Ghost in the Shell : Stand Alone Complex Episode 18
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( ドア の 開く 音 )
( ワン ) 荒巻 ( あらまき ) さん
今回 は ご 足 労 願い まし て すみません
事態 は 我々 の 管轄 です
ご 提供 頂 い た
外務 次官 は 予定 どおり 鹿児島 ( かご しま ) に 入ら れ まし た
5 年 も 待ち まし た
荒巻 さん 最善 の 対応 を お 願い し ます よ
分かり まし た
( ワン ) で は よろしく お 願い し ます
バトー 現場 の 指揮 権 を しばらく お前 に 一任 する
( バトー ) 何 だ よ こんな 大事 な 時 に 私用 か ?
夜 に は 戻る
サイトー パズ ボーマ は バトー に つけ
暗殺 予告 犯 の 線 は 少佐 と 密 に 連絡 を 取りあって 対応 しろ
… で どちら に ?
知人 の 七 回忌 に な
( 久保田 ( くぼ た ) ) 遅かった な
仲間 が 大勢 来 て い た よ
そう か すま ない
有効 な 治療 法 は なかった から な
惜しま れる 奴 ほど 早く 逝って しまう もの だ
うん
辻 崎 が 最も 殿 田 ( と の だ ) 大佐 に 目 を かけ られ て い た から な
大佐 の 件 は 心中 察する よ
わし は 大佐 に 教え られ た とおり に 動 い た まで だ
ハッ お前 らしい な
( 携帯 電話 の 着信 音 )
ああ そう だ
分かった すぐ 戻る
す まん が 先 に 失礼 する
構わ ん よ
あなた は 確か 辻 崎 の …
( サオリ ) はい サオリ です
荒巻 さん に 来 て 頂 い て 父 も 喜 ん で いる と 思い ます
便宜 を 図って 頂 い た と 言って おり まし た
( 荒巻 ) あの 頃 あなた は まだ 学生 で し た な
確か 小学生 の 弟 さん も い らし た よう です が
ええ
あの … 荒巻 さん に 相談 が ある の です が
( 荒巻 ) 何 でしょ う
弟 の ユウ の こと な ん です
あの 子 が 最近 亡くなった 父 に 急に 似 て き た ん です
( 荒巻 ) 立派 に 育て られ まし た な
若い 頃 の 辻 崎 の 面影 が ある
( サオリ ) いいえ そう いう 意味 で は …
面影 だけ じゃ ない ん です 声 も 話し 方 も そっくり で
( 荒巻 ) それ に 何 か 問題 でも ?
頻繁 に アクセス する よう に なり まし た
弟 が 真剣 な 顔 で 父 の 蔵書 を 読 ん で い た り も する ん です
いつ 寝 てる の かも 分から ない くらい 毎晩 の よう に
いつ 寝 てる か 分から ん よう な 奴 で し た
“ サオリ まだ 起き て い た の か ” って 言った ん です
それ だけ じゃ あり ませ ん
でも それ が 誰 か どう し て も 教え て くれ ない ん です
海外 から 大きな 荷物 が 頻繁 に 届 い た り も し ます し …
巻き込ま れ てる ん じゃ ない でしょ う か ?
お 願い です
調べ て 頂き たい ん です
個人 的 な 理由 で 私 の 職務 権限 を 行使 する ワケ に は いき ませ ん
今 の 話 だけ で は 何 の 力 に も な れ ん でしょ う
そう です ね すいません
お 聞き し て おり まし た ので つい …
辻 崎 と は 親友 な の で は なく ただ の 戦友 です
( ユウ ) 分かって る って うん やる よ
ちゃんと やる って
分かって る よ
明日 鹿児島 戦没 者 へ の 慰霊 訪問 を 予定 し て い ます
金 外務 次官 の 表敬 と いう 形 で の 来 日 が 実現 し た の です
警察 は 警戒 態勢 を 強め て いる よう です
( トグサ ) ダンナ の 奴 わざと 映ろ う って ねらって ん だ ぜ
( イシカワ ) 余裕 だ な
追っかけ てる って のに よ …
( 素子 ( もとこ ) ) 犯人 の 目星 は つい た ?
あ ~ それ な ん です が … こんな 情報 が 入って ます
あっ … これ が 金 外務 次官 を 狙う 暗殺 者 な ワケ ?
