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ゴシック (Gosick), Gosick Episode 12

Gosick Episode 12

(鐘 の 音 )

(生徒 )お前 夏休み どこ 行く の ?

(生徒 )うち は 父さん が ヨット 買った から クルーズ だ ね

(生徒 ) う ~ わ !いい なあ

やっぱ 海 が いい よ うち の 別荘 は 高原 だ から

( 一弥 ( かず や ) ) 夏 休み か …

たった 2 か月 じゃ 日本 に 帰れ そう に ない し な

避暑 か …いい なあ

避暑 か …いい なあ

(走る 足音 )

(走る 足音 )

(走る 足音 )

( アブリル ) あっいたい た 久 城 ( くじょう ) く ~ ん !

( アブリル ) あっいたい た 久 城 ( くじょう ) く ~ ん !

(一弥 )え ?

地中海 に 行か ない ?

( 一弥 ) え ? 地中海って … あの 地中海 ?

うん あの ね おばあ ちゃん が 別荘 を 持って いる の

で 友達 を 連れ て き て いい って

“ ただし 礼儀正しい 子 を ね ” って

だから その … もし よかったら

うん 行き たい … あっ

うん 行き たい … あっ

( 鐘 の 音 )

( 鐘 の 音 )

( 鐘 の 音 )

ちょ … ちょっと 待って て

( アブリル ) え … うん

( 一弥 ) フ ~ … 暑 さ が こたえる なあ

ハァ ハァ ハァ …

ハァ ハァ ハァ ハァ …

ハァ … あ い たい た ヴィクトリカ

あ … あれ ?

( ヴィクトリカ ) 事件 は なし か ね ?

え ? な … 何 だ よ ? いきなり

違う よ 今日 は 話 が あって …

では お 菓子 は ?

あ それ も ない … ん だ けど

手 土産 の ひと つ も 持た ず ―

ここ に 足 を 踏み入れる と は …

君 も 偉く なった もの だ な 久 城

( 一弥 ) な っ …

( ヴィクトリカ ) 下界 から お 菓子 を 持ってこい

私 が 満足 する お 菓子 を 見つける まで 何度 も 何度 も

話 は それ から だ

むっ ! 分かった よ

君 に 地中海 の お 菓子 を 買って くる よ !

( ヴィクトリカ ) は ぁ …

愚 かな …

♪ ~

~ ♪

( ヴィクトリカ ) ふん 愚か な ヤツ ら だ

この 暑い さなか わざわざ いそいそ と の こ の こと …

その 中 でも 愚 の 骨 頂 大将 を 受賞 する の は 久 城 だ な

まったく 分かり やすい ヤツ な の だ

事件 も 土産 も なし に ―

しかも うれし そう に やって き て …

知恵 の 泉 など 使わ ず と も 用件 は 丸 分かり !

本当 に 愚 だ 愚 !

有害 な 日差し に 無駄 に 焼か れ 皮膚 を ペロペロ と むく より も …

ここ に …

ここ に …

私 の 隣 に いれ ば …

( 機関 車 の 汽笛 )

( アブリル ) 急 い で 急 い で !

( 一弥 ) ちょ っ … ちょっと 待って アブリル

( 女の子 ) ママ ~ ! ( 一弥 ) ん ?

フフ

( 女の子 ) わ あ ! フフ

久 城 君 ! 早く !

( 一弥 ) ごめん ! 僕 やっぱり 行け ない や !

え ~ ! どう し て ! ?

学園 に は ヴィクトリカ が いる ん だ

みんな 避暑 に 行っちゃ っ て さみしい と 思う

だから …

ごめん

( アブリル ) う うん

そ っか … しかたない ね

友達 思い な ん だ ね 久 城 君 うん 分かった

ホント に ごめん ね

いい の お土産 買って くる わ ヴィクトリカ 君 の 分 も

久 城 君 と お そろい の 麻 の シャツ と か どう かしら ?

シャツ ? どう だ ろ う …

いつも フリル が わんさ か 付い てる ―

やたら 難解 な 服 を 着 てる から …

へえ 男の子 な の に 奇抜 な センス の 持ち主 な の ね

あっ 女の子 だ よ

えっ ! ?

( 発車 の ベル )

( 発車 の ベル )

( 発車 の ベル )

( アブリル ) お … 女 ?

