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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない, JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 14

JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 14

( 広瀬 康一 ( ひろ せ こう いち ) ) ハア … 今日 も 1 日 疲れ た あ

とっとと 帰って ゆっくり し たい よ

あっ

( 康一 ) あっ ! ( 間 田 敏和 ( はざま だ と しか ず ) ) うん ?

あっ こ … 康一 君

間 田 さん

や … や あ 元気 ? この 間 は いろいろ と どうも …

う っ … あの … ケガ は もう 大丈夫 な ん です か ?

ヘヘヘッ 何とか ね 2 日 前 に 退院 し た ん だ

( 間 田 ) う … うん ? ( 康一 ) うん ?

仗助 ( じ ょ うす け ) の 奴 ! いや … 仗助 君 は ?

すでに もう 帰り まし た

何でも 昨日 透明 の 赤ちゃん を 拾った と か で ―

母親 を 捜さ ない と って 大騒ぎ で し た

それ 幽 波紋 ( スタンド ) 使い ?

( 康一 ) そう らしい です

仗助 君 の 父親 の ジョースター さん に だけ

心 を 開 い て いる 子供 で ―

ジョースター さん が そば に い ない と ―

そこら 中 の もの を 透明 に し まくる らしい です よ

( 間 田 ) ふ ー ん

その ジョースター さん は しばらく この 町 に 滞在 する の ?

( 康一 ) そう なる でしょ う ね

そ っか …

ところで 康一 君 マンガ 読む の 好き ?

マンガ ? ああ 人並み に は 読み ます けど

「 ピンク ダーク の 少年 」 を 描 い てる 岸辺 露 伴 ( き し べ ろ は ん ) って 知って る ?

「 ピンク ダーク の 少年 」 ? 知って ます と も

大 ファン です よ 僕 !

そう かい ! 好き かい !

サスペンス ・ ホラー って いう ん です か ?

生理 的 に 気持ち 悪い シーン も ある ん です けど ―

迫って くる よう な スリル と ―

本当 に いる よう な 登場 人物 が いい です よ ね

そう か そう か !

実は その 岸辺 露 伴 が ―

この 杜王 町 ( もり おう ちょう ) に 住 ん でる って 知って た ?

えー っ !

何 です って ? この 杜王 町 に ?

まさか ウソ でしょ ホント に ?

俺 も 信じ らん なかった ん だ よ

でも 不動産 屋 が 話し てる の を 小 耳 に 挟 ん だ ん だ

ウソ みたい だ けど ホント な ん だ よ !

まあ これ から ちょいと サイン も らい に 行 か な ー い ?

行く ! 行き ます と も !

( 間 田 ) 君 と は 気 が 合い そう だ ね

( 康一 ) そうです か ?

あそこ ! あの 部屋 が 仕事場 じゃ ない です か ?

電気 つい て ます よ

ホント だ

ねえ 他 に 家族 いる ん です か ね ?

1 人 暮らし の はず だ よ

デビュー が 16 歳 で 今 は 20 歳 ( はたち ) なん だ

20 歳 ? 若い です ねえ

僕 と 同い年 の 時 に すでに プロ か …

( 間 田 ) 康一 君 コソコソ 探って て も 仕方ない だ ろ う

( 間 田 ) 康一 君 コソコソ 探って て も 仕方ない だ ろ う

( 鳥 の 鳴き声 )

( 鳥 の 鳴き声 )

( 鳥 の 鳴き声 )

ピンポン 押し て み て よ

( 鳥 の 鳴き声 )

( 鳥 の 鳴き声 )

えっ ? ぼ … 僕 が です か ?

( 鳥 の 鳴き声 )

( 鳥 の 鳴き声 )

やって よ ! 上級 生 と して の 命令 だ よ

やって よ ! 上級 生 と して の 命令 だ よ

俺 結構 あがる タチ だ から さ

ええ ? ズル い なあ

( 鳥 の 鳴き声 )

( ため息 )

ああ !

( おびえる 声 )

う わ ああ !

ああ その 顔 は !

う わ ああ !

