JoJo no Kimyou na Bouken Part 3: Stardust Crusaders Episode 16
( ナレーション ) エンヤ 婆 を 捕らえ た 承 太郎 ( じ ょ うた ろう ) たち は 馬車 を 調達
インダス 川 は デルタ 地帯 に ある ―
パキスタン 最大 の 商工 業 湾岸 都市 カラチ に 到着 し た
♪~
~♪
( ジョセフ ・ ジョースター ) お っ
ドネル ・ ケバブ が ある ぞ
腹ごしらえ でも する か
( ナレーション ) ドネル ・ ケバブ と は 中東 方面 の ハンバーガー で ある
肉 の 塊 を 棒 に 刺し 回転 さ せ ながら 表面 を 焼く
焼きたて を ナイフ で 削って パン に 乗せ て 食べる
それ が また 絶品 で ある
( ジョセフ ) すまない 5 人 分 くれ
( 店主 ) 5 個 千 円 ね
千 円 ?
( ナレーション ) 中東 方面 で は ―
日本 や 西洋 など の 常識 は 全く 通用 し ない
… と いう の は 値段 が すごく いいかげん な の だ
日常 の 値打ち を 知ら ない 初めて の 外国 人 は ―
いったい いくら な の か 見当 も つか ず ―
すごく カモ られ て しまう
しかし この 世界 で は カモ る こと は 悪い こと で は ない
だまさ れ て 買って しまった やつ が マヌケ な の で ある
ここ で 買い物 の しかた を 解説 しよ う
千 円 ?
( ナレーション ) 例えば この 場合 ―
“ わし は ふっかけ られ て いる の を お 見通し だ よ ん ”
と いう 態度 を 取り …
ハハハハ ハッ バカ に し ちゃ いか ん よ 君
高い 高い
( ナレーション ) … と 大声 で 笑 お う する と
いくら なら 買う ね ?
( ナレーション ) 客 に 決め させよ う と 探って くる
5 人 で 250 円 に しろ
( ナレーション ) 自分 でも こんなに 安く 言っちゃ って 悪い なあ ―
と いう くらい の 値段 を 言う の だ する と !
オー ホホホ ホッ
( ナレーション ) “ マジ ? 常識 あん の ” と 人 を 小 バカ に し た 態度 で …
そんな 値段 で 売って たら ―
私 の 家族 全員 飢え死に だ もん ね ブーッ !
( ナレーション ) … と 首 を か っ 斬る ま ね を し て くる
しかし ここ で 気 負け し て は いけない
じゃあ ほか の 店 で 買 お う かな
( ナレーション ) 帰る ま ね を し て みよ う
オーケー フレンド ! 私 外国 人 に 親切 ね
5 個 700 円 に する よ
( ナレーション ) … と 言って 引き留め て くる
300 に しろ よ
( ナレーション ) 値段 交渉 開始 !
( 店主 ) 600 ! ( ジョセフ ) 350 !
( 店主 ) 550 ! ( ジョセフ ) 400 !
( 店主 ) 450 !
( 2 人 ) 425 !
買った !
( ジョセフ ) やった 半額 以下 まで まけ て やった ぞ
ざま あ みろ ! もうけ た もうけ た
( ナレーション ) … と 思って いる と
( 店主 ) いつも は 5 個 で 150 円 で 売って る もん ね
バイバイ サンキュー ね
お っ !
おい みんな ! その ばあさん 目 を 覚まし て おる ぞ
( 3 人 ) えっ ?
( うめき声 )
( エンヤ 婆 ( ば あ ) ) わ … わし は …
わし は 何 も しゃべって おら ぬ ぞ
な … なぜ お前 が わし の 前 に 来る ?
この エンヤ が ―
ディオ 様 の 幽 波紋 ( スタンド ) の 秘密 を しゃべる と でも 思って い た の か
ええ ?
アババババ バアー !
( いななき )
( ジャン ) な … 何 だ この 触手 は !
( エンヤ 婆 ) なぜ …
なぜ 貴 様 が この わし を 殺し に 来 る !
( 男 ) ディオ 様 は 決して 何者 に も 心 を 許し て い ない と いう こと だ
口 を 封じ させ て いただき ます
( 服 が 落ちる 音 )
そして そこ の 4 人
お 命 頂 戴 致し ます
ウギギギギッ !
ばあさん !
( エンヤ 婆 ) ウポワアッ
( ジャン ) う わ っ ( ジョセフ ) なに !
( エンヤ 婆 ) グッハア
私 の 名 は ダン 鋼 入り の ( スティーリー ) ダン
幽 波紋 は ラバーズ の カード の 暗示
君 たち に も この エンヤ 婆 の よう に なって いただき ます
なんて こと を
この ばあさん は て め えら の 仲間 だ ろ
ばあさん !
