Kobato . Episode 1
( 小鳥 の さえずり )
( 羽ばたく 音 )
( 風 の 吹く 音 )
( こば と ) ここ から 始まる ん です ね 。
願い を かなえる ため に 。
こば と 頑張り ます !
~ ( オープニング ・ テーマ )
「 どう すれ ば いい ん だ っけ 」
「 あたりまえ の こと って いつも 難しい な 」
「 嬉しい とき 笑って 」
「 好き な とき に 歌い たい だけ な のに 」
「 いつか 願い は 叶う と 」
「 でも いつ かって どれ くらい 」
「 待ち きれ ない よ 」
「 123 ! の 合図 で 両手 広げ て 」
「 全身 に ひかり を 集め て 」
「 どこ に ある の 教え て 私 に できる こと 」
「 めいっぱい 傷 つい て せい いっぱい 走って 」
「 何 十 回 転 ん で 泣 い て 」
「 それ でも まだ あきれる くらい 」
「 明日 を 信じ てる 」
~ ( いおり ょぎ ) こば と 。 はい 。 いおり ょぎ さん 。
ついに ここ に やって 来 た 。
人間 ども が 住 ん でる 人間 界 だ 。 分かって る な 。
はい 。 分かって ます 。
ここ で の お前 の 頑張り 次第 で 願い が かなう か どう か が 決まる 。
それ も 分かって る な 。 はい ! もちろん です 。
分かって ん なら よ … 。
なんで ここ に 到着 し た とたん →
こんな とこ に ギュウギュウ 詰まって なきゃ な ん ねえ ん だ よ !
でも でも なんだか こう 隠れ て 相談 し た ほう が →
秘密 っぽい って いう か 楽し そう って いう か 。
アハハ … 。
ア … アハ ハハ フフフ … 。
き ゃ ~ ! お前 が 楽し ん で どう する !
花 戸 小 鳩 !
はい ! お前 の 願い は ?
行き たい 所 が ある ん です 。
その ため に は 何 が 必要 だ と あいつ に 言わ れ た ?
ビン いっぱい に 傷 つい た 心 を 集め なけ れ ば いけ ませ ん !
その 前 に ? その ビン を 頂か なく て は 。
ビン を もらう ため に は ?
ここ で 暮らせ る か どう か テスト に 合格 し なけ れ ば いけ ませ ん 。
そう だ 。 今日 一 日 かけ て 人間 界 で やって いける か 常識 を チェック する !
テスト は 始まって る ん だ 。 オレ 様 の 監視 アンド 審判 の もと で な 。
分かって ん の か ゴラァ ! 分かって ます 。
テスト の 判定 は どれ くらい ここ の 常識 に 添って 行動 できる か だ 。
さあ やって みろ ! こば と !
春 の 公園 に ふさわしい 行動 を !
おら 行って こい ! ひ ぇ ~ は いっ !
ふん 。
わ ~ 。
どう でしょ う ? いおり ょぎ さん !
き ゃ ~ !
お前 は 春 まで 寝 てる みの虫 か
まったく よ ~ 。
公園 で 自然 に 過ごす こと も でき ねえ の か よ 。
すみません 。
大体 お前 は よ … 。
( OL ) もう ! なんで ゴミ 出し とい て くれ ない の !
あ … 。
バス に 間に合わ ない 。 き ゃ ~ 。
ごめんなさい 。 いいえ 。
いや ~ 遅刻 し ちゃ う !
いおり ょぎ さん 。 落とし てった な 。
お っ ! ちょうど いい 。 次 の テスト だ 。
え ?
その ゴミ を どう する か 見せ て もら お う か ?
は … はい 。
ゴミ 捨て場 … 。
ゴミ 捨て場 は … ?
あり まし た !
ここ に … 。 ここ に ?
これ を … 。 これ を ?
あ !
~ ( カラス の 鳴き声 ) カラス さん たち が … 。 ゴミ 狙って ん だ ろ ?
早く しね え と 突か れる ぞ 。
狙って る … ?
カラス さん が … ゴミ を 。
~ あ … 。 あ ~ !
カラス さん ! どうぞ !