( 汽笛 ) ( アブリル ) ええ え ~ っ ! ?

( ヴィクトリカ ) う ~ ん

う ~ 日差し が …

文字 が 頭 に さっぱり 入って こ ない ぞ

これ は 発見 だ

退屈 な 本 でも これ なら …

かなり の 手応え … に …

( 足音 )

ん ?

な っ ! ?

何 し てる の ? ヴィクトリカ

く … く … 久 城 !

き … き … 君 出かけ た の で は ない の か ?

これ 日傘 買って き た ん だ

( ヴィクトリカ ) 余計 な こと を

せっかく 画期的 な 読書 法 を 見つけ た と いう のに

( 一弥 ) それ と 郵便 局 に 日本 から 荷物 が 届 い て た ん だ

まず はい ( ヴィクトリカ ) あっ …

( ヴィクトリカ ) これ は … 宝石 か ?

あめ だ よ 細工 が し て ある ん だ

( ヴィクトリカ ) わ あ …

あと 君 に 次兄 から この 前 の 手紙 の 返事 だって

( ヴィクトリカ ) ん …

( 一弥 ) 君 覚え てる か 分から ない けど さ

( あくび ) ( ヴィクトリカ ) ん ?

暴漢 の 襲って くる 力 を 逆 に …

こう … 利用 し て 懐 に 潜り込み …

何 を 読 ん で いる の だ ?

ああ 日本 から 送ら れ て き た 雑誌 だ よ

「 月刊 硬派 」 だって

( ヴィクトリカ ) 物騒 な 題名 だ な

“ 帝国 軍人 の 三男 たる もの ― ”

“ 遠く ソヴュール に い て も 日々 の 鍛錬 を 怠って は なら ず ”

… だって さ

( ヴィクトリカ ) これ … こっち は 科学 の 本 か ?

( 一弥 ) うん 長兄 は ムキムキ だ けど 次兄 は 頭 が いい ん だ

どっち に しろ 僕 は かなわない

( ヴィクトリカ ) これ を

この 本 が 何 か ?

( ヴィクトリカ ) 5 分 以内 に この 謎 を 解く よう に と ―

次兄 に 伝え た まえ

( 一弥 ) 何 ? これ

( ヴィクトリカ ) この 馬 の 他 に もう 一 頭 の “ 走る 馬 ” を 作る の だ

え ?

う ~ ん これ で もう 一 頭 の 馬 を ?

( ヴィクトリア ) 頭 が いい と いう の なら ―

これ しき の こと は 造作ない だ ろ う ( 一弥 ) う ~ ん …

( 一弥 ) あの 時 の 返事 みたい だ よ

( ヴィクトリカ ) フン … どうやら 5 分 以上 経った よう だ が ね

船便 だ から しかたない でしょ

えっ と … あっ !

白い 所 が 馬 の 絵 に なって る !

なるほど ねえ !

へ え ~ これ こそ 発想 の 転換 って やつ だ ね

面白い なあ

( 馬 の いななき )

なに なに 手紙 が 書 い て ある よ え えっ と …

“ こんな の 簡単 で ち ゅ よ ~ 3 分 で 解け まち たよ ~ と ― ”

“ その 小さな 女の子 に 伝え て くれ た まえ ” だって

( ヴィクトリカ ) む …

おかしい なあ

次兄 も こない だ 着物 を 送って くれ た 姉 も ―

君 の こと を 小さな 子供 だ と 勘違い し てる みたい な ん だ

まあ 君 は 確か に 子供 っぽい 人 だ けど ね

イッタ ~ ! うが が …

イッタ … もう

あっ 便せん の 隅 に 何 か 書 い て ある よ

瑠璃 ( るり ) 姉さん の 字 だ

( ヴィクトリカ ・ 一弥 ) プッ

( ヴィクトリカ ) ふん ! ( 一弥 ) ん ?

まあ 今回 は 私 の 勝利 と いう こと だ

それにしても 食欲 を そそら れ ない 色 だ な

気 に 入ら ない ? だったら 持って 帰って …

とりあえず もらって おい て やろ う

次 は もっと マシ な お 菓子 を 持って き た まえ

分かった よ もう …

( 一弥 ) ねえ まだ 戻ら ない の ?

( 一弥 の あくび )

( 一弥 ) よっ と … よっ と ( ヴィクトリカ ) ん ?

