Bokurano Episode 21
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~♪
( 保 ( た もつ ) ) 頼み って の は 何 だい ?
( カンジ ) 母さん を 殺し て ください
( カナ ・ ウシロ ) ハッ …
ハァ … 何 が あった か 知ら ねえ が 親 殺し なんて は やら ねえ ぜ
第 一 俺 は 堅気 に 手 は かけ ねえ
( カンジ ) それ が 田中 ( た なか ) さん の 敵 ( かたき ) だ と して も です か ?
姐 ( ねえ ) さん の ? それ は 確か な の かい ?
多分 ( 保 ) 多分 か …
( カンジ ) 俺 が 死ぬ 前 の 最初 で 最後 の 頼み です
う ~ ん …
( サイレン )
( 騒ぎ 声 ) ( 吉川 ( よし か わ ) ) どうして ここ に …
パイロット の いる 場所 に 現れる の で は なかった の ?
( 研究 員 ) 教授 逃げ て ください ( 吉川 ) イヤ よ !
まだ ジアース に は 謎 が 多 すぎる それ を 解く まで は …
こんな 間近 で データ を 取れる なんて チャンス よ
( 騒ぎ 声 )
こりゃ 寬 治 ( かんじ ) 君 の お っ 母さん も 逃げ てる ころ だ な
やめ て 引き返す か ( 関 ( せき ) ) いや あの 人 の こと だ から
データ を 取る チャンス だ と か 言って 残って ます よ
( 関 ) エレベーター が 動 い てる うち に 早く 行って ください
( 保 ) なんだか 気 が 進ま ねえ よ
榊原 ( さかき ばら ) さん これ は 僕 から の お 願い です
吉川 さん に せめて 寬 治 君 の 戦い を
見届ける よう に 言って き て くれ ませ ん か ?
う ~ ん … N それ ぐらい なら いい けど よ
僕 は ここ で ジアース が すぐに 来 ます から
おう 気 ぃ つけ て な
ええ 榊原 さん も 気 を つけ て ( 保 ) 分かって る よ
やれやれ …
( 吉川 ) これ が ジアース … N データ で は 読み 取れ ない 物 ね
( 桂木 ( かつらぎ ) ) 吉川 教授 !
( 桂木 ) 逃げ て ください 残念 です が これ まで です
( 吉川 ) もう ひと 息 で 謎 が 解ける かも しれ ない ん です よ
( 桂木 ) 悔しい です が 私 たち が ここ に い た ところ で ―
できる こと は 何も ない
データ は 地下 サーバー に 移せ ば 救え ます
( 地響き )
止ま っち まっ た よ … N 勘弁 し て くれよ
なんで こんな とこ に 出 て くる ん だ よ ?
( コエムシ ) フッ … さあ な
ハァ ハァ …
あ ~ あ … 来る ん じゃ なかった な ハァ …
フッ … どう し たら い い ん だ ろ う な
マチ 俺 は 何の ため に 戦え ば いい ?
( マチ ) この 地球 を 守ら なきゃ いけない でしょ う
地球 の ため か …
今ひとつ ピンと 来 ねえ
( ウシロ ) 何 だって いい だ ろ う 何 か 守り たい もの を 思い浮かべろ よ
そう だ なぁ
守り たい もの …
ねえ よ そんな もん
( 吉川 たち ) ハッ …
うん ?
何 だ ね ? 君 は
榊原 って 者 ( もん ) です が ね 吉川 寬 治 君 に 頼ま れ まし て ね
寬 治 に ? ( 桂木 ) ちょっと …
( 保 ) あっ ひょっとして 寬 治 君 の お 母さん です か ?
寬 治 君 に 頼ま れ た 彼 の 最後 の 願い です
あなた を 殺し て くれ って ね
守って やって も いい さ
母さん が 本当 に 俺 たち を 助けよ う と し て た ん なら な
でも どう な ん だ ? 違う だ ろ う
( スパーク 音 )
来る ぞ !
( 発射 音 )
( 吉川 たち ) ウワッ !