( カラス の 鳴き声 )
き ゃ ~ ! 何 やって ん だ
は ~ っ 。 びっくり し まし た 。
カラス 呼び寄せ て どう する つもり だ ゴラアッ !
カラス さん おなか 空 い て そう だった し →
ゴミ も 減らし ま しょ う って 書 い て あった し 。
お前 は もう こば と じゃ ねえ ! ど ば と で 十 分 だ !
ひどい です 。
( 男 1 ) ねえ ねえ 君 。 今 ひと り ?
( 男 2 ) 一緒 に お茶 飲ま ない ?
お茶 ? ( 男 1 ) 近く に いい 店 知って る ん だ 。
心 の 声 ケッ ! 真っ 昼間 から ナンパ か よ 。
( 男 2 ) ごちそう する から さ 。 ごちそう
ありがとう ござい ます 。 じゃあ 行 こ う か ? はい !
よかった です ね いおり ょぎ さん 。
ガォ ~ ! ( 2 人 ) わ ~ !
お前 は 何 し に ここ に 来 た ん だ ? あ … でも ごちそう が … 。
あっ ! 大丈夫 です か ? イテテ … 。
どこ か お ケガ は ? て め え 今 な に し や がった ?
えっ ?
き ゃ あ ! ナメ てん じゃ ねえ ぞ !
いや ~ !
( なぐる 音 ) ( 2 人 ) う わ っ !
あ … ?
イテテ … 。
( 藤本 ) まったく 。 うる せ え ん だ よ 。
あ … ?
なん だ ! 男 連れ か よ !
ふん 。
あ … あの !
ありがとう … 。 チヤホヤ さ れ て 浮かれ てん じゃ ねえ よ 。
は あ ?
え ~ ! 浮かれ て な ん か い ませ ん !
あれ だけ ニコニコ と し てりゃ そう 思わ れ て も 仕方 ねえ な 。
( ざわめき )
( 店長 ) 今日 は 晴れて 良かった な !
花見 目当て の 客 も 多い し 忙しく なる ぞ 。 なぁ 藤本 ?
そう です ね 。 これ よろしく 。 はい 。
( 女性 客 の おしゃべり ) どうぞ 。
こちら の 皿 下げ ます ね 。 ( 客 1 ) はい 。
カッコイイ ね ! ( 客 2 ) 名前 聞い て み ない ?
え ~ ! いい じゃ ん 。
ホント 愛想 ない ね 藤本 は 。
もう ちょっと 笑う と か すれ ば モテ る だ ろ う に 。
別に モテ なく て も いい んで 。 や な ヤツ だ な ! ハハハハハ … !
ん ?
すみません 。 切る の 忘れ て て 。
あ !
はい 。 藤本 です 。
どう し まし た ? 清 花 先生 。
え ! また ヤツ ら 保育 園 に
待って て 下さい ! すぐ 行き ます !
すみません 店長 ! ちょっと 急用 が 。
うん ?
あ … 。 何 でしょう か ? 人 が いっぱい 集まって ます よ 。
花見 な ん か の 祭り かも な 。
クンクン 。 … に し て も うま そう な 匂い して ん な ?
行って みよ う ぜ !
そう です ね 。 行って み ま しょ う !
わ ~ ! 満開 だ な 。
きれい です ね ~ 。
( ボール が 転がる 音 ) あ … ?
( 子供 ) おね え ちゃん ! 取って !
あ … 。 はい !
いい です よ ! ( 子供 たち ) ありがとう !
いき ます よ ~ ! それ ~ !
( 子供 たち ) は … ?
( ガラス の 割れる 音 )
( 店長 ) わ ~ なん だ なん だ ?
ごめんなさい !
仕方 ねえ な 。 ホント に ごめんなさい !
ハ ~ 。 ただ で さえ 人手 が 足り ない って の に … 。
はっ ?
お 手伝い さ せ て 下さい ! うん ?
おわび に お 手伝い さ せ て 下さい ! え ?
~ ビール 1 本 追加 です ! あい よっ ! ちょうど バイト が 急に 帰った とこ だった ん だ 。 助かる よ 。
ホント です か ? お 役 に 立て て うれしい です 。
心 の 声 こば と に し ちゃ 珍しく な 。
こっち 鍋 まだ ?