国 内 に 入り込 ん だ 形跡 が 見つかった
そい つ な ん です
特定 まで に は 2 時間 ほど かかり ます
特定 まで に は 2 時間 ほど かかり ます
( ドア の 開く 音 )
犯人 の 割り出し は 済 ん だ か ?
状況 から 判断 し て そ いつ が 最 有力 です
( 荒巻 ) ん ?
知り合い ?
( 荒巻 ) 辻 崎 ユウ
元 陸 自 調査 部長 で あった 辻 崎 英雄 ( ひで お ) 一 佐 の 息子 だ
( ユウ ) だ から 俺 が やる よ
分かって る
俺 が やら なきゃ ダメ な ん だ
お袋 の …
リツコ の 仇 ( かたき ) だ から な
そう だ ろ ユウ
( カーテン の 揺れる 音 )
( サオリ ) う う っ … ( 素子 ) 静か に
少佐 遅かった よう です
( トグサ ) 部屋 は すでに 空 ( から ) です
こんな 夜更け に ごめんなさい
( 素子 ) イシカワ こちら の 動き を 読ま れ てる
至急 各 交通 機関 の モニター を 洗え
( イシカワ ) 了解
あ … あなた は ?
( 素子 ) 荒巻 の 部下 よ ( サオリ ) 荒巻 さん の ?
あなた の 弟 辻 崎 ユウ の 身柄 を 拘束 し に 来 た の
拘束 って … ユウ を ?
ここ に は もう い ない わ
( サオリ ) あっ …
ノック ぐらい し なさい 女性 の 部屋 よ
すいません
少佐 机 の 上 に これ が
ユウ は 何 を し た ん です か ?
今 来 日 し て いる 中国 政府 の 金 外務 次官 知って る わ ね ?
あなた の 弟 な の
そんな …
度々 侵入 し て い た 事実 が 確認 さ れ て い ます
その 痕跡 は 彼 の 誕生 日 の 翌日 から 昨日 まで 続 い て い た
ちゃんと 管理 防壁 の 錠 前 を 開け て 中 に 入って い た から でしょ う ね
ユウ が そんな こと を ?
弟 さん 携帯 端末 を いつ から 使って る ?
ユウ 宛 に 父 が 生前 使って い た 携帯 端末 が 送ら れ て き た ん です
父 の 端末 を ねだって 困ら せ た こと が あって
父 は ユウ に “ 一 人 前 に なったら 譲る ” と 約束 を し た ん です
端末 の 中 に 管理 防壁 の パス コード が 隠さ れ て い た の ね
コード が 厳重 で 解 錠 に は まだ 数 時間 を 要する の
そこ で 何 を 見 た の か は 今 の ところ 弟 さん に しか 分から ない
私 に は 何 も …
しかも こんな 時間 に どこ へ ?
恐らく 暗殺 計画 の 最終 段階 に 入った と 考える べき ね
お 願い です 弟 を 止め て ください
人殺し に は し ない で ください
その ため に 来 た の よ
( イシカワ ) 少佐 ( 素子 ) 何 か 見つかった ?
それ らしき 人影 は 映って ない な
しかし 辻 崎 一 佐 の こと で 1 つ 気 に なる こと が …
( 素子 ) 辻 崎 一 佐 の ?
“ 殿 田 塾 三 羽 烏 ( がらす ) ” って 呼ば れ て い て な
特に 新人 の 教育 に 定評 が あった そう だ
さまざま な 名手 を 育て て いった と いう 話 だ
それ を 合わせ て 考える と …
極秘 裏 に その 情報 を 入手 する こと に 成功 し た
優秀 な 諜報 員 に よって 訓練 さ れ た 暗殺 犯 と 一緒 だ と ?
その 可能 性 は 高い と 思う が な
わし の 旧友 の 息子 で あ ろ う と 私情 は 持ちだす な
我々 の 最 優先 事項 だ
それ 以外 の こと を 考える な
元 より その つもり です けど ね
課長 そう は 言って も なる べく 彼 を 助ける よう に する
でも 最悪 の 場合 は …
( 荒巻 ) 無論 だ
( オペレーター ) 荒巻 課長
陸 自 から コード 839 - 0852 で 電通 が 入って おり ます が …
陸 自 の 旧式 暗号 …
解読 し て こちら に 回せ
( 辻 崎 ) 久しぶり だ な 荒巻
辻 崎
どう いう こと な ん だ
( 辻 崎 ) 最初 は 何 も する 気 は なかった
ただ 俺 に 真実 を 知らせ たかった ん だ
将来 に 語り継 い で いって もらい たい 真実
私 は 記憶 を 俺 の 電 脳 の 上 に 上書き し た の だ
仕立てあげ て しまう こと に なる と は 思わ なかった が …
データ ・ ライブラリー に 何 を 隠し た と いう ん だ
( 辻 崎 ) 沖縄 を 巡る 真実 だ
はっ !
