Gosick Episode 16
(爆撃 機 の 飛行 音 )
(爆撃 機 の 飛行 音 )
(修道女 )ん ?はっ !
(爆撃 機 の 飛行 音 )
( 悲鳴 )
(修道女 )やめて !ここ に は ケガ人 しか …
(修道女 )うっう …はっ !
(人々 の せき込み )
(修道女 )呪われろ 呪われろ 呪われろ 呪われろ 呪われろ …
呪わ れろ 呪わ れろ !
呪わ れろ !
(修道女 たち )呪われろ 呪われろ 呪われろ …
おお …
(ドイツ 兵 )う わ あっ !(ドイツ 兵 )は っ !
(ドイツ 兵 )ひ い っ !
う わ あ !
(修道女 たち )おお !
(ドイツ 兵 )う う …あっ ああ !
(修道女 たち の 笑い声 )
ウフフフ …ハハハハ
♪ ~
~ ♪
“学園 より 報告 が 届い た ”
“聞け ば なかなか 優秀 な 成績 を 収めて いる と の こと ”
(アブリル )あっ 褒め られ た
“だが お前 は 国 を 背負って 旅立った 身 ”
“慢心 せず より 一層 精進 に 励む よう …”
あら ら …厳しい ね お 父さん
(一弥 )うん
( アブリル ) 久 城 ( くじょう ) 君 は やっぱり その …
お 国 に 帰ったら 軍人 さん に なる の ?
(一弥 )まあ ね
ちっちゃな 頃 から ずっと 言い 聞か さ れ て きた から
(一弥 )けど …
ア …アブリル は ?
前 に 言ってた よ ね 確か …
うん 冒険 家
お じいちゃん みたい に 世界中 を 旅 し て 回る の !
すてき だ ね
(アブリル )フフ …
あっ おいし そう な お 菓子 !
フフ
(一弥 )う ~ん …
やっぱり 洋 なし の タルト かな ?
随分 真剣 だ ね 久城 君
うん ヴィクトリカ は 甘い 物 に うるさい から ―
機嫌 を 損ね たら お 仕置き の フルコース だ よ
お 仕置き ?
う ~ん
ヴィクトリカ !あの ね お土産 が ある ん だ けど …
ああ …
お ~い ヴィクトリカ ~!
いる ん だ ろ ?
ん ?
あっ
ヴィクトリカ の …
(走る 足音 )
(一弥 )い ない ここ に も …
ここ に も …
まさか …
( 足音 )
(セシル )あっ 久城 君 …
先生 !ヴィクトリカ は ?
あの ね ―
ゆうべ 遅く 警部 さん が お 父様 の 部下 の 方 と 一緒に 見え て …
ブロワ 侯爵 の !
遠く の …修道院 に 移送 する って
(一弥 )どう し て こんな 急 に …
分から ない の 全然
でも 久 城 君 に って ヴィクトリカ さん が これ を …
あっ…
ヴィクトリカ さん ―
“ちょっと 待ち たまえ ”って 宣言 し て それ を …
気丈 に 振る舞って た けど お 目々 に 涙 いっぱい ためて た
それ で 書き 終える と 自分 から 出て いって …
(セシル の 泣き声 )
(鼻 を かむ 音 )
ヴィクトリカ …
(グレ ヴィール )仰せ の とおり に いたし まし た 父上
しかし この 移送 は 時期尚早 で は …
(ブロワ 侯爵 )情 で も 移った の か ね ?
“心 弱き は 真理 に など 至れ ぬ ”
そう 教え た はず だ が ?
(グレ ヴィール )い …いえ 私 は 決して
(ブロワ 侯爵 )多少 の リスク を 冒し て も 我々 に は あれ が 必要 な の だ
(ヴィクトリカ の せき )
(教師 )え ~この 問題 を 解ける 者 ?
(一弥 )はい
よろしい 戻り たまえ
では 次 の 問題 を …
(教師 )ん ?(生徒 )聞こえ て ん の か ?
あっ !き …君 !席 へ 戻り たまえ
(生徒 )あいつ 大丈夫 か ?
(アブリル )そっか ヴィクトリカ さん が …
(一弥 )うん
警察署 に 行って も ブロワ 警部 は ずっと 留守 だ し …
きっと 大丈夫 よ
だって ヴィクトリカ さん と 修道院 なんて 全然 似合わない もの
すぐ 飛び出し て 帰って くる よ 甘い 物 食べ に
それ に お 父さん と 一緒 なら 心配 し なくて も …
だから 心配 な ん だ よ 余計 に
あっご … ごめん
うん …私 の ほう こそ
ありがとう また あした ね
あの さ 久 城 君
久 城 君 …
“ バカ ” ?
