Gosick Episode 21
( 一弥 ( かず や ) ) “ 墓 を 暴く ” って 言って た けど 一体 …
( 男性 ) う っ ! ?
( 男性 ) これ は …
( グレ ヴィール ) 首 が 切ら れ てる
( 一弥 ) う … あ ?
あれ ? 手 が …
( ヴィクトリカ ) 防腐 処理 さ れ て いる よう だ な
胸 を 刺さ れ て 死亡
防腐 処理 を 施さ れ た 後 首 を 切ら れ た か
なぜ 首 だけ 腐って いる の だ ?
管理人 に 話 を 聞い て こい
( グレ ヴィール ) えっ ! 墓地 の 管理人 が 犯人 な の か ! ?
( ヴィクトリカ ) 死体 を 運 ん で き た の が 何者 か 聞い て こい と 言って いる の だ
( グレ ヴィール ) う っ わ … 分かって いる
( ヴィクトリカ ) ん ?
( 一弥 ) あ …
( 男性 ) おい 何 を し て いる ?
( 一弥 ) なん まん だ ぶ なん まん だ ぶ …
( ヴィクトリカ ) 東洋 の 呪い だ
( 一弥 ) ん っ … お 祈り だ よ !
♪ ~
~ ♪
これ は …
( ハト の 鳴き声 )
こんな 所 に い た の か
あの 死体 だ が きちんと し た 身なり の ―
役人 風 の 男 たち が 運 ん で き た そう だ
だ ろ う な
劇場 に 戻る ぞ
( グレ ヴィール ) えっ どう いう こと だ ?
そろそろ ショー タイム だ
( 開演 の ブザー ) ( 観客 の 拍手 )
( ゾフィ ) ココー !
( ゾフィ ) 1887 年 フランス から ソヴュール 国王 ―
ルパート ・ ド ・ ジレ 陛下 の 元 に 嫁 い だ ココ ・ ローズ
彼女 が 1914 年 に 謎 の 死 を 遂げる まで の ―
数奇 な 運命 の 物語
( セシル ) ヴィクトリカ さん たち 大丈夫 かしら ?
( 一弥 ) ここ で 話 を する の ?
特等 席 で 芝居 を 見 ながら 言語 化 し て やろ う と いう の だ
その ため の 招待 な の だ ろ ?
さあ 幕開け だ
( オーケストラ の 演奏 )
( 観客 の 拍手 )
( ゾフィ ) 待って まし た ココ !
( ココ ) 明日 は … ソヴュール に 嫁ぐ この 身
ああ 陛下 は 私 を 愛し て くださる かしら
( メイド ) どう なさ れ た の です か ?
( ヴィクトリカ ) 久 城 ( くじょう )
君 は リヴァイアサン の 一 件 を 覚え て いる か ね ?
( 一弥 ) あ …
もちろん
( ヴィクトリカ ) 私 は 知って いる
お前 の 仮面 の 下 の 素顔 を
( ヴィクトリカ ) 今 から 明かさ れる の は ―
あの メモワール に は 記さ れ て い なかった ―
もう 一 つ の 物語 だ
( 一弥 ) もう 一 つ の …
ああ …
すてき ~
ココ 様 は 物静か で おとなしい 女性 だった の よ
遠い 異国 に メイド と 2 人 で やって き て ―
孤独 で 心細く って
でも そんな ココ 様 を ルパート 陛下 は ―
大きな 愛 で 包み込 ん だ の
( ココ ) こんな 私 を 受け止め て くださった ルパート
私 も … 私 も あなた の こと を …
( 観客 の ざわめき )
( 観客 の ざわめき )
出 た ! 錬金術 師 リヴァイアサン
陛下 を そそのかし て ―
愛する 2 人 を 引き離 そ う と し た 極悪 人 !
( 観客 ) 悪魔 ! ( 観客 ) ココ 様 に 近寄る ん じゃ ねえ
そう だ そう だ ! 引っ込め !
( 一弥 ) え ! ? メモワール に は ―
王妃 様 の ほう から リヴァイアサン を 呼 ん だ って …
( ココ ) う っ … あ あっ
( ココ ) う っ … あ あっ
( ヴィクトリカ ) 歴史 が 常に 真実 と は 限ら ない の だ よ
( ヴィクトリカ ) 歴史 が 常に 真実 と は 限ら ない の だ よ
( ゾフィ ) で も 2 人 の 愛 は 負け なかった !
( リヴァイアサン ) う お ー っ !