( 一弥 ) よっ と …

ああ … あっ …

( 一弥 ) よっ と … ん ?

( ヴィクトリカ ) あっ ! ゴ … ゴホンッ

( 一弥 ) ん ?

( 一弥 ) こう し て ヴィクトリカ と いる と ―

あれ だけ 怖かった 兄さん たち の こと も ―

( ヴィクトリカ の 鼻歌 )

( ヴィクトリカ の 鼻歌 )

( ヴィクトリカ の 鼻歌 )

ちょっと かわいく 思える

( ヴィクトリカ の 鼻歌 )

( 一弥 ) こっち も 日本 と 同じ で 夏 は 暑い ん だ な

でも 何 か 違う よう な 気 が する

( セミ の 鳴き声 )

( セミ の 鳴き声 )

( 一弥 ) ソヴュール の 夏 に は セミ の 鳴き 声 が し ない ん だ

( セミ の 鳴き声 )

( セミ の 鳴き声 )

( 一弥 ) う …

( セミ の 鳴き声 )

( セミ の 鳴き声 )

( 一弥 の 父 ) お前 の 教育 が なって ない から ―

一弥 は こんなに も ぜい弱 な ん だ !

( 一弥 の 母 ) 申し訳 あり ませ ん

( 一弥 の 父 ) そう やって お前 が かばう から !

( 一弥 の 母 ) 申し訳 あり ませ ん

( 一弥 の 父 ) ふん …

( セミ の 鳴き声 )

( 瑠璃 ) いい の よ 一弥 さん ( 一弥 ) ん ?

お 父 様 や お 兄 様 み たい に なら ない で

毛 むくじゃ ら だ し ―

無意味 に 食事 を 食べ 散らかし たり ―

無意味 に 食事 を 食べ 散らかし たり ―

( 一弥 の 父 の 説教 )

( 一弥 の 父 の 説教 )

( 一弥 の 父 の 説教 )

顔 も 無意味 に ひし形 だ し …

( 一弥 の 父 の 説教 )

( 一弥 の 父 の 説教 )

一弥 さん が あんな ふう に なる なんて ゾッと し ます わ

ねえ ? お 母 様

( 一弥 の 母 ) まあ 瑠璃 ったら

( 瑠璃 ) 一弥 さん は 女の子 に 生まれ て くれ ば よかった の よ

お手玉 を し て きれい な お べ べ を 着 て ねえ ?

( 一弥 の 母 ) そう かしら ?

一弥 さん は どんな 時 でも 優しい もの

それ は 強く なけ れ ば でき ない こと

一弥 さん は とても 男らしい わ

( 一弥 ) 僕 の 記憶 の 夏

母 さん が いつも 僕 を かばって くれ て い た

( 船 の 汽笛 )

( 見送り の 声 )

( 一弥 ) な の に 僕 は ソヴュール に …

( 久 城 家 の 人々 ) バンザーイ ! バンザーイ !

( 男性 ) 頑張って くる から な 見 て ろ よ おやじ

( 一弥 ) 僕 は ―

全て の こと から 逃げる よう に ソヴュール に …

あっ ! ね … 寝 ちゃ った

な … 何 だ よ ? 声 かけ て くれ れ ば よかった のに

君 が 取る に 足り ない 脳 で ―

これ また 取る に 足り ない 混沌 ( カオス ) を 再 構成 し て いる よう だった から ね

( 一弥 ) え ? ま … 待って !

ヴィクトリカ ! 本 ! 本 !

( 足音 )

( ヴィクトリカ ) ふん !

う う ~ ん !

ハァ ハァ ハァ …

ふん ぐ ~ !

うん っ !

ハァ …

あ …

( 一弥 の あくび )

( ゾフィ ) あっ お は よ 久 城 君

( 一弥 ) おはよう ございます

( ゾフィ ) あっ なあ に ? その オリエンタル な 服

( 一弥 ) あれ ? いい 匂い

他 に は 誰 も い ない し … フフフ

特別 に いい もの あげ よっ か ?

( 一弥 ) お ~ い ヴィクトリカ !

どこ に いる の ?

寮 母 さん が 焼 い て くれ た オレンジ ケーキ だ よ

これ だったら 文句 ない だ ろ ?

出 て おいで

チー チチチ … あっ !

