Net - juu no Susume ( Recovery of an MMO Junkie ) Episode 8
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( ナレーション ) ネト 充 の まとめ
( ナレーション ) ネト 充 の まとめ
( 森 子 ) ぐ へ ぐ へ へ …
( 森 子 ) ぐ へ ぐ へ へ …
脱サラ で ニート に なった 盛岡 ( もり おか ) 森 子 ( も りこ ) は ―
ネトゲ に どっぷり と はまった
林 ( はやし ) と いう 名 の イケメン キャラ を 作って ログイン し たら ―
リリィ と いう かれん な 少女 と 仲よく なっちゃ っ た の だ
カンベ ぽこ たろう ライラック など の ―
ネトゲ 仲間 も 増え て 森 子 は ニート 生活 を 満喫
まさに ネト 充 !
ある 日 現実 世界 で ハプニング !
なんと その 桜井 優 太 ( さ くらい ゆう た ) が リリィ だった の だ !
森 子 は もちろん その こと を 知ら ない
さらに さらに 森 子 行きつけ の コンビニ の バイト の 藤本 ( ふじ もと ) が …
ネトゲ 仲間 の カンベ だった !
いや ~ ネット は 広大 だ わ で も 世間 は 狭い ね ~ 狭い 狭い
さらに さらに さらに 桜井 は いろいろ あって ―
森 子 イコール 林 だ と 確信 し て い た
桜井 は 森 子 に と きめい て しまって も いる
さあ これ から どう なる の か 「 ネト 充 の ススメ 」 始まる よ ~
( 桜井 ) もし 俺 の 考え 過ぎ じゃ なけ れ ば ―
俺 は この キャラ を ―
ずっと 前 から 知って いる
( ユキ と ハース の 笑い声 )
( 桜井 ) この キャラ の こと を 思い出す と ―
少し 胸 が 苦しく なる
まだ 今 より 若く て 今 より 元 気 が なかった ―
あの ころ の …
( 女性 ) 桜井 さん の 土地 どう なる の かしら ?
( 女性 ) 養子 の 子 に 相続 が いく から …
( 桜井 ) 物心 つい た ころ から 桜井 の 家 の 子 だった
本当 の 両親 の こと は 全く 知ら ない
周り の 人 たち に 髪 色 や ―
年老いた 育て の 親 を からかわ れ た り も し た 幼少 期 は ―
少し 苦い 思い も し た が ―
それ から 守り 続け て くれ た 俺 の 両親 は ―
大事 な 大事 な 家族 だった
そんな 家族 と 別れ て から 少し 経った ころ の ―
俺 と ネトゲ の 話
( 桜井 ) 育て の 親 の 老 夫婦 が 亡くなって から 数 か月
元 い た 家 を 引き払って 手ごろ な 部屋 に 引っ越し た
管理 が 行き届か ない と いう 理由 も ある けれど …
あの 広い 家 は 自分 に は 寂し すぎ た
( 桜井 ) 今日 は 金曜 だ し ―
夜 に なったら 大人数 の クエスト を 回し たい なあ
( 桜井 ) 1 人 の ほう が 落ち着く
しかし 1 人 は 寂しい
その 点 オンライン ゲーム は 1 人 だ けど 孤独 じゃ ない
遠く に いる 誰 か と 一緒に い られる
そんな 空間 が 心地よく て たまらなかった
( ハース ) おはよう
( 男 キャラ ) おはよう 今日 何 する ?
( 男 キャラ ) ちょっと フロ って くる
いって らっしゃい
“ おはよう ” に “ いって らっしゃい ” か
家 みたい だ なあ
( 通知 音 ) ( 桜井 ) ん ? あ …
( ユキ ) ユキ と 言い ます
レベル が 低く て ―
ご 迷惑 を お かけ し て しまう こと と 思い ます が ―
よろしく お 願い し ます
( 桜井 ) 久々 の 新人 さん が 入って き た
初め まして 一緒に 回復 を やら せ て いただく ハース です
これ から いろいろ と 教え て ほしく て …
もし よろし けれ ば お 友達 に …
なって くれ ませ ん か ?
( 桜井 ) そんな やる 気 いっぱい の 彼女 を 応援 する の が ―
楽しみ の 1 つ と なって いった
来 た 来 た
( ハース ) こんばんは お かえり なさい
ただいま です やっと 帰 れ まし た
本当 お 疲れ さま です あ 食事 と か 済ませ まし た か ?