はい ! じゃあ よろしく !
( 男 客 の おしゃべり ) どうぞ 。
ごめん 。 煮 て くれる ? え ?
よろしく 。
鍋 を … ? 私 が … ?
これ も テスト に なる な 。
見せ て もら お う か 。 こば と の 鍋 奉行 っぷり を 。
あ … ? う … ?
え い っ ! 湯 が 沸 い て ない の に 入れ ちゃ ダメ 。
あ ~ ! 肉 まだ 入れ ちゃ ダメ !
なんで 牛乳 入れる の ? だって 栄養 が 。
板 チョコ は 待った ! 甘い の 食べる と 元気 が 。
納豆 は やめ て ! わ ~ !
なんか 地獄 絵図 みたい だ な 。
う … 。
で … でも もったいない し ね 。
あれ ?
うまい ! えっ ?
ホント だ 。 大将 も 食べ て みな よ 。
え ?
( 店長 ) うまい 。
ホント だ !
うまい ! おいしい !
( 店長 ) お 嬢ちゃん 。 これ うち の 定番 メニュー に する よ 。
ありがとう ござい ます !
若い の に やる もん だ ねえ 。
少し 食って み たく な っち まっ た じゃ ねえ か よ おい 。
ど ば と の 分 際 で 生意気 な 。
~ ~ さっき の こば と 鍋 の 常識 と して は 0 点 だ な 。 え けど 結果 的 に 鍋 が うまかった から 40 点 って とこ か … 。 う … そんな … 。
( 赤ちゃん の 泣き声 ) あ … ?
( 泣き声 )
( おばあ ちゃん ) よし よし 。
( 泣き声 )
( ため息 )
どう し まし た ?
なかなか 泣きや ん で くれ なく て 。
あぶ ぶ ぶ … ば あ ~ !
( 大 泣き )
あ … ごめんなさい 。
お嬢さん の せい じゃ ない の よ 。 気 に し ない で 。
でも … 。 夜 は いつも こうなん です よ 。
ご 近所 迷惑 に なら ない よう に この 公園 に 連れ て くる ん だ けど →
泣き 疲れる まで 寝 て くれ ない の 。 そう なん です か 。
以前 は 母親 が いつも そば に い て →
ぐずる と 必ず 歌 を 聞か せ て 泣きやま せ て いた ん だ けど ねえ 。
お 母さん … 今 は ?
この 時間 は この 子 の ため に 頑張って 働 い てる わ 。
だから この 子 は 私 が しっかり 見て い ない と ね 。
でも おばあ ちゃん の 歌 で は なかなか 泣きや ん で くれ なく て 。
歌わ せ て 下さい 。
え ? この 子 の ため に 歌わ せ て 下さい 。
この 子 の お 母さん の よう に は 歌え ない と 思う ん です けど 。
ウフフ 。 お 願い でき ます か ?
はい !
ふん 。
私 一生懸命 歌う ね 。
( 泣き声 )
「 春 に 咲く 花 」
「 夏 広がる 空 よ 」
「 心 の 中 に 」
大丈夫 です 。 今 バイト 先 に 戻り まし た から 。
清 花 先生 は 気 に し ない で … 。 「 刻ま れ て きらめく 」
「 朝 に 降る 雨 」
いや … 歌 が … 。
「 窓 を 閉ざす 日 に も 」
「 胸 に あふれる 光 は 雲 の 上 」
「 私 を 導く 」
「 遠い 遠い 呼び声 よ 」
「 ほほえむ よう に 歌う よう に 」
「 響く 風 の 音 」
「 喜び 悲しみ 」
歌 だけ は うまい な こば と も 。
おっと そりゃ 琥珀 も 同じ か 。
「 私 の 手 と 君 の 手 を 」
「 強く つなぐ もの 」
~ ( 拍手 ) ( 歓声 )
あ … あの … 私 … 。
とって も すてき で し た よ 。
この 子 も 泣きや ん だ みたい 。
( 喜 ん でる 声 )
よかった 。
フフフ 。 お嬢さん の おかげ だ ね 。
もう 一 回 聞か せ て ! もっと 歌って よ !