“バカ ”って 何 だ よ こんな 時 まで 減らず口 ばっかり …
泣く ほど イヤ なら 素直 に 言え ば いい じゃないか ―
“助け て ”って
君 は 今 どこ に ?
(ヴィクトリカ )君 は 私 を 見つけ られ ない の か ?
(一弥 )は っ !
ヴィクトリカ …
(ヴィクトリカ )バカ
う っ !
( 足音 )
(一弥 )う ~ん よし !
これ で ひととおり …
(グレ ヴィール )違う
その パニエ は そっち の ふわふわ ドレス 専用 だ
(一弥 )警部 !
まさか あれ を 捜し に 出る つもり か ね ?
手がかり も なし に ?
君 は もう 少し 賢明 な 子 リス か と 思って い た が
教え て ください ヴィクトリカ は ?
灰色 狼 ( は い いろ おおかみ ) の 命 の ともし火 は 消え かかって いる
移送 さ れ て 以来 ―
食事 も せ ず 書物 も 読ま ず もはや ほえ も し ない
な っ …
(グレ ヴィール )あれ は もしかすると ―
限られた 条件 で しか 生きられぬ 異形 の もの な の かも しれん
ならば せめて 荷物 だけ でも 送って やろう と ―
こう して 立ち寄った が …
幸い 間もなく 満月
これ さえ あれ ば 君 でも あそこ に 入れる だろう
あそこ ?
“ベルゼブブ の 頭蓋 ”だ よ
灰色 狼 は その 奥深く に 捕らわれ て いる
あ …
(セシル )え ~おっ ほん
久 城 君 は 一身上 の 都合 で しばらく お 休み で ~す
(生徒 )また 事件 を 起こし たん じゃ ?
(セシル )で …でも ご 心配 は 無用
(生徒 )不吉 な こと ばかり ね
2 ~3日中にはたぶん…
いえ 必ず …あっ …
(生徒 )連れ 去られた ん じゃない の ?
(グレ ヴィール )リトアニア 沿岸
中世 の いにしえ より 現代 まで 続く 人里 離れた 修道院
それ が “ベルゼブブ の 頭蓋 ”だ
か の 国 と 我ら ソヴュール は 長く 同盟 関係 に ある
あそこ は 灰色 狼 を おとなしく させて おく のに ―
うってつけ の 場所 だった の だが …
(一弥 )なぜ そんな 所 へ ?
我々 は ある 目的 から ―
と ある 人物 を おびき寄せる 必要 が あった
その ため に どうしても 灰色 狼 が 必要 だった の だ
ある 人物 ?
久 城 君 我々 は あれ が 自由 に なって も 困る が ―
かといって 死な れ て も なおさら 困る の だ よ
父上 は 意 に 介し て い ない が
しかし 今 の まま で は いずれ …
(一弥 )分かり まし た
迎え に 行きます 僕 が
でも あなた や ブロワ 侯爵 の ため じゃ ない
僕 は … 僕 は ヴィクトリカ の …
友達 だ から
( 汽笛 )
(発車 の ベル )
(発車 の ベル )
( 車掌 ) オールド ・ マスカレード 号 に ご 乗車 の 方 は お 急ぎ を
(発車 の ベル )
(発車 の ベル )
間もなく 発車 いたし ます
どう も ご 一緒 し ます
(ハント )おや ?東洋 の キュート な 少年
君 も ベルゼブブ の 頭蓋 に ?
はい …
その 若 さ で ファンタスマゴリア に 招か れる と は ―
君 も 隅 に 置け ない ね
(一弥 )ファン タス …?
またまた これ だ よ
あの 修道院 で は 月 に 一 度 ―
満月 の 夜 に 秘密 の 夜会 が 開かれ て いる
それ が …
ファンタスマゴリア !
(ハント )いかに も
まあ 一種 の ショー の ような もの さ
宙 を 舞う ゴースト 箱 の 中 で 消える 男 ―
ヨーロッパ 中 から 集め られ た いにしえ の 魔術師 たち
この 20 世紀 に 時代遅れ 極まりない が ―
何しろ ショー の 会場 係 は ―
なまめかしい 美女 ばかり と いう うわさ だ
ねえ ご 老人 あなた も
( 老人 ) 黙れ 罰 ( ばち ) 当たり が ( ハント ) ん ?