その 辺り は 大丈夫 です
片手 で 食べ られる パン を 買って き まし た
( ハース ) ああ 本当 に ゲーム が 楽しみ な ん だ なあ
じゃ 遊び ます か ! ( ユキ ) はい !
( ユキ と ハース の 笑い声 )
( 桜井 ) ユキ さん は 多忙 な 社会 人 プレイヤー
だから イン する の は 大抵 週 末 だ
( ユキ と ハース の 笑い声 )
( ユキ ) 本当 は ―
会社 辞め たい なあ って 気持ち で いっぱい で …
でも 後輩 も 増え て いく から …
あの … 上司 と か に 相談 し ない ん です か ?
そんな 簡単 に は 言 え ない … です ね
難しい ん です
ユキ さん …
( ユキ ) それ に …
何だか んだ 言って 仕事 やり きり たい です から ね !
( 桜井 ) 必ず 最後 に ―
前向き な 言葉 を 置 い て 締める 彼女 の 姿 は ―
俺 に 元気 を 与え て くれ た
最後 “ やり きり たい ” と ―
仕事 へ の 熱意 を 見せ て い た あの 日 以来 ―
ユキ さん と ゲーム 内 で 会 え なく なって しまった
( ユキ ) また 来週 !
( 桜井 ) いまさら こんな 思い出 を 引っ張り出し て ―
何 しよ う って 言う ん だ か
たまたま 林 さん カラー で 女の子 を 作ったら ―
ああ なった だけ かも
( 桜井 ) ん ん …
( クリック 音 )
( カンベ ) ウォーリアー はるみ
やっと レベル 8 か ~
( カンベ ) 意外 と 時間 かかった なあ
( Molly ( モリー ) ) でも 2 人 だけ で やって いる より ―
断然 早い と 思い ます よ たぶん
( Nico ( ニコ ) ) よく 止まる な ~
( はるみ ) ただ い ま ー
お … お かえり
( 小岩井 ( こ いわい ) ) ごめん ね ~ 何度 も 落ち ちゃ って え ~
( 森 子 ) いえいえ もう 大丈夫 です か ?
うん ねえ ねえ ここ って 地名 何 ? どう やって 確認 できる ?
友達 が チュートリアル 終わった みたい で 合流 する って
えっ と 西部 の グリース ベリー って 村 の 近く の 街道 な ん です けど
ん ~ … いや 大丈夫 っぽい
ああ 来 た !
( Harth ( ハース ) ) こんばんは 初め まして そこ の はるみ の 友人 の …
( 森 子 ) 桜井 さん は カッコいい 子 作る 人 な ん だ
( 桜井 ) い … 言った ぞ 英語 に し ちゃ った けど
ハース に は 変わり ない し
よ … よろしく お 願い いたし ます
こ … こちら こそ
( 桜井 ) これ は … やっぱり ハース なんて 知ら ない 人 の 反応 だ
そりゃ そう だ よ そんな 偶然 ある わけな い じゃ ん
あっ 今 は 桜井 と し て 話し てる の か
緊張 し て き た
( Molly ) ど … どう しよ う 名前 が 読め ない
ハ ? ヘ ? ハルス ? ヘアース ?
こう いった ゲーム は よく プレイ なさる ん です か ?
えっ ?
そう いう 感じ に 見え ます か ?
なんか 無駄 が ない 感じ が し て
俺 も ネトゲ が 好き な ん です
そ っ … そう な ん です か ! ? ( Harth ) お っ …
( Molly ) じゃ っ じゃあ 普段 は 何 の ゲーム を ?
やった こと ある ゲーム って 何 です か ?
フ …
今 は やって ない ん です が ―
昔 「 ナン ターラ サーガ 」 って いう ゲーム を やって い まし た
えっ ?
あの …
つか ぬ こと を お 聞き し ます が …
その 名前 何て 読む の が 正解 な ん です か ?
( 桜井 ) 読め て なかった の か
ああ 読み にくく て すみません “ ハース ” です よ
えっ … ?
あっ …
ハース …
ハァ …
ハァ …
( 森 子 ) 今 の ゲーム を やる より 前 ―
私 も その 「 ナン ターラ サーガ 」 と いう ゲーム を やって い た
( ハース ) ユキ さん 今日 は どう し ます ?