( 群衆 ) ねぇ ねぇ ! 頼む よ !
( 女 の 声 ) あっ ち に ステージ ある から そこ 行 こ う !
き ゃ ~ ! ( 男 の 声 ) 早く 早く !
あら … ?
ウフフフ … 。
ぐ わ ~ !
皆さん に いっぱい お土産 を 頂 い て しまい まし た ね 。
歌 の お礼 だって 言う ん だ から もら っと き ゃ いい だ ろ う 。
それ で … ?
あの あの テスト の ほう は ?
あん ? ああ テスト ねえ 。
あ … 。
花 戸 小 鳩 ! は いっ !
前半 戦 お前 は 特に スットンキョ な こと ばかり し や が って →
後半 の 鍋 も 偶然 の 産物 だ 。 う う っ … 。
歌 は まあまあ だった が … 。 じゃあ … !
不 合格 ! ガ ~ ン !
歌 は まあまあ って 言って た じゃ ない です か ?
前半 が ダメ すぎる !
ひ ぇ ~ ひどい ! ひどい です !
いろいろ 頑張った ん です よ !
ギリギリ 不 合格 だ 。 残念 だった な !
そんな ~ !
お嬢さん 。
さっき の おばあ さん 。 こんばんは 。
こんばん は 。 歌 の 上手 な お嬢さん 。
また 会え て よかった わ 。
さっき は 本当 に ありがとう 。 あ … 。
ひと言 お礼 が 言い たく て ね 。
あの 子 が 母親 以外 の 歌 で あんなに 喜 ん だ の は 初めて だ わ 。
でも すっかり ご 機嫌 に なった と 思ったら あの 後 すぐ 寝 ちゃ って 。
孫 の ため に 歌って くれ た のに お 礼 も 言わ ない で 帰っちゃ っ て →
ごめんなさい ね 。 いい ん です そんな 。
あなた の 歌 本当 に すてき で し た よ 。
また いつか 聞か せ て 下さい ね 。 あ … はい 。
それ じゃあ お やすみ なさい 。 はい 。 お やすみ なさい 。
花 戸 小 鳩 ! わ っ ! は いっ !
合格 だ 。
え あっ ! あ … これ … ?
ビン です よ ね ?
ああ 。
本物 です よ ね 。
ああ 。 さっさ き の ばあさん の 感謝 の 言葉 を もって 100 点 。
テスト は 合格 だ 。
本当 に 本当 に 本物 です よ ね ?
いら ねぇ ん なら 返せ !
いいえ ! いり ます ! いり ます !
傷 つい た 心 を 癒 やし て →
心 の かけら を この ビン いっぱい に すれ ば … 。
願い は かなう 。
… っ つて も まだ ビン が 手 に 入った だけ だ かんな 。 はい !
花 戸 小 鳩 ! お前 の 希望 は ?
行き たい 所 が ある ん です 。 その ため に は 何 が 必要 だ ?
この ビン いっぱい に 傷 つい た 心 を 集め なけ れ ば 。
いい か これ から が 本番 だ 。 まだまだ 道 は 遠い ぞ !
はい ! こば と 頑張り ます !
へらへら し や が って 。 本当 に 分かって ん な ? ど ば と !
ひどい です !
私 の 名前 は こば と です 。 花 戸 小 鳩 !
ど ば と で 十 分 ! イヤ なら だ ば だ だ !
ひ ぇ ~ だ ば だ
「 人 は みな 飛 ん で み たい の に 」
「 重力 に 騙さ れ てる ん だ 」
「 誰 も ほんと は 飛べ る ん だ よ 」
「 あの コ が あんなに 哀し そう な の は 」
「 自分 の 影 を どこ か に 忘れ てき ちゃ った から かも 」
「 それ なら 」
「 アリガトウ 、 って 君 に 言え たら 」
「 アリガトウ 、 って 君 が 笑え ば 」
「 行ったり 来たり うれしく なる 」
「 君 が シアワセ に なる 」
「 心配 なんて いら ない よ いっしょ に いる から 」
「 うれしく って も 涙 が でる なんて 不思議 だ 」