Bokurano Episode 15
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~♪
( タイピング 音 )
( 吉川 ( よし か わ ) ) すぐ 終わる わ よ
( コモ ) どうぞ ( 美 純 ( みす み ) ) ありがとう
お 父さん 私 も お 話 を …
( 古 茂 田 ( こも だ ) ) お前 は 向こう に 行って な さい
( 美 純 ) 古 茂 田 さん も 問題 解決 の ため に ―
陰ながら 動 い て いる と 聞き まし た
率直 に この 報告 を どう 思わ れ ます か ?
( 古 茂 田 ) ジアース の テクノロジー を 用い て
新た な 産業 を 起 こそ う と は 驚く べき こと です ね
資金 獲得 の ため と 言え ば 筋 は 通る が …
子供 たち の こと が 後回し に さ れ て いる 気 が し て なら ない ん です
( 古 茂 田 ) う ~ む … 私 も 娘 の こと を 思え ば 同じ 気持ち です が
だからこそ 冷静 さ を 失い たく ない
情報 の 公開 が 難しい こと は 理解 できる の です
地球 が 滅ぶ など と 国民 に 知らせ られ ない し
違う 地球 と いう の も 想像 を 絶 する
そう だ な …
来週 の 国会 質問 で ―
政府 の ジアース へ の 姿勢 を 問う と いう 形 で なら ―
この 問題 を 公 に する こと が 許さ れる かも しれ ない
あっ …
( 組員 たち ) お かえり なさい ませ
( 保 ( た もつ ) ) よう 久しぶり だ な 元気 だった か ?
( 組員 ) お 務め ご苦労さま です
( 保 ) わざわざ すま ねえ 知ら ねえ 顔 ばっかり だ が …
オッ ! カズ 相変わらず いい 服 だ なぁ
( カズ ) お 持ち し ます ( 保 ) いい から いい から
( せきばらい )
( ノック ) ( 佐久間 ) おう
( 保 ) 会長 ! ( 佐久間 ) 保 よく 戻った な
( 保 ) へい ! 会長 に お 会い し たい 一 心 で 帰って まいり まし た
( 佐久間 ) 変わり ねえ よう だ な
いや 白い 物 ( もん ) が ち っと ばかし 増え た か
( 保 ) 会長 こそ お 老け に なって
何 言って や がる
20 年 を 10 年 に 縮め て 出 て こ られ ちゃ 老ける 暇 も ありゃ し ねえ
しかし お前 が 模範 囚 と は な
それ が 毎日 棚 ばっかり 作って まし た
棚 ? ( 保 ) これ 土産 です
棚 は 飽き ち まい まし た から 将棋 盤 作って み た ん です
へえ ! こりゃ 大した もん だ な
( 保 ) おかげ で 腕 も 鈍って ませ ん また 会長 の ため に 働き ます よ
さあ 荒っぽい こと でも 何でも 言って ください !
その こと な ん だ が な 保 よ ( 保 ) えっ ?
お前 に 頼む よう な 仕事 は なく な っち まっ た よ
えっ ?
( 佐久間 ) 風 に 吹か れる 稲穂 の よう に ―
この 穂 走 ( ほ ば しり ) 会 も 世間 の 風 に 揺れ てる ありさま よ
こう やって ケチ な 店 を 経営 し て ―
上 の 組織 の 筋 を 守る の が せいぜい って ところ だ
( 保 ) ハァ … 会長 は お 優しい から な
( 佐久間 ) そんな ん じゃ ねえ !
お前 と 一郎 ( いちろ う ) が 生き て き た 時代 と は 変わ っち まっ た って こと だ
ク ~ ッ … だ と し たら 俺 の せい だ
若 を 死 なせ ち まった 俺 が いけ ねえ !
( 佐久間 ) た わけ !
あいつ が 自分 の 死に際 を 自分 で 決め た だけ の 話 だ
それ より 問題 は あいつ の せがれ だ
あっ 坊っちゃん !
美 純 姐 ( ねえ ) さん と 一緒 な ん でしょ う ? 立派 な 軍人 さん に なら れ た と か
早く 会い て え な ~ !
将棋 盤 もう ひと つ こしらえ て ある し
実は その 一郎 と 美 純 の せがれ が 例の 怪獣 騒ぎ に 巻き込ま れ とる
え えっ ?
