Dennou Coil Episode 26
( ヤサコ ) 都市 伝説 に よる と 電 脳 ペット は 死 ん だ あと ―
ある 場所 に 移り 住む そう です
( メガ ば あ ) 4423 は イサコ の 患者 ナンバー じゃ
彼女 の 治療 の ため に 設置 さ れ た ―
実験 医療 空間 4423 が
あっ ち の 原型 な の じゃ
それ に 信彦 ( のぶ ひ こ ) が 死 ん だ の は
イサコ が ミチコ に 願った から で は ない
( オバ ちゃん ) どう いう こと ?
( メガ ば あ ) 信彦 は 交通 事故 の 直後 すでに 死 ん で おった の じゃ
事故 の あと かろうじて 目覚め た 彼女 は
兄 を 失った こと を 知って 再び 意識 を 閉ざし た
その 心 の 傷 を 癒 やす ため に ―
作ら れ た 空間
心 を 埋める もの を イマーゴ を 通じ て ―
電 脳 物質 の 形 で 生み出す 空間
そう 失った 兄 の 姿 まで も …
しかし なんらか の 原因 で 変質 し
ついに は 停止 し た
治療 中 の 天 沢 ( あま さ わ ) 勇子 ( ゆうこ ) と ―
彼女 の 生み出し た 心 の 世界 と ともに
じゃあ 小此木 ( お この ぎ ) 医師 が 手術 し た って いう の は …
( メガ ば あ ) そう 唯一 電 脳 コイル システム を 知る お じじ が
彼女 を 救う ため に ヌル ・ キャリア で 意識 を 分離 さ せ
医療 空間 に 入り込 ん だ の じゃ
そして 彼女 は 戻って き た
じゃ が …
( イサコ の 叔父 ) 小此木 先生 は そのまま 戻ら れ ませ ん で し た
先生 が 勇子 を 救って くだ すった
ご 自身 の 体 を 省み ず に …
( メガ ば あ ) 資料 に よる と イマーゴ は 大人 に は うまく 適合 せ ん
負荷 が かかった お じじ の 体 は ―
分離 し た だけ で 力尽き て し も うた
( ヤサコ ) ここ から 先 は 覚え て ない わ
( メガ ば あ ) 実験 空間 は 人知れず
あっ ち と 呼ば れる 異 空間 に 変容 を 遂げ て いった
その 後 しばらく お じじ の 意識 は ―
あっ ち を さまよって い た こと じゃ ろ う
4423 天 沢 勇子 を 捜し 求め て な
( ヌル ) 私 ハ 小此木
( 幼少 の ヤサコ ) 私 と 同じ 名前 だ
( お じじ ) 優子 ( ゆうこ ) ?
お じじ ?
優子
優子 じゃ ない か !
お じじ ! お じじ だ ~ !
( 鈴 の 音 )
( 幼少 の ヤサコ ) お じじ は 死 ん だ ん だ よ ぽっ くり
ほ お っ 思い出し た
わし は こない だ 死 ん だ ん じゃ
( 2 人 の 笑い声 )
私 あっ ち で お じじ と 会って た ん だ
( 幼少 の ヤサコ ) デンスケ に つい て き たら ここ に 来 ちゃ った の
( お じじ ) そう か
デンスケ も この 治療 施設 の 一部 だった から な
えっ ? そう だった ん だ
さっき 4423 に 会った よ
でも 女の子 じゃ なかった
それ に 暗く なって 消え ちゃ った の
そう か どこ に いる か 分かる かい ?
う うん
まあ ええ
さあ もう こんな こと が 起こら ん よう に ―
鍵 を かけ ね ば な
かける 前 に 死 ん で しまった ん じゃ
おお ー !
( お じじ ) 帰り道 は デンスケ が 知って おる
( 操作 音 )
( デンスケ の 鳴き声 )
( お じじ ) さあ デンスケ 孫 の ボディー ガード に なって おくれ
( 鳴き声 )
( お じじ ) さあ 行く ん だ
( 鈴 の 音 )
ん っ ?
お じじ ?
( お じじ ) さあ デンスケ と お 行き
そして 首輪 を かけ て 全部 忘れる ん だ
お じじ 一緒に 帰 ろ う !
( お じじ ) お 行き
わし は 迎え に 行か ね ば なら ん 子 が いる ん じゃ よ
お じじ !