( エンヤ 婆 ) ウウッ ウソ …
ウソ …
う う … ウソ じゃあ
ディオ 様 が この わし に こんな こと を …
する はず が … ない
( 花 京 院 典明 ( か きょう い ん のり あき ) ) ばあさん の 体 から 出 て いる の は 幽 波紋 じゃあ ない ぞ
( ジョセフ ) うん ?
( 典明 ) 実体 だ 本物 の 動 い て いる 触手 だ
あの 方 が この わし に この よう な こと を する はず が …
肉 の 芽 を 植える はず が …
肉 の 芽 ?
ディオ 様 は わし の 生きがい
信頼 し 合って いる ウウウ
ばあさん !
( 斬れ る 音 )
( ジョセフ ) こ … これ は !
太陽 の 光 で 溶け た ぞ
肉 の 芽 ! ディオ の やつ の 細胞 だ
( ダン ) いかにも よ ー く 観察 でき まし た
それ は ディオ 様 の 細胞 肉 の 芽 が 成長 し た もの だ
今 この 私 が エンヤ 婆 の 体 内 で 成長 さ せ た の だ
エンヤ 婆 あなた は ディオ 様 に 幽 波紋 を 教え た そう だ が ―
ディオ 様 が あなた の よう な ちっぽけ な 存在 の 女 に ―
心 を 許す わけ が ない の だ
それ に 気付 い て い なかった よう だ な
( ジョセフ ) ばあさん ! ディオ の 幽 波紋 の 正体 を 教え て くれ
( 一同 ) あっ !
( ジョセフ ) 言う ん だ !
ディオ と いう 男 に 期待 し 信頼 を 寄せ た の だ ろ う が ―
これ で やつ が ―
あんた の 考え て い た よう な 男 で は ない と いう こと が 分かった ろ う
わし は ディオ を 倒さ ね ば なら ん
頼む 言って くれ !
教える ん だ !
ディオ の 幽 波紋 の 性質 を 教える ん だ ー !
ディ … オ … 様 は …
この わし を 信頼 し て くれ て いる
( エンヤ 婆 ) 言え る か ( ジョセフ ) うん ?
( エンヤ 婆 ) カッ …
( ジョセフ たち ) あ あっ
オー ゴッド !
( ダン の 笑い声 )
フフ フフッ
悲しい な フフッ
どこまでも 悲し すぎる ばあさん だ
だが ここ まで 信頼 さ れ て いる と いう の も ―
ディオ 様 の 魔 の 魅力 の すご さ で も ある が な
フフ フフッ
俺 は エンヤ 婆 に 対 し て は ―
妹 と の 因縁 も あって 複雑 な 気分 だ が
て め え は 殺す
4 対 1 だ が 躊躇 ( ちゅうちょ ) し ない 覚悟 し て もら お う
( 空 条 承 太郎 ( ジョジョ ) ) 立ち な
( 飲み物 を すする 音 )
おい タコ
カッコ つけ て 余裕 こい た ふり す ん じゃ ねえ
て め え が かかって こ なく て も やる ぜ
どうぞ
だが 君 たち は ―
この スティーリーダン に 指 1 本 触る こと は でき ない
( スター プラチナ ) オラ !
グハッ
グエエッ
なに ?
( ガラス が 割れる 音 )
ど … どう し た ? ジョースター さん こいつ と 同じ ように 飛 ん だ ぞ
( ダン ) この バカ が ! まだ 説明 は 途中 だ
もう 少し で 貴 様 は 自分 の 祖父 を 殺す ところ だった
いい か
この 私 が エンヤ 婆 を 殺す だけ の ため に ―
君 ら の 前 に 顔 を 出す と 思う の か
き … 貴 様
ラバーズ の カード の 幽 波紋 と か 言った な
い … いったい 何 だ それ は
もう すでに 戦い は 始まって いる の です よ
ミスター ・ ジョースター
( 一同 ) あっ
( ダン ) 愚か 者 ども が
捜し て も 私 の 幽 波紋 は すぐに は 見え は し ない よ
うん ?
( ダン ) おい 小僧 ( 子供 ) ん ?
駄賃 を やる その ホウキ の 柄 で 私 の 足 を 殴れ
あっ ああ …
あ あっ
あっ ! ま … まさか
殴れ !
ウゲエッ
ど っ …
どう し た ? ジョースター さん
( ジョジョ ) う っ
い … 痛い
わけ が 分から ん が 激痛 が !
気 が 付か なかった の か ? ジョセフ ・ ジョースター
私 の 幽 波紋 は 体 内 に 入り込む 幽 波紋
さっき エンヤ 婆 が 死ぬ 瞬間 ―
耳 から あなた の 脳 の 奥 に 潜り込 ん で いった わ !
( ジョセフ ) なに ぃ !
