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ゴシック (Gosick), Gosick Episode 1

Gosick Episode 1

(猟犬 の ほえ 声 )

( 雷鳴 )

(ロクサーヌ )1人の青年がもうすぐ死ぬだろう

その 死 が 全て の 始まり

世界 は 石 と なり 転がり 始める

(男性 )あ あっ 我々 は どう すれ ば …

(男性 )お 教え ください ロクサーヌ 様

大きな 箱 を 用意 し それ を みな も に 浮かべよ

そして …

11 匹 の 野 兎 ( の うさぎ ) を 走ら せろ !

( 雷鳴 )

♪~

~ ♪

(ヴィクトリカ の あくび )

( 一 弥 ( かず や ) ) フランス スイス ―

イタリア と 接する ―

ヨーロッパ の 小国 ソヴュール 王国

アルプス 山脈 の ふもと に 構え られた ―

聖 マルグリット 学園

貴族 の 子弟 の ため の 教育 機関 と し て ―

王国 に 名 を とどろかす 名門 学園

僕 は ここ の 生徒

名前 は …

(生徒 )う っ …“黒い 死神 ”!

(生徒 たち の ざわめき )

(一弥 )そう “黒い 死神 ”

(一弥 )ふう …

(生徒 )見て 全て の 闇 を 吸い込んだ 真っ黒 な 瞳

(生徒 )きっと おなか の 中 も 真っ黒 な の よ

歩き やすい や

(始業 の 鐘 の 音 )

(始業 の 鐘 の 音 )

( 泰 博 ( やす ひろ ) ) “ 一 弥 異国 で の 暮らし は どう だ ”

“先 の 世界大戦 終結 後 君 が 優秀 な 成績 を 認め られ ―”

“同盟 国 で ある ソヴュール の 地 に ―”

“留学 生 と して 受け入れ られた こと ―”

“父 君 を はじめ 私 たち 家族 は 誇り に 思って いる ”

(セシル )ん ?

( 泰 博 )“ 一 弥 1 日 も 早く 一人前 の 男 に なって 戻って こい ”

“立身 出世 そして 国 の ため に なる 男 に なって な ”

“長兄 より ”

は ぁ …

う っ !

(セシル )怪談 を 読め ば いい と 思う の !

(一 弥 )へ ?

(セシル )この 学園 に は …

う うん この 国 に は 怪談 が たくさん あって ね

政治 の 世界 に だって オカルト 省 が ある ぐらい ―

み ー ん な 怪談 が 大好き な の よ

“黒い 死 神 ”も その 1 つ なん です ね セシル 先生

ああ 正しく は “春 来たる 死神 ”

“ 黒い ” は 久 城 ( くじょう ) 君 の ため に つけられ た 名誉 なる 冠 よ

(一弥 )名誉 って …

お …う わ っ !

共通 の 話題 が あれ ば お 友達 も たくさん 作れる わ !

100 人 作って みんな で アルプス 山脈 に ―

登り ましょう !久城 君 !

( 一 弥 ) は あ …

(一弥 )共通 の 話題

怪談 か …

(一弥 )なに なに …

“嵐 の 夜 に 現れる 幽霊 船 NQueen Berry 号 ”

“ 死者 の はらわた から 金 ( きん ) を 生み 出す 錬金術 師 リヴァイアサン ”

どれ も 物騒 だ なあ …ん ?

人 の 言葉 を語る 頭脳 明晰 なる 灰色 狼 ( は い いろ おおかみ )

しゃべる 狼 か

フッ これ なら ちょっと 仲良く なって みたい かも

ん ?

これ は ?

ん …

金色 の …

ハッ ハッ ハッ ハッ …

ハァ ハァ ハァ …

ハッ ハッ ハッ ハッ …

ハァ ハァ ハァ ハァ …

ハァ ハァ ハァ …

ハァ …あっ

あ …

ん ?

人 …形 ?

(ヴィクトリカ )やっと 来た か

( 一 弥 ) えっ

(ヴィクトリカ )遅い ぞ “春 来たる 死神 ”

えっ ど …どう して 君 僕 の こと を ?

(ヴィクトリカ )銀 の つぼ から 立ち上った 未来 は ―

魔法 の 鏡 に 映し出さ れる

占い に よる と 君 は また ここ を 訪れる よう だ

明日 昼 の 鐘 を 聞く 頃 に

(一弥 )ちょ …ちょっと 待って どうして …

君 は 選ばれた の だ

私 の 退屈 を 埋める ため の 欠 片 ( かけら ) の 1 つ に

あ …

ああ …あー っ !