( 鈴 の 音 )
お じじ …
( 鈴 の 音 ) ( ヤサコ ) ハッ …
あなた さっき の ?
( 鈴 の 音 )
あっ
( 鈴 の 音 ) ( ヤサコ ) あっ
ハラ ケン !
ハッ …
( 鈴 の 音 )
イリーガル … じゃ ない
( デンスケ の 鳴き声 )
ハッ … デンスケ ?
ワン !
デンスケ !
( 震える 声 )
あっ …
フフッ
ク ~ ン …
デンスケ …
会い たかった
( デンスケ の 鳴き声 )
あったかい フフ フフフ …
デンスケ の 毛並み フサフサ だった ん だ ね
あったかい
あっ デンスケ ?
デンスケ …
お 別れ な の ?
ク ~ ン …
ハッ …
デンスケ ありがとう !
今 まで 本当 に ありがとう
さよう なら デンスケ
( ハラ ケン ) ヤサコ !
( ヤサコ ) ハッ … ( ハラ ケン ) ヤサコ !
オバ ちゃん ヤサコ が …
( オバ ちゃん ) ヤサコ !
オバ ちゃん ハラ ケン …
一体 どう やって ?
デンスケ が 案内 し て くれ た の
デンスケ が ?
真っ黒 に なって た けど 毛並み が フカフカ だった よ
うん
さよなら が 言 え た よ
うん
( ノイズ 音 )
あっ …
( ミチコ ) 許さ ない
う っ …
天 沢 さん …
ハッ … 大黒 市 ( だい こく し ) に 連れ て って !
今 すぐ !
電 脳 体 は ?
まだ じゃ … しかし なぜ か 一部 が 戻り 始め て おる
( ヤサコ ) じゃあ 天 沢 さん は ?
( メガ ば あ ) まだ 分から ん
( オバ ちゃん ) じゃあ どう する の よ ?
( メガ ば あ ) うむ … こんな こと も あ ろ う か と 思って
切り札 に 連絡 済み じゃ
切り札 ?
げ っ ! バ … バイク が
しまった …
( 一郎 ( いちろ う ) ) 乗る ん だ
室長 ?
( オバ ちゃん ) 室長 こんな こと に なって すみません
でも 娘 さん の やろ う と し て いる こと は 決して …
( 一郎 ) 後部 の 電 脳 ポシェット に メタ タグ が 入って いる
メタ タグ ?
( ハラ ケン ) これ だ
コイル タグ だ !
ちょ … なんで こんな もの ?
( 一郎 ) 本物 じゃ ない 僕 の 技術 で は 再現 でき なかった
でも 対症 療法 くらい に は なる
お … お 父さん ?
優子 こんな とき に 近く に い て や れ なく て すま なかった
室長 あんた まさか …
会員 番 号 1 番 だ
( ハラ ケン ・ オバ ちゃん ) あっ コイル 探偵 局 の バッジ !
( 一郎 ) おふくろ に は いろいろ 弱み を 握ら れ て い て な
やはり その 手口 か
それ だけ じゃ ない
実は 半年 ほど 前 から メガ マス 本社 の 要請 で ―
内部 監査 を 手伝って いた ん だ
( メガ ば あ ) ん ん … それにしても 一体 どこ から リンク が ?
( モジョ ) モジョ
曲者 !
あっ !
う っ … この !
う ぬ っ ! リンク が …
ハッ !
ん ん っ !
これ は 古 流 の 暗号 か ?
( 一郎 ) メガ マス 内部 に も 旧 コイルス と つながった 一派 が いる
彼ら は ある 男 を 動かし て
失わ れ た コイルス の 技術 を 手 に 入れよ う と し て いる
( オバ ちゃん ) それ は 一体 何者 な の ?
失踪 し た コイルス 主任 技師 の 名前 を 知って いる か ?
うむ この 癖 この 暗号 の 組み 方 …
もしや 会員 番 号 3 番 猫 目 ( ねこ め ) か ?
( 一郎 ) その 技師 の 名 は 猫 目
なんで すって ?
猫 目 宗 助 ( そう すけ ) は 失踪 し た 技師 の 息子 だ
( 猫 目 ) お 久しぶり です メガ ば あ
宗 助 お 主 何 を たく らん で おる ?