大体 分かった よ ヴィクトリカ

君 木 から 下り られ なく なっちゃ っ た ん だ ね ? だ ろ ?

下ろし て あげよ う か ?

う っ !

だったら 一緒に 食べよ う よ

( ヴィクトリカ ) 今 は いい そこ に 置 い て おけ

僕 の 分 は ?

( ヴィクトリカ ) 置 い て い け !

分かった よ

じゃあ

( 足音 )

は ぁ …

う っ う う …

う う … う ~ ん …

( セシル の 鼻歌 ) ( ヴィクトリカ ) あっ

( セシル ) あら ! おいし そう な ケーキ

誰 の かしら ?

お ~ い ケーキ の 持ち主 さ ~ ん ! い ます か ~ ?

う ~ ん ?

い ませ ん ね え ~

クンクン … わ あ いい 匂い

もったいない から 食べ ちゃ お ~ っと

あ むっ うん うん うん うん

う ~ ん おいしい !

どこ に も 行け ず に 学園 で お 留守番 なんて …

あ むっ

ち ぇ ~ って 思って た けど

あ むっ ! フフフ …

いい こと あった わ ~ !

あら ら ? 夏 に なった ばかり な の に

あっ オレンジ の 種 …

ああ 紅茶 が あれ ば もっと よかった のに

あ ~ おいしかった ごちそうさま で し た !

お 皿 は 洗って 返し ま ~ す

( ヴィクトリカ ) う う う … う う …

( 遠 雷 )

( 一弥 ) フ ~ … こんなに 雑誌 送って き た って ―

読め ない よ もう …

あれ ? まだ 手紙 が 入って た ん だ

え ? “ 挑戦 いたす ” ?

これ って ヴィクトリカ に ?

フッ 大人げない ん だ から もう

ヴィクトリカ 部屋 に 戻った かな ?

( 雷鳴 ) ( 一弥 ) う っ !

( 雷鳴 ) ( 一弥 ) う っ !

( 雷鳴 )

う っ う う …

あっ あ …

あ … ヴィクトリカ

( セシル の 鼻歌 )

やっぱり …

ヴィクトリカ !

( ヴィクトリカ ) う っ …

もう ! 1 人 じゃ 下り られ なかった ん じゃ ない か !

ヴィクトリカ の 意地っ張り !

( ヴィクトリカ ) う う … う う …

ほら 受け止める から 飛 ん で !

( ヴィクトリカ ) む … 無理 だ

いい から 早く 飛 ん で !

( ヴィクトリカ ) う …

え い っ !

( 一弥 ) う が っ

あ … 足 から 落ち て くる の ? 普通 こう いう の って

( ヴィクトリカ ) 知ら ん ( 一弥 ) う わ っ

あっ 待って !

ヴィクトリカ 傘 ! アタ タタ …

( 一弥 ) ヴィクトリカ 大丈夫 ?

君 着替え は 1 人 で できる の ?

( ヴィクトリカ ) うるさい ! ( 一弥 ) ぐ えっ

は いはい …

あ … ハハ

何 だ 気 に 入った ん じゃ ない か

( ドア が ガタ つく 音 ) あっ ! ん ?

( ヴィクトリカ ) う … う う う … う う …

( 一弥 ) ヴィクトリカ ?

どう し た の ? 何 それ お 茶 ?

ウ … ウソ ? 君 お茶 なんて 入れ られる の ?

は … 話しかける な 気 が 散る !

信じ られ ない 靴 ひも さえ 自分 で ほどけ ない のに …

ヴィクトリカ が お 茶 …

( ヴィクトリカ ) あ ああ … ああ …

あ あー !

( 食器 が 割れる 音 )

( 一弥 ) う っ !

ああ … ダメ 動 い ちゃ

今 片づける から

もう ホント に 君 は ダメ な 人 だ なぁ

どう し て お 茶 なんて … あ !

もし かして 君 僕 の ため に お茶 を ?

( ヴィクトリカ ) う う …

久 城 ~ !

ひざまずけ ! 拭く こと は 許さ ない !

えっ !

はい つくば って ―

全て を 吸引 し 飲み干せ !

え え ~ ! そんな ~ !

( 雷鳴 )

あっ また 光った

僕 小さい 頃 雷 が 怖く て さ

兄 たち に 笑わ れ た な 父さん に は 怒ら れ て

雷 は もう 克服 し た の か ?