(一弥 )人形 に ―

人形 に 未来 を 占わ れた ーっ !

(犬 の 遠ぼえ )

(犬 の 遠ぼえ )

(一弥 )まるで 奇妙 な 夢 だ

図書館 の 上 に 植物園

不思議 な 言葉 を 口 に する 不思議 な 女の子

ああ !それ は ヴィクトリカ さん ね

( 一 弥 ) は あ …

(セシル )すごい !早速 お 友達 が できた の ね !

彼女 久 城 君 の クラスメート よ

(一 弥 )えっ ?

教室 に いつも 1 つ 席 が 空いてる でしょ う ?

ああ !ちょうど いい わ

久 城 君 彼女 に プリント 持っていって !

久 城 君 彼女 に プリント 持っていって !

(一 弥 )う わっ

(セシル )それ じゃ ね ー !

う う っ ちょっと 待って ください !

(鐘 の 音 )(一弥 )ん ?

(鐘 の 音 )(一弥 )“昼 の 鐘 を 聞く 頃 に …”

(一弥 )ハァ ハァ ハァ …

あっ ?

(ヴィクトリカ )ん ~ん ~

えっ

(ヴィクトリカ )ん ~(一弥 )お …おっ

ん ?

(ヴィクトリカ )やっと 来た か

な …何 し てる の ?

(ヴィクトリカ )君 の 到着 が 思った より 遅かった ので な

退屈 し て い た ところ だ

君 占い 師 な の ?

なぜ ?

僕 が 来る こと を 知って た みたい で

知恵 の 泉 が 教え て くれた の だ

知恵 の 泉 ?

黒 髪 の 生徒 が この 春 から うろつく ように なった

その 見慣れ ぬ 不吉 な 容姿 から ―

この 学園 に 伝わる “ 春 来 たる 死 神 ” を ―

想起 される こと だろう

不吉 な 容姿 って !

君 名前 は ?

久 城 …一弥 だ けど

そして 久 城

君 の よう に クソ 真面目 で 融通 の 利かない 秀才 は きっと ―

その 出典 を 調べる ため ここ へ やってくる はず だ と

よく 分かった けど …

釈然 と し ない なあ

(一弥 )何 だろう 昨日 とは 印象 が 違う 感じ だ な

それ に …

( 一 弥 ) ほら

あんまり 回る から ネックレス が 後ろ に 行っちゃった よ

(ヴィクトリカ )うっ …触る な !(一弥 )えっ ?

( ヴィクトリカ ) は …

これ は ―

大切 な もの だ

とても

とても …

(物音 )(一弥 )あっ

(エレベーター の 到着 音 )

はっ!

( 一 弥 ) なんて …

(グレ ヴィール )や あ

(一弥 )なんて 独創的 な 髪形 !

グレ ヴィール か

知り合い な の ?

(グレ ヴィール )あ あー 今日 は とても いい 陽気 だ

ふむ こんな 所 に 黒い 毛並み の 子 リス も いる

ここ は ひと つ 長 ー い ポエム でも 子 リス に 口 ずさん で みよ う か

ここ は ひと つ 長 ー い ポエム でも 子 リス に 口 ずさん で みよ う か

(一弥 )ん ?

ここ は ひと つ 長 ー い ポエム でも 子 リス に 口ずさんで みよう か

ここ は ひと つ 長 ー い ポエム でも 子 リス に 口 ずさん で みよ う か

ん っ …むっ !

昨夜 ある 村 の 屋敷 で ―

老婆 …占い 師 ロクサーヌ が 殺害 さ れ た

え えっ 何 を いきなり ?

占い 師 は 屋敷 に インド 人 の 下男 アラブ 人 の メイド と ―

3 人 で 住んで いた

そこ に 孫娘 が 訪ねてきた 昨晩 事件 は 起こった

なぜ 下 男 が インド 人 で メイド が アラブ 人 な の だ ?

異国 情緒 の ある 使用人 が 好き だった 占い師 は ―

ヒンズー 語 と か アラビア 語 も 日常 会話 ぐらい できる

ああ !メイド は アラビア 語 しか 分から ない ようだ

えー と …この 人 も しか して 刑事 さん とか ?