( 辻 崎 ) それ を 後世 に 語り継 い で いって もらい たい だけ だ
そして そこ から は 復讐 心 しか 生まれ て こ なかった
私 に とって それ は 誤算 だった
私 は 暗殺 など 遂行 しよ う と も 思わ なかった
だけど 私 に は 俺 の 復讐 心 を もう 止め られ ない ん だ
( 荒巻 ) この 期 に 及 ん で 復讐 か
お前 らしく ない ぞ
( 辻 崎 ) 私 も そう 思う よ
今 の 私 は 辻 崎 英雄 でも あり 辻 崎 ユウ で も ある
私 の 考え で 俺 が 動く
あるいは その 逆 か
私 は 俺 で も ない 全く 別 の 自分 に なって しまう の かも な
息子 を 殺人 犯 に する つもり か
( 辻 崎 ) でき れ ば そんな こと は し たく ない
けど な もう 誰 に も 止め られ ない ん だ よ
きっと ユウ の 若 さ が そう さ せる ん だ ろ う
サオリ を よろしく 頼む よ
やはり 私 は 復讐 を 果たさ なけ れ ば なら ん よう だ
辻 崎
( 辻 崎 ) すま ん な 荒巻 ( 通話 の 切れる 音 )
( トグサ ) クソッ ! 識別 コード に も 引っ掛から ない
入り口 で もっと 一般 の 墓参 者 を 足止め でき ない の か よ
金 外務 次官 の リクエスト な ん だ と よ
まるで “ 殺し て ください ” って 言って る よう な もん だ な
どっち に 転 ん で も 最高 の パフォーマンス な ワケ か
サイトー
( バトー ) ポイント は 特定 でき ねえ か ?
奴 は 超 長 距離 連 銃 の 狙撃 ライフル を 持って る
分解 し て 携帯 し た と し て も 目立つ はず だ
今 俺 が いる 所 が ベスト ポジション だ
( サイトー ) ここ 以外 じゃ 海風 の 影響 や 遮蔽 物 ( しゃ へい ぶつ ) が 多い
まとも な 狙撃 は でき ん ぞ
( ボーマ ) チッ ! こんな 日 に 釣り か よ
( バトー ) ボーマ
( ボーマ ) いや こっち も 何も ねえ よ
予定 じゃ この 後 花束 の 贈呈 か …
べったり 張り付 い てる SP ども が 離れる 絶好 の チャンス だ
どこ だ
ど っ から 狙って や がる
( トグサ ) 武器 が 見つかった
奴 は ?
( トグサ ) 本人 は 見つかって ない
見つかった の は 狙撃 銃 一 丁 と 服 を とら れ た 学生 が 1 人
( バトー ) 狙撃 は フェイク か ?
あっ !
( 学生 たち ) あっ !
( 電 脳 を 操作 さ れる 音 )
( 倒れる 音 )
( シャッター 音 )
少佐 来 て た の か よ
辻 崎 一 佐 の データ から ギリギリ で 手の内 が 分かって ね
最も 確実 な 暗殺 手段
それ は 退路 を 考え ず 標的 の 傍ら に 近づく こと だって
片道 切符 の 暗殺 者 って ワケ か
何 ?
( モニター の 音 )
昨日 午後 帰国 の 途 に 就き まし た
彼 の 電 脳 に 上書き さ せる 以外 方法 が 見つから なく って ね
可能 性 も ある わ
構い ませ ん
ユウ が 生き て 私 の そば に い て くれ さえ する なら
何 か あったら ここ に 連絡 し て くれる と いい
ありがとう ございます
2 人 の 人格 が 共存 しよ う と し た
その 結果 相互 に 干渉 し て しまった の ね
でも あれ で 辻 崎 一 佐 の 記憶 は 消え た と 思う わ
元 の 辻 崎 ユウ 少年 に 戻る と いう 確率 だって 存在 し て いる
ああ
だが この 年 で 親友 を 二 度 失う の は 堪 ( こ た ) える よ
戦友 じゃ なかった の ?
そう だった な
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