今 の は なに ?
アア …
あっ 待ち なさい ! あなた は 何 な ん だ ?
( 保 ) 私 は …
穂 走 ( ほ ば しり ) 会 で 美 純 ( みす み ) 姐 さん と 深い 関係 が あった 者 です
田中 さん と ? 待て !
( コエムシ ) ヘヘヘッ … て め え まだ ばば あ に 未練 あった ん だ な
そんな ん じゃ ねえ よ
( 解析 音 )
一瞬 で すごい エネルギー の 盛り上がり だ わ
おお !
( 桂木 ) 田中 さん が 死 ん だ の は 我々 の せい じゃ ない
敵討ち に 来 た ん なら お門違い だ
( 保 ) そんな ん じゃ ねえ よ
大丈夫 ! 寬 治 君 が 戦って ん だ
あっ …
アア …
コエムシ お前 の 言う とおり 確かに 母さん は ひどい 人 だった
けど …
母さん の 研究 は 一流 だ
( カンジ ) なんか 分か ん ねえ けど
あの 沖 天 楼 ( ちゅう てん ろう ) に は まだ 何 か ある 気 が する ん だ
ひょっとして ウシロ や 関 さん の ―
契約 を 解く カギ だって 見つかる かも しれ ない
やっぱり 親 は 親 な ん だ な
い なく な っち まえ と 一 度 は 思って も 心 の 中 から 消し去る こと は でき ねえ
( 吉川 ) そんな 殊勝 な こと で は ない でしょ う
多分 あの 子 は まだ ―
契約 を 解く カギ を 探す こと を 諦め て ない の だ わ
( 保 ) そして 母親 で ある あんた は
ここ で 研究 を 続け てる
大した 親子 だ
だからこそ 寬 治 君 は ここ を …
あんた を 守り抜 い て くれ ます よ
きっと ここ は 安全 だ
どう です ? 一緒 に 最後 まで 寬 治 君 の 戦い を 見届け ませ ん か ?
えっ ?
息子 の 戦い を 最後 まで 見届け られ たら ―
俺 は あんた を 殺さ ねえ
私 は 最初 から そうした い と 思って た わ
上等 だ
話 は 決まった ぜ
( 桂木 ) ンッ …
まったく … N あなた の よう な ムチャ な 生き 方 で
よく その 年 まで 生き て こ られ まし た ね
ハハハッ … 違 ( ち げ ) え ねえ
けど さすが に もう 老 いぼ れ まし た
あの 子 ら の ため に 体 を 張れ る の は これ が 最後 さ
美 純 姐 さん を 救え なかった の は ―
心残り だ が 誰 も 恨 ん じゃ い ねえ
それ に もう ―
俺 に できる こと は 何も 残って ねえ
なら せめて 一緒 に あの 子 たち の 戦い を 最後 まで 見届け ま しょ う
( 殴る 音 )
( 殴る 音 )
( 殴る 音 )
ンンッ …
そう か 少し 分かり かけ た ぞ ( ウシロ ) 何 が だ ?
( カンジ ) 俺 たち の 中 に は 何も 知ら ず に 戦った ヤツ も いる
自分 で 理由 を 見つけ て ―
戦った ヤツ も いる
( 殴る 音 )
そんな ヤツ ら を ずっと 見 て き た 俺 たち は …
残った 俺 たち は 一体 どう すれ ば いい ?
( 殴る 音 )
( カンジ ) 俺 たち は 1 5 人 だった
1 5 人 の 寄せ集め さ
だけど 本当 は 1 5 人 で 1 人 だった ん だ
そう は 思わ ない か ? ウシロ
俺 は 1 人 で 難しく 考える の は やめる よ
あと は お前 に 任せる
俺 に は 分か ん なく て も 沖 天 楼 に は きっと 何 か ある から
だから ウシロ 続き は お前 に 託す よ
俺 は あれ を 守りきる !
( 殴る 音 )
守って やる よ 母さん !
( 刺す 音 )
( 桂木 ) よし ( 吉川 ) すごい …
本当 に あの 子 が やって いる こと な の ?