( ヴィクトリカ ) グレ ヴィール ・ ド ・ ブロワ 警部 だ

ソヴュール で は それなりに 名 の 知れた 奇妙な 頭髪 の 持ち主 だ

ソヴュール で は それなりに 名 の 知れた 奇妙な 頭髪 の 持ち主 だ

(グレ ヴィール )う っ …む むっ

事件 直前 占い 師 は ―

自分 の 部屋 で くつろいで いた

下 男 は その 窓 の 下 で ―

庭 に 放し た 野 兎 を 飼育 小屋 に 戻し て い た

野 兎 …

この 占い師 は たくさん の 野兎 を 飼って い た

時々 猟犬 に かみ殺させ たり し て いたらしい

むっ… ああ 話 を 戻そう ! むくな 子 リス よ !

あの 僕 を だし に し て 彼女 に 話しかけて ます ?

その 夜 銃声 が 響き ―

みんな 驚いて 屋敷 の 廊下 に 集まった

(グレ ヴィール )ドア に は 鍵 が かかって い た

メイド が 何 か を 呼びかけた が 応え は ない

下 男 が ドア を 壊そう と 提案 し た が ―

孫娘 が 反対 し た

婆さん が 死んだ ら 自分 の 屋敷 に なる んだ から ―

壊さない で くれ と いう 罰 ( ばち ) 当たり な 理由 だ

しかし メイド は 孫娘 の 言葉 が 分から なかった ため ―

隣 の 部屋 から 護身用 の ピストル を 持ってくる と …

そして 開かれた ドア の その 向こう側 に は …

左 目 を 撃ち抜かれた 占い師 が

窓 は 内側 から 鍵 が かけ られ 凶器 も 見つから ない

さあ 子 リス よ

お前 ならば どんな 答え を 出す だろう ?

どうして 僕 に 聞く んですか ?

(ヴィクトリカ の あくび )(2 人 )ん ?

何 だ そんな こと か

えっ

混沌 ( カオス ) の 欠 片 は 全て そろって いる

ここ で 再構成 し て やろう

(グレ ヴィール )うむ

本当 に いい 陽気 だ !

本当 に いい 陽気 だ !

(一弥 )ん ん ~ ?

(一弥 )ん ん ~ ?

(一弥 )再 構成 って ?

この世 の 混沌 ( カオス ) から 受け取った 欠 片 たち を ―

私 の 中 に ある 知恵 の 泉 を 使い ―

真実 と し て 構成 し直す の だ

それ って 事件 を 解決 する って こと ?

(グレ ヴィール )ふむ まあ 私 に も 犯人 は 分かって る が ね

怪しい の は 窓 の 下 に い た 下男 …

犯人 は メイド だ よ グレ ヴィール

う っ !ん っ ん ~ !

(一弥 )うわっ !あっ !(グレヴィール )何 だ 君 !

それ は どう いう こと だ !

(一弥 )だ から 僕 に 聞かれ て も !

メイド の アラビア 語 を 理解 できる の は 占い師 だけ だ

( 一 弥 ・ グレ ヴィール ) え ?

メイド は ドア を たたき アラビア 語 で 叫んだ

返事 が ない ので 隣 の 部屋 の ピストル を 持ち出し ―

鍵 を 撃ち 壊し た

(ヴィクトリカ )そう だ な ?(2 人 )うん うん

その 時 メイド は 何 を 叫んだ の か …

恐らく は …

(ヴィクトリカ )“ご 主人 様 は 命 を 狙わ れ て い ます ”

“さっき の 銃 声 を 聞き まし た ね ?”

“窓 から 離れ て ドア の 近く へ ”

(2人 )えっ …ええ ?

つまり だ ね メイド は ―

占い 師 が まだ 生きている こと を 知っていた の だよ

アラビア 語 で 叫んで 占い師 を だまし ―

安全 だ から と ドア の 前 に 呼び 鍵 ごと …

占い 師 を 撃った

左 目 を 撃ち抜かれ て い た の は ―

恐らく 占い 師 が 鍵 穴 から 外 を のぞこ う と し た から な の だ

( 銃声 )

(グレ ヴィール )ちょっと 待て

では 1 発 目 の 銃声 は いつ どこ で 撃った の だ ?子 リス

(一弥 )ん ん っ …警部 さん !

僕 は 子 リス じゃ なくて 久城 一弥 です !