( 間 田 ) 岸辺 露 伴

新年 特大 号 の 表紙 の 写真 で 見 た まん ま だ !

( 岸辺 露 伴 ( き し べ ろ は ん ) ) ふん っ ( 間 田 ) あ あっ …

いっ いや 露 伴 先生 ( 康一 の 怯える 声 )

いっ いや 露 伴 先生

いっ いや 露 伴 先生 ( 康一 ) ひ えっ ! え ?

( 康一 ) ひ えっ ! え ?

( 岸辺 露 伴 ) 何 だ ね ? 君 たち は 何 し てる イタズラ か ね ?

( 間 田 ) いいえ とんでもない ! あの ぶどう ヶ 丘 高校 の 生徒 です

そ っ その … 先生 の ファン です

ファン ? 僕 の ? 読者 ? 住所 が バレ た の か

( 間 田 ) い … いえ あの ちょいと 小 耳 に 挟 ん だ もの で

それ で ぶしつけ な ん です けれど ―

サイン と か 頂け たら うれしい と 思い まし て

僕 の ファン か …

そりゃ あ いい 波長 が 合う と いう こと かも しれ ない

えっ ?

いや 何でもない よ 失礼 し た

サイン の 1 枚 や 2 枚 なら お 安い ご用 です よ フフッ

わ あ やった ! 来 て みる もん だ ね

そう だ

ついでに よかったら 仕事場 でも 見学 する かい ?

( 康一 と 間 田 ) えっ ?

仕事場 入って も いい の でしょう か ?

( 露 伴 ) 今日 の 仕事 は もう 終わり な ん だ 君 たち さえ よけ れ ば

( 康一 と 間 田 ) ぜひ !

( 露 伴 ) じゃあ … N ( 2 人 ) アハッ

( 2 人 ) お邪魔 し ま ー す !

( 間 田 ) う わ あ … N ( 康一 ) わ あ ハハッ

フン …

( ドア が きしむ 音 ) ( 強く 閉まる 音 )

( ドア が 開く 音 ) ( 露 伴 ) どうぞ

( 間 田 ) う わ あ ! すげ え !

( 康一 ) わ あ 4 色 生 原稿 だ !

う わ あ すごい ! 全然 迫力 が 違う ぞ

か … 感動 だ あ ! き … き … 来 て よかった !

いつ から この 杜王 町 で 仕事 し て らっしゃった ん です か ?

3 か月 前 に 越し て き た ん だ 実家 は S 市 内 だ けど ―

この 辺 に は 子供 の 頃 住 ん で た こと が ある ん だ

東京 は 便利 だ けど ゴチャゴチャ し てるよ ね

とても 杜王 町 の よう な ―

すがすがしい 環境 で 仕事 が でき ない よ

それ に 今 は ファクス や コピー が 進歩 し てる し ―

原稿 の 配達 も ―

4 時間 あれ ば 完璧 ( ぺ き ) に 届け られる システム も ある ん だ

もはや 中央 に 住む 必要 は ―

くだらない ステータス 以外 に は ない と 言え る ね

あの アシスタント と か スタッフ は どう なさって いる ん です か ?

い ない よ 1 人 で 描 い てる

( 2 人 ) え えっ ?

たった 1 人 で ?

あの 緻密 な 絵 を 1 週間 で 19 ページ も ?

( 露 伴 ) 4 日 で 描け る よ ( 康一 と 間 田 ) え えっ !

カラー で 5 日 だ な 残り の 日 は 旅行 と か し て 遊 ん でる

僕 は 人間 関係 が イヤ で 漫画 家 と いう 仕事 を 選 ん だ ん だ

アシスタント を 雇う と いう 気苦労 の ほう が つらい よ

( 康一 ) ビックリ だ なあ もう !

天才 だ あ !

ちょっと 失礼

あっ クモ

さすが 郊外 だ ね 虫 や クモ が 多い ね

( 間 田 ) あの … 先生 ?