( ダン ) つまり 幽 波紋 と 本体 は 一心同体
幽 波紋 を 傷つけ れ ば 本体 も 傷つく 逆 も 真 なり
( ラバーズ ) ムキーッ !
( ダン ) この 私 を 少し でも 傷つけ て みろ
同時に 脳 内 で 私 の 幽 波紋 が ―
私 の 痛み や 苦しみ に 反応 し て 暴れる の だ
同じ 場所 を 数 倍 の 痛み に し て お返し する
もう 一 度 言う
貴 様 ら は この 私 に 指 1 本 触れる こと は でき ぬ !
( 一同 ) う う っ
しかも ラバーズ は ディオ 様 の 肉 の 芽 を 持って 入った
脳 内 で 育て て いる ぞ
エンヤ 婆 の よう に 内面 から 食い 破ら れ て 死ぬ の だ
エヘヘッ
( 打撃 音 )
痛 あー っ !
( ダン ) フッ ( 子供 ) ヘヘヘッ
いつ 2 回 殴って いい と 言った ?
この ガキ が !
( 子供 ) ギャッ
う わ あ …
( ダン ) まっ はっきり 言って 私 の 幽 波紋 ラバーズ は 力 が 弱い
髪 の 毛 1 本 動かす 力 さえ も ない 史上 最 弱 の 幽 波紋 さ
だが ね
人間 を 殺す のに 力 な ん ぞ 要ら ない の だ よ
分かる か ね ? 諸君
この 私 が もし 交通 事故 に 遭ったり ―
偶然 に も 野球 の ボール が ぶつかって き たり ―
つまず い て 転 ん だ と して も ―
ミスター ・ ジョースター
あなた の 身 に は ―
何 倍 も の ダメージ と なって 降りかかって いく の だ
( 関節 を 鳴らす 音 )
ウウッ
ひ … 左手 の 義 手 に さえ 本物 の 感覚 が
そして 10 分 も すれ ば 脳 が 食い 破ら れ ―
エンヤ 婆 の よう に なって 死ぬ
ぬう う っ
( 典明 ) 承 太郎 落ち着け ! バカ は よせ !
( ジョジョ ) いい や
こいつ に 痛み を 感じる 間 を 与え ず 瞬間 に 殺し て み せる ぜ
ウグウウッ
( ジョセフ の うめき声 )
痛み も 感じ ない あいだ の 一瞬 か
ほう いい アイデア だ
やって みろ 承 太郎
面白い な どこ を 瞬間 に ぶ っ 飛ばす ?
ほれ 顔 か ? 喉 か ?
ほれ どう し た ? 試し て みろ よ
どう なる か やって みろ よ
胸 に 風穴 開ける って の は どう だ ?
それとも 幽 波紋 は やめ て ―
石 で 頭 を たたき 潰す って の は どう だ ?
ほら 石 を 拾って やる よ
これ くらい の デカ さ で いい か ?
あまり ナメ た 態度 取る ん じゃあ ねえ ぜ
俺 は やる と 言ったら やる 男 だ ぜ
ウググ …
早まる な ! 承 太郎
こいつ の 能力 は すでに 見 た ろ ! 自分 の 祖父 を 殺す 気 か
( ジャン ) ほ … 本当 に やり かね ねえ やつ だ から な
くっ う う …
ナメ た 野郎 だ
( 殴る 音 )
ほう
この !
ウッ
承 太郎 !
( ダン ) 俺 を ナメ る な ?
ヘヘッ 貴 様
ジョースター の ジジイ が 死 ん だ ら その 次 は …
( 典明 ) 危ない !
( ダン ) 貴 様 の 脳 に ラバーズ を 滑り込ま せ て 殺す !
( ジョセフ ) な … なんて こと し や がる !
( ダン の 高 笑い )
( ジョセフ ) な … なんて こと だ 孫 が 殴ら れ て わし が 助かる と は
すっかり やつ の ペース だ
わし の 脳 の 中 に やつ の 幽 波紋 が いる
若い ころ 心臓 に 毒薬 を 埋め込ま れ た こと が あった が
なんとか し なけ れ ば なんとか し なけ れ ば …
あっ !
お っ ?
( ジャン ) お … おい
承 太郎 そ いつ を ジョースター さん に 近づける な !
そい つ から できる だけ 遠く へ 離れる
ほう なるほど
遠く へ 離れ れ ば 幽 波紋 の 力 は 消え て しまう と 考え て の こ と か
だが な 物事 と いう の は 短所 が すなわち 長所 に なる
私 の 幽 波紋 ラバーズ は 力 が 弱い 分 ―
一 度 体 内 へ 入ったら ―
どの 幽 波紋 より 遠隔 まで 操作 が 可能 な の だ
何 百 キロ も な
ん ?