( 保 ) あの 黒い バケ モノ に 子供 が 乗って る って の は ―
本当 だった ん です ね
知 っと っ た の か ? ( 保 ) 場所 が 場所 です から ね
裏 の 話 は いくら でも 入って き やす 古い 連中 は ―
“ ありゃ 平成 の 世 に 現れ た 黒船 だ ” なんて 面白 がって まし た
うまい こと 言う もん です よ ねえ
そこ で な お前 足 洗 って ―
美 純 と その せがれ を 助け に 行っちゃ くれ まい か ?
組 を 挙げて 動き て え ところ だ が 大 っぴ ら に は な …
( 保 ) そういう お 話 だった ん です か
分かり や し た 謹んで 足 を 洗わ せ て いただき やす
ああ すま ん な ( 保 ) いえ
えっ ?
お … お前 まだ そんな 物 持って た の か ?
はい
好き だ な お前 も ( 保 ) はい
ウ ~ ン …
( 関 ( せき ) ) もう すぐ だ よ
( 関 ) みんな で 宇 白 ( うしろ ) 君 の 部屋 に 行く こと は ある けど
逆 は 珍しい ね
( ウシロ ) 様子 を 見 て くる だけ です あんな ヤツ どう だって いい けど
戦って もらわ なきゃ こっち が 困る し
ふ ~ ん …
切 江 ( き りえ ) 君 最近 あまり 家 から 出 て こ なく て
お 父さん も お 母さん も 見かけ ない ん だ
どんな 様子 か あと で 話 を 聞か せ て くれよ
( ドア チャイム )
( キリエ ) あっ … ウシロ 君
よう 今 いい か ?
どう な ん だ ? ( キリエ ) あっ うん 上がって
母さん ウシロ 君 だ よ
( キリエ の 母親 ) ああ …
あっ …
ハァ … そう お 茶 出さ ない と ね
あと 何 か あった かしら ?
( キリエ の ため 息 )
座れ ば ? ( ウシロ ) あ … ああ
どう だ ? ( キリエ ) えっ ?
( ウシロ ) ちゃん と 戦え そう か ?
( キリエ ) うん 多分
( ウシロ ) しっかり しろ よ 俺 は まだ 死に たく ない から な
( キリエ ) 分かって る よ
( ウシロ ) ハッキング チップ やった ん だ な
うん …
どう だった ?
チクッ と し た よ
そう か
親 に は 気づかれ て ない の か ? ( キリエ ) えっ ?
あっ … チップ は 大丈夫 だ と 思う
顔 は 隠せ ない から ぶつけ た って 言って ある けど
そんな ウソ よく 信じる な
お前 の 母さん ちょっと おかしい ん じゃ ない か ?
母さん 今 それ どころ じゃ ない から
えっ ? ( キリエ ) この 間 ―
リストラ さ れ た ん だ よ 新しい 仕事 見つから なく て
親父 ( おやじ ) さん は ?
女 の 人 を 作って 出 て いっちゃ っ た
何 だ よ それ
だから 今 は い ない ん だ
ムチャクチャ だ な
ようかん どう ? ( ウシロ ) えっ ?
食べろ って 母さん が
ああ あっ …
そのまま か ?
あっ … そうだ よ ね ごめん
母さん おかしい な 何 やって ん だ ろ う ?
( 戸 の 開く 音 ) 母さん 包丁
ようかん 切 ん なきゃ 食べ られ ない よ ( ウシロ ) フゥ …
( キリエ ) か … 母さん ! ( ウシロ ) うん ?
( ウシロ ) ハッ ! ( キリエ ) アア …
母さん ようかん 切ら ない で 手 首 切って どう す ん だ よ ?
バカ ! なに ボケ たこ と 言って ん だ
救急 車 … そうだ 関 さん !
( 戸 の 開く 音 ) あっ …
もう 大丈夫 だ よ 今 眠って る
2 ~ 3 日 安静 に し てれ ば 退院 できる って
つき あわせて ごめん もう 帰って いい よ
そんな わけ に いく か よ
ごめん
お 嬢ちゃん
“ グレン ビラ ” って マンション 知ら ない かい ?
( カナ ) あっ はい 知って ます
エヘヘッ !
( 保 ) あ ~ さすが グレン ビラ だ ね
ありがとう な 助かった よ
え ~ っと … N 地下 の 部屋 って の は こっち かな ?
( カナ ) えっ ? あの … N そっち は 私 たち の 部屋 な ん です けど
えっ ? じゃ お 嬢ちゃん 可奈 ( かな ) ちゃん かい ?