( 露 伴 ) なるほど この クモ が オニグモ か

“ 日本 全土 の 人家 から 山地 まで 分布 し て い て ― ”

“ 円形 網 を 張る が 朝夕 網 を 畳む もの も いる ” か

ところで 君 たち 面白い マンガ と いう もの は ―

どう すれ ば 描け る か 知って る か ね ?

( 2 人 ) う うん

リアリティ だ よ

リアリティ こそ が 作品 に 命 を 吹き込む エネルギー で あり ―

リアリティ こそ が エンターテインメント な の さ

マンガ と は 想像 や 空想 で 描か れ て いる と 思わ れ がち だ が ―

実は 違う

自分 の 見 た こと や 体験 した こと

感動 した こと を 描 い て こそ 面白く なる ん だ

( 間 田 ) は あ … N ( 康一 ) ああ ?

( 露 伴 ) 例えば 都会 人 なら 普通 ―

気持ち 悪い と 言って ぶち 殺す だけ の この クモ

どういう ふう に 脚 が つい て い て どこ に 目 が ある か と か

メス と オス の 違い は どこ に ある と か

クモ を 描く 場合 漫画 家 は 見 て 知って い なく て は いけない

クモ の 糸 と いう の は 空気 に 触れ て 初めて 固まる の だ が ―

その 糸 は どの 穴 から 出 て …

( 2 人 ) ああ !

どういう ふう に 内臓 が 詰まって いる の か と か

( 刺す 音 ) ( 露 伴 ) 腹 を 裂か れ た クモ は ―

死ぬ 前 に どんな ふう に 苦しみ もがく の か と か

死ぬ 前 に どんな ふう に 苦しみ もがく の か と か

( クモ の 鳴き声 )

死ぬ 前 に どんな ふう に 苦しみ もがく の か と か

リアリティ の ため に 知って い なくて は なら ない の だ よ

( 間 田 ) ウエエ … N ( 康一 ) 残酷 だ !

残酷 ! ?

ど 素人 の 小僧 が この 岸辺 露 伴 に 意見 する の か ね !

ヒイッ い … 意見 だ なんて そんな すみません

( クモ を つぶす 音 )

味 も 見 て おこ う

( 康一 ) ぐ わ … やっぱり 世間 の イメージ どおり ―

( 露 伴 ) うん …

( 康一 ) ぐ わ … やっぱり 世間 の イメージ どおり ―

漫画 家 って 人 は 変わった 人間 な ん だ

( 間 田 ) ウエエッ オッ … N ( 露 伴 ) ハッ

いい ぞ ! その 苦し そう な 表情 ゲロ を 吐く 顔 の 参考 に なる

スケッチ し て おこ う

( 間 田 ) そ … そう です か ?

( 間 田 ) オエエエッ ( 露 伴 ) うん ?

( 露 伴 ) ウソ っぽく なった よ ( 間 田 ) えっ ?

もう いい やめ だ いい 作品 の ため に なら ん

す … すみません

サイン だった ね

台所 から サイン ペン 取って くる よ

ついでに 紅茶 でも 出す よ

( 間 田 ) あの … お構い なく

あ … でも すごい 知ら なかった

あそこ まで いろんな こと を 追求 し てる から ―

「 ピンク ダーク の 少年 」 は あんな すげ え マンガ だった ん だ

( 康一 ) あの 間 田 さん ( 間 田 ) お ?

来 た ばっ か で 何 な ん です けど その もう 何 か … 帰り ませ ん か ?

えっ 帰る ? 帰り たい の ? なんで ? 面白い じゃ ない か

なんで と 言わ れ て も 理由 は ない ん です けれど

勘 って いう ん です か ?

どちら か と いう と 勘 は 鈍い ほう な ん です けれど

何 か 今 に 限って 露 伴 先生 の こと ヤバ い って 予感 が …

ヤバ い ?

それ って ひょっとして 幽 波紋 使い って 意味 ?