( 刺す 音 )
これ が …
母さん 見 て て くれ
( きしむ 音 )
( 破壊 音 )
( 停止 音 )
( 吉川 ) 終わった …
( アラーム 音 )
( 起動 音 )
( カンジ ) あっ 動 い た ! ( ウシロ ) なんで だ ?
( 殴る 音 )
寬 治 君 は 勝った ん だ よ な ?
これ まで の 戦闘 なら もう 勝負 あり の はず です が
あっ …
( 解析 音 )
ハッ … N ( 桂木 ) どう し まし た ?
( 解析 音 )
( 吉川 ) プログラム が 起動 し て い ます
( 桂木 ) な っ … それ は ジアース プログラム の こと です か ?
ええ
すごく 大きな エネルギー だ わ
どういう こと な ん だ ? コエムシ
( コエムシ ) ヘヘヘッ …
お前 ら が あんな もの 作る から だ ぜ ( ウシロ ) えっ ?
( コエムシ ) で なきゃ こいつ は こんな 所 に 現れ た り し ねえ よ
あっ 見ろ
( 明かり の 消える 音 )
( ウシロ ) この 町 の エネルギー を 吸い取って いる の か ?
( 吉川 ) これ は ジアース プログラム の ―
媒体 を 介 さ ない エネルギー 伝達 技術 の な せる 技 です
あの 敵 ロボット は ―
認知 研 に コピー さ れ た ジアース プログラム を 通じ て
この 町 の エネルギー を 吸い取って い ます
( 殴る 音 )
( カンジ ) ふざけ た マネ し や が って …
( 吉川 ) 最初 敵 ロボット が ここ に 現れ た の も ―
認知 研 の プログラム が 発 する エネルギー に ―
吸い寄せ られ た の でしょ う
待って ください “ もし ” です が
ジアース プログラム が 世界中 に 広まったら どう なり ます ?
世界中 で 彼ら に エネルギー を 吸い 取ら れる こと に なる
いや それ だけ じゃ ない この 地球 上 の エネルギー が ―
地球 以外 の 存在 に 吸い 取ら れる こと も あり え ます
大変 な もの を 作って しまい まし た ね
もう こい つら に 急所 は ない ぞ 一体 どう すりゃ い い ん だ ?
( コエムシ ) バラバラ に なる まで たたく しか ねえ な
チッ … 偉 そう に
ムカ つく ヤツ だ ぜ ( コエムシ ) ああ ?
お前 ら が 来 て から 俺 ら は さんざん な ん だ よ !
もう ど っか 行 っち まえ ! この 地球 から 出 て け !
( コエムシ ) ハハハハッ …
まあ いずれ 出 て いく こと に なる が な
て め えら 選ば れ た 操縦 者 が 勝ち抜 い て
それ で 終わり と 思って る か ?
勝ち抜 い た 地球 は な
存続 さ せ て もらう 代わり に 俺 たち に 生命 力 を 差し出す ん だ よ
あの “ 支配 者 たち ” に か ?
( マチ ) いつも 自然 と そう なる の
その 地球 の 人 たち が ジアース の 謎 を 解 こ う と し た 結果
ジアース の プログラム を 地球 上 に 移植 し て しまう こと に なる
( マチ ) そして ちょっと ずつ 永遠 に
( ウシロ ) 俺 たち の 生命 力 を 奪った あと で ―
地球 そのもの の 生命 力 も 奪い 続ける の か ?
それ ぐらい は し て もらわ ねえ と な 当然 だ ろ う
( 桂木 ) プログラム は できる だけ 早く 消し去る べき です ね
( 吉川 ) それ が そう は いか ない の です
子供 たち の 契約 が 解け ない の と 同様
この プログラム は アン インストール でき ない
システム ごと 葬り去れ ば 話 は 別 です が
ハァ …
( 関 ) 寬 治 君 頑張れ 明らか に 敵 は 落ち てる
この 町 の エネルギー も そろそろ 限界 の はず だ
よし … なら 決め て やる !