( ゾフィ ) リヴァイアサン を やっつけ て ―
今度 こそ 幸せ に な れる と 思った のに …
かわいそう な ココ 様
翌年 2 人 の 間 に でき た 赤ちゃん は ―
難産 で 生まれ て すぐ お 亡くなり に なって しまって …
( ヴィクトリカ ) 今 だ
( 一弥 ) え ? 何 が ?
( ヴィクトリカ ) ココ 王妃 が 死 ん だ ( 一弥 ) ん ?
出産 に 失敗 し た の は 1900 年
殺害 さ れ た の は 1914 年 だ
やれやれ つまら ぬ ミス を さ れ て は 困る なあ 我が 妹 よ
ふん っ 黙れ とんがり 頭
むっ ! 何 を !
ここ で 物語 は 2 つ に 分かれ た の だ
ソヴュール 国民 や 君 たち の よく 知る 偽り の 物語 と ―
隠さ れ た 真実 の 物語 に
( 一弥 ) 偽り と 真実 …
ココ は この 時点 で 既に 殺さ れ て い た
恐らく 衝動 的 な 犯行 だった の だ ろ う
しかし この 事件 は 隠さ れ た
そして ―
王妃 の 替え玉 探し が 行わ れ た の だ
替え玉 … あっ
秘書 の 募集 !
条件 は 金髪 に 青い 瞳 …
王妃 様 と 一緒 だ !
そう
失踪 し た ニコル ・ ルルー は ―
死 ん だ ココ ・ ローズ の 替え玉 に 仕立て られ た の だ よ
( ココ ) あ あ ~ 気持ち いい !
( ゾフィ ) カントリー ハウス の ココ 様 は 打って変わって ―
( ココ の 笑い声 )
( ココ の 笑い声 )
( ココ の 笑い声 )
明るく 元気 な 性格 に なった
王宮 の 生活 が 性 に 合わ なかった の ね ~
( ヴィクトリカ ) 別人 だった の だ から 当然 だ
魔法 の 石 の 力 で 街 に 出 て い た と いう うわさ も ―
ニコル の 行動 から 生まれ た もの だ ろ う
本物 の ココ を 知って いる 者 たち に は ―
まるで 魔法 の よう に
ニコル を 知って いる 者 に は ―
彼女 が 貴族 の 愛人 に なった よう に 見え た の だ
そして 1914 年 …
ついに 運命 の 時 が …
フランス から の 使者 が 王妃 に 会い たい と やって き て …
( ココ ) 王宮 に … 陛下 に お 会い できる !
( ヴィクトリカ ) さすが に 旧知 の 人間 に 会って は ―
替え玉 と バレ て しまう
( 観客 ) ココー ! ( 観客 ) 行く な !
( 観客 ) 行っちゃ ダメ !
ダメ だって ば ココ !
う う っ 見 たく な ~ い
あ あっ でも ~
( 衝撃 音 )
う う う …
( 観客 の 悲鳴 )
( ヴィクトリカ ) この 舞台 で 行わ れ て いる こと が ―
現実 に 起こった の だ
2 人 目 の 王妃 こと ニコル ・ ルルー は ―
首 を 切断 さ れ 殺さ れ た
カントリー ハウス に 現れ た の は ―
万が一 の ため に 防腐 処理 さ れ 保存 さ れ て い た ―
本物 の ココ ・ ローズ の 首
( 泣き声 )
( セシル ) う う う … ふ ー ん っ
しかし 調べ れ ば 時間 が 経って いる と バレ て しまう
そこ で …
切り落とし た ニコル の 首 は ―
ココ の 胴体 が 眠る ニコル の 墓 に
そして 恐らく ココ 王妃 の 墓 に は …
燃え て しまった ココ の 首 と ―
ニコル の 胴体 が 納め られ て いる の だ ろ う
( 観客 の 拍手 )
これ が ココ ・ ローズ 殺害 の 真相 だ
( 部下 ) それ で 犯人 は 誰 な の だ !
( 部下 ) 切り落とし た ニコル の 首 は どう やって 外 に 運 ん だ の だ ?
私 に も … 分から ない
( グレ ヴィール ) な っ … ( 部下 ) そんな バカ な !
( 部下 ) 灰色 狼 ( は い いろ おおかみ ) に 分から ぬ こと など …
欠 片 ( かけら ) が 足り ない の だ
あまり に も 時間 が 経ち すぎ て いる
父上 に …
侯爵 に 判 断 を 仰 ご う
お前 たち は ここ に 残る の だ
( 部下 たち ) は っ !