この 間 前衛 も 上げ なきゃ って 言って まし た けど …
( 森 子 ) “ ユキ ” は 以前 使って い た キャラクター ネーム
いつか 自分 の キャラ が ―
もう 少し 釣り合い が 取れる くらい 強く なったら ―
2 人 で 組 ん で み たい と 思って い た
この 先輩 プレイヤー ハース さん と
では その とき は 言って ください ね
俺 は ユキ さん と 遊 べ れ ば 何でも いい ので
( 森 子 ) ん ん っ …
そ っ … そう いえ ば そんな こと も 言わ れ た っけ …
う お おお ~
( 森 子 ) めちゃくちゃ うれしく て ―
画面 前 で もだえ て た こと まで 思い出し ちゃ った
あの ころ の 私 は ―
ネット の 向こう側 の 人 に 恋 を し て いた ん だ と 思う
仕事 やり きり たい です から ね !
( 森 子 ) リアル の 私 より ずっと 社交 的 で ―
ずっと 前向き だった
( Nico ) はるみ 消え ちゃ った な
( カンベ ) 寝 落ち し た か ?
う ー 桜 ちゃ ー ん 私 が はるみ よ …
( カンベ ) お ? ( Nico ) お かえり ~
ただ い ま ~
( Molly ・ Harth ) ん ?
( Harth ) SOS ?
今日 は ありがとう ござい まし た
いろいろ と ご 支援 いた だ け て 楽しかった です
( Molly ) 聞く タイミング を 逃し て しまった
( Nico ) あっ 落ちる 前 に フレンド 登録 !
( Harth ) は い また イン し た とき は よろしく お 願い し ます ね
Molly さん も ありがとう ございます
こんな ふう に ご 一 緒 できる と は 思って い なかった ので …
とても うれしかった です また ( Molly ) あっ …
( 森 子 ) あ …
( 森 子 ) 桜井 さん ハース さん …
「 ナン ターラ サーガ 」 の ハース さん …
昔 遊 ん だ あの 人 も 私 より 年下 の 当時 は 学生 さん だった な
毎週 末 彼 に 会う の が ひそか な 楽しみ に なって た っけ
ユキ さん
( 森 子 ) う う … まっ … まだ そう と 決まった わけ じゃ ない し
何 先走って 妄想 し ちゃ って る の
でも …
( 森 子 ) ん ん … ん っ
( 携帯 電話 の 振動 音 )
( 桜井 ) ん … はっ も っ …
盛岡 さん !
はっ はい !
( 桜井 ) こ っ … こんばん は
お っ … 遅い 時間 に すみ ませ ん
( 桜井 ) 大丈夫 です !
ご 用件 は 何 でしょ う か ?
( 森 子 ) た … 大した こと じゃ なく て …
その …
( 桜井 ) はい
( 森 子 ) な … 何の こっち ゃっ て 思ったら スルー し て ―
ほしい ん です けど …
はい
「 ナン ターラ サーガ 」 の ユキ って ご存じ です か ?
( 桜井 ) は い 知って い ます よ
えっ ?
お 久しぶり です ユキ さん
はっ …
( 桜井 ) 盛岡 さん ?
ホ … ホント に ホント です か ?
本当 に 本当 です よ
( 森 子 ) あの ころ は 本当 に 楽しく て ―
あの ころ が 楽しかった から 私 今 ネトゲ し てる ん です
もう あの ゲーム は ない けれど …
また 一緒に 遊 べ て うれしかった です
( 桜井 ) う う っ …
リリィ の こと を 言わ なけ れ ば …
このまま で いい わけ が ない
俺 が リリィ と 知ったら 盛岡 さん は どう 思う だ ろ う か
( 森 子 ) 桜井 さん ?
あ あっ …
すみません 私 ばかり こんな テンション 高く て う へ へ …
( 桜井 ) あっ いえ … 俺 も …
俺 に とって も ―
宝物 の よう な 日々 で し た よ
私 も 同じ 気持ち です よ
( 桜井 ) あの これ って 夢 じゃ ない です よ ね
ありがとう ございます
( 森 子 ) こんな ふう に お 話し てる こと 自体 夢 みたい です
な … なんか 携帯 が 熱い の か 自分 が 熱い の か …
たぶん しゃべり 過ぎ た だけ な ん です が …
( 桜井 ) 大丈夫 です か ?
( 森 子 ) あの 桜井 さん その …
はい
( 森 子 ) ユキ が 私 で がっかり し ませ ん でし た か ?