( もぎ取る 音 )
( 関 ) やった !
ハァ ハァ ハァ ハァ …
アア …
アア …
( 吉川 ) ジアース の プログラム を ここ に 再現 する こと で ―
戦い に 勝って いる 気 に なって い た なんて
( 保 ) 勝 とう と して 勝た さ れ て しまって い た …
勝負 の 世界 じゃ よく ある こと です
私 は 最初 から 負け て い まし た
そして あの 子 を 失う 今
もはや 私 に できる こと は あり ませ ん
私 に は 仕事 が ひと つ 残さ れ て しまった
( 桂木 ) ジアース の プログラム を 地球 上 の 産業 に 利用 する 計画 は ―
やめ させ なけ れ ば なら ない
( カナ ) ウウ …
寬 治 君 の 言う とおり だった
あの 認知 研 に は 何 か が あった
あっ …
あっ …
宇 白 ( うしろ ) ちょっと 俺 と 2 人 で 話 そ う や
何 だ よ ? ( コエムシ ) え ~ っと …
これ で て め えら は 何 体 の 敵 を 倒し た ?
ココ ペリ の 分 を 入れ なきゃ 12 入れ たら 13 だ ろ う
( コエムシ ) そうだ そうだ … てこ と は 残る 敵 は あと 何 体 だ ?
2 体 だ ( コエムシ ) 違う 違う ぜ
それ は て め えら の 地球 の 担当 分 で もう 1 体 次 の 地球 で の ―
戦い の 引き継ぎ 戦 を やら なきゃ なら ねえ
そして そこ で 勝った 操縦 者 は 命 は 取ら れ ねえ
さ ~ て 残って る 操縦 者 は て め え と 関 の 2 人
もう 1 人 契約 さ せ ねえ と いけ ねえ が …
可奈 ( かな ) で いい よ な ? ( ウシロ ) なに ?
俺 さま が 何の ため に 可奈 を ずっと ここ へ 呼 ん で た と 思って た ん だ ?
次 は 可奈 に しよ う ぜ
でも パイロット は イス の 回転 で 決まる ん じゃ ない の か ?
( コエムシ ) あんな もん ただ の 遊び だ よ
操縦 者 は 俺 さま が 決める の さ
( ウシロ ) カナ は まだ 小さい
( コエムシ ) そんな こと は ねえ
お 兄ちゃん を 助ける ため に 戦って くれる と 思う ぜ
( ウシロ ) なに ?
ンッ … N ( コエムシ ) 宇 白
て め え に 引き継ぎ を やらせ て やる
アア …
うれし そう に しろ よ 生き残れ る ん だ ぜ
死に たく ない ん だ ろ う ?
( コエムシ ) 死ぬ の は イヤ だ もん なぁ
アア …
あっ お 兄ちゃん
あっ …
保 さ ん 帰って こ ない な ( カナ ) うん
ハァ … 自分 で 考え なきゃ ダメ か
( カナ ) お 兄ちゃん
私 契約 し て も いい よ
そ したら お 兄ちゃん は …
生意気 な こ と 言う な !
本当 の 兄妹 ( きょう だい ) で も ない の に なんで そんな こと …
そんな 言い 方 し ない で !
ンッ …
( カナ ) お 兄ちゃん も 寂しかった かも しれ ない けど
私 だって 寂しかった
だから ずっと お 兄ちゃん と 一緒 に いたん だ よ
私 お 兄ちゃん が 死 ん だ ら …
ヤ … ヤダ
( カナ の 泣き声 )
ちょっと ひと り に し て くれ
( 泣き声 )
( 呼び出し 音 )
( 電話 に 出る 音 )
父さん ? 順 ( じゅん ) だけど
うん …
あした カナ を 連れ て 帰り ます
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~♪
( ウシロ ) 俺 が 最初 に 思い出す の は
何にも ない 土地 に 立つ 父さん の 冷たい 背中 だった
次回 「 ぼくら の 」 “ 道程 ( みち のり ) ”
カナ は あなた の もと へ 返し ます