わし は ただ 娘 に 会い に 行く だけ だ
あっ なるほど 修道女 さん な ん です ね
それ で はるばる
(老人 )黒い 髪 黒い 瞳
まるで 言い伝え に ある 死 に 神 の ごとき だ な
(一弥 )えっ ?
(ハント )なるほど あの 修道院 は ―
中世 の 黒死病 流行 の 折 に 建てられた の だ よ
当時 の 人々 は 病 を 真っ黒 な 死 に 神 に 見立て て …
よ …よし て ください よ !
そりゃ あ 確か に ―
僕 も 学園 で は “死に神 ”なんて 呼ばれてる けど
でも …
(老人 )ふん …(ハント )ハハハ
少年 ええ と …
(一弥 )久 城 一弥 です
サイモン ・ ハント だ
ソヴレム で と ある 大手 の 時計 メーカー に 勤めている
もし 時計 の ご 購入 を お 考え なら どうぞ
安く し とくよ
は … は あ … よろしく
( 汽笛 )
ダメ だ どう に も 寝つけ ない や
(ドア が 閉まる 音 )(一弥 )ん ?
あっブライアン ・ ロスコー ! ?
(羽ばたく 音 )
(一弥 )うわっ !
は ぁ …
おかしい な 確か に ここ に 入った のに …
チェス ドール ?
やっぱり この 列車 に は ブライアン が ?
変 な 顔 だ なあ
イテッ !う わ あ !
えっ !?どう いう こと ?
機械 ?
ん ?
こっち も …どう いう 仕掛け で 勝手 に 動く ん だ ?
でも ブライアン まで 来てる って こと は …
(一弥 )間違い ない
この 列車 の 行き着く 先 に 必ず ヴィクトリカ が …
( 汽笛 )
(一弥 )結局 ブライアン は 見つから ず じまい か …
( ハント ) ほう “ 落下 させる 聖 ( セント ) マリア の 怪 ” です か
(女性 )今 から 10 年 前 1914 年 の こと で すわ
ドイツ 軍 の 飛行機 に 襲われた 当時 の ベルゼブブ の 頭蓋 で
知って い ます よ
空 に 巨大 な マリア 像 が 現れ 爆撃機 隊 を 全滅 させた
しかし 当時 は ―
ソヴュール 王国 の 科学 アカデミー が 工作 活動 の ため ―
あそこ を 使って い た と の うわさ も あります が …
(一弥 )アカデミー ?
確か ブロワ 侯爵 の オカルト 省 と 対立 し てる …
眉 唾 でしょ う ?
科学 で 説明 の つく 出来事 で は あり ませ ん わ
なるほど なるほど フフ …
まあ
(汽笛 )(一弥 )ん …あっ
(一弥 )構う もん か ここ まで 来た ん だ
何 が 待ち受けよ う と 必ず 助ける よ 君 を …
( 汽笛 )
あっ
あれ が ベルゼブブ の 頭蓋
( ハント ) その とおり
どう だい ?
ハエ の 王 ベルゼブブ に ち なん で ―
名付け られ た 理由 が 分かる だろう ?
(一弥 )ええ 確か に ハエ の 頭 そっくり です
( 汽笛 )
(車掌 )皆様 お 疲れ さま で し た
こちら が 当 列車 の 終点 に ござい ます
明朝 日の出 に は お迎え に 参り ます ので ―
何とぞ お 乗り遅れ なき よう
あっ
少年 あちら を 見 て ごらん
あの 水門 が ―
海 から ベルゼブブ の 頭蓋 を 守って いる
今夜 は 満潮 もし あれ が 開け ば …
(老人 )ようやく …(一弥 )ん ?
ようやく 娘 に 再び 会 える
ん …
え ?あ はい !
あの 僕 友人 を 迎え に 来た んです
アルベール ・ ド ・ ブロワ 侯爵 の 娘 で ―
ヴィクトリカ という 女の子 な んです が …
あっ…
(ドラ の 音 )
(美少女 )魔術 の 夜 へ ようこそ !
(美少女 )間もなく うたげ が 開幕 いたし ます !
(一弥 )えっ !?えっ !?
(けん 騒 )
(招待 客 )わ あ !
あの …これ って ?