ネット 上 の 私 は リアル の 私 より たぶん 明るかった です し …
ハース さん に いい ところ を 見せ たく て ―
たくさん 見え を 張り まし た
なのに ニート に なっちゃ っ て 本当 は 私 すごく 情けない ヤツ …
( 桜井 ) 盛岡 さん
あ … すみません つい 自 虐 が 入って しまって
( 桜井 ) 俺 は 盛岡 さん の こと を 情けない だ なんて 思い ませ ん し ―
ユキ さん だ と 知ら ない うち から ―
とても 一生懸命 な 方 だ と 知って い まし た
それ に ネット の 中 で うそ を つく なら 俺 の ほう が …
実は 俺 ―
リリィ な ん です
ん ? も … 盛岡 さん ?
やっぱり ショック で し た ?
ん ? あ … 電池 切れ …
( 森 子 ) 切れ ちゃ った
( 桜井 ) とても 一生懸命 な 方 だ と 知って い まし た
本当 優しい 人 だ よし 送信
お やすみ なさい
( 桜井 ) これ は やっぱり ―
伝わって ない ん だ ろ う か
( 森 子 ) 桜井 さん ?
え ?
こ … こんばん は お 疲れ さま です
こんばん は 盛岡 さん
ちょうど あなた に 会い たい と 思って い まし た
な っ … えっ … ムエッ
えっ ムエ ?
むっ … 無理 です
えっ そんなに … です か ?
いえ あの ち が っ … 違う ん です
その … 今 私 スッピン だ し こんな 格好 だ し …
( おなか が 鳴る 音 )
あっ
き … 聞こえ まし た ?
( 桜井 ) えっ ああ いや … はい
( 森 子 ) 恥 ず か 死ぬ !
そう だ 甘い もの は お 好き です か ?
( 森 子 ) ありがとう ございます
コート や マフラー まで 貸し て いた だい ちゃ って
大丈夫 です か ?
ええ こう 見え て 結構 着込 ん で いる ん です よ
おなか を 鳴らし て いる 姿 を 見る と 去年 の クリスマス を 思い出し ます ね
( 森 子 ) ん ?
( 桜井 ・ 森 子 ) すみません チキン ください
思い返し て も 桜井 さん に は 情けない ところ ばかり 見せ て い て …
盛岡 さん は 少し 自己 評価 が 低い と 思い ます
少なくとも 俺 は 真面目 で 優しい と …
真面目 で 優しい …
その 言葉 を 言わ れる の ある 人 を 入れ て 2 人 目 で …
その 人 も よく 私 を 励まし て くれ まし た
( 桜井 ) ん ん …
( 森 子 ) やっぱり ネトゲ の 話 です けど ―
その 方 は リリィ さん と 言って かわいらしい 女 の 方 で ―
年下 の 方 な の です が …
私 なんか より よっぽど しっかり し て い て ―
私 に 合わせ て 話し て くれる の が 本当 に うれしく て …
って あれ ? 私 何で こんな 話 を し てる ん だ ろ う
でも 何て いう か その 人 と 桜井 さん が 少し 似 て い て …
桜井 さん と お 話 する と 彼女 の こと を 思い出す ん です
( 桜井 ) 彼女 と 俺 は そんなに 似 て い ます か ?
そう です ね
やりとり は ネット 上 のみ です が 言葉 選び の 優しい 感じ と か …
昔 桜井 さん が ユキ を 励まし て くれ た とき と ―
同じ よう な 気持ち に なり ます
今度 桜井 さん が ログイン する とき は ―
メイン キャラ でも お 手伝い し たい です
いわゆる ネナベ って やつ な ん です けど ―
昔 たくさん お 世話 に なった お礼 と …
あと は リリィ さん と 3 人 で 遊 ん で み たい ん です
きっと 桜井 さん と も ―
仲よく な れる と … ( 桜井 ) それ は 無理 です 絶対 に
あ … そ っ … そう です よ ね いきなり そんな ね
桜井 さん 会社 でも すごく できる 人 だって ―
小岩井 さん が 言って て
お 忙しい 方 に こんな こと 言って …
その …
そう じゃ なく て
俺 が リリィ だ から です
あっ …
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( 桜井 ) あの とき 確信 し まし た
( 森 子 ) 私 と 一緒に いる と ―
桜井 さん が 変 な ふう に 見 られ て しまい ます よ ね
( カンベ ) った く 何 ボー っと し て た ん だ よ !
( 桜井 ) フリドメール やめ ます ね