(ヴィクトリカ )1 発 目 は 隣 の 部屋 で 撃った の だろう

占い 師 を おびえ させ 屋敷 の 人々 を 呼び寄せる ため に

調べ て みる と いい まだ 新しい 銃 創 が 見つかる はず だ

なるほど

うむ さ ー て 署 に 戻る 時間 だ

いい 気分 転換 に なった

犯人 の 動機 の 謎 は …

(グレ ヴィール )ん ?

1発 目 の 弾丸 で 何 を 撃った か に 隠されている はず だ よ

な っ …どう いう こと だ !

あ あっ !はっ …あっ あっ あ あー っ !

(一弥 )行っちゃった

( あくび )

一瞬 で 終わって しまった

また 退屈 が やって きた …

ねえ 君 は 何者 なん だい ?

あの 警部 さん 君 の こと を 頼り に し てる …

の か な ?

でも 何だか 気 に し てる みたい だ し

私 の こと が 知り たけれ ば …

知り たけ れ ば ?

踊れ

えっ ?どうして 踊り なんて

なんて …

あっ はい

(一弥 の 鼻歌 )

それ は 何 という 踊り だ ?

(一弥 )ふっふっ …盆踊り だよ

(一弥 の 鼻歌 )

(一弥 )ふう …昨日 は 3番まで踊ったのに―

結局 教え て くれ ない なんて

ひどい よ ヴィクトリカ

(ゾフィ )久城 君 (一弥 )ん ?

食べ てる ?

(一弥 )あ あっ !ん んっ !(ゾフィ )あっ …

ど …どう した の ?(一弥 )う うーっ

“またしても お 手柄 ブロワ 警部 ”

“占い 師 ロクサーヌ 射殺 事件 を 見事 解決 ”!?

(一弥 )どう いう こと です か !

( グレ ヴィール ) 君 は ?

(一弥 )孫娘 から 感謝 の キス と 豪華 な ヨット が 贈られた って !

あ あー それ か

あの キス は ねだった わけ じゃ ない 無理やり に さ れた の だ

(一弥 )キス じゃ ない !(グレ ヴィール )え ?

豪華 ヨット と 遺族 の 感謝 の 念 です !

あれ は もともと ―

あなた じゃ なく 贈ら れる べき 相手 は ヴィク …

(グレ ヴィール )ふん っ !

(一 弥 )ん ん …ん ーっ

ああ もう 分かった 分かった

君 の その 情熱 に は 負けた よ

は ぁ …

週末 の ヨット 遊び の 計画 に 君たち も 招待 しよう

当たり前 です !

(グレ ヴィール )当たり前 で ある もの か

彼女 …ヴィクトリカ の 外出 許可 の 特例 は ―

この 私 の 働きかけ が なければ 下りない の だ よ

(一弥 )ヴィクトリカ の 外出 許可 ?(グレ ヴィール )うっ …

いや あ ハハッ 何でも ない

では 週末 に

(ヴィクトリカ )それ で グレ ヴィール と 約束 を ?

うん 手柄 を 横取り する なんて ―

そんな 不正 は 許さ れ ない から ね

とりあえず は 暫定 的 勝利 !

(ヴィクトリカ )久城 (一弥 )ん ?

貴重 な 週末 を だ ね

グレ ヴィール と 共に 過ごし て だね

君 楽しい の か ?

楽しく ない よ

それ に あんな 変わった 頭 の 人 と 一緒に 歩く の は ―

恥ずかしい し …あっ !

どう して こう なった ん だっけ ?

私 としても 君 に 聞きたい ところ で は ある が

しかし そう か …

では 出られる の か ―

この 牢獄 を

(ヴィクトリカ )旅行 の 支度 を する

えっ 今 から ?

だって 週末 まで まだ 何日 も ある よ ?

(一弥 )いくら 何でも …(ヴィクトリカ )むっ …

( 一 弥 ) あっ待って

勝手 に 乗ったら …

(ヴィクトリカ )これ は 教職 員 と 私用 の エレベーター な の だ よ

君 は つらい つらい 思い を し て ―

もも を だ る ー くし ながら ―

えっ ちら お っち ら 階段 を 下りた まえ

あっ…

あっ …う ー っ

ヴィクトリ カー !

(一弥 )それ で ヨット の 1 泊 旅行 に ―

どうして こんな 大 荷物 なんだ よ

これ は だ な 私 の この 頭脳 が 英知 を 尽くし て 考えた ―

旅行 に 最低 限 必要 な 持ち物 な の だ

( 一 弥 ) こんな 大 荷物 持てる の ?