( 猫 目 ) 何 も たく らん で など い ない
僕 の 目標 は あの 頃 と 同じ だ
全て 思い出し た わ い
メガ マス に 復讐 ( ふく しゅう ) する 気 な の じゃ な ?
ああ 報い を 受け させ て やる
4 年 前 も お 主 が 玉子 ( たまこ ) を そそのかし た ばかり に …
わし が 止め なけ れ ば ―
玉子 が あっ ち に 行って い た の かも しれ ぬ の じゃ ぞ !
( 一郎 ) 彼 は 旧 コイルス 一派 と 組 ん で
イマーゴ を 軸 に 本社 を 脅す 気 だった ん だ ろ う
( オバ ちゃん ) まさか カンナ の 事故 も ?
いや 原因 は イマーゴ と 古い 空間 に よって 起こった ―
ナビ の 誤 動作 だ
研一 ( けん いち ) 君 の データ が それ を 裏付け た よ
ホント です か ?
( 一郎 ) ああ 本社 に も 不 具合 の 公表 を 確約 さ せ た
カンナ 君 に は なんの 落ち度 も ない
研一 君 みんな の 誤解 を 一緒に 解 こ う
は … はい
ハラ ケン よかった ( ハラ ケン ) うん
天 沢 さん も … カンナ を 自分 が 巻き込 ん だ ん じゃ ない か と
気 に 病 ん で い た わ
大黒 市 内 に 入る ぞ
( ヤサコ ) 天 沢 さん の お 兄さん が ?
( オバ ちゃん ) そう 亡くなった の は 交通 事故 よ
5 年 前 の ね
天 沢 さん に 伝え ない と …
ん ぐ ぐ っ …
あ あっ … ( モジョ ) モジョ !
ハッ !
ん ん っ … もう 持た ん !
なん じゃ ?
( 猫 目 ) これ は なん だ ? なぜ はじか れる ?
まさか … タケル !
( ヤサコ ) あっ タケル 君
( タケル ) 兄ちゃん の ライン は 全て はじ い た よ
もう これ 以上 ヒド い こと は し ない で !
( 猫 目 ) 何 を 言う ん だ ?
この 実験 データ が 残れ ば 父さん の 功績 は 世界 に …
そんな の 父ちゃん が 喜ぶ わけ が ない
父ちゃん は イマーゴ や 電 脳 ペット を …
人 の 心 を 治す ため に 作った ん だ !
タケル 君
ヤサコ 今 まで 黙って て ごめん
( 猫 目 ) やめろ タケル !
何 を … し た の ?
兄ちゃん の メガネ を 壊し た
小さい 頃 父ちゃん から もらった パスワード な ん だ
タケル 君
そんな こと より ヤサコ 早く 天 沢 を 呼び戻す ん だ !
うん
あっ …
( メガ ば あ ) だいぶ ダメージ を 受け た リンク が 遠 の い て おる
なん な の ? この リンク 先 コイル ドメイン に 似 てる けど
( メガ ば あ ) 恐らく あっ ち と 同じ 種 類 の 精神 空間 じゃ ろ う
しかし 今 まで い た 空間 と も 違う
( オバ ちゃん ) 正体 が 分から なく て は 修復 でき ない わ
( メガ ば あ ) さっき リンク が つながり かけ て
急に 苦し そう な 顔 に なった の じゃ
苦し そう な 顔 ?
痛み …
こっち … こっち よ 天 沢 さん !
私 の 声 を 聞い て !
天 沢 さん こっち を 見 て !
( イサコ ) ん っ ?
天 沢 さん !
う う っ … ( ハラ ケン ) ヤサコ !
ハッ …
これ 夢 の …
夕焼け ?
( ひそひそ 声 )
ヤサコ !
これ は 分離 で は ない
リンク 先 は … 内側 ?
( ヤサコ の 荒い 息遣い )
( 信彦 ) どう やって 接続 し た の ?
ここ に は 特別 な 子供 しか 入れ ない ん だ よ
( ヤサコ ) ここ は どこ な の ?
( 信彦 ) ある 女の子 の ため に 作ら れ た 空間 な ん だ
傷 が 癒える まで いつ まで も 子供 の まま で い られる 場所
( ヤサコ ) あっ
僕 は もう すぐ い なく なる ん だ この 空間 と 一緒に ね
い なく なる って ?
( 信彦 ) その 女の子 は もう 僕 の 力 を 借り て は いけ ない ん だ
そう いう 決まり な ん だ
僕 の 役目 は もう すぐ 終わる
( 鳴き声 ) ( ヤサコ ) デンスケ !