うん 怖 がって いる と ―

僕 だけ じゃ なく て 母 まで 父 に 怒ら れる から ね

( ヴィクトリカ ) 君 の 母上 は …

( 一弥 ) ん ?

いや …

あっ そう だ

次兄 が 君 に 挑戦 状 だって さ

え えっ と …

“ 3 秒 以内 に 解か ない と お 尻 ペンペン で ち ゅ よ ~ ” だって さ

ほう 無謀 な 男 だ な

受け て やろ う 読 ん で みろ

え えっ と …

“ 太郎 冠 者 ( たろう か じゃ ) と 次郎 ( じ ろう ) 冠 者 と 三郎 ( さ ぶろう ) 冠 者 が 山 に 行った ”

( ヴィクトリカ ) 待て 待て 待て ! その 名前 は 一体 何 だ ?

分かった よ

じゃあ そこ は 僕 が アレンジ する って ば

え えっ と … ジャン と フィル と ピエール が 山 に 行った

3 人 は 3 本 の 丸太 を 一 度 に 持って 山 を 下りる よう に と ―

殿 … いやいや 伯爵 に 命じ られ て い た

しかし 1 人 で 1 本 ずつ 持 と う と する と 長く て 無理

( ヴィクトリカ ) 非力 な ヤツ ら だ な

君 が 言う な って

え えっ と そこ で ピエール が 思い出し た の は ―

伯爵 が 3 人 で 1 人 2 本 ずつ 持って 下り て こい と ―

命じ て い た こと だ

( ヴィクトリカ ) ふむ …

( 一弥 ) 3 人 は 言わ れ た とおり に し て ―

無事 に 丸太 を 持って 山 から 下り た

で 3 人 は 果たし て どう やって 運 ん だ の か が 問題 みたい

わ あっ !

( ヴィクトリカ ) 解け た ! 解け た ぞ !

一瞬 だ ! 1 秒 弱 だ

私 の 知恵 の 泉 に 不可能 は ない

( 一弥 ) ちょ っ … ちょっと 待って よ

その 三角 は ?

( ヴィクトリカ ) こう やって だ ね …

三 角形 の 形 に 丸太 を 置く の だ

そして その 角 に ―

ジャン と フィル と ピエール が 立つ

それぞれ が 右手 と 左手 に 1 本 ずつ 持って 持ち上げる

すると “ 3 人 で 1 人 2 本 ずつ ” 丸太 を 持つ こと に なる

ああ そ っか ! 言わ れ て み れ ば !

( ヴィクトリカ ) 君 の 次兄 が 出し た 問題 など ―

私 は 1 秒 で 解ける

うん 君 は すごい よ 本当 に

だが ―

認め たく は ない が 君 は 私 より 高く 木 に 登 れる

え ?

恐らく 良 家 の 子女 ばかり が 集まった この 学園 に ―

君 より 高く 登 れる 者 は い ない だ ろ う

( 一弥 ) あ でも 僕 の 兄 たち なら …

( ヴィクトリカ ) 君 の 兄 たち は それ より 高く 登 れる かも しれ ない

しかし この 学園 に 彼ら は い ない

( 一弥 ) え ?

( ヴィクトリカ ) 君 は 出会った 頃 事 ある ごと に 言って い た な

“ 帝国 軍人 の 三男 ” だ と

あっ う … うん

( ヴィクトリカ ) その 口癖 は なかなか に 不快 だった ので ね

近頃 それ を 言わ なく なった の は 褒め て や れる

あっ ! ヴィクトリカ …

久 城 雨 が 上がった ぞ

あ …

( 鳥 の さえずり )

( 一弥 ) わ あ ~ !

あれ は ヴィクトリカ なり の 励まし だった の か な ?

( 一弥 ) あした は 街 に 出 て お 菓子 を 買って こよ う

ヴィクトリカ の 好き な マカロン が いい

そして ソヴュール の 夏 を …

セミ の 声 の し ない ソヴュール の 夏 を ―

ヴィクトリカ と 2 人 で …

♪ ~

~ ♪

( 一弥 ) アブリル と 映画 に 行く 約束 を し た ん だ

( ヴィクトリカ ) ふ ー ん … それ は よかった な

楽し ん で くる と いい 久 城

( 一弥 ) ひ い い ~ !

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