もちろん 久 城 君 が 持つ の だ

(一弥 )むっ (ヴィクトリカ )な っ …

君 ! 勝手 に人 の 荷物 …( 一 弥 ) コンパス ?

こんな の ヨット に ある って

(一弥 )救命 胴衣 も いらない (ヴィクトリカ )むっ …

(一弥 )着替え の 山 も 1 着 で いい し (ヴィクトリカ )む むっ …

えっ なんで 食器 セット ?

これ お 菓子 ?

椅子 ?

君 難民 な の ?

(ヴィクトリカ )ん ん ー っ 必要 だったら 必要 な の だ !

( 汽笛 )

(一弥 )もう いつ まで すねてる ん だ よ

しかたない じゃ ない か

ん ?

(ヴィクトリカ )わ あ …

(一弥 )まるで 初めて 機関車 に 乗った 人 みたい だ

フフ

(一弥 )こう して 見る と やっぱり 人形 みたい だ な

(ヴィクトリカ )ん ?

何 を し て いる

あっ… ああ えっえー と …

あ …日本 の 遊び で こういう の が ある ん だ よ

( 汽笛 )

あっ

う わ あ …

あれ は 何 だ ?

(一弥 )アイスクリーム 屋 だ よ

あれ は ?

(一弥 )新聞 売り

( 一 弥 ) ねえ そろそろ 行く よ ( ヴィクトリカ ) わ あ …

(指 笛 )

(ヴィクトリカ )あ …

(一弥 )さあ 乗って

(ヴィクトリカ )魔法 か ?それとも 彼 は 君 の しもべ か ?

( 一 弥 ・ 御者 ) えっ

(一弥 )ねえ ヴィクトリカ 君 あんまり 外出 し た こ と ない の ?

(ヴィクトリカ )フンッ !

よう 相棒 !

( 一 弥 ) あの … その 格好

(グレ ヴィール )いい だろう ?テーマ は “海 の 男 ”だ よ

そう そう 例 の 事件

隣 の 部屋 で の 1 発目 の 発砲 だが ね

撃た れ て い た の は ―

鏡 だった

鏡 ?

なるほど 魔法 の 鏡 か

それ から 容疑者 で ある アラブ人 メイド だが …

(ヴィクトリカ )ふむ

美人 だ

お っ ほん

その メイド が 動機 に つい て 謎 の 言葉 を 口走った

“ これ は 箱 の 復讐 ( ふく しゅう ) です ” と

箱 の 復讐 ?

(一弥 )ん ?

(フラン )警部 !(一弥 )ん ?

(フラン )警部 大変 です !

アラブ 人 の メイド が 逃げ まし た !

( グレ ヴィール ・ 一弥 ) えっ!

ほ …ホント か !?

おい 久 城 君

私 は ここ で 失礼 する (一 弥 )お …おわっ

(グレ ヴィール )ヨット だ が ―

乗って も いい が 運転 し て は いかん ぞ !

え えっ ?そんな の つまらない じゃ …

我慢 だ !それでは !

そんな …せっかく 来た のに

ねえ ヴィクトリカ …お ?

ヴィクトリカ ?

ん ?

お ー い ヴィクトリ カー !

ん ?

あっ い たい た

(ヴィクトリカ )君 …(一弥 )ん ?

(ヴィクトリカ )この ヨット は 占い師 ロクサーヌ の 持ち物 だった な

(一 弥 )うん

招待 状 の ようだ ロクサーヌ 宛 の

読 んで みた まえ

えっ ?いい けど

えー と …

“この 近く の 海岸 に 停泊中 の 豪華 客船 で の ディナー ”

“箱庭 の 夕べ ”

ん っ ?

“メイン ディッシュ は 野 兎 です ”

(ヴィクトリカ )うむ

(ヴィクトリカ )占い 師 は 野 兎 を 飼って い た

そして “箱庭 の 夕べ ”と いう 名 と ―

メイド の 言う “箱 の 復讐 ”

(一弥 )“箱 ”…だ よ ね どっち も

どう しよ う ?

(ヴィクトリカ )どう し たい ?

( 汽笛 )

(一弥 )行って みよ う か

(ヴィクトリカ )それ で こそ 死神 だ

♪~

~ ♪

(一弥 )成り行き で 潜り込んだ 怪しげな 豪華 客船 …

って あれ ?僕 の 分 の ディナー が ない !

(ヴィクトリカ )もぐもぐ …

♪高級 肉 は 脂身 も う ~ま ~い ~

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