あっ … N ( 保 ) そう か 可奈 ちゃん か
あっ おじさん な ここ で 美 純 姐 さん と 待ち合わせ し てる の よ
“ 田中 ( た なか ) さん ” です か ? ( 保 ) そう そう
でも ダメ です
勝手 に 人 を 入れる な って お 兄ちゃん に 言わ れ て ます
お 兄ちゃん って 坊っちゃん かい ?
そう か
もう 自分 の シマ 守れ る よう に なった ん だ 大した もん だ
( 明かり を つける 音 )
( 保 ) じゃ 俺 は ここ で 待た せ て もらう から
すいません ( 保 ) その 代わり ―
水 を 1 杯 もらえ ねえ か ? 喉 が カラッ カラ で よ
分かり まし た
ふ ~ ん … ヤバイ とき 隠れる に は もってこい だ ねえ
( 保 ) あ ~ すま ねえ ! いい よ いい よ ! そこ に いな
あっ …
ハァ ~ ッ … おいしい ねえ
可奈 ちゃん 悪い ん だ が もう 1 杯 もらえ る かい ?
はい ( 保 ) あ ~ いい って いい って
自分 で やる から よ ( カナ ) あっ …
これ ここ に 置か し て もらって いい かい ?
お 水 早く 飲 ん で ください
すま ねえ すま ねえ 何せ カラッ カラ な ん だ
いっそ 頭 から 水 かぶり て えぐれ え だ
シャワー なら あり ます けど …
でも ダメ です よ お 兄ちゃん が 帰って くる まで は
そう だ な さすが に この 時期 水浴び し たら 風邪 ひ い ち まう し な
お 湯 は 出る ん です けど …
そう かい ! そい つ は 気持ちよ さ そう だ な
ああ …
( 保 ) お ~ 極楽 だ な いい 気持ち だ
( カナ ) バスタオル ここ に 置き ます
( 保 ) あん が と よ いい 嫁 さん に なる ぜ
( カナ ) あっ …
( 関 ) 宇 白 君
今夜 泊め て あげ たら ? ( ウシロ ) どうして 俺 が そこ まで
そう かい ?
ンッ …
入れよ あっ …
( カナ ) あっ … N ( ウシロ ) 何 してん だ ?
( カナ ) あの … えっ と …
( カナ ) あっ …
あ ~ さっぱり し た
あっ ! ( ウシロ ) 誰 だ ?
( カンジ ) あっ …
ああ … 坊っちゃん だ
ゾク か ?
( 保 ) 坊っちゃん ! ( カナ ) あっ …
えっ ? ( 保 ) あ ~ 坊っちゃん だ !
若 に 似 てる から すぐ 分かる や っぱ 男 前 だ な ~ !
誰 だ ? あんた !
( 美 純 ) 保 さ ん ? ( ウシロ ) あっ …
よく 来 て くれ た わ ね ( 保 ) 姐 さん
あっ …
( 保 ) い や ぁ こう やって 姐 さん と 坊っちゃん が 無事 で ―
ホント に 良かった ! ( 美 純 ) 保 さ ん ちょっと
( 保 ) おっと っと … N あ ~ 姐 さん 服 服 服 !
( 保 ) え ~ っ ? まだ 話し て ない ?
順 ( じゅん ) は 何も 知ら ない わ ( 保 ) そうです か …
私 は てっきり 姐 さん と 坊っちゃん ―
2 人 で 手 を 携え て 生き てる もん だ と ばっかり …
“ 坊っちゃん ” は やめ て “ 宇 白 君 ” ねっ ?
あ ~ 宇 白 君 か …
いや でも 姐 さん 寂しく ない ッス か ?
そんな こと 言って る 場合 じゃ ない わ 話 は 聞い てる でしょ う ?
あの 子 たち が ジアース の パイロット な の よ
( 美 純 ) あの 子 たち を 守って ほしい の よ
そば に い て くれる 人 が 欲しい の
確かに … まだ ほんの 子供 だ ( 美 純 ) ええ
( 出現 音 )
( 男性 ) 出 や がった ! ( 男性 ) ま … まさか
( 男性 ) 俺 たち の 街 に 出る なんて
( サイレン )
( 騒ぎ 声 )
( 保 ) ほう …
間近 で 見る と 壮大 だ ねえ
オッ … こりゃ ちょうど いい
( オヤジ ) らっしゃい ( 保 ) ビール
あ ~ やっぱり 燗 ( かん ) に し て くれ 冷え て き た から ね
( オヤジ ) へ い
あんた は 逃げ ない の かい ?