( 観客 の 拍手 と 歓声 )
( 観客 の 掛け声 )
( ゾフィ ) ああ ! 来 て よかった ~
( セシル ) あー っ ! ( ゾフィ ) ん ?
( セシル ) い た ー っ !
セシル あんた どう し て …
そっち こそ どう し て 私 を 誘わ ない の よ !
あ … え ? あんた も 来 てる じゃ ん
違 う ~ ゾフィ は バイク でしょ ?
私 なんか トランク … トランク で 来 た ん だ から !
は ? トランク ?
この ~
裏切り者 … あ ~
( 一弥 ) ヴィクトリカ でも 解け ない 謎 が ある ん だ ね
( ヴィクトリカ ) ん っ ( 一弥 ) イテテッ 何 だ よ …
( 部下 たち ) う お っ !
( 殴る 音 )
( 殴る 音 )
( ヴィクトリカ ) 君 が 話 を 聞い て い た こと は 気 が つい て い た よ
ジュピター ・ ロジェ
( 一弥 ) えっ ? ジュピター ・ ロジェ って …
じゃあ この 人 が 科学 アカデミー の 長官 ?
( 一弥 ) そして この 人 も 灰色 狼
( ロジェ ) なぜ 私 だ と ?
オカルト 省 は ―
彼 に 見せつける ため に この 芝居 を 仕組 ん だ
彼 は 必ず 来る
当然 その そば に は 君 が いる … と
なるほど 理 に かなって いる
そして 例 の 物 に つい て 確認 する ため ―
必ず 私 に 接触 し て くる はず
例 の 物 ?
( ロジェ ) やはり あれ に 気づ い て い た か
何 な の ? “ 例 の 物 ” と か “ あれ ” と か
形見 箱 の 中 に 入って い た 彼 の 急所 だ よ
急所 ?
あの 中 に 入って い た の って …
あっ !
( ヴィクトリカ ) 切り札 は いまだ 私 の 手の内 に …
( ヴィクトリカ ) ココ ・ ローズ 殺害 の 件 に つい て も 聞き たい の だ ろ う ?
謎 は 全て 解け て いる と いう の か ね ?
ニコル ・ ルルー の 墓 で 私 は ある 物 を 手 に 入れ た
ココ ・ ローズ の 遺書 だ
( 一弥 ) えっ まさか あの 紙 ! ?
( ヴィクトリカ ) 既に ある 場所 に 隠し て ある
我々 の 身 の 安全 の ため に ね
遺書 に は こう 書か れ て い た
( コル デリア ) “ 愛する 魔法使い よ ”
“ あなた と の 罪 に 神 の 雷 ( いか ず ち ) が 落とさ れ ― ”
“ 私 は 悪魔 の 子 を 産み まし た ”
( コル デリア ) “ 遠からず 命 で 償う こと と なる でしょ う ”
( ロスコー ) どう いう 意味 だ ?
( ヴィクトリカ ) ココ ・ ローズ は ―
錬金術 師 リヴァイアサン の 子 を 産 ん だ の だ よ
( 一弥 ) えっ …
リヴァイアサン は アフリカ 人 だ
当然 生まれ た 子 は …
( 赤ん坊 の 声 )
( ココ ) あ …
( 扉 が 開く 音 ) は っ !
( ヴィクトリカ ) 犯人 で ある 彼 は ―
それ を 見 た の だ
そして 衝動 的 に …
ちょ っ … ちょっと 待って
王妃 様 の 子供 を 見 た 人 って まさか …
あっ
だが 救い の 手 を 差し伸べる 者 が 現れ ―
事件 を 闇 に 葬る と 約束 し た
そして ココ の 替え玉 を 見つけ ―
この 愚か な 台本 を 書き上げ た の だ
問題 だった の は 部屋 に 出入り口 は 1 つ だけ
出入り する 姿 が 目撃 さ れ て い た こと
( 一弥 ) で も 何 も 持って なかった って …
( ヴィクトリカ ) 彼 は 大きな 帽子 の よう な もの を かぶって い た
とても 大きな …
( 一弥 ) あっ !
