おく けど いい かな ?
( 最高 ・ 秋人 ) えっ?
月例 賞 って
毎月 応募 作品 から 優秀 賞 を 選ぶ あれ です よね ?
これ で 通用 する ん です か ?
(服部 )そんなに 甘く ない よ
ウッ …
(服部 )で も マンガ の 感想 は 十人十色 だ し
もしかしたら ―
これ でも 最終 選考 ぐらい に って いう 人 が いる かも しれない
正直 に 言う と ―
僕 たち だって 何 が 当たる か 当たらない か なんて ―
完璧 に は 分から ない
分かれ ば 新 連載 が あんな すぐ に は 終わら ない だろ ?
ハハハ
作品 を ヒット させる の って ―
結構 ばくち な ん だ
あっ…
あと は ただ の ばくち 打ち
次 の 作品 が 上がったら 連絡 下さい
それ じゃあ
(秋 人 )よろしく お 願い し ます !
(最高 )ありがとう ございました
(秋 人 )ハア
成功 …だ よ な ?
初めて の 持ち込み で 名刺 に アドレス まで
( 最高 ) 秋人 ( シュー ジン ) は どう 思う ?
何 が ?
俺 …服部 さん 当たり だ と 思う
(秋 人 )ああ 俺 も そう 思う
(相田 )おお どう だった ?
中学生 の 二 人 組 は
ダメ です ね 少なくとも 今 は
ハハッ
みんな が みんな 新妻 ( に い づま ) エイジ と いう わけ に は いかん か
(服部 )で も 絵 の ほう は ペン を 握って まだ 2 か月 だ そう です
(相田 )ん ?
原作 も まだ こなれ て ない だけ で アイデア 自体 は …
(相田 )気 に 入った の か ?
はい
14 歳 って ところ が やっぱり
それ に …
(相田 )二人組 は つらい ぞ
そもそも まだ 子供 だ し いつ ケンカ 別れ する か
まあ 気 に 入った ん なら ちゃんと 育て上げろ よ
3 年 後 に は ―
新妻 エイジ を 追い抜いてる と 思い ます
お ?
3 年 も ヒット 飛ばせ なきゃ お前 が 飛ばさ れる ぞ
頑張れ ~
ハッ ハッハッハ
(訓練生 たち )あめんぼ あかい な アイウエオ
うき も に こ えび も お よい でる
かき の き くり の き カキ クケコ
きつつき こつこつ かれ けやき
ささげ に す を かけ サシスセソ
その う お あさ せ で さし まし た
( 川崎 ( かわさ き ) ) あー あ 夏 休み も 今日 で 終わり だって の に
最高 ( サイコー ) の やつ つきあい 悪い よ な
( 鈴木 ( すずき ) ) ホント ! あの エロ い 映画 見 たかった のに な
(川崎 )休み 中 も ずっと 高木 と つるんでた っぽい ぜ
(鈴木 )2 人 で 予備校 でも 行って た ん じゃ ない の ?
(川崎 )かも な
(秋 人 )年 内 に ビシッと し た の を 1 本 作 ろ う
もう ラノベ 向き と か 言わ せ ない
俺 も 指摘 さ れた ところ 直し て すげえ 絵 に し て みせる
今 考える と 「 ふた つ の 地球 」 は ―
何 が 正しい の か 分からない みたいな テーマ って の が ―
いかに も 小説 の オチ っぽかった ん だ な
もっと スカッと する 話 で よかった の かも
分かって る じゃん 俺 も そう 思って た
思って た の か よ なら 早く 言えよ
(最高 )ネーム に は 口 出 さ ない 約束 だった じゃん
( 秋人 ) あ …
じゃあ 今度 は 口出し て いい から
時間 かけて 練って お互い 納得 し た 話 で いこう ぜ
秋人 ( シュー ジン ) が いい なら それ で いい よ
(生徒 たち )えー ?(男子 生徒 )おかしい って !
(女子生徒 )何 これ ?
(男子 生徒 )近い って !
(担任 )うるさい !
先生 が 中学 の 時 は こう だった
2 学期 は この 席順 で いく
( 亜豆 美保 ( あずき みほ ) ・ 最高 の 声 ) 授業 中 おなか と か 鳴ったら どう しよ う …
♪~
~ ♪
(最高 )編集者 の 連絡先 を 教え て もらって
亜豆 の 隣 の 席 に なって
(秋 人 )何もかも が 順調 だ な
(最高 )そして 俺たち の ライバル が 動きだした
(秋 人 )なに っ ?
(最高 )次回 「涙 と 涙 」
涙 は 夢 の 滴 ( しずく ) だ