いえ そんな こと は ! あ … その 別に …

( 間 田 ) ちょっと 露 伴 先生 が ―

変わって る 人 だ と 思った から って ―

幽 波紋 使い だって 決めつけ ん の は どう か と 思う けど ね

決めつけ て は い ませ ん よ イヤ な 予感 って 言った だけ で …

それ に さ 仮に 露 伴 先生 が 幽 波紋 使い だった と し たら ―

俺 は 逆 に うれしい ね

こんな 有名 な 漫画 家 と 俺 は 仲間 って ことに な ん だ もん なあ

でも まあ 分かった よ

君 が イヤ な 予感 する って ん なら 今日 の ところ は 帰 ろ う

また 来 れる し ね

ただし !

さっき から 気 に なって る あれ を 見 て から ね

あれ ? あれ って 何 です か ?

もう 鈍い な 康一 君 机 の 上 だ よ 電話 の 横 !

( 間 田 ) 鋭く 見 な よ ( 康一 ) ええ ?

ああ …

わ あ ! もし かして !

そう だ よ さっき 仕事 が 終わった ばかり と 言って い た ろ う

俺 さっき から 鋭く 目 つけ と い た の よ !

完成 し ホヤホヤ の 「 ピンク ダーク の 少年 」 の 生 原稿 ?

つまり まだ 誰 も 見 た こと の ない やつ です か !

( 間 田 ) これ を チラッ と 見せ て もらったら 帰る よ

先生 に 許可 を 得 ない と

( 間 田 ) 康一 君 君 は 漫画 家 を 知ら な さ すぎる よ

こういう 印刷 さ れる 前 の 原稿 って の は ―

企業 秘密 みたい な もの で トップ シークレット な ん だ よ

編集 者 さん も チェック し て い ない 原稿 を ―

部 外 者 の 俺 たち に 読 まし て くれる わけな い だ ろ

チラッ と 見 て 返す だけ だ よ

( 康一 ) なおさら マズ い です よ

( 間 田 ) いい ん だ よ 減る もん じゃ ない ん だ から

フッ …

( 間 田 ) ふ っ … N ( 康一 ) ああ …

( 2 人 ) え えっ !

う わ あ あっ !

何 だ ? この 気分 は

いつも 迫って くる スリル が ある マンガ だ けど ―

生 原稿 の 迫力 かい ? 鳥肌 が 立って き た ぞ !

( 康一 ) お っ 面白い よ !

早く 次 の ページ めくって よ 間 田 さん !

( 間 田 ) 感動 だ あ !

どうやら ―

やはり 僕 の 原稿 と 君 たち は 相性 が よかったら しい な

読む と 思って い た よ

そして 我が 原稿 を 一 番 最初 に 読 ん だ 相性 の いい 者 だけ が …

ギクッ

は … 間 田 さん

( 間 田 ) こ … 康一 君

( 露 伴 ) 私 の 能力 …

ヘブンズ ・ ドアー に よって 心 の 扉 は 開か れる

の … 能力 ?

う わ あ あっ 僕 の 手 が !

こ っ 康一 君 ! 何 だ これ は !

( 悲鳴 )

( 怯える 声 )

( 露 伴 ) 人間 の 体 に は いろんな こと が 記憶 さ れ て いる

( 怯える 声 )

今 まで 生き て き た すべて が ね

( 露 伴 ) それ を 読む ため に 君 たち を 本 に 変える

君 たち 自身 の 人生 が 書か れ た 本 に ね

ああ … う わ あ !

助け て !

君 も マンガ を 読 ん だ ん だ ろ ?

( ページ が 捲 ( めく ) れる 音 )

う っ

( ページ が 捲 ( めく ) れる 音 )

( ページ が 捲 ( めく ) れる 音 )

う わ あ あっ 俺 も だ あ !

( 露 伴 ) 生命 に 別条 は ない から 心配 し なく て いい よ

い … 一体 何 を する 気 だ !

マンガ に は 作者 自身 の リアリティ が 大切 だ と ―

さっき 言った よ ね ?

つまり 君 の 人生 や 体験 を 私 が 読む こと で ―

リアル な アイデア を ―

提供 し て くれる と いう こと に なる ん だ よ

インタビュー と か で は 得 られ ない ―

( 康一 ) ひ ぃぃ ぃっ !