おい 承 太郎
お め え に 話し て ん だ よ
な に 澄ました 顔 し て 視線 避け てる ん だ よ
こっち 見ろ
て め え だんだん 品 が 悪く なって き た な
貴 様 ジョセフ が 死ぬ まで この 私 に 付きまとう つもり か ?
ダン と か 言った な
この ツケ は 必ず 払って もらう ぜ
( ダン ) フッ
フフ フッ そういう つもり で 付きまとう なら ―
もっと 借り とく と する か
これ しか 持って ない の か
時計 は 生意気 に タグホイヤー だ が な
借り とく ぜ
( 鼻 で 笑う )
ハア ハア
あった !
電気 屋 だ
ジョースター さん テレビ が あり ます
( ジャン ) お … おい 何 を する 気 な ん だ ?
ポルナレフ ただ 逃げ て いる と 思った の か ?
頭 の 中 の 幽 波紋 と これ から 戦う
た … 戦う って
あと 数 分 しか ない 君 に も 協力 し て もらう ぞ
( ジャン ) えっ ?
( ジョセフ ) ハーミット パープル !
い た !
オー ノー ! なんて こった
自分 の 脳 の 中 を 見る こと に なる と は
ほ … 本当 に ものすごく 小さい 幽 波紋 が ―
ジョースター さん の 中 に いる こと は 分かった
でも こいつ を どう やって やっつける ん だ ?
僕 と 君 の 幽 波紋 が ―
ジョースター さん の 体 内 に 入って こいつ を やっつける
な っ なん だって ?
( 典明 ) 幽 波紋 は エネルギー の イメージ 化 し た 姿 だ
小さく なれる はず な ん だ
花 京 院 !
おい お手柔らかに 頼む ぞ
時間 が ない 入る ぞ ! ポルナレフ
わ … 分かった
( 典明 ) ハイエロファントグリーン !
( ジャン ) シルバーチャリオッツ !
小さく
( ハイエロファントグリーン ) もっと 小さく なれ
途中 から 血管 に 入る ぞ
( シルバーチャリオッツ ) あ … ああ ?
堀 か
この 堀 飛び越え て 渡って も いい が ―
もし つまず い て 足 でも く じい たら 危険 だ な
向こう の 橋 まで 行く の も 面倒 くせ え し
おい 承 太郎
堀 の 間 に 横たわって 橋 に なれ
その 上 を 渡る から よ
どう だ ? 橋 に なって くれ ない の か
て め え 何 ふざけ て や がる ん だ
橋 に なれ と 言って る ん だ この ポンチ 野郎 が !
ウアアー !
( ジャン ) ど … どう し た ? ( 典明 ) ジョースター さん !
( ジョセフ ) 足 が … ビリビリ しびれる
承 太郎 の やつ 何 を し て いる ん だ ?
( ダン ) どう し た 承 太郎 ああ ん ?
( ジョジョ ) チッ
( ダン ) ほら ほら 早く しろ よ
( ジョジョ ) くっ …
フッ よ ー し
なかなか しっかり し た 橋 に なった じゃあ ない か
ほれ ほれ ほれ ほ ー れ !
ほれ っ
ほれ え
ぐう う …
( 典明 ) ジョースター さん
敵 の 幽 波紋 ラバーズ は ―
体 内 の 神経 の 出発 点 脳幹 と 呼ば れる 所 に い ます ね
僕 と ポルナレフ は 耳 の 奥 から 静脈 へ 入って ―
血管 を 泳 い で 脳幹 へ 向かい ます
ポルナレフ 血管 の 壁 に 穴 を 開け て くれ
お … おい ちょっと 待て 幽 波紋 な ん じゃ ろ
それ ぐらい すり抜け て 行け ない の か ?
( 典明 ) もう この 大き さ じゃあ ダメ です 血管 の 壁 が 厚 すぎ ます
実際 は ミクロ レベル の ごく 小さい 穴 を 開ける の です から ―
心配 要り ませ ん よ
今 の 我々 が もし 血管 や 神経 を 切断 する と し たら ―
何分 も かかって しまい ます
じゃ なきゃ 敵 幽 波紋 が とっくに 切って ます よ
もっとも ―
もう やり 始め て いる か も しれ ませ ん が ね
う う っ
小さい 幽 波紋 で いる って 結構 疲れる ぜ
こいつ は 相当 の 幽 波紋 パワー が 必要 だ
開ける ぜ !
( 斬る 音 )
オー マイ ゴッド !
気 分 が 悪く なって き た
( ダン の 鼻歌 )
♪~
~♪
( ダン ) 背中 が かゆい な
私 は 今 す ご ー く 機嫌 が いい
せっかく だ から なめ て もら お う かな
( ラバーズ ) 自分 と いう もの を よく 知る やつ が 勝つ ん だ
すべて は 己 の 弱 さ を 認め た とき に 始まる !