(ロスコー )フン …変わり果てた もの だ
前 に 俺 が ここ を 訪れた の は 1914 年
グレート ウォー の 最中 で の こと だった
(ロジェ )君 が ブライアン ・ ロスコー だ ね
ああ
ようこそ
私 が ソヴュール 王国 科学 アカデミー の 主宰者 ―
ジュピター ・ ロジェ だ
(ロジェ )我々 科学 アカデミー に とって この 戦争 は 敵国 のみ ならず ―
オカルト 省 と の 戦い で も ある
我々 は 祖国 発展 の ため ―
科学 という 新しい 力 を 積極的に 取り入れようと している
それ に 対し オカルト 省 は …
この 大陸 の 古き 力 を 用い て 新た な 時代 と 渡り合おう と している
若き 灰色 狼 の 末 えい よ 君 は オカルト 省 の …
オカルト 省 は 俺 の 敵 だ
アルベール ・ ド ・ ブロワ を 俺 が 許す こと は 決して ない
うむ …
どう か その 力 を 貸し て くれ
我々 は 奇術 に よって 工作活動 を なし たい と 考え て いる
(ロスコー )ちょうど いい
幸い 俺 は うってつけ の 道具 を 携え て い て ね
今 世紀 最大 の ペテン 師 ―
ブライアン ・ ロスコー の 戦争 を ご覧 あれ
(ロスコー )だが ロジェ の 狙い は 無論 それ のみ で は なかった
やつ ら アカデミー が 真に 欲し て い た の は …
形見 箱 …
あの “名 も無き 村 ”から 俺 が 持ち帰った 秘密 の 箱
必ず 取り戻さ ね ば なら ん
たとえ その ため に ―
か弱き 小 狼 が 危機 に ひんし て いよ う と
参った な
この 人 混み じゃ ろくに 身動き 取れ ない よ
(招待 客 )始まる ぞ !
(招待 客 )ファンタスマゴリア の 開幕 だ
( 歓声 )
(男性 )ファンタスマゴリア !
た …た ~ま や ~ハハ …
ん ?
あっ!
ヴィクトリカ !
ハァ ハァ ハァ …
あっ!
ヴィクトリカ !
ヴィクトリカ な んだろ ?待って よ !
(一弥 )ヴィクトリカ どう して ?
(一弥 )ハァ ハァ ハァ …
ハァ ハァ ハァ …
ハァ ハァ ハァ …
くっ!
(一弥 )幻 なんか じゃ ない 確か に あれ は …
ハァ ハァ ハァ …
(一弥 の 息切れ )
行き止まり ?
う っ !
あっ!
( せき払い )
入る よ
ヴィクトリカ … ヴィクトリカ だ ろ ?
ねえ 僕 だ よ
( せき込み )
僕 だって ば ヴィクトリカ 君 出 て き な よ
( くしゃみ )
あれ ?くしゃみ し た ?
寒い ん じゃ ない かい ?
ほら 君 の 荷物 …あっ
(ヴィクトリカ )遅い …
( 一弥 ) ご ごめん よ でも …
(ヴィクトリカ )バカ !死ね !
な …何 だ よ ?
これ でも 精いっぱい 急いで 来た !
言い訳 する な !
フッ
でも こう し て ちゃんと 見つけた だろ ?
(ヴィクトリカ )ぐ じゃ っ
(ヴィクトリカ )久城 その 赤 すぐ り 色 の ドレス を 取れ
えっ これ ?
(ヴィクトリカ )違う !(一弥 )う あっ !
(ヴィクトリカ )それ は 木 いちご 色 だ ろう
色 の 違い も 分からぬ か この 大 バカ
(一弥 )は いはい すみません
(ヴィクトリカ )まったく 君 と いう 男 は
相変わらず バカ な 上に 不粋 極まりない の だ な
フフ やっと いつも の 調子 が 出てきた みたい だね
でも さっき は なんで 逃げ たり し た の さ ?
(ヴィクトリカ )は ?
“は ?”じゃ ない よ 庭 に い たろ 君
だから 僕 は 追っかけて …
(ヴィクトリカ )本当 か ?それ は
(一弥 )ん ?
(ヴィクトリカ )私 は ずっと ここ に い た
だから 君 が 見た の は 別人 だ
(一弥 )え じゃあ …
恐らく 私 の 母 コル デリア ・ ギャロ
えっ
さて 役者 は そろった
月 の 光 が 人間 ども の 心 を 狂わす
(コルデリア )魔術 の 夜 は ―
まだ これ から だ
♪ ~
~ ♪
(一弥 )やっと 見つけた よ ヴィクトリカ
(ヴィクトリカ )ああ 私 は ずっと ―
君 に 焦がれ 続けて い た
クリーム たっぷり の 甘い お 菓子 を
(一弥 )お 菓子 !