えっ …
だが 彼 は 自分 の 役 を 演じ た に すぎ ない
台本 を 書き 彼 に 道化 を 演じ させ た 者 それ は …
真実 を 明かせ ば 国 が 乱れる
そう 判断 し 秘密 裏 に 事 を なす こと が ―
でき た 者
頭 の 回転 は 遅く ない よう だ な
さすが と 言って おこ う
( ルパート ) おお ロジェ こんな 所 に い た の か
( ルパート ) 捜し た ぞ ( ロジェ ) 申し訳 ござい ませ ん
( ルパート ) 何 か あった の か ?
( ロジェ ) いえ さあ 帰り ま しょ う
( ヴィクトリカ ) 待ち たまえ ( 一弥 ) ん ?
何 か ね ?
芝居 は 楽し め た か ね ?
( ルパート ) ココ は … 王妃 は ―
本当 に 国王 陛下 を 愛し て い た の だ な
彼女 の 死 に よって ―
2 人 の 純愛 は 永遠 に 守ら れ た の だ
( ロジェ ) お 父上 に “ よろしく ” と
( ブロワ 侯爵 ) 犯人 は 分から ぬ と 言った か あれ が
学園 に 戻せ
構わ ん
儀式 は 終了 だ
陛下 と ジュピター ・ ロジェ は ?
( 部下 ) お 帰り に なら れ まし た
灰色 狼
モンス トル ・ シャルマン に
よい 幕 引き だ
( 一弥 ) あっ !
そう いえ ば セシル 先生 大丈夫 かな ?
( セシル の 叫び声 )
( セシル ) イ ~ ヤ ~ ッ !
( 馬車 の 走行 音 )
( ヴィクトリカ ) ところ で 君 は なぜ ソヴレム に い た の だ ?
( 一弥 ) え ?
ゾフィ と 2 人 で 来 た と いう 話 だった が
ああ それ は ね …
えっ と つまり その …
( ヴィクトリカ ) ん っ ( 一弥 ) イタッ !
( 一弥 ) あ … 何 だ よ ~
( ヴィクトリカ ) ふん っ
( 馬 の いななき ) あ あっ ん …
( 女性 ) 本当 に すみません ( 一弥 ) いえ
街 へ お出かけ に ?
「 ソヴュール の 青い バラ 」
ココ ・ ローズ の 芝居 を 見 に な
そう
マルグリット 学園 の 学生 さん ?
( 一弥 ) はい ( 女性 ) 仲良し さん な の ね
( 一弥 ) あっ …
( 青年 ) マルグリット 学園 …
時計 塔 なくなって しまった ね
( 青年 ) さみしく ない ? ( 女性 ) どう し て ?
( 青年 ) だって 父さん と の 思い出 の 場所 だった ん でしょ ?
母 さん は いつも 時計 塔 を 見上げ て ―
父さん の こと を 思って た
思い出 は ここ に いっぱい ある
それ に お前 が いる
今 の この 暮らし が 母 さん に は 何より 大切 な の
( 一弥 ) あ …
( ヴィクトリカ ) この 事件 に は い なく なった 人間 が 2 人 いる
生まれ た はず の 子供
そして フランス から 一緒に 来 た と いう メイド
彼女 は 見た目 も ココ と 似 て い た そう だ
影 武者 だった の か ―
仲 が よかった だけ な の か は 分から ない
だが 殺さ れる 寸前 彼女 と 入れ替わった の だ
第 1 の 殺人 で 殺さ れ た の は ―
身代わり と なった メイド
ココ は 息子 と ともに 生き延び て い た の だ よ
これ が メモワール に も 記さ れ て い ない ―
もう 一 つ の 物語
ココ ・ ローズ の 静か なる 余生 だ
( 一弥 ) 帰って き た ね
( ヴィクトリカ ) うん また 読書 の 日々 だ
“ 退屈 だ ” って 言う くせ に
もちろん 退屈 だ
だが …
君 を 危険 な 目 に 遭わ せる より ずっと いい
( 一弥 ) あ …
( ロスコー ) コル デリア 何 を 考え て いる ?
お前 の いとしき ヴィクトリカ の こと か ?
それとも 俺 の 憎き ヴィクトリカ の こと か ?
( コル デリア の 鼻歌 )
( ヴィクトリカ ) あっ …
どう し た の ?
ママン
♪ ~
~ ♪
( ヴィクトリカ ) クリスマス に は 奇跡 が 起こる
忌み 嫌わ れ し 死 神 や 灰色 狼
誰 の 夜 に も 平等 に
( 一弥 ) ほら ヴィクトリカ 始まっちゃ う よ !
急 い で !
( ヴィクトリカ ) ああ