屋台 ひと 筋 40 年 逃げ ちゃ し まい です から
気 に 入った
( 地響き ) おっと っと …
( 保 ) あれ だ ね 坊っちゃん たち が 乗って る って の は
( 地響き )
( 関 ) 人 型 か …
頭部 か 胸部 その 辺り に 急所 が あり そう です ね
( 美 純 ) そう ね ( コエムシ ) もう 始め て も いい ぜ
あっ 待って もう 少し 避難 の 時間 を ちょうだい
幸い 向こう も 動か ない
その 心配 なら 要ら ない よ 僕 は 戦わ ない から
( 一同 ) えっ ? ( コエムシ ) て め え 今 何 つった ?
どういう こと だ ? やる って 言った じゃ ない か !
( キリエ ) あれ から ずっと 考え て た ん だ
この 地球 は もう ひと つ の 地球 を 犠牲 に し て まで ―
継続 に 足る 存在 な ん だ ろ う か って …
僕 思う ん だ よ
母さん を 自殺 に 追い込む よう な 地球 の ため に 戦い たく ない
( ウシロ ) ンッ …
( アンコ ) 本気 な の ? ( コモ ) それ じゃ 私 たち ―
これ で 終わり ? ( カンジ ) パイロット は キリエ だ
キリエ が そう 決め た ん なら 俺 たち に は どう しよう も ない な
( マチ ) ダメ ! そんな の ダメ !
あんた の 気まぐれ で 地球 を 消滅 さ せ て も いい の ?
( コエムシ ) あ ~ あ ~ … て め え って ヤツ は よ
( 男性 ) ハァ ハァ …
( オヤジ ) お 待ち ( 保 ) オッ !
( 警官 ) ここ は 避難 区域 です 早く 逃げ て ください
おう ! 食ったら すぐ 行く よ ( 警官 ) ふざけ ない で !
( 保 ) そうだ 向こう で ばあさん が うずくまって た ぞ
足 でも くじ い た ん じゃ ねえ の かな ?
( 警官 ) 分かり まし た 見 て き ます 行 こ う !
お まわり さん は 大変 だ な ( オヤジ ) ご 苦労 な こ って す
( 作動 音 )
( 保 ) うん ?
( アンコ ) 動きだし た ( ウシロ ) キリエ !
( マチ ) えっ ? ( コモ たち ) あっ …
( きしむ 音 )
( 粉砕 音 )
( 崩壊 音 )
腹 切り や がった
( アンコ ) 死 ん じゃ った の ?
( コエムシ ) 試合 放棄 か よ
ど いつ も こいつ も な に 考え て や がん だ
( アンコ ) ね … ねえ キリエ 君 は ? ( コモ ) 大丈夫 な の ?
( カンジ ) だ よ な 生き てる もん な
うん … N ( アンコ ) 動かし て ない もん ね !
あっ …
そ っか 生命 力 を 送り込 ん で ない から
僕 は 助かった の ?
もう 戦わ なく て いい の か な ?
( コエムシ ) どう だ か な ~ ?
ジアース は 今 キリエ を パイロット と して 認識 し てる もん
それ が 取り消さ れ ない かぎり 次 の 戦い も キリエ が パイロット だ よ
( コエムシ ) ヒヒヒヒッ …
ぬか喜び くらい さ せ て やり たい ところ だった が な
( ドア を たたく 音 )
( ウシロ ) 何 な ん だ ? 一体
( ドア を たたく 音 )
( 保 ) こんばんは 坊っちゃん ! … じゃ ねえ 宇 白 君
や あ ! 可奈 ちゃん も いる ねえ
( ウシロ ) 飲 ん でる の か ? ( 保 ) 飲 ん で ます よ
10 年 ぶり の 酒 です よ
よう ! タトゥー の に い ちゃん
あっ … N ( 保 ) さっき の 見 て まし た よ
戦わ ず し て 勝つ ! 大した もん だ !
みんな まだ 若い が いい 子 たち ばっかり だ
心配 いら ない よ この 榊原 ( さかき ばら ) 保 が 来 た から に は …
( いびき )
何 な ん だ よ …
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~♪
( キリエ ) この 地球 で 生き て いく の は 大変 だ よ ね
お 母さん に は 頑張って ほしい と 思う よ
次回 「 ぼくら の 」 “ 正体 ”
きっと いい こと が ある ん じゃ ない ?