( 信彦 ) ヤサコ
( 2 人 の 息 を のむ 声 )
( 信彦 ) この 犬 の あと を つい て き た ん だ ね
どうりで …
( ヤサコ ) 4423 は ここ で 何 を し てる の ?
( 信彦 ) 僕 は その 女の子 の 治療 を し て いる ん だ
心 の ね
( ヤサコ ) お 医者 さん な の ?
( 信彦 ) ああ そう だ ね
( 地鳴り )
( 地鳴り )
君 は イマーゴ が ある ん だ ね
なら もう 帰った ほう が いい
この 空間 は 君 の よう な 子 に 反応 し て しまう
( ヤサコ ) 逃げ て 2 人 と も !
あっ …
( ミチコ ) やめ て ! お 兄ちゃん を 取ら ない で
あなた が … あなた が ミチコ さん な の ね
マズ い … もう 1 人 生み出し て しまった の か
早く 逃げる ん だ ヤサコ !
( 幼少 の イサコ ) やめ て !
お 兄ちゃん と 別れ たく ない !
私 は お 兄ちゃん と ずっと 一緒に いる の !
違う !
私 は お 兄ちゃん と さよなら を し た の !
天 沢 さん そこ に いる の ね ?
分かった … 分かった の !
ハッ !
小此木 …
聞い て ! 天 沢 さん が ミチコ さん に 願う 前 に
お 兄さん は 死 ん で い た の
お 兄さん を 死な せ た の は あなた じゃ ない
そこ に いる の は …
( ミチコ ) ダメ … お 兄ちゃん は ずっと 私 の もの な の
あんた なんか 嫌い !
分かった の
ミチコ さん は 天 沢 さん 一 人 が 生み出し た ん じゃ ない
イヤ !
( ヤサコ ) もう 1 人 い た の ミチコ さん を 生み出し た 人 が
それ は …
やめ て !
この 私 小此木 優子 よ !
ハッ …
( ヤサコ ) 私 の キス が あなた たち の 別れ を 邪魔 し て しまった
ミチコ は 私 の キス と あなた の 苦しみ の 子供
天 沢 さん 戻って くる の よ
もう その 空間 と は さよなら を し た はず な ん だ から !
( ミチコ ) そんな の 許さ ない !
走って !
ハッ …
( オバ ちゃん ) リンク が 戻って くるわ
天 沢 さん ! そう よ こっち よ
( ミチコ ) あなた は 本当 に 私 を 捨て られる ?
あなた は それ を 望 ん で ない
天 沢 さん !
( ミチコ ) 私 と 離れる こと なんて でき ない
私 を 生み出し た の は あなた
私 は あなた の 苦し み を 悲しみ を 食べる ため に 生み出し た ―
あなた の 分身
何度 殺し て も 私 は 何度 で も よみがえる
だって 私 は あなた の 本心 な の だ から
やめ て … もう やめ て !
( ミチコ ) あなた は お 兄さん へ の 思い を 捨て て 勝手 に 大人 に な ろ う と し た
そんな の 私 が 許さ ない
天 沢 さん !
あ あっ …
天 沢 さん !
ヤサコ !
( ミチコ ) さあ 戻って き なさい
こっち は とても 心地 いい わ
お 兄さん も ここ に いる ここ で は 大人 に なる 必要 は ない
いつ まで も 甘く て 切ない 気持ち で い られる
ずっと 子供 の まま で い て いい の よ
勇子 …
いけ ない ダメ !
そっち へ 行って は ダメ ! 天 沢 さん !
( 幼少 の イサコ ) 髪 の 毛 結 ん で
ハッ !
天 沢 さん … う っ !
ヤサコ もう やめ て !
待って !
これ 以上 は 危険 じゃ ! ( オバ ちゃん ) 止める ぞ
ダメ だ ! ( オバ ちゃん ) ハッ …
ヤサコ に 任せる ん だ
( ミチコ ) ここ に いれ ば なんにも いら ない
大人 に なる ため の 痛み も 苦しみ も …
天 沢 さん の バカ !
それ でも 天 沢 勇子 な の ?
あの 勇ましい 天 沢 さん なら 戻って こ られる はず よ !
勇子 の ユウ は … 勇ましい の ユウ !