インタビュー と か で は 得 られ ない ―

この 露 伴 自身 が 体験 し た の と 同じ ―

100 % の リアル さ で 伝え て もらう こと が できる の だ よ

広瀬 康一 1984 年 3 月 28 日 午前 6 時 27 分

S 市 内 赤十字 病院 で 生まれる

未熟 児 2325 グラム で 7 日間 カプセル に 入って いる

未熟 児 2325 グラム で 7 日間 カプセル に 入って いる

( 康一 ) ハッ ひ ぃ … ひ ぃっ …

( 康一 ) ハッ ひ ぃ … ひ ぃっ …

4 人 家族 で 姉 の 名前 は 綾 那 ( あや な ) ふむ ふむ …

( 康一 ) ハッ ひ ぃ … ひ ぃっ …

4 人 家族 で 姉 の 名前 は 綾 那 ( あや な ) ふむ ふむ …

小学校 中学校

まあ 比較的 平凡 な 人生 を 送って いる よう だ が

性格 は 裏表 なく 正直 だ 好感 が 持てる ぞ

( 露 伴 ) うん ? ( 康一 ) ヒッ !

お前 …

何 だ ? お前 この 能力 は ! エコーズ ?

ハッ

この 露 伴 以外 に も ―

同じ よう な 能力 を 持った 奴 が い た の か !

そっち の 奴 も か !

( 間 田 ) ハッ ヒイイイ … ヒイ …

( ページ を 捲る 音 )

幽 波紋 使い ?

これ は … 1999 年 4 月 から 先 は ものすごい ぞ

いきなり すごい 体験 ばかり だ

東方 ( ひがし かた ) 仗助

空 条 承 太郎 ( く う じょうじょ うた ろう )

山岸 由花 子 ( やま ぎ し ゆか こ )

虹 村 億 泰 ( に じむ ら おく やす )

小林 玉美 ( こば やし たま み )

なんて こと だ … N 最高 だ 面白い !

僕 は 漫画 家 と して 最高 の ネタ を つか ん だ ぞ

広瀬 康一 君 !

クレイジー ・ ダイヤモンド

スター プラチナ

ザ ・ ハンド

ラブ ・ デラックス

エトセトラ エトセトラ …

ヒッ 一体 … 一体 僕ら を どう する 気 な ん です か !

君 の 記憶 を もらう 僕 の マンガ の ネタ に する ため に ね

エコーズ !

な っ …

僕ら を あなた の 幽 波紋 で 攻撃 する の を ―

直ちに やめ て ください ! さ も ない と …

フフッ エコーズ ACT 2 ( アクト ツー ) の 音 の 攻撃 を する … かな ?

ハッ

そう です !

早く 僕 に かけ た 幽 波紋 を 解 い て ください

手加減 し ませ ん よ !

( 露 伴 ) 分かって る 君 の 第 11 ページ に 書か れ て いる ね

( 露 伴 ) 分かって る 君 の 第 11 ページ に 書か れ て いる ね

( 怯える 声 )

君 は 普通 の 人 より だいぶ 怖がり で 他人 から は 軽く 見 られ がち だ が ―

いざ と なったら 恐怖 を 克服 できる 勇気 を 持って いる

実に いい 実に 気 に 入った よ

君 の 性格 読者 から も きっと 好か れる と 思う よ

脅し じゃあ ない ぞ ! 本当 に 攻撃 する ぞ !

うる せ え なあ やって みろ !

エコーズ ACT 2 !

えっ ? は … 外れ た

外れ た と いう より 君 外 した ん じゃ ない の ?

思いっきり コントロール が おかしい ぞ

くっ …

( 康一 ) これ なら どう だ !

はっ ?

どこ を 攻撃 し て ん だ よ

( 露 伴 ) 康一 君 君 に は 残念 ながら ―

エコーズ に セーフティー ロック を かけ させ て もらった よ

えっ ?

君 は この 露 伴 に 対 し 攻撃 は でき なく なって いる

( 間 田 ) セーフティー ロック ?