ハッ …
やめ て
痛い …
勇ましい …
あなた は 痛み を 恐れ ない 勇ましい 女の子
だから イサコ !
戻って き なさい ! イサコ !
ハッ …
ヤサコ ?
ダメ ダメ よ !
わ あっ …
やめ て 何 を する の ?
行く ん だ 勇子 !
お 兄ちゃん
これ で 本当 の さよなら だ
( ミチコ ) 待って 行って は ダメ …
そっち に は 痛み と 苦しみ しか ない の
( イサコ ) だ から …
だから 行 か なけ れ ば なら ない の
私 は これ から あなた たち なし で も ―
自分 一 人 で 生き て いか なく て は なら ない から
( ミチコ ) やめ て 私 の 勇子
私 を 捨て ない で 勇子 !
( ヤサコ ) 生き なさい 勇子
( ヤサコ ・ イサコ ) 痛 み を 感じる 方向 に 出 口 が ある !
( イサコ ) あなた の 夢 に つながって い た の ね
( ヤサコ ) うん いつも 不思議 に 思って た
私 の 心 の 世界 は
ずっと あなた の 心 の 世界 に つながって た
私 あなた の こと が 嫌い だった
( ヤサコ ) うん
でも 分かった の なぜ 嫌い だった の か
うん
ずっと 怖かった
誰 か と 心 が つながる こと が 怖かった
( ヤサコ ) うん
でも もう 怖く ない
うん
見失って も 必ず 道 は どこ か に ある
人 は 細い 道 で つながって る
時々 見失う けど
でも きっと つながって いる
( ヤサコ ) うん
お かえり イサコ
ただいま ヤサコ
♪ ~
( ハラ ケン ) 小学生 最後 の 自由 研究
やり損なっちゃ っ た
( ヤサコ ) あっ そう ね
( ハラ ケン ) だ から 今 終わら せる こと に し た
イリーガル の 研究
( ヤサコ ) うん
( ハラ ケン ) イリーガル って なん だった ん だ ろ う ?
ずっと 考え て た
今 まで の イリーガル は 全部
何 か の 感情 だった ん じゃ ない か って
憧れ と か 怖い と か
もう 会 え なく なって しまった 誰 か に ―
会い たい と か
そう いう 気持ち を 誰 に も 知ら れ ず に ―
消え て いく はず の 気持ち を
あの ヌル たち が 拾い上げ て い た と し たら
それ が イリーガル なん じゃ ない か って
もし かして カンナ ちゃん も ?
うん 僕 の 心 の 中 の カンナ が
心 の 道 を 通じ て 会い に き た の か な って
もし ミチコ さん も イリーガル だった と し たら
なん だった ん だ ろ う ?
私 と 天 沢 さん が ミチコ さん を 生 ん だ ―
あの とき の 気持ち
切なく て 悲しく て それ に …
ちょっと 苦しい
うん
その 気持ち って もし かして …
初恋 かな ? ( ヤサコ ) えっ ?
( ヤサコ ) うん そう かも しれ ない わ ね
私 たち は 中学生 に なり まし た
天 沢 さん は 結局 何 も 言わ ず に
金沢 ( か なざ わ ) に 行って しまい まし た
( 電話 の 着信 音 )
( 操作 音 )
はい もしもし ?
天 沢 さん ?
ねえ 私 まだ どっち だ か 分から ない の
私 たち って 友達 に な れ た の か な ?
( イサコ ) 言った だ ろ
私 は 友達 と いう もの は よく 分から ない ん だ
( ヤサコ ) そう
( イサコ ) で も お前 は そう だ な …
同じ 道 を 迷って 同じ 道 を 目指し た 仲間 だ
うん
( イサコ ) で も 仲間 な の は 同じ 道 を 目指し てる とき だけ だ
私 み たい な 人間 は いつ まで も 他人 と 一緒に い て は
自分 の 道 が 見え なく なって しまう
( ヤサコ ) そう かも ね
また 会 お う 同じ 道 を 迷った とき に
( ヤサコ ) うん
~ ♪
~ ♪
~ ♪
それ まで は さよなら だ
うん
私 は イサコ
名付け親 は あんた だ
( 通話 が 切れ た 音 )
( 風 の 音 )
ん っ ?
( 京子 ( きょうこ ) ) ん っ ?
あっ
デンスケ ?
フッ
京子 見え た ?