う っ … ふ わ ぁ ! あ ぐ っ …

見 な よ 今 僕 が すでに ―

君 の 11 ページ 目 の ここ ん と この 余白 に 書き込 ん だ から さ

ハッ …

これ が ヘブンズ ・ ドアー の 能力 だ よ

人 の 体験 を 絵 や 文字 で 読み ―

そして 逆 に 記憶 に 書き込む こと も できる ん だ

君 は これ から どんな 方法 で あ ろ う と ―

僕 に 危害 を 加える こと は 決して でき なく なった

な … 何 だって !

うーん …

でも それ だけ だ よ 僕 が いじる の は ね

それ 以外 を 書き込む こと は ―

君 の リアル な 人生 を 偽物 に する こと だ から ―

僕 の 作品 の ため に よく ない こと だ

どれ

間 田 君 の ほう も 見 て みる かな

( 間 田 ) 先生 あなた は 天才 です 僕 は 尊敬 し て い ます

( 露 伴 ) ふ ー ん あっ そう

なに なに … N 時々 子 猫 や 小鳥 など ―

自分 より 弱い もの を いじめる と 胸 が スッ と し て 気分 が いい

自分 より 弱い もの を いじめる と 胸 が スッ と し て 気分 が いい

( 怯える 声 )

( 怯える 声 )

( 怯える 声 )

3 年 A 組 の 順子 ( じゅん こ ) を 無理やり 犯し て やり たい が ―

( 怯える 声 )

( 怯える 声 )

自分 は 小心 者 だ から でき ない

よく キンタマ が 汗 で 蒸れ その 位置 を 授業 中 に 直す 時 ―

人 に 見 られ や し ない か と スリル が あって 最高 だ

( 間 田 ) う ぎ ぃっ

最低 な 男 だ な

こんな 奴 を マンガ に 書 い て も 読者 に 好か れる はず が ない

( 間 田 ) だ ぁっ ! ( 露 伴 ) お前 は 使え ん な

うわ ー ん あんまり だ …

( 康一 ) なぜ なん です か ?

うん ?

なぜ なん です か ? 僕 の 体験 なんか 読ま なく たって ―

あなた は 十 分 立派 な 漫画 家 じゃ ない です か

世間 が 認め て い ます

20 歳 に し て こんな すばらしい 家 に 住 ん で いる じゃ ない です か

同 世代 の 誰 より も 恵まれ て い ます

それなのに 何 だって 僕 の 記憶 を !

くっ !

で や ぁ !

この 岸辺 露 伴 が 金 や チヤホヤ さ れる ため に ―

マンガ を 描 い て いる と 思って い た の か !

( 2 人 ) ええ …

僕 は 読 ん で もらう ため に マンガ を 描 い て いる

読 ん で もらう ため ただ それ だけ の ため だ

単純 な ただ 1 つ の 理由 だ が それ 以外 は どう で も いい の だ

そして 僕 は 読 ん で もらう ため ―

毎日 毎日 リアリティ の ある ネタ を 探し 続け て いる

いい かい ?

いつも 原稿 を 完成 し 終える と いい 気分 に なる

誰 でも 仕事 が 終わる と 気分 が いい もの だ よ な ?

しかし 気分 が いい の は ちょっと の 間 だ けさ

ちょっと と いう の は ―

この 完成 し た マンガ を 誰 も 読ま ない ん じゃ ない か と 思って ―

不安 な 気分 が だんだん 大きく なる から さ

そして 来週 は 誰 も 読 ん で くれ なく て ―

ひょっとしたら 何 を 描 い て いい か 分から なく なって ―

何も やる 気 が なくなる ん じゃ ない か と 不安 に なる の さ

そんな 気分 が ―

16 歳 の 頃 から 繰り返し 繰り返し 続 い て い た 時 ―

3 か月 前 何者 か に 矢 で 射 られ た こと に よって ―

この ヘブンズ ・ ドアー の 能力 を 手 に 入れた

虹 村形 兆 ( けい ちょう ) だ

そう 君 の に 書 い て あった な

傑作 が 描け る と いう 最高 の ネタ を つか ん だ 時 の 気分 は ―

傑作 が 描け る と いう 最高 の ネタ を つか ん だ 時 の 気分 は ―

( 康一 ) ふ っ う わ ぁ っ !

傑作 が 描け る と いう 最高 の ネタ を つか ん だ 時 の 気分 は ―

君 ら に は 分 から ん だ ろ う !

今 が それ な ん だ ぜ ! 最高 だ ぞ 康一 君

君 の リアリティ を 僕 の もの と さ せ て もらう ぞ !

( 間 田 と 康一 の 叫び声 ) ( 露 伴 ) ハハハハ ハハッ

( 笑い声 )

なあ 康一 君 露 伴 先生 って いい 人 だった な

行って よかった だ ろ ?

ホント 楽しかった です ね

( 康一 ) こんな ステキ な サイン を し て くれ た 上 に ―

紅茶 と クッキー まで ごちそう し て くれ て

紅茶 と クッキー まで ごちそう し て くれ て

( 間 田 ) うん

( 康一 ) また 遊び に 行き たい です ね ( 間 田 ) うん うん

そう だ な また 行 こ う な

じゃ 俺 こっち だ から

ホント ステキ な 人 だった なあ

君 は 絶対 に 離さ ん 康一 君

( 康一 ) ヒエッ !

な … なんで ?

なんで 20 キロ も 体重 が 減って る ん だ ?

見た目 は 全然 変わって ない …

ちゃんと 5 キロ に なって いる 体重 計 の 故障 で は ない

そ … そんな バカ な !

誰 か 敵 幽 波紋 の 仕業 だ

じゃ なきゃ 20 キロ も 体重 が 減る わけ が ない

一体 誰 が …

仗助 君 に 相談 し なきゃ !

あっ …

( 広瀬 綾 那 ) うん

康 ちゃん 何 して ん の ?

へ っ 僕 ?

い … いや はて … N 何 だ っけ ?

何 言って ん の よ 変 な 奴

( 康一 の 姉 の 友人 ) どう し た の ?

う うん こっち の 話 よ

うち の 弟 が パンツ 1 枚 で うろつ い てん の よ

何 だ っけ ?

今 ものすごく 重要 な こと だ と 思った ん だ けど なあ

ん ? フウ …

まっ ど 忘れ する って こと は 大した 用事 じゃ ない か

( 鳥 の 鳴き声 )

フウ …

今日 は やけに 靴 と カバン が 重い な

あれ ?

こ … この 家 は !

なんで だ ?

僕 いつの間にか 露 伴 先生 の 家 の ほう へ 歩 い て き て い た ?

ドア が 開 い て いる …

昨日 の 挨拶 を し に 寄り たい ところ だ けど ―

学校 遅刻 し そう だ し なあ 寄る の は ヤバ い よ なあ …

漫画 家 の 人 って まだ 寝 てる かも な

悪い よ 家 の 中 に 入る なんて

( ドア が きしむ 音 ) ( 康一 ) ヤバ い よ なあ …

( 東方 仗助 ( ひがし かた じ ょ うす け ) ) おい 見 た か よ 億 泰

( 虹 村 億 泰 ( に じむ ら おく やす ) ) ああ

康一 の 奴 ―

学校 と 反対 側 へ 行く から あと を つけ て き て み たら よ ぉ

何 やって ん だ あいつ

誰 ん ち だ ? あそこ は よ ぉ

まさか と 思う が 女 じゃ ねえ よ な

( 描く 音 )

( 激しく 描く 音 )

( 康一 ) 露 伴 先生

鬼気 迫る 表情 で 仕事 し てる な でも 何 だ ろ う

ここ に 来る こと が ものすごく 恐ろしい こと の よう な …

何 だ っけ なあ

よく 来 た ね 待って い た よ 時間 ピッタリ だ

よく 来 た ね 待って い た よ 時間 ピッタリ だ

( 康一 ) ハッ

よく 来 た ね 待って い た よ 時間 ピッタリ だ

( 康一 ) えっ ?

フッ …

フフ